JP3955700B2 - 冷蔵庫のキャビネット及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷蔵庫のキャビネット及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近の冷蔵庫においては、図13に示すように、キャビネット12の上部から冷蔵室14、野菜室16、製氷室18、冷凍室20が配され、また、製氷室18の右側には庫内温度をユーザが自由に設定することができる切替室22が設けられている。
【0003】
上記のような構造の冷蔵庫において、製氷室18と切替室22を組み立てる場合には、キャビネット12とは別に製氷室18及び切替室22の側面や底板を組み立てて、キャビネット12内部に蒸発器やエバカバーなどを取り付けた後に、製氷室18や切替室22の側板や底板を一体にした部品を取り付けていた。
【0004】
一方、製氷室18や冷凍室の前面にも霜の付着を防止するための熱源を設ける必要があるが、上記したように切替室22や製氷室18は別に組み立てる必要があるため、一体にした部品の前面側に仕切りヒータを設ける必要があった。
【0005】
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、冷蔵庫のキャビネット内部に切替室などの断熱区画室を設ける場合に、断熱区画室の前面にある露付き防止のための熱源を防露パイプによって形成することができる冷蔵庫のキャビネット及びその製造方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1の冷蔵庫のキャビネットは、内箱と外箱とよりなり、内箱と外箱との間に断熱材を充填して、貯蔵室空間を形成した冷蔵庫のキャビネットにおいて、貯蔵室空間を上下に区画する中間仕切り壁と、中間仕切り壁によって仕切られた下方の貯蔵空間をさらに上下に仕切り、かつ防露パイプが内蔵され、貯蔵室の前面開口に架設した横架設部材と、前記横架設部材より突出した突出防露パイプと、内箱と外箱の間に断熱材を充填して発泡させた後に、キャビネット背面前方に取付けられたエバカバーと、エバカバーを取付けた後に、横架設部材の略半分の部分と、エバカバーとの間に配され、前記エバカバーに横方向に設けられた溝と嵌合して支持される断熱性の底板と、底板を取付けた後に、底板の貯蔵室中央側の側部と、中間仕切り壁との間に配され、前記エバカバーに縦方向に設けられた溝と係合する断熱性の縦仕切り板と、内箱と外箱の間に断熱材を充填して発泡させた後に、横架設部材と中間仕切り壁との間であって縦仕切り板の前方に配し、突出防露パイプの後方に取付けた縦仕切りカバー部材とを備え、中間仕切り壁と横架設部材との間の一方の空間に、貯蔵室の背面、中間仕切り壁、貯蔵室の一側面、縦仕切り板、底板とより囲まれた断熱性の第1区画室を形成し、他方の空間には、貯蔵室の背面、中間仕切り壁、貯蔵室の他側面、縦仕切り板とより囲まれた第2区画室を形成したことを特徴とするものである。
【0007】
請求項2の冷蔵庫のキャビネットは、請求項1のものにおいて、縦仕切り板は、第2区画室側から取付けたものである。
【0008】
請求項3の冷蔵庫のキャビネットは、請求項2のものにおいて、第2区画室の扉スイッチを収納するスイッチ収納部を縦仕切り板の前端上部から突出させ、この突出したスイッチ収納部の中央側前部に凹部を設け、縦仕切りカバー部材の前面カバーの端部を凹部に係合させたものである。
【0009】
