JP3958537B2 - 成形機の型締装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、成形機の型締装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、射出成形機のような成形機においては、加熱シリンダ内において加熱され、溶融させられた樹脂を高圧で射出して金型装置のキャビティ空間に充填(てん)し、該キャビティ空間内において樹脂を冷却し、固化させることによって成形品を成形するようになっている。
【0003】
そのために、前記金型装置は固定金型及び可動金型から成り、型締装置によって前記可動金型を進退させ、前記固定金型に対して接離させることによって、型開閉、すなわち、型閉じ、型締め及び型開きを行うことができるようになっている。そして、前記型締装置は、一般に、可動金型を保持する可動プラテン、及び、該可動プラテンを進退させるトグル機構が配設され、該トグル機構は、基部がトグルサポートにトグルピンによって取り付けられるとともに、前記トグルサポートに取り付けられた電動モータによる伸縮手段、油圧シリンダ等によってクロスヘッドが進退することによって作動させられる。
【0004】
図2は従来のトグルサポートの斜視図、図3は従来のトグルサポートの側面図である。
【0005】
図において、50はトグルサポートであり、図示されない射出成形機のフレームに固定される基部51、該基部51の左右に接続された側壁58、該側壁58から図において右方に突出するクロスヘッドアーム52を有する。また、前記基部51の上下には、図において右方に突出する、トグルピンアーム55が接続される。ここで、前記トグルサポート50は、上下及び左右にそれぞれ対照な形状を有しており、前記クロスヘッドアーム52及びトグルピンアーム55を1組ずつ有する。なお、トグルピンアーム55の先端(図における右端)は複数、例えば、3本に分割されている。
【0006】
また、前記トグルサポート50は、四隅に図示されない4本のタイバーの一端が挿入され、固定されるタイバー挿入孔57を有する。ここで、前記タイバーは、他端が図示されない前記フレームに固定された固定プラテンに固定され、トグル機構の先端部に取り付けられた可動プラテンが進退するための支持手段として機能する。
【0007】
そして、前記クロスヘッドアーム52のそれぞれの先端には内側に突出する突出部53が接続され、該突出部53には、図示されないガイドバーの一端が挿入されて固定されるガイドバー挿入孔54が形成される。なお、基部51には、前記ガイドバーの他端が挿入され、固定されるガイドバー挿入孔54’が形成される。ここで、前記ガイドバーは、図示されないクロスヘッドが進退するためのガイド手段として機能する。
【0008】
また、前記トグルピンアーム55には図示されないトグル機構のトグルピンが挿入されるトグルピン挿入孔56が形成される。トグル機構の基部に位置するトグルレバーの基部は、前記トグルピン挿入孔56に挿入されるトグルピンを介して、前記トグルピンアーム55に回動自在に取り付けられる。
【0009】
一方、前記クロスヘッドには、別のトグルレバーが回動自在に取り付けられる。そして、前記トグルサポート50の駆動装置取付部59に取り付けられた図示されない電動モータによる伸縮手段、油圧シリンダ等の駆動装置によって前記クロスヘッドが前進させられると、リンク構造を有するトグル機構が作動し、前記駆動装置による推進力にトグル倍率を乗じた型締力を前記可動プラテンに伝達して、型閉じ及び型締めを行うことができるようになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来のトグルサポート50においては、型締めの際などにトグル機構から強い力を受けた時に、トグルピンアーム55が変形してしまうことがある。
【0011】
図3に示されるように、型閉じ及び型締めの時には、トグル機構の上下のトグルレバーからの押力F1が、上下のトグルピンアーム55に作用する。一方、駆動装置取付部59側の面には、前記押力F1に対する反力F2が、タイバーから作用する。
【0012】
ここで、前記押力F1は前記トグルレバーの軸方向に作用するので、図示されるように、内側から外側へ、傾いた向きに作用する。そのため、上下のトグルピンアーム55は、該トグルピンアーム55を外側に曲げるような曲げモーメントM1を受けるので、撓(たわ)んだり変形してしまうことがある。
【0013】
そこで、前記トグルピンアーム55の撓みや変形を防止するために、前記トグルピンアーム55の肉厚を厚くすることによって剛性を向上させている。
