JP3965429B2 - 水田除草機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、田植えが済んだ水田における除草作業を行う水田除草機に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記水田除草機としては、例えば、特開2000−300005号公報で開示されているように、植付け苗条の間で作用する条間除草機構と、植付け苗条における株間に作用する株間除草機構とを備えた除草装置を乗用走行機体の後部に昇降自在に連結してなる水田除草機が知られている。この水田除草機では、条間除草機構は、横軸心周りに回転駆動される複数の除草ロータを植付け苗条の間において作用するように横方向に並列配備して構成され、また、株間除草機構は、縦軸心周りに回転駆動される複数本の除草タインを各植付け苗条の株間において作用するように横方向に並列配備して構成されたものや、左右に往復揺動される複数本の除草タインを各植付け苗条の株間において作用するように横方向に並列配備して構成されたものが利用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記構成の水田除草機は、条間除草と株間除草を一挙に能率よく行うことができるものであるが、圃場の条件によっては条間除草機構の駆動負荷が一時的に大きくなって、伝動系に備えたトルクリミッタが作動して除草機能が停止してしまうようなことがあった。例えば、田面の泥が硬かったり、雑草が多く繁茂していたり、雑草の根付きが強いような圃場では、除草ロータの回転抵抗が大きくなり、複数の除草ロータでの回転抵抗が大きくなると条間除草機構全体の駆動負荷が限界を超えてしまい、トルクリミッタが作動してしまうことがあった。
【0004】
また、従来より上記除草装置は、左右方向において均等な深さで作用するようにローリング自在に支持されているのであるが、畦際近くなどにおいては畦側の方が田面の硬さが硬く、このために、軟らかい圃場の中央側の方が畦側よりも深く作用して除草が左右方向で均一に行われなくなることがあった。
【0005】
また、条間除草機構の除草ロータに周方向一定ピッチで備えられる除草爪はレーキ状に形成されるとともに、周方向に隣接する除草爪同士の横方向で作用位置をずらすことで、掻き取りもれなく除草を行うように構成されているのであるが、従来の除草ロータでは、2本爪仕様、3本爪仕様、5本爪仕様、および6本爪仕様、などの多種類の除草爪を用意して、これを組合せることで所望の爪配列の除草ロータを構成しており、部品点数が概して多くなり、コストアップの一因となるものであった。
【0006】
本発明は、このような実情に着目してなされたものであって、従来の除草装置に見られた上記不具合を緩和あるいは解消して良好な条間除草を行うことができる水田除草機を提供することを主たる目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
〔請求項1に係る発明の構成、作用および効果〕
【0008】
(構成) 請求項1に係る発明は、前記条間除草機構と前記株間除草機構とを、前記株間除草機構が前記条間除草機構より前記乗用走行機体に近接する側に位置するように配置し、横軸心周りに等速度で回転駆動される複数の除草ロータを植付け苗条の間において作用するように横方向に並列配備して前記条間除草機構を構成するとともに、各除草ロータには、周方向所定ピッチで除草爪を備え、横方向に並列配備された複数の除草ロータの各除草爪が田面へ打込まれる回転位相を互いに異ならせ、前記除草装置をローリング自在に支持するとともに、ローリング中心に対して左右に振り分けられた除草ロータ群の除草爪が左右対称に田面へ打込まれるように各除草ロータの回転位相を設定し
前記株間除草機構を、線材を下向きに垂設した除草タインを可動枠に取り付けて構成するとともに、前記除草タインを取り付けた可動枠を左右に一対配置して構成し、前記左右の可動枠を略平行でかつ互いに逆向きに作動させるように構成してあることを特徴とすることを特徴とする。
【0009】
(作用・効果) 上記構成によると、複数の除草ロータの各除草爪が田面へ打込まれる回転位相を互いに異ならせて負荷の分散を図ったので、条間除草機構全体として極端に大きい負荷が作用することがなくなり、田面の泥が硬かったり、雑草が多く繁茂していたり、雑草の根付きが強いような圃場でも、トルクリミッタが作動して除草作用が休止してしまうことが未然に回避され、処理残しのない除草を行うことができる。
【0010】
【0011】
【0012】
また、上記構成によると、除草爪の打込み反力がローリング中心に対して左右に略均等に作用することになり、アンバランスな打込み反力によって除草装置が不当にローリングすることが防止され、作用幅全域で均一な作用深さでの除草をおこなうことができる。
