JP3960574B2 - 姿勢角検出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特に、移動体の姿勢検出や姿勢制御、バーチャルリアリティ等に使用されるヘッドマウントディスプレイ(以下、HMDという)のうち頭の姿勢角を検出するトラッカー、3Dゲームパッド等、3次元空間中で対象物の姿勢角(3軸の回転角)の検出に用いるのに適した姿勢角検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、バーチャルリアリティーに使用され、頭の動きを検出する方法として、外部に設置された交流磁場発生源から微弱交流磁場を発生し、HMDに配置したセンサ部で検知し、制御演算部で頭の動きを検出する交流磁場を利用する方法や、外部に設置された超音波発生源からの超音波信号をHMDに配置したセンサ部で検知し、制御演算部で頭の動きを検出する超音波を利用する方法がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前者の交流磁場を利用した方法では、信号発生源が微弱交流磁場のため、ノイズをキャンセルするためにフィルタを多用することにより応答性が低下し、頭の動きに比べて、HMDの映像の動きが遅くなり、気分を悪くしたり、酔いを発生する場合があった。
【0004】
また、後者の超音波を利用した方法では、他の様々な超音波信号の影響を受けての誤動作や、信号発生源とセンサとの間の遮蔽物により信号を検出できなくなる可能性があり、センサの前に腕や髪の毛があるだけで受信不能になり、誤動作してしまうなどの問題があった。
【0005】
従って、本発明は、上記問題点を解消し、使用する場所や環境の制限を緩和し、幅広く使用できる姿勢角検出装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、水平面で直交するX軸、Y軸及び該X軸、Y軸のそれぞれに直交するZ軸回りの角速度を検出する3個のジャイロと、該ジャイロの角速度に応じた出力に基づいて、単位時間に移動した角度である運動角を演算する運動角演算装置と、少なくともX−Y平面で互いに直交する2軸の加速度を検出するように配置され、X軸回りの回転角であるロ−ル角、Y軸回りの回転角であるピッチ角を検出するための加速度センサと、少なくとも前記2軸の地磁気を検出するよう配置される地磁気センサと、該加速度センサ及び地磁気センサの出力に基づいて、ロール角、ピッチ角及びZ軸回りの回転角であるヨー角を演算する静止角演算装置と、該静止角演算装置による演算結果の真偽を判定演算する判別装置と、該判別装置の演算結果に応じて、前記運動角演算装置の演算結果から出力する姿勢角を演算する姿勢角演算装置とから構成される姿勢角検出装置であって、前記ジャイロの出力部のそれぞれに接続されるA/Dコンバータと、該A/Dコンバータからの値をハイパスフィルタ処理するデジタルハイパスフィルタと、前記A/Dコンバータからの値を、ある特定の基準値を境に正負反転を判定するための正負反転判定装置と、前記デジタルハイパスフィルタの遅延バッファ値を全てリセットする遅延バッファリセット装置と、オフセット値を修正するオフセット修正装置とを備え、正負判定装置による正負反転時に、遅延バッファリセット装置により、デジタルハイパスフィルタの遅延バッファ値を全てリセットすると同時にオフセット修正装置により、オフセット値を修正することを特徴とする姿勢角検出装置である。
【0007】
また、本発明は、前記オフセット修正装置によるオフセットの修正は、修正後オフセット値をOS(n)、修正前オフセット値をOS(n−1)、A/Dコンバータからの値をA(n−1)とすることにより、数1により修正することを特徴とする姿勢角検出装置である。
【0008】
[数1]
OS(n)=OS(n−1)−m×[OS(n−1)−A(n−1)]
但し、0<m≦0.5
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面によって本発明の実施の形態について説明する。
【0010】
図1は、姿勢角検出装置を適用したHMDの一例を示し、このHMDは、目前にあるディスプレイに表示された映像が使用者の頭の動きに連動して変化し、仮想空間を体験できるように設けられているもので、このHMDを装着したまま右を向くと、姿勢角検出装置で計測した頭の姿勢角を映像発生装置に送信し、映像発生装置は、その姿勢角にあった映像をHMDに送信するので、右に展開する映像が映し出され、頭の動きによって全空間の360度の映像を実感できるように設けられているものである。