請求項4の冷蔵庫のキャビネットの製造方法は、内箱と外箱とよりなり、内箱と外箱との間に断熱材を充填して、貯蔵室空間を形成し、また、貯蔵室の内部を上下に仕切る中間仕切り壁を内箱内に設け、内箱と外箱との間に断熱材を充填する冷蔵庫のキャビネットの製造方法において、中間仕切り壁によって仕切られた下方の貯蔵室空間をさらに上下に仕切り、かつ防露パイプが内蔵された横架設部材を貯蔵室の前面開口に架設する第1工程と、前記横架設部材より突出防露パイプを突出させる第2工程と、内箱と外箱とを治具で固定し、内箱と外箱の間に断熱材を充填して発泡させる第3工程と、内箱と外箱の間に断熱材を充填して発泡させた後に、キャビネット背面前方にエバカバーを取付ける第4工程と、エバカバーを取付けた後に、前記エバカバーに横方向に設けられた溝と嵌合して横架設部材の略半分の部分とエバカバーとの間に断熱性を配する第5工程と、内箱と外箱の間に断熱材を充填して発泡させた後に、横架設部材と中間仕切り壁との間であって縦仕切り板の前方に配し、突出防露パイプの後方に縦仕切りカバー部材を取付ける第6工程と、エバカバーを取付けた後に、前記エバカバーに縦方向に設けられた溝と係合して、底板の貯蔵室中央側の側部と中間仕切り壁との間に断熱性の縦仕切り板を配する第7工程とよりなり、これら工程により、中間仕切り壁と横架設部材との間の一方の空間には、貯蔵室の背面、中間仕切り壁、貯蔵室の一側面、縦仕切り板、底板とより囲まれた断熱性の第1区画室を形成し、他方の空間には、貯蔵室の背面、中間仕切り壁、貯蔵室の他側面、縦仕切り板とより囲まれた第2区画室を形成したものである。
【0010】
請求項5の冷蔵庫のキャビネットの製造方法は、請求項4のものにおいて、第5工程において、底板の側部を貯蔵空間の一側面に接触させることにより、底板の位置決めを行い、第7工程において、縦仕切り板を第2区画室側から配することにより、縦仕切り板を固定するものである。
【0011】
請求項6の冷蔵庫のキャビネットの製造方法は、請求項4のものにおいて、横架設部材内部に防露パイプを配し、防露パイプを横架設部材より上方に突出させ、突出した防露パイプと中間仕切り壁との間に隙間を形成し、また、第3工程において用いられる治具であって、中間仕切り壁と横架設部材との間の空間に挿入する治具は、第1区画室に挿入される第1治具部と、第2区画室に挿入される第2治具部と、第1治具部と第2治具部とを連結し、かつ、前記隙間の位置に挿入される連結治具部とよりなるものである。
【0012】
請求項1の冷蔵庫のキャビネットであると、横架設部材に防露パイプを埋設しておけば、ヒータを特別に設ける必要がなく、また、断熱性の第1区画室は、底板、縦仕切り板を組み立てるだけで形成することができる。
【0013】
請求項2の冷蔵庫のキャビネットであると、縦仕切りカバー部材内部にも防露パイプを配することができる。
【0014】
請求項3の冷蔵庫のキャビネットであると、第2区画室の扉スイッチは、縦仕切りカバー部材の前面のカバーの端部をスイッチ収納部の凹部に係合させることにより所定の位置に位置決めすることができる。
【0015】
請求項4の冷蔵庫のキャビネットの製造方法であると、断熱性の第1区画室の前面に設けられる露付き防止の熱源を防露パイプによって形成することができる。
【0016】
請求項5の冷蔵庫のキャビネットの製造方法であると、底板の位置決めを確実に行うことができ、また、縦仕切り板を第2区画室側から配することにより、縦仕切り板も正確な位置に位置決めすることができる。
【0017】
請求項6の冷蔵庫のキャビネットの製造方法であると、横架設部材から防露パイプが突出していても、第1区画室及び第2区画室内部を第1治具部と第2治具部とより押さえることができ、内箱天井面のシール面の変形を防止することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図1〜図13に基づいて説明する。
【0019】
本実施例の冷蔵庫10は、図13に示すように、キャビネット12内部(貯蔵室空間)を上方から冷蔵室14、野菜室16、製氷室18、冷凍室20に区画され、製氷室18の右側には切替室22が設けられている。
【0020】
キャビネット12は、金属板より形成された外箱24と内箱26とより形成され、外箱24と内箱26との間には発泡ウレタンを充填するための充填空間が形成されている。また、内箱26の中央部にはキャビネット12内部(貯蔵室空間)を冷蔵空間と冷凍空間に区画するための中間仕切り壁28が一体に形成されている。
【0021】
1.製氷室18と切替室22の構造
