JP3965044B2 - 合成樹脂製のパレット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、合成樹脂製のパレットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
表面部1と裏面部2とを複数の筒状桁3により一体に連結した合成樹脂製のパレットが特開平2−45356号公報により知られている。このパレット6は、図9に示すように、裏面部2における隅部の筒状桁3と中間部の筒状桁3を連結する部分及び中間部の筒状桁3と中央部の筒状桁3を連結する部分の上面(つまりフォーク挿入孔4に面した面)のフォーク挿入側端部及び下開口部5側端部に傾斜部7を設けたものであり、上記のように、裏面部2における隅部の筒状桁3と中間部の筒状桁3を連結する部分及び中間部の筒状桁3と中央部の筒状桁3を連結する部分の上面のフォーク挿入側端部及び下開口部5側端部に傾斜部7を設けることで、ハンドリフターのフォークや車輪をフォーク挿入孔4に容易に出し入れさせることができるようにしている。
【0003】
上記した図9に示すようなパレットを合成樹脂により形成する場合、各下開口部5の4辺に沿った傾斜部7を形成するに当たっては、従来、特開平2−45356号公報に示されるように複雑な機構のスライドコアを備えた金型を用いて形成するようにしていた。このため、製造コストが高くなるという問題があった。
【0004】
そこで、金型構造を簡略化するために、各下開口部5の4辺に沿って傾斜部7を形成するに当たって、表面部1における隅部の筒状桁3と中間部の筒状桁3を連結する部分及び中間部の筒状桁3と中央部の筒状桁3を連結する部分の上記裏面部2の傾斜部の上方位置に対応した部位に型抜き用の細長開口部を形成し、型抜き用の細長開口部に該当する部分から型抜きを行うことで、傾斜部を容易に形成することが考えられる。しかしながら、下開口部5の4辺に沿った傾斜部7に対応した表面部1に細長開口部を形成すると、表面部1の細長開口部で囲まれた部分の強度が弱くなり、荷物を載置する載置面である表面部の強度が低下するという問題があって、実用化の支障となっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記した従来例の問題点に鑑みてなされたものであり、傾斜部を設けてハンドリフターのフォークや車輪の出し入れしやすくし、しかも、下開口部の4辺に沿って傾斜部を設けるに当たって、傾斜部に対応する表面部の部位に型抜き用開口部を形成して金型構造を簡略化し且つ傾斜部を形成するための金型を型抜きするための型抜き用開口部を表面部に形成したにもかかわらず、表面部の強度低下を防止し、載置面としての表面部の強度を十分な発揮できるようにした合成樹脂製のパレットを提供することを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係る合成樹脂製のパレットは、表面部1と裏面部2が、表面部1と裏面部2の隅部同士を連結する隅の筒状桁3と、表面部1と裏面部2との周囲の中間部同士を連結する中間の筒状桁3と、表面部1と裏面部2の中央部同士を連結する中央部の筒状桁3により連結され、且つ筒状桁3間にフォーク挿入孔4が井の字状に形成され、且つ裏面部2のフォーク挿入孔4が交差する部分に下開口部5が形成された合成樹脂製四方差しパレット6であって、裏面部2における隅部の筒状桁3と中間部の筒状桁3を連結する部分及び中間部の筒状桁3と中央部の筒状桁3を連結する部分の上面側のフォーク挿入側端部及び下開口部5側端部に傾斜部7を設け、表面部1における隅部の筒状桁3と中間部の筒状桁3を連結する部分及び中間部の筒状桁3と中央部の筒状桁3を連結する部分の上記裏面部2の傾斜部7の上方位置に対応した部位に型抜き用の細長開口部8を形成し、パレット6を平面視で十字状に4つに区画した各区画において、区画内に四角形状に配置された4つの型抜き用の細長開口部8の内側の縁部と外側の縁部とをそれぞれ区画内の各コーナに配置された中央部の筒状桁3と中間の筒状桁3、中間の筒状桁3と隅部の筒状桁3間に一体に架設された内側桟16と外側桟17により構成し、区画内の各コーナに配置された中央部の筒状桁3、中間の筒状桁3、隅部の筒状桁3に両側に位置する内側桟16にそれぞれ一体に連続し且つ表面部1と裏面部2とを連結する内側縦壁18を設けて4つの内側桟16とコーナにおける4つの内側縦壁18とで平面視で環状に連続した内側環状体20を形成し、中央部の筒状桁3、中間の筒状桁3、隅部の筒状桁3に両側に位置する外側桟17にそれぞれ一体に連続する外側縦壁19を設けて4つの外側桟17とコーナにおける4つの外側縦壁19とで平面視で環状に連続した外側環状体21を形成し、上記外側縦壁19を、筒状桁3の外周壁22に囲まれた部分において筒状桁3内を斜めに横切るように架設され且つ両側端部が外周壁22の隣接する2壁に一体に連結され且つ上下端部が表面部1と裏面部2とに一体に連結され且つ中央部に孔部27を設けた連結壁23により構成して成ることを特徴とするものである。
