JP3960860B2 - フラフバーナ式溶融炉 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フラフ燃料を使用するフラフバーナにより、焼却灰や飛灰、有機塩素化合物や重金属を含む汚泥、土壌を加熱溶融するフラフバーナ式溶融炉に関する。
【0002】
【従来の技術】
ごみ焼却炉や廃棄物焼却炉などから排出される焼却灰や飛灰、有機塩素化合物や重金属を含む汚泥、土壌を加熱溶融して減容化、無害化を図るバーナ式の溶融炉があり、本発明者等は、可燃廃棄物から生成された低発熱量の細粒可燃物(フラフRDF)を燃料として添加するフラフバーナを備えた灰溶融炉を、たとえば特願平9−208218号(特開平11−51363号公報)に提案している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、通常の可燃廃棄物から生成された細粒可燃物(フラフRDF)は低発熱量であるが、廃プラスチックから生成された細粒可燃物(フラフRDF)は高発熱量であるため、高温に加熱する溶融炉などのバーナ燃料として最適であり、このフラフ燃料を主燃料としてフラフバーナで燃焼させることにより、灰や産業廃棄物を効果的に加熱溶融することができることを見出した。
【0004】
しかし、廃プラスチックから生成されたフラフRDFを主燃料として使用する場合、材質が塩化ビニルなどの燃焼しにくい硬質プラスチックで、かつ粒径が幾分大きい場合、完全に燃焼されずに未燃カーボンや灰分となって炉内底部に付着したり、また溶融スラグに同伴して排出されることがあった。これにより、熱灼減量が増加したり、またスラグの品質が低下されて再資源化が限定されたり、さらにスラグの冷却ピットが汚染されるという問題があった。
【0005】
本発明は上記問題点を解決して、粒径が大きく硬質で燃えにくいフラフ燃料であっても、効果的に燃焼させることができ、未燃カーボンや灰分などが炉底部に付着したり、溶融スラグに同伴されて排出されるのを防止して、熱灼減量の低減を図ることができるフラフバーナ式溶融炉を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1記載の発明は、上部にフラフ燃料を使用するフラフバーナを有しかつ下部にスラグ排出口が形成された溶融室と、前記溶融室の下部から連通部を介して連通され被溶融物供給口が形成された予熱室と、予熱室の上方に設けられて排ガス口が形成された二次燃焼室とを具備したフラフバーナ式溶融炉において、前記溶融室の中間位置に縮径された絞り部を形成するとともに、該絞り部の上部に燃料予熱部を形成し、前記燃料予熱部の内径を拡張して断面積を、前記絞り部の穴の面積の3.3〜5.0倍とし、前記絞り部の燃料予熱部側の面を、フラフバーナの火炎軸に対して垂直な平面としたものである。
【0009】
上記構成によれば、燃料予熱部の内径を拡張して断面積を、前記絞り部の面積の3.3〜5.0倍とするとともに、絞り部の燃料予熱部側の面を、フラフバーナの火炎軸に対して垂直面としたので、燃料予熱部における燃焼ガスの循環流を増大させてフラフ燃料の滞留時間を増大させ、かつ絞り部の穴周囲の面から直接フラフ燃料が排出されるのを防止して、フラフ燃料を十分に予熱することができる。したがって、フラフ燃料を効果的に燃焼させて、未燃カーボンや灰分の発生を減少させて溶融スラグに混入したり、炉底部に付着するのを低減することができ、燃焼効率を向上させてスラグの灼熱減量を低減することができる。
【0010】
請求項2記載の発明は、上部にフラフ燃料を使用するフラフバーナを有しかつ下部にスラグ排出口が形成された溶融室と、前記溶融室の下部から連通部を介して連通され被溶融物供給口が形成された予熱室と、予熱室の上方に設けられて排ガス口が形成された二次燃焼室とを具備したフラフバーナ式溶融炉において、前記溶融室の軸心を、下部が予熱室寄りとなるように鉛直線に対して10°〜35°の範囲で傾斜させ、前記溶融室の軸心上に火炎軸を形成するようにフラフバーナを配置し、前記燃焼室の下部が予熱室側に位置するように鉛直線に対して10°〜35°の範囲で傾斜させ、前記溶融室に、出口に絞り部を形成した燃料予熱部を設け、前記燃料予熱部の内径を拡張して断面積を、前記絞り部の穴の面積の3.3〜5.0倍とし、前記絞り壁の燃料予熱部側の面を、フラフバーナの火炎軸に対して垂直な平面としたものである。
