JP5705101B2 - 水田作業機 - Google Patents

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本発明は、機体横方向に並ぶ複数の作業部、及び機体横向きの駆動ケースの両横端部から各別に延出する左右一対の伝動ケースを備えて、前記駆動ケースからの駆動力を前記左右一対の伝動ケースの左側の伝動ケースの延出端側から前記複数の作業部のうちの機体左側の作業部に伝達するように構成し、前記駆動ケースからの駆動力を前記左右一対の伝動ケースの右側の伝動ケースの延出端側から前記複数の作業部のうちの機体右側の作業部に伝達するように構成した水田作業機に関する。
従来、例えば特許文献1に示されるように、機体横方向に並ぶ複数の植付けアームを有した苗植付装置、及び苗植付装置の機体横方向での中央部に配備した溝切体を備えた田植機があった。
特開2004−33076号公報
溝切り体を機体左右両側に配置して備えた場合、左右の溝切り体が異なる強さの接地反力を受けることがあると、機体に傾斜やねじれが発生しやすくなる。溝切り体が受ける接地反力に起因する機体の傾斜やねじれが発生しにくいように、溝切り体を機体の左右方向中央部に配備するに当り、溝切り体を機体に支持させる支持構造と機体の構造体や装置部分との干渉を避けるなどに起因し、支持構造が特殊な形状のものになった場合、機体の左右重量が支持構造のためにバランスしにくくなる。
本発明の目的は、機体の左右重量をバランスさせ易くしながら、溝切り体を機体横方中央部に配備することができる水田作業機を提供することにある。
本第1発明は、機体横方向に並ぶ複数の作業部、及び機体横向きの駆動ケースの両横端部から各別に延出する左右一対の伝動ケースを備えて、前記駆動ケースからの駆動力を前記左右一対の伝動ケースの左側の伝動ケースの延出端側から前記複数の作業部のうちの機体左側の作業部に伝達するように構成し、前記駆動ケースからの駆動力を前記左右一対の伝動ケースの右側の伝動ケースの延出端側から前記複数の作業部のうちの機体右側の作業部に伝達するように構成した水田作業機において、
前記左右一対の伝動ケースの延出端側にわたって連結した機体横向きの支持杆を設け
圃場面に排水溝形成する溝切り体を、機体横方向での中央部に配置して前記支持杆に支持させてある。
本第1発明の構成によると、支持杆を左右の伝動ケースにわたって連結するから、支持杆の形状を左右対称の形状にして、支持杆及び支持杆と溝切り体を連結する連結構造のために機体の左右の重量バランスが崩れることを回避や抑制しながら、溝切り体を機体の横方向中央部に配備することができる。
また、支持杆が左右一対の伝動ケースの延出端側を連結するものだから、伝動ケースの延出端側での振れを抑制するなどの補強機能を支持杆に備えさせることができる。
従って、本第1発明によると、溝切り体を機体の横方向中央部に配備して、溝切り体が受ける接地反力による機体の傾斜やねじれを発生しにくくできるのみならず、溝切り体を機体に支持させる支持杆などの付加にかかわらず機体の左右重量をバランスさせ易く、全体として、作業部による作業と同時に排水溝を形成するものでありながら、左右の作業部の対地高さを揃い易くできる。
また、駆動ケース及び伝動ケースを備えて成る機体フレームに、支持杆を補強手段に活用した簡素な構造で優れた強度を備えさせることができる。
本第2発明は、前記複数の作業部を左右一対の後車輪の後方に配備し、前記複数の作業部のうちの前記各後車輪の後方で隣り合う一対の作業部が、圃場面の後車輪通過跡の両横側箇所を作業対象箇所とするように、かつ前記隣り合う一対の作業部のうちの機体横外側の作業部が、機体横内側の作業部より後車輪通過跡に近い箇所を作業対象箇所とするように、前記左右一対の後車輪を配備してある。
後車輪の通過跡に溝切り体によって排水溝を形成する場合、後車輪の通過によって固まるとか盛り上がるとかした土が、溝切り体による横外側への押し出しによって作業対称箇所に移動することを回避し易くするには、後車輪の通過跡の両横側における作業対象箇所のうちの機体横内側の作業対象箇所及び機体横外側の作業対象箇所が後車輪の通過跡から同じ距離を離れて位置するように、後車輪を配備する必要がある。