【0007】
このような構成とすることで、傾斜部7の存在によりハンドリフターのフォークや車輪をフォーク挿入孔4にスムーズに出し入れできるものである。しかも、表面部1における隅部の筒状桁3と中間部の筒状桁3を連結する部分及び中間部の筒状桁3と中央部の筒状桁3を連結する部分の上記裏面部2の傾斜部7の上方位置に対応した部位に型抜き用の細長開口部8を形成してあるので、上記のような傾斜部7を下開口部の4辺に沿って形成する際に金型を型抜き用の細長開口部8から型抜きできて、簡単な構造の金型で下開口部5の4辺に沿って傾斜部7を形成できる構造とすることができ、また、パレット6を平面視で十字状に4つに区画した各区画において、区画内に四角形状に配置された4つの型抜き用の細長開口部8の内側の縁部と外側の縁部とをそれぞれ区画内の各コーナに配置された中央部の筒状桁3と中間の筒状桁3、中間の筒状桁3と隅部の筒状桁3間に一体に架設された内側桟16と外側桟17により構成し、区画内の各コーナに配置された中央部の筒状桁3、中間の筒状桁3、隅部の筒状桁3に両側に位置する内側桟16にそれぞれ一体に連続し且つ表面部1と裏面部2とを連結する内側縦壁18を設けて4つの内側桟16とコーナにおける4つの内側縦壁18とで平面視で環状に連続した内側環状体20を形成し、中央部の筒状桁3、中間の筒状桁3、隅部の筒状桁3に両側に位置する外側桟17にそれぞれ一体に連続する外側縦壁19を設けて4つの外側桟17とコーナにおける4つの外側縦壁19とで平面視で環状に連続した外側環状体21を形成し、上記外側縦壁19を、筒状桁3の外周壁22に囲まれた部分において筒状桁3内を斜めに横切るように架設され且つ両側端部が外周壁22の隣接する2壁に一体に連結され且つ上下端部が表面部1と裏面部2とに一体に連結され且つ中央部に孔部27を設けた連結壁23により構成してあるので、下開口部5の4辺に沿って傾斜部7を形成するに当たって、金型の型抜きができるように上面部に細長開口部8を形成したといえども、4つの内側桟16とコーナにおける4つの内側縦壁18とで構成した環状に連続した内側環状体20と、4つの外側桟17と、コーナにおける筒状桁3の外周壁22に囲まれた部分に位置し且つ両側端部が外周壁22の隣接する2壁に一体に連結され且つ上下端部が表面部1と裏面部2とに一体に連結され且つ中央部に孔部27を設けた連結壁23よりなる4つの外側縦壁19とで構成した環状に連続した外側環状体21との2重環状構造により表面部1の補強ができるものであり、特に、外側縦壁19を、筒状桁3の外周壁22に囲まれた部分において筒状桁3内を斜めに横切るように架設され且つ両側端部が外周壁22の隣接する2壁に一体に連結され且つ上下端部が表面部1と裏面部2とに一体に連結され且つ中央部に孔部27を設けた連結壁23により構成してあるので、中央部に孔部27を設けてパレット6の重量をできるだけ重くならないようにしたにもかかわらず、筒状桁3の外周壁22に囲まれた部分において筒状桁3内を斜めに横切るように架設され且つ筒状桁3の外周壁22の隣接する2壁に一体に連結され且つ上下端部が表面部1と裏面部2とに一体に連結された連結壁23で構成された外側縦壁19により筒状桁3が補強され、よりいっそう表面部1の変形を防止し、補強効果が向上することになる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0011】
図1乃至図9には本発明のパレット6の一実施形態が示してある。パレット6は合成樹脂によって一体に射出成形してあり、表面部1と裏面部2とが、表面部1と裏面部2の隅部同士を連結する4個の隅の筒状桁3と、表面部1と裏面部2との周囲の中間部同士を連結する4個の中間の筒状桁3と、表面部1と裏面部2の中央部同士を連結する1個の中央部の筒状桁3により連結してある。このように、表面部1と裏面部2とを4個の隅の筒状桁3と、4個の中間の筒状桁3と、1個の中央部の筒状桁3とにより一体に連結することで、上記の筒状桁3間にフォーク挿入孔4が井の字状に形成された四方差しパレット6を構成している。また、図2、図5に示すように、パレット6には裏面部2の井の字状をしたフォーク挿入孔4の交差する部分に下開口部5が形成してある。
