JP3957732B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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本発明は、薄膜キャパシタを有する半導体装置およびその製造方法に関する。
従来、汎用DRAMでは、メモリセルの容量絶縁膜として高誘電率物質のTa 2 5
が検討されており、この場合、容量の下部電極には、表面に凹凸を形成しやすく(例えば、いわゆるHSG構造)、単位面積当たりの容量値を大きくできるため、多結晶シリコン層を使うのが一般的である。この多結晶シリコン層の形成には700〜900℃程度の高温のプロセス処理が必要である。
一方、同一チップにロジック部とメモリ部を形成するロジック混載DRAMでは、ロジック部は、トランジスタの高速化のため、ゲート電極およびソース/ドレイン拡散層領域はCo(コバルト)でシリサイド化する必要がある。
しかし、Coシリサイド層は、低抵抗化を実現できるが、温度を上げるとCoシリサイド層に凝集が発生し、ゲート電極および拡散層の抵抗値が上昇するため、Coシリサイド層形成以降の工程では、プロセス処理温度を上げることができない。例えば、ゲート長0.15μm世代では約600度が上限である。
したがって、ロジック混載DRAMのメモリ部の容量絶縁膜にTa 2 5
を使い、下部電極に多結晶シリコン層を使おうとすると、多結晶シリコン層の形成には高温のプロセス処理が必要であり、ロジック部のトランジスタが高温プロセスを経ることにより劣化してしまうという問題があるため、ゲート長0.15μm以降の世代では、下部電極に多結晶シリコン層が使えない。そのため、容量の電極を、Coシリサイドの凝集が起きない500℃以下の低温形成が可能な金属もしくは金属の窒化物、具体的にはTiN,WあるいはRu等の電極に換えたいという要望がある。
次に、下部電極に金属もしくは金属の窒化物を用い、容量絶縁膜にTa 2 5
を用いた従来の薄膜キャパシタの製造方法について説明する。
TiN,WあるいはRu等から成る下部電極をCVD法あるいはPVD法などにより形成し、次に、熱CVD法によりTa 2 5
容量絶縁膜を形成し、次に、Ta 2 5
キャパシタのリーク電流を低減する目的で、500℃以上でRTO(Rapid Thermal Oxidation)あるいはUV−O 3 酸化などのポストアニールを行う。この後、例えば、TiNから成る上部電極をCVD法あるいはPVD法などにより形成し、所望の形状に加工することにより、Ta 2 5
層を容量絶縁膜に用いたMIM構造の薄膜キャパシタを得る。
図18は、容量絶縁膜にTa 2 5
を使い、下部電極と上部電極にTiNを用いたときの電極間電圧(Vp)とリーク電流との関係を示す図である。図18では、25℃と、85℃、125℃のときのリーク電流値を示しており、この図からデバイス動作補償温度である85℃程度以上でのリーク電流が著しく増加することが分かる。
また、LSIチップでは、LSIの配線の上層に高誘電薄膜キャパシタを形成し、デカップリングコンデンサとして用いることが検討されている。デカップリングコンデンサは、電源とLSIの配線間に存在する寄生インダクタンス等によって生じる電圧降下を補うために設置される。
従来のデカップリングコンデンサを図19に示す。従来は図19に示すように、プリント基板91に実装されたLSIチップ92の周辺に積層セラミックコンデンサ93を多数個配置し、デカップリングコンデンサとして機能させる手法が一般的に用いられている。しかし、積層セラミックコンデンサの共振周波数は約80MHz程度であり、LSIが数百MHz〜数GHzへと高速化された場合、十分な電荷補償が行えず、デカップリングコンデンサとして機能し得ないという問題が生じている。
図20は、この問題を解決するために提案された構造である。半導体装置の配線の上層に高誘電薄膜キャパシタを形成し、オンチップデカップリングコンデンサとして用いている。
図20に示すように、半導体装置の配線(接地線)94、配線(電源線)95の直上にCVD法により下部電極膜/容量絶縁膜/上部電極膜を順次成膜し、所望の形状に加工して下部電極96、容量絶縁膜97、上部電極98からなる薄膜キャパシタを形成し、この薄膜キャパシタをデカップリングコンデンサ99として機能させている。下部電極96および上部電極98にはTiNが用いられ、容量絶縁膜97にはTa 2 5
が用いられる。なお、リーク電流低減のためにTa 2 5
からなる容量絶縁膜97の形成後にUV−O 3 アニール(500℃)を行う。
半導体装置の配線の上層に高誘電薄膜キャパシタを形成し、デカップリングコンデンサとして用いる場合には、オンチップであること、および高誘電キャパシタを用いることにより、低インダクタンスかつ大容量の要求に対応している。
上述のようにTiN,WあるいはRu等を下部電極に用い、Ta 2 5
を容量絶縁膜に用いた従来の薄膜キャパシタでは、Ta 2 5
層形成直後ではリーク電流が大きいため酸化雰囲気中でのポストアニールを行う必要があり、このポストアニールにより下部電極層が酸化されて低誘電率層が形成されるため、Ta 2 5
層を薄膜化しても高容量が得られないという問題がある。
