JP3862435B2 - ポリッシング装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体ウエハ等の被研磨物の表面を平坦且つ鏡面に研磨するポリッシング装置に係り、特にポリッシング装置の内部を排気する排気設備を備えたポリッシング装置に関する。ポリッシング装置は、被研磨物の表面を研磨する研磨部に加えて研磨後の被研磨物を洗浄する洗浄部を具備してもよい。
【0002】
【従来の技術】
近年、半導体デバイスの高集積化が進むにつれて回路の配線が微細化し、配線間距離も狭くなりつつある。特に0.5μm以下の光リソグラフィの場合、焦点深度が浅くなるためステッパーの結像面の平坦度を必要とする。そこで、半導体ウエハの表面を平坦化することが必要となるが、この平坦化法の一つの手段としてポリッシング装置により研磨することが行われており、このプロセスは化学的、機械的研磨と称されている。
【0003】
従来、ポリッシング装置は、個別の回転速度で回転するターンテーブルとトップリングとを備えており、ターンテーブルの上面には研磨布が取り付けられている。被研磨物である半導体ウエハは研磨布上に配置され、トップリングとターンテーブルとの間に保持される。研磨剤を含む研磨砥液は研磨布上に供給される。研磨中、回転しているトップリングは回転しているターンテーブルに所定の圧力を加え、研磨布に接触した半導体ウエハの表面は化学的研磨と機械的研磨の組み合わせによって平坦かつ鏡面に研磨される。
【0004】
半導体ウエハを研磨する研磨部と研磨された半導体ウエハを洗浄する洗浄部とをハウジング等の収容部に収容したポリッシング装置が提案されている。このポリッシング装置は、収容部と、半導体ウエハを研磨する研磨部と、研磨前または研磨後に半導体ウエハを洗浄する洗浄部と、研磨前の半導体ウエハまたは研磨後の半導体ウエハを搬送する搬送ロボットとを備えている。
【0005】
被研磨物である複数の半導体ウエハを収容したウエハカセットがポリッシング装置の所定の位置にセットされると、搬送ロボットのハンドがウエハカセットから1枚の半導体ウエハを取り出し、研磨部にある受け渡し部まで搬送する。半導体ウエハは、受け渡し部からトップリングに受け渡され、真空吸着によりトップリングに保持される。トップリングはターンテーブルの上方に移動した後、研磨砥液をターンテーブルの研磨面に供給しつつ、トップリングが半導体ウエハをターンテーブルの研磨面に押し付け、半導体ウエハは平坦かつ鏡面に研磨される。
【0006】
研磨が終了すると、半導体ウエハは受け渡し部に戻され、その後、搬送ロボットによって洗浄部に搬送される。洗浄部では、研磨された半導体ウエハは、その表面に付着した研磨剤等を除去するための洗浄がなされ、清浄な表面を有した半導体ウエハが得られる。半導体ウエハは、その後、搬送ロボットによってスピン乾燥機に搬送され、ここで乾燥される。洗浄され乾燥した半導体ウエハは搬送ロボットによってウエハカセットに戻される。
【0007】
研磨部においては、研磨中、研磨砥液のミストや研磨粉が飛散するので、研磨部内を排気することで研磨砥液のミストや研磨粉をポリッシング装置が設置されているクリーンルーム等の部屋の外部に排出している。同様に、洗浄部においても、有機溶剤または酸系の洗浄液等が蒸発するので、これらを排気により外部に排出するようにして、清浄な雰囲気のクリーンルーム内に流出しないようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述の構成からなるポリッシング装置においては、ウエハカセットの装填または取り出し、運転状態の監視、または種々の装置の点検等のために扉が設けられている。このため、扉を開けたとき、ポリッシング装置内のミストや粒子がクリーンルーム内に流出しないように、ポリッシング装置の内部をダクトおよび排気ファンを備えた排気設備によって排気することが必要である。この排気の条件として、扉を開けた状態で、例えば0.4m/sec以上の排気速度を保つように排気を行っている。
【0009】
