JP3965692B2 - 化粧シートの施工方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、住宅等の玄関、廊下、階段等に見栄えのよい外観を付与するために使用する化粧シートの施工方法に関する。さらに詳しくは、複雑な形状を有する部位に施工するのに適した化粧シートの施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、住宅、各種ビル等の玄関、廊下、階段等あるいは室内の壁に貼着して用いられる化粧シートについては、その用途に応じて多数の種類が知られており、また、種々の先行技術が公知である(例えば、特許文献1、2、3参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−323920号公報(第1−4頁、第1図)
【特許文献2】
特開平5−247417号公報(第1−2頁、第1図)
【特許文献3】
特開平4−55557号公報(第1−3頁、第2図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、例えば、らせん状階段の踏み板と蹴込み板の接続部分等、複雑な形状を有する部位に化粧シートを施工する場合は、予め型紙で上記部位の形状に合わせて採寸し、その形状と同寸、同大にカットした化粧シートを再び貼り付けなければならない。そのため、上記した施工方法は、手間がかかり、かつ、熟練を要するという問題がある。本発明はこのような問題を解決するためになされたものであって、住宅、各種ビル等の内部において、形状の複雑な部位においても作業性よく施工することが可能で、とくにリフォーム用に適した化粧シートの施工方法を提供することを、その課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために考え出されたものであって、つぎのような技術的手段を講じている。すなわち、本願発明によれば、保護シート、基材シートおよび離型紙をこの順に積層してなるとともに、該保護シートと基材シートとの間には粘着力の弱い第1粘着剤層が介在し、該基材シートと離型紙との間には粘着力の強い第2粘着剤層が介在してなる化粧シートが提供される。このようにすることにより、形状の複雑な部位においても、隙間なく、きれいに施工することが可能な化粧シートを得ることができる。
【0006】
上記第1粘着剤層が保護シートへの接着力に優れるとともに、基材シートから剥離容易とされることが好ましい。このようにすることによって、保護シートを、基材シートから剥離して型シートとして用いることが可能となり、複雑な形状を有する施工部位においても、保護シートを型シートとして用い、容易に型取りすることができる。
【0007】
上記第1粘着剤層が基材シートから剥離容易であるとともに、該基材シートに再粘着可能とされる。上記のようにして複雑な形状を有する施工部位で型取りした型シートを該基材シートに再粘着すれば、型シートの型どおりに、容易に型取りすることができる。
【0008】
上記基材シートが表面に木目模様を有する突板シートとすることが好ましい。らせん状階段の踏み板等、木目模様で形状の複雑な部位を施工する場合、上記のように型取りされた突板シートを基材シートとし、第2粘着剤層を介して貼着することにより、隙間なく、きれいに木目模様を付与して施工することができる。
【0009】
さらに、本願発明によれば、保護シート、基材シートおよび離型紙をこの順に積層してなるとともに、該保護シートと基材シートとの間には粘着力の弱い第1粘着剤層が介在し、該基材シートと離型紙との間には粘着力の強い第2粘着剤層が介在してなる化粧シートを用い、まず、剥離した保護シートを型シートとして施工部位上で型取りし、型取り後の型シートを上記基材シートに再粘着させた後、型どおりにカットし、カットされた化粧シートを、その離型紙を剥離して施工部位に貼着することを特徴とする化粧シートの施工方法が提供される。このようにすることによって、形状の複雑な部位においても、隙間なく、きれいに施工できる化粧シートの施工方法が提供される。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して、さらに詳細に説明する。図1は、本願発明にかかる化粧シートの構成を側面から示す説明図である。図1に示されているように、化粧シートAは、上から保護シート1、基材シート3、離型紙5が、第1粘着材層2、第2粘着材層4を介して順次積層されている。このとき、基材シート3は、例えば、木目等の模様を印刷した化粧フィルム31と基材32とから構成され、基材32に可撓性があればロール状に、可撓性がなければ定型シートとして供される。