本実施例は、この冷蔵庫10の構造のうち、製氷室18と切替室22の構造に関するものであり、図1に基づいてその構造を最初に簡単に説明しておく。
【0022】
図1に示すように、中間仕切り壁28によって区切られた下方の冷凍空間には、製氷室18、切替室22及び冷凍室20を形成するものであり、製氷室18、切替室22と冷凍室20とを仕切目的とパイプの保護を兼ねるために、横架設部材30がウレタン発砲前に設けられている。この横架設部材30の内部には、冷凍サイクルの一部分である防露パイプ32が設けられている。これによって露付きが防止される。
【0023】
切替室22は断熱構造を有する必要があるため、横架設部材30とキャビネット12の背面との間に断熱性の底板34を取付け、次に、横架設部材30から突出した防露パイプ32の後方に縦仕切りカバー部材36を取付ける。そして、この縦仕切りカバー部材36の前面に金属製の前カバー38を取付け、最後に製氷室18と切替室22を仕切るための断熱性の縦仕切り板40を取付けるものである。
【0024】
2.製造工程
以下、これらの構造を製造工程に基づいて詳しく説明していく。
【0025】
(第1工程)
中間仕切り壁28を有した内箱26と、外箱24とを組み合わせる。この場合に、防露パイプ32も内蔵しておく。
【0026】
(第2工程)
中間仕切り壁28の下方に位置する冷凍空間の部分に横架設部材30を取付ける。また、中間仕切り壁28の下面前部から、フランジ部54が突出している。このフランジ部54は、縦仕切りカバー部材36をネジ止めするためのものである。
【0027】
この場合に、防露パイプ32を横架設部材30に沿って配すると共に、横架設部材30の中央部より防露パイプ32の一部である防露パイプ(以下、突出防露パイプという)42を突出させておく。突出防露パイプ42の先端は逆U字状に折曲され、中間仕切り壁28から下方に突出したフランジ部54との間には約1cmの隙間が存在している。また、横架設部材30の中央部、すなわち、突出防露パイプ42の後方には縦仕切りカバー部材36の下部が係合する取付突部44が突出している。この取付突部44は、縦仕切りカバー部材36が右側から取付け可能なように、階段状となっている。
【0028】
(第3工程)
第2工程を終了した後、内箱26、外箱24をウレタン治具の内部に収納する。ここで横架設部材30と中間仕切り壁28との間に形成された空間に治具を挿入する場合を図12に示している。
【0029】
この空間に挿入される治具46は、切替室22に挿入される第1治具部48と製氷室18に挿入される第2治具部50とよりなり、第1治具部48と第2治具部50とは連結治具部52によって連結されている。そして、この連結治具部52は、図12に示すように、突出防露パイプ42と中間仕切り壁28より下方に突出したフランジ部54との隙間に挿入されるものである。
【0030】
上記のように治具46を構成することにより、突出防露パイプ42が突出していても、製氷室18と切替室22の天井面を固定することができるため、ウレタン発泡を行った場合でも内箱天井部26aが変形することがない。
【0031】
そして、上記のように治具46で内箱26と外箱24を押さえた後に、発泡ウレタンを注入して発泡させ、キャビネット12を断熱構造とする。
【0032】
(第4工程)
上記のように断熱構造としたキャビネット12の背面前方に冷凍サイクルの部品である冷却器110や送風機112を配し、これらの前面にエバカバー56を内箱26にネジ止めする(図1、11参照)。
【0033】
(第5工程)
エバカバー56を取り付けた後に、図2に示すように、横架設部材30の右半部とキャビネット12の背面に当たるエバカバー56との間に、断熱性の底板34を取付ける。この底板34が切替室22の底板となる。なお、底板34の左側部近傍には、中間底板40の底部と係合するための突条72が突出している。
【0034】
この底板34の取付け方には、次の特徴がある。
【0035】
第1の点は、次の通りである。
【0036】
