JP2002270787A - 半導体装置とその製造方法 - Google Patents

半導体装置とその製造方法

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JP2002270787A
JP2002270787A JP2001068331A JP2001068331A JP2002270787A JP 2002270787 A JP2002270787 A JP 2002270787A JP 2001068331 A JP2001068331 A JP 2001068331A JP 2001068331 A JP2001068331 A JP 2001068331A JP 2002270787 A JP2002270787 A JP 2002270787A
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pzt
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capacitor
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JP2001068331A
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Yoshinari Matsumoto
良成 松本
Toru Tatsumi
徹 辰巳
Akio Toda
昭夫 戸田
Shigeru Kimura
滋 木村
Yoshihiko Ito
仁彦 伊藤
Taku Hase
卓 長谷
Yoichi Miyasaka
洋一 宮坂
Yasunori Mochizuki
康則 望月
Sota Shinohara
壮太 篠原
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NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、エッチングがし易いRu下部電極
上において優れた強誘電体諸特性をもつPZT容量のM
OCVD法による成膜方法を示すと共に、これによって
得られるRuとPZT界面構造を特定し、かつ強誘電体
メモリデバイスに適用する。 【解決手段】 RuとPZTの界面構造としては少なく
とも局所的にRuとPZTが直接接している時、極めて
大きな残留分極を示した。ただし、Pb原料が旧くなっ
たりすると界面にはRuO2を主成分とする界面層が発
生し、残留分極値も減少した。むしろ、一般にこの界面
層が生じる場合の方が多いことが実験的に明らかになっ
た。しかし、この界面層がRuに接してRuO2、PZ
Tに接してPb、Ti、Ruの酸化物よりなる金属酸化
層よりなるならば工業的には充分な強誘電体特性が示す
ものが得らた。以上に述べた構造を半導体メモリ装置に
も適用、優れた強誘電体メモリデバイスを実現できた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は容量素子を有する半
導体装置に関し、特に高誘電体膜、強誘電体膜を搭載し
た半導体集積回路に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、強誘電体容量を利用した強誘電体
メモリーや、高誘電体容量を利用したダイナミック・ラ
ンダム・アクセス・メモリー(DRAM)等が活発に研
究開発されている。これらの強誘電体メモリーおよびD
RAMは選択トランジスタを備えており、該選択トラン
ジスタの一方の拡散層に接続された容量をメモリセルと
して情報を蓄えている。強誘電体容量は容量絶縁膜とし
てPb(Zr,Ti)O 3(以下「PZT」と呼ぶ)等
の強誘電体膜を用いており、強誘電体を分極させること
により不揮発性の情報を蓄えることができる。一方、高
誘電体容量は、容量絶縁膜として(Ba,Sr)TiO
3(以下「BST」と呼ぶ)等の高誘電体薄膜を用いる
ことで、単位面積あたりの容量を増加させることがで
き、素子の一層の微細化を可能にする。半導体素子にこ
の様なセラミック材料を使用する上で、下部電極となる
結晶化補助導電膜上に堆積されたこの様なセラミック材
料を微細な容量として電気的に分離することが極めて重
要である。
【0003】薄膜の堆積方法として従来ゾルゲル法、ス
パッタ法、CVD法が報告されている。ゾルゲル法は、
結晶化に必要な温度が高い(PZTで600℃、BST
では650℃)こと、配向性が不十分なこと、さらに大
口径ウエーハに対応することが困難で段差被覆性も悪
く、高集積半導体デバイスには適応が難しい。
【0004】スパッタ法は、ターゲットとして、成膜す
るセラミックスの焼結体を用い、Ar+O2プラズマを
用いた反応性スパッタによって、電極を形成したウエハ
ー上に成膜し、その後、酸素中アニールによって結晶化
を行う方法である。ターゲットを大口径化することによ
って均一性が得られ、プラズマ投入パワーを上げること
によって十分な成膜速度が得られる。しかし、スパッタ
法においても、ゾルゲル法と同様に結晶化に高温を要す
る。さらに、スパッタ法では組成が、ターゲットの組成
