JP3961749B2 - 基板洗浄装置及び基板処理装置、基板処理方法 - Google Patents

基板洗浄装置及び基板処理装置、基板処理方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は半導体ウエハ等の基板の薬液による洗浄とスピン乾燥とを同一の洗浄槽内で行うことができる基板洗浄装置及び該基板洗浄装置を用いた基板処理装置、基板処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
半導体ウエハ等の基板を回転させながら洗浄する枚葉式洗浄装置において、洗浄液に薬液を用いて洗浄する場合、薬液雰囲気の拡散に対する配慮から洗浄槽内を排気すると共に、槽内を微少の負圧とするために該洗浄槽をクローズド(密閉構造)にする必要があった。このようなクローズド構造の洗浄槽内で基板を高速回転させ遠心力により洗浄液の液滴を除去して乾燥させる所謂スピン乾燥を行うと、クローズド構造のため、ダウンフローにより洗浄槽の頂部から清浄な空気を充分に導入することができず、薬液雰囲気中での基板の乾燥となり、ミストの再付着などにより、基板を洗浄することが困難であった。
【0003】
従って、上記ミストの再付着などをなくするためには、薬液洗浄を行う洗浄槽と、スピン乾燥を行う乾燥槽とを分けて構成する必要があった。しかしながら、洗浄槽と乾燥槽を分けて構成することは、その分大型となり、設置スペースを広く必要とする上、コスト高になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、一つの槽内で薬液洗浄及びスピン乾燥を行っても、ダウンフローにより充分に清浄空気の供給、適度なクローズド構造で薬液雰囲気の拡散防止及び乾燥時のミストの再付着の防止が可能な基板洗浄装置及び該基板洗浄装置を用いた基板処理装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため請求項1に記載の発明は、洗浄槽を具備し、該洗浄槽内で被洗浄基板を回転させることで同一洗浄槽内で被洗浄基板の洗浄及び乾燥処理を行う基板洗浄装置であって、前記洗浄槽の上部に吸気口を設け、底部に排気口を設け該洗浄槽内にダウンフローを形成し、前記吸気口に前記洗浄槽内から外に液滴が飛散するのを防止する邪魔板を設けると共に、水を噴射して前記吸気口を覆う水カーテンを形成する水噴射ノズルと、前記洗浄槽内の圧力を検出する圧力センサと、該圧力センサの検出値に基づいて前記水噴射ノズルの水の噴射を制御する制御部とを具備し、前記圧力センサで、前記洗浄槽の内部圧力P IN が外部圧力P OUT 以上(P IN ≧P OUT )になったことを検出した場合に、前記吸気口を水カーテンで覆う水カーテン形成手段を設けたことを特徴とする。
【0006】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の基板洗浄装置において、前記水カーテン形成手段は、前記排気口に接続された排気系の停止を知らせる排気系停止信号を前記制御部に入力するように構成されており、前記排気系が故障した場合前記吸気口を水カーテンで覆うことを特徴とする。
【0007】
上記のように水カーテン形成手段を設け、吸気口を水によるカーテンで覆うことができるようにしたので、吸気口を通して洗浄槽内から洗浄用の薬液ミスト等が飛散する恐れがある場合(例えば、排気系が故障等により停止した場合や、なんらかの原因により洗浄槽の内部圧力が外部圧力以上となった場合)、水によるカーテンで吸気口を覆うことにより、薬液ミスト等はこの水によるカーテンに吸収され、吸気口を通して洗浄槽外に飛散することはない。
【0008】
また、請求項に記載の発明は、被処理基板を搬入搬出するロード・アンロード部、被処理基板を処理する基板処理部、被処理基板を洗浄し乾燥させる基板洗浄部及び各部に基板を搬送する基板搬送機構を具備し、前記基板搬送機構により、前記ロード・アンロード部から未処理の被処理基板を取出し前記基板処理部に搬送し、該基板処理部で処理された被処理基板を前記基板洗浄部に搬送し、該基板洗浄部で洗浄し乾燥させた被処理基板を前記ロード・アンロード部に搬送し収容する基板処理装置において、前記基板洗浄部には少なくとも1台の基板洗浄装置が設置されており、該基板洗浄装置の少なくとも1台に請求項1又は2の基板洗浄装置を用いることを特徴とする。