しかしながら、排気設備の排気の運転状態は固定であり、すなわち扉が閉まっているときでも運転状態は変更されないため、排気設備の排気能力は同じであり、必要以上に排気を行っていた。扉が閉まっているときには、ポリッシング装置内がクリーンルームの雰囲気に対して負圧であれば、ポリッシング装置内の空気がクリーンルームに流出することがなくこれで充分である。しかしながら、排気設備は常に同一の排気能力で運転されているため、排気設備のランニングコストが高くなってしまうという問題がある。
【0010】
また、クリーンルームからポリッシング装置に供給される清浄な空気は排気設備によってプラント(工場)の外部に排出される。クリーンルームで使用されている清浄な空気は比較的高価であり、ポリッシング装置から排出される清浄な空気の量が減少すれば、クリーンルームに供給される清浄な空気の量が減少するので、工場全体としてのランニングコストは低下する。
本発明は上述の事情に鑑みなされたもので、扉の開閉に応じて必要量だけの排気が可能であり、省エネルギーが達成できるポリッシング装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の1態様は、被研磨物の表面を研磨するポリッシング装置において、外壁と少なくとも1つの扉とを有した収容部と、研磨面を有したターンテーブルと被研磨物を保持し前記研磨面に対して押圧するトップリングとを備え前記収容部内に配置された研磨部と、前記扉の開閉を検知するセンサと、前記収容部の内部を排気するための排気設備と、前記収容部の内部を排気する際の排気量を調整する調整機構とを備え、前記排気設備は、前記扉の開閉にかかわらず作動する第1排気装置と、前記扉が開いているときのみ作動する第2排気装置とからなり、前記調整機構は、前記扉が閉じられているときには前記収容部の内部からの排気量を低減し、前記扉が開いているときには前記収容部の内部からの排気量を増大させることを特徴とするものである。
【0012】
本発明の他の態様は、第1排気装置は研磨面の位置または研磨面より下方の位置に排気用の開口を有することを特徴とするものである。また、第2排気装置は研磨面より上方に排気用の開口を有することを特徴とするものである。
【0013】
本発明によれば、扉の開閉を検知するセンサが設けられており、扉が閉じられているときには、この状態がセンサによって検知される。そして、扉が閉じられているときには、センサからの信号に基づいてポリッシング装置の内部、即ち収容部の内部から排気される排気量が低減するように排気設備は制御される。すなわち、ポリッシング装置の内部から排気される排気量は、ポリッシング装置内を負圧にするのに充分な値に低減される。扉が開かれているときには、この状態がセンサによって検知され、ポリッシング装置の内部から排気される排気量が増大するように排気設備は制御される。すなわち、ポリッシング装置の内部から排気される排気量は、0.4m/sec以上の排気速度が維持されるように増加される。これ故、扉の開閉状態にかかわらず、それぞれの場合に必要な排気量にすることができる。これによって、ポリッシング装置の内部から排気される排気量は、扉が閉じているときには減少するので、排気設備のランニングコストを低減することができる。また、ポリッシング装置の内部から排気される平均の排気量が減少するので、工場全体の排気容量および給気容量の低減にも貢献できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るポリッシング装置の一実施形態を図面を参照して説明する。
図1に示すように、ポリッシング装置10は研磨部10Aと洗浄部10Bとを備えている。図1および図2に示すように、研磨部10Aは、中心に配置された研磨面17aを有するターンテーブル17と、ターンテーブル17の一側に配置されかつトップリング16aを有したトップリングユニット16と、ターンテーブル17の他側に配置されかつドレッシングツール19aを有したドレッシングユニット19と、トップリングユニット16の側方に位置する受け渡し部15とを備えている。研磨面17aは研磨布または砥石からなっている。
【0015】