によってほぼ決まってしまうために、組成を変化させる
にはターゲットの交換が必要であり、工程的に不利であ
る。
【0005】次にCVD法は、原料をガスの状態で加熱
した基板を配した容器に輸送し、成膜するものである。
CVD法は、大口径ウエハーにおける均一性および表面
段差に対する被覆性に優れ、ULSIに応用する場合の
量産化技術として有望であると考えられる。一般にセラ
ミックスの構成元素である金属は水素化物、塩化物が少
なく、気相成長法といっても有機金属原料を用いた有機
金属気相成長法(MOCVD法と通常は略称する。)が
用いられる。しかし、有機金属とても蒸気圧が低く、室
温では固体もしくは液体のものが多く、通常はこれら原
料を加熱、これをキャリアガスを使って輸送方法する方
法がとられる。
【0006】さてここで、半導体装置の構造的な側面に
ついて説明すると、強誘電体容量および高誘電体容量を
機能させるためには、選択トランジスタの拡散層に容量
のどちらか一方の電極を電気的に接続する必要がある。
従来、DRAMにおいては、選択トランジスタの一方の
拡散層に接続されたポリシリコンを容量の一方の電極と
し、該ポリシリコンの表面に容量の絶縁膜としてSiO
2膜やSi34膜等を形成し、容量とする構造が一般的
である。しかしながら、セラミック薄膜は酸化物である
ため、ポリシリコンの表面に直接形成しようとするとポ
リシリコンが酸化されるため、良好な薄膜を形成するこ
とができない。そのため、1995シンポジウム・オン
・ブイエルエスアイ・ダイジェスト・オブ・テクニカル
・ペーパーズ(1995 Symposium on
VLSI TechnologyDigest of
technical Papers)pp.123では
Al等からなるメタルの局所配線により、容量上部電極
と拡散層とを接続するセル構造が述べられている。ま
た、インターナショナル・エレクトロン・デバイス・ミ
ーテイング・テクニカルダイジェスト(Interna
tional electron devices m
eeting technical digest)1
994, p.843には、ポリシリコン上にTiNバ
リアメタルを用いてPZT容量を形成する技術が述べら
れている。DRAMについては、例えば、インターナシ
ョナル・エレクトロン・デバイス・ミーティング・テク
ニカルダイジェスト (International
electron devices meeting
technical digest)1994, p.
831には、ポリシリコンプラグ上に形成されたRuO
2/TiN下部電極上にSTO(チタン酸ストロンチウ
ム:SrTiO3)薄膜を成膜し、容量を形成する技術
が述べられている。
【0007】さらに、特開平11−317500号公報
には、従来の様に容量を局所配線またはポリシリコンプ
ラグ等で拡散層と接続するメモリセル構造に対して、多
層メタル配線の形成と同時に形成されたビアとメタル配
線を積層した構造からなるプラグによって、容量と拡散
層を接続するメモリセル構造が述べられている。
【0008】さて、ここで前述の成膜方法の問題点を解
決する方法は特開2000−58525号公報に示し
た。有機金属材料ガスを用いてペロブスカイト型金属酸
化物誘電体膜を下部電極上に形成する方法として、まず
第1の条件にて初期核または初期層を形成して、その
後、原料ガスの供給量等を第1の条件から変えた第2の
条件にて、成膜を行うものである。この方法によれば、
酸素雰囲気中で450℃程度以下の温度で配向性の良い
ペロブスカイト型結晶が得られる。従って、アルミ配線
を形成した後の半導体基板上にも金属酸化物誘電体膜を
形成することができ、また高いキャパシタンスを有する
ので素子を微細化することが可能である。
【0009】高速化、微細化を行うためには電源電圧の
減少が必須であり、容量絶縁膜に必要な電界を与えるた
めに、セラミックス容量絶縁膜の薄膜化が必要である
が、薄膜化するほどリーク電流は顕著になる。そして特
開2000−58525号公報記載の方法によっても、
成膜条件によってはリーク電流が多いという問題点があ
った。
【0010】そこで、さらにリーク電流の少ないPZT
膜(Pb(Zr,Ti)O3膜)を気相成長方法で作成
する技術を特願2000−241222号に示した。下
地金属上への有機金属材料ガスと酸化ガスを用いたAB
3で表されるペロブスカイト型結晶構造を有する金属
酸化物誘電体膜の熱CVDによる気相成長方法であっ
て、金属酸化物誘電体膜の成膜に先立ち、Pb有機金属
原料ガスを単独または酸化ガスと共に供給する第1の工
程と、その後、金属酸化物誘電体膜の原料となる有機金
属材料ガスを供給して金属酸化物誘電体膜を成膜する第
2の工程とを有する金属酸化物誘電体膜の気相成長方法
がそれである。第2の工程は、以下に示す第1、第2の
成膜条件よりなるものである。すなわち、(A)第1の
成膜条件で、金属酸化物誘電体の原料となる有機金属材
料ガスのすべてを用いて、前記下部電極および前記結晶
化補助導電膜上にペロブスカイト型結晶構造の初期核ま
たは初期層の形成を行い、第2の成膜条件で、この初期
