JP2002022351A - 冷蔵庫の仕切り構造 - Google Patents
冷蔵庫の仕切り構造Info
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Abstract
において、仕切り体の下側の冷却室における食品収納量
の減少を抑えるとともに、仕切壁本体の断熱材の充填発
泡時における内箱の変形を抑制する。 【解決手段】 冷蔵庫の冷却空間の前部に架設した仕切
り体32が、前板36と防露パイプ38と断熱材40と
仕切りカバー42とを備えてなり、この仕切りカバー4
2の下部にスロート部50をシールするヒレ状のシール
材52を取り付けた構造であって、仕切りカバー42が
シール材52を係止する係止爪54を備え、係止爪54
を仕切りカバー42の下面と略同一平面上に配置し、そ
の上方の係止爪54内側にシール材52の取付基部52
aが差し込まれる差し込み部56を設け、この差し込み
部56に取付基部52aを差し込んでシール材52を仕
切りカバー42に取り付けた。
Description
を仕切る仕切り構造に関するものである。
いて説明する。この従来の仕切り構造は、温度帯の異な
る2室である冷蔵室100と冷凍室101とを水平な仕
切壁102で上下に仕切る構造である。仕切壁102
は、冷蔵庫本体の内箱103によって形成され内部に断
熱材104が充填発泡された仕切壁本体105と、その
前方に左右方向に架設された仕切り体106とからな
る。仕切り体106は、扉107,108のガスケット
109と当接する前板110と、前板110の背後に配
された防露パイプ111と、防露パイプ111の背後に
配された断熱材112と、断熱材112を後方から覆う
仕切りカバー113とで構成されている。
13の下面には、ガスケット109周辺から庫内側への
熱の侵入を防止するために、扉108の背面に設けられ
た凸状部114と当接してスロート部115をシールす
るヒレ状のシール材116が取り付けられている。この
シール材116は、仕切りカバー113の下面から下方
に突出した形で設けられた係止爪120により係止され
ている。また、仕切りカバー113の上面には、左右方
向に延びる冷気遮蔽用リブ117が設けられ、扉107
の背面にはこのリブ117と当接してスロート部118
をシールするヒレ状のシール材119が取り付けられて
いる。以上により、この仕切り構造においては、仕切り
体106の周囲に庫内循環冷気から分離された空気空間
を形成し、断熱性を高めている。
部にはウレタンを充填発泡することで断熱材104が形
成され、その発泡の際、一般には、発泡圧による内箱1
03の変形を防止するために、治具により内箱の壁面を
押さえている。
いては、仕切り体106の下側にシール材116を取り
付けるための係止爪120が、仕切りカバー113の下
面から下方に突出した形で設けられているため、ウレタ
ン発泡時に、係止爪120の後方に位置する内箱105
壁面を治具で押さえることができない。すなわち、係止
爪120が突出していることから、治具にはこの係止爪
120を避けるように前後方向に延びる凹溝を設ける必
要があり、この凹溝部分では内箱面を押さえることがで
きない。そのため、係止爪120の後方において内箱1
05が発泡圧により変形し、外観の悪化を起こすという
問題がある。
の下面から下方に突出していることから、仕切り体10
1の下側の冷凍室101に配された収納容器121の高
さがその分制限され、食品収納量が減少してしまうとい
う問題がある。
却室における食品収納量の減少を抑えるとともに、仕切
壁本体の断熱材の充填発泡時における内箱の変形を抑制
することを第1の課題とする。
側の冷蔵室100に配された収納容器122では、食品
収納時の負荷により底面がクリープ変形Xして幅方向中
央部が垂れ下がり、収納容器122の底面と仕切り体1
06のリブ117との間のクリアランスが減少してしま
う。そのため、従来は、収納容器122の底面をクリー
プ変形による変形量を加味した位置まで持ち上げてい
る。しかしながら、収納容器122の底面を持ち上げる
と、その分食品収納容積が減少してしまう。
気遮蔽用リブを備え、扉内板にこのリブとの間をシール
するシール材を取り付けた仕切り構造において、上側の
冷却室に配された収納容器と冷気遮蔽用リブとの接触を
防止しながら、収納容器の容積を減少を抑えることを第
2の課題とする。
る本発明の第1の冷蔵庫の仕切り構造は、冷蔵庫の冷却
空間の前部に仕切り体を左右方向に架設して、該冷却空