また、ポストアニールによる酸化は下部電極層で凹凸発生や剥離を引き起こすため、歩留まりの低下を引き起こす問題がある。
また、図18に示すように、室温25℃では問題のないリーク電流値であっても、85℃、125℃と温度を上げていくに従ってリーク電流が増加してしまい、デバイス動作補償温度で十分な容量特性が確保できないという問題がある。
また、半導体装置の最上層配線の上層に高誘電薄膜キャパシタを形成し、デカップリングコンデンサとして用いる場合には、オンチップであること、および高誘電キャパシタを用いることにより、低インダクタンスかつ大容量の要求に対応しているが、現状では薄膜キャパシタの形成方法に問題がある。
上記薄膜キャパシタの容量絶縁膜として、PVD法あるいはCVD法によるTa 2 5
,SrTiO 3 ,(Ba,Sr)TiO 3 等が提案されている。しかしながら、従来のPVDあるいはCVDによる形成方法では、高い容量値を有する良質な容量絶縁膜を得るために成膜温度を400℃以上の高温にする必要がある。また、リーク電流減少のために450℃以上での酸化雰囲気中でポストアニールを行う必要がある。近年、配線には銅配線が用いられており、このため、配線層の上層にキャパシタを形成する場合に400℃以上の高温にすると配線層が酸化し、特性劣化、歩留まり低下を引き起こす問題がある。すなわち、従来の薄膜キャパシタ形成手法では、LSIの高速化に対応した大容量かつ低インダクタンスのオンチップデカップリングコンデンサを実現することができない。
本発明の目的は、同一チップにロジック部とメモリ部を搭載する半導体装置でゲート電極およびソース/ドレイン拡散層領域に形成したシリサイド層の劣化に伴うトランジスタ特性を劣化させることなく、かつ、メモリ部に搭載されるDRAMセルの容量として高容量かつ低リーク電流を実現できる容量を提供することにある。
さらに、本発明の他の目的は、配線層が形成された以降の工程(すなわち、配線層より上層)で、その容量を形成した半導体装置およびその製造方法を提供することにある。
本発明はゲート電極およびソース、ドレイン拡散層からなるトランジスタとMIM(Metal−Insulator−Metal)キャパシタからなる半導体装置の製造方法において、ソース、ドレイン拡散層に高融点金属シリサイド層を形成し、高融点金属シリサイド層と前記MIMキャパシタの金属下部電極を接続する金属プラグを形成し、金属プラグ上に金属下部電極を形成し、容量絶縁膜であるZrO 2 、HfO 2 、(Zr x ,Hf 1-x )O 2 (0<x<1)、(Zr y ,Ti 1-y )O 2 (0<y<1)、(Hf z ,Ti 1-z )O 2 (0<z<1)あるいは(Zr k ,Ti l ,Hf m )O 2 (0<k,l,m<1かつk+l+m=1)の少なくとも1つから選ばれる材料を原子層成長法(ALD:Atomic Layer Deposition)により金属下部電極上に形成し、金属上部電極を形成し、容量絶縁膜形成後であって上部電極形成の前または後に、非酸化性雰囲気で前記ALDによる容量絶縁膜形成温度以上で高融点金属シリサイドが凝集しない温度以下の範囲の温度で熱処理を行うことを特徴とする。
また、本発明は容量絶縁膜形成温度以上の熱処理を行う非酸化性雰囲気がN 2 、Ar、He、H 2 +N 2 ガス雰囲気のいずれか1つである事を特徴とする。
容量絶縁膜がZrO の場合、ZrO 形成温度以上で、かつ600℃以下の範囲内で熱処理を行うことを特徴とする。
また、本発明は、容量絶縁膜形成温度以上の熱処理の前または後に金属上部電極を形成することを特徴とする。
また、本発明は金属上部電極がTiNである場合、300−500℃で形成することを特徴とする。
また、本発明は、金属上部電極を四塩化チタン(TiCl )とアンモニア(NH )を用いて形成することを特徴とする。
本発明によれば、MIM構造の薄膜キャパシタにおいて、容量絶縁膜にZrO 2 、HfO 2 、(Zr x ,Hf 1-x )O 2 (0<x<1)、(Zr y ,Ti 1-y )O 2 (0<y<1)、(Hf z ,Ti 1-z )O 2 (0<z<1)あるいは(Zr k ,Ti l ,Hf m )O 2 (0<k,l,m<1かつk+l+m=1)の少なくとも1つから成る材料を用いることにより、リーク電流を減少させ、かつ容量値を増加させることができる。
また、本発明は、MIM構造の薄膜キャパシタにおいて、ZrO 2 、HfO 2 、(Zr x ,Hf 1-x )O 2 (0<x<1)、(Zr y ,Ti 1-y )O 2 (0<y<1)、(Hf z ,Ti 1-z )O 2 (0<z<1)あるいは(Zr k ,Ti l ,Hf m )O 2 (0<k,l,m<1かつk+l+m=1)の少なくとも1つから成る容量絶縁膜の成膜後にさらにアニール処理を行うことにより、さらにリーク電流を減少させ、かつ容量値を増加させることができる。
