JPH08145546A - 冷蔵庫等の扉装置 - Google Patents

冷蔵庫等の扉装置

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Publication number
JPH08145546A
JPH08145546A JP28530494A JP28530494A JPH08145546A JP H08145546 A JPH08145546 A JP H08145546A JP 28530494 A JP28530494 A JP 28530494A JP 28530494 A JP28530494 A JP 28530494A JP H08145546 A JPH08145546 A JP H08145546A
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JP
Japan
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door
groove
inner plate
plate
gasket
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Application number
JP28530494A
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English (en)
Inventor
Seiji Kimura
征二 木村
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 扉外板に仮止めすることができ、且つ仮止め
前に扉内板の溝に容易にガスケットが装着でき、さらに
仮止め時にガスケットの挿入部が扉内板の溝の間口部で
締め付けられ、発泡後により締め付けられるようにした
扉装置(詳述すれば扉内板)を提供することを目的とす
る。 【構成】 前面壁41、左右両側壁42、42及び両側
壁の先端部を内方に折曲した内向フランジ部43からな
る金属製の扉外板44と、周縁にフランジ片46を有し
た樹脂製の上下扉キャップ47、47と、前記内向フラ
ンジ部及びフランジ片に載置され平面視環状の外向フラ
ンジ部48とこの外向フランジ部よりも内側に位置する
ガスケット52取付用の溝49とを有した樹脂製の扉内
板50とを備えた冷蔵庫等の扉装置3であり、前記扉内
板50の成形加工時には、前記扉内板の相対向する溝4
9の外側面間の寸法Lが扉外板44の相対向する内向き
フランジ部43の内端間の寸法lよりも大きく設定され
ているものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷蔵庫等の扉装置の裏
側の周縁部に取り付けられ断熱箱体の開口の縁部に当接
して扉と開口の縁部とのシールを行うガスケットを取り
付ける扉内板を改良した扉装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】冷蔵庫等の扉装置の一部を構成する扉内
板に奥部が広くなった溝を形成して、この溝にガスケッ
トの取付部を挿入するようにしたものとして、例えば、
(I)特公昭58−55424号公報や(II)実公昭62−
41176号公報がある。前記(I)の公報に示されたも
のは、内板の溝にガスケットの取付基部を挿入した後、
内板と外板との間に発泡断熱材を充填してこの断熱材の
発泡圧により内板の溝を圧縮して取付基部を溝内に固定
するようにしている。また、前記(II)の公報に示された
ものは、扉の溝部(有底取付口)にガスケットの挿入部
を挿入しやすくするために、ガスケットの挿入部は、有
底取付口の内壁全面に密接する袋状部と、袋状部内の底
部より立ち上がらせたアンカー部とを有し、アンカー部
の頂部を有底取付口の開口幅より大きくして、この頂部
を有底取付口への挿入時に変形させて袋状部を介して取
付口に係止させるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記(I)の公報に開示
されたものにあっては、断熱材の充填前にガスケットの
取付基部を内板の溝に取り付けて断熱材の発泡圧を利用
してガスケットの取付基部を溝で圧縮させるようにして
いるため、断熱材の発泡時に生じる熱及び発泡治具の熱