間を上下に仕切る冷蔵庫の仕切り構造において、前記仕
切り体が、扉内板外周のガスケットと当接する前板と、
前板の後面に当接配置された露付き防止用の熱源と、熱
源の背後に配された断熱材と、断熱材の上下面及び後面
を覆う仕切りカバーと、仕切りカバーの下部に取り付け
られてスロート部をシールするヒレ状のシール材とを備
えてなり、前記仕切りカバーが前記シール材を係止する
係止爪を備え、この係止爪を前記仕切りカバーの下面と
略同一平面上に配置し、その上方の係止爪内側に前記シ
ール材の取付基部が差し込まれる差し込み部を設け、こ
の差し込み部に前記取付基部を差し込んで前記シール材
を仕切りカバーに取り付けたものである。
する係止爪が、仕切りカバーの下面と略同一平面上に設
定され、該下面から突出していないので、仕切り体に対
して下側の冷却室の前面開口を大きく確保することがで
きる。特に、該下側の冷却室が扉の開動作に伴って引き
出される収納容器を備える引き出し式の冷却室の場合、
該収納容器の高さを高くして食品収納量を向上すること
ができる。
間を水平な仕切壁で上下に仕切る仕切り構造であって、
該仕切壁が、冷蔵庫本体の内箱によって形成され内部に
断熱材が発泡充填された仕切壁本体と、その前方に架設
された前記仕切り体とからなる仕切り構造に適用した場
合に、特に効果的である。上記第1の仕切り構造であれ
ば、仕切りカバーの下面から係止爪が突出していないた
め、仕切壁本体の断熱材の充填発泡時に係止爪の後方で
も治具で内箱を押さえることができ、発泡圧による内箱
の変形を抑制することができるからである。
止爪が後方に突出し、その差し込み部に前記シール材の
前記取付基部が後方から差し込まれていることが好適で
ある。この場合、シール材を手前に引いて係止爪に取り
付けることになるので、取り付け時の力を小さくするこ
とができ、容易に取り付けることができる。
冷蔵庫の仕切り構造は、冷蔵庫の冷却空間の前部に仕切
り体を左右方向に架設して、該冷却空間を上下に仕切る
冷蔵庫の仕切り構造において、前記仕切り体が、扉内板
外周のガスケットと当接する前板と、前板の後面に当接
配置された露付き防止用の熱源と、熱源の背後に配され
た断熱材と、断熱材の上下面及び後面を覆う仕切りカバ
ーとを備えてなり、前記仕切り体の上側の冷却室に、当
該冷却室の前面を閉塞する扉の開動作に伴って引き出さ
れる収納容器を配し、前記仕切りカバーの上面に、左右
方向に延びる冷気遮蔽用リブを立設し、前記上側の冷却
室の扉内板に、前記冷気遮蔽用リブとの間をシールする
ヒレ状のシール材を取り付け、前記冷気遮蔽用リブの長
手方向中央部を両端部に対して低くしたものである。
負荷によって底面がクリープ変形して幅方向中央部が垂
れ下がってくるが、そのような場合でも、この仕切り構
造であると、仕切りカバー上面の冷気遮断用リブが冷蔵
庫の幅方向中央部で低く設定されているため、垂れ下が
った収納容器の底面と仕切り体の冷気遮蔽用リブとが接
触しない。そのため、従来のように変形量を加味して収
納容器の底面を持ち上げる必要がなく、その分、該収納
容器における食品収納容積を向上することができる。
冷蔵庫の仕切り構造について図面に基づいて説明する。
拡大断面図、図2は、同仕切り構造を含む冷蔵庫内部の
要部正面図である。
ような冷蔵庫10に採用されるものである。冷蔵庫10
は、上から、冷蔵室12、野菜室14、第1冷凍室1
6、第2冷凍室18を備え、冷蔵室12と野菜室14か
らなる上側の冷蔵空間と第1及び第2冷凍室16,18
からなる下側の冷凍空間とが水平な断熱仕切壁20で仕
切られている。冷蔵室12と野菜室14とは、前面開口
部において左右方向に架設された仕切り体22により上
下に仕切られており、同様に、第1冷凍室16と第2冷
凍室18との間も、前面開口部において左右方向に架設
された仕切り体24により上下に仕切られている。
6が配され、該収納容器26が野菜室扉15の開動作に
伴って前方に引き出されるように構成されている。同様
に、第1冷凍室16にも引き出し式の収納容器28が配
され、その前方の扉17の開動作に伴って引き出される
ように構成されている。なお、図2に示すように、第1
冷凍室16は、中間仕切27により左右に分割され、向
かって右側に上記収納容器28が配され、左側には製氷
室19が設けられている。
異なる冷蔵空間と冷凍空間とを上下に仕切る仕切り構造
に関するものであり、以下、この仕切壁20の構造につ
いて詳細に説明する。
填された断熱仕切壁であり、冷蔵庫本体を構成する断熱
箱体11により形成された仕切壁本体30と、この仕切