また、本発明は、DRAMまたはロジック混載DRAMのスタック型MIM容量素子において、ALD法により下部電極、容量絶縁膜、上部電極を連続で形成するため、ゲート電極およびソース/ドレイン拡散領域に形成したシリサイド層を劣化させることなく、かつ、メモリ部に搭載されるDRAMセルの容量として十分な値を確保(単位面積当たりの最小容量値および単位面積当たりの最大リーク電流値)することができる。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる薄膜キャパシタの構造を示す図である。本発明の第1の実施の形態は、MIM(Metal−Insulator−Metal)構造の薄膜キャパシタを備える半導体装置であり、薄膜キャパシタは、下部電極1、容量絶縁膜2、および上部電極3を有し、上部電極3および下部電極1は、TiN,Ti,W,WN,Pt,Ir,Ruの金属もしくは金属窒化物中から選ばれる少なくとも1つの材料から成り、容量絶縁膜2は、原子層成長(Atomic Layer Deposition:以下、ALDという)法により形成したZrO 2 、HfO 2 、(Zr x ,Hf 1-x )O 2 (0<x<1)、(Zr y ,Ti 1-y )O 2 (0<y<1)、(Hf z ,Ti 1-z )O 2 (0<z<1)あるいは(Zr k ,Ti l ,Hf m )O 2 (0<k,l,m<1かつk+l+m=1)の少なくとも1つから選ばれる材料から成る。
なお、(Zr x ,Hf 1-x )O 2 (0<x<1)は、ZrとHfとの固溶体の酸化物であり、(Zr y ,Ti 1-y )O 2 (0<y<1)は、ZrとTiとの固溶体の酸化物であり、(Hf z ,Ti 1-z )O 2 (0<z<1)は、HfとTiとの固溶体の酸化物であり、(Zr k ,Ti l ,Hf m )O 2 (0<k,l,m<1かつk+l+m=1)は、ZrとTiとHfとの固溶体の酸化物である。
ここでは、容量絶縁膜がZrO 2 から成る場合の薄膜キャパシタの製造方法について説明する。まず、TiN,Ti,W,WN,Pt,Ir,Ruの群中から選ばれる少なくとも1つの材料を用いて、PVD法、CVD法またはALD法により5〜50nmの膜厚の下部電極薄膜を成膜して下部電極1を形成する。
次に、ALD法によりZrO 2 薄膜から成る容量絶縁膜を成膜する。図2は、ALD装置を用いてZrO 2 薄膜を成膜する処理を説明するフロー図である。
ZrO 2 薄膜の成膜には、Zr原料としてZrCl 4 を使い、酸素材料としてH 2 Oを使う。成膜温度は200〜400℃とする。
まず、ALD装置のチャンバー内にZrCl 4 を原料として供給し、下部電極薄膜表面に反応を起こさせて1原子層だけ成長させる。次に、ZrCl 4 の供給を停止してチャンバーの中にArやN 2 に代表される不活性ガスをパージガスとして入れて過剰の未反応ZrCl 4 を除去する。
この後に、今度は、H 2 Oを供給して基板上に成長したZrを終端しているCl基をH 2 O中のOH基と置換する。この際、反応副生成物としてHClが発生する。次に、H 2 Oの供給を停止して、ArやN 2 に代表される不活性ガスをパージガスとして導入し、未反応H 2 Oおよび反応副生成物HClを除去し、パージガスを停止する。
この後、ZrCl 4 をもう一度供給して、1原子層だけ成長させる。ZrCl 4 の供給を停止し、パージガスを導入することにより未反応ZrCl 4 と反応副生成物HClを除去する。
このように、ZrCl 4 供給、パージ、H 2 O供給およびパージの一連のサイクルを所望の回数だけ順次繰り返すことで5〜15nmの膜厚のZrO 2 からなる容量絶縁膜2を得る。
ZrO 2 薄膜を形成した後に、TiN,Ti,W,WN,Pt,Ir,Ruの群中から選ばれる少なくとも1つの材料を用いて、PVD法、CVD法またはALD法により5〜50nmの膜厚の上部電極薄膜を成膜し、所望の形状に加工して上部電極3を形成することで、薄膜キャパシタを得る。
このようにして形成された薄膜キャパシタは、電気絶縁性が高く、誘電率の大きい材料であるZrO 2 薄膜を容量絶縁膜に用いており、ZrO 2 を薄膜にしてもリーク電流増加が小さいため、低リーク電流かつ高容量となる。
また、ZrO 2 薄膜形成をALD法で行うことにより、低温成膜かつ酸化雰囲気中でのポストアニールプロセスの工程が省略できるため、下部電極の酸化による容量低下、リーク電流増加、歩留まり低下が防げる。
図3は、容量絶縁膜にZrO 2 を用い、上部電極と下部電極にTiNを用いたときの薄膜キャパシタの電極間電圧(Vp)とリーク電流との関係を示す図である。図20に示した容量絶縁膜にTa 2 5
を用いた薄膜キャパシタと比較して、明らかにリーク電流が減少していることが分かる。
なお、上述した実施の形態では、ALD法により成膜する容量絶縁膜をZrO 2 としたが、容量絶縁膜をHfO 2 、(Zr x ,Hf 1-x )O 2 (0<x<1)、(Zr y ,Ti 1-y )O2 (0<y<1)、(Hf z ,Ti 1-z )O 2 (0<z<1)あるいは(Zr k ,Ti l ,Hf m )O 2 (0<k,l,m<1かつk+l+m=1)の少なくとも1つから選ばれる材料とした場合も同様の効果が得られる。
HfO 2 を容量絶縁膜とする場合には、Hf原料にHfCl 4 を用い、酸素材料にH 2 Oを用いる。
(Zr x ,Hf 1-x )O 2 を容量絶縁膜とする場合には、Zr原料にZrCl 4 を用い、Hf原料にHfCl 4 を用い、酸素材料にH 2 Oを用いる。