でガスケットが変形してしまい、断熱箱体の開口縁にガ
スケットがうまく当接しなくなる不具合があった。一
方、前記(II)の公報に開示されたものにあっては、扉の
内板に台形状の溝を形成するにあたって真空成形加工法
で溝を形成することが難しく、台形状の溝を備えた内板
を外板に組み付ける作業が行いにくくなり、成形及び組
付作業面での不具合があった。さらに、両公報にあって
は内板を外板に仮止めすることについては何等考慮され
ていない。
【0004】一方、これらの技術で抱える問題を回避す
べく出願人は、扉内板の成形加工時において、扉内板の
溝の間口部と底部が略同じ幅であり且つ前記間口部より
も外側の部分が山形をなす山形部として形成し、発泡治
具による扉外板及び上下扉キャップへの組み合わせ時に
おいて、この発泡治具で前記山形部を扉内板、扉外板及
び上下扉キャップで形成された空間側へ押さえつけて前
記溝の間口部の幅を底部の幅よりも小さくしてガスケッ
ト取付用の溝を形成し、発泡作業終了後にこの溝にガス
ケットの挿入部を挿入して扉装置を形成した。
【0005】しかしながら、この扉装置においては発泡
作業終了後に間口部の幅が底部の幅よりも小さい溝に対
してガスケットの挿入部を挿着するため、挿着時の作業
性を考慮すると溝の間口部の幅をあまり小さくはできな
い。即ち、間口部の幅が小さすぎればガスケットが挿着
しにくく、幅が大きければガスケットの挿入作業が楽に
なるものの逆にガスケットは外れやすくなる不具合があ
る。また、扉内板は真空成形法で1mm程度の厚さに形
成されることから、十分な可撓性を有し断熱材の収縮に
追随して溝の幅寸法が変動しやすい不具合があり、発泡
作業時の周囲状況、扉内板やガスケットの成形状況や発
泡断熱材の成長状況等により溝の間口部の幅寸法を均一
にすることは不可能に近い。さらに、充填された発泡断
熱材(主として発泡ポリウレタンフォーム)は、冷蔵庫
を設置する場所の気温の高低、冷蔵庫内外の温度差や冷
却運転と除霜運転の繰り返し等使用環境によって若干の
膨張、収縮が繰り返される。特に、主として冷却運転時
に起こる発泡断熱材の収縮動作によって溝の間口部はそ
の幅が広がるため、ガスケットはより外れ易くなり扉の
開閉動作或いは扉開放時の扉への衝撃等でガスケットの
一部が外れてしまう不具合があった。
【0006】そこで本発明では、扉外板に仮止めするこ
とができる扉内板を提供することを第1の目的とし、且
つ仮止め前に扉内板の溝に容易にガスケットが装着でき
る扉内板を提供することを第2の目的とし、扉内板の仮
止め時にガスケットの挿入部が扉内板の溝の間口部で締
め付けられ、発泡後により締め付けられるようにした扉
装置(詳述すれば扉内板)を提供することを第3及び第
4の目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前面壁、左右
両側壁及び両側壁の先端部を内方に折曲した内向フラン
ジ部からなる金属製の扉外板と、周縁にフランジ片を有
した樹脂製の上下扉キャップと、前記内向フランジ部及
びフランジ片に載置され平面視環状の外向フランジ部と
この外向フランジ部よりも内側に位置するガスケット取
付用の溝とを有した樹脂製の扉内板と、これら扉内板、
扉外板及び上下扉キャップを組み合わせてできる空間に
充填された発泡断熱材とを備えた冷蔵庫等の扉装置にお
いて、扉内板を扉外板に仮止めできるように、扉内板の
成形加工時には、扉内板の相対向する溝の外側面間の寸
法が扉外板の相対向する内向きフランジ部の内端間の寸
法よりも大きく設定されている冷蔵庫等の扉装置を提供
するものである。
【0008】また本発明は、仮止め前の扉内板の溝に容
易にガスケットが装着できるように、扉内板の成形加工
時には、扉内板の溝の間口部と底部が略同じ幅であり且
つ前記間口部よりも外側の部分が山形をなす山形部とし
て形成されている冷蔵庫等の扉装置を提供するものであ
る。
【0009】さらに本発明は、扉内板の扉外板への仮止
め時にガスケットの挿入部を扉内板の溝の間口部で締め
付けられるように、扉内板の成形加工時には、扉内板の
相対向する溝の外側面間の寸法が前記扉外板の相対向す
る内向きフランジ部の内端間の寸法よりも大きく、前記
扉内板の溝の間口部と底部が略同じ幅であり且つ前記間
口部よりも外側の部分が山形をなす山形部として形成さ
れ、ガスケットの挿入部が溝に挿入された扉内板を発泡