壁本体30の前端に取り付けられた仕切り体32とより
なる。
る内箱により形成された水平な棚状部34と、この内箱
の棚状部34の内部に充填発泡された硬質ウレタンより
なる断熱材35とで構成されている。
部において左右方向に架設されており、金属製の前板3
6と、前板36の後面に当接配置された冷却サイクルの
一部である防露パイプ38と、防露パイプ38の背後に
配された発泡スチロール製の断熱材40と、断熱材40
の上下面及び後面を覆う断面略コ字状の合成樹脂製仕切
りカバー42とを備えてなる。
て、上下の野菜室扉15及び冷凍室扉17の背面に取り
付けられたガスケット44と当接するものである。仕切
りカバー42は、前面が開口した内側が空洞の直方体状
であり、この空洞状の内側に直方体形状をなす断熱材4
0が収納され、前面開口部に前板36が配されている。
内板47との間に発泡ウレタンの断熱材48を積層一体
化してなる断熱扉であり、扉内板47には、後方に突出
して仕切壁20との間でスロート部48,50を形成す
る凸状部49が設けられている。
状部49と当接もしくは接近して仕切り体32の下側の
スロート部50をシールするヒレ状のシール材52が取
り付けられている。このシール材52は、仕切りカバー
42の下面に設けられた係止爪54により係止されてい
る。
けられる取付基部52aと、この取付基部52aから前
方に延び、扉17背面の凸状部49に当接してスロート
部50を塞ぐ前ヒレ52bと、取付基部52aから後方
に延び、仕切壁本体30の下面に当接して仕切り体32
の後端部から冷凍室16内への熱リークを防ぐ後ヒレ5
2cとからなる。
ら下方に突出しないように当該下面と略同一平面上に配
置されている。詳細には、仕切りカバー42の下面は、
後端部が若干高い段差状に形成されており、係止爪54
は、仕切り体32の正面から見てアンダーカット形状と
なるように、前記下面の段差部から後方に向かって水平
に突出している。これにより、係止爪54の内側、即ち
上側には、シール材52の取付基部52aが差し込まれ
る差し込み部56が設けられており、この差し込み部5
6は、仕切りカバー42の下面一般面よりも上方に形成
されている。
ル材52は、仕切壁20の全幅ではなく、中間仕切27
よりも右側の第2冷凍室16だけに配されている。ま
た、図3に示すように、このシール材52を係止する係
止爪54は、仕切り体32の長手方向に3個設けられて
いる。なお、係止爪54は、シール材52の長手方向に
おいてその全長にわたり一体に設けてもよく、また、本
実施形態のようにシール材32の長手方向において複数
個に分割して設けてもよい。
面におけるシール材取付部の左右両端には、シール材5
2を該取付部に案内するためのガイドリブ57が設けら
れており、これにより、シール材52を取り付ける際の
位置決めを容易にしている。
示すように、左右方向に延びる冷気遮蔽用リブ58が設
けられている。また、図1に示すように、野菜室扉15
の扉内板47には、冷気遮蔽用リブ58との間のスロー
ト部48をシールするヒレ状のシール材60が取り付け
られている。そして、冷気遮蔽用リブ58は、その長手
方向両端部58bに対して中央部58aほど漸次に高さ
が低くなるよう傾斜した形状に形成されている。ここで
は、中央部58aは両端部58bに対して4mm程度低
く設定されている。
は、仕切りカバー42の下部に取り付けたシール材52
によって仕切り体32の下側のスロート部50がシール
され、また、仕切りカバー42の上面に設けた冷気遮蔽
用リブ58と扉15背面のシール材60とにより仕切り
体32の上側のスロート部48がシールされる。これに
より、仕切り体32の上下に庫内循環冷気から分離され
た空気空間が形成されて、ガスケット44周辺から庫内
側への熱リークが効果的に低減される。
ー42の下面から係止爪54が突出していないため、仕
切壁本体30の断熱材35の充填発泡時に係止爪54の
後方でも治具で内箱面を押さえることができる。すなわ
ち、仕切壁本体30内部の断熱材35を発泡成形する際
には、発泡圧による内箱の変形を防止するために、内箱
内にはその前面開口部から治具を入れて内箱面を押さえ
ている。その際、係止爪54が下方に突出していると、
その後方に位置する内箱面を治具で押さえることができ
ないが、本実施形態では係止爪54が突出していないた
め、係止爪54の後方の内箱面も治具で押さえることが
でき、従って、発泡圧による内箱の変形を抑制すること
ができる。
32にシール材52を取り付けるが、その際、本実施形