【0011】
図1に示すように、符号1は、HMD本体を示し、このHMD本体1には、本発明である姿勢角検出装置2が配置され、信号ケーブル4で映像発生装置7に接続されている。
【0012】
図2は、本発明における姿勢角変換装置の全体構成を示すブロック図である。図2に示すように、3個のジャイロ12a,12b,12cの出力から単位時間あたりの移動角(運動角)を演算して求める運動角演算装置18を備えた運動角検出手段11と、2個の地磁気センサ22a,22bと2個の加速度センサ23a,23bから静止角を求める静止角演算装置24を備えた静止角検出手段21と、この静止角検出手段21で求めた姿勢角に誤差が含まれるかどうか(例えば、直線的な加速度が加わって、傾斜計としての加速度センサに傾斜以外の信号が含まれる場合)を判別する判別装置32と、運動角演算装置18、静止角演算装置24及び判別装置32からの信号を処理する姿勢角演算装置42とで構成されている。
【0013】
図3は、本発明の姿勢角検出装置におけるジャイロ、加速度センサ、地磁気センサの配置を示す説明図である。図3に示すように、互いに直交する3軸(水平面で直交する軸をX軸、Y軸、そのX軸、Y軸それぞれに直交する軸をZ軸、X軸回りの回転角度をロール角、Y軸回りの回転角度をピッチ角、Z軸回りの回転角度をヨー角と記す。)の回りの角速度を検出するための第1のジャイロ12a、第2のジャイロ12b及び第3のジャイロ12cは、X、Y、Z軸各軸に平行に、即ち互いに直交して配置されている。ヨー角を検出する第1の地磁気センサ22a及び第2の地磁気センサ22bは、水平面で互いに直交する2軸(ここでは、X軸及びY軸)とで構成されている。同様に、第1の加速度センサ23a及び第2の加速度センサ23bは、水平面で互いに直交する2軸(ここでは、X軸及びY軸)に配置されている。ジャイロは、圧電セラミック、圧電単結晶、あるいは、シリコン等の非磁性材料からなる振動子を用いることができる。尚、本実施の形態では、(株)トーキン製の圧電振動セラミックジャイロを用いた。
【0014】
また、ジャイロの出力部にハイパスフィルタを挿入することにより、ドリフトの影響を除くことができるが、信号も影響を受けてしまい、正しい出力にならない。これは、コンデンサの戻り電圧によるもので、特に正だけ、あるいは負だけの出力が続いた時などに顕著に表れる。本発明のように、3軸のジャイロの出力部のそれぞれに接続されるA/Dコンバータと、このA/Dコンバータの値をハイパスフィルタ処理するデジタルハイパスフィルタと、A/Dコンバータからの値を基準値を境に正負を判定するための正負反転判定装置と、ハイパスフィルタの遅延バッファ値をリセットする遅延バッファリセット装置とオフセットを修正するオフセット修正装置とを設けることによって、この影響をなくすことができる。
【0015】
また、図2に示すように、3軸のジャイロ12a、12b、12cの出力部には、それぞれ、A/Dコンバータ13a、13b、13c、及びIIR型デジタルハイパスフィルタ14が接続され、IIR型デジタルハイパスフィルタ14の出力部にハイパスフィルタを介した値より移動した角度を演算する運動角演算装置18が接続されている。さらに、IIR型デジタルハイパスフィルタ14の遅延バッファ値をリセットする遅延バッファリセット装置16と、A/Dコンバータ13a、13b、13cからの値が、ある特定の基準値を境に正負の反転を判定するための正負反転判定装置15及びオフセット値を修正するオフセット修正装置17を備える。IIR型デジタルハイパスフィルタ14は、正負反転判定装置15による正負反転時に、遅延バッファリセット装置16により、IIR型デジタルハイパスフィルタの遅延バッファ値全てをリセットし、同時にオフセット修正装置17により、オフセットを修正することで、戻り電圧をなくすことができるため、高精度な姿勢角検出装置を得ることができる。
【0016】
また、本発明において、前記オフセット修正装置17によるオフセット値の修正は、修正後オフセット値をOS(n)、修正前オフセット値をOS(n−1)、A/Dコンバータからの値をA(n−1)とすると、数1により修正するものとする。
【0017】
[数1]
OS(n)=OS(n−1)−m×[OS(n−1)−A(n−1)]
但し、0<m≦0.5
【0018】