本第2発明の構成によると、溝切り体を機体横方向中央部に配備して、溝切り体が後車輪の通過跡から外れた箇所で排水溝を形成するものにおいて、機体横外側の作業対象箇所が機体横内側の作業対象箇所よりも後車輪の通過跡に近く位置するように、後車輪を配備するものだから、機体横外側及び機体横内側の作業対象箇所が後車輪の通過跡から同じ距離を離れて位置するように後車輪を配備するものに比べ、後車輪の通過跡の土が作業箇所に押し移動されることを同様に回避しやすくしながら、左右一対の後車輪の間隔を大にできる。
従って、本第2発明によると、後車輪通過跡の土が作業対象箇所に移動し難くい状態で排水溝を形成できるものでありながら、左右一対の後車輪の大間隔によって安定的に走行できる。
本第3発明は、前記溝切り体の後端が前記各作業部の後端と略同じ位置又は前方に位置するように、前記溝切り体を配備してある。
本第3発明の構成によると、たとえば機体を旋回走行させる際、溝切り体より高い配置高さに位置する作業部を容易に見通して、作業部が畔などに当らないように注意すれば、溝切り体の後端が各作業部の後端と略同じ位置又は前方に位置するものだから、溝切り体は、低い箇所に位置するに加えて機体横方向中央部に位置するものであって、見通しにくいものであっても、溝切り体の畔などに対する当りを防止できる。
従って、本第3発明によると、溝切り体を機体横方向中央部に配備するものでありながら、溝切り体の畔などとの衝突による変形や破損を容易に防止できる。
本第4発明は、前記溝切り体の対地作業高さを変更する作業高さ調節部を設けてある。
本第4発明の構成によると、作業高さ調節部によって溝切り体の対地作業高さを変更することにより、溝切り体が受ける接地抵抗や溝切り体によって形成される排水溝の深さを調節できる。
従って、本第4発明によると、たとえば泥土の硬さや水量が異なる圃場であっても、溝切り体が受ける接地抵抗や溝切り体が形成する排水溝の深さを調節して、スムーズに走行しながら作業できる。
本第5発明は、前記溝切り体を上下揺動自在に支持し、前記溝切り体の接地反力による上昇に抵抗を付与するスプリングを設けてある。
本第5発明の構成によると、溝切り体がスプリングによって接地反力に抗して圃場に押し付けられ、溝切り体に土塊などによって強い接地反力が掛かった際、溝切り体が接地反力によって上昇するようにしながら、溝切り体による排水溝の形成を行なわせることができる。
従って、本第5発明によると、溝切り体が土塊などに当っても上昇して変形や破損しにくく、土塊がある場合や硬質の圃場でも作業し易い。
水田作業機の全体を示す側面図である。 水田作業機の全体を示す平面図である。 水田作業装置を示す側面図である。 水田作業装置を示す後面図である。 水田作業装置の施肥用の作業部を示す後面図である。 水田作業装置を示す横断平面図である。 水田作業装置の下部を示す平面図である。 (a)は低い対地作業高さに設定した状態での溝切り体を示す側面図、(b)は、泥土に押し付け状態の溝切り体を示す側面図、(c)は高い対地作業高さに設定した状態での溝切り体を示す側面図である。 溝切り体の支持構造を示す斜視図である。 薬剤散布機を連結した状態での水田作業装置を示す側面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施例に係る水田作業機の全体を示す側面図である。図2は、本発明の実施例に係る水田作業機の全体を示す平面図である。これらの図に示すように、本発明の実施例に係る水田作業機は、左右一対の駆動及び操向自在な前車輪1,1、左右一対の駆動自在な後車輪2,2、車体前部に設けた原動部3、車体後部に設けられた運転座席4を有した運転部を備えて、原動部3に配備したエンジン15からの駆動力によって前車輪1及び後車輪2を駆動して自走するように構成し、かつ運転部に搭乗して運転するように構成した自走車を備え、自走車の車体フレーム6の後部にリンク機構5を介して連結された水田作業装置Aを備えて構成してある。
水田作業装置Aは、リンク機構5が油圧シリンダ20によって車体フレーム6に対して上下に揺動操作されることにより、接地フロート12が圃場泥土に接地した下降作業状態と、接地フロート12が圃場泥土から高く上昇した上昇非作業状態とに昇降操作されるように構成してある。水田作業機は、水田作業装置Aを下降作業状態に下降させて自走車を走行させることにより、水田作業装置Aによって4条の播種作業及び4条の施肥作業を行なう。