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
請求項2に係る発明の構成、作用および効果〕
【0017】
(構成) 請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、各除草ロータには、周方向所定ピッチで除草爪を備え、この除草爪を、1本爪仕様と2本爪仕様の2種類とし、両仕様の除草爪を組合せ並設するよう構成してあることを特徴とする。
【0018】
(作用・効果) 上記構成によると、2種類の仕様の除草爪を組合せることで、作用幅の異なる除草ロータを構成することができるとともに、周方向所定位相における除草爪の横方向位置を任意に設定することができ、少ない部品点数で多くの仕様の除草ロータを構成することができ、所望の除草機能をもたらす除草ロータを安価に提供することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1に、本発明に係る水田除草機の全体側面が示されている。この水田除草機は、操向前輪2と後輪3とを備えた4輪駆動型の乗用走行機体1の後部に、油圧シリンダ4によって駆動される平行四連リンク構造の昇降リンク機構5を介して除草装置6が昇降自在に連結された構造となっており、この例の場合、前記除草装置6は8条の除草作業を行う仕様に構成されている。
【0020】
ここで、前記乗用走行機体1は乗用田植機の走行機体が利用されており、通常は、前記昇降リンク機構5の後端に8条植え仕様の苗植付け装置が連結される。
そして、図5に示すように、左右の前輪2および後輪3は、それぞれ4条の植付け苗Fを跨ぐトレッドに設定されている。
【0021】
図2,3,4に示すように、除草装置6の前部には前記昇降リンク機構5の後端に脱着自在に連結される連結フレーム10が備えられており、この連結フレーム10の下部に、前後軸心P周りにローリング自在に角パイプ材からなる横長の主フレーム11が支持され、この主フレーム11に、8条仕様の条間除草機構6Aと株間除草機構6Bとが前後に並べて装着されている。
【0022】
なお、図4中に示すように、連結フレーム10の左右両側に相当する主フレーム11部分にはブラケット12が取付けられ、各ブラケット12に内向きに取付けたゴムストッパ13が連結フレーム10の左右外側面に接当することによって、主フレーム11の最大ローリング角度が中立姿勢から左右それぞれ数度程度に制限されている。また、ブラケット12から前方に延出したアーム14の前端に上向きにストッパゴム15が取付けられており、昇降リンク機構5を介して除草装置6が所定の高さまで大きく上昇されると、左右のゴムストッパ15が昇降リンク機構5における左右のロアーリンク5aの下面にそれぞれ接当して、除草装置6のローリングが阻止されるようになっている。
【0023】
前記主フレーム11の左右方向中央部位には、昇降制御用の接地センサ16が備えられ、この接地センサ16が接地圧の変動に応じて後部支点x周りに上下に揺動すると、これがポテンショメータ17で検出され、その検出値が予め設定された基準値(不感帯を含む)の範囲内に維持されるように、ポテンショメータ17からの検出値に基づいて油圧シリンダ4を作動制御することで、除草装置6を田面に対して所定の高さに維持する昇降制御が行われるようになっている。なお、調節レバー18を操作して接地センサ16の高さを変更することで、除草装置6全体の高さを変えて田面に対する作用深さを調節することが可能となっている。
【0024】
前記主フレーム11の中央部上方にはベベルギヤケース21が設けられ、このベベルギヤケース21から前方に突出させた入力軸22と、走行機体1の後部から後方に向けて延出された作業用伝動軸23とが連動連結され、この入力軸21に伝達された動力で条間除草機構6Aと株間除草機構6Bとが後述のように駆動されるようになっている。
【0025】
なお、前記作業用伝動軸23は、除草装置6に代えて苗植付け装置が連結された際に、これへの動力伝達に利用されるものであり、走行機体1における走行伝動系から分岐された動力が取出されるとともに、株間を調節するための株間変速手段が、走行機体1に備えられている。従って、除草装置6を連結した場合にも、この株間変速手段を利用して作業用伝動軸23を変速することで、除草装置6を任意の速度で駆動することが可能となっている。
【0026】
以下に、前記条間除草機構6Aと株間除草機構6Bの構造を詳細に説明する。
【0027】
〔条間除草機構6A〕
【0028】