核または初期層上にさらにペロブスカイト型結晶構造の
膜成長を行うもの、および(B)前記第1の成膜条件
で、金属酸化物誘電体の原料となる有機金属材料ガスの
一部のみを用いて、前記導電性材料上にペロブスカイト
型結晶構造の初期核または初期層の形成を行い、第2の
成膜条件で、この初期核または初期層上にさらにペロブ
スカイト型結晶構造の膜成長を行うものである。特願2
000−241222号の技術を用いれば出来上がった
PZT膜は平坦性がよく、リークも少なく、強誘電体ヒ
ステリシス特性も優れたものが得られることが示され
た。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来技術で述べたよう
にCVD法によって良好な諸特性を有するPZT膜が得
られるようになった。しかし、デバイス化に際して問題
がないわけではない。一つは前記した特願2000−2
41222号に示された技術は主に下地電極Pt上にお
いて形成された詳細な一連の実験で得られたものであ
る。下部電極としてPtは多くの研究機関で採用され、
その上のPZTの配向性が良いということが報告されて
きたためである。ところがデバイス化の段階でのPZT
およびPtのエッチングが困難だというよく知られた問
題が解決されたわけではない。下地電極Ptのエッチン
グはエッチング速度が遅くたいへん困難であり、この間
に上部のPZTに損傷をあたえるばかりでなく、これも
よく知られたPtエッチング時に生じるエッチング残さ
による容量の短絡という問題がある。そこで本発明の対
象は下部電極金属としてエッチングが容易であるものを
選び、その下地金属に対するCVDでの条件を求めよう
という意図をもってRuが選ばれた。さらにPt上への
形成したPZTの強誘電体特性は必ずしも十分ではな
い。CVDによる強誘電体特性が他の形成方法に比較し
て悪いわけではなく、この原因はよく言われている薄膜
化の影響と考えてきたが、バルクで予想される強誘電体
特性に較べて明らかに悪いものである。さらにPt上で
の問題は強誘電体特性の再現性が十分でないことであ
る。
【0012】
【発明の目的】そこでエッチング容易なRu下部電極上
のCVDによるPZT形成で、優れた強誘電体特性を得
るために一連の実験を行った。Ru下部電極については
多くの報告があるが、本発明のようにCVDによってP
ZTを形成する報告は他の機関からはないため、詳細に
Ru電極上での形成について検討し、Ruを下部電極上
とした強誘電体、高誘電体メモリの実現を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】Ru下地金属とPZT膜
が直接接した界面を有する容量とすることで極めて優れ
た強誘電体ヒステリシス特性を備えた半導体装置を得る
ことができる。また、上記した優れた強誘電体ヒステリ
シス特性はRu下地金属とPZT膜が全面に渡って直接
接していなくても界面にアイランド状のRuを主成分と
した金属酸化膜を有する場合にも得ることができる。
【0014】上記の構造はRu下地電極上にMOCVD
でPZTを成膜するに際してRu下地を加熱しつつ表面
にPb原料をまず供給、後に酸化性ガスを供給すること
によりRu表面処理を行う半導体装置の製造方法を採用
することで得られる。
【0015】さらに前記ヒステリシス特性に較べれば若
干悪いが、Ru下地金属とPZT膜の界面にRuO2
とRuに主成分としPbとTiを含有する金属酸化層の
積層膜を含んでいれば優れた特性を有する強誘電体容量
を備えた半導体装置が実現できる。
【0016】この構造についてはRu下地電極上にMO
CVDでPZTを成膜するに際してRu下地を加熱しつ
つ表面に酸化性ガスをまず供給、一定時間たったのちP
b原料を供給することでRu表面処理を行う半導体装置
の製造方法を採用することで実現できる。
【0017】
【発明の実施の形態】まず、下地電極Ruの形成につい
て記す。本発明者の検討によれば、基板温度を低温(例
えば450℃以下)にして熱CVD(MOCVD)によ
って結晶性の良いPZTを得るためには、まずは下地R
u金属の結晶性を向上させることが重要であり、通常3
00−400℃に基板温度を上げて下地金属のスパッタ
を行った。
【0018】なお、下地電極金属はRuは単層膜に限る
ものではなく、多層膜であってもかまわず、下地電極金
属の最上層がRuであればよいことは断るまでもない。
本発明を容量膜の形成に適用する場合、実際の半導体装
置においては、種々の理由により多層膜である場合が多
い。下地金属としてRuを用いたときに多層構造とした
ときの下層は、例えばRu/Ti/TiN/Tiのよう
な構造を適宜選ぶことができる。さらにW層を設けたR
u/TiN/Ti/W構造も、さらに好ましい。
【0019】本発明におけるRu膜(下地金属膜)の上
にPZTの多結晶を成膜するには、特願2000−24
1222号でも記載した「Pb先照射」とも呼ぶ工程を
まず踏まえた。すなわち成膜に先立って他の有機金属原
料ガスを導入しないで、Pb原料ガスを導入してRu金
属表面を処理する工程を通常とった。その後、やはり特
願2000−241222号でも記載したようにPTO
