JP3963399B2 - ミシンの送り歯自動ドロップ装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、通常縫いおよび刺しゅう縫いの両機能を備えたミシンに係り、特に通常縫い、枠刺しゅう縫いの送り歯の状態を自動的に設定する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、通常縫いおよび枠刺しゅう縫いの両機能を備えたミシンにおいて、たとえば刺しゅうモードを選択した場合に、送り歯の状態の設定を作業者が手動で操作するようにしていたため、操作を忘れることが多く不都合であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、送り歯の状態が縫いモードや模様選択に対応して自動的に設定されるようにすることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記した従来技術の課題を解決するために、上下往復動する針と、上方作用位置と下方非作用位置との間で変位可能で前記上方作用位置にて前記針と連動して縫われる布を前記針に関して移動して布に縫い目を形成させる送り歯とを有し、布を保持する刺しゅう枠を坦持するキャリッジを有し該キャリッジを介して前記刺しゅう枠を前記針に関して移動して布に縫い目を形成させるX−Y駆動機構を内蔵するミシンにおいて、刺しゅうモードを選択する刺しゅう縫い選択或いは通常縫いにおける送り歯ダウン指令模様の選択により出される動作指令による前記送り歯を下方の非作用位置とする状態への切換に対して、模様の形成前に、前記X−Y駆動機構の通常縫いの時の位置あるホームポジションから前記キャリッジを動作することで送り歯ドロップ装置を動作させて、前記送り歯を上方作用位置から下方非作用位置へ変位させると共に、前記送り歯を前記上方作用位置とする状態への切換に対して、前記キャリッジで送り歯ドロップ装置を動作させて前記下方非作用位置から前記上方作用位置へ変位させるようにしたことを特徴とするミシンの送り歯自動ドロップ装置とすることで課題を解決した。
【0005】
さらに、上下往復動する針と、上方作用位置と下方非作用位置との間で変位可能で前記上方作用位置にて前記針と連動して縫われる布を前記針に関して移動して布に縫い目を形成させる送り歯とを有し、布を保持する刺しゅう枠を坦持するキャリッジを有し該キャリッジを介して前記刺しゅう枠を前記針に関して移動して布に縫い目を形成させるX−Y駆動機構を内蔵するミシンにおいて、刺しゅうモードを選択する刺しゅう縫い選択或いは通常縫いにおける送り歯ダウン指令模様の選択により出される動作指令による前記送り歯を下方の非作用位置とする状態への切換に応答して刺しゅう縫い用のX−Y駆動機構の刺しゅう縫いの初期位置に対する切換え動作である、前記X−Y駆動機構のホームポジションから刺しゅう縫いの初期位置へ移動させる前記キャリッジの切換動作で送り歯ドロップ装置を動作させて送り歯を上方作用位置から下方非作用位置へ、また前記下方非作用位置から前記上方作用位置へ変位させるようにしたことを特徴とするミシンの送り歯自動ドロップ装置とすることで課題を解決した。
【0006】
さらに、上下往復動する針と、上方作用位置と下方非作用位置との間で変位可能で前記上方作用位置にて前記針と連動して縫われる布を前記針に関して移動して布に縫い目を形成させる送り歯とを有し、布を保持する刺しゅう枠を坦持するキャリッジを有し該キャリッジを介して前記刺しゅう枠を前記針に関して移動して布に縫い目を形成させるX−Y駆動機構を備えたミシンにおいて、"刺しゅうモードを選択する刺しゅう縫い選択或いは通常縫いにおける送り歯ダウン指令模様の選択により出される動作指令による前記送り歯を下方の非作用位置とする状態への切換に応答して動作して前記刺しゅう縫い用の前記X−Y駆動機構のホームポジションから刺しゅう縫いの初期位置へ移動させる制御により、前記キャリッジで送り歯ドロップ装置を動作させて、前記送り歯を下方の非作用位置とする状態への切換えに応答して前記送り歯を上方作用位置から下方非作用位置へ変位させると共に、下方非作用位置から前記上方作用位置への切換えに応答して前記下方非作用位置から前記上方作用位置へ変位させるようにしたことを特徴とするミシンの送り歯自動ドロップ装置とすることで課題を解決した。
【0007】
【発明の作用】