治具により前記扉外板及び上下扉キャップに組み合わせ
るときに、この発泡治具で扉内板の山形部を内外両板間
に形成される空間側へ押さえつけて溝の間口部の幅を溝
の底部の幅よりも小さくし且つこの溝の外面間の寸法を
扉外板の相対向する内向きフランジ部の内端間の寸法と
略同じにして組み合わせた冷蔵庫等の扉装置を提供する
ものである。
【0010】さらに本発明は、発泡断熱材の充填後(即
ち発泡後)にガスケットの挿入部を扉内板の溝の間口部
でより締め付けられるように、扉内板を扉外板及び上下
扉キャップに組み合わせる前に扉外板内に充填された発
泡断熱材の原液が発泡成長するときの発泡圧を利用し
て、扉内板の溝の間口部の幅をより小さくした冷蔵庫等
の扉装置を提供するものである。
【0011】
【作用】請求項1の発明によれば、扉内板の成形加工時
においては、扉内板の相対向する溝の外側面間の寸法が
扉外板の相対向する内向きフランジ部の内端間の寸法よ
りも大きく設定することにより、扉内板を扉外板に仮止
めする即ち扉内板を扉外板に被せるように取り付けれ
ば、扉外板の内フランジの内端(即ち先端)で溝の外側
面が溝の中心方向に向かって押され溝の外側面の根元部
分がこの方向に撓むため、扉内板の溝の間口部が狭めら
れて所定の寸法(即ち相対向する内向きフランジ部の内
端間の寸法)となり、扉内板が扉外板に仮止めされる一
方、扉内板の成形加工時に溝の間口部の幅寸法に多少の
誤差があっても上述の溝の撓みでこの誤差は吸収され
る。また、扉内板の溝にガスケットを装着しておけば、
扉内板の仮止め時にガスケットの挿入部の根元部分が溝
の間口部で締め付けられてガスケットが強固に固定され
る。
【0012】請求項2の発明によれば、扉内板の溝は、
成形加工時において間口部と底部とが略同じ幅であるた
め、扉内板にガスケットを取り付ける作業即ちガスケッ
トの挿入部をこの溝に挿入する作業が行いやすくなる。
【0013】請求項3の発明によれば、扉内板は、ガス
ケットの挿入部が溝に挿入された扉内板を扉外板に組み
合わせるときに発泡治具で扉内板の山形部を内外両板間
に形成される空間側へ押さえつけるようにしたので、成
形加工時に溝の間口部よりも外側の部分が山形をなすよ
うに形成された山形部と、外側面間の寸法が扉外板の相
対向する内向きフランジ部の内端間の寸法よりも大きく
設定された溝の外側面とが、ともに溝の中心方向に向か
って撓み、溝の間口部の幅が溝の底部の幅よりも小さく
なり、且つこの溝の外面間の寸法を扉外板の相対向する
内向きフランジ部の内端間の寸法と略同じ寸法になる。
この結果として、扉内板が扉外板に仮止めされると共
に、溝に挿入されたガスケットの挿入部の根元部分が溝
の間口部で締め付けられてガスケットの挟持力(取り付
け力)が強固になる。
【0014】さらに請求項4の発明によれば、扉内板の
溝の間口部は、成形加工時において溝の底部と略同じ幅
であり、扉外板への組み合わせ時に底部の幅よりも小さ
くなり、さらに発泡時に断熱材の発泡圧によってより小
さくなる方向の力を受けるため、ガスケットの挿入部
(特に根元部分)はこの溝の間口部によって仮止め時よ
りも強固に締め付けられる。結果的に扉装置の完成時に
は、ガスケットは扉内板の溝から外れにくくなる。
【0015】
【実施例】以下本発明の実施例を図1乃至図12に基づ
き説明する。図1は冷蔵庫の縦断側面図であり、図2は
本発明の扉内板の縦断側面図であり、図3は扉内板の溝
及びその周囲部分の拡大図であり、図4は扉外板、扉内
板及びガスケットの組み立て前の状態を示す横断側面図
であり、図5は図4の要部拡大図であり、図6は発泡治
具への扉装置の組立て手順を説明するための治具と扉装
置とを分解状態で示した場合の横断側面図である。
【0016】また、図7は扉装置の完成状態における要
部横断側面図であり、図8は図7の要部拡大断面図であ
り、図9は扉装置の完成状態における要部縦断側面図で
あり、図10は図9の要部拡大図であり、図11はガス
ケットの通常状態における拡大断面図であり、図12は
ガスケットの取付時における収納部での押圧状態を示す
拡大断面図である。
【0017】図1において1は家庭用冷蔵庫(以下単に
冷蔵庫という)であり、この冷蔵庫1はその本体を構成
する前面開口の断熱箱体2と、この断熱箱体2の開口を
閉塞する扉3、4、5とで構成される。扉3は後述の冷