【0011】
上記構成によれば、溶融室を傾斜させることにより、溶融室の軸心と連通部および予熱室との成す角度を大きくして、軸心上に形成されるフラフバーナの燃焼ガスを溶融室から連通部を介して予熱室にスムーズに導入することができるので、燃焼ガスに含まれる未燃カーボンや灰分を予熱中の被溶融物上に落下させることにより、燃焼溶融させることができる。また、燃料予熱部の内径を拡張して断面積を、前記絞り部の面積の3.3〜5.0倍とするとともに、絞り部の燃料予熱部側の面を、フラフバーナの火炎軸に対して垂直面としたので、燃料予熱部における燃焼ガスの循環流を増大させてフラフ燃料の滞留時間を増大させ、かつ絞り部の穴周囲の面から直接フラフ燃料が排出されるのを防止して、フラフ燃料を十分に予熱することができる。したがって、フラフ燃料を効果的に燃焼させて、未燃カーボンや灰分の発生を減少させて溶融スラグに混入したり、炉底部に付着するのを低減することができ、燃焼効率を向上させてスラグの灼熱減量を低減することができる。
【0012】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の構成において、溶融室の底部とスラグ排出口の間に、所定長さの溶融促進通路を形成したものである。
上記構成によれば、溶融室を傾斜させることにより、炉本体の全長を拡大することなく、所定長さの溶融促進通路を形成することができ、この溶融促進通路により、溶融スラグの滞留時間を増加させて、溶融スラグ中に落下した未燃カーボンや灰分を効果的に燃焼、溶融させることができ、燃焼効率をさらに向上させて灼熱減量をより低減することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
ここで、本発明に係るフラフ燃料を使用するバーナ式灰溶融炉の実施の形態を図1および図2に基づいて説明する。
【0014】
この灰溶融炉には、炉本体1の一端側に灰供給装置2が配置されるとともに他端側にスラグ冷却装置3が配置されている。また炉本体1には、一端側から他端側に向かって、灰供給口(被溶融物供給口)4、予熱室5、連通部6、溶融室7、溶融促進通路8、スラグ排出口9およびスラグ排出室10が順に形成されている。また、予熱室5の上部に排ガス口12が形成された二次燃焼室11が形成され、溶融室7上部の燃料予熱部7aの天壁に、廃プラスチックから生成された高カロリーのフラフRDF(フラフ燃料)を使用するフラフバーナ13が貫設されている。そして、このフラフバーナ13の火炎を燃料予熱部7aから絞り部7cを介して下部の燃焼溶融部7bに放出するとともに、その燃焼ガスを連通部7から予熱室6、二次燃焼室11に送り込んで、燃焼ガス流と対向して送り込まれる灰を予熱する向流式に構成されている。
【0015】
前記溶融室7の燃料予熱部7aと燃焼溶融部7bの入口には、燃焼空気ノズル14a,14bがそれぞれ設置され、さらに予熱室5の出口に二次空気ノズル14cが設置されている。またスラグ排出室10には、スラグ排出口9に対向して、溶融スラグMSの凝固付着を防止するための追加バーナ15が設けられている前記灰供給装置2は、漏斗形の灰ホッパ21と、灰ホッパ21の下端部から灰供給口4に連通された灰送出通路22に出退自在に配置された灰プッシャ23と、灰プッシャ23を出退駆動するプッシャシリンダ24とで構成され、灰ホッパ21の灰Aを一定量ずつ灰供給口4を介して予熱室5に送り出すように構成されている。
【0016】
前記スラグ冷却装置3は、冷却水を溜める水砕ピット31内に、溶融スラグMSを水冷して生成された水砕スラグCSを掻き出すスクレーパ式のスラグ排出コンベヤ32が配設されている。
【0017】
前記炉本体1では、予熱室5の予熱側底壁15aが灰Aを自重により出口側に送りやすくするために他端側下方に傾斜され、またこの予熱側底壁15aに段部を介して形成された連通部6および溶融室7の溶融側底壁15bが、予熱側底壁15aにより小さい傾斜角αで他端側下方に傾斜されている。さらに溶融促進通路8の排出側底壁15cが、予熱側底壁15aの角度αより大きい傾斜角で他端側下方に傾斜されてスラグ排出口9に接続されている。
【0018】