(Zr y ,Ti 1-y )O 2 を容量絶縁膜とする場合には、Zr原料にZrCl 4 を用い、Ti原料にTiCl 4 を用い、酸素材料にH 2 Oを用いる。
(Hf z ,Ti 1-z )O 2 を容量絶縁膜とする場合には、Hf原料にHfCl 4 を用い、Ti原料にTiCl 4 を用い、酸素材料にH 2 Oを用いる。
(Zr k ,Ti l ,Hf m )O 2 を容量絶縁膜とする場合には、Zr原料にZrCl 4 を用い、Ti原料にTiCl 4 を用い、Hf原料にHfCl 4 を用い、酸素材料にH 2 Oを用いる。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態は、ALD法により形成したZrO 2 、HfO 2 、(Zr x ,Hf 1-x )O 2 (0<x<1)、(Zr y ,Ti 1-y )O 2 (0<y<1)、(Hf z ,Ti 1-z )O 2 (0<z<1)あるいは(Zr k ,Ti l ,Hf m )O 2 (0<k,l,m<1かつk+l+m=1)の少なくとも1つから選ばれる材料を容量絶縁膜としたMIM構造の薄膜キャパシタにおいて、容量絶縁膜の成膜後にアニール処理を行うものである。
第1の実施の形態に係るZrO 2 、HfO 2 、(Zr x ,Hf 1-x )O 2 (0<x<1)、(Zr y ,Ti 1-y )O 2 (0<y<1)、(Hf z ,Ti 1-z )O 2 (0<z<1)あるいは(Zr k ,Ti l ,Hf m )O 2 (0<k,l,m<1かつk+l+m=1)の少なくとも1つから選ばれる材料を容量絶縁膜としたMIM構造の薄膜キャパシタは、容量絶縁膜にTa 2 5
を用いた薄膜キャパシタとの比較では、低リーク電流かつ高容量であり、DRAMセルのキャパシタに十分に適用できるが、容量絶縁膜を薄膜化していったときの容量増加が小さく(teq減少が小さく)、リーク電流は増加してしまう。
図4は、容量絶縁膜にZrO 2 を用い、上部電極と下部電極にTiNを用いたときのteq(SiO 2 換算膜厚)と実膜厚との関係を示す図であり、図4に示すように、低誘電率層の寄与分による容量低下が見られる。
これはZrO 2 薄膜形成直後では、結晶性の低いZrO 2 界面層が存在し、この層が低誘電率層として機能するため、薄膜化しても低誘電率層の寄与分が大きく、キャパシタ全体の容量値を増加させられないためである。一方、リーク電流は薄膜化により増加してしまう。
これに対し、本発明の第2の実施の形態では、第1の実施の形態により形成した薄膜キャパシタ、すなわちALD法により生成したZrO 2 薄膜を容量絶縁膜とするMIM構造の薄膜キャパシタにおいて、ZrO 2 薄膜の成膜後に300〜700℃でアニール処理を行って、薄膜キャパシタの更なる高容量かつ低リーク電流を実現している。
上述したように、金属電極上にALD法でZrO 2 層を形成しただけでもDRAMセルのキャパシタとして使用できるが、DRAMの微細化、高集積化の要求に対応するには、さらに高容量かつ低リーク電流が得られることが望ましい。
本発明者らは、金属電極上にALD法でZrO 2 層を形成しただけでは下部電極/ZrO 2 界面に、ZrO 2 層がアモルファス化している領域が存在し、このためにZrO 2 を容量絶縁膜とするMIM薄膜キャパシタ本来の特性が得られていないことを突き止めた。すなわち、アモルファス層がMIM薄膜キャパシタ中で低誘電率層として機能するために、得られる容量値が低下してしまう。
さらに、本発明者らは、このアモルファス化層が、ZrO 2 層形成後、アニール処理をすることで結晶化することを確認した。この結晶化によりZrO 2 層は均質化され、上述した低誘電率層が除去されるため、アニール処理がない場合よりも高容量かつ低リーク電流が得られることも確認した。
例えば、TiNから成る下部電極上に、ALD法によりZrO 2 容量絶縁膜を200〜400℃で形成する。次に、例えばTiNから成る上部電極を形成し、所望の形状に加工することによりMIM薄膜キャパシタを得る。この後、得られた薄膜キャパシタをZrO 2 層形成温度以上の温度、かつ300〜700℃でアニール処理を行う。
なお、上記アモルファス層は、容量絶縁膜成膜時に形成されるものであり、上記アニール処理は、容量絶縁膜形成後であれば良く、容量絶縁膜形成直後であっても上部電極形成後であっても同様の効果が得られる。
また、アニール処理時の雰囲気は問わないが、下部電極材料の酸化による特性劣化を引き起こさない非酸化性雰囲気、すなわちN 2 ,Ar,He,フォーミングガス(H 2 +N 2 )等が望ましい。
図5は、容量絶縁膜にZrO 2 を用い、上部電極と下部電極にTiNを用いたときのteq(SiO 2 換算膜厚)と実膜厚との関係を示す図である。図5に示すように、アニール処理を行うと、低誘電率層寄与分が無くなることが分かる。●は、アニール処理を行わなかった薄膜キャパシタの場合、すなわち、図4と同じものを示しており、○は、水素と窒素の混合ガスでアニール処理を行った薄膜キャパシタを示しており、△は、窒素のみでアニール処理を行った薄膜キャパシタを示している。