蔵室13に対応する回動式の扉であり、扉4及び5は引
き出し式の扉であり、扉4は後述の冷凍室14に対応
し、扉5は後述の野菜室15に対応している。
【0018】11及び12は断熱箱体2の内部を上中下
3段に仕切る横仕切壁であり、本実施例では仕切壁11
の上方を食品が凍結しない温度(例えば約3℃程度)に
冷却される冷蔵室13、仕切壁12の上方を凍結温度
(例えば約−20℃前後)に冷却される冷凍室14、下
方を冷蔵室の温度より若干高めの野菜の収納に適した温
度(例えば約7℃程度)に冷却される野菜室15として
いる。また、扉4には冷凍食品を収納する容器16が、
扉5には野菜を収納する容器17がそれぞれ取り付けら
れている。
【0019】冷凍室14の背部には仕切板18が配置さ
れ、この仕切板18の後方に冷却器としてのプレートフ
ィン式の蒸発器19及びプロペラファン等の送風機20
が配置される冷却器室21が形成されている。
【0020】22は蒸発器19で冷却された冷気を吹出
口22Aから冷凍室14に供給するための冷凍用冷気ダ
クトであり、23は横仕切壁11を貫通し蒸発器19で
冷却された冷気を冷蔵室13へ供給するための冷蔵用冷
気ダクトであり、24はこの冷蔵用冷気ダクト23に連
通し吹出口24A及び24Bから冷蔵室に分配して冷気
を供給する分配用冷気ダクトである。25は冷蔵用冷気
ダクト23と分配用冷気ダクト24の接続部分に配置さ
れた形状記憶ダンパーやガス封入式のダンパー(いわゆ
る機械式ダンパー)等のダンパー装置である。
【0021】断熱箱体2の下部でかつ後部には、圧縮機
31及び蒸発皿32を配置する機械室33が形成されて
いる。35は蒸発器19の下方に配置された露受皿であ
り、36はこの露受皿35と蒸発器19との間に配置さ
れた石英ガラス管ヒータ或るいはバイコール管ヒータ等
の除霜用ヒータであり、この除霜用ヒータ36のガラス
管の表面には白金系セラミック脱臭触媒を積層塗布して
焼成してある。この除霜用ヒータ36により、圧縮機3
1の運転時(即ち冷却運転時)には蒸発器19の下方に
戻ってくる臭気成分を含んだ冷気の臭気成分を吸着し、
クリーンな冷気として蒸発器と熱交換させることがで
き、また、除霜用ヒータの運転時(即ち除霜運転時)に
は吸着した臭気成分を白金系の触媒にて酸化分解して触
媒層の活性化及びクリーンな空気を生成することができ
る。
【0022】37は横仕切壁12の下面前部に形成した
冷気吸込口37Aから仕切壁12の後部でかつ蒸発器の
下方に位置する部分に形成した戻り口37Bに至るよう
に横仕切壁12内部に前後方向に延在する冷気戻り通路
である。38は露受皿35から蒸発皿32まで除霜水を
案内する配水管である。
【0023】各扉3〜5は大きさ及び支持方式は異なる
が基本的な構成要素が同じであるため、以下に代表とし
て扉3について説明する。
【0024】扉3は、前面壁41、左右両側壁42及び
両側壁の先端部を内方に折曲した内向フランジ部43か
らなる金属製の扉外板44と、この扉外板44の上下開
口端が挿入される隙間45及び周縁にフランジ片46を
有した樹脂製の上下扉キャップ47と、前記内向フラン
ジ部43及びフランジ片46に載置され平面視環状の外
向フランジ部48とこの外向フランジ部48よりも内側
に位置するガスケット取付用の溝49とを有した樹脂製
の扉内板50と、これら扉内板50、扉外板44及び上
下扉キャップ47を組み合わせてできる空間に充填され
た発泡断熱材51と、前記溝49に固定され断熱箱体2
の開口の閉塞時に開口の縁部をシールするガスケット5
2とからなる。
【0025】扉内板50は、図3に示すようにその成形
加工時においては、溝49の間口部70と底部71が略
同じ幅寸法Aであり且つ前記間口部70よりも外側及び
内側の部分が間口部から鋭角に曲げられた山形状をなす
山形部72として形成されている。また、扉内板50の
相対向する溝49の外側面間の寸法Lが、扉外板44の
相対向する内向きフランジ部43の内端間の寸法lより
も大きく設定してある。寸法Lを寸法lよりも大きく設
定することにより、内板50を扉外板44に被せるよう
に取り付ければ、扉外板44の内向きフランジ部43の
内端(即ち先端)で溝49の外側面が溝49の中心方向
に向かって押され、溝49の外側面の根元部分がこの方
向に撓むため、扉内板50の溝49の間口部70が狭め
られて所定の寸法(即ち相対向する内向きフランジ部4