態であると、係止爪52が後向きに設置され、差し込み
部56が後方に開いているため、シール材52を手前に
引いて係止爪52に取り付けることになる。手前に引く
場合、親指以外の4本の指を使うことができるため、取
り付け時の力を小さくすることができ、容易に取り付け
ることができる。
シール材52を係止する係止爪54が、仕切りカバー4
2の下面から突出していないので、突出していた従来の
構造に比べて、下側の冷凍室16内に配された収納容器
28の高さをその分高くすることができ、この収納容器
28の食品収納量を向上することができる。
菜室14の収納容器26の底面が、図2に示すように、
食品収納時の負荷によってクリープ変形Xして幅方向中
央部が垂れ下がってきた場合に、仕切りカバー42上面
の冷気遮断用リブ58が中央部58aで低く設定されて
いるため、従来のように変形量を加味して収納容器の底
面を持ち上げていなくても、垂れ下がった収納容器26
の底面が冷気遮蔽用リブ58に接触しない。そのため、
収納容器26の底面を上記従来に比べて下げることがで
き、その分食品収納容積を向上することができる。
冷蔵空間と冷凍空間とを仕切る仕切壁20における仕切
り構造について説明したが、かかる仕切り構造は、冷却
空間の前部に仕切り体のみを架設した上記仕切り体2
2,24にも同様に適用することができる。
ると、仕切り体下面のシール材を係止する係止爪が、仕
切りカバーの下面から突出していないので、仕切り体の
下側の冷却室の食品収納量を向上することができ、ま
た、仕切り体の背後に断熱材を充填発泡してなる仕切壁
本体を設けた場合、発泡時に係止爪の後方でも治具で内
箱面を押さえることができ、発泡圧による内箱の変形を
抑制することができる。
りカバー上面の冷気遮断用リブが冷蔵庫の幅方向中央部
で低く設定されているため、上側の冷却室の収納容器の
底面が食品収納時の負荷によって垂れ下がってきた場合
に、従来のように変形量を加味して収納容器の底面を持
ち上げていなくても、垂れ下がった収納容器の底面と仕
切り体の冷気遮蔽用リブとの接触を防止することがで
き、従って、その分収納容器における食品収納容積を向
上することができる。
の縦断面図である。
ある。
Claims (4)
- 【請求項1】冷蔵庫の冷却空間の前部に仕切り体を左右
方向に架設して、該冷却空間を上下に仕切る冷蔵庫の仕
切り構造において、 前記仕切り体が、扉内板外周のガスケットと当接する前
板と、前板の後面に当接配置された露付き防止用の熱源
と、熱源の背後に配された断熱材と、断熱材の上下面及
び後面を覆う仕切りカバーと、仕切りカバーの下部に取
り付けられてスロート部をシールするヒレ状のシール材
とを備えてなり、 前記仕切りカバーが前記シール材を係止する係止爪を備
え、この係止爪を前記仕切りカバーの下面と略同一平面
上に配置し、その上方の係止爪内側に前記シール材の取
付基部が差し込まれる差し込み部を設け、この差し込み
部に前記取付基部を差し込んで前記シール材を仕切りカ
バーに取り付けたことを特徴とする冷蔵庫の仕切り構
造。 - 【請求項2】冷蔵庫の冷却空間を水平な仕切壁で上下に
仕切る仕切り構造であって、 該仕切壁が、冷蔵庫本体の内箱によって形成され内部に
断熱材が発泡充填された仕切壁本体と、その前方に架設
された前記仕切り体とからなることを特徴とする請求項
1記載の冷蔵庫の仕切り構造。 - 【請求項3】前記係止爪が後方に突出し、その差し込み
部に前記シール材の前記取付基部が後方から差し込まれ
たことを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫の仕切り構
造。 - 【請求項4】冷蔵庫の冷却空間の前部に仕切り体を左右
方向に架設して、該冷却空間を上下に仕切る冷蔵庫の仕
切り構造において、 前記仕切り体が、扉内板外周のガスケットと当接する前
板と、前板の後面に当接配置された露付き防止用の熱源
と、熱源の背後に配された断熱材と、断熱材の上下面及
び後面を覆う仕切りカバーとを備えてなり、 前記仕切り体の上側の冷却室に、当該冷却室の前面を閉
塞する扉の開動作に伴って引き出される収納容器を配
し、 前記仕切りカバーの上面に、左右方向に延びる冷気遮蔽
用リブを立設し、 前記上側の冷却室の扉内板に、前記冷気遮蔽用リブとの
間をシールするヒレ状のシール材を取り付け、 前記冷気遮蔽用リブの長手方向中央部を両端部に対して
低くしたことを特徴とする冷蔵庫の仕切り構造。
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