【0012】
図1に示すように、表面部1の中間部の筒状桁3と中央部の筒状桁3との間には桟10が形成してあり、また、表面部1のフォーク挿入孔4が縦横に交差している部分の上方に位置する部位(つまり表面部1の下開口部5の真上の部分)には桟11が形成してある。また、表面部1の隅部の筒状桁3と中間部の筒状桁3との間には桟12が形成してある。
【0013】
図2に示すように、裏面部2の中間部の筒状桁3と中央部の筒状桁3との間には表面部1の桟10と上下に重なり合わないように桟13が形成してあり、この桟13は図5に示すように上面側(つまりフォーク挿入孔4に面する側)の下開口部5側の両端部が傾斜部7となり、両傾斜部7の上端間が水平部14となっている。裏面部2の隅部の筒状桁3と中間部の筒状桁3との間には桟15が形成してあり、この桟15は上面側(つまりフォーク挿入孔4に面する側)の下開口部5側端部及びフォーク挿入側端部がそれぞれ傾斜部7となり、両傾斜部7の上端間が水平部14となっている。
【0014】
したがって、裏面部2の上面にはフォーク挿入孔4の入口部分にそれぞれ傾斜部7が形成してあると共に、裏面部2に形成された4つの下開口部5の4辺に沿ってそれぞれ傾斜部7が形成してある。
【0015】
ここで、表面部1における隅部の筒状桁3と中間部の筒状桁3を連結する部分及び中間部の筒状桁3と中央部の筒状桁3を連結する部分の上記裏面部2の傾斜部7の上方位置に対応した部位に型抜き用の細長開口部8を形成してある。
【0016】
図8にはパレット6を製造する金型装置の傾斜部7を形成する部分の構造が示してある。図8において、50は固定金型、51は移動金型、52は側金型であり、固定金型50に傾斜部7を形成するための金型部53が設けてある。この図8の金型装置は、固定金型50に対して移動金型51を矢印イ方向に移動することで成形品であるパレット6を固定金型50から型抜きし、次に、側金型52を矢印ロ方向に移動させて型抜きし、その後、移動金型51から成形品であるパレット6をノックアウトピンでノックアウトして脱型するものであり、この場合、傾斜部7を形成する金型部53は表面部1の型抜き用の細長開口部8部分から型抜きされることになる。したがって、従来の特開平2−45356号公報に示されるような複雑な機構のスライドコアを備えた金型を必要としないものであって金型構造を簡略化できるものである。
【0017】
ところで、本発明においては、パレット6を平面視で十字状に4つに区画した各区画において、中央部の筒状桁3と中間の筒状桁3、中間の筒状桁3と隅部の筒状桁3間には前述のように複数の桟10、12が架設してあるが、これらの複数の桟10、12のうち、各区画内に四角形状に配置された4つの型抜き用の細長開口部8の内側の縁部と外側の縁部の桟をそれぞれ内側桟16と外側桟17としている。
【0018】
区画内の各コーナに配置された中央部の筒状桁3、中間の筒状桁3、隅部の筒状桁3には両側に位置する内側桟16にそれぞれ一体に連続し且つ表面部1と裏面部2とを連結する内側縦壁18が設けてあって4つの内側桟16とコーナにおける4つの内側縦壁18とで平面視で環状に連続した内側環状体20を形成してある。
【0019】
また、中央部の筒状桁3、中間の筒状桁3、隅部の筒状桁3に両側に位置する外側桟17にそれぞれ一体に連続し且つ表面部1と裏面部2とを連結する外側縦壁19を設けて4つの外側桟17とコーナにおける4つの外側縦壁19とで平面視で環状に連続した外側環状体21を形成してある。ここで、外側縦壁19は筒状桁3の外周壁22に囲まれた部分内に外周壁22の隣接する2壁に両端部が一体に連結するように架設してあり、外側桟17の筒状桁3の外周壁22に一体に連結した位置と、外側縦壁19の筒状桁3の外周壁22に一体に連結した位置とが平面視において一致又はほぼ一致することで外側縦壁19と外側桟17とが一体に連続している。
【0020】
図8には上記パレット6を平面視で十字状に4つに区画したうちの一区画を拡大して示す平面図であり、図8において破線で示す部分がそれぞれ内側環状体20、外側環状体21を表現している。
【0021】
