JP3957248B2 - 丁合検査方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は製本処理の丁合作業中において乱丁が発生するのを防止する丁合検査方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来よりある製本機においては、印刷機によって1折、2折、3折、…といった各折丁印刷物が別個に印刷されたものを、各折丁が順番に重ね合わさるようにして1冊分の印刷物を重ね合わせ、その後結束、断裁を行って1冊の本を製造している。
【0003】
このような製本処理において、各折丁の重ね合わせの順番が狂ったり、同じ番号の折丁が重複したり、重ね合わせが上下逆であったりすると、乱丁が発生する。例えば2折の所に誤って3折の折丁を乗せてしまうと、2折部分が欠落し、3折部分が重複する状態の本が出来上がってしまう。
【0004】
このような乱丁を防止するための装置として、特開平7-257065号公報にみられるように、丁合直前の印刷物を撮像し、メモリに記憶した正規印刷物の画像情報と比較して乱丁の発生を防いでいるものがある。
【0005】
しかしこの検査装置は、折丁の画像を読み取ってチェックすることで行っていたため、正確に近いものではあるが、折丁の位置がほんの少し傾いていたり、折丁がちょっと曲がっていたり折れ目があっても、異常なものと判断してしまい、丁合機がちょくちょく停止する為、製造効率を低下させていた。
一方、従来よりあるマークを検知する方法も、その読取り範囲が狭いことから有効な検査が行えるものではなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような問題点を解決するためになされたものであり、その課題とするところは、折丁の位置のズレによらず正確な折丁検査が行える丁合検査方法及び装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明はこの課題を解決するため、すなわち請求項1記載の発明は、
製本機のギャザリングチェーンに沿って配設されたフィーダー部に積載した各折丁を、ギャザリングチェーン上に供給する際にセンサー等で丁合検査を行う丁合検査方法において、
各折丁の外面となる頁の天側または地側に、背から小口方向を線方向とする縦長の読取り検査用バーコードを付与し、前記バーコードを読取ることを特徴とする丁合検査方法である。
【0008】
本発明はこの手段により、各折丁の外面となる頁の天側または地側であることで、製本の際に断裁されることとなる。またバーコードであるため、折丁の位置のズレによらず正確な折丁検査が行える。また背から小口方向を線方向とする縦長なバーコードであるので、読取りのタイミングが多少ずれても、一部しわによるバーコード不良があったとしても読取りが可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に基づき詳細に説明する。
図1に本発明の丁合検査に用いる折丁の構造の概略を示す。
バーコード1は折丁2の天側3又は地側4に、背5から小口6方向を線方向として設けられる。バーコードの種類としては特に限定しないが、市販の読取り装置の適用できるものであるものが好ましい。
【0010】
本発明における折丁2としては、天側3または地側4にバーコード1を設けることの出来る断裁部分があるものであることが好ましい。折丁は複数を折り重ねたものであっても、一枚を折った物であっても良い。また中綴じ用であっても、無線綴じ用であっても良い。
【0011】
図2に本発明の折丁検査装置の概略を示す。なお図2は中綴製本装置の例を示すが、これに限定したものではなく、無線綴製本装置でもほぼ同様の構成により実施可能となる。丁合機において各折丁を丁合する際、折丁2が一部づつギャザリングチェーン9上に送られる直前に設置され、折丁2が所定の位置にくるのを光電管7で検知し、バーコードリーダー8によりバーコード1を検知する。また、製本機の一回転(各折丁をギャザリングチェーン9上に送る)を検知装置10により検知する。以上の操作と照会を操作・照合機11により行う。
【0012】
光電管7は通常の光通過遮断を検知するものであれば良く、折丁により光が妨げられるとON、折丁がなく光が透過する状態でOFFとするものが好適であるが、これらに限定するものではなく、適用可能である。
【0013】
バーコードリーダー8は、設けたバーコードを読取り可能であるものなら何でも良く、特に限定されるものではない。バーコードにより読取ったコードをあらかじめ設定したコードと一致するかどうか照合し、結果を丁合機に反映させる。
【0014】
【実施例】
以下、本発明を実施例に基づき説明する。
図1に示すように、一頁が195mm×115mmの折丁の外側となる頁の天側に天から8mm、折から10mmの位置より幅7.5mm 長さ75mmのバーコードを印刷により設ける。
これを図2に示すように、光電管が折丁を検出すると、バーコードリーダーが読取りを開始(レーザー照射)する。バーコードリーダーがバーコードを読取るとレーザー照射が止まり、操作・照合機に読取りデータを転送する。バーコード読取り前に光電管が折丁の検出を終えると、操作・照合機にエラーコードを転送する。この際、バーコード方向の指定読取りを行っている場合は、小口グルの場合はコードを逆から読取ることになり、エラーとなる。操作・照合機はバーコードリーダーから読取りデータが送られてくるとプリセットデータとの比較を行い、照合結果が異なる場合(異折り、読取りエラー)は停止信号を発生する。照合があっている場合は次のデータ待機に入る。また、製本機が一回転することを検知装置により検知し、この間にバーコードリーダーが読取り動作をしたかどうか
を照合機にて調べ、読取り操作が行われなかった場合は停止信号を発生する。
【0015】
以上の動作原理により丁合検査を行うにあたり、以下の調整を行った。
まず、バーコードリーダーの読取りの確認、光電管の読取りの確認、配線の確認、電源の確認、検査・照合機の動作確認である。特にバーコードリーダーの読取り位置は光電管の読取り位置にあわせ、バーコードリーダーがレーザー照射開始する位置がバーコードの始まる前を照射するように合わせるのが良い。ここでバーコードの始まる前とは、読取り位置において折丁が小口側に動いている場合、バーコードの小口側ということである。この位置調整においてはバーコードのない折丁で行うのが好ましい。バーコードのある折丁で行うと、バーコードを読取ってしまった場合。レーザーの照射が止まってしまい。折丁の表面のレーザー照査位置を観察しながらの調整が困難となる。
【0016】
【発明の効果】
以上に示したように、製本機のギャザリングチェーンに沿って配設されたフィーダー部に積載した各折丁を、ギャザリングチェーン上に供給する際にセンサー等で丁合検査を行う丁合検査方法において、各折丁の外面となる頁の天側または地側に、背から小口方向を線方向とする縦長の読取り検査用バーコードを付与し、前記バーコードを読取ることを特徴とする丁合検査方法により、各折丁の外面となる頁の天側または地側であることで、製本の際に断裁されることとなる。またバーコードであるため、折丁の位置のズレによらず正確な折丁検査が行える。
また背から小口方向を線方向とする縦長なバーコードであるので、読取りのタイミングが多少ずれても、一部しわによるバーコード不良があったとしても読取りが可能となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の丁合検査に用いる折丁の構造の概略を示す説明図である。
【図2】 本発明の折丁検査装置の概略を示す説明図である。
【符号の説明】
1…バーコード 2…折丁 3…天 4…地 5…背 6…小口
7…光電管 8…バーコードリーダー 9…ギャザリングチェーン
10…検知装置 11…操作・照合機
Claims (1)
- 製本機のギャザリングチェーンに沿って配設されたフィーダー部に積載した各折丁を、ギャザリングチェーン上に供給する際にセンサー等で丁合検査を行う丁合検査方法において、
各折丁の外面となる頁の天側または地側に、背から小口方向を線方向とする縦長の読取り検査用バーコードを付与しておき、前記バーコードを読取ることを特徴とする丁合検査方法。
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JP25856999A Expired - Fee Related JP3957248B2 (ja) | 1999-09-13 | 1999-09-13 | 丁合検査方法 |
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