(チタン酸鉛:PbTiO3)結晶核を形成し、その
後、目的とするPZTを成膜する方法を通常採用した。
なお、Pb原料としては、特に制限はないが、特に鉛ビ
スジピバロイルメタナート(Pb(DPM)2)が好ま
しい。
【0020】Pb照射ではPb原料ガスを単独または酸
化ガスと共に供給するが、(即ち、第1の工程におけ
る)下地金属の温度(即ち、基板温度)は、350℃〜
700℃範囲、390℃以上が一般的にはよく、また6
00℃以下である。なお、実際の半導体装置において、
アルミニウム配線が済んだ基板上に金属酸化物誘電体膜
を形成する場合には、アルミニウム配線の耐熱性を考慮
して、450℃以下で第1の工程を行うのが好ましい。
【0021】また、Pb原料ガスを供給するときの全圧
は、10-1Torr以下、特に10 -2Torr以下が好
ましい。
【0022】PZT成膜にあたってのPb照射は、通常
はまず酸化性ガスとしてNO2を供給した状態のところ
にPb原料ガスを供給して、所定時間維持する。
【0023】さて、このPb照射の好ましい条件として
は、Pt下地電極の場合とは異なる以下の結果が得られ
た。まず、ここでPb原料は固体であり、これを加熱昇
華させることによって反応室のウエーハ上に輸送する方
法をとることに注意されたい。発明者はPb固体原料を
100グラム準備、これを昇華させて成膜を行っている
が、積算して300枚程度のウエーハに成膜を行うと原
料は約30グラム減少する。下記に詳しく記載するが、
この積算300枚程度のウエーハに成膜を行う前後で原
料の化学組成が大分変わっている様子が見られた。そこ
で今後、上記したように原料が仕込み量の70パーセン
トを越えて残存している場合を新しいPb原料、70パ
ーセント以下になった場合を旧い原料と呼ぶことにす
る。なお、70パーセントという数字が厳密な値でない
こいとは予想されるとおりであり、新しいPb原料とは
仕込んだ原料の重さの80パーセント以上が残存してい
るものをいい、70パーセント未満になった場合を旧い
原料と呼ぶ方が正確である。本発明では以後、新しいP
b原料を用いた場合と、旧いPb原料を用いた場合とで
別々に記述することをここに断っておく。
【0024】まず、新しい原料を用いた場合にはPb照
射の条件としては、Pb原料をまず供給、後にNO2
スを供給するのがよいことが判明した。すなわち、Pb
原料を1〜2秒供給した後で、NO2ガスを供給した。
得られたPZT膜のヒステリシス特性は第1図で示すよ
うにかつて200nm内外の厚さの試料では観察したこ
とのない良好なものであった。
【0025】そこで成膜後の試料の断面を電子顕微鏡観
察したところ、第2図で示すようにRu金属上にPZT
がほぼ直接成膜していることが判明した。ほぼと記述し
たのは第2図中にも記述したようにRuを主成分とする
導電性酸化物が(101)面間隔の10−15倍の厚さ
で少なくとも島状に存在する場合があることを示してい
る。島の大きさとしては5nmから20nm程度、その
間隔は100nmから500nmといったところが観察
された。
【0026】以上の知見から、少なくとも新しいPb原
料を用いた場合にはPb照射が不要の可能性があり、P
b照射抜きでPZT成膜を行ったところ第1図と同様の
良好なヒステリシス特性が得られ、Ruの場合にはPb
照射が必ずしも必要がなかった。
【0027】さて旧い原料を用いる場合にはPb照射は
必要であるとの実験結果を得た。この場合の、Pb照射
は次のような条件が良かった。すなわち、この場合には
まずNO2ガスをまず供給、それもNO2ガスを比較的長
い時間、供給した後にPb原料を供給した方が良好な特
性が得られることが判明した。そこで再び成膜断面の電
子顕微鏡観察を行って得た写真が第3図である。第3図
に見るようにRuとPZTの界面にRuO2層が明瞭に
存在することが判明した。このRuO2中間層の厚さは
10nmから30nmが典型的であるが、PZTとの界
面付近でPbが20パーセント以上(40原子パーセン
ト以下)、Tiが5から20原子パーセント含まれ、か
つ中間層膜厚のRu電極金属側少なくとも半分の厚さに
はこのPbならびにTiの混入量が少なくとも3原子パ
ーセント以下になっていることがEDX(エネルギー分
散X線分光)で第4図のように観察された。以上の中間
層の解析結果からは中間層はPZT側のPb、Tiおよ
びRuの酸化物より構成される導電性酸化物層とRuO
2層(RuO2であることは格子間隔の測定で確認されて
いる。)の2層よりなること考えられる。さて、中間層
を含む試料でのヒステリシス特性は先の新しいPb原料
から成膜したものに較べて若干劣る結果を得た。しか
し、第5図で示したようにPt電極の場合と同等の特性
は得られており、デバイスへの適用は充分に可能であ
る。すなわち、原料が旧くなっても十分、デバイス適用
可能なPZTの成膜を行えるものであることが判明し
た。なお、Ru下部電極を用いた場合にはMOCVD以
外の他のPZT成膜方法によっても、意図の有無によら
ず通常はRuを多量に含んだ酸化層が存在するのが普通
であるようだ。ゾルゲル法やスパッタ法ではこの酸化層