図6は、容量絶縁膜にZrO 2 を用い、上部電極と下部電極にTiNを用いたときのリーク電流とteq(SiO 2 換算膜厚)との関係を示す図である。図6において、○は、アニール処理を行わなかった薄膜キャパシタの場合を示しており、□は、水素と窒素の混合ガスでアニール処理を行った薄膜キャパシタを示しており、△は、窒素のみでアニール処理を行った薄膜キャパシタを示している。この図では、水素と窒素の混合ガスでアニール処理を行った場合と、窒素のみでアニール処理を行った場合とでは、ほぼ同じリーク電流値を示しており、熱処理だけが有効であって、アニールの雰囲気には、影響されないことが分かる。
上述のように、第2の実施の形態に係る薄膜キャパシタでは、ZrO 2 薄膜形成直後に存在する低誘電率層(結晶性の低いZrO 2 界面層)が、アニール処理により結晶性が向上し、低誘電率層として機能しなくなるため容量値が増加する(teqは減少する)。また、ZrO 2 膜の全領域で結晶性が良好になるためリーク電流も減少する。
なお、上述した実施の形態では、容量絶縁膜をZrO 2 としたが、容量絶縁膜をHfO 2 、(Zr x ,Hf 1-x )O 2 (0<x<1)、(Zr y ,Ti 1-y )O 2 (0<y<1)、(Hf z ,Ti 1-z )O 2 (0<z<1)あるいは(Zr k ,Ti l ,Hf m )O 2 (0<k,l,m<1かつk+l+m=1)の少なくとも1つから選ばれる材料とした場合も同様の効果が得られる。
また、ゲート電極およびソース/ドレイン拡散層領域が高融点金属によりシリサイド化されたトランジスタを有する半導体装置に第2の実施の形態に係る薄膜キャパシタを形成する場合は、アニール条件は、ALD法によるZrO 2 層形成温度以上で、かつ高融点金属によりシリサイド化された前記ゲート電極およびソース/ドレイン拡散層領域で高融点金属シリサイドが凝集しない温度以下で熱処理を行う必要がある。シリサイドの凝集は、面積の小さい領域、すなわちソース/ドレイン拡散層領域よりもゲート電極で顕著になり、例えば、ゲート長0.15μm世代のデバイスでは、凝集温度は約600℃である。この場合、アニール条件は、ALD法によるZrO 2 層形成温度以上で、かつ600℃以下となる。
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
第3の実施の形態は、DRAM、または同一チップにロジック部とメモリ部を搭載するロジック混載DRAMのスタック型MIM(Metal−Insulator−Metal)容量素子において、ALD装置を用いてALD法により下部電極、容量絶縁膜、上部電極を連続で形成するものである。
まず、従来のDRAM、ロジック混載DRAMのスタック型MIM容量素子の製造方法について説明する。図7に示すように、トランジスタを形成し、容量コンタクト11形成後に、シリンダー層間膜12を成膜する。次に、リソグラフィ技術を用いてシリンダー層間膜12を開口し、次に、開口部に下部電極(メタル)13を成膜する。次に、開口部をレジスト14で保護し、層間膜上の部分のみエッチバックまたはCMP(Chemical Mechanical Polishing)などで除去し、各容量素子を分離する。次に、図8に示すように、容量絶縁膜15、上部電極16を形成し、共通電極配線(容量プレート)のパターニングを行う。
この従来のスタック型MIM容量素子の製造方法では、下部電極加工の際に下部電極となるべき部分がエッチングされないよう、シリンダー内をレジストで保護する必要がある。このレジストの剥離方法として、下部電極をポリシリコンで形成しているMIS(Metal−Insulator−Silicon)容量の場合には、酸剥離を用いることが可能であるが、下部電極をTiN等のメタルで形成するMIM構造の容量の場合には酸剥離(SPM(Sulfuric acid−Peroxide Mixture;硫酸−過酸化水素水混合溶液)剥離)によるレジスト除去が不可能であり、このためプラズマ剥離+有機剥離により行う。この方法では、エッチング時に発生する堆積物やフォトレジストの剥離残りを完全に除去することが困難である。
また、従来のスタック型MIM容量素子の製造方法では、下部電極加工時およびレジスト剥離時の下部電極表面へのプラズマダメージ回避が困難である。また、クリーンルーム大気中のカーボンなどの不純物が下部電極表面に付着するため、下部電極と容量絶縁膜との界面を良好に保つことが困難であり、容量膜特性が劣化する原因となる。
これに対して、本発明の第3の実施の形態では、上部電極および下部電極が、TiN,Ti,W,WN,Pt,Ir,Ruの金属もしくは金属窒化物中から選ばれる少なくとも1つの材料から成り、容量絶縁膜が、ZrO 2 、HfO 2 、(Zr x ,Hf 1-x )O 2 (0<x<1)、(Zr y ,Ti 1-y )O 2 (0<y<1)、(Hf z ,Ti 1-z )O 2 (0<z<1)あるいは(Zr k ,Ti l ,Hf m )O 2 (0<k,l,m<1かつk+l+m=1)の少なくとも1つから選ばれる材料から成るMIM構造の容量において、下部電極・容量絶縁膜・上部電極をALD装置を用いてALD法により同一装置内にて連続的に形成する。これにより、下部電極と容量絶縁膜の界面状態を良好に保つことができる。