前記溶融室7は円筒状に形成されるとともに、その軸心Oが火炎軸が一致するようにフラフバーナ13が配置されており、軸心Oの下部が予熱室5寄りとなるように鉛直線に対して傾斜角θ=10°〜35°の範囲(図示は20°前後)で傾斜されている。これにより、排ガスが燃焼溶融部7bから連通部6を介して予熱室5にスムーズに送り出されるように構成され、かつ炉本体1の一端他端方向の長さを拡張することなく、所定長さLの溶融促進通路8を形成することができる。ここで溶融室7の傾斜角θが10°未満では、排ガスのスムーズな流れを形成することができず、かつ溶融促進通路8の長さが長くとれないからであり、また傾斜角θが35°を越えると、燃焼溶融部7bにおける燃焼ガスが連通部6側に流れるため、灰Aを十分に加熱溶融ができなくなるためである。
【0019】
したがって、鉛直方向に配置された従来の溶融室に比較して、バーナ火炎軸と溶融側底壁15bの成す角を大きくすることで、燃焼溶融部7bから連通部6、予熱室5に至る燃焼ガスのスムーズな流れを形成し、燃焼ガスに同伴された未燃カーボンなどを連通部6、予熱室5の灰Aに落下させて燃焼溶融させ、未燃カーボンなどが溶融スラグMSに同伴して排出されるのを防止することができる。特にフラフバーナ13の火炎軸と連通部6側の溶融側底壁15bの成す角が90°を越える鈍角とすることで、さらにその効果を大きくすることができる。
【0020】
さらに溶融室7からスラグ排出口9に至る通路は、従来ではごく短いか、溶融室7から直接スラグ排出口9に排出される構造であるのに対して、この実施の形態では、長さLの溶融促進通路8が形成されており、溶融室7から流れ出す溶融スラグMSの滞留時間を十分にとることで、溶融スラグMSに同伴される未燃カーボーンや灰分の燃焼や溶融を促進するように構成されている。たとえば、溶融室7の燃焼溶融部7bの直径:Dbとすると、溶融促進通路8の長さL=Db/4〜Db/2(好ましくはDb/3前後)に設定されている。これはDb/4未満であると、溶融スラグMSに同伴された未燃カーボンや灰分を燃焼溶融させることができず、またDb/2を越えると、溶融スラグMSが冷却されてスラグ排出口9で凝固付着するスラグが増加しやすいためである。
【0021】
上記構成において、灰供給装置2により灰Aが灰供給口4から予熱室5に定量供給され、予熱室5から連通部6を介して溶融室7に送り出される。一方、廃プラスチックから直径または一辺が5mm以下に形成されたフラフRDFが、フラフバーナ13に供給され、高温に保持された燃料予熱部7aで予熱されて燃料予熱部7aから絞り部7cを介して燃焼溶融部7bに燃焼ガスが送り出されて燃焼され、その熱により灰Aが加熱されて溶融される。さらに燃焼ガス、燃焼排ガスは溶融室7から連通部6を介して予熱室5側に送り出されつつ灰Aを予熱し、さらに二次燃焼室11に送られて未燃分が完全燃焼され、輻射熱で予熱室5の灰Aを加熱した後、排ガス口12から排ガス処理装置(図示せず)を介して大気中に排出される。
【0022】
上記実施の形態によれば、下部が予熱室5側となるように、フラフバーナ13の火炎軸と一致された溶融室7の軸心Oを、下部が予熱室5側となるように傾斜させることにより、連通部6および予熱室5に対する溶融室7の軸心Oと成す角を大きくして、燃焼ガスをスムーズに予熱室5に導入して、同伴された未燃カーボンや灰分を連通部6および予熱室5の灰A上に落下させることができる。したがって、未燃カーボンや灰分を効果的に燃焼、溶融して溶融スラグMSへの混入量を減少させ、フラフRDFの燃焼率を向上させて、スラグの熱灼減量を大幅に減少させることができる。
【0023】
また、炉本体1の長さを拡張することなく、必要な長さLの溶融促進通路8を形成することができ、この溶融促進通路8により溶融スラグMS中に落下した未燃カーボンや灰分を十分に酸化溶融して溶融スラグMSと共に排出することができる。したがって、スラグ中に含まれる未燃カーボンや灰分を大幅に減少させてスラグの品質を高め、フラフRDFの燃焼率を向上させてスラグの熱灼減量を大幅に減少させることができる。
【0024】
図3および図4は溶融室の燃料予熱部の形状を変更した第2の実施の形態を示すもので、第1の実施の形態と同一部材には同一符号を付して説明を省略する。円柱状に形成された溶融室41は、上部の燃料予熱部41aと、下部の燃焼溶融部41bと、燃料予熱部41aの出口に形成された絞り部42とを具備し、溶融室41の軸心Oが鉛直線上に配置されている。