は従来技術において結晶化のための熱処理によって生じ
るものと思われ、MOCVDのようにPb照射条件で厚
さや組成あるいは構造を制御できるものではない。
【0028】さて、ここでPb照射の有無と特性、出来
上がった中間層の構造について述べたが実際のPZT成
膜に触れてなかったのでここに概要を記載しておく。ま
ず、Pb照射の有無によらず、成膜の初期と後期の条件
を変化しておこなった。すなわち、まずペロブスカイト
型結晶構造の初期核形成または初期層形成を行い、その
後に、形成された初期核上にペロブスカイト型結晶構造
の膜成長を行うものである。この2段階をとって成膜す
れば配向性、結晶性、反転疲労ともに優れた薄膜を形成
することが可能となるもので、先に述べた断面構造を実
現できるならば、特に成膜方法には依存しないものと考
えられるが、以下に我々のMOCVDでの実施例をしめ
しておく。なお、前記した初期核とは、結晶核がアイラ
ンド状態で存在している状態であり、また、初期層と
は、初期核が集まって連続層となった状態である。
【0029】MOCVDによる成膜の容量形成の実施例
は以下のとおりである。
【0030】基板は6インチのシリコンウエハーを用い
て、300℃高温スパッタによってRu(100nm)
/SiO2構造の下地金属層を形成した。原料ガスはP
b原料にPb(DPM)2、Zr原料にZr(OtB
u)4、Ti原料にTi(OiPr)4、酸化剤にはNO
2を用いた。キャリアガスは使用しないで、ガス流量は
すべてマスフローコントローラによって制御した。成長
中の圧力は5×10-3Torr(6.6Pa)とした。
PZT成膜は、基板温度430℃で、第1の条件ではじ
めに3〜5nmのアイランド状PTO核(初期核)を形
成し、次いで第2の条件にてPZTを成膜した。また、
上部電極はRuとし、上部電極加工後、450℃10分
の酸素中回復アニールを行った。
【0031】まず、Ru下地金属膜上に通常は、Pb
(DPM)2とNO2を供給する。前記したように新しい
原料を用いた場合にはPb(DPM)2をまず1〜2秒
供給、後にNO2を導入10秒間ほど行ったもので良好
なヒステリシス特性が得られた。次にPTOの初期核の
形成を30秒間行い、続いてPZTの成膜を厚さ250
nmまで行った。出来上がった膜の電流−電圧特性を測
定したところ、リーク電流は、10V印加時10-4A/
cm2以下で良好であった。また、ヒステリシス特性の
分極値(2Pr値)も第1図で示したように極めて大き
かった。後に判ったことであるが、新しい原料の場合に
はPTO初期核形成以前のPb照射は必要がないことは
前記したとおりである。
【0032】(デバイスの製造例1)次に、本発明の気
相成長方法を用いて、メモリーセルを製造したデバイス
製造例1を第6図を用いて説明する。先ず、ウエット酸
化によりシリコン基板に酸化膜を形成した。その後、ボ
ロン、リン等の不純物をイオン注入し、n型及びp型の
ウェルを形成した。この後、ゲート及び拡散層を以下の
ように形成した。まず、ゲート酸化膜601をウエット
酸化によって形成した後、ゲートとなるポリシリコン6
02を成膜し、エッチングした。このポリシリコン膜上
にシリコン酸化膜を成膜した後、エッチングし、側壁酸
化膜603を形成した。次に、ボロン、砒素等の不純物
をイオン注入し、n型及びp型の拡散層を形成した。さ
らに、この上にTi膜を成膜した後、シリコンと反応さ
せ、未反応のTiをエッチングにより除去することによ
り、Tiシリサイドをゲート604及び拡散層605に
形成した。以上の過程により、第6図(A)に示すよう
に、分離用酸化膜606によって分離されたn型及びp
型のMOS型トランジスタをシリコン基板上に形成し
た。
【0033】次にコンタクト及び下部電極を図6(B)
に示すように形成した。先ず、第一層間絶縁膜607と
してシリコン酸化膜又はボロン等の不純物を含んだシリ
コン酸化膜(BPSG)を成膜した後、CMP法により
平坦化した。次に、コンタクトをエッチングにより開口
した後、n型及びp型それぞれの拡散層に対して不純物
を注入し、750℃で10秒の熱処理を行った。この
後、バリアメタルとしてTi及びTiNを成膜した。こ
の上にタングステンをCVD法により成膜した後、CM
Pによりタングステンのプラグ608を形成した。タン
グステンのプラグは、タングステンのCVD後、エッチ
バックによって形成しても良い。この上に、容量下部電
極層として、Ti膜609、TiN膜610及びTi膜
611を連続してスパッタし、その上に100nmのR
u膜612を形成した。
【0034】次に、強誘電体容量を第6図(C)に示す
ように形成した。本発明の方法を使用してPZTを10
0nm形成した。原料には、ビスジピバロイルメタナー
ト鉛(Pb(DPM)2)、チタンイソポロポキシド
(Ti(OiPr)4)、ジルコニウムブトキシド(Z
r(OtBu)4)を用い、酸化剤としてNO2を用い
た。
【0035】ここで新しい原料を用いる場合の成膜条件
は、基板温度を430℃とし、標準的にはまずPb照
射、すなわちPb(DPM)2を流量0.2SCCMで
2秒間供給していたところに、続いてNO2を流量3.