3の内端間の寸法)lとなり、扉内板50が扉外板44
に仮止めされる。
【0026】一方、扉内板50の成形加工時に溝49の
間口部70の幅寸法Aに多少の誤差があっても、上述の
仮止め時の溝49の撓みでこの誤差は吸収される。ま
た、扉内板50の溝49にガスケット52を装着してお
けば、扉内板50の仮止め時にガスケット52の挿入部
82の根元部分が溝49の間口部70で締め付けられる
ため、ガスケット52が強固に固定される。
【0027】図6には実際の発泡手順とは異なるが、発
泡上治具73と扉内板50及びガスケット52との関
係、発泡下治具75と扉外板44との関係を示すように
分解状態で上下治具と扉体とが表現されている。
【0028】尚、発泡断熱材51の充填作業(即ち発泡
作業)を簡単に説明すると、扉内板50は溝49に後述
するガスケット52の挿入部82を挿入してガスケット
52が取り付けられた状態で、発泡上治具73に形成し
た凹部74に取り付けられており、発泡下治具75の凹
部76に取り付けられ上下扉キャップ47をセットした
扉外板44内に発泡断熱材の原液を所定量注入した後、
発泡上治具73を発泡下治具75に被せて扉内板50を
扉外板44の内向フランジ部43及び上下扉キャップ4
7のフランジ片46に組み付け、扉内板50、扉外板4
4及び上下扉キャップ間に空間を形成するものである。
【0029】そして、この扉内板50の組み付け時(詳
しくは両治具73及び75で扉内板50を挟み込んだ
時)において、扉内板50、ガスケット52及び扉外板
44は上下両治具73、75で挟まれる。これによりガ
スケット52には図12に中抜き矢印Fで示すような力
が加わり、ガスケット52を取り付けた扉内板50の山
形部72もこの力で上述の空間側へ押さえ込まれるた
め、この力で溝49の根元部分が溝の中心方向に撓む。
このため溝49の間口部70の幅が底部71の幅よりも
小さくなって、間口部70が底部71より狭い湾曲形状
の溝49が完成されるものである(図8参照)。
【0030】さらに、この溝部49は注入された原液の
発泡成長するときの断熱材の発泡圧を受けてさらに溝の
中心方向に押されることとなり、結果として溝49の間
口部70の幅をBよりも縮めるように作用し、若干間口
部70の幅が小さくなるため、扉内板50を扉外板44
に仮止めしたときよりもガスケット52の挿入部82を
より強固に締め付けることができ、結果的に扉装置の完
成時には、ガスケット52は扉内板50の溝49から外
れにくくなる。
【0031】ガスケット52は、ゴム或るいは合成樹脂
等の弾性材を押し出し成形にて構成され平面視矩形状の
溝49に合わせた矩形状に接続されている。このガスケ
ット52は、ベース81と、ベース81に形成され扉内
板50の溝49に挿入される挿入部82と、断熱箱体2
の開口の縁部に当接し内部にマグネット83を収納する
収納部84と、この収納部84と挿入部82とを連結す
るように薄肉に形成され衝撃を吸収すべく内部を中空に
した複数の中空部としての第1緩衝部85及び第2緩衝
部86と、前記挿入部82から収納部84に向けて延び
前記第2緩衝部86内に位置する押圧部87と、第1緩
衝部85に形成された3つのヒレ88、89、90とか
らなる。
【0032】前記挿入部82は、前記溝49の間口部7
0と略同じ幅Bの基体91と、この基体91に連なり先
端側が半円状に湾曲した湾曲体としての頭部92と、前
記基体91及び湾曲体92に連なり前記溝49の間口部
70よりも大きく溝49の側部と略同じ幅Cの爪体93
とからなる。前記押圧部84には、一端側から他端側に
向けて傾斜させた傾斜体95を設けてある。
【0033】以上の構成において、扉内板50の溝49
は、成形加工時において間口部70と底部71とが略同
じ幅Aで、組み合わせ(組立て)時に間口部70の幅を
底部71の幅Aよりも小さくするようにしたことから、
成形時の加工性が向上し真空成形による成形も可能とな
り、扉内板50の寸法精度も向上する。
【0034】また、ガスケット52の挿入部82の先端
側に湾曲体92を設け、押圧部87に一端側から他端側
に向けて傾斜する傾斜体95を設けたことにより、傾斜
体95は、収納部84を挿入部82の方向に押したとき
に収納部84が押圧部87の傾斜体95に当接するとこ
の傾斜体95が水平になるように押圧部87及び挿入部