次に、第3の実施の形態に係るDRAM、ロジック混載DRAMのスタック型MIM容量素子の製造方法について、図9〜図14の製造工程断面図を用いて詳細に説明する。ここでは、スタック型容量素子のうちシリンダー型の容量素子について、上部電極および下部電極にTiNを用い、容量絶縁膜にZrO 2 を用いる場合について説明する。
まず、図9(a)に示すように、基板21上に、素子分離領域22を形成し、図示しないゲート絶縁膜を介してゲート電極23を形成した後、基板21の表面領域内にソース/ドレイン拡散層24を形成する。このゲート電極23はDRAMのワード線を構成するものである。次に、ゲート電極23にサイドウォール25を形成した後、ゲート電極23上およびソース/ドレイン拡散層24をCo(コバルト)またはNi(ニッケル)でシリサイド化してトランジスタを形成する。
次に、図9(b)に示すように、このトランジスタ上にゲート上層間膜26を形成し、続いて、ゲート上層間膜26の上面を平坦化する。次に、図9(c)に示すように、ゲート上層間膜26に、リソグラフィ技術を用いてソース/ドレイン拡散層24に達するセルコンタクト(容量コンタクト部)27,セルコンタクト(ビットコンタクト部)28を開口し、開口内をW(タングステン)で充填して、Wプラグを形成する。
次に、図9(d)に示すように、ゲート上層間膜26およびセルコンタクト27,28上にビット線29を形成し、セルコンタクト28内のWプラグとビット線29を接続する。次に、図10(e)に示すように、ビット線29上にビット線上層間膜30を形成し、続いて、ビット線上層間膜30の上面を平坦化する。
次に、図10(f)に示すように、ビット線上層間膜30に、リソグラフィ技術を用いてセルコンタクト27に達する容量コンタクト31を開口し、開口内をWで充填して、Wプラグを形成する。続いて、図11(g)に示すように、ビット線上層間膜30および容量コンタクト31上にシリンダー層間膜32を形成する。次に、図11(h)に示すように、シリンダー層間膜32に、リソグラフィ技術を用いて容量コンタクト31に達するシリンダー33を開口する。
次に、図12(i)に示すように、ALD装置を用いて、TiNからなる下部電極34、ZrO 2 からなる容量絶縁膜35、TiNからなる上部電極36aを同一装置内で大気開放することなく、連続で形成する。
図15は、ALD装置を用いて下部電極34、上部電極36aとなるTiN膜を形成するときの処理を説明するフロー図である。
TiN膜の形成には、原料ガスとしてTiCl 4 とNH 3 を用いる。成膜温度は300〜500℃とする。
まず、ALD装置のチャンバー内にTiCl 4 を供給する。そうすると、シリンダー内のシリンダー層間膜32の表面に1原子層だけ反応が起こる。次に、TiCl 4 の供給を停止してチャンバーの中にパージガスを入れて過剰の未反応TiCl 4 を除去する。
この後に、NH 3 を供給し、基板上に成長したTiを終端しているCl基をNH 2 基と置換する。この際、反応副生成物としてHClが発生する。次に、NH 3 の供給を停止し、ArあるいはN 2 などの不活性ガスをパージガスとして導入し、未反応NH 3 および反応副生成物HClを除去する。
この後、TiCl 4 の供給によるTi層成長、TiCl 4 停止、パージガス導入による未反応TiCl 4 および反応副生成物HCl除去、パージバス停止、およびNH 3 供給の手順を順次繰り返す。
このように、TiCl 4 供給、パージ、NH 3 供給およびパージの一連のサイクルを所望の回数だけ順次繰り返すことで5〜50nmの膜厚のTiNからなる下部電極34を得る。
次に、図2に示すように、第1の実施の形態におけるZrO 2 薄膜の形成と同じように、ZrCl 4 とH 2 Oを交互に供給してZrO 2 からなる5〜15nmの膜厚の容量絶縁膜35の形成する。
さらに、下部電極34の形成と同じように、図5に示すTiCl 4 とNH 3 の供給を交互に繰り返す処理を行って、5〜50nmの膜厚のTiNからなる上部電極36aを形成する。
なお、図12(i)では、上部電極36a上にさらにW(タングステン)からなる上部電極36bを形成して上部電極をTiNとWの2層で形成している。この場合、Wは、ALD法を用いて形成することなく、通常のCVD法、スパッタ法を用いて形成しても良い。ALD法ではガスを交互に入れなければならず、時間がかかるので、CVD法、スパッタ法を用いる方がデバイスを量産する上では効果的である。
これは、下部電極34にも言えることであり、下部電極34の全てをALD法で形成するのではなく、最初に、例えば、スパッタ法で形成しておいて、界面に相当する部分をALD法で形成して、さらに容量絶縁膜35、上部電極36aを連続的に形成するようにしても良い。
下部電極34および上部電極36aは、容量絶縁膜35との界面部分だけをALD法により形成すれば十分であるため、ALD法により形成すべき下部電極および上部電極の膜厚は、少なくとも1原子層以上あれば良い。下部電極34および上部電極36aは、容量絶縁膜35との界面部分だけをALD法により少なくとも1原子層以上形成し、残りをCVD法、スパッタ法を用いて形成して、全体の膜厚を5〜50nmとしても良い。