【0009】
上記基板洗浄部に請求項1又は2に記載の基板洗浄装置を用いるので、基板洗浄装置の洗浄槽内から洗浄用の薬液ミスト等が飛散する恐れがある場合(例えば、排気系が故障等により停止した場合や、なんらかの原因により洗浄槽の内部圧力が外部圧力以上となった場合)、水によるカーテンで吸気口を覆うことにより、薬液ミスト等はこの水によるカーテンに吸収され、吸気口を通して洗浄槽外に飛散することのない基板処理装置となる。また、洗浄部の基板洗浄装置でスピン乾燥を行う場合、薬液ミストの再付着による汚染等を防止することができる。
【0010】
また、請求項に記載の発明は、研磨部と洗浄部を備えた基板処理装置であって、前記研磨部は、上面に研磨面を備えてなるターンテーブルと、被処理基板を保持しつつ前記研磨面上に押圧して研磨するトップリングとを備えて構成され、前記洗浄部は、請求項1又は2に記載の基板洗浄装置を少なくとも一つ備えて構成されていることを特徴とする。
【0011】
また、請求項に記載の発明は、ターンテーブルの上面に備えた研磨面に、トップリングに保持した被処理基板を押圧して該被処理基板を研磨する工程と、洗浄槽に設けた吸気口から空気を導入して、該空気を該洗浄槽に設けた排気口から排出することで該洗浄槽内の被処理基板の周囲にダウンフローを形成すると共に、前記洗浄槽内で被処理基板を回転して該被処理基板の洗浄及び乾燥処理を行う工程と、前記排気口に接続された排気系が故障した場合又は前記洗浄槽の内部圧力PINが外部圧力POUT以上(PIN≧POUT)になった場合に、水噴射ノズルから水を噴射して前記吸気口を覆う水カーテンを形成することでミストや液滴状になった洗浄液が前記吸気口から前記洗浄槽の外部に飛散することを防止する工程とを有することを特徴とする基板研磨方法にある。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態例を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る基板洗浄装置の概略構成を示す断面図である。図1において、11は基板洗浄装置10の洗浄槽であり、該洗浄槽11の頂部に清浄な空気を導入するための吸気口12が設けられている。該吸気口12には断面逆「く」の字状の邪魔板13が多数枚設けられ、洗浄槽11内から薬液ミスト等の液滴が飛散しないようになっている。
【0013】
また、吸気口12部には対向して一対の水噴射ノズル14、14が設けられ、該水噴射ノズル14、14から面状に水を噴射して水カーテン15を形成して、吸気口12の全面を該水カーテン15で覆うことができるようになっている。
【0014】
洗浄槽11の底部には排気口17、17が設けられ、該排気口17、17は図示しない排気系に接続されている。洗浄槽11の内部には、半導体ウエハ等の被洗浄基板Wfを保持して回転する基板保持回転機構18が配置されている。基板保持回転機構18は被洗浄基板Wfの外周部を挟持するための複数本(図では4本)の挟持部材19を具備し、該複数本の挟持部材19は基台20に取付けられ、該基台20は回転軸21に支持され、洗浄槽11外に配置された回転駆動機構(図示せず)で矢印A方向に回転できるようになっている。なお、回転軸21が洗浄槽11の底部を貫通する部分にはシール機構22が設けられている。なお、25はドレン孔である。
【0015】
基板保持回転機構18で保持され回転する被洗浄基板Wfの上下面に洗浄液として薬液を噴射するための薬液ノズル23、23が被洗浄基板Wfの上下方向に設けられている。また、被洗浄基板Wfの上下面に洗浄液として超純水を噴射するための純水ノズル24、24が上下方向に設けられている。なお、図示は省略するが、基板保持回転機構18には、複数本の挟持部材19を開閉するための開閉機構が設けられ、搬送ロボットで搬入された被洗浄基板Wfを挟持し、洗浄乾燥された被洗浄基板Wfを搬送ロボットで搬出できるようになっている。