図4に、デジタルハイパスフィルタとして、本実施の形態で使用したIIR(Infinite Impulse Response:無限インパルス応答)型デジタルハイパスフィルタのブロック図を示す。図4のZ1及びZ2は、遅延素子であり、P1及びP2は、1単位時間過去及び2単位時間過去の遅延バッファ値を示す。本実施の形態による遅延バッファリセット装置によるリセットでは、これらP1及びP2の遅延バッファ値全てをリセットして、0にする。
【0019】
図5に、ディジタルハイパスフィルタの前後での入出力波形を示す。また、図5(a)、図5(b)、図5(c)の上段の曲線は、ディジタルハイパスフィルタへの入力波形の一例を示す。尚、横軸が時間、縦軸が角速度に対応する値であり、それぞれの図の下段の曲線は、ディジタルハイパスフィルタの出力波形である。
【0020】
図5(a)は、基準値を境にして正負反転時に、遅延バッファ値を全てリセットした場合の入力波形a1と出力波形b1を示している。本図において、出力波形b1は、戻り出力は改善されているが、ドリフトは改善されていない。
【0021】
図5(b)は、基準値を境にして正負反転時に、遅延バッファ値を全てリセットし、同時にオフセット修正装置により、修正後のオフセット値OS(n)=ジャイロの出力A(n−1)にした場合(数1のm=1の場合)の入力波形a2と出力波形b2を示している。出力波形b2は、戻り電圧が改善されていない。
【0022】
図5(c)は、本発明の実施の形態であり、ある特定の基準値を境にして正負反転時に、遅延バッファ値を全てリセットし、同時にオフセット修正装置により、オフセット値を数1で修正した場合の入力波形a3と出力波形b3を示している。この場合、出力波形b3には、戻り電圧及びドリフトの影響が見らず、高精度な姿勢角制御が可能となる。
【0023】
図6は、本発明の姿勢角検出装置のうち、静止角演算装置のブロック図である。図6に示すように、加速度センサの出力Ax(n)、Ay(n)からロール角R(n)、ピッチ角P(n)を演算するロール角演算手段、ピッチ角演算手段と、前回のヨー角演算結果Φ(n−1)を記憶しておくためのバックアップメモリーと、加速度センサの出力Ax、Ay及びバックアメモリーの内容Φ(n−1)より傾斜角度の北方向成分Θ2 を演算する北方向成分傾斜角演算手段と、地磁気Z方向成分Mzのうち符号を判定する地磁気Mz符号判別手段と、地磁気Mz絶対値演算手段と、この地磁気Mz符号判別手段と地磁気Mz絶対値演算手段より地磁気のZ軸方向成分Mzを計算する地磁気Mz演算手段と、センサ座標系において、測定或いは求めた地磁気のX軸方向成分Mx、Y軸方向成分Myと、Mzから水平座標軸であるHx、Hy、Hzへの変換を行う座標変換演算手段と、このHx、Hyにより方位を演算する方位演算手段とから構成され、地磁気Mz演算手段により仮想的に地磁気のZ軸方向成分Mzを求めることにより、2軸の地磁気センサだけでヨー角を検出する。
【0024】
さらに、図6に示すように、北方向成分傾斜角演算装置及び地磁気Mz符号判別手段において、北方向成分傾斜角θ2、原点時の地磁気の伏角θ0、バックアップメモリの出力をΦ(n−1)、加速度センサ2軸の出力をそれぞれAx、Ayとすると、
θ2 =sin-1[Ax(n)・cosΦ(n-1)+Ay(n)・sinΦ(n-1)]
により求められ、−90度≦θ2≦θ0であれば、地磁気Mz符号はマイナスであり、θ0<θ2≦90度であれば、地磁気Mz符号はプラスと判別する。
【0025】
更に詳しく説明すると、移動体が水平面(即ちX−Y平面)で回転する時、方位角Φ(n)は地磁気センサからの出力Mx(n)、My(n)により、
Φ(n)=tanー1[Mx(n)/My(n)] ・・・(1)
と求められ、原点時の方位をΦ0とすれば、方位角Y(n)は、
Y(n)=Φ(n)−Φ0 ・・・(2)
となる。
【0026】
しかし、移動体がロール角やピッチ角を持ち、水平でない時には、そのロール角、ピッチ角を用いて座標変換を行い、絶対座標での地磁気をMx(n)、My(n)を求め、式(1)、(2)を適用する。その際、地磁気のZ軸方向成分Mz(n)が必要となる。
【0027】
地磁気Z方向成分Mz(n)の求め方は、先ず符号を求めるために、Φ(n−1)を用いて北方向成分(北方向のピッチ角)θ2を求める。
θ2=sin-1[Ax(n)・cosΦ(n-1)+Ay(n)・sinΦ(n-1)]
このθ2と原点時にあらかじめ地磁気の伏角θ0を求めて置き、比較する。
θ0=tan-1[Mz(0)/(Mx(0)2+My(0)2)1/2