【0014】
しかし、前記トグルピンアーム55の肉厚を厚くするとトグルサポート50の材料費が高くなり、しかも、前記トグルサポート50の重量が増大するので、射出成形機のフレームの強度を向上させなくてはならず、射出成形機全体の製作コストも高くなってしまう。
【0015】
また、前記従来のトグルサポート50においては、基部51の左右に側壁58が接続され、該側壁58からクロスヘッドアーム52が突出するようになっている。このため、クロスヘッド及び該クロスヘッドの駆動装置と前記クロスヘッドとを連結する連結ロッドの側面部分が前記側壁58及びクロスヘッドアーム52により覆われてしまう。
【0016】
ここで、通常、射出成形機を製造したり射出成形機のメンテナンスを行う場合、作業者は射出成形機の側部において作業をするようになっているが、クロスヘッド及び連結ロッドの側面部分が前記側壁58及びクロスヘッドアーム52により覆われているので、前記クロスヘッド及び連結ロッドの取付部分における組立、整備等の作業を行うことが困難である。
【0017】
また、前記駆動装置が電動モータであり、図示されないボールねじによって前記連結ロッドを駆動させる場合、前記ボールねじの部分が前記側壁58及びクロスヘッドアーム52により覆われてしまうので、前記ボールねじの組立、整備等の作業を行うことが困難になってしまう。
【0018】
本発明は、前記従来の問題点を解決して、トグルピンアームの肉厚を厚くすることなく、撓みや変形を防止することができ、かつ、クロスヘッド及び連結ロッドの組立作業や整備作業を容易に行うことができる成形機の型締装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
そのために、本発明の成形機の型締装置においては、ガイド部材に沿って移動するクロスヘッド、該クロスヘッドを挟んで配置される一対のトグルレバー、及び、該一対のトグルレバーを回動自在に取り付けるための一対のトグルピンを備えるとともに、固定プラテンと対向して進退する可動プラテンの反固定プラテン側に配置されるトグル機構と、前記クロスへッドを進退させる駆動装置が取り付けられる基部、該基部から前記クロスヘッド側に突出する側壁、該側壁の先端に接続され前記ガイド部材を支持するガイド支持部材、前記トグル機構より押力を受けるとともに、前記一対のトグルピンが挿入されるトグルピン挿入孔が形成され前記基部から前記可動プラテン側に突出する一対のアーム部材、及び、一端が前記側壁に接続され、他端が前記一対のアーム部材のトグルピン挿入孔の前記可動プラテン側で接続され、前記押力を受けることによるアーム部材の変形を防止する連結部材を備えるトグルサポートとを有する。
【0020】
本発明の他の成形機の型締装置においては、さらに、前記基部、側壁、ガイド支持部材、アーム部材及び連結部材は、一体的に形成される。
【0021】
本発明の更に他の成形機の型締装置においては、さらに、前記側壁は、開口部を備える。
【0022】
本発明の更に他の成形機の型締装置においては、さらに、前記連結部材は、前記ガイド支持部材と前記アーム部材のトグルピン挿入孔が形成された先端とを連結する。
【0023】
発明のトグルサポートにおいては、駆動手段を支持し、該駆動手段によって進退させられるクロスヘッドを挟んで配置された一対のトグルレバーを回動自在に連結するとともに、固定プラテンと対向して進退する可動プラテンとの間にトグル機構が備えられるトグルサポートであって、前記駆動手段を支持する基部と、該基部から前記クロスヘッド側に突出し、前記一対のトグルレバーが回動自在に連結された一対のアーム部材と、該一対のアーム部材のトグルピン挿入孔の前記可動プラテン側を相互に連結させる連結部材とを有する。
本発明の他のトグルサポートにおいては、駆動手段を支持し、該駆動手段によって進退させられるクロスヘッドを挟んで配置された一対のトグルレバーを回動自在に連結するとともに、固定プラテンと対向して進退する可動プラテンとの間にトグル機構が備えられるトグルサポートであって、前記駆動手段を支持する基部と、該基部から前記クロスヘッド側に突出し、前記一対のトグルレバーが回動自在に連結された一対のアーム部材と、該一対のアーム部材と相違する面において前記基部から前記クロスヘッド側に突出する側壁と、該側壁と前記一対のアーム部材のトグルピン挿入孔の前記可動プラテン側でとを連結する連結部材とを有する。
本発明の更に他のトグルサポートにおいては、さらに、前記クロスヘッドをガイドするガイド部材を支持するガイド支持部材であって、前記一対のアーム部材の中間に形成されたガイド支持部材を有する。
