JP2003025400A - 成形機の型締装置 - Google Patents

成形機の型締装置

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JP2003025400A
JP2003025400A JP2001219316A JP2001219316A JP2003025400A JP 2003025400 A JP2003025400 A JP 2003025400A JP 2001219316 A JP2001219316 A JP 2001219316A JP 2001219316 A JP2001219316 A JP 2001219316A JP 2003025400 A JP2003025400 A JP 2003025400A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】トグルピンアームの肉厚を厚くすることなく、
撓みや変形を防止することができ、かつ、クロスヘッド
及び連結ロッドの組立作業や整備作業を容易に行うこと
ができるようにする。 【解決手段】ガイド部材に沿って移動するクロスヘッ
ド、トグルレバー及び該トグルレバーを回動自在に取り
付けるためのトグルピンを備えるトグル機構と、前記ク
ロスヘッドを進退させる駆動装置が取り付けられる基部
11、該基部11から前記クロスヘッド側に突出する側
壁18、該側壁18の先端に接続され前記ガイド部材を
支持するガイド支持部材、前記トグルピンが挿入される
トグルピン挿入孔16が形成され前記基部11からクロ
スヘッド側に突出するアーム部材、及び、一端が前記側
壁18に接続され、他端が前記ア−ム部材に接続される
連結部材21を備えるトグルサポート10とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、成形機の型締装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、射出成形機のような成形機におい
ては、加熱シリンダ内において加熱され、溶融させられ
た樹脂を高圧で射出して金型装置のキャビティ空間に充
填(てん)し、該キャビティ空間内において樹脂を冷却
し、固化させることによって成形品を成形するようにな
っている。
【0003】そのために、前記金型装置は固定金型及び
可動金型から成り、型締装置によって前記可動金型を進
退させ、前記固定金型に対して接離させることによっ
て、型開閉、すなわち、型閉じ、型締め及び型開きを行
うことができるようになっている。そして、前記型締装
置は、一般に、可動金型を保持する可動プラテン、及
び、該可動プラテンを進退させるトグル機構が配設さ
れ、該トグル機構は、基部がトグルサポートにトグルピ
ンによって取り付けられるとともに、前記トグルサポー
トに取り付けられた電動モータによる伸縮手段、油圧シ
リンダ等によってクロスヘッドが進退することによって
作動させられる。
【0004】図2は従来のトグルサポートの斜視図、図
3は従来のトグルサポートの側面図である。
【0005】図において、50はトグルサポートであ
り、図示されない射出成形機のフレームに固定される基
部51、該基部51の左右に接続された側壁58、該側
壁58から図において右方に突出するクロスヘッドアー
ム52を有する。また、前記基部51の上下には、図に
おいて右方に突出する、トグルピンアーム55が接続さ
れる。ここで、前記トグルサポート50は、上下及び左
右にそれぞれ対照な形状を有しており、前記クロスヘッ
ドアーム52及びトグルピンアーム55を1組ずつ有す
る。なお、トグルピンアーム55の先端(図における右
端)は複数、例えば、3本に分割されている。
【0006】また、前記トグルサポート50は、四隅に
図示されない4本のタイバーの一端が挿入され、固定さ
れるタイバー挿入孔57を有する。ここで、前記タイバ
ーは、他端が図示されない前記フレームに固定された固
定プラテンに固定され、トグル機構の先端部に取り付け
られた可動プラテンが進退するための支持手段として機
能する。
【0007】そして、前記クロスヘッドアーム52のそ
れぞれの先端には内側に突出する突出部53が接続さ
れ、該突出部53には、図示されないガイドバーの一端
が挿入されて固定されるガイドバー挿入孔54が形成さ
れる。なお、基部51には、前記ガイドバーの他端が挿