0SCCMの条件で10秒間供給した。なお、新しいPb
原料を用いる場合には以上のPb照射プロセスを省略し
てもよいが、Pb照射プロセスを行う方がヒステリシス
特性の再現性が高い結果を得ているので、標準的にはP
b照射を行った。この場合のPb照射はRu下地金属表
面の汚れ等を除去している可能性がある。
【0036】また、旧い原料で成膜する場合にはPb照
射は必ず必要で、この場合にはまずNO2ガスをまず供
給、それもNO2ガスを比較的長く10秒以上、供給し
た後にPb原料を5〜20秒供給した。
【0037】次に、成膜を開始するためにTi(OiP
r)4の供給を始め、Pb(DPM)2流量0.2SCC
M、Ti(OiPr)4流量0.25SCCM、NO2
量3.0SCCMの条件で30秒間成膜した。その後、
原料ガス供給条件を変更し、Pb(DPM)2流量0.
25SCCM、Zr(OtBu)4流量0.225SC
CM、Ti(OiPr)4流量0.2SCCM、NO2
量3.0SCCMの条件で600秒間成膜し、PZT6
13の金属酸化物誘電体膜を得た。この時の成長中の真
空容器内のガスの全圧は、5×10-3Torrとした。
また、この時に得られた成長膜厚は100nmであっ
た。
【0038】次にRu614をスパッタリング法により
成膜し、容量上部電極層を形成した後、ドライエッチン
グによって、容量上部電極層、金属酸化物誘電体膜、容
量下部電極層をパターニングにより分離し、PZT容量
とした。なお、Pt下地電極を使用した場合には、この
ドライエッチング工程で問題になるのは上部電極、PZ
T膜をエッチングした後のPt下地電極をエッチングす
るわけであるが、エッチングに時間がかかり、かつエッ
チングによって生じた残さがエッチングし終わったPZ
Tの側面に再付着、しばしば容量をショートさせるとい
う良く知られた問題があった。しかるにRu下地電極の
場合には酸素ガスを用いれば容易にエッチングできるわ
けである。これは酸素によってRuO4という蒸気圧の
高い化合物ができるのでPtの場合のようにPZT側壁
での問題が回避できるからである。なお、酸素だけでは
一般にレジストマスクもエッチングされてしまうので、
この選択制を持たせる目的で例えば特許番号第2956
485号公報に示されたように酸素ガスに塩素ガスや臭
素ガスを混ぜて行った。
【0039】この上に容量上部電極を第6図(D)に示
すように形成した。第二層間絶縁膜615としてシリコ
ン酸化膜をプラズマCVD法により形成した後、容量上
部コンタクト及びプレート線コンタクトをエッチングに
より開口した。第二メタル配線616としてWSi、T
iN、AlCu、TiNをこの順にスパッタして成膜し
た後、エッチングにより加工した。この上に、パッシベ
ーション膜617としてシリコン酸化膜及びSiON膜
を形成した後、配線パッド部を開口し、電気特性の評価
を行った。第6図では、容量下部電極、PZT膜、Ru
容量上部電極を形成してから、ドライエッチング法によ
って容量を分離する方法について示したが、第7図に示
すように、先に、容量下部電極すなわちRu/Ti/T
iN/Tiをドライエッチングによって分離した後、P
ZTの成膜を行い、Ru上部電極を形成して、上部電極
を分離しても良い。この方法を用いると、ドライエッチ
ングを行う膜が薄く、より微細なパターンが形成でき
る。また、PZTの側面がドライエッチング中にプラズ
マにさらされないので、PZT膜中へ欠陥が導入も軽減
される。以下に第6図及び第7図に示す方法で作成した
容量の電気特性を記載する。
【0040】1μm角のPZT容量を5000個並列接
続し、その特性を測定した。反転と非反転電荷の差とし
て分極値の幅は新しいPb原料を用いた場合においては
35μC/cm2以上、また旧いPb原料の場合には2
0μC/cm2以上の値が得られ、良好な誘電特性を示
した。また、疲労特性及び保持特性等も良好であった。
また、ゲート長0.26μmのトランジスタにおける特
性を評価したところ、p型、n型ともにしきい値Vtの
ばらつきはウエハー全面で5%以下であり、良好であっ
た。さらに、0.4μm角の容量下部コンタクトの抵抗
を、コンタクト・チェーンにより測定したところ、コン
タクト1個当たりの抵抗は10Ωcm以下であり良好で
あった。
【0041】(デバイスの製造例2)次に、本願発明の
実施形態に係るメモリーセルを製造する第2の方法を第
8図に示す。タングステンのプラグの作製までは、メモ
リーセルの第1の実施形態と同等に作製し、この上に、
Ti、TiNを成膜した。スパッタ法によりAlCuを
成膜し、ドライエッチング法により第一のアルミ配線6
18を形成した。以上の過程により、第8図(A)に示
すようにn型及びp型のMOS型トランジスタ上に第一
のアルミ配線を形成した。
【0042】次にビア及び第二のアルミ配線を第8図
(B)に示すように形成した。先ず、第二層間絶縁膜6