本発明の更に他のトグルサポートにおいては、さらに、前記ガイド部材は、前記ガイド支持部材及び前記基部によって支持される。
本発明の更に他のトグルサポートにおいては、さらに、前記側壁は、開口部を備える。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0025】
図5は本発明の実施の形態における成形機の型締装置の概略図である。
【0026】
図において、43は図示されないフレームに固定された固定プラテン、10は該固定プラテン43との間に所定の距離を置いて、前記フレームに固定されたトグル機構支持装置としてのトグルサポートである。また、45は前記固定プラテン43とトグルサポート10との間に架設された複数、例えば、4本のガイド部材としてのタイバーである。
【0027】
そして、41は前記固定プラテン43と対向して配設され、前記タイバー45に沿って進退(図における左右方向に移動)自在に配設された可動金型支持装置としての可動プラテンである。さらに、前記固定プラテン43における可動プラテン41と対向する金型取付面に固定金型44が取り付けられ、また、前記可動プラテン41における前記固定プラテン43と対向する金型取付面に可動金型42が取り付けられる。
【0028】
また、前記可動プラテン41の後端 (図における左端) には図示されないエジェクタピンを移動させるための駆動源を取り付けるようにしてもよい。
【0029】
そして、前記可動プラテン41とトグルサポート10との間には、トグル式型締装置としてのトグル機構が、前記トグルサポート10の後端には成形機としての射出成形機の型締め用の駆動手段としての駆動装置33が取り付けられる。該駆動装置33は、サーボモータ等の電動モータによる伸縮手段であってもよいし、油圧シリンダ及びピストンから成る油圧シリンダ装置であってもよい。
【0030】
そして、前記駆動装置33は、進退する連結ロッド32を有し、該連結ロッド32の先端 (図における右端) に、被駆動部材としてのクロスヘッド31が接続される。そのため、前記駆動装置33を作動させて連結ロッド32の先端に接続されたクロスヘッド31を進退させることによって、トグル機構を作動させることができる。
【0031】
なお、前記駆動装置33が電動モータである場合、連結ロッド32に代えて、回転するボールねじ軸を配設し、クロスヘッド31に前記ボールねじ軸に螺(ら)合するボールナットを配設して、ボールねじ部を構成することもできる。この場合、駆動装置33としての電動モータが作動するとボールねじ軸が回転し、回転しないボールナットがボールねじ軸に沿って進退して、クロスヘッド31を進退させる。さらに、前記駆動装置33が電動モータであっても、前記ボールねじ部を電動モータの内部又は電動モータに近接した位置に配設し、連結ロッド32の端部を前記ボールねじ部に取り付けて、前記連結ロッド32を進退させることもできる。
【0032】
ここで、前記トグル機構は、一端が前記クロスヘッド31に対して回動自在に取り付けられた小トグルレバー35、一端が前記トグルサポート10に対して回動自在に取り付けられ、中間部分に前記小トグルレバー35の他端が回動自在に取り付けられた大トグルレバー36、及び、一端が該大トグルレバー36の他端に回動自在に取り付けられ、他端が前記可動プラテン41に回動自在に取り付けられたトグルアーム37から成る。なお、前記クロスヘッド31と小トグルレバー35との間及び前記大トグルレバー36と小トグルレバー35との間は小トグルピン38を介して取り付けられ、前記トグルサポート10と大トグルレバー36との間、前記トグルアーム37と大トグルレバー36との間及び前記前記トグルアーム37と可動プラテン41との間は大トグルピン39を介して取り付けられる。
【0033】
これにより、前記駆動装置33を作動させて前記連結ロッド32の先端に接続されたクロスヘッド31を前進(図における右方向に移動)させることによって、前記可動プラテン41が前進させられて型閉じが行われるとともに、前記駆動装置33による推進力にトグル倍率を乗じた型締力が発生させられ、該型締力によって型締めが行われる。
【0034】
次に、前記トグルサポート10について説明する。
【0035】
図1は本発明の実施の形態におけるトグルサポートの斜視図、図4は本発明の実施の形態におけるトグルサポートの側面図、図6は本発明の実施の形態における図5のA矢視断面図である。
【0036】
まず、トグルサポート10は、基部11及び該基部11の四隅にタイバー支持部19を有する。ここで、前記基部11の図4における左側面には、前記駆動装置33を取り付けるための駆動装置取付部26が備えられる。また、前記基部11の中心部には、図1に示されるように、前記駆動装置33の一部又は連結ロッド32が通過するための連結ロッド通過孔25が形成される。