入され、固定されるガイドバー挿入孔54’が形成され
る。ここで、前記ガイドバーは、図示されないクロスヘ
ッドが進退するためのガイド手段として機能する。
【0008】また、前記トグルピンアーム55には図示
されないトグル機構のトグルピンが挿入されるトグルピ
ン挿入孔56が形成される。トグル機構の基部に位置す
るトグルレバーの基部は、前記トグルピン挿入孔56に
挿入されるトグルピンを介して、前記トグルピンアーム
55に回動自在に取り付けられる。
【0009】一方、前記クロスヘッドには、別のトグル
レバーが回動自在に取り付けられる。そして、前記トグ
ルサポート50の駆動装置取付部59に取り付けられた
図示されない電動モータによる伸縮手段、油圧シリンダ
等の駆動装置によって前記クロスヘッドが前進させられ
ると、リンク構造を有するトグル機構が作動し、前記駆
動装置による推進力にトグル倍率を乗じた型締力を前記
可動プラテンに伝達して、型閉じ及び型締めを行うこと
ができるようになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のトグルサポート50においては、型締めの際などに
トグル機構から強い力を受けた時に、トグルピンアーム
55が変形してしまうことがある。
【0011】図3に示されるように、型閉じ及び型締め
の時には、トグル機構の上下のトグルレバーからの押力
F1が、上下のトグルピンアーム55に作用する。一
方、駆動装置取付部59側の面には、前記押力F1に対
する反力F2が、タイバーから作用する。
【0012】ここで、前記押力F1は前記トグルレバー
の軸方向に作用するので、図示されるように、内側から
外側へ、傾いた向きに作用する。そのため、上下のトグ
ルピンアーム55は、該トグルピンアーム55を外側に
曲げるような曲げモーメントM1を受けるので、撓(た
わ)んだり変形してしまうことがある。
【0013】そこで、前記トグルピンアーム55の撓み
や変形を防止するために、前記トグルピンアーム55の
肉厚を厚くすることによって剛性を向上させている。
【0014】しかし、前記トグルピンアーム55の肉厚
を厚くするとトグルサポート50の材料費が高くなり、
しかも、前記トグルサポート50の重量が増大するの
で、射出成形機のフレームの強度を向上させなくてはな
らず、射出成形機全体の製作コストも高くなってしま
う。
【0015】また、前記従来のトグルサポート50にお
いては、基部51の左右に側壁58が接続され、該側壁
58からクロスヘッドアーム52が突出するようになっ
ている。このため、クロスヘッド及び該クロスヘッドの
駆動装置と前記クロスヘッドとを連結する連結ロッドの
側面部分が前記側壁58及びクロスヘッドアーム52に
より覆われてしまう。
【0016】ここで、通常、射出成形機を製造したり射
出成形機のメンテナンスを行う場合、作業者は射出成形
機の側部において作業をするようになっているが、クロ
スヘッド及び連結ロッドの側面部分が前記側壁58及び
クロスヘッドアーム52により覆われているので、前記
クロスヘッド及び連結ロッドの取付部分における組立、
整備等の作業を行うことが困難である。
【0017】また、前記駆動装置が電動モータであり、
図示されないボールねじによって前記連結ロッドを駆動
させる場合、前記ボールねじの部分が前記側壁58及び
クロスヘッドアーム52により覆われてしまうので、前
記ボールねじの組立、整備等の作業を行うことが困難に
なってしまう。
【0018】本発明は、前記従来の問題点を解決して、
トグルピンアームの肉厚を厚くすることなく、撓みや変
形を防止することができ、かつ、クロスヘッド及び連結
ロッドの組立作業や整備作業を容易に行うことができる
成形機の型締装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の成
形機の型締装置においては、ガイド部材に沿って移動す
るクロスヘッド、トグルレバー、及び、該トグルレバー
を回動自在に取り付けるためのトグルピンを備えるトグ
ル機構と、前記クロスヘッドを進退させる駆動装置が取
り付けられる基部、該基部から前記クロスヘッド側に突
出する側壁、該側壁の先端に接続され前記ガイド部材を
支持するガイド支持部材、前記トグルピンが挿入される
トグルピン挿入孔が形成され前記基部からクロスヘッド
側に突出するアーム部材、及び、一端が前記側壁に接続