【0016】
水噴射ノズル14、14は図2に示すようにポンプ16から超純水Wが供給されるようになっている。ポンプ16は制御部28により駆動制御されるようになっている。制御部28には洗浄槽11内の圧力PINを検出する内圧センサ26、洗浄槽11外の圧力POUTを検出する外圧センサ27の出力が入力され、更に排気系が故障等で停止したことを知らせる排気系停止信号29が入力されている。
【0017】
上記構成の基板洗浄装置において、排気口17、17を通して洗浄槽11内を排気し、PIN<POUTとなると、吸気口12を通って清浄空気が洗浄槽11に導入され、槽内でダウンフローを形成して排気口17、17から排出される。このダウンフローの雰囲気中で、薬液ノズル23、23から薬液として希フッ酸(DHF)液等を基板保持回転機構18で保持され回転している被洗浄基板Wfの上下面に噴射し、被洗浄基板Wfを薬液洗浄する。続いて純水ノズル24、24から被洗浄基板Wfの上下面に超純水を噴射し、被洗浄基板Wfを純水洗浄する。続いて、基板保持回転機構18の高速回転により被洗浄基板Wfを高速回転し、その遠心力により表面に付着している液滴を除去して被洗浄基板Wfをスピン乾燥させる。
【0018】
上記薬液洗浄、純水洗浄及びスピン乾燥を通して洗浄槽11内は清浄な空気のダウンフローが形成され、更に吸気口12は邪魔板13を設けているので、薬液や純水のミストが外部に飛散することなく排気され、ミストの再付着などにより被洗浄基板Wfが汚染されることもない。
【0019】
排気系の故障等により排気系が停止し、制御部28に排気系停止信号29が入力された場合、又は何等かの理由により、洗浄槽11内の圧力が外部の圧力以上になった場合、即ちPIN≧POUTとなり、希フッ酸(DHF)液等の薬液のミストが吸気口12を通して洗浄槽11の外に飛散する恐れがある場合、制御部28はポンプ16を起動し、水噴射ノズル14、14から超純水を噴射し、水カーテン15、15を形成し、該水カーテン15、15で吸気口12を覆う。これにより吸気口12を通って外部に飛散しようとする薬液等のミストは該水カーテン15、15により吸収され外部に飛散することはない。なお、水カーテン15、15は被洗浄基板Wfの薬液洗浄時や純水洗浄時にも形成してもよい。
【0020】
なお、上記例では、基板洗浄装置の洗浄機構は、基板保持回転機構で回転保持する被洗浄基板Wfの上下面に薬液ノズル23、23から薬液、純水ノズル24、24から超純水を噴射して洗浄する洗浄機構を示したが、これに限定されるものではなく、例えば図3に示すように、揺動回転軸110に支持された揺動アーム111を有し、該揺動アーム111の先端下方に回転軸112を取付け、該回転軸112の先端にスポンジ材等の多孔質材からなる洗浄部材113aを有するペンシル型洗浄具113を取付けた構成のものでもよい。
【0021】
この洗浄機構では、洗浄具113の洗浄部材113aを基板保持回転機構18で回転保持される被洗浄基板Wfの上面に当接し、図3では省略しているが、図1に示すように、被洗浄基板Wfの上下面に薬液ノズル23、23から薬液や純水ノズル24、24から超純水を噴射しながら、薬液洗浄、純水洗浄を行う。その後、揺動アーム111を移動させ、被洗浄基板Wfをスピン乾燥する。
【0022】
図4及び図5は本発明に係る基板洗浄装置を用いる基板研磨装置の構成を示す図であり、図4は平面図、図5は断面図である。基板研磨装置は全体が隔壁100によって囲まれており、研磨部30、洗浄部50、ロード・アンロード部70とから構成されている。研磨部30と洗浄部50の間には隔壁101が設置され、洗浄部50とロード・アンロード部70との間には隔壁102が設置されている。隣接する各部間の被研磨基板の授受は、隔壁101、102に設けられた開口を通して行うようになっている。
【0023】
基板研磨装置のロード・アンロード部70は、クリーンルームCRに連通しており、それ以外の部分はパーティションで仕切られたメンテナンスルームMRに設置されている。研磨部30はターンテーブル31と、被研磨基板を保持しつつターンテーブル31に押し付けるトップリング32を有するトップリングユニット33とを具備している。ターンテーブル31は駆動部38により軸中心回りに回転可能となっている。また、ターンテーブル31の上面に研磨クロス34が貼設されている。