次に、図12(j)に示すように、CMP、エッチバック、リソグラフィ技術によるパターニングなどの方法を用いて下部電極34、容量絶縁膜35、上部電極36からなるシリンダー型セル容量素子37を分離する。続いて、図13(k)に示すように、上部電極36と下部電極34とを分離するための絶縁膜38を形成する。
次に、図13(l)に示すように、絶縁膜38を上部電極36上のみ開口する。この時、開口部39が下部電極34に接触しないようにする。続いて、図14(m)に示すように、共通配線40を形成して上部電極36を共通配線40で接続する。さらに、図14(n)に示すように、共通配線40上に層間絶縁膜41を形成し、層間絶縁膜41上に第1層目の配線である1メタル42を形成する。
この第3の実施の形態では、原子層レベルで膜の組成の制御が可能であるALD装置を用いて下部電極、容量絶縁膜、上部電極を同一装置内にて連続で形成するため、下部電極加工時やレジスト剥離時等に生じる下部電極表面への化学的または物理的ダメージを完全に防ぐことができる。さらに、クリーンルーム内の大気中に含まれるカーボンの下部電極および容量絶縁膜表面への付着を抑制することができる。また、これらの理由により、下部電極と容量絶縁膜との界面状態、および容量絶縁膜と上部電極との界面状態を良好に保つことが可能である。また、下部電極と容量絶縁膜との界面を良好に保つことができるため、容量値の低下と容量膜リークの増加を抑制することができる。
なお、MIM構造の容量素子を形成した後に、第2の実施の形態に係るキャパシタと同様にアニール処理を行うことにより、更に高容量かつ低リーク電流の容量を実現することができる。この場合、アニール条件は、ALD法によるZrO 2 層形成温度以上で、かつ高融点金属によりシリサイド化された前記ゲート電極およびソース/ドレイン拡散層領域で高融点金属シリサイドが凝集しない温度以下で熱処理を行う。
また、本発明は、シリンダー型容量素子に限るものではなく、プレーナ型容量素子およびボックス型容量素子にも用いることができる。
図16は、プレーナ型容量素子の断面図である。基板51には素子分離領域52が形成されており、基板上51には図示しないゲート絶縁膜を介してゲート電極53が形成されている。また、基板51中にはCoでシリサイド化されたソース/ドレイン領域54が形成され、ゲート電極53上にゲート上層間膜55が形成されている。
ゲート上層間膜55中にはビットコンタクト56が形成され、ビットコンタクト56上にビット線57が形成され、ビット線57上にはビット線上層間膜58が形成されている。
ビット線上層間膜58上には、ALD装置を用いて連続的に形成された金属または金属窒化物からなる下部電極59、ZrO 2 層からなる容量絶縁膜60、属または金属窒化物からなる上部電極61があり、下部電極59は、ゲート上層間膜54およびビット線上層間膜58中に形成された容量コンタクト62に接続されている。また、下部電極59、容量絶縁膜60、上部電極61の側壁には、サイドウォール66が形成されている。
上部電極61上には、上部電極61を接続する共通配線63が形成され、共通配線63上には、共通配線上層間膜64を介して第1層目の配線である1メタル65が形成されている。
図17は、ボックス型容量素子の断面図である。基板71には素子分離領域72が形成されており、基板上71には図示しないゲート絶縁膜を介してゲート電極73が形成されている。また、基板71中にはCoでシリサイド化されたソース/ドレイン領域74が形成され、ゲート電極73上にゲート上層間膜75が形成されている。
ゲート上層間膜75中にはビットコンタクト76が形成され、ビットコンタクト76上にビット線77が形成され、ビット線77上にはビット線上層間膜78が形成されている。また、ゲート上層間膜74およびビット線上層間膜78中には容量コンタクト82が形成されている。
容量コンタクト82上には、W(タングステン)からなる下部電極79aが形成され、下部電極79aおよびビット線上層間膜78上には、ALD装置を用いて連続的に形成された金属または金属窒化物からなる下部電極79b、ZrO 2 からなる容量絶縁膜80、金属または金属窒化物からなる上部電極81がある。
上部電極81b上には、上部電極81と下部電極79bを絶縁するための絶縁膜86が形成され、絶縁膜86上には上部電極81bを接続する共通配線83が形成されている。共通配線83上には、共通配線上層間膜84を介して第1層目の配線である1メタル85が形成されている。