ターンテーブル17は、ターンテーブルに連結されたモータ(図示せず)によって、図2の矢印に示すように自身の軸のまわりに回転可能になっている。トップリング16aはモータ(図示せず)に連結されるとともに、昇降シリンダ(図示せず)に連結されている。トップリング16aは、モータおよび昇降シリンダによって矢印に示すように昇降可能であり、かつ自身の軸のまわりに回転可能になっている。これによって、トップリング16aは半導体ウエハWを研磨面17aに対して所定の圧力で押圧することができる。半導体ウエハWは真空吸着等によってトップリング16aの下面に保持される。ガイドリング16dは、半導体ウエハがトップリング16aから外れることを防止するためにトップリング16aの下部外周部に設けられている。研磨砥液は供給管30から研磨面17a上に供給される。
【0016】
トップリングヘッド16bによって支持されたトップリング16aは、モータ等の揺動機構によって支持軸16cのまわりに揺動可能になっている。これによって、トップリング16aは、ターンテーブル17、受け渡し部15、および図1に示す待機位置の上方に位置できるようになっている。
ドレッシングユニット19は、トップリング16aに対してターンテーブル17の直径方向の反対の位置で、ターンテーブル17の上方に位置することができるドレッシングツール19aを備えている。ドレッシング液は供給管31から研磨面17a上に供給される。ドレッシングツール19aはモータ(図示せず)および昇降シリンダ(図示せず)に連結されている。ドレッシングツール19aは、モータおよび昇降シリンダによって矢印で示されるように昇降可能であり、かつ自身の軸のまわりに回転可能になっている。ドレッシングツール19aは、下面に、ナイロンブラシ、またはダイヤモンド粒を有したダイヤモンド粒子層からなるドレッシングエレメントを備えている。ドレッシングヘッド19bによって支持されたドレッシングツール19aはモータ等の揺動機構によって支持軸19cのまわりに揺動可能になっている。これによって、ドレッシングツール19aは、ターンテーブル17、および図1に示す待機位置の上方に位置できるようになっている。
【0017】
洗浄部10Bは、中心部にあり矢印Gで示す方向に可動になっている二台の搬送ロボット12,14と、搬送ロボット12,14の一側に並列して配置された1次洗浄機20,2次洗浄機21,スピン乾燥機(または洗浄機と一体になった乾燥機)22と、搬送ロボット12,14の他側に並列して配置された2つのワーク反転機13,18とを備えている。
【0018】
ウエハカセット11は、ロード・アンロード部23に載置される。被研磨物である複数の半導体ウエハはウエハカセット11に収容されている。搬送ロボット12,14の各々は、半導体ウエハを保持する2つのハンド12a,14aをそれぞれ備えている。被研磨物である半導体ウエハは、搬送ロボット12のハンド12aによってウエハカセット11の一方から取り出され、搬送ロボット12,14によって研磨部10Aに搬送され、ここで研磨される。研磨後の半導体ウエハは、搬送ロボット12,14によって洗浄部10Bに搬送され、1次洗浄機20および2次洗浄機21によって洗浄され、スピン乾燥機22によって乾燥される。その後、洗浄され乾燥した半導体ウエハは、搬送ロボット12によってウエハカセット11の一方に戻される。半導体ウエハは、研磨前後にワーク反転機13,18によって反転される。
【0019】
ポリッシング装置10は外壁を有したハウジングからなる箱状の収容部を備えており、研磨部10Aおよび洗浄部10Bは収容部内に収容されている。また研磨部10Aと洗浄部10Bとの間に仕切壁が設けられており、この仕切壁は半導体ウエハを通過させる開口を有している。研磨部10Aの天井部には、排気口27aが形成されている。そして、排気口27aにはダクト27が接続されており、ポリッシング装置の内部、即ち収容部の内部の空気は、ポリッシング装置を設置したクリーンルーム等の部屋の外部に排出されるようになっている。ダクト27には排気ファン28およびダンパ29が設置されており、これによって排気風量が制御可能になっている。ダンパ29は、排気風量が制御可能なようにコントローラ35によって制御されるようになっている。
【0020】