切替室22の右側壁に当たるキャビネット12の右側面60の下部には、切替室22に収納される容器62を引き出すための引き出しレール64が取付けられることとなる。そのため、底板34の右端部は右側面62にネジ止めすることが難しいため、図12に示すように右側面60の引き出しレール64の下方に前後方向の溝66を設け、この溝66に底板34の右側部を嵌合させる。これによって、底板34の位置決めが可能となる。
【0037】
第2の点は、図10に示すように、底板34の後部は、エバカバー56に左右方向に設けられた溝68に嵌合して支持されている。
【0038】
第3の点は、底板34の前部から一対のネジ止め部70が突出し、このネジ止め部70が横架設部材30に架け渡されることとなる。そして、このネジ止め部70に設けられているネジ孔は傾斜しており、前方からネジを固定しやすいようになっている。
【0039】
(第6工程)
図3に示すように、突出防露パイプ42の後方、すなわち、取付突部44とフランジ部54との間に縦仕切りカバー部材36を取付ける。この場合に、前記したように取付突部44は段部となっているため、縦仕切りカバー部材36を右側からはめ込み、フランジ部54と縦仕切りカバー部材36をネジ止めすると共に、取付突部44の上部と縦仕切りカバー部材36とをネジ止めして縦仕切りカバー部材36を固定する。
【0040】
縦仕切りカバー部材36は、図6に示すように合成樹脂製の外観を構成するほぼ四角柱のケース部材74の内部に、発泡スチロールよりなる断熱部材76を収納したものである。
【0041】
また、この縦仕切りカバー部材36の左側面上部には、凹部78が設けられている。また、右側面には、フランジ板80が突出し、このフランジ板80には中間底板40を固定するためのネジのネジ孔82が2箇所開口している。
【0042】
(第7工程)
図4に示すように、縦仕切りカバー部材36の前面に金属板よりなる前カバー38をネジ止めする。
【0043】
(第8工程)
図5に示すように、底板34の左側部上部と中間仕切り壁28との間、言い換えると、縦仕切りカバー部材36の後方とエバカバー56との間に縦仕切り板40をネジによって固定する。
【0044】
中間底板40の右側面には、切替室22の容器62を引き出すための引き出しレール84が設けられている。また、縦仕切り板40の前端部上部には、製氷室18の扉の開閉状態を検知するためのリードスイッチ86を収納するスイッチ収納部88が突出している。
【0045】
以下、そのスイッチ収納部88の構造について図6及び図7について説明する。
【0046】
スイッチ収納部88はほぼ直方体の形状をなし前面が開口している。スイッチ収納部88の固定位置は、縦仕切りカバー部材36の左側である。
【0047】
リードスイッチ86を内蔵したスイッチケース90は、スイッチ収納部88の開口した前面から挿入される。この場合に、スイッチ収納部88の内側の両側面には突部92,94が突出し、スイッチケース90の両側部から突出した爪96,98と係合することにより固定される。
【0048】
また、右側の突部94からはさらに外方にリブ100が延設されている。このリブ100は、前記で説明した縦仕切りカバー部材36の凹部78に係合する。また、このリブ100には切欠102が縦方向に設けられている。この切欠102には、前カバー38の左端部が係合する。
【0049】
このように前カバー38の左端部をリブ100の切欠102に係合させるのは、スイッチ収納部88、すなわち、リードスイッチ86の位置決めを行うためである。
【0050】
さらに説明すると、リードスイッチ86は製氷室18の扉の開閉状態を検知するものであるが、その機能は非常に微妙であり、位置決めを正確に行う必要がある。しかしながら、この切欠102と前カバー38との係合がなければ、縦仕切り板40を縦仕切りカバー部材36に取り付けた場合に、シール材等の反発力により縦仕切り板40が左右方向にばらつく可能性がある。そのため、切欠102に前カバー38の左端部を係合させることにより、正確にリードスイッチ86の位置決めを行っているものである。
【0051】