され、他端が前記ア−ム部材に接続される連結部材を備
えるトグルサポートとを有する。
【0020】本発明の他の成形機の型締装置において
は、さらに、前記基部、側壁、ガイド支持部材、アーム
部材及び連結部材は、一体的に形成される。
【0021】本発明の更に他の成形機の型締装置におい
ては、さらに、前記側壁は、開口部を備える。
【0022】本発明の更に他の成形機の型締装置におい
ては、さらに、前記連結部材は、前記ガイド支持部材と
前記ア−ム部材の先端とを連結する。
【0023】本発明の更に他の成形機の型締装置におい
ては、さらに、前記側壁は、前記基部の両側に形成さ
れ、前記連結部材は、前記ア−ム部材の両側と前記側壁
とをそれぞれ連結する。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。
【0025】図5は本発明の実施の形態における成形機
の型締装置の概略図である。
【0026】図において、43は図示されないフレーム
に固定された固定プラテン、10は該固定プラテン43
との間に所定の距離を置いて、前記フレームに固定され
たトグル機構支持装置としてのトグルサポートである。
また、45は前記固定プラテン43とトグルサポート1
0との間に架設された複数、例えば、4本のガイド部材
としてのタイバーである。
【0027】そして、41は前記固定プラテン43と対
向して配設され、前記タイバー45に沿って進退(図に
おける左右方向に移動)自在に配設された可動金型支持
装置としての可動プラテンである。さらに、前記固定プ
ラテン43における可動プラテン41と対向する金型取
付面に固定金型44が取り付けられ、また、前記可動プ
ラテン41における前記固定プラテン43と対向する金
型取付面に可動金型42が取り付けられる。
【0028】また、前記可動プラテン41の後端 (図に
おける左端) には図示されないエジェクタピンを移動さ
せるための駆動源を取り付けるようにしてもよい。
【0029】そして、前記可動プラテン41とトグルサ
ポート10との間には、トグル式型締装置としてのトグ
ル機構が、前記トグルサポート10の後端には成形機と
しての射出成形機の型締め用の駆動手段としての駆動装
置33が取り付けられる。該駆動装置33は、サーボモ
ータ等の電動モータによる伸縮手段であってもよいし、
油圧シリンダ及びピストンから成る油圧シリンダ装置で
あってもよい。
【0030】そして、前記駆動装置33は、進退する連
結ロッド32を有し、該連結ロッド32の先端 (図にお
ける右端) に、被駆動部材としてのクロスヘッド31が
接続される。そのため、前記駆動装置33を作動させて
連結ロッド32の先端に接続されたクロスヘッド31を
進退させることによって、トグル機構を作動させること
ができる。
【0031】なお、前記駆動装置33が電動モータであ
る場合、連結ロッド32に代えて、回転するボールねじ
軸を配設し、クロスヘッド31に前記ボールねじ軸に螺
(ら)合するボールナットを配設して、ボールねじ部を
構成することもできる。この場合、駆動装置33として
の電動モータが作動するとボールねじ軸が回転し、回転
しないボールナットがボールねじ軸に沿って進退して、
クロスヘッド31を進退させる。さらに、前記駆動装置
33が電動モータであっても、前記ボールねじ部を電動
モータの内部又は電動モータに近接した位置に配設し、
連結ロッド32の端部を前記ボールねじ部に取り付け
て、前記連結ロッド32を進退させることもできる。
【0032】ここで、前記トグル機構は、一端が前記ク
ロスヘッド31に対して回動自在に取り付けられた小ト
グルレバー35、一端が前記トグルサポート10に対し
て回動自在に取り付けられ、中間部分に前記小トグルレ
バー35の他端が回動自在に取り付けられた大トグルレ
バー36、及び、一端が該大トグルレバー36の他端に
回動自在に取り付けられ、他端が前記可動プラテン41
に回動自在に取り付けられたトグルアーム37から成
る。なお、前記クロスヘッド31と小トグルレバー35
との間及び前記大トグルレバー36と小トグルレバー3
5との間は小トグルピン38を介して取り付けられ、前
記トグルサポート10と大トグルレバー36との間、前
記トグルアーム37と大トグルレバー36との間及び前
記前記トグルアーム37と可動プラテン41との間は大
トグルピン39を介して取り付けられる。
【0033】これにより、前記駆動装置33を作動させ