【0011】
保護シート1は、透明または半透明材料からなり、二軸延伸プラスチックフィルムが好ましく用いられる。中でも、二軸延伸ポリプロピレンフィルム(OP)が、透明性、強度、耐水性等において優れているため、好ましく用いられる。第1粘着剤層2を形成する第1粘着剤としては、アクリル系、ゴム系、ポリウレタン系、シリコーン系等の粘着剤であって、その粘着力が常温では弱くなるように、かつ、OPとの親和性が強くなるように調製された粘着剤から選択される。
【0012】
基材シート3としては、背面に木目模様等を印刷した軟質ポリ塩化ビニルフィルム、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、またはポリプロピレン等の化粧フィルム31を、プラスチックシート等の可撓性部材や合板等の基材32に張り合わせたものが用いられる。第2粘着剤層4を形成する第2粘着剤としては、ロジン系樹脂、テルペン系樹脂、キシレン系樹脂、イソプレン樹脂、化石油樹脂等、室温で強い粘着力を発揮するものであれば適宜使用可能である。離型紙5としては、例えば、シリコン離型剤を塗布加工した公知の離型紙を用いることができる。
【0013】
つぎに、本願発明にかかる化粧シートAの施工方法を、実施例により説明する。本実施例は、上記、図1のように構成した本願発明にかかる化粧シートAを、らせん状階段の踏み板をリフォームする場合に適用した例である。図2は、木目調の模様を背面に印刷した化粧フィルム31を合板32に貼着して得られた突板シートを基材シート3とし、この突板シートの上面に第1粘着剤層2を介して粘着された透明な保護シート1を剥離する様子を示す説明図である。
【0014】
図2に示すように、保護シート1は第1粘着剤層2とともに剥離し、型シート6として用いられる。すなわち、剥離された保護シート1は、図3に示すように、らせん状階段の踏み板部分に粘着され型シート6として用いられる。型取りを行った後、この型取りされた型シート6は施工部位から剥離され、再び、突板シートの上に貼着される。再貼着後、図4に示すように、型シート6の型どおりに突板シートを剥離紙5とともにカットすれば、施工部位の形状にぴったりと合わされた化粧シートBが得られる。その後、最終的に離型紙5を剥離し、隙間のないように、上記踏み板の施工部位に貼着し、公知の方法により圧着、養生する。かくして、第2粘着剤層4を介して施工部位と突板シートが強力に粘着し、隙間なく、きれいに木目模様の化粧シートを施工することができる。
【0019】
請求項1の記載にかかる本願発明は、保護シート、基材シートおよび離型紙をこの順に積層してなるとともに、該保護シートと基材シートとの間には粘着力の弱い第1粘着剤層が介在し、該基材シートと離型紙との間には粘着力の強い第2粘着剤層が介在してなる化粧シートを用い、まず、剥離した保護シートを型シートとして施工部位上で型取りし、型取り後の型シートを上記基材シートに再粘着させた後、型どおりにカットし、カットされた化粧シートを、その離型紙を剥離して施工部位に貼着することを特徴とする化粧シートの施工方法である。このようにすることにより、形状の複雑な部位においても、隙間なく、きれいに施工可能な化粧シートの施工方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明にかかる化粧シートの構成を側面から示す説明図である。
【図2】本願発明にかかる化粧シートの施工方法を示す説明図である。
【図3】本願発明にかかる化粧シートの施工方法を示す説明図である。
【図4】本願発明にかかる化粧シートの施工方法を示す説明図である。
【符号の説明】
A 本願発明にかかる化粧シート
1 保護シート
2 第1粘着材層
3 基材シート
31 化粧フィルム
32 基材
4 第2粘着材層
5 離型紙
6 型シート
B 型取りされた化粧シート
Claims (1)
- 保護シート、基材シートおよび離型紙をこの順に積層してなるとともに、該保護シートと基材シートとの間には粘着力の弱い第1粘着剤層が介在し、該基材シートと離型紙との間には粘着力の強い第2粘着剤層が介在してなる化粧シートを用い、まず、剥離した保護シートを施工部位上で型取りして型シートとし、この型シートを上記基材シートに再粘着させた後、型どおりにカットし、型取りされた化粧シートを、その離型紙を剥離して施工部位に貼着することを特徴とする化粧シートの施工方法。
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