前記条間除草機構6Aは、図5に示すように、植付け苗Fの条間に位置するように条間ピッチと同ピッチで並列配備した9個の除草ロータ31を、チェーンケース32と支持枠33との遊端下部に亘って水平軸支して、全除草ロータ31を一体にダウンカット方向に回転駆動するよう構成されている。
【0029】
なお、8条の植付け苗条の外側の条間、いわゆる隣接条間に作用する最外端の除草ロータ31(L4),31(R4)は、8条植え仕様の田植機による植付け行程と同じ行程で除草機を往復走行させることで、隣接条間を往復通過することになるので、この往復通過で隣接条間の除草を過不足なく行えるように、両端以外の除草ロータ31(C) ,31(L1)〜31(L3),31(R1)〜31(R3)の作用幅よりも小幅のものとしている。
【0030】
また、除草ロータ31群のうち、チェーンケース32および支持枠33が位置する条間に作用する除草ロータ31(L2),31(R2)だけは、チェーンケース32および支持枠33の左右に分割されたものに構成されている。この分割による空隙部分だけ除草できない領域が形成されてしまうが、チェーンケース32および支持枠33を後輪3が通過する条間に位置させて、後輪3で条間に生えた雑草や藻を踏みつけて泥中に埋め込んでしまうので、この分割形の除草ロータ31が位置する条間での除草を処理残しなく行うことができるようになっている。
【0031】
前記チェーンケース32および支持枠33の基部は、前記主フレーム15の後方上部に横架連結した丸パイプ材からなる補助フレーム34の左右両端に連結支持されるとともに、チェーンケース32の上部とベベルギヤケース21とが丸パイプ製の伝動ケース35で連結され、ベベルギヤケース21の横側面から突出された出力軸36とチェーンケース32の入力軸37とが、伝動ケース35内に挿通配備した横向きの伝動軸38で連動連結されている。
【0032】
前記入力軸37には、ジャンプクラッチ型のトルクリミッタ39の従動側部材39aが遊嵌されるとともに、この従動側部材39aに一方向クラッチ40を介して上部スプロケット41が外嵌装着され、また、チェーンケース32の下部には、下部スプロケット42を一体化した出力軸43が配備され、これら上下のスプロケット41,42に亘ってチェーン44が巻回張設されている。従って、除草ロータ31全体に供給される回転動力は、その伝達可能な最大トルクがトルクリミッタ39で制限されるとともに、一方向クラッチ40によって除草ロータ31群が入力軸37に対して先行回転することが許容されるようになっている。
【0033】
図6,7に示すように、前記除草ロータ31は、籠形に形成されたロータ本体51を六角パイプ材からなる回転支軸52に連結固定するとともに、ロータ本体51の外周部6個所に横架したステー53のそれぞれに、レーキ状にプレス成形された板金製の除草爪54をボルト連結して構成されたものであり、回転支軸52には複数の除草ロータ31が備えられている。つまり、前記回転支軸52は、チェーンケース32の前記出力軸43と支持枠33の下端部に支承した遊転支軸45とに亘って外嵌連結される中央回転支軸52(C) と、出力軸43の外側突出部に外嵌連結される左側回転支軸52(L) と、前記遊転支軸45の外側突出部に連結される右側回転支軸52(R) とで構成されており、各回転支軸52に除草ロータ31が複数づつ備えられている。また、これら除草ロータ31群を上方から覆う泥除けカバー55が配備されている。
【0034】
また、前記除草ロータ31に取付けられる板金プレス製の除草爪54は、1本爪仕様の除草爪54(1) と2本爪仕様の除草爪54(2) の2種類が準備され、この2種類の除草爪54(1) ,54(2) とを組合せて所定の作用幅の除草ロータ31が形成されている。ここで、各除草ロータ31において、周方向に隣接する除草爪54は、幅方向の同じ位置に作用することがないように、横幅方向での爪並列ピッチの半分だけ取付け位置を横幅方向にずらして取付けられている。
【0035】
また、左右に隣接する除草ロータ31同士においては、周方向での取付け位相が15度づつ順次ずらされるとともに、中央の除草ロータ31(c) に対してその左右外側の除草ロータ31群の回転位相が左右対称に設定されている。つまり、図6,7において、除草ロータ31(L1),31(R1)が同位相、除草ロータ31(L2),31(R2)が同位相、除草ロータ31(L3),31(R3)が同位相、そして、除草ロータ31(L4),31(R4)が同位相に設定されており、側方視では、図8に示すように、除草爪54群が周方向に15度づつ位相を異ならせて田面に打込み作用するようになっている。
【0036】
従って、上記のように回転方向位相をずらして配置された除草ロータ31群が一体回転することで、除草爪54の田面への打込みタイミングが分散されて、打込み負荷が集中することが防止されるとともに、その爪打込みが左右対称に実行されることで打込み反力が左右均等に働いて、除草装置6が不当にローリングされるようなことが緩和されるようになっている。