研磨部10Aの収容部の前面には扉25が設けられており、また扉25の開閉を検知するセンサ26が設けられている。センサ26は、扉に設けられたマグネット26aと研磨部の壁面に設けられたセンサ本体とを有した磁気近接センサからなり、磁束密度の変化によって扉の開閉を検知することができるようになっている。またセンサからの信号はコントローラ35に入力される。なお、研磨部の壁面に固定され扉を回転可能に支持する軸に可変抵抗を設けてもよい。この場合、可変抵抗の抵抗値は扉の回転によって変化し、抵抗値の変化はホイートストーンブリッジ回路によって検知され、これによって、扉の開閉度が検知される。
【0021】
扉25の開閉に応じて排気量を調整するために、ダンパ29の開度はコントローラ35によって制御される。すなわち、扉25が閉じられているときには、研磨部10Aの内部の排気速度は0.4m/sec以下に設定されている。扉が開いたときには、研磨部10Aの内部の排気速度は0.4m/sec以上に設定されている。上述したように、研磨部10Aと、ワーク反転機13,18と、搬送ロボット12,14と、洗浄機20,21,22と、ロード・アンロード部23とを備えた洗浄部10Bとの間に仕切壁を設けてもよい。仕切壁を設ける理由は、研磨部10Aは最も汚染されている箇処であるため、洗浄部10Bから隔離する必要があるからである。この場合も、研磨部10Aの内部の排気速度は仕切壁を有しないポリッシング装置の場合と同一の速度である。
【0022】
図3は、扉が閉じられているときのダンパ29の状態を示している。扉25が閉じられているとき、ダンパ29はダクト27内の流体の流れに直交するように位置しており、これゆえダンパ29は流体の流れに対して大きな抵抗となり、ポリッシング装置の内部から排気される排気量が減少する。
図4は、扉が開かれているときのダンパ29の状態を示している。扉25が開かれているとき、ダンパ29はダンパの両面がダクト27内の流体の流れに平行であるように位置しており、これゆえ流路の開口面積が大きくなって流体の流れに対する抵抗が小さくなり、ポリッシング装置の内部から排気される排気量が増加する。ダンパの開閉は、センサ26によって検知された扉の開閉状態に応じてコントローラ35によって制御される。すなわち、ダンパ29は、ダンパ29に連結されるとともにコントローラ35からの信号によって制御されるロータリーアクチュエータ29aによって開閉される。
【0023】
次に、ポリッシング装置の動作を図1乃至図4を参照して説明する。
被研磨物である複数の半導体ウエハを収容したウエハカセット11が図1に示される位置にセットされると、搬送ロボット12のハンド12aがウエハカセット11の1つから半導体ウエハを取り出し、ワーク反転機13に搬送する。半導体ウエハはワーク反転機13によって反転される。反転した半導体ウエハは、搬送ロボット14のハンド14aによって受け取られ、研磨部10Aの受け渡し部15に搬送される。受け渡し部15に載置された半導体ウエハは、トップリング16aに受け渡され、トップリング16aの下面に真空吸着される。このとき、トップリング16aは一点鎖線Pによって示されるように、軸16cのまわりに回転することによって受け渡し部15の上方に位置している。その後、トップリング16aはターンテーブル17の上方に位置し、トップリング16aが下降して半導体ウエハは下降し、半導体ウエハはターンテーブル17の研磨面17aに押圧される。トップリング16aとターンテーブル17が回転している間に、半導体ウエハは研磨される。このとき、研磨砥液が供給管30を介してターンテーブル17の研磨面17aに供給される。研磨中に多量の研磨粉と研磨砥液のミストが発生するが、これらは排気ファン28によって生成された空気の流れによりポリッシング装置の天井部に形成された排気口27aおよびダクト27を通して排気される。
【0024】
研磨が終了すると、トップリング16aは上昇するとともに軸16cのまわりに回転し、受け渡し部15の上方に位置し、研磨された半導体ウエハは受け渡し部15に戻される。半導体ウエハは搬送ロボット14のハンド14aによって保持され、ワーク反転機18に搬送される。ワーク反転機18では、半導体ウエハが反転されるとともに、その間、半導体ウエハが純水等のリンス液によって洗浄される。ワーク反転機14にある半導体ウエハは搬送ロボット14のハンド14aによって受け取られた後、1次洗浄機20に搬送される。半導体ウエハは1次洗浄機20および2次洗浄機21で洗浄された後、スピン乾燥機22によってスピン乾燥される。洗浄され乾燥した半導体ウエハは、搬送ロボット12によってウエハカセット11に戻される。