縦仕切り板40の下部は底板34から突出した突条72に合わせて、製氷室18の側から配するものである。そして、図9に示すように、縦仕切り板40の後部はエバカバー50に設けられた縦方向の溝104に係合させる。さらに、縦仕切りカバー部材36の右側面にあるフランジ板80ともネジ止めする。
【0052】
以上のような工程によって、キャビネット12内部に製氷室18と断熱性を有する切替室22とを形成することができる。
【0053】
なお、上記の製造工程において、縦仕切りカバー部材36と前カバー38を取り付けた後に縦仕切り板40を取り付けたが、これに代えて縦仕切り板40を取り付けた後に、縦仕切りカバー部材36と前カバー38を取り付けても良い。
【0054】
このような製造工程を行うことにより、防露パイプ32と突出防露パイプ42とによって製氷室18と切替室22の前面の露付きを防止することができ、従来のように特別のヒータを取付ける必要がないため、電気代を節減することができる。
【0055】
3.取り外し作業の工程
本実施例の冷蔵庫10においては、冷却器110等が故障して、エバカバー56を取り外す必要がある場合にも、その作業が容易に行える効果もある。以下、そのエバカバー56を取り外す手順について、図9〜図11に基づいて説明する。
【0056】
(第1の作業)
図9に示すように、縦仕切り板40を取り付けているネジ▲1▼をはずし、縦仕切り板40を製氷室18側に回転させながら取り外す。この場合に、縦仕切りカバー部材36を取り外す必要がないため、その内部にある突出防露パイプ42を曲げたりする怖れがない。
【0057】
(第2の作業)
底板34を固定しているネジ▲2▼をはずし、図10に示すように、底板34の前部を上方に回転させ、底板34を取り外す。
【0058】
(第3の作業)
底板34を取り外すと、図11に示すようになるため、エバカバー56を容易に取り外すことができる。
【0059】
以上のような作業において、突出防露パイプ42を曲げたりする必要がなく、突出防露パイプ42の破損、突出防露パイプ42と前カバー38の密着性も確保でき、ネジをはずすだけで容易に縦仕切り板40と底板34を取り外すことができるため、作業能率が上昇する。
【0060】
【発明の効果】
以上のように本発明の冷蔵庫のキャビネット及びその製造方法であると、第1区画室及び第2区画室の前面に設けられた露付き防止のための熱源を防露パイプによって実現することができ、特別なヒータを設ける必要がないため電気代を節減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の冷蔵庫の要部拡大斜視図である。
【図2】第5工程を終了した状態の製氷室と切替室の斜視図である。
【図3】第6工程を終了した状態の製氷室と切替室の斜視図である。
【図4】第7工程を終了した状態の製氷室と切替室の斜視図である。
【図5】第8工程を終了した後の製氷室と切替室の斜視図である。
【図6】縦仕切り板、縦仕切りカバー部材、前カバーの分解斜視図である。
【図7】図5におけるA−A線断面図である。
【図8】切替室の縦断面図である。
【図9】製氷室と切替室の横断面図である。
【図10】縦仕切り板を取り除いた状態の切替室と冷凍室の縦断面図である。
【図11】側板を取り除いた状態の切替室と冷凍室の縦断面図である。
【図12】製氷室と切替室に治具を挿入した状態の正面図である。
【図13】冷蔵庫の部屋の配置を示す説明図である。
【符号の説明】
10 冷蔵室
12 キャビネット
18 製氷室
22 切替室
24 外箱
26 内箱
28 中間仕切り壁
30 横架設部材
32 防露パイプ
34 底板
36 縦仕切りカバー部材
38 前カバー
40 縦仕切り板
42 突出防露パイプ
Claims (6)
- 内箱と外箱とよりなり、内箱と外箱との間に断熱材を充填して、貯蔵室空間を形成した冷蔵庫のキャビネットにおいて、
貯蔵室空間を上下に区画する中間仕切り壁と、
中間仕切り壁によって仕切られた下方の貯蔵空間をさらに上下に仕切り、かつ防露パイプが内蔵され、貯蔵室の前面開口に架設した横架設部材と、