【0037】
一方、前記タイバー支持部19には、それぞれ、タイバー45の一端を挿入して固定するためのタイバー挿入孔17が形成される。
【0038】
また、前記基部11の左右にはクロスヘッド31側に突出する側壁18が接続される。該側壁18は上下に配設されたタイバー支持部19を連結するが、図1又は4に示されるように、中央部に略矩(く)形の開口部としての作業孔23が形成される。作業者は、前記作業孔23をから手を挿入して、前記駆動装置33、連結ロッド32及びクロスヘッド31の接続部分の組立、整備等の作業を行うことができる。
【0039】
そして、前記側壁18の図4における右端には、ガイド支持部材としてのガイドバー支持部材13が接続される。該ガイドバー支持部材13には、クロスヘッド31のガイド部材としてのガイドバー28の一端を挿入して固定するためのガイドバー挿入孔14が形成される。また、前記基部11には、ガイドバー28の他端を挿入して固定するためのガイドバー挿入孔14’が形成される。そして、図6に示されるように、左右のガイドバー28が前記ガイドバー挿入孔14、14’に挿入され、固定される。なお、前記クロスヘッド31にはガイドバー28と係合するガイド孔29が形成され、該ガイド孔29の内周面がガイドバー28の外周面に接触して摺(しゅう)動するようになっている。
【0040】
また、前記基部11の上下には、図1に示されるように、図における右方に突出するアーム部材としてのトグルピンアーム15が接続される。ここで、前記トグルサポート10は、上下及び左右にそれぞれ対称な形状を有しており、前記側壁18、ガイドバー支持部材13及びトグルピンアーム15を1組ずつ有する。なお、トグルピンアーム15の先端(図における右端)は複数、例えば、3本に分割されているが、分割されていなくてもよい。
【0041】
そして、前記トグルピンアーム15には、大トグルレバー36の端部を回動自在に取り付けるための大トグルピン39を挿入するためのトグルピン挿入孔16が形成される。なお、該トグルピン挿入孔16には、大トグルピン39の回転を滑らかにするためのブッシュが嵌(かん)入されていてもよい。
【0042】
なお、図1に示されるように、トグルピンアーム15の先端が3本に分割され、分割された先端の間に2つのスリットが形成されている場合、前記大トグルレバー36の端部は2つに分割され、それぞれが前記スリットに挿入される。また、分割された端部には大トグルピン39を挿入するためのトグルピン挿入孔が形成されているので、前記大トグルピン39は、前記トグルピンアーム15の先端に形成されたトグルピン挿入孔16及び大トグルピン39の端部に形成されたトグルピン挿入孔を貫通するように挿入される。これにより、大トグルレバー36の端部は、前記トグルピンアーム15に回動自在に取り付ける。
【0043】
そして、上下の前記トグルピンアーム15の両側部は、それぞれ、連結部材21によって、前記側壁18及びガイドバー支持部材13に接続されている。これにより、上下の前記トグルピンアーム15の両側部は、前記連結部材21、側壁18及びガイドバー支持部材13によって、相互に連結される。また、図1に示されるように、前記トグルピンアーム15、連結部材21、側壁18及びガイドバー支持部材13は、全体として、概略角筒状の形状を有するので、強度が高く、かつ、製造が容易である。そして、該角筒内部の空間は、図5及び6に示されるように、クロスヘッド31、連結ロッド32等の移動空間として使用される。
【0044】
なお、前記基部11、側壁18、タイバー支持部19、ガイドバー支持部材13、トグルピンアーム15及び連結部材21は、型閉じ及び型締めの力を受ける強度部材なので、強度の観点から、鋳造などの方法によって一体的に形成されて、トグルサポート10を構成することが望ましい。
【0045】
次に、前記構成の可動金型支持装置の動作を説明する。
【0046】
まず、駆動装置33が作動し、伸張するとクロスヘッド31が前進させられて、トグル機構を作動させる。これにより、可動プラテン41が前進させられ、可動金型42が固定プラテン43に取り付けられた固定金型44に接合されて型閉じが行われ、次いで、型締めが行われる。この場合、前記駆動装置33による推進力にトグル倍率を乗じた型締力が発生させられ、該型締力によって型締めが行われる。
【0047】