【0025】
半導体ウエハが研磨されターンテーブル17から取り除かれた後には、ドレッシングユニット19のドレッシングツール19aが一点鎖線Rで示すようにターンテーブル17上に移動し、ドレッシングツール19aは回転するターンテーブルの研磨面17aに押し付けられ、研磨面17aがドレッシングされ再生される。
洗浄が行われている間、有機溶剤または酸系の洗浄液から多量の蒸気が発生するが、これらの蒸気を含む空気は排気口27a、ダクト27を経て排気ファン28により外部に排出される。また洗浄部10B内の空気は、洗浄部10Bの底部に設けられた排気ダクトおよび各洗浄機20,21,22に設けられた排気ダクトによって排気してもよい。
【0026】
運転条件が監視され、または点検作業が行われるときに、扉25が開閉されるが、扉25の開閉に応じて排気風量が調整されるので、研磨部10Aの排気速度は0.4m/sec以上または0.4m/sec以下に維持される。それゆえ、安定した排気条件が作り出され、研磨砥液のミストおよび洗浄液の蒸気がポリッシング装置の外部に漏洩することが防止される。このように、扉の開閉に応じて排気量が調整されるので、ポリッシング装置の内部から排気される排気量は、扉が閉じているときに低減し、これゆえ排気ファンの使用電力量が低減し、省エネルギー運転が可能となる。また、排気風量が低減することから、工場全体の排気量および給気量の低減に寄与する。
【0027】
上述の実施例においては、ポリッシング装置の内部から排気される排気量をダンパの開閉によって調整したが、図1の仮想線によって示すようにインバータ等の周波数変換器40を使用して排気ファンの回転速度を制御することによって調整してもよい。またポリッシング装置の内部から排出される排気量は、扉の開状態と閉状態の2通りの排気量を設定したが、排気量は扉の開度に応じて連続的に制御するようにしてもよい。
【0028】
次に、本発明のポリッシング装置の第2の実施形態を図5および図6を参照して説明する。図5は図6のV−V線断面図であり、ポリッシング装置の研磨部の要部を示している。図6はポリッシング装置の研磨部10Aを示す斜視図である。
図5に示すように、ターンテーブル17の周囲にトラフ50が設けられており、ターンテーブル17から飛散した研磨砥液、研磨粉およびドレッシング液を含む廃液を受け入れるようになっている。トラフ50の底部には、排出管52が設けられており、ターンテーブル17から飛散した廃液を排出するようになっている。複数の排気ダクト54がトラフ50の側面に設けられている。排気ダクトの開口部54aはターンテーブル17の研磨面17aの位置かまたは研磨面17aの下方に位置している。
【0029】
ターンテーブル17の周囲のミストやダストを含む空気は、トラフ50および排気ダクト54によって約0.3m/secの排気速度で排気される。この排気によって、研磨部10A内の空気が下方に流れるダウンフローが形成される。
また図5および図6に示すように、排気ダクト27がポリッシング装置の天井部に設けられている。排気ダクト27は複数の排気口27aを有している。そして、排気口27aの開度はダンパ60によって調整されるようになっている。排気口27aの開口面積は予めダンパ60によって調整され、扉25が開いているときにクリーンルームの空気が研磨部10Aに0.2m/secの速度で流入するように設定されている。
【0030】
また、排気ダクト27内にはダンパ70が設けられている。扉25が閉じているときには、ダンパ70は閉じるように制御され、このとき排気ダクト27による排気は行われない。扉25が開かれたとき、センサ26(図1参照)が扉25の開を検知し、センサ26からの信号によってダンパ70は開くように制御される。これゆえ、研磨部10A内の空気は排気ダクト27を介して排気され、ポリッシング装置内に負圧が形成され、クリーンルーム内の空気は扉25を開くことによって形成された開口部を通して研磨部10Aに流入する。