上記内側環状体20と外側環状体21とはいずれも型抜き用の細長開口部8の長手方向の内側桟16、外側桟17部分においては表面部1のみに形成された桟であるが、内側環状体20と外側環状体21の4つのコーナ部分はいずれも表面部1と裏面部2とを上下に連結する内側縦壁18と外側縦壁19であるため、この内側環状体20と外側環状体21の4つのコーナ部分において表面部1と裏面部2とを上下に連結する内側縦壁18、外側縦壁19で補強され、表面部1の4つに区画内にそれぞれ4つの型抜き用の細長開口部8を四角状に配置した各区画毎に、4つの型抜き用の細長開口部8が四角状に配置された該四角部分の内外を内側環状体20と外側環状体21とで2重に補強できて表面部1の効果的な補強をおこなっている。
【0022】
ここで、添付図面に示す実施形態においては、内側縦壁18が筒状桁3の外周壁22のコーナ部分により構成してあり、筒状桁3の外周壁22のコーナ部分をそのまま隣り合う内側桟16同士を連結する表裏面部1、2に連結した内側縦壁18として兼用してある。
【0023】
また、添付図面に示す実施形態においては、筒状桁3の外周壁22に囲まれた部分に外周壁22の隣接する2壁に両端部が一体に連結し且つ上下端部が表面部1と裏面部2とに一体に連結した連結壁23を設け、この連結壁23により外側縦壁19を構成した例が示してあり、上記連結壁23(つまり外側縦壁19)は筒状桁3内を斜めに横切るように架設してあるため筒状桁3を補強し、これによりいっそう表面部1の変形を防止し、補強効果を向上することができるものである。
【0024】
上記連結壁23の上端部が筒状桁3の表面部1の上桟25(筒状桁3の外周壁22の上端部に一体に架設してある)に一体に連結してあり、また、連結壁23の下端部が筒状桁3の裏面部2の下桟26(筒状桁3の外周壁22の下端部に一体に架設してある)に一体に連結してある。上桟25と下桟26とは平面視でずれた位置に配置してある。
【0025】
ここで、本発明において、上記連結壁23は図6に示すように中央部に孔部27を形成することで、パレット6の重量ができるだけ重くならないようにしてある。
【0026】
なお、上記実施形態では内側縦壁18を筒状桁3の外周壁22のコーナ部分と兼用していたが、外周壁22のコーナ部分とは別の位置に上記外側縦壁19と同様に筒状桁3の外周壁22に囲まれた部分に位置し且つ両側端部が外周壁22の隣接する2壁に一体に連結され且つ上下端部が表面部1と裏面部2とに一体に連結された連結壁により構成するようにしてもよい。この場合には筒状桁3の外周壁22内に連結壁が2つ架設されることになって筒状桁3の補強がより強固に行え、これにより表面部1の補強効果もより向上するものである。
【0027】
【発明の効果】
上記の請求項1記載の本発明にあっては、裏面部における隅部の筒状桁と中間部の筒状桁を連結する部分及び中間部の筒状桁と中央部の筒状桁を連結する部分の上面側のフォーク挿入側端部及び下開口部側端部に傾斜部を設けてあるので、傾斜部によってハンドリフターのフォークや車輪をフォーク挿入孔にスムーズに出し入れできるものであり、また、表面部における隅部の筒状桁と中間部の筒状桁を連結する部分及び中間部の筒状桁と中央部の筒状桁を連結する部分の上記裏面部の傾斜部の上方位置に対応した部位に型抜き用の細長開口部を形成してあるので、傾斜部を下開口部の4辺に沿って形成する際に金型を型抜き用の細長開口部から型抜きできて、簡単な構造の金型で下開口部の4辺に沿って傾斜部を形成できる構造とすることができて製造コストを低下できるものであり、また、パレットを平面視で十字状に4つに区画した各区画において、区画内に四角形状に配置された4つの型抜き用の細長開口部の内側の縁部と外側の縁部とをそれぞれ区画内の各コーナに配置された中央部の筒状桁と中間の筒状桁、中間の筒状桁と隅部の筒状桁間に一体に架設された内側桟と外側桟により構成し、区画内の各コーナに配置された中央部の筒状桁、中間の筒状桁、隅部の筒状桁に両側に位置する内側桟にそれぞれ一体に連続し且つ表面部と裏面部とを連結する内側縦壁を設けて4つの内側桟とコーナにおける4つの内側縦壁とで平面視で環状に連続した内側環状体を形成し、中央部の筒状桁、中間の筒状桁、隅部の筒状桁に両側に位置する外側桟にそれぞれ一体に連続する外側縦壁を設けて4つの外側桟とコーナにおける4つの外側縦壁とで平面視で環状に連続した外側環状体を形成し、上記外側縦壁を、筒状桁の外周壁に囲まれた部分において筒状桁内を斜めに横切るように架設され且つ両側端部が外周壁の隣接する2壁に一体に連結され且つ上下端部が表面部と裏面部とに一体に連結され且つ中央部に孔部を設けた連結壁により構成してあるので、下開口部の4辺に沿って傾斜部を形成するに当たって、金型の型抜きができるように上面部に細長開口部を形成したといえども、4つの内側桟とコーナにおける4つの内側縦壁とで構成した環状に連続した内側環状体と、4つの外側桟とコーナにおける4つの外側縦壁とで構成した環状に連続した外側環状体との2重環状構造により表面部の補強ができて、表面部に型抜き用の細長開口部を形成してもパレットとしての使用に支障がないものである。