本発明によれば、使用者が選択したミシンの縫い状態または選択した模様に対応してそれらに必要な送り歯の状態が自動的に設定されるのでミシンの使い勝手が向上する。
【0008】
【実施例】
以下本発明を実施例により説明する。図1は、本発明に係るミシンの斜視図であり、ミシン2は、通常縫い機能と枠刺しゅう縫い機能とを備えている。ミシンの前面パネルには、キーボード4、表示装置10が配設されている。12はベースであり、22は枠刺しゅう縫い用のキャリッジ、14は刺しゅうモードで使用されるICカードからなる刺しゅう模様の記憶手段である。
【0009】
キーボード4には刺しゅうミシンを選択するための刺しゅうモードキー6、通常縫いミシンを選択するための通常縫いモードキー8等のモード選択キーが含まれ、表示装置10はミシン作業に関する各種表示の他に各種画面キーとして機能し、各種画面キー中には模様選択キー16が含まれる。
【0010】
次に図2を参照しながら、枠刺しゅう縫い用のX−Y駆動装置20について説明する。枠刺しゅう縫いの主要部をなすX−Y駆動装置20は、X駆動モータ24、Y駆動モータ26、およびこれらに接続されて駆動制御されるX−Y駆動機構28とからなる。X−Y駆動機構28の出力部のキャリッジ22には刺しゅう枠が取り付けられるようになっている。
【0011】
なお、図2において振幅制御モータ30および送り制御モータ32は、通常縫い用の縫目制御機構を制御するモータで、振幅制御モータ30は振幅制御機構34を制御し、本実施例では切り換えによりX−Y駆動装置20のX駆動モータ24としても機能する。送り制御モータ32は送り制御機構36(図3)を制御するようになっている。また図2において駆動モータ38は縫目形成手段を駆動するようになっている。
【0012】
次に図13を参照しながら本発明のミシンの制御ブロック図について説明する。キーボード4は、刺しゅう模様記憶手段14に記憶された模様群に固有の刺しゅうモードを選択する刺しゅうモードキー6、通常縫い模様記憶手段44に記憶された模様群に固有の通常縫いモードを選択する通常縫いモードキー8からなるモード選択手段を含み、CPUおよびミシンの制御プログラムが記憶された記憶手段、プログラムの実行に必要な各種記憶装置等を含む総合制御装置40に接続されている。
【0013】
総合制御装置40はキーボード4等の操作により表示制御回路を制御し、表示装置10に縫いに関する各種表示の他、各種画面キー表示を行わせ、各種画面キー中には模様選択キー16が含まれる。模様選択キー16はモード選択手段で指定された複数の模様中から所望の模様を選択する。
【0014】
総合制御装置40には各種ステッピングモータが接続され、上軸位相検出器42で検出したミシンの各位相区間で、これらのステッピングモータを制御する。それらはミシンの振幅制御機構34、送り制御機構36からなる縫目制御機構を制御する振幅制御モータ30、送り制御モータ32、刺しゅう縫い用のX−Y駆動機構28を制御するX駆動モータ24、Y駆動モータ26である。
【0015】
送り歯ドロップ装置50は、X駆動モータ24、Y駆動モータ26によるX−Y駆動機構28のキャリッジ22により移動設定され、設定状態は検出スイッチ46で検出される。
【0016】
次に図3、図4を参照しながら送り歯ドロップ装置の構成について説明する。本発明の送り歯ドロップ装置50は、枠刺しゅうのためのX−Y駆動機構28のキャリッジ22の動作を利用して、送り歯ドロップ装置50のフリップフロップ式ドロップレバー62を作動させ、送り歯を自動的に上げたり下げたりするように構成した。
【0017】
送り制御機構36(図3)の上下送りカム52は、調節板70を介して水平送り軸56に係合しており、バネ58により図4の右方向に付勢されている。上下送りカム52は、図4に示すように下軸60に嵌挿され、下軸60に固定されたピン61に係合する溝部51により回転方向の力が伝達され、また同図の左右方向に移動できるようになっている。57は止めリングで、下軸60に固着され、ばね58の一端側を係止している。
【0018】
ドロップレバー62は、ベッドカバー82に対してピン76(図6)を中心に回動可能になっており、ドロップレバー63の凸部64に上下送りカム52のフランジ部53が係合している。図4の状態は、送り歯が上がっている状態(以後送り歯のアップ状態)で、上下送りカム52のカム部55と調節板70の下部72とが係合している。このときドロップレバー62は上下に弾性変形可能なクリック部62aがベッドカバー82の一対のクリック溝Bと係合している。