【0024】
トップリングユニット33は揺動可能になっており、トップリング32を被研磨基板を受け渡すためのプッシャー37の上方の受渡し位置へターンテーブル31上の研磨位置と待機位置に配置させるようになっている。トップリング32は、モータ及びシリンダ(図示せず)に連結されている。これによって、トップリング32は昇降可能かつその軸心回りに回転可能になっており、被研磨基板を研磨クロス34に対して任意の圧力で押圧できるようになっている。また被研磨基板はトップリング32の下端面に真空等によって吸着されるようになっている。ターンテーブル31の上方には砥液供給ノズル(図示せず)が設置されており、砥液供給ノズルによりターンテーブル31上の研磨クロス34に研磨砥液が供給されるようになっている。研磨部には更に研磨クロス34のコンディショニングを行うドレッサ35を有するドレッサユニット36が配置されている。
【0025】
洗浄部50は、中央部に設置され、矢印Gに示す方向に移動できる2基の搬送ロボット51、52と、1次洗浄機53と、2次洗浄機54と、3次洗浄機55と、被研磨基板を反転させる反転機56、57を備えている。また、洗浄部50に隣接して設置されたロード・アンロード部70には、被研磨基板を収納するカセット71が載置されている。カセット71内の被研磨基板は搬送ロボット52によって受取られ、反転機56に移送され、ここで反転された後、搬送ロボット51によって研磨部30のプッシャー37に移送される。
【0026】
研磨部30で研磨された被研磨基板は、搬送ロボット51によって反転機57に移送され,ここで反転された後に1次洗浄機53と、2次洗浄機54と、3次洗浄機55とに順次送られる。3次洗浄機55で洗浄しスピン乾燥させた後、搬送ロボット52によりロード・アンロード部のカセット71に戻される。図4に示すように洗浄部50の隔壁には、洗浄部50内の空気を外部に放出するための排気ダクト58が設置されている。排気ダクト58は外部に連通されるようになっている。なお、図5においては、排気ダクト58を示すため、3次洗浄機55を省略している。
【0027】
被研磨基板の研磨中に研磨部30で発生した砥液ミストや発生ガスは、ターンテーブル31の駆動部38の駆動ベルトの塵埃とともに排気ダクト39から排気される。また、1次洗浄機53と、2次洗浄機54と、3次洗浄機55で発生した洗浄液水の(薬液、超純水)ミストは排気口17を通して、排気ダクト58’より排気されるようになっている。これらの排気に見合う空気は、カセット受渡口72から、クリーンルームCR内の清浄空気が洗浄部50内に流入し、更にフィルタブロック80の吸気口90から流入した空気が洗浄部50内に吹出し、隔壁101に設けた被研磨基板受渡口101aから研磨部30内に供給される。
【0028】
フィルタブロック80にはファン81が内蔵され,該ファン81の出口側には濾過精度0.1μmのHEPフィルタ82が、またファン81の入口側には有害なガスを吸着除去するケミカルフィルタ83が取付けられている。HEPフィルタ82からの清浄な空気は搬送ロボット51、52の移動範囲と1次洗浄機53と、2次洗浄機54と、3次洗浄機55を含む範囲、つまり被研磨基板の移動範囲に吹き降ろされ、吹き降ろされた空気の一部は前述した研磨部30へ流れ、大部分は装置床面へ降下する。
【0029】
床面には偏平な箱状の管であるダクトヘッダ59が取付けられ、このダクトヘッダ59には多数の穴60が設けられ、穴60には開口面積を変化できるように羽根(図示せず)が付いている。ダクトヘッダ59はダクト61でフィルタブロック80に接続されている。装置床面に降下した空気は、前記穴60から吸い込まれ、ダクトヘッダ59に集められ、ダクト61を通ってケミカルフィルタ83に吸い込まれる。
【0030】