【0025】
下部の燃焼溶融部41bの内径Dbと高さが従来の溶融室(燃料予熱部7a′と燃焼溶融部共)と同一に形成されるとともに、絞り部42の穴の内径Dcが従来の絞り部と同一に形成されている。また燃料予熱部41aの内径Daが従来の燃料予熱部7a′の内径(=Db)より大きく形成されている。すなわち、従来の溶融炉の溶融室に比較して、燃料予熱部41aの高さHと絞り部42の穴の内径Dcを同一で、燃料予熱部41aの内径Daが1.3〜1.6倍でかつ、容積(Sa×H)が約1.7〜2.5倍に設定されている。
【0026】
たとえば絞り部42を基準として、その穴の内径:Dcおよび断面積:Sc[=(π×Dc2)/4]とすると、燃焼溶融部41bは、内径:Db≒1.5×Dc、断面積:Sb≒2.0×Scであり、この値は従来の燃料予熱部と同じである。また燃料予熱部41aは、内径Da≒(1.8〜2.2)×Dc、断面積:Sa≒(3.3〜5.0)×Scに形成される。したがって、燃焼溶融部41bは絞り部42に対して、その内径Da:Dc=1:(1.8〜2.2)、断面積Sa:Sc=1:(3.3〜5.0)であり、また先に示したように、従来の燃料予熱部(Db)に対して、Da:(Db)=1:(1.3〜1.6)、断面積(容積も同じ)Sa:Sb=(1:1.7〜2.5)となる。
【0027】
さらに、絞り部42を構成するリング状の絞り壁43で、燃料予熱部41a側の上面(面)43aは、溶融室41の軸心に対して垂直に、図では水平面に構成されている。これにより、絞り壁43に接したフラフRDFが直接絞り部42の穴から燃焼溶融室7bに排出されることがなくなり、火炎の循環流に載って移動して燃料予熱部41aに十分滞留されて予熱され、フラフRDFが効率良く燃焼される。
【0028】
第2の実施の形態によれば、従来のバーナ式溶融炉に比較して、絞り部42の穴の内径および燃料予熱部41aの高さHを変更しない状態で、燃料予熱部41aの内径Daを十分に大きくして容積を拡大することにより、フラフバーナ13による火炎流に伴う循環流を十分に形成して、燃料予熱部41aにおけるフラフRDFの滞留時間を十分に長くし十分に予熱することができ、従来では50wt%かそれ以下であったフラフRDFの燃焼率を50wt%を大幅に越えることができる。これにより、水砕スラグCSの熱灼減量を従来の0.3wt%から0.01wt%に大幅に減少させることができる。
【0029】
さらに、溶融スラグMSに落下した未燃カーボンや灰分を酸化溶融するのに十分な必要な長さLの溶融促進通路8を形成したので、この溶融促進通路8により未燃カーボンや灰分を効果的に酸化溶融することができ、溶融スラグMSに混入される未燃カーボンや灰分を減少させて、フラフRDFの燃焼率を向上させ、スラグの熱灼減量を大幅に減少させることができる。
【0030】
図5は、第1の実施の形態と第2の実施の形態とを組み合わせた第3の実施の形態を示し、同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
すなわち、第1の実施の形態の灰溶融炉において、傾斜された溶融室7の燃料予熱部41aの内径を拡張するとともに、絞り壁43の上面を溶融室41の軸線(フラフバーナ13の火炎軸)に垂直な面43aに形成したものである。
【0031】
上記実施の形態によれば、第1の実施の形態の効果に第2の実施の形態の効果をプラスした作用効果を奏することができる。
なお、上記実施の形態で被溶融物を灰Aとしたが、これに限るものではない。
【0033】
【発明の効果】
以上に述べたごとく請求項1記載の発明によれば、燃料予熱部の内径を拡張して断面積を、前記絞り部の面積の3.3〜5.0倍とするとともに、絞り部の燃料予熱部側の面を、フラフバーナの火炎軸に対して垂直面としたので、燃料予熱部における燃焼ガスの循環流を増大させてフラフ燃料の滞留時間を増大させ、かつ絞り部の穴周囲の面から直接フラフ燃料が排出されるのを防止して、フラフ燃料を十分に予熱することができる。したがって、フラフ燃料を効果的に燃焼させて、未燃カーボンや灰分の発生を減少させて溶融スラグに混入したり、炉底部に付着するのを低減することができ、燃焼効率を向上させてスラグの灼熱減量を低減することができる。