本発明の第1の実施の形態にかかる薄膜キャパシタの構造を示す図である。 ALD装置を用いてZrO 2 薄膜を成膜する処理を説明するフロー図である。 薄膜キャパシタの電極間電圧(Vp)とリーク電流との関係を示す図である。 teq(SiO 2 換算膜厚)と実膜厚との関係を示す図である。 teq(SiO 2 換算膜厚)と実膜厚との関係を示す図である。 リーク電流とteq(SiO 2 換算膜厚)との関係を示す図である。 従来のスタック型MIM容量素子の製造方法について説明する断面図である。 従来のスタック型MIM容量素子の製造方法について説明する断面図である。 本発明のスタック型MIM容量素子の製造方法について説明する断面図である。 本発明のスタック型MIM容量素子の製造方法について説明する断面図である。 本発明のスタック型MIM容量素子の製造方法について説明する断面図である。 本発明のスタック型MIM容量素子の製造方法について説明する断面図である。 本発明のスタック型MIM容量素子の製造方法について説明する断面図である。 本発明のスタック型MIM容量素子の製造方法について説明する断面図である。 ALD装置を用いてTiN膜を形成する処理を説明するフロー図である。 プレーナ型容量素子の断面図である。 ボックス型容量素子の断面図である。 従来の薄膜キャパシタの電極間電圧(Vp)とリーク電流との関係を示す図である。 従来のデカップリングコンデンサを説明する図である。 従来のデカップリングコンデンサを説明する図である。
符号の説明
1,13,34,59,79a,79b,96,105 下部電極
2,15,35,60,80,97,106 容量絶縁膜
3,16,36,61,81,98,107 上部電極
11 容量コンタクト
12 シリンダー層間膜
14 レジスト
21,51,71 基板
22,52,72 素子分離領域
23,53,73 ゲート電極
24,54,74 ソース/ドレイン領域
25,66 サイドウォール
26,55,75 ゲート上層間膜
27,28 セルコンタクト
29,57,77 ビット線
30,58,78 ビット線上層間膜
31 容量コンタクト
32 シリンダー層間膜
33 シリンダー
37 シリンダー型セル容量素子
38,86 絶縁膜
39 開口部
40,63,83 共通配線
41 層間絶縁膜
42,65,85 1メタル
56,76 ビットコンタクト
62,82 容量コンタクト
64,84 共通配線上層間膜
91 プリント基板
92 LSIチップ
93 積層セラミックコンデンサ
94,101 配線(接地線)
95,102 配線(電源線)
99,104 デカップリングコンデンサ
103 層間膜
108,109 コンタクト

Claims (9)

  1. ゲート電極およびソース、ドレイン拡散層からなるトランジスタとMIM(Metal−Insulator−Metal)キャパシタからなる半導体装置の製造方法において、前記ソース、ドレイン拡散層に高融点金属シリサイド層を形成し、前記高融点金属シリサイド層と前記MIMキャパシタの金属下部電極を接続する金属プラグを形成し、前記金属プラグ上に前記金属下部電極を形成し、容量絶縁膜であるZrO 2 、HfO 2 、(Zr x ,Hf 1-x )O 2 (0<x<1)、(Zr y ,Ti 1-y )O 2 (0<y<1)、(Hf z ,Ti 1-z )O 2 (0<z<1)あるいは(Zr k ,Ti l ,Hf m )O 2 (0<k,l,m<1かつk+l+m=1)の少なくとも1つから選ばれる材料を原子層成長法(ALD:Atomic Layer Deposition)により前記金属下部電極上に形成し、前記MIMキャパシタの金属上部電極を形成し、前記容量絶縁膜形成後であって前記上部電極形成の前または後に、非酸化性雰囲気で前記ALDによる容量絶縁膜形成温度以上で前記高融点金属シリサイドが凝集しない温度以下の範囲の温度で熱処理を行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記非酸化性雰囲気がN 、Ar、He、H +N ガス雰囲気のいずれか1つであることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記容量絶縁膜がZrO の場合、ZrO 形成温度以上で、かつ600℃以下の範囲内で熱処理を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記非酸化性雰囲気がN またはH +N ガス雰囲気であることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記容量絶縁膜形成温度以上の熱処理を行った後に金属上部電極を形成することを特徴とする請求項1−4のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記熱処理が容量絶縁膜形成直後であることを特徴とする請求項5に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記容量絶縁膜形成温度以上の熱処理を行う前に金属上部電極を形成することを特徴とする請求項1−4のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記金属上部電極がTiNである場合、300−500℃で形成することを特徴とする請求項1−7のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記金属上部電極を四塩化チタン(TiCl )とアンモニア(NH )を用いて形成することを特徴とする請求項1−8のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
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