1次洗浄機53、2次洗浄機54、3次洗浄機55の少なくとも1つには図1に示す構成の基板洗浄装置10が用いられている(図では図1に示す基板洗浄装置)、その排気口17、17からの排気は排気ダクト58’に流れるようになっている。これにより、洗浄槽11内の圧力PINが洗浄槽11外(洗浄部50内)圧力POUTより小さい場合、即ちPIN<POUTとなると、邪魔板13と邪魔板13の間の間隙及び吸気口12を通って清浄空気が洗浄槽11に導入され、槽内でダウンフローを形成して排気口17、17から排出され、排気ダクト58’に排出される。
【0031】
このダウンフローの雰囲気中で、薬液ノズル23、23から薬液として希フッ酸(DHF)液等を基板保持回転機構18で保持され回転している被洗浄基板Wfの上下面に噴射し、被洗浄基板Wfを薬液洗浄する。続いて純水ノズル24、24から被洗浄基板Wfの上下面に超純水を噴射し、被洗浄基板Wfを純水洗浄する。続いて、基板保持回転機構18の高速回転により被洗浄基板Wfを高速回転し、その遠心力により表面に付着している液滴を除去して被洗浄基板Wfをスピン乾燥させる。
【0032】
排気ダクト58’に接続されている排気系の故障等により停止し、又はPIN≧POUTとなった場合、図2に示すように制御部28はポンプ16を起動し、水噴射ノズル14、14から超純水を噴射し、水カーテン15、15を形成し、該水カーテン15、15で吸気口12を覆う。これにより吸気口12を通って外部に飛散しようとする薬液等のミストは該水カーテン15、15に吸収され外部に飛散することはない。
【0033】
なお、上記の例では本発明に係る基板処理装置として、基板を研磨処理する基板研磨装置を例に説明したが、基板に何等かの処理を施した後、該処理した基板を洗浄する洗浄部を有する基板処理装置であれば、本発明に係る基板洗浄装置が利用できることは当然である。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1又は2に記載の発明によれば、下記のような優れた効果が期待できる。
【0035】
(1)吸気口に洗浄槽内から外に液滴が飛散するのを防止する邪魔板を設けたので、洗浄槽内から吸気口を通じて外部に薬液ミスト等の液滴が飛散することを効果的に防止することができる。
【0036】
(2)一つの槽内で薬液洗浄及びスピン乾燥を行うことができるから、装置の小型化が可能となる。
【0037】
(3)水カーテン形成手段を設け、吸気口を水によるカーテンで覆うことができるようにしたので、吸気口を通して洗浄槽内から洗浄用の薬液ミスト等が飛散する恐れがある場合(例えば、排気系が故障等により停止した場合やなんらかの原因により洗浄槽の内部圧力が外部圧力以上となった場合)、水によるカーテンで吸気口を覆うことにより、薬液ミスト等はこの水によるカーテンに吸収され、吸気口を通して洗浄槽外に飛散することはなく、薬液雰囲気の拡散防止及び乾燥時のミストの再付着の防止ができる基板洗浄装置を提供できる。
【0038】
請求項3又は4に記載の発明によれば、基板洗浄装置又は洗浄部に請求項1又は2に記載の基板洗浄装置を用いるので、基板洗浄装置や洗浄部からの薬液雰囲気の拡散の防止及び基板洗浄装置や洗浄部での基板乾燥時にミストの再付着の防止ができる基板処理装置を提供できる。また、基板洗浄装置の排気系の故障等により排気系が停止した場合又は洗浄槽内の圧力が洗浄槽外の圧力以上となった場合、洗浄槽上部の吸気口を水によるカーテンで覆うので、薬液ミスト等の洗浄槽外への飛散がなく、洗浄液(薬液等)の雰囲気が洗浄槽外に拡散することのない基板処理装置が提供できる。
【0039】
請求項に記載の発明によれば、排気口に接続された排気系が故障した場合又は洗浄槽の内部圧力PINが外部圧力POUT以上(PIN≧POUT)になった場合に、水噴射ノズルから水を噴射して吸気口を覆う水カーテンを形成することでミストや液滴状になった洗浄液が吸気口から洗浄槽の外部に飛散することを防止する工程を有するので、基板洗浄装置の排気系の故障等により排気系が停止した場合又は洗浄槽内の圧力が洗浄槽外の圧力以上となった場合、洗浄槽上部の吸気口を水によるカーテンで覆うので、薬液ミスト等の洗浄槽外への飛散がなく、洗浄液(薬液等)の雰囲気が洗浄槽外に拡散することがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る基板洗浄装置の概略構成例を示す図である。