82が変形して挿入部82の先端側の湾曲体92を傾斜
させるように作用するため、溝49の間口部70よりも
大きな幅Cの爪体を通常時よりも小さい幅Dとなして挿
入部82の溝49への挿入作業を容易に行うことができ
るようになる。
【0035】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、扉内板の成形
加工時においては、扉内板の相対向する溝の外側面間の
寸法が扉外板の相対向する内向きフランジ部の内端間の
寸法よりも大きく設定することにより、扉内板を扉外板
に仮止めする即ち扉内板を扉外板に被せるように取り付
ければ、扉外板の内フランジの内端(即ち先端)で溝の
外側面が溝の中心方向に向かって押され溝の外側面の根
元部分がこの方向に撓むため、扉内板の溝の間口部が狭
められて所定の寸法(即ち相対向する内向きフランジ部
の内端間の寸法)となり、扉内板が扉外板に仮止めされ
る一方、扉内板の成形加工時に溝の間口部の幅寸法に多
少の誤差があっても上述の溝の撓みでこの誤差は吸収さ
れる。また、扉内板の溝にガスケットを装着しておけ
ば、扉内板の仮止め時にガスケットの挿入部の根元部分
が溝の間口部で締め付けられてガスケットが強固に固定
される。
【0036】請求項2の発明によれば、扉内板の溝は、
成形加工時において間口部と底部とが略同じ幅であるた
め、扉内板にガスケットを取り付ける作業即ちガスケッ
トの挿入部をこの溝に挿入する作業が行いやすくなる。
【0037】請求項3の発明によれば、扉内板は、ガス
ケットの挿入部が溝に挿入された扉内板を扉外板に組み
合わせるときに発泡治具で扉内板の山形部を内外両板間
に形成される空間側へ押さえつけるようにしたので、成
形加工時に溝の間口部よりも外側の部分が山形をなすよ
うに形成された山形部と、外側面間の寸法が扉外板の相
対向する内向きフランジ部の内端間の寸法よりも大きく
設定された溝の外側面とが、ともに溝の中心方向に向か
って撓み、溝の間口部の幅が溝の底部の幅よりも小さく
なり、且つこの溝の外側間の寸法を扉外板の相対向する
内向きフランジ部の内端間の寸法と略同じ寸法になる。
この結果として、扉内板が扉外板に仮止めされると共
に、溝に挿入されたガスケットの挿入部の根元部分が溝
の間口部で締め付けられてガスケットの挟持力(取り付
け力)が強固になる。
【0038】さらに請求項4の発明によれば、扉内板の
溝の間口部は、成形加工時において溝の底部と略同じ幅
であり、扉外板への組み合わせ時に底部の幅よりも小さ
くなり、さらに発泡時に断熱材の発泡圧によってより小
さくなる方向の力を受けるため、ガスケットの挿入部
(特に根元部分)はこの溝の間口部によって仮止め時よ
りも強固に締め付けられる。結果的に扉装置の完成時に
は、ガスケットは扉内板の溝から外れにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】冷蔵庫の縦断側面図である。
【図2】本発明の扉内板の縦断側面図である。
【図3】扉内板の溝及びその周囲部分の拡大図である。
【図4】扉外板、扉内板及びガスケットの組み立て前の
状態を示す横断側面図である。
【図5】図4の要部拡大図である。
【図6】発泡治具への扉装置の組立て手順を説明するた
めの分解状態の要部横断側面図である。
【図7】扉装置の完成状態における要部横断側面図であ
る。
【図8】図7の要部拡大図である。
【図9】扉装置の完成状態における要部縦断側面図であ
る。
【図10】図9の要部拡大図である。
【図11】ガスケットの通常状態における拡大断面図で
ある。
【図12】ガスケットの取付時における収納部での押圧
状態を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1 冷蔵庫 2 断熱箱体 3 扉 41 前面壁 42 左右両側壁 43 内向フランジ 44 扉外板 46 フランジ片 47 上下扉キャップ 48 外向フランジ 49 溝 50 扉内板 52 ガスケット 71 底部 77 間口部 82 挿入部 84 収納部 85 中空部 86 中空部 87 押圧部 91 基体 92 湾曲体 93 爪体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面壁、左右両側壁及び両側壁の先端部
    を内方に折曲した内向フランジ部からなる金属製の扉外