ここで、内側環状体、外側環状体の各コーナ部分においては表面部と裏面部と連結する内外側縦壁が存在するので表面部の強度がより向上することになる。特に、外側縦壁を、筒状桁の外周壁に囲まれた部分において筒状桁内を斜めに横切るように架設され且つ両側端部が外周壁の隣接する2壁に一体に連結され且つ上下端部が表面部と裏面部とに一体に連結された連結壁により構成してあるので、中央部に孔部を設けてパレットの重量をできるだけ重くならないようにしたにもかかわらず、筒状桁の外周壁に囲まれた部分において筒状桁内を斜めに横切るように架設され且つ筒状桁の外周壁の隣接する2壁に一体に連結され且つ上下端部が表面部と裏面部とに一体に連結された連結壁で構成された外側縦壁により連結壁が補強され、よりいっそう表面部の変形を防止し、補強効果が向上することになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の合成樹脂パレットの平面図である。
【図2】同上の下面図である。
【図3】同上の正面図である。
【図4】同上の側面図である。
【図5】図1のX−X線断面図である。
【図6】図1のY−Y線断面図である。
【図7】同上のパレットを平面視で十字状に4つに区画したうちの一区画を示す拡大平面図である。
【図8】同上の金型の説明図である。
【図9】従来例の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 表面部
2 裏面部
3 筒状桁
4 フォーク挿入孔
5 下開口部
6 パレット
7 傾斜部
8 細長開口部
16 内側桟
17 外側桟
18 内側縦壁
19 外側縦壁
20 内側環状体
21 外側環状体
22 外周壁
23 連結壁
Claims (1)
- 表面部と裏面部が、表面部と裏面部の隅部同士を連結する隅の筒状桁と、表面部と裏面部との周囲の中間部同士を連結する中間の筒状桁と、表面部と裏面部の中央部同士を連結する中央部の筒状桁により連結され、且つ筒状桁間にフォーク挿入孔が井の字状に形成され、且つ裏面部のフォーク挿入孔が交差する部分に下開口部が形成された合成樹脂製四方差しパレットであって、裏面部における隅部の筒状桁と中間部の筒状桁を連結する部分及び中間部の筒状桁と中央部の筒状桁を連結する部分の上面側のフォーク挿入側端部及び下開口部側端部に傾斜部を設け、表面部における隅部の筒状桁と中間部の筒状桁を連結する部分及び中間部の筒状桁と中央部の筒状桁を連結する部分の上記裏面部の傾斜部の上方位置に対応した部位に型抜き用の細長開口部を形成し、パレットを平面視で十字状に4つに区画した各区画において、区画内に四角形状に配置された4つの型抜き用の細長開口部の内側の縁部と外側の縁部とをそれぞれ区画内の各コーナに配置された中央部の筒状桁と中間の筒状桁、中間の筒状桁と隅部の筒状桁間に一体に架設された内側桟と外側桟により構成し、区画内の各コーナに配置された中央部の筒状桁、中間の筒状桁、隅部の筒状桁に両側に位置する内側桟にそれぞれ一体に連続し且つ表面部と裏面部とを連結する内側縦壁を設けて4つの内側桟とコーナにおける4つの内側縦壁とで平面視で環状に連続した内側環状体を形成し、中央部の筒状桁、中間の筒状桁、隅部の筒状桁に両側に位置する外側桟にそれぞれ一体に連続する外側縦壁を設けて4つの外側桟とコーナにおける4つの外側縦壁とで平面視で環状に連続した外側環状体を形成し、上記外側縦壁を、筒状桁の外周壁に囲まれた部分において筒状桁内を斜めに横切るように架設され且つ両側端部が外周壁の隣接する2壁に一体に連結され且つ上下端部が表面部と裏面部とに一体に連結され且つ中央部に孔部を設けた連結壁により構成して成ることを特徴とする合成樹脂製のパレット。
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