−90度≦θ2≦θ0であれば、Mzの符号はマイナスであり、θ0<θ2≦90度であれば、Mzの符号はプラスである。次に、Mzの絶対値は地磁気Htが分かっていれば、数2で求まる。
【0028】
【数2】
Figure 0003960574
【0029】
地磁気Htは、以下の手順で求める。まず、センサユニット部を90度傾け磁気センサ1あるいは磁気センサ2がZ軸に向くようにする。そして何らかの信号を送り、例えばキーやボタンを押すなどをし、その時のZ軸に向いているセンサの値をMz(0)としてメモリに格納する。次にセンサユニット部を原点位置に戻し、もう一度何らかの信号を送り、地磁気センサMx(n),My(n)の値をMx(0),My(0)としてメモリに格納する。これらMx(0),My(0),Mz(0)を用いてHtは、数3となる。
【0030】
【数3】
Figure 0003960574
【0031】
次に、本発明の姿勢角検出装置のうち、判別装置について示す。2軸の加速度センサと2軸の地磁気センサからなる静止角検出手段から求められる仮の姿勢角が正しいかどうかを判断する判別装置は、次のとおりである。
【0032】
即ち、2軸の加速度センサ出力から得られるX軸方向の加速度Ax(n)及びY軸方向の加速度Ay(n)より、ロール角R(n)及びピッチ角P(n)を次式より求める。
【0033】
R(n)=sin-1[Ax(n)/cosP(n)]
P(n)=sin-1Ay(n)
【0034】
ここで、Ax(n)、Ay(n)は、重力加速度の傾斜角速度のX、Y軸方向成分との合成ベクトルなので、運動加速度がある場合には正しいロール角、ピッチ角にならない。そこで、R(n)からR(n−1)を引いたものが0の近傍であり、あるいはP(n)からP(n−1)を引いたものが0の近傍であるならば、運動加速度がない、即ちR(n)、とP(n)が正しいと判断する。そうでない場合は、運動加速度があると判断する。即ち、数3あるいは数4のうち、少なくとも一つが、ほぼ0であるとき、静止角検出手段からの姿勢角情報は正しいと判定する。
【0035】
【数4】
Figure 0003960574
【0036】
【数5】
Figure 0003960574
【0037】
上記、2軸の加速度センサから求められる判定結果をもとに、運動角検出手段及び静止角検出手段から求められる運動角及び静止角から、姿勢角演算装置により、本発明による姿勢角検出装置が求めるべき姿勢角を演算する。
【0038】
次に、本発明の姿勢角検出装置のうち、姿勢角演算装置について示す。本発明の姿勢角検出装置の求めるべき出力をα(n)、β(n)、γ(n)、動的な運動角検出手段から得られる運動角を△X(n)、△Y(n)、△Z(n)、静的な静止角検出手段から求められる静止角をR(n)、P(n)、Φ(n)とすると、静止角検出手段からの姿勢角情報は正しいと判断する場合、
α(n)=α(n−1)+△X(n)−C
β(n)=β(n−1)+△Y(n)−C
γ(n)=γ(n−1)+△Z(n)−C
ここで、Cは任意に選択される誤差より大きくない定数で、符号は、誤差の符号がプラスの時、プラスであり、マイナスの時、マイナスである。
【0039】
また、静止角検出手段からの姿勢角情報が誤と判断する場合、
α(n)=α(n−1)+△X(n)
β(n)=β(n−1)+△Y(n)
γ(n)=γ(n−1)+△Z(n)
により、姿勢角を演算し、求める。
【0040】
また、本発明の他の実施の形態として、静止角検出手段からの姿勢角情報は正しいと判断する場合、
α(n)=α(n−1)+△X(n)−k[α(n−1)+△X(n)−R(n)]
β(n)=β(n−1)+△Y(n)−k[β(n−1)+△Y(n)−P(n)]
γ(n)=γ(n−1)+△Z(n)−k[γ(n−1)+△Z(n)−Φ(n)]
により、姿勢角を演算する。ここで、kは任意に選択させる1以下の比例定数である。
【0041】
また、静止角検出手段からの姿勢角情報が誤と判断する場合、
α(n)=α(n−1)+△X(n)
β(n)=β(n−1)+△Y(n)
γ(n)=γ(n−1)+△Z(n)
により、姿勢角を演算し、求める。
【0042】
また、本実施の形態では、地磁気センサ、加速度センサが、それぞれ2個の例を示したが、少なくとも、どちらか一方が3個でもよい。小型化という点では、本実施の形態が最も好ましい。
【0043】
【発明の効果】
本発明によれば、使用する場所や環境の制限を緩和し、幅広く使用できる高精度な姿勢角検出装置を提供することができた。