自走車について説明する。
自走車が備える左右一対の後車輪2,2は、図7に示す如く配備してある。
すなわち、水田作業装置Aに機体横方向に並べて設けてある4つの播種用の作業部9のうちの左側の後車輪2(以下、左後車輪2と呼称する。)の後方に隣り合って位置する一対の作業部9,9が左後車輪2の通過跡2a(左後車輪通過跡2aと呼称する。)の両横側箇所を作業対象箇所Pa,Pbとして播種作業するように、かつ4つの播種用の作業部9のうちの右側の後車輪2(以下、右後車輪2と呼称する。)の後方に位置する一対の作業部9,9が右後車輪2の通過跡2a(以下、右後車輪通過跡2aと呼称する。)の両横側箇所を作業対象箇所Pa,Pbとして播種作業するように、さらに各後車輪2の後方に位置する一対の作業部9,9の機体横外側の作業部9の作業対象箇所Paが機体内側の作業部9の作業対象箇所Pbより車輪通過跡2aの近くに位置するように、左右一対の後車輪2,2を配備してある。
水田作業装置Aについて説明する。
図3は、水田作業装置Aを示す側面図である。図4は、水田作業装置Aを示す後面図である。図5は、水田作業装置Aの施肥用の作業部10を示す後面図である。図6は、水田作業装置Aを示す横断平面図である。これらの図及び図2に示すように、水田作業装置Aは、リンク機構5を構成する機体上下向きの後部リンク5cの下部に前端側が連結された機体フレームFと、機体フレームFの前部に機体横方向に一列に並ぶよう配備した4つの施肥用の作業部10と、機体フレームFの後部に機体横方向に一列に並ぶよう配備した4つの播種用の作業部9と、機体フレームFの下方に配備した一つの接地フロート12とを備えて構成してある。
機体フレームFは、後部リンク5cに対して機体前後向きのローリング支点軸5dを介して連結されている。従って、水田作業装置Aは、ローリング支点軸5dのローリング軸芯Xまわりに自走車に対してローリングする。
図7は、水田作業装置Aの下部を示す平面図である。この図及び図3,6に示すように、機体フレームFは、ローリング支点軸5dに前端側上部が連結された機体フレーム横方向に長い駆動ケース19と、この駆動ケース19の両横端部から各別に機体フレーム後方向きに延出する左右一対の伝動ケース26とを備えて構成してある。
駆動ケース19は、駆動ケース19の横方向での中央部を構成するとともに前端側上部がローリング支点軸5dに連結されているフィードケース19aと、フィードケース19aの下端側の両横側部から横外向きに延出され、駆動ケース19の横側部を構成するとともに延出端部が伝動ケース26の基部に連結されている左右一対の出力軸ケース24,24とを備えて構成してある。
図3,4,6に示すように、4つの播種用の作業部9は、機体横方向に長い播種フレーム47に支持される繰出しケース48を有した種子繰出し機構28と、繰出しケース48の上部に取付けられた種子タンク27と、繰出しケース48の下部から機体下方向きに延出した播種筒29とを備えて構成してある。
図3,4,5,6に示すように、4つの種子繰出し機構28を支持する播種フレーム47は、左右一対の伝動ケース26,26の延出端側上部に取り付けられたステー46に支持されている。4つの播種用の作業部9のうちの機体左側の2つの作業部9の種子タンク27及び機体右側の2つの作業部9の種子タンク27は、タンク内が連通した一つの種子タンクに一体形成されている。各播種用の作業部9の播種筒29は、水田作業装置Aの下降作業状態において、播種筒29の延出端側の播種開口が圃場の泥土面の上方近くに位置するように配備してある。
4つの播種用の作業部9は、自走車の後部から後方向きに延出する回転伝動軸18(図1参照)によって駆動ケース19に伝達されるエンジン15からの駆動力によって駆動されるように構成してある。