19としてシリコン酸化膜又はボロン等の不純物を含ん
だシリコン酸化膜(BPSG)を成膜した後、CMP法
により平坦化した。次に、ビアホールをエッチングによ
り開口した後、バリアメタルとしてTi及びTiNを成
膜した。この上にタングステンをCVD法により成膜し
た後、CMPによりタングステンのプラグ620を形成
した。タングステンのプラグは、タングステンのCVD
後、エッチバックによって形成しても良い。この上に、
Ti及びTiNをスパッタ法により形成し、ドライエッ
チング法により第二のアルミ配線621を形成し第三層
間絶縁膜622としてシリコン酸化膜またはボロン等の
不純物を含んだシリコン酸化膜(BPSG)を成膜した
後、CMP法により平坦化した。次にビアホールをエッ
チングにより開口した後、バリアメタルとしてTi及び
TiNを成膜した。この上にタングステンをCVD法に
より成膜した後、CMP法によりタングステンのプラグ
623を形成した。タングステンのプラグは、タングス
テンのCVD後、エッチバックによって形成しても良
い。このアルミ配線、層間膜、ビア形成を繰り返すこと
によって、所望の数の配線層を形成することができる。
最後のタングステンプラグ上に、Ti膜624、TiN
膜625、及びTi膜626を連続してスパッタし、そ
の上に100nmのRu膜627を形成し容量下部電極
を形成した。
【0043】次に、強誘電体容量を第9図(C)に示す
ように形成した。本発明の方法を使用してPZTを10
0nm形成した。原料およびその成膜条件は、さらには
PZT容量の作成まではデバイスの製造例1で述べたも
のと代わりはない。下部電極層までパターニングして分
離が終わった後、この上に上部電極を第9図(D)に示
すように形成した。第四層間絶縁膜630としてシリコ
ン酸化膜をプラズマCVD法により形成した後、容量上
部コンタクト及びプレート線コンタクトをエッチングに
より開口した。第三メタル配線631としてWSi、T
iN、AlCu、TiNをこの順にスパッタして成膜し
た後、エッチングにより加工した。この上に、パッシベ
ーション膜632としてシリコン酸化膜及びSiON膜
を形成した後、配線パッド部を開口し、電気特性の評価
を行った。
【0044】下部にアルミ配線がある場合にも、第20
図に示した場合と同様に、先に容量下部電極すなわちR
u/Ti/TiN/Tiをドライエッチングにより分離
した後、PZTの成膜を行い、Ru容量上部電極を形成
して、容量上部電極を分離しても良い。この方法を用い
ると、ドライエッチングを行う膜が薄く、より微細なパ
ターンが形成できる。また、PZTの側面がドライエッ
チング中にプラズマにさらされないので、PZT膜中に
欠陥が導入されることもない。
【0045】このデバイス製造例2で製造したメモリー
セルを、デバイス製造例1で製造したメモリーセル同様
に電気特性の評価を行った。
【0046】その結果、反転と非反転電荷の差として新
しいPb原料を用いた場合においては30μC/cm2
以上、また旧いPb原料の場合には15μC/cm2
上の以上の値が得られ、良好な誘電特性を示し、疲労特
性及び保持特性等も良好であった。また、リーク電流
は、10V印加時10-4A/cm2以下で良好であっ
た。また、ゲート長0.26μmのトランジスタにおけ
る特性を評価は、p型、n型ともにしきい値Vtのばら
つきはウエハー全面で10%以下であり、良好であっ
た。さらに、0.4μm角の容量下部コンタクトの抵抗
を、コンタクト・チェーンにより測定した結果、コンタ
クト1個当たりの抵抗は10Ωcm以下であり良好であ
った。さらに、成膜されたPZT膜は平坦性が高いため
に乱反射が起こらず、マスク合わせを容易に高い精度で
行うことができた。
【0047】デバイス製造例1および2とも、タングス
テンを用いたコンタクトについて述べたが、同様にポリ
シリコンを用いたコンタクトにおいても、強誘電体容量
特性、トランジスタ特性、コンタクト抵抗ともに良好で
あった。
【0048】以上、本発明においてはRu上のPZT成
膜に絞って述べてきた。しかし、少なくとも固体原料な
ど蒸気圧の低い材料を加熱させてRu金属上に酸化物で
あるセラミックス全般を気相から成膜する場合には本発
明の手法が適用可能と考えられる。これはRuがRuO
2という酸化物を作りやすいので、このRuとセラミッ
クスの界面に着目することで所望の特性を有するセラミ
ックスの気相での成膜が可能となると考えるからであ
る。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、エッチング容易なRu
下部電極上にリーク電流が少なくヒステリシス特性、疲
労特性の良好なPZT膜(Pb(Zr,Ti)O3膜)
を気相成長することができた。特に新しい原料を用いる
場合と、旧い原料を用いる場合における成膜条件を検
討、それぞれに最適な条件があること、さらにはこれに
