JP3592682B2 - 植付機 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、圃場を代掻ローターにて代掻し、その直後で植付装置により略同時に苗を植付ける植付機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、下部にフロートを備えた植付装置の前部に、横方向の代掻ローターを、植付装置に固定して前方へ延出させたアームにより一定高さに支持し、耕起した圃場に潅水した状態で代掻ローターにより耕起された土壌に表層部分のみを代掻し、その後部で植付装置により苗の植付を行うようにした代掻同時植付機を既に提案した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記既知の代掻ローターは植付装置に対して一定の高さになるように装着していたので、圃場の硬軟等の圃場条件が異なることによって植付深さを調節すると、代掻深さが深過ぎたり、又は浅過ぎたりすることがあって、適切な成育条件、植付条件、又は雑草抑制ができない場合があった。
また、代掻ローターと植付装置の関係が代掻と植付を同時に行うように構成されていたので、植付のみを行う場合は、利用することができず、そのような場合は、植付専用機を必要とした。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前輪(1)と後輪(2)を有し、後部に運転席(6)を配設した本機の後部に、フロート(14)を備えた植付装置(8)を油圧シリンダにより昇降可能に連結し、該植付装置(8)の前部に横方向の小径ローター(7)を支持装置(26)を介して昇降可能に装着し、該支持装置にローター(7)の植付装置(8)に対する上下高さを複数段階に調節して、植付深さに対するローター(7)の高さを調節可能とすると共に、ローターを圃場面より高い位置に保持可能とする昇降調節装置(23)を設け、該昇降調節装置(23)の調節レバー(30)を、植付装置(8)から運転席(6)側に向けて延設し、植付装置(8)及びローター(7)を油圧シリンダにより上昇させた状態で、運転者が運転席(6)側から操作可能になしたことにより前述の課題を解決した。
【0005】
【作用】
植付機を圃場に乗り入れ、ローターの高さを運転席から調節レバーを操作して植付深さに合うように調節した後、ローター及び植付装置を駆動して機体を走行させると、ローターは代掻を行い、植付装置はその直後で圃場面に苗を植付ける。次に異なる圃場で植付深さを変更したならば、同様に調節レバーを操作して昇降調節装置によりローターの高さを適正になるように調節する。
また、苗植のみを行う場合には、昇降調節装置によりローターを圃場面より高い位置まで上昇調節し、必要に応じてローターへの伝動を断つ。
【0006】
【実施例】
本発明の一実施例を図面について説明すると、前輪1と後輪2を有する本機の主フレーム3の前部に、エンジン4、ミッションケース及び運転盤5を設け、その後部には運転席6を配設してあり、前記主フレーム3の後部には、代掻ローター7及び植付装置8をトップリンク9と左右のロアリンク10,10及び油圧シリンダにより昇降するように連結してある。
【0007】
前記植付装置8は、従来の乗用田植機と同様に前記ミッションケースにより分配された動力が自在継手を有する中間軸8aを介して伝動ケース11に伝達され、それが左右の複数個の植付伝動ケース12・・に更に分配され、各植付伝動ケース12はその後部両側に装着された植付体13を駆動し、それらの植付体13・・の前部には横方向に往復動する苗載台15を設け、前記各植付伝動ケース12・・の下方にはフロート14・・をそれぞれ後部を中心として上下傾動するように装着してある。
【0008】
また、前記代掻ローター7は、外周にジグザグ状のラグを有する複数の小径ローターからなり、各小径ローターの六角軸孔に全長に亙る1本の六角駆動軸16を貫挿して一連に構成すると共に、上記六角駆動軸16をギヤケース17の出力ギヤの六角軸孔にも貫挿し、該ギヤケース17の入力軸18は、後輪駆動軸19の後部に介装されていて変速レバー20により低速と、伝動しない中立と、高速に切り替える変速装置21により自在継手付きの中間軸22を介して駆動され、前記代掻ローター7は、前述のものの外、各羽根が回転方向に対して後退角を有するロータリーファン状の篭ローターを採用しても良い。
【0009】
次に、前記代掻ローター7を植付装置8に対して段階的に上下調節する昇降調節装置23について説明すると、最外側の小径ローターとその内側のものとの間にて六角駆動軸16に装着した軸受25,25に、それぞれ揺動アーム26,26を固定して後方へ延出させ、左右の植付伝動ケース12,12の側面に螺着して前方へ突出させたステー27,27の前部を横枠28で連結し、前記ステー27,27に調節レバー30,30の基部と、前記揺動アーム26,26の後部を支点ボルト31,31にて上下回動可能に装着し、各調節レバー30は基部寄りに内側へ向かう折曲部30aを有し、その後部を前記揺動アーム26のみにボルト32に螺着して揺動アーム26と一体に回動するようになし、前記横枠28の両側部前面に固定したブラケット28a,28aには、前記調節レバー30の折曲部30aが係合する多数の係止溝33・・・と、上方へ比較的大きな間隔を隔てた溝状の格納係止部34とを有するガイドプレート35を上下2本のボルトにより螺着して昇降調節装置23を構成している。また、代掻ローター7は植付条数が多くなると長くなってその重量が大になり、昇降操作が困難になるので、左右の前記ガイドプレート35に固定又は共絞めにして立設した支柱34aと揺動アーム26の孔に引張スプリング24の両端のフックを引っ掛けて吊り上げ付勢している。