すなわち、図4,6,7に示すように、エンジン15から回転伝動軸18に伝達された駆動力を、フィードケース19aの下端側前部から前方向きに突出する入力軸によって駆動ケース19に入力し、駆動ケース19に入力した駆動力を出力軸ケース24に設けてある出力軸23から左右一対の伝動ケース26,26の基端側(前端側)に入力する。左側の伝動ケース26に入力した駆動力を、この伝動ケース26の延出端部(後端部)に機体横向きに貫設してある出力軸41から機体左側の2つの種子繰出し機構28,28の繰出しロール30を駆動する駆動軸43にギヤ伝動機構44を介して伝達する。右側の伝動ケース26に入力した駆動力を、この伝動ケース26の延出端部(後端部)に機体横向きに貫設してある出力軸41から機体右側の2つの種子繰出し機構28,28の駆動軸43にギヤ伝動機構44を介して伝達する。
伝動ケース26の出力軸41の両端部は、播種フレーム47から下方向きに延出するステー49(図8参照)に設けた前後一対の環状の軸支部49a,49bのうちの前側の軸支部49aによって支持されるよう構成してある。各種子繰出し機構28の繰出しケース48から突出している駆動軸43の突出部は、前記ステー49の前後一対の軸支部49a,49bのうちの後側の軸支部49bによって支持されるよう構成してある。
従って、水田作業装置Aは、各種子タンク27に貯留された種子を、種子タンク27に連結している種子繰出し機構28によって種子タンク27から繰出し、各種子繰出し機構28が繰り出した種子を、播種筒29から圃場の泥土面に落下させて供給する。
図3,5,6に示すように、4つの施肥用の作業部10は、施肥フレーム75に支持される繰出しケース57aを有した肥料繰出し機構57と、繰出しケース57aの上部に取付けられた肥料タンク56と、繰出しケース57aの吐出筒部から機体後方下方向きに延出する施肥筒58と、施肥筒58の延出端部に蛇腹筒63を介して連通された作溝施肥器59とを備えて構成してある。
4つの施肥用の作業部10の肥料繰出し機構57を支持する施肥フレーム75は、駆動ケース19の両横端部に立設された支柱73に支持されている。4つの施肥用の作業部10のうちの機体左側の2つの作業部10,10の肥料タンク56及び機体右側の2つの作業部10,10の肥料タンク56は、タンク内が連通した一つの種子タンクに一体形成されている。4つの施肥用の作業部10の作溝施肥器59は、4つの播種用の作業部9の播種筒29の横側方に一つずつ位置するように機体横方向に並べて接地フロート12に支持させてある。
4つの施肥用の作業部10は、駆動ケース19に伝達されるエンジン15からの駆動力によって駆動されるように構成してある。
すなわち、図3,5,6に示すように、エンジン15から駆動ケース19に入力された駆動力を、出力軸ケース24の左側端部から突出する出力軸23の端部から連動機構71を介して一本の左側の繰出し駆動軸67に伝達する。左側の繰出し駆動軸67は、機体左側の2つの肥料繰出し機構57,57が備える繰出しロール66に連結され、機体左側の2つの肥料繰出し機構57,57に共通の繰出し駆動軸になっている、駆動ケース19に入力された駆動力を、出力軸ケース24の右側端部から突出する出力軸23の端部から連動機構71を介して一本の右側の繰出し駆動軸67に伝達する。右側の繰出し駆動軸67は、機体右側の2つの肥料繰出し機構57,57が備える繰出しロール66に連結され、機体右側の2つの肥料繰出し機構57,57に共通の繰出し駆動軸になっている。
図3,5に示すように、左右の連動機構71は、出力軸23の回転駆動力をクランク体69によって連動ロッド70の往復動力に変換し、連動ロッド70の往復動力を揺動リンク68の設定角範囲での往復回動力に変換し、揺動リンク68の往復回動力の一方向の回動力だけを一方向回転クラッチ68aによって繰出し駆動軸67に伝達する。
従って、水田作業装置Aは、各肥料タンク56に貯留された粒状の肥料を、肥料タンク56に連結している肥料繰出し機構57によって肥料タンク56から繰出し、各肥料繰出し機構57が繰り出した肥料を施肥筒58を介して作溝施肥器59に供給し、作溝施肥器59により、播種用の作業部9による作業対象箇所Pa,Pbの横側近くで圃場の泥土面に溝を形成し、形成した溝に施肥筒58からの肥料を供給する。肥料を供給した後の溝を、作溝施肥器59の後方に位置する溝埋め体60(図3参照)によって埋め戻す。