【0037】
また、主フレーム11には、各除草ロータ31が条間を移動する際に、植付け苗Fが除草ロータ31に巻き込まれるのを回避するために、平面視形状が後ろ向きコの字状に形成された分草板56が取付けられるとともに、後輪通過跡に作用する除草ロータ31(L2),31(R2)に対する分草板56のみの前部下端には、前方に向かう先細り形状に構成された分草体57が突設されている。この分草体57は、後輪3の通過跡に泥が流れ込むことによって後輪通過跡の両側の植付け苗Fが互いに内向きに傾いた状態となった場合、内向きに傾いた植付け苗Fを左右に押し分けて分草板57に円滑に導くよう機能する。
【0038】
〔株間除草機構6B〕
【0039】
図12,13に示すように、前記株間除草機構6Bは、適度の弾性を有する線材を下向きに垂設してなる除草タイン61を左右に往復移動する可動枠62に取付けて構成されたものであり、植付け条ごとに4本づつ作用するように8組の除草タイン61群が左右に並列して配備されている。
【0040】
前記可動枠62は左右一対配備されており、各可動枠62が、主フレーム11に立設したブラケット63に、上部を支点a,b周りに左右揺動自在に枢支連結された左右一対の吊り下げリンク64,65の下端に、平行4連リンク状に枢支連結されるとともに、吊り下げリンク64,65対のうちの一方が、主フレーム11の中央近くの上部に配備した株間除草用駆動ケース66の偏心回動ピン67に押し引きロッド68,69を介して連動連結されており、偏心回動ピン67の回動に伴って吊り下げリンク64,65が揺動駆動されることで、両可動枠62が略平行に、かつ、互いに相反する方向に左右移動するよう構成されている。そして、偏心回動ピン67は、前記ベベルギヤケース21の入力軸22に備えた駆動側プーリ70にベルト71を介して巻掛け増速連動された従動側プーリ72で駆動されるようになっている。
【0041】
前記可動枠62は、断面形状が下向きコの字状の板金枠材で構成されており、その前後の下端折返し辺62a,62bに形成した切欠きkに各除草タイン61を係入するとともに、除草タイン61の上端屈曲部を1本のボルト73で締付け固定するよう構成されている。また、可動枠62の前面には各植付け条に対応して中抜き形状のブラケット74が突設され、各ブラケット74の前端にも上記と同様な構造で1本づつ除草タイン61がボルト締め固定されている。つまり、各植付け条ごとに4本づつ並列配備された除草タイン61のうち、可動枠62における前面側中央に2本の除草タイン61が前後一列状に並べられて取付けられるのに対して、可動枠52の後面側に2本の除草タイン61が左右に並べられて取付けられ、平面視で略三角状に配置されているのである。
【0042】
そして、前記除草タイン61の下端部には、除草作用部61aが後向き片持ち状に屈折して連設されるとともに、この除草作用部61aの側面視形状が波形となっており、除草作用部61aの左右移動によって効率よく田面を掻いて除草機能を発揮するようになっている。
【0043】
除草装置6は以上のように構成されており、条間除草機構6Aの各除草ロータ31がダウンカット方向に回転駆動されながら条間を前進移動することで、各条間に生えている雑草や藻が掻き取られて田面に浮かされ、あるいは、埋めこまれ、また、株間除草機構6Bの除草タイン61が左右に往復駆動されながら植付け苗条に沿って前進移動することで、各植付け苗条の株間に生えている雑草や藻だけが掻き取られて田面に浮かされてゆく。
【0044】
除草作業は、苗植付けの後、数回行われることになるが、植付け後の経過日数によって苗Fの根張り具合、雑草や藻の繁茂具合などが異なるので、株間除草機構6Bによって苗Fを掻き倒すようなことなく、かつ、雑草や藻だけを掻き取ることのできるように除草機能を強弱調節できることが望ましく、本発明では以下のようにしてその要望に対応している。
【0045】
つまり、前記吊り下げリンク64,65の下端に、前記可動枠62とを枢支連結する支軸75が前向きに突設されるとともに、左右の支軸75同士が支持枠76で連結され、かつ、可動枠62には左右の支軸75を挿通する連結孔77が上下に設けられており、図示のように上側の連結孔77に支軸75を挿通してナット78で抜け止めすることで、可動枠62を低く取付けることになり、除草タイン61の田面に対する作用深さが深いものとなって、強い株間除草機能を発揮する。また、下側の連結孔77を用いて連結すると、可動枠62を高く取付けることになり、除草タイン61の田面に対する作用深さが浅いものとなって、株間除草機能が低いものとなる。
【0046】