【図2】 図1の基板洗浄装置の吸気口部分と水カーテン形成手段の構成例を示す図である。
【図3】 本発明に係る基板洗浄装置の洗浄機構の構成例を示す図である。
【図4】 本発明に係る基板研磨装置の概略構成例を示す平面図である。
【図5】 本発明に係る基板研磨装置の概略構成例を示す断面図である。
【符号の説明】
10 基板洗浄装置
11 洗浄槽
12 吸気口
13 邪魔板
14 水噴射ノズル
15 水カーテン
16 ポンプ
17 排気口
18 基板保持回転機構
19 挟持部材
20 基台
21 回転軸
22 シール機構
23 薬液ノズル
24 純水ノズル
25 ドレン孔
26 内圧センサ
27 外圧センサ
28 制御部
29 排気系停止信号
30 研磨部
50 洗浄部
70 ロード・アンロード部
80 フィルタブロック

Claims (5)

  1. 洗浄槽を具備し、該洗浄槽内で被洗浄基板を回転させることで同一洗浄槽内で被洗浄基板の洗浄及び乾燥処理を行う基板洗浄装置であって、
    前記洗浄槽の上部に吸気口を設け、底部に排気口を設け該洗浄槽内にダウンフローを形成し、
    前記吸気口に前記洗浄槽内から外に液滴が飛散するのを防止する邪魔板を設けると共に、
    水を噴射して前記吸気口を覆う水カーテンを形成する水噴射ノズルと、前記洗浄槽内の圧力を検出する圧力センサと、該圧力センサの検出値に基づいて前記水噴射ノズルの水の噴射を制御する制御部とを具備し、前記圧力センサで、前記洗浄槽の内部圧力P IN が外部圧力P OUT 以上(P IN ≧P OUT )になったことを検出した場合に、前記吸気口を水カーテンで覆う水カーテン形成手段を設けたことを特徴とする基板洗浄装置。
  2. 請求項に記載の基板洗浄装置において、
    前記水カーテン形成手段は、前記排気口に接続された排気系の停止を知らせる排気系停止信号を前記制御部に入力するように構成されており、前記排気系が故障した場合前記吸気口を水カーテンで覆うことを特徴とする基板洗浄装置。
  3. 被処理基板を搬入搬出するロード・アンロード部、被処理基板を処理する基板処理部、被処理基板を洗浄し乾燥させる基板洗浄部及び各部に基板を搬送する基板搬送機構を具備し、前記基板搬送機構により、前記ロード・アンロード部から未処理の被処理基板を取出し前記基板処理部に搬送し、該基板処理部で処理された被処理基板を前記基板洗浄部に搬送し、該基板洗浄部で洗浄し乾燥させた被処理基板を前記ロード・アンロード部に搬送し収容する基板処理装置において、
    前記基板洗浄部には少なくとも1台の基板洗浄装置が設置されており、該基板洗浄装置の少なくとも1台に請求項1又は2の基板洗浄装置を用いることを特徴とする基板処理装置。
  4. 研磨部と洗浄部を備えた基板処理装置であって、
    前記研磨部は、上面に研磨面を備えてなるターンテーブルと、被処理基板を保持しつつ前記研磨面上に押圧して研磨するトップリングとを備えて構成され、
    前記洗浄部は、請求項1又は2に記載の基板洗浄装置を少なくとも一つ備えて構成されていることを特徴とする基板処理装置。
  5. ターンテーブルの上面に備えた研磨面に、トップリングに保持した被処理基板を押圧して該被処理基板を研磨する工程と、
    洗浄槽に設けた吸気口から空気を導入して、該空気を該洗浄槽に設けた排気口から排出することで該洗浄槽内の被処理基板の周囲にダウンフローを形成すると共に、前記洗浄槽内で被処理基板を回転して該被処理基板の洗浄及び乾燥処理を行う工程と、
    前記排気口に接続された排気系が故障した場合又は前記洗浄槽の内部圧力PINが外部圧力POUT以上(PIN≧POUT)になった場合に、水噴射ノズルから水を噴射して前記吸気口を覆う水カーテンを形成することでミストや液滴状になった洗浄液が前記吸気口から前記洗浄槽の外部に飛散することを防止する工程とを有することを特徴とする基板処理方法。
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