【0019】
ドロップレバー62が図4の状態から左方向に移動し、クリック部62aが一対のクリック溝Cに係合すると、上下送りカム52のカム部54に調節板70の下部72が係合し、送り歯が下がっている状態(以後送り歯のダウン状態)になる。
【0020】
次に図5、図6を参照しながら送り歯ドロップ装置50のドロップレバー62とこれを移動制御するキャリッジ22との関係について説明する。ドロップレバー62にはドロップレバーコマ74が係合しており、キャリッジ22に取り付けられたドロップ板23が、ドロップレバーコマ74を介してドロップレバー62を作動させ、送り歯の状態を設定するようになっている。以下詳細にに説明する。
【0021】
ドロップレバーコマ74は、ベッドカバー82の長手方向に沿って移動可能になっており、ピン部74aがベッドカバー82の溝部82aを通りベッドカバー82内に突出し、ドロップレバー62の二又部63に係合すると共にスラスト止め84(図5)により上下方向がスラスト止めされている。
【0022】
キャリッジ22にはドロップ板23が取り付けられ、後記するようにキャリッジ22を移動制御することにより、ドロップ板23、ドロップレバーコマ74を介して、ドロップレバー62を作動させ送り歯の状態を設定する。
【0023】
次に、送り歯ドロップ装置の動作について説明する。図7〜図9は、送り歯をアップ状態からダウン状態に移動設定する時のキャリッジ22の動作を示す。
【0024】
以下、順に説明する。例えば、通常縫い状態で刺しゅうモードキーを選択し、刺しゅう縫い状態に切り換えた時は、送り歯をアップ状態からダウン状態にする必要がある。図7におけるドロップレバー62の実線状態は送り歯のアップ状態に対応している。
【0025】
この時まずキャリッジ22はホームポジションAからドロップレバーコマ74の手前まで図の左方向に移動し、次に図の下方にわずかに移動し、キャリッジ22に固定されたドロップ板23がドロップレバーコマ74に係合可能な状態になる。(図8)
【0026】
この状態でキャリッジ22が更に左に移動し、ドロップレバー62をピン76を中心に回動させ、図9の実線状態(送り歯のダウン状態)まで駆動し、その後キャリッジ22は、前記下降分上昇し、右方向に移動してホームポジションAに戻る。
【0027】
検出スイッチ46は、ドロップレバー62の設定位置を検出するためのスイッチであり、ドロップレバー62が正常に移動したかどうかを検出する。即ち、検出スイッチ46は、図7においてドロップレバー62が実線状態(送り歯アップ状態)にあるときはオフ、一点鎖線状態(送り歯ダウン状態)にある時はオンになり、送り歯の状態を検出する。
【0028】
図10〜図12は、前記とは反対に送り歯をダウン状態からアップ状態に移動設定するときのキャリッジ22の動作を示す。例えば、刺しゅう縫い状態から通常縫い状態に戻す時に送り歯をダウン状態からアップ状態に戻す必要がある。まずキャリッジ22をホームポジションAから左方向に移動させてドロップレバーコマ74の左側に下降させ、ドロップレバーコマ74を左から右へと送り歯がアップ状態になる位置まで移動させ、移動後に下降した分上昇させ再びホームポジションAに戻す運動を行わせる。
【0029】
以上はモード選択キーの操作によるミシンの縫い状態に対応して送り歯の状態が設定される例を説明した。しかし、通常縫い状態で模様選択キー16により、例えば「ダーニング」「一針縫い」等の模様を選択した時は、通常縫い模様であっても送り歯をダウン状態にする必要があり、この場合前記したは刺しゅうモードキー6を操作した時と同様に送り歯がキャリッジ22の移動制御により自動的にダウン状態に設定される。通常縫い模様中のこれらの模様を以後送り歯ドロップ指令模様と呼ぶ。
【0030】
次に、図14のフローチャートを参照しながら、送り歯ドロップ装置50の制御動作について説明する。同図中、Snは制御の各処理ステップを示す。
電源を投入すると、プログラムがスタートし、S1でX−Y駆動装置20が初期セットされ、キャリッジ22がホームポジションに移動する。
【0031】
S2で、キーボード4の操作により、刺しゅうモード選択または送り歯ダウン指令模様が選択されたかがチェックされ、そうであるときはS10に進み、そうでないときは20に進む。
【0032】
S10に進んだ場合は、送り歯の位置を検出する検出スイッチ46のON/OFFがチェックされ、ON(送り歯ダウン状態)の場合は、S2に戻り、OFF(送り歯アップ状態)の場合はS11に進む。