て前記連結ロッド32の先端に接続されたクロスヘッド
31を前進(図における右方向に移動)させることによ
って、前記可動プラテン41が前進させられて型閉じが
行われるとともに、前記駆動装置33による推進力にト
グル倍率を乗じた型締力が発生させられ、該型締力によ
って型締めが行われる。
【0034】次に、前記トグルサポート10について説
明する。
【0035】図1は本発明の実施の形態におけるトグル
サポートの斜視図、図4は本発明の実施の形態における
トグルサポートの側面図、図6は本発明の実施の形態に
おける図5のA矢視断面図である。
【0036】まず、トグルサポート10は、基部11及
び該基部11の四隅にタイバー支持部19を有する。こ
こで、前記基部11の図4における左側面には、前記駆
動装置33を取り付けるための駆動装置取付部26が備
えられる。また、前記基部11の中心部には、図1に示
されるように、前記駆動装置33の一部又は連結ロッド
32が通過するための連結ロッド通過孔25が形成され
る。
【0037】一方、前記タイバー支持部19には、それ
ぞれ、タイバー45の一端を挿入して固定するためのタ
イバー挿入孔17が形成される。
【0038】また、前記基部11の左右にはクロスヘッ
ド31側に突出する側壁18が接続される。該側壁18
は上下に配設されたタイバー支持部19を連結するが、
図1又は4に示されるように、中央部に略矩(く)形の
開口部としての作業孔23が形成される。作業者は、前
記作業孔23をから手を挿入して、前記駆動装置33、
連結ロッド32及びクロスヘッド31の接続部分の組
立、整備等の作業を行うことができる。
【0039】そして、前記側壁18の図4における右端
には、ガイド支持部材としてのガイドバー支持部材13
が接続される。該ガイドバー支持部材13には、クロス
ヘッド31のガイド部材としてのガイドバー28の一端
を挿入して固定するためのガイドバー挿入孔14が形成
される。また、前記基部11には、ガイドバー28の他
端を挿入して固定するためのガイドバー挿入孔14’が
形成される。そして、図6に示されるように、左右のガ
イドバー28が前記ガイドバー挿入孔14、14’に挿
入され、固定される。なお、前記クロスヘッド31には
ガイドバー28と係合するガイド孔29が形成され、該
ガイド孔29の内周面がガイドバー28の外周面に接触
して摺(しゅう)動するようになっている。
【0040】また、前記基部11の上下には、図1に示
されるように、図における右方に突出するアーム部材と
してのトグルピンアーム15が接続される。ここで、前
記トグルサポート10は、上下及び左右にそれぞれ対称
な形状を有しており、前記側壁18、ガイドバー支持部
材13及びトグルピンアーム15を1組ずつ有する。な
お、トグルピンアーム15の先端(図における右端)は
複数、例えば、3本に分割されているが、分割されてい
なくてもよい。
【0041】そして、前記トグルピンアーム15には、
大トグルレバー36の端部を回動自在に取り付けるため
の大トグルピン39を挿入するためのトグルピン挿入孔
16が形成される。なお、該トグルピン挿入孔16に
は、大トグルピン39の回転を滑らかにするためのブッ
シュが嵌(かん)入されていてもよい。
【0042】なお、図1に示されるように、トグルピン
アーム15の先端が3本に分割され、分割された先端の
間に2つのスリットが形成されている場合、前記大トグ
ルレバー36の端部は2つに分割され、それぞれが前記
スリットに挿入される。また、分割された端部には大ト
グルピン39を挿入するためのトグルピン挿入孔が形成
されているので、前記大トグルピン39は、前記トグル
ピンアーム15の先端に形成されたトグルピン挿入孔1
6及び大トグルピン39の端部に形成されたトグルピン
挿入孔を貫通するように挿入される。これにより、大ト
グルレバー36の端部は、前記トグルピンアーム15に
回動自在に取り付ける。
【0043】そして、上下の前記トグルピンアーム15
の両側部は、それぞれ、連結部材21によって、前記側
壁18及びガイドバー支持部材13に接続されている。
これにより、上下の前記トグルピンアーム15の両側部
は、前記連結部材21、側壁18及びガイドバー支持部
材13によって、相互に連結される。また、図1に示さ
れるように、前記トグルピンアーム15、連結部材2
1、側壁18及びガイドバー支持部材13は、全体とし