【0044】
また、本発明の姿勢角検出装置をHMDに適用した場合、外部信号を用いることなく、高速応答で累積誤差のない角度情報を得ることができ、高性能である。
【0045】
また、本発明による姿勢角検出装置は、ジャイロを素子で搭載しているため、小型軽量化が可能であり、セラミック振動子を使用しているので、磁気ノイズを受けないため、磁気センサと近接させても、機能を損なうことがなく、デジタルハイパスフィルタを使用することにより、高精度化が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のHMDにおける姿勢角検出装置の使用状況の説明図。
【図2】本発明の姿勢角変換装置の全体構成を示すブロック図。
【図3】本発明の姿勢角検出装置におけるジャイロ、加速度センサ、地磁気センサの配置を示す説明図。
【図4】本発明の実施の形態で使用したIIR型デジタルハイパスフィルタのブロック図。
【図5】本発明の実施の形態によるデジタルハイパスフィルタ前後での入出力波形を示す。
【図6】本発明の姿勢角検出装置における静止角演算装置の構成を示すブロック図。
【符号の説明】
1 HMD本体
2 姿勢角検出装置
4 信号ケーブル
7 映像発生装置
11 運動角検出手段
12a (第1の)ジャイロ
12b (第2の)ジャイロ
12c (第3の)ジャイロ
13a (第1の)A/Dコンバータ
13b (第2の)A/Dコンバータ
13c (第3の)A/Dコンバータ
14 (IIR型)デジタルハイパスフィルタ
15 正負反転判定装置
16 遅延バッファリセット装置
17 オフセット修正装置
18 運動角演算装置
21 静止角検出手段
22a (第1の)地磁気センサ
22b (第2の)地磁気センサ
23a (第1の)加速度センサ
23b (第2の)加速度センサ
24 静止角演算装置
32 判別装置
42 姿勢角演算装置
Z1 (IIR型デジタルハイパスフィルタの1段目)遅延素子
Z2 (IIR型デジタルハイパスフィルタの2段目)遅延素子
P1 (1単位時間過去の)遅延バッファ値
P2 (2単位時間過去の)遅延バッファ値
a1,a2,a3 入力波形
b1,b2,b3 出力波形
-D1,-D2,N0,N1,N2 フィルタ係数

Claims (2)

  1. 水平面で直交するX軸、Y軸及び該X軸、Y軸のそれぞれに直交するZ軸回りの角速度を検出する3個のジャイロと、該ジャイロの角速度に応じた出力に基づいて、単位時間に移動した角度である運動角を演算する運動角演算装置と、少なくともX−Y平面で互いに直交する2軸の加速度を検出するように配置され、X軸回りの回転角であるロ−ル角、Y軸回りの回転角であるピッチ角を検出するための加速度センサと、少なくとも前記2軸の地磁気を検出するよう配置される地磁気センサと、該加速度センサ及び地磁気センサの出力に基づいて、ロール角、ピッチ角及びZ軸回りの回転角であるヨー角を演算する静止角演算装置と、該静止角演算装置による演算結果の真偽を判定演算する判別装置と、該判別装置の演算結果に応じて、前記運動角演算装置の演算結果から出力する姿勢角を演算する姿勢角演算装置とから構成される姿勢角検出装置であって、前記ジャイロの出力部のそれぞれに接続されるA/Dコンバータと、該A/Dコンバータからの値をハイパスフィルタ処理するデジタルハイパスフィルタと、前記A/Dコンバータからの値を、ある特定の基準値を境に正負反転を判定するための正負反転判定装置と、前記デジタルハイパスフィルタの遅延バッファ値を全てリセットする遅延バッファリセット装置と、オフセット値を修正するオフセット修正装置とを備え、正負判定装置による正負反転時に、遅延バッファリセット装置により、デジタルハイパスフィルタの遅延バッファ値を全てリセットすると同時にオフセット修正装置により、オフセット値を修正することを特徴とする姿勢角検出装置。
  2. 前記オフセット修正装置によるオフセット値の修正は、修正後オフセット値をOS(n)、修正前オフセット値をOS(n−1)、A/Dコンバータからの値をA(n−1)とすることにより、数1により修正することを特徴とする請求項1記載の姿勢角検出装置。
    Figure 0003960574
JP37596698A 1998-12-17 1998-12-17 姿勢角検出装置 Expired - Lifetime JP3960574B2 (ja)

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