続いて、図示されない射出装置から樹脂が高圧で射出され、前記可動金型42及び固定金型44のキャビティ空間に充填される。そして、前記樹脂が冷却して固化することによって成形品が成形される。すると、前記駆動装置33が作動し、クロスヘッド31を後退させることによって、可動プラテン41が後退させられて可動金型42が固定金型44から離間して、型開きが行われる。続いて、図示されないエジェクタロッドを前進させると、エジェクタピンが、前記可動金型42内部のキャビティに突出して成形品をエジェクトする。これにより、成形品が取り出される。以上の動作を繰り返すことによって、多数の成形品が成形される。
【0048】
ここで、型閉じ及び型締めの時には、「発明が解決しようとする課題」において説明したように、トグル機構の上下の大トグルレバー36からの押力が、上下のトグルピンアーム15に作用する。一方、駆動装置取付部26側の面には、前記押力に対する反力が、タイバーから作用する。
【0049】
そして、前記押力は前記大トグルレバー36の軸方向に作用するので、内側から外側へ向いて、傾いた向きに作用する。そのため、上下のトグルピンアーム15は、該トグルピンアーム15を互いに離間させる方向に、すなわち、外側に曲げるような曲げモーメントを受けることになる。
【0050】
しかし、上下の前記トグルピンアーム15の両側部は、それぞれ、連結部材21によって、側壁18及びガイドバー支持部材13に接続されている。すなわち、上下の前記トグルピンアーム15の両側部は、前記連結部材21、側壁18及びガイドバー支持部材13によって、相互に連結される。そのため、前記トグルピンアーム15は、互いに離間させる方向に曲げモーメントを受けても、撓んだり変形したりすることがない。
【0051】
このように、本実施の形態において、トグルサポート10の上下のトグルピンアーム15の両側部は、連結部材21、側壁18及びガイドバー支持部材13によって、相互に連結される。しかも、前記トグルサポート10は、基部11、側壁18、タイバー支持部19、ガイドバー支持部材13、トグルピンアーム15及び連結部材21が一体的に形成されている。
【0052】
このため、型閉じ及び型締めの時にトグル機構の上下の大トグルレバー36からの押力が、上下のトグルピンアーム15に作用して、互いに離間させる方向に曲げモーメントを受けても、前記トグルピンアーム15は、撓んだり変形したりすることがない。
【0053】
また、前記トグルピンアーム15、連結部材21、側壁18及びガイドバー支持部材13が全体として概略角筒状の形状を有するので、前記トグルサポート10は、強度が高く、かつ、製造が容易である。
【0054】
さらに、前記左右の側壁18の中央部に略矩形の作業孔23が形成される。このため、作業者は、前記作業孔23をから手を挿入して、角筒内部の空間に位置する駆動装置33及びクロスヘッド31の接続部分の組立、整備等の作業を容易に行うことができる。
【0055】
なお、本実施の形態においては、可動プラテンが横方向(水平方向)に移動する横置き型の射出成形機について説明したが、本発明の型締装置は、可動プラテンが縦方向(垂直方向)に移動する縦置き型の射出成形機にも適用することができる。さらに、本発明の型締装置は、射出成形機の他に、ダイキャストマシーン、IJ封止プレス等の成形機にも適用することができる。
【0056】
また、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0057】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、成形機の型締装置においては、ガイド部材に沿って移動するクロスヘッド、該クロスヘッドを挟んで配置される一対のトグルレバー、及び、該一対のトグルレバーを回動自在に取り付けるための一対のトグルピンを備えるとともに、固定プラテンと対向して進退する可動プラテンの反固定プラテン側に配置されるトグル機構と、前記クロスへッドを進退させる駆動装置が取り付けられる基部、該基部から前記クロスヘッド側に突出する側壁、該側壁の先端に接続され前記ガイド部材を支持するガイド支持部材、前記トグル機構より押力を受けるとともに、前記一対のトグルピンが挿入されるトグルピン挿入孔が形成され前記基部から前記可動プラテン側に突出する一対のアーム部材、及び、一端が前記側壁に接続され、他端が前記一対のアーム部材のトグルピン挿入孔の前記可動プラテン側で接続され、前記押力を受けることによるアーム部材の変形を防止する連結部材を備えるトグルサポートとを有する。
【0058】
この場合、トグルサポートのアーム部材が連結部材によって連結されるので、肉厚を厚くすることなく、アーム部材の撓みや変形を防止することができる。
【0059】