前記横架設部材より突出した突出防露パイプと、
内箱と外箱の間に断熱材を充填して発泡させた後に、キャビネット背面前方に取付けられたエバカバーと、
エバカバーを取付けた後に、横架設部材の略半分の部分と、エバカバーとの間に配され、前記エバカバーに横方向に設けられた溝と嵌合して支持される断熱性の底板と、
底板を取付けた後に、底板の貯蔵室中央側の側部と、中間仕切り壁との間に配され、前記エバカバーに縦方向に設けられた溝と係合する断熱性の縦仕切り板と、
内箱と外箱の間に断熱材を充填して発泡させた後に、横架設部材と中間仕切り壁との間であって縦仕切り板の前方に配し、突出防露パイプの後方に取付けた縦仕切りカバー部材とを備え、
中間仕切り壁と横架設部材との間の一方の空間に、貯蔵室の背面、中間仕切り壁、貯蔵室の一側面、縦仕切り板、底板とより囲まれた断熱性の第1区画室を形成し、他方の空間には、貯蔵室の背面、中間仕切り壁、貯蔵室の他側面、縦仕切り板とより囲まれた第2区画室を形成した
ことを特徴とする冷蔵庫のキャビネット。 - 縦仕切り板は、第2区画室側から取付けたことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫のキャビネット。
- 第2区画室の扉スイッチを収納するスイッチ収納部を縦仕切り板の前端上部から突出させ、
この突出したスイッチ収納部の中央側前部に凹部を設け、
縦仕切りカバー部材の前面カバーの端部を凹部に係合させたことを特徴とする請求項2記載の冷蔵庫のキャビネット。 - 内箱と外箱とよりなり、内箱と外箱との間に断熱材を充填して、貯蔵室空間を形成し、また、貯蔵室の内部を上下に仕切る中間仕切り壁を内箱内に設け、内箱と外箱との間に断熱材を充填する冷蔵庫のキャビネットの製造方法において、
中間仕切り壁によって仕切られた下方の貯蔵室空間をさらに上下に仕切り、かつ防露パイプが内蔵された横架設部材を貯蔵室の前面開口に架設する第1工程と、
前記横架設部材より突出防露パイプを突出させる第2工程と、
内箱と外箱とを治具で固定し、内箱と外箱の間に断熱材を充填して発泡させる第3工程と、
内箱と外箱の間に断熱材を充填して発泡させた後に、キャビネット背面前方にエバカバーを取付ける第4工程と、
エバカバーを取付けた後に、前記エバカバーに横方向に設けられた溝と嵌合して横架設部材の略半分の部分とエバカバーとの間に断熱性を配する第5工程と、
内箱と外箱の間に断熱材を充填して発泡させた後に、横架設部材と中間仕切り壁との間であって縦仕切り板の前方に配し、突出防露パイプの後方に縦仕切りカバー部材を取付ける第6工程と、
エバカバーを取付けた後に、前記エバカバーに縦方向に設けられた溝と係合して、底板の貯蔵室中央側の側部と中間仕切り壁との間に断熱性の縦仕切り板を配する第7工程とよりなり、
これら工程により、中間仕切り壁と横架設部材との間の一方の空間には、貯蔵室の背面、中間仕切り壁、貯蔵室の一側面、縦仕切り板、底板とより囲まれた断熱性の第1区画室を形成し、他方の空間には、貯蔵室の背面、中間仕切り壁、貯蔵室の他側面、縦仕切り板とより囲まれた第2区画室を形成したことを特徴とする冷蔵庫のキャビネットの製造方法。 - 第5工程において、底板の側部を貯蔵室の一側面に接触させることにより、底板の位置決めを行い、
第7工程において、縦仕切り板を第2区画室側から配することにより、縦仕切り板を固定することを特徴とする請求項4記載の冷蔵庫のキャビネットの製造方法。 - 横架設部材内部に防露パイプを配し、
防露パイプを横架設部材より上方に突出させ、
突出した防露パイプと中間仕切り壁との間に隙間を形成し、
また、第3工程において用いられる治具であって、中間仕切り壁と横架設部材との間の空間に挿入する治具は、
第1区画室に挿入される第1治具部と、
第2区画室に挿入される第2治具部と、
第1治具部と第2治具部とを連結し、かつ、前記隙間の位置に挿入される連結治具部とよりなることを特徴とする請求項4記載の冷蔵庫のキャビネットの製造方法。
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