【0031】
上述したように、第2実施形態においては、扉25が閉じたときには、ポリッシング装置内の空気はトラフ50および排気ダクト54を介して排気され、扉25が開いたときには、ポリッシング装置内の空気はトラフ50と排気ダクト54、および排気ダクト27によって排気される。これゆえ、扉が閉じているときにはポリッシング装置内からの排気量は低減し、扉が開いているときにはポリッシング装置内からの排気量は増大する。トラフ50および排気ダクト54は第1排気装置を構成し、排気ダクト27およびダンパ70は第2排気装置を構成している。
図5および図6に示す実施形態において、扉25の開閉に応じて排気ダクト27の排気口27aの開度がダンパ60によって制御される場合には、排気ダクト27に設けられたダンパ70は省略することができる。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、扉の開閉に応じて、収容部の内部、即ちポリッシング装置の内部から排気される排気量が調整されるので、ポリッシング装置は省エネルギー運転が可能となる。
またポリッシング装置の内部から排気される平均の排気量が低減するので、工場全体の排気量および給気量の低減に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るポリッシング装置の一実施形態を示す平面図である。
【図2】ポリッシング装置の研磨部の断面図である。
【図3】図1で示すポリッシング装置における扉が閉じているときのダンパの状態を示す斜視図である。
【図4】図1で示すポリッシング装置における扉が開いているときのダンパの状態を示す斜視図である。
【図5】図6のV−V線断面図であり、ポリッシング装置の研磨部の要部を示している。
【図6】ポリッシング装置の研磨部を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 ポリッシング装置
10A 研磨部
10B 洗浄部
11 ウエハカセット
12,14 搬送ロボット
12a,14a ハンド
13,18 ワーク反転機
15 受け渡し部
16 トップリングユニット
16a トップリング
16b トップリングヘッド
16d ガイドリング
17 ターンテーブル
17a 研磨面
19 ドレッシングユニット
19a ドレッシングツール
19b ドレッシングヘッド
20 1次洗浄機
21 2次洗浄機
22 スピン乾燥機
23 ロード・アンロード部
25 扉
26 センサ
27 ダクト
27a 排気口
28 排気ファン
29,60,70 ダンパ
29a アクチュエータ
30,31 供給管
35 コントローラ
40 周波数変換器
50 トラフ
52 排出管
54 排気ダクト
54a 開口部
W 半導体ウエハ

Claims (3)

  1. 被研磨物の表面を研磨するポリッシング装置において、外壁と少なくとも1つの扉とを有した収容部と、研磨面を有したターンテーブルと被研磨物を保持し前記研磨面に対して押圧するトップリングとを備え前記収容部内に配置された研磨部と、前記扉の開閉を検知するセンサと、前記収容部の内部を排気するための排気設備と、前記収容部の内部を排気する際の排気量を調整する調整機構とを備え、
    前記排気設備は、前記扉の開閉にかかわらず作動する第1排気装置と、前記扉が開いているときのみ作動する第2排気装置とからなり、
    前記調整機構は、前記扉が閉じられているときには前記収容部の内部からの排気量を低減し、前記扉が開いているときには前記収容部の内部からの排気量を増大させることを特徴とするポリッシング装置。
  2. 前記第1排気装置は前記研磨面の位置または前記研磨面より下方の位置に排気用の開口を有することを特徴とする請求項記載のポリッシング装置。
  3. 前記第2排気装置は前記研磨面より上方に排気用の開口を有することを特徴とする請求項記載のポリッシング装置。
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