図3,4,6に示すように、水田作業装置Aに、機体横方向での中央部に配置した溝切り体14を備えてある。さらに詳述すると、溝切り体14は、4つの播種用の作業部9のうちの内側の一対の作業部9,9による作業対象箇所Pb,Pbの間に位置するよう配備してある。
図4,7,9に示すように、溝切り体14は、左右一対の伝動ケース26,26の延出端側にわたって連結した支持杆55に支持させてある。支持杆55は、縦断面形状が円形の鋼管によって構成してある。支持杆55と伝動ケース26とは、伝動ケース26に上端側が連結されたフロート支持体51を介して連結されている。フロート支持体51の下端側は、接地フロート12の後端側に設けられたブラケット52を回動自在に連結され、フロート支持体51は、接地フロート12の後端側を回動自在に支持するようになっている。
図7,8に示すように、溝切り体14を支持杆55に支持させる支持構造は、支持杆55に板金部材を取り付けて設けた支持部であって、平面視で前向きに開口するコ字状の支持部80と、溝切り体14の前端側上部14aに設けた左右一対の連結アーム部14b,14bと、溝切り体14の左右一対の連結アーム部14b,14bを支持部80の左右一対の縦板部80a,80aに回動自在に連結する連結軸81と、連結軸81の上方に配置して左右一対の縦板部80a,80aに装着する脱着自在な作業高さ設定ピン83とを備えて構成してある。
溝切り体14に、前端側上部14aから前方向きに延出する操作アーム84を備え、この操作アーム84と機体フレームFに支持される機体前後向きの支持フレーム82に設けたスプリング掛け部とに装着したスプリング85によって操作アーム84を連結軸81の軸芯まわり引き上げ操作するように構成してある。支持フレーム82は、施肥フレーム75の長手方向での中央部と播種フレーム47の長手方向での中央部とにわたって連結され、施肥フレーム75及び播種フレーム47を介して機体フレームFに支持されている。
従って、水田作業装置Aは、播種作業及び施肥作業を行なう際、機体内側の2条の播種列の間で圃場の泥土面に溝切り体14によって排水溝を形成していく。
すなわち、溝切り体14は、連結軸81の軸芯まわりに上下揺動自在に支持され、スプリング85による操作アーム84の引き上げ操作によって、連結アーム部14bが作業高さ設定ピン83に当接して受け止め支持される。従って、溝切り体14は、作業高さ設定ピン83によって設定される対地作業高さになる。
つまり、図8(a)に示すように、連結アーム部14bを作業高さ設定ピン83に当て付ける状態のスプリング85の操作力に比して、溝切り体14に掛かる接地反力が弱い場合、溝切り体14は、作業高さ設定ピン83によって設定される対地作業高さに維持されながら下部を泥土に入り込ませて排水溝を形成する。
図8(b)に示すように、連結アーム部14bを作業高さ設定ピン83に当て付ける状態のスプリング85の操作力に比して、溝切り体14に掛かる接地反力が強い場合、溝切り体14が接地反力によって上昇操作されて連結アーム部14bが作業高さ設定ピン83から前方に離れ、溝切り体14は、スプリング85と接地反力との釣り合いよって設定される対地作業高さになり、この対地作業高さで下部を泥土に入り込ませて排水溝を形成する。このとき、スプリング85は、操作アーム84によって引っ張り操作されて溝切り体14に上昇抵抗を付与する状態となり、溝切り体14は、スプリング85によって泥土に押し付けられる。
支持部80の縦板部80aに作業高さ設定ピン83のための一対のピン孔86,87を設け、一対のピン孔86,87及び作業高さ設定ピン83によって作業高さ調節部88を構成し、溝切り体14の対地作業高さを変更できるように構成してある。
図8(a)は、対地作業高さを低く変更した状態での溝切り体14を示す側面図である。この図に示すように、作業高さ設定ピン83を一対のピン孔86,87のうちの後側のピン孔87に装着することにより、溝切り体14の対地作業高さが低くなる。
すなわち、スプリング85による操作アーム84の引き上げ操作によって連結アーム部14bが後側に位置する作業高さ設定ピン83に当接し、作業高さ設定ピン83が連結アーム部14bを受け止め支持して溝切り体14を低い対地作業高さに設定する。
図8(c)は、対地作業高さを高く調節した状態での溝切り体14を示す側面図である。この図に示すように、作業高さ設定ピン83を一対のピン孔86,87のうちの前側のピン孔86に装着することにより、溝切り体14の対地作業高さが高くなる。