そして、植付け後の経過日数が少ない最初の除草作業において、苗Fの根張りが未だ弱いような場合には、可動枠62を支軸74から抜き外しておくことで、株間除草機能を無くし、条間除草のみを行うこともできる。
【0047】
また、田面の泥硬さが作業幅内において左右で異なっていたり、雑草の繁茂具合が左右で大きく差があるような場合、条間除草機構6Aにおける除草ロータ31群の打ち込み反力が左右において大きく異なってしまうことがあり、打ち込み反力の大きい側が突上げられて除草装置6全体がローリング傾斜してしまうおそれがある。そこで、本発明では以下のようにして、除草装置6の不当な傾斜発生を回避できるようにしている。
【0048】
つまり、チェーンケース32と支持枠33の上部同士を連結した前記補助フレーム34の左右箇所と、連結フレーム10に支点c周りに左右揺動調節可能に取付けられたバランス調節レバー81とに亘って左右一対のバランスバネ82が張設されており、この左右のバランスバネ82の弾性張力によって除草装置6のローリング作動に適度の弾性抵抗が与えられて、除草装置6の姿勢の安定化が図られている。そして、バランス調節レバー81は、連結フレーム10に設けたレバーガイド83に、中立位置および左右位置の3箇所のいずれかに選択係止可能となっており、バランス調節レバー81を左右いずれかの位置に係止保持することで、左右バランスバネ82による付勢バランスを積極的に変更調整することができるようになっている。例えば、除草装置6の作用横幅において左側の泥硬さが右側より硬いような場合には、バランス調節レバー81を左位置に係止することで除草装置6を左下がり方向に付勢バランスを変更し、爪打ち込み反力に起因する左側の強い突上げに対抗させて、除草装置6を田面と平行に維持し、除草作用深さを左右均一にすることができるのである。
【0049】
なお、本発明は、以下のような形態で実施することもできる。
(1) 請求項1に係る発明において、並列配置された除草ロータ31群の除草爪が打ち込まれるタイミングを分散するための爪配列パターンは上記以外に任意に設定することができる。
(2) 請求項2に係る発明において、並列配置された除草ロータ31群の除草爪を左右対称に打ち込ませる爪配列パターンは上記以外に任意に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る水田除草機の全体側面図
【図2】 除草装置全体の正面図
【図3】 除草装置全体の側面図
【図4】 除草装置の中央付近の正面図
【図5】 除草装置による除草作業形態を示す概略平面図
【図6】 条間除草機構の左半部分を示す背面図および各除草ロータの側面図
【図7】 条間除草機構の右半部分を示す背面図および各除草ロータの側面図
【図8】 除草ロータ全体の除草爪配列を示す側面図
【図9】 除草爪の正面図
【図10】 除草爪の側面図
【図11】 除草ロータ駆動部を縦断した背面図
【図12】 株間除草機構の左半部分を示す正面図
【図13】 (イ)株間除草機構の側面図
(ロ)除草タイン取付部の斜視図
【符号の説明】
1 乗用走行機体
6 除草装置
6A 条間除草機構
6B 株間除草機構
31 除草ロータ
54 除草爪
61 除草タイン
62 可動枠
82 バランスバネ

Claims (2)

  1. 植付け苗条の間で作用する条間除草機構と、植付け苗条における株間に作用する株間除草機構とからなる除草装置を、乗用走行機体の後部に昇降自在に連結してなる水田除草機において、
    前記条間除草機構と前記株間除草機構とを、前記株間除草機構が前記条間除草機構より前記乗用走行機体に近接する側に位置するように配置し、横軸心周りに等速度で回転駆動される複数の除草ロータを植付け苗条の間において作用するように横方向に並列配備して前記条間除草機構を構成するとともに、各除草ロータには、周方向所定ピッチで除草爪を備え、横方向に並列配備された複数の除草ロータの各除草爪が田面へ打込まれる回転位相を互いに異ならせ、前記除草装置をローリング自在に支持するとともに、ローリング中心に対して左右に振り分けられた除草ロータ群の除草爪が左右対称に田面へ打込まれるように各除草ロータの回転位相を設定し
    前記株間除草機構を、線材を下向きに垂設した除草タインを可動枠に取り付けて構成するとともに、前記除草タインを取り付けた可動枠を左右に一対配置して構成し、前記左右の可動枠を略平行でかつ互いに逆向きに作動させるように構成してあることを特徴とする水田除草機。
  2. 前記各除草ロータには、周方向所定ピッチで除草爪を備え、この除草爪を、1本爪仕様と2本爪仕様の2種類とし、両仕様の除草爪を組合せ並設するよう構成してあることを特徴とする請求項1記載の水田除草機。
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