他の成形機の型締装置においては、さらに、前記基部、側壁、ガイド支持部材、アーム部材及び連結部材は、一体的に形成される。
【0060】
この場合、トグルサポートの強度が向上する。
【0061】
更に他の成形機の型締装置においては、さらに、前記側壁は、開口部を備える。
【0062】
この場合、作業者が、開口部から手を挿入することができるので、駆動装置、クロスヘッド等の組立作業や整備作業を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるトグルサポートの斜視図である。
【図2】従来のトグルサポートの斜視図である。
【図3】従来のトグルサポートの側面図である。
【図4】本発明の実施の形態におけるトグルサポートの側面図である。
【図5】本発明の実施の形態における成形機の型締装置の概略図である。
【図6】本発明の実施の形態における図5のA矢視断面図である。
【符号の説明】
10 トグルサポート
11 基部
13 ガイドバー支持部材
15 トグルピンアーム
16 トグルピン挿入孔
18 側壁
21 連結部材
23 作業孔
28 ガイドバー
31 クロスヘッド
33 駆動装置
35 小トグルレバー
36 大トグルレバー
38 小トグルピン
39 大トグルピン
45 タイバー

Claims (9)

  1. (a)ガイド部材に沿って移動するクロスヘッド、該クロスヘッドを挟んで配置される一対のトグルレバー、及び、該一対のトグルレバーを回動自在に取り付けるための一対のトグルピンを備えるとともに、固定プラテンと対向して進退する可動プラテンの反固定プラテン側に配置されるトグル機構と、
    (b)前記クロスへッドを進退させる駆動装置が取り付けられる基部、
    該基部から前記クロスヘッド側に突出する側壁、
    該側壁の先端に接続され前記ガイド部材を支持するガイド支持部材、
    前記トグル機構より押力を受けるとともに、前記一対のトグルピンが挿入されるトグルピン挿入孔が形成され前記基部から前記可動プラテン側に突出する一対のアーム部材、及び、
    一端が前記側壁に接続され、他端が前記一対のアーム部材のトグルピン挿入孔の前記可動プラテン側で接続され、前記押力を受けることによるアーム部材の変形を防止する連結部材を備えるトグルサポートとを有することを特徴とする成形機の型締装置。
  2. 前記基部、側壁、ガイド支持部材、アーム部材及び連結部材は、一体的に形成される請求項1に記載の成形機の型締装置。
  3. 前記側壁は、開口部を備える請求項1又は2に記載の成形機の型締装置。
  4. 前記連結部材は、前記ガイド支持部材と前記ア−ム部材のトグルピン挿入孔が形成された先端とを連結する請求項1〜3のいずれか1項に記載の成形機の型締装置。
  5. 駆動手段を支持し、該駆動手段によって進退させられるクロスヘッドを挟んで配置された一対のトグルレバーを回動自在に連結するとともに、固定プラテンと対向して進退する可動プラテンとの間にトグル機構が備えられるトグルサポートであって、
    (a)前記駆動手段を支持する基部と、
    (b)該基部から前記クロスヘッド側に突出し、前記一対のトグルレバーが回動自在に連結された一対のアーム部材と、
    (c)該一対のアーム部材のトグルピン挿入孔の前記可動プラテン側を相互に連結させる連結部材とを有することを特徴とするトグルサポート。
  6. 駆動手段を支持し、該駆動手段によって進退させられるクロスヘッドを挟んで配置された一対のトグルレバーを回動自在に連結するとともに、固定プラテンと対向して進退する可動プラテンとの間にトグル機構が備えられるトグルサポートであって、
    (a)前記駆動手段を支持する基部と、
    (b)該基部から前記クロスヘッド側に突出し、前記一対のトグルレバーが回動自在に連結された一対のアーム部材と、
    (c)該一対のアーム部材と相違する面において前記基部から前記クロスヘッド側に突出する側壁と、
    (d)該側壁と前記一対のアーム部材のトグルピン挿入孔の前記可動プラテン側でとを連結する連結部材とを有することを特徴とするトグルサポート。
  7. 前記クロスヘッドをガイドするガイド部材を支持するガイド支持部材であって、前記一対のアーム部材の中間に形成されたガイド支持部材を有する請求項又は6に記載のトグルサポート。
  8. 前記ガイド部材は、前記ガイド支持部材及び前記基部によって支持される請求項7に記載のトグルサポート。
  9. 前記側壁は、開口部を備える請求項6〜8のいずれか1項に記載のトグルサポート。
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