すなわち、スプリング85による操作アーム84の引き上げ操作によって連結アーム部14bが前側に位置する作業高さ設定ピン83に当接し、作業高さ設定ピン83が連結アーム部14bを受け止め支持して溝切り体14を高い対地作業高さに設定する。
図3に実線で示す溝切り体14は、対地作業高さを作業高さ設定ピン83によって低く設定された状態での溝切り体14を示し、同図に二点鎖線で示す溝切り体14は、対地作業高さを作業高さ設定ピン83によって高く設定された状態での溝切り体14を示している。この図に示すように、対地作業高さを高く調節した状態での溝切り体14の後端14cが各播種用の作業部9の繰出しケース48の後端9aと略同じ位置に位置するように溝切り体14を配備してある。さらに詳述すると、溝切り体14の後端14cが作業部9の後端9cより少し後方に位置する。
支持フレーム82の後端部に支持プレート90aを備えた散布機連結部90を設けてある。
すなわち、図10に示すように、薬剤散布機91を播種用の作業部9の後方に配置して連結し、播種及び施肥作業を行なう際、除草用などの薬剤を散布する作業を併せて行なえるように構成してある。
〔別実施例〕
(1)上記した実施例では、溝切り体14の後端14cが作業部9の後端9aと略同じ位置に位置するよう構成した例を示したが、溝切り体14の後端14cが作業部9の後端9aと同じ位置に位置するように、あるいは溝切り体14の後端14cが作業部9の後端9aより前方に位置するよう構成して実施してもよい。
(2)上記した実施例では、4つの播種用の作業部9を設けた例を示したが、2つあるは5つ以上の作業部9を設けて実施してもよい。
本発明は、播種用の作業部9を伝動ケース26によって伝動されるよう構成して備える水田作業機の他、施肥用の作業部10又は苗植え用の作業部を伝動ケース26によって伝動されるよう構成して備える水田作業機にも利用できる。
2 後車輪
2a 後車輪通過跡
9 作業部
9a 後端
14 溝切り体
14c 後端
19 駆動ケース
26 伝動ケース
55 支持杆
85 スプリング
88 作業高さ調節部
Pa,Pb 作業対象箇所

Claims (5)

  1. 機体横方向に並ぶ複数の作業部、及び機体横向きの駆動ケースの両横端部から各別に延出する左右一対の伝動ケースを備えて、前記駆動ケースからの駆動力を前記左右一対の伝動ケースの左側の伝動ケースの延出端側から前記複数の作業部のうちの機体左側の作業部に伝達するように構成し、前記駆動ケースからの駆動力を前記左右一対の伝動ケースの右側の伝動ケースの延出端側から前記複数の作業部のうちの機体右側の作業部に伝達するように構成した水田作業機であって、
    前記左右一対の伝動ケースの延出端側にわたって連結した機体横向きの支持杆を設け
    圃場面に排水溝形成する溝切り体を、機体横方向での中央部に配置して前記支持杆に支持させてある水田作業機。
  2. 前記複数の作業部を左右一対の後車輪の後方に配備し、
    前記複数の作業部のうちの前記各後車輪の後方で隣り合う一対の作業部が、圃場面の後車輪通過跡の両横側箇所を作業対象箇所とするように、かつ前記隣り合う一対の作業部のうちの機体横外側の作業部が、機体横内側の作業部より後車輪通過跡に近い箇所を作業対象箇所とするように、前記左右一対の後車輪を配備してある請求項1記載の水田作業機。
  3. 前記溝切り体の後端が前記各作業部の後端と略同じ位置又は前方に位置するように、前記溝切り体を配備してある請求項1又は2記載の水田作業機。
  4. 前記溝切り体の対地作業高さを変更する作業高さ調節部を設けてある請求項1〜3のいずれか一項に記載の水田作業機。
  5. 前記溝切り体を上下揺動自在に支持し、前記溝切り体の接地反力による上昇に抵抗を付与するスプリングを設けてある請求項1〜4のいずれか一項に記載の水田作業機。
JP2011278610A 2011-12-20 2011-12-20 水田作業機 Active JP5705101B2 (ja)

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