て、概略角筒状の形状を有するので、強度が高く、か
つ、製造が容易である。そして、該角筒内部の空間は、
図5及び6に示されるように、クロスヘッド31、連結
ロッド32等の移動空間として使用される。
【0044】なお、前記基部11、側壁18、タイバー
支持部19、ガイドバー支持部材13、トグルピンアー
ム15及び連結部材21は、型閉じ及び型締めの力を受
ける強度部材なので、強度の観点から、鋳造などの方法
によって一体的に形成されて、トグルサポート10を構
成することが望ましい。
【0045】次に、前記構成の可動金型支持装置の動作
を説明する。
【0046】まず、駆動装置33が作動し、伸張すると
クロスヘッド31が前進させられて、トグル機構を作動
させる。これにより、可動プラテン41が前進させら
れ、可動金型42が固定プラテン43に取り付けられた
固定金型44に接合されて型閉じが行われ、次いで、型
締めが行われる。この場合、前記駆動装置33による推
進力にトグル倍率を乗じた型締力が発生させられ、該型
締力によって型締めが行われる。
【0047】続いて、図示されない射出装置から樹脂が
高圧で射出され、前記可動金型42及び固定金型44の
キャビティ空間に充填される。そして、前記樹脂が冷却
して固化することによって成形品が成形される。する
と、前記駆動装置33が作動し、クロスヘッド31を後
退させることによって、可動プラテン41が後退させら
れて可動金型42が固定金型44から離間して、型開き
が行われる。続いて、図示されないエジェクタロッドを
前進させると、エジェクタピンが、前記可動金型42内
部のキャビティに突出して成形品をエジェクトする。こ
れにより、成形品が取り出される。以上の動作を繰り返
すことによって、多数の成形品が成形される。
【0048】ここで、型閉じ及び型締めの時には、「発
明が解決しようとする課題」において説明したように、
トグル機構の上下の大トグルレバー36からの押力が、
上下のトグルピンアーム15に作用する。一方、駆動装
置取付部26側の面には、前記押力に対する反力が、タ
イバーから作用する。
【0049】そして、前記押力は前記大トグルレバー3
6の軸方向に作用するので、内側から外側へ向いて、傾
いた向きに作用する。そのため、上下のトグルピンアー
ム15は、該トグルピンアーム15を互いに離間させる
方向に、すなわち、外側に曲げるような曲げモーメント
を受けることになる。
【0050】しかし、上下の前記トグルピンアーム15
の両側部は、それぞれ、連結部材21によって、側壁1
8及びガイドバー支持部材13に接続されている。すな
わち、上下の前記トグルピンアーム15の両側部は、前
記連結部材21、側壁18及びガイドバー支持部材13
によって、相互に連結される。そのため、前記トグルピ
ンアーム15は、互いに離間させる方向に曲げモーメン
トを受けても、撓んだり変形したりすることがない。
【0051】このように、本実施の形態において、トグ
ルサポート10の上下のトグルピンアーム15の両側部
は、連結部材21、側壁18及びガイドバー支持部材1
3によって、相互に連結される。しかも、前記トグルサ
ポート10は、基部11、側壁18、タイバー支持部1
9、ガイドバー支持部材13、トグルピンアーム15及
び連結部材21が一体的に形成されている。
【0052】このため、型閉じ及び型締めの時にトグル
機構の上下の大トグルレバー36からの押力が、上下の
トグルピンアーム15に作用して、互いに離間させる方
向に曲げモーメントを受けても、前記トグルピンアーム
15は、撓んだり変形したりすることがない。
【0053】また、前記トグルピンアーム15、連結部
材21、側壁18及びガイドバー支持部材13が全体と
して概略角筒状の形状を有するので、前記トグルサポー
ト10は、強度が高く、かつ、製造が容易である。
【0054】さらに、前記左右の側壁18の中央部に略
矩形の作業孔23が形成される。このため、作業者は、
前記作業孔23をから手を挿入して、角筒内部の空間に
位置する駆動装置33及びクロスヘッド31の接続部分
の組立、整備等の作業を容易に行うことができる。
【0055】なお、本実施の形態においては、可動プラ
テンが横方向(水平方向)に移動する横置き型の射出成
形機について説明したが、本発明の型締装置は、可動プ
ラテンが縦方向(垂直方向)に移動する縦置き型の射出
成形機にも適用することができる。さらに、本発明の型