【0033】
S20に進んだ場合は、送り歯の位置を検出する検出スイッチ46のON/OFFがチェックされ、OFF(送り歯アップ状態)の場合は、S2に戻り、ON(送り歯ダウン状態)の場合はS21に進む。
【0034】
ここで例えば送り歯がアップ状態になっており、この状態で刺しゅうモードキー6を選択した場合について説明する。
S1でキャリッジ22がホームポジションAに移動し、送り歯はアップ状態になっているので、選択操作前はS2、S20が繰り返し実行されており、この状態で刺しゅうモードキー6を選択すると、S10に進み、検出スイッチ46がOFFになっているので、S11進む。
【0035】
S11で、送り歯をアップ状態からダウン状態にするための動作指令が出され、この動作指令により、キャリッジ22がホームポジションAから動作を開始し、送り歯をアップ状態からダウン状態にした後、ホームポジションAに復帰させるための一連の動作が行われるように制御される。この動作終了後、S12で検出スイッチ46のON/OFFがチェックされ、ONになっていれば送り歯がダウン状態に設定されたのでS2に戻る。
【0036】
S12で検出スイッチ46がOFFの場合は、S13でエラーカウントが+1され、S14でエラーカウントのオーバーフローが判別されるまでS11に戻り、動作指令によりキャリッジ22が前記した一連の動作を行うように制御され、S12で検出スイッチ46のONが判別されると、S2に戻る。
【0037】
このS11〜S14のループが繰り返され、S12で検出スイッチ46のONが判別されることなくS14でエラーカウントのオーバーフローが判別された場合は、S15に進み、表示装置10に「手動で操作して下さい」という旨の指示表示がなされる。
【0038】
この指示表示に従ってミシンの使用者がドロップレバーコマ74の手動操作によりドロップレバー62を図6等における左方向に移動させることができ、送り歯のダウン状態を必要とする刺しゅうモード等における不都合を回避できる。
【0039】
次に例えば送り歯がダウン状態になっており、この状態で通常縫いモードキーを選択した場合について説明する。通常縫いモードキーを選択すると、S2からS20に進み、検出スイッチ46がONになっているので、S21進む。
【0040】
S21で、送り歯をダウン状態からアップ状態にするための動作指令が出され、この動作指令により、キャリッジ22がホームポジションAから動作を開始し、送り歯をダウン状態からアップ状態にした後、ホームポジションAに復帰させるための一連の動作が行われるように制御される。この動作終了後、S22で検出スイッチ46のON/OFFがチェックされ、OFFになっていれば送り歯がアップ状態に設定されたのでS2に戻る。
【0041】
S22で検出スイッチ46がONの場合は、S23でエラーカウントが+1され、S24でエラーカウントのオーバーフローが判別されるまでS21に戻り、動作指令によりキャリッジ22が前記した一連の動作を行うように制御され、S22で検出スイッチ46のOFFが判別されると、S2に戻る。
【0042】
このS21〜S24のループが繰り返され、S22で検出スイッチ46のOFFが判別されずS24でエラーカウントのオーバーフローが判別された場合は、S25に進み、表示装置10に「手動で操作して下さい」という旨の指示表示がなされる。
【0043】
この指示表示により、ミシンの使用者がドロップレバーコマ74の手動操作によりドロップレバー62を図6等における右方向に移動させることができ、送り歯のアップ状態を必要とする通常縫いモードにおける不都合を回避できる。
【0044】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、使用者が選択したミシンの縫い状態または選択した模様に対応してそれらに必要な送り歯の状態が自動的に設定されるのでミシンの使い勝手が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ミシンの斜視図
【図2】 ミシンのX−Y駆動装置を示す斜視図
【図3】 ミシンの送り機構を示す斜視図
【図4】 送り歯ドロップ装置の図4におけるD矢視相当図
【図5】 キャリッジとドロップレバーとの関係を示す図
【図6】 キャリッジとドロップレバーとの関係を示す図5のE矢視図
【図7】 送り歯ドロップ装置の動作を説明する図