【0034】
請求項2記載の発明によれば、溶融室を傾斜させることにより、連通部および予熱室との成す角度を大きくして、軸心上に形成されるフラフバーナの火炎流を溶融室から連通部を介して予熱室にスムーズに導入できるので、フラフ燃料の未燃カーボンや灰分を予熱中の被溶融物上に落下させることができ、溶融室でフラフ燃料の未燃カーボンや灰分が溶融スラグに混入するのを減少させることができて、燃焼効率の向上と灼熱減量の低減を図ることができる。
【0035】
また燃料予熱部の内径を拡張して容積を、前記絞り部の面積の3.3〜5.0倍とするともに、絞り部の燃料予熱部側の面を、フラフバーナの火炎軸に対して垂直な平面としたので、燃料予熱部における燃焼ガスの循環流を増大させてフラフ燃料の滞留時間を増大させ、十分に予熱することができる。したがって、フラフ燃料を効果的に燃焼させて、未燃カーボンや灰分が溶融スラグに混入したり、炉底部に付着するを大幅に減少させることができ、燃焼効率を向上させて灼熱減量を低減することができる。
【0036】
請求項3記載の発明によれば、溶融室を傾斜させることで、炉本体の全長を拡大することなく、所定長さの溶融促進通路を形成することができる。また溶融促進通路により、溶融スラグの滞留時間を増加させることで、溶融スラグに落下した未燃カーボンや灰分を効果的に燃焼、溶融させることができ、燃焼効率をさらに向上させて灼熱減量をより低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る灰溶融炉の第1の実施の形態を示す構成図である。
【図2】同灰溶融炉の溶融促進通路を説明する概略平面図である。
【図3】本発明に係る灰溶融炉の第2の実施の形態を示す構成図である。
【図4】同溶融室の燃料予熱部を説明する概略平面図である。
【図5】本発明に係る灰溶融炉の第3の実施の形態を示す構成図である。
【符号の説明】
1 炉本体
2 灰供給装置
3 スラグ冷却装置
4 灰供給口
5 予熱室
6 連通部
7 溶融室
7a 燃料予熱部
7b 燃焼溶融部
8 溶融促進通路
9 スラグ排出口
11 二次燃焼室
12 排ガス口
13 フラフバーナ
41 溶融室
41a 燃料予熱部
41b 燃焼溶融部
42 絞り部
43 絞り壁
43a 上面

Claims (3)

  1. 上部にフラフ燃料を使用するフラフバーナを有しかつ下部にスラグ排出口が形成された溶融室と、前記溶融室の下部から連通部を介して連通され被溶融物供給口が形成された予熱室と、予熱室の上方に設けられて排ガス口が形成された二次燃焼室とを具備したフラフバーナ式溶融炉において、
    前記溶融室の中間位置に縮径された絞り部を形成するとともに、該絞り部の上部に燃料予熱部を形成し、
    前記燃料予熱部の内径を拡張して断面積を、前記絞り部の穴の面積の3.3〜5.0倍とし、
    前記絞り部の燃料予熱部側の面を、フラフバーナの火炎軸に対して垂直な平面とした
    ことを特徴とするフラフバーナ式溶融炉。
  2. 上部にフラフ燃料を使用するフラフバーナを有しかつ下部にスラグ排出口が形成された溶融室と、前記溶融室の下部から連通部を介して連通され被溶融物供給口が形成された予熱室と、予熱室の上方に設けられて排ガス口が形成された二次燃焼室とを具備したフラフバーナ式溶融炉において、
    前記溶融室の軸心を、下部が予熱室寄りとなるように鉛直線に対して10°〜35°の範囲で傾斜させ、
    前記溶融室の軸心上に火炎軸を形成するようにフラフバーナを配置し、
    前記溶融室の中間位置に縮径された絞り部を形成するとともに、該絞り部の上部に燃料予熱部を形成し、
    前記燃料予熱部の内径を拡張して断面積を、前記絞り部の穴の面積の3.3〜5.0倍とし、
    前記絞り部の燃料予熱部側の面を、フラフバーナの火炎軸に対して垂直な平面とした
    ことを特徴とするフラフバーナ式溶融炉。
  3. 溶融室の下部とスラグ排出口の間に、所定長さの溶融促進通路を形成した
    ことを特徴とする請求項1または2記載のフラフバーナ式溶融炉。
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