締装置は、射出成形機の他に、ダイキャストマシーン、
IJ封止プレス等の成形機にも適用することができる。
【0056】また、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させ
ることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除す
るものではない。
【0057】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、成形機の型締装置においては、ガイド部材に沿っ
て移動するクロスヘッド、トグルレバー、及び、該トグ
ルレバーを回動自在に取り付けるためのトグルピンを備
えるトグル機構と、前記クロスヘッドを進退させる駆動
装置が取り付けられる基部、該基部から前記クロスヘッ
ド側に突出する側壁、該側壁の先端に接続され前記ガイ
ド部材を支持するガイド支持部材、前記トグルピンが挿
入されるトグルピン挿入孔が形成され前記基部からクロ
スヘッド側に突出するアーム部材、及び、一端が前記側
壁に接続され、他端が前記ア−ム部材に接続される連結
部材を備えるトグルサポートとを有する。
【0058】この場合、トグルサポートのアーム部材が
連結部材によって連結されるので、肉厚を厚くすること
なく、アーム部材の撓みや変形を防止することができ
る。
【0059】他の成形機の型締装置においては、さら
に、前記基部、側壁、ガイド支持部材、アーム部材及び
連結部材は、一体的に形成される。
【0060】この場合、トグルサポートの強度が向上す
る。
【0061】更に他の成形機の型締装置においては、さ
らに、前記側壁は、開口部を備える。
【0062】この場合、作業者が、開口部から手を挿入
することができるので、駆動装置、クロスヘッド等の組
立作業や整備作業を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるトグルサポートの
斜視図である。
【図2】従来のトグルサポートの斜視図である。
【図3】従来のトグルサポートの側面図である。
【図4】本発明の実施の形態におけるトグルサポートの
側面図である。
【図5】本発明の実施の形態における成形機の型締装置
の概略図である。
【図6】本発明の実施の形態における図5のA矢視断面
図である。
【符号の説明】
10 トグルサポート 11 基部 13 ガイドバー支持部材 15 トグルピンアーム 16 トグルピン挿入孔 18 側壁 21 連結部材 23 作業孔 28 ガイドバー 31 クロスヘッド 33 駆動装置 35 小トグルレバー 36 大トグルレバー 38 小トグルピン 39 大トグルピン 45 タイバー

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)ガイド部材に沿って移動するクロ
    スヘッド、トグルレバー、及び、該トグルレバーを回動
    自在に取り付けるためのトグルピンを備えるトグル機構
    と、(b)前記クロスヘッドを進退させる駆動装置が取
    り付けられる基部、該基部から前記クロスヘッド側に突
    出する側壁、該側壁の先端に接続され前記ガイド部材を
    支持するガイド支持部材、前記トグルピンが挿入される
    トグルピン挿入孔が形成され前記基部からクロスヘッド
    側に突出するアーム部材、及び、一端が前記側壁に接続
    され、他端が前記ア−ム部材に接続される連結部材を備
    えるトグルサポートとを有することを特徴とする成形機
    の型締装置。
  2. 【請求項2】 前記基部、側壁、ガイド支持部材、アー
    ム部材及び連結部材は、一体的に形成される請求項1に
    記載の成形機の型締装置。
  3. 【請求項3】 前記側壁は、開口部を備える請求項1又
    は2に記載の成形機の型締装置。
  4. 【請求項4】 前記連結部材は、前記ガイド支持部材と
    前記ア−ム部材の先端とを連結する請求項1〜3のいず
    れか1項に記載の成形機の型締装置。
  5. 【請求項5】 前記側壁は、前記基部の両側に形成さ
    れ、前記連結部材は、前記ア−ム部材の両側と前記側壁
    とをそれぞれ連結する請求項1〜4のいずれか1項に記
    載の成形機の型締装置。
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