【図8】 送り歯ドロップ装置の動作を説明する図
【図9】 送り歯ドロップ装置の動作を説明する図
【図10】 送り歯ドロップ装置の動作を説明する図
【図11】 送り歯ドロップ装置の動作を説明する図
【図12】 送り歯ドロップ装置の動作を説明する図
【図13】 ミシンの制御ブロック図
【図14】 送り歯ドロップ装置の制御フローチャート
【符号の説明】
6 刺しゅうモードキー
8 通常縫いモードキー
10 表示装置
16 模様選択手段
28 X−Y駆動機構
50 送り歯ドロップ装置
Claims (3)
- 上下往復動する針と、
上方作用位置と下方非作用位置との間で変位可能で前記上方作用位置にて前記針と連動して縫われる布を前記針に関して移動して布に縫い目を形成させる送り歯とを有し、
布を保持する刺しゅう枠を坦持するキャリッジを有し該キャリッジを介して前記刺しゅう枠を前記針に関して移動して布に縫い目を形成させるX−Y駆動機構を内蔵するミシンにおいて、
刺しゅうモードを選択する刺しゅう縫い選択或いは通常縫いにおける送り歯ダウン指令模様の選択により出される動作指令による前記送り歯を下方の非作用位置とする状態への切換に対して、模様の形成前に、前記X−Y駆動機構の通常縫いの時の位置であるホームポジションから前記キャリッジを動作することで送り歯ドロップ装置を動作させて、前記送り歯を上方作用位置から下方非作用位置へ変位させると共に、前記送り歯を前記上方作用位置とする状態への切換に対して、前記キャリッジで送り歯ドロップ装置を動作させて前記下方非作用位置から前記上方作用位置へ変位させるようにしたこと
を特徴とするミシンの送り歯自動ドロップ装置。 - 上下往復動する針と、
上方作用位置と下方非作用位置との間で変位可能で前記上方作用位置にて前記針と連動して縫われる布を前記針に関して移動して布に縫い目を形成させる送り歯とを有し、
布を保持する刺しゅう枠を坦持するキャリッジを有し該キャリッジを介して前記刺しゅう枠を前記針に関して移動して布に縫い目を形成させるX−Y駆動機構を内蔵するミシンにおいて、
刺しゅうモードを選択する刺しゅう縫い選択或いは通常縫いにおける送り歯ダウン指令模様の選択により出される動作指令による前記送り歯を下方の非作用位置とする状態への切換に応答して刺しゅう縫い用のX−Y駆動機構の刺しゅう縫いの初期位置に対する切換え動作である、前記X−Y駆動機構のホームポジションから刺しゅう縫いの初期位置へ移動させる前記キャリッジの切換動作で送り歯ドロップ装置を動作させて送り歯を上方作用位置から下方非作用位置へ、また前記下方非作用位置から前記上方作用位置へ変位させるようにしたこと
を特徴とするミシンの送り歯自動ドロップ装置。 - 上下往復動する針と、
上方作用位置と下方非作用位置との間で変位可能で前記上方作用位置にて前記針と連動して縫われる布を前記針に関して移動して布に縫い目を形成させる送り歯とを有し、
布を保持する刺しゅう枠を坦持するキャリッジを有し該キャリッジを介して前記刺しゅう枠を前記針に関して移動して布に縫い目を形成させるX−Y駆動機構を備えたミシンにおいて、
刺しゅうモードを選択する刺しゅう縫い選択或いは通常縫いにおける送り歯ダウン指令模様の選択により出される動作指令による前記送り歯を下方の非作用位置とする状態への切換に応答して動作して前記刺しゅう縫い用の前記X−Y駆動機構のホームポジションから刺しゅう縫いの初期位置へ移動させる制御により、前記キャリッジで送り歯ドロップ装置を動作させて、前記送り歯を下方の非作用位置とする状態への切換えに応答して前記送り歯を上方作用位置から下方非作用位置へ変位させると共に、下方非作用位置から前記上方作用位置への切換えに応答して前記下方非作用位置から前記上方作用位置へ変位させるようにしたこと
を特徴とするミシンの送り歯自動ドロップ装置。
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JP13819894A JP3963399B2 (ja) | 1994-05-27 | 1994-05-27 | ミシンの送り歯自動ドロップ装置 |
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JPH07313767A JPH07313767A (ja) | 1995-12-05 |
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