対応するPZT膜とRuの界面構造を見いだした。これ
により、Pt下地電極のエッチング問題を回避するとと
もに、Pb原料を最後まで使い切るという工業的課題も
解決することができた。ことに新しい原料を用いた時に
得られる大きなヒステリシス特性は、PZTの一層の薄
膜化、すなわち低電圧動作化を示唆するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明により得られたPZT容量のヒステリシ
ス特性を示す図である。
【図2】本発明により得られたPZT容量断面を透過電
子顕微鏡で観察した図である。
【図3】本発明により得られたPZT容量断面を透過電
子顕微鏡で観察した図である。
【図4】本発明中のRuO2層中の構成元素をEDXで
評価した結果を示す図である。
【図5】本発明により得られたPZT容量のヒステリシ
ス特性を示す図である。
【図6】本発明を適用したデバイス製造工程の1例を示
す図である。
【図7】本発明を適用したデバイス製造工程の1例を示
す図である。
【図8】本発明を適用したデバイス製造工程の1例を示
す図である。
【図9】本発明を適用したデバイス製造工程の1例を示
す図である。
【符号の説明】
601 ゲート酸化膜 602 ポリシリコン 603 側壁酸化膜 604 ゲート 605 拡散層 606 分離用酸化膜 607 第一層間絶縁膜 608、623 プラグ 609、624 Ti膜 610、625 TiN膜 611、626 Ti膜 612、627 Ru膜 613、628 金属酸化物誘電体(PZT)膜 614、629 Ru膜 615 第二層間絶縁膜 616 第二メタル配線 617、632 パッシベーション膜 618 第一のアルミ配線 619 第二層間絶縁膜 620 プラグ 621 第二のアルミ配線 622 第三層間絶縁膜 630 第四層間絶縁膜 631 第三メタル配線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 戸田 昭夫 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 木村 滋 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 伊藤 仁彦 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 長谷 卓 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 宮坂 洋一 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 望月 康則 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 篠原 壮太 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 Fターム(参考) 5F083 FR02 GA21 JA15 JA35 JA36 JA38 JA39 JA40 JA43 MA06 MA17 PR39 PR40

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Ru下地金属とPZT膜が直接接した界
    面を有する容量を備えた半導体装置。
  2. 【請求項2】 Ru下地金属とPZT膜の界面にアイラ
    ンド状のRuを主成分とした金属酸化膜を有する容量を
    備えた半導体装置。
  3. 【請求項3】 Ru下地金属とPZT膜の界面にRuO
    2層とRuに主成分としPbとTiを含有する金属酸化
    層の積層膜を含んだ容量を備えた半導体装置。
  4. 【請求項4】 Ru下地電極上にMOCVDでPZTを
    成膜するに際してRu下地を加熱しつつ表面にPb原料
    をまず供給、後に酸化性ガスを供給することによりRu
    表面処理を行う半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 Ru下地電極上にMOCVDでPZTを
    成膜するに際してRu下地を加熱しつつ表面に酸化性ガ
    スをまず供給、一定時間たったのちPb原料を供給する
    ことでRu表面処理を行う半導体装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007250634A (ja) * 2006-03-14 2007-09-27 Seiko Epson Corp 強誘電体メモリ装置、強誘電体メモリ装置の製造方法
CN116925757A (zh) * 2023-07-11 2023-10-24 南昌大学 一种制备高亮度、高稳定性钙钛矿量子点的方法

Cited By (3)

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