    板と、周縁にフランジ片を有した樹脂製の上下扉キャッ
    プと、前記内向フランジ部及びフランジ片に載置され平
    面視環状の外向フランジ部とこの外向フランジ部よりも
    内側に位置するガスケット取付用の溝とを有した樹脂製
    の扉内板と、これら扉内板、扉外板及び上下扉キャップ
    を組み合わせてできる空間に充填された発泡断熱材とを
    備えた冷蔵庫等の扉装置において、前記扉内板の成形加
    工時には、前記扉内板の相対向する溝の外側面間の寸法
    が前記扉外板の相対向する内向きフランジ部の内端間の
    寸法よりも大きく設定されていることを特徴とする冷蔵
    庫等の扉装置。
  2. 【請求項2】 前面壁、左右両側壁及び両側壁の先端部
    を内方に折曲した内向フランジ部からなる金属製の扉外
    板と、周縁にフランジ片を有した樹脂製の上下扉キャッ
    プと、前記内向フランジ部及びフランジ片に載置され平
    面視環状の外向フランジ部とこの外向フランジ部よりも
    内側に位置するガスケット取付用の溝とを有した樹脂製
    の扉内板と、これら扉内板、扉外板及び上下扉キャップ
    を組み合わせてできる空間に充填された発泡断熱材とを
    備えた冷蔵庫等の扉装置において、前記扉内板の成形加
    工時には、前記扉内板の溝の間口部と底部が略同じ幅で
    あり且つ前記間口部よりも外側の部分が山形をなす山形
    部として形成されていることを特徴とする冷蔵庫等の扉
    装置。
  3. 【請求項3】 前面壁、左右両側壁及び両側壁の先端部
    を内方に折曲した内向フランジ部からなる金属製の扉外
    板と、周縁にフランジ片を有した樹脂製の上下扉キャッ
    プと、前記内向フランジ部及びフランジ片に載置され平
    面視環状の外向フランジ部とこの外向フランジ部よりも
    内側に位置する溝とを有した樹脂製の扉内板と、この扉
    内板の溝に挿入される挿入部を有したガスケットと、こ
    れら扉内板、扉外板及び上下扉キャップを組み合わせて
    できる空間に充填された発泡断熱材とを備えた冷蔵庫等
    の扉装置において、前記扉内板の成形加工時には、前記
    扉内板の相対向する溝の外側面間の寸法が前記扉外板の
    相対向する内向きフランジ部の内端間の寸法よりも大き
    く、前記扉内板の溝の間口部と底部が略同じ幅であり且
    つ前記間口部よりも外側の部分が山形をなす山形部とし
    て形成され、前記ガスケットの挿入部が溝に挿入された
    扉内板を発泡治具により前記扉外板及び上下扉キャップ
    に組み合わせるときに、この発泡治具で前記扉内板の山
    形部を前記空間側へ押さえて前記溝の間口部の幅をこの
    溝の底部の幅よりも小さくし且つ前記溝の外面間の寸法
    を前記扉外板の相対向する内向きフランジ部の内端間の
    寸法と略同じにして組み合わせたことを特徴とする冷蔵
    庫等の扉装置。
  4. 【請求項4】 前記扉内板を前記扉外板及び上下扉キャ
    ップに組み合わせる前に前記扉外板内に充填された発泡
    断熱材の原液が発泡成長するときの発泡圧により、前記
    扉内板の溝の間口部の幅がより小さくなることを特徴と
    する請求項3に記載の冷蔵庫等の扉装置。
JP28530494A 1994-11-18 1994-11-18 冷蔵庫等の扉装置 Pending JPH08145546A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014238212A (ja) * 2013-06-07 2014-12-18 パナソニック株式会社 冷蔵庫
JP2016038142A (ja) * 2014-08-07 2016-03-22 パナソニックIpマネジメント株式会社 冷蔵庫用扉
US9841223B2 (en) 2014-12-01 2017-12-12 Samsung Electronics Co., Ltd. Refrigerator
JP2018004249A (ja) * 2017-10-13 2018-01-11 パナソニックIpマネジメント株式会社 ガスケット

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