【0010】
また、この代掻同時植付装置に併設した施肥装置は、左右の肥料タンク36、サクションホース37、複数の吐出口を有していて前記後輪駆動軸19により変速装置を介して駆動されるポンプ38、複数のホース39、その途中に介装したインジケータ40、及び各ホース39の後端に接続されていて土中に施肥する複数の施肥管41等により構成されている。
【0011】
サイドマーカー42を図6について説明すると、それ自体は従来のものと同様植付装置8の両側にそれぞれ基部を左右回動可能に枢支し、先端の折曲部を田面に一部侵入させた状態で前進することによりマーク線を形成するものであるが、田面が荒起こし(耕起)された状態の田面に線引きするので、次の行程でそれがまったく見えなくなった。そこで前記サイドマーカー42の先端にチェーン43を連結して線引き時に該チェーン43が田面上を引きずられるようにして線引きするようにした。
【0012】
前述の装置にて、代掻と同時に植付を行う場合は、耕起した圃場に浅めの潅水をした状態で圃場に乗り入れ、リフトレバーを操作して油圧シリンダによりトップリンク9を押し上げることにより、代掻ローター7及び植付装置8を上昇させた状態で、運転席に着席した運転者が手を後方に延ばして、左右の調節レバー30,30を、圃場が硬い場合は下げ操作し、軟弱な場合は上げ操作してそれに対応するガイドプレート35のの係止溝33に係合することにより代掻ローター7の高さ調節した後、該代掻ローター7及び植付装置8を駆動しながら代掻ローター7の下部が田面に侵入し、フロート14・・が接地するように下降させて本機を走行させると、代掻ローター7は耕起された土壌の表層部分を代掻するが、それよりも下層は耕耘した団粒構造のままとして残され、植付装置8の植付体13・・は苗載台15内のマット状苗を1株分づつ掻き取って表層代掻された圃場に植付ける。
【0013】
また、耕起した圃場を、従来のように全層を代掻した後、別途植付作業を行う場合は、前記左右の調節レバー30,30を上方へ一杯に引き上げて最上位の格納係止溝34に係合すると、代掻ローター7は、圃場面に接触しない高さ、例えば、フロート14の上部近傍まで上昇して略田面に接触することがなくなる。この状態で植付装置8を駆動し、変速レバー20を中立位置へシフトして代掻ローター7への伝動を断って植付装置8を田面上に下降させ、機体を走行させると、植付装置8は従来の乗用田植機と同様な植付をなす。
【0014】
【発明の効果】
本発明は、前輪(1)と後輪(2)を有し、後部に運転席(6)を配設した本機の後部に、フロート(14)を備えた植付装置(8)を油圧シリンダにより昇降可能に連結し、該植付装置(8)の前部に横方向の小径ローター(7)を支持装置(26)を介して昇降可能に装着し、該支持装置にローター(7)の植付装置(8)に対する上下高さを複数段階に調節して、植付深さに対するローター(7)の高さを調節可能とすると共に、ローターを圃場面より高い位置に保持可能とする昇降調節装置(23)を設け、該昇降調節装置(23)の調節レバー(30)を、植付装置(8)から運転席(6)側に向けて延設し、植付装置(8)及びローター(7)を油圧シリンダにより上昇させた状態で、運転者が運転席(6)側から操作可能になしたので、ローター7の高さを調節レバー30により有段に調節可能として植付装置8の植付深さの調節に拘らず、適切なローターの高さを選定することができると共に、それにより転び苗が生じない的確な植付を行うことができる。しかも、ローター7の高さ調節をレバー操作方式とし、調節レバー30を植付装置8から運転席6側に向けて延設したから、ローターの高さ調節を運転席6側から容易にかつ迅速に対処することができる。
【0015】
また、植付作業のみを行う場合は、前記調節レバー30を大きく引き上げて格納係止部34に係合させるだけで、ローター7を圃場面より高い位置まで上昇させて固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】代掻ローター及びその昇降調節装置の平面図である。
【図2】同上側面図である。
【図3】昇降調節装置の正面図である。
【図4】代掻同時植付機の側面図である。
【図5】同上平面図である。
【図6】サイドマーカーの側面図である。
【符号の説明】
7 代掻ローター
13 植付体
17 ギヤケース
23 昇降調節装置
26 揺動アーム
30 調節レバー
33 係止溝
34 格納係止部
35 ガイドプレート
Claims (1)
- 前輪(1)と後輪(2)を有し、後部に運転席(6)を配設した本機の後部に、フロート(14)を備えた植付装置(8)を油圧シリンダにより昇降可能に連結し、該植付装置(8)の前部に横方向の小径ローター(7)を支持装置(26)を介して昇降可能に装着し、該支持装置にローター(7)の植付装置(8)に対する上下高さを複数段階に調節して、植付深さに対するローター(7)の高さを調節可能とすると共に、ローターを圃場面より高い位置に保持可能とする昇降調節装置(23)を設け、該昇降調節装置(23)の調節レバー(30)を、植付装置(8)から運転席(6)側に向けて延設し、植付装置(8)及びローター(7)を油圧シリンダにより上昇させた状態で、運転者が運転席(6)側から操作可能になしたことを特徴とする植付機。
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