JP3953654B2 - ピン差換え式の両サイドダンプバケット装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ホイールローダ等の建設車両に設けられたピン差換え式の両サイドダンプバケット装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ホイールローダ等の建設車両には、トンネル工事等で使用するための作業具としてブームの先端部にピン差換え式の両サイドダンプバケット装置を装備したものがある。
【0003】
例えば、図4に示すホイールローダ10は、台車11の前部に設けられたブーム12の先端部に、両サイドダンプバケット装置20のキャリア2がチルト可能に枢支され、このキャリア2にバケット1が支持されている。
【0004】
図5に示すように、キャリア2には左右両側にキャリア側ヒンジ部7が設けられており、図6に示すように、キャリア側ヒンジ部7の内面にはピンブッシュ15とカラー16とが装着されている。バケット1は、キャリア側ヒンジ部7に対応する左右一対のバケット側ヒンジ部6を備えている。そして、このバケット側ヒンジ部6のいずれか一方をキャリア側ヒンジ部7の一方に合わせ、ヒンジピン4を挿入して連結すると共に、キャリア2とバケット1との間にはダンプ用油圧シリンダ3を取付け、ダンプ用油圧シリンダ3を伸縮させることにより、バケット1がヒンジピン4を中心として回動するようになっている。
【0005】
このホイールローダ10を用いて土砂や岩石等の荷の積込作業を行う場合には、先ずバケット1を前傾させてホイールローダ10を荷に向けて前進させ、次にバケット1を上向きに回動させて荷を掬い込む。それからブーム12を上昇させバケット1を上向きの状態に保持してホイールローダ10を所定のダンプ位置まで走行させる。そこで、ダンプ用油圧シリンダ3を伸長させるとバケット1が側方へ傾動して荷をダンプする。
【0006】
このバケット1は、ヒンジピン4の左右差換えにより、作業の状況に応じて荷をダンプさせる方向を左右に変更することができる。
このようなピン差換え式の両サイドダンプバケット装置20では、左右いずれか一方のバケット側ヒンジ部6とキャリア側ヒンジ部7とにはヒンジピン4が挿入されているが、他方のバケット側ヒンジ部6とキャリア側ヒンジ部7とにはヒンジピン4は挿入されていない。
【0007】
従って、ヒンジピン4が挿入されている方のバケット側ヒンジ部6とキャリア側ヒンジ部7のピンブッシュ15の内面は、図6に示すように、ヒンジピン4により外部からは遮断された状態となるが、ヒンジピン4が挿入されていない方のバケット側ヒンジ部6とキャリア側ヒンジ部7のピンブッシュ15の内面は、外部に開放された状態となって土砂や粉塵、泥水その他の異物が侵入する。
【0008】
そこで、バケット側ヒンジ部6の上端(バケット1が前傾してヒンジピン4が縦向きとなった状態における上端)には、図5、図7に示すように、異物の侵入を防止するための蓋5が取付けられている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、キャリア側ヒンジ部7の下端は開放されたままの状態となっているので、ピンブッシュ15の内面には下方から異物が侵入するおそれがある。また、バケット1を回動させると、キャリア側ヒンジ部7は上下とも開放された状態となる。
【0010】
本発明は、ピン差換え式の両サイドダンプバケット装置における上記問題を解決するものであって、ヒンジピンが挿入されていない方のキャリア側ヒンジ部のピンブッシュ内面へ異物が侵入するのを防止できるピン差換え式の両サイドダンプバケット装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明は、バケットとこのバケットを支持するキャリヤとがそれぞれ左右にヒンジ部を備え、左右いずれか一方のキャリア側ヒンジ部とバケット側ヒンジ部とにヒンジピンを挿入して、キャリヤにバケットを回動可能に連結するピン差換え式の両サイドダンプバケット装置において、ヒンジピンが挿入されていない方のキャリア側ヒンジ部に、異物の侵入を防止するピンブッシュカバーを設けることにより上記課題を解決している。
【0012】
このピン差換え式の両サイドダンプバケット装置では、ピンブッシュカバーによりヒンジピンが挿入されていない方のキャリア側ヒンジ部のピンブッシュ内面へ異物が侵入するのを防止できるので、ピンブッシュの損傷やヒンジピンの差換え時の清掃の負担が軽減される。
【0013】
ピンブッシュカバーを、中央の凹陥部に連結用孔を備え周縁部がピンブッシュの端面に被着されるカバー部材と、ピンブッシュの両端面に被着された一対のカバー部材を連結固定する連結部材とで構成すると、ヒンジピンの差換え時の着脱を手軽に行うことができる。また、構造が簡単なので安価である。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施の一形態を示すピン差換え式の両サイドダンプバケット装置のヒンジピンが挿入されていない方のヒンジ部の縦断面図、図2はピンブッシュカバーの平面図、図3はピンブッシュカバーの取付状態の説明図である。
【0015】
このピン差換え式の両サイドダンプバケット装置の基本的構成は、図4、図5に示す従来の両サイドダンプバケット装置20と同様であり、ホイールローダ10の台車11の前部に設けられたブーム12の先端部に、キャリア2がチルト可能に枢支され、このキャリア2にバケット1が支持されている。
【0016】
キャリア2には左右両側にキャリア側ヒンジ部7が設けられており、図6に示すように、キャリア側ヒンジ部7の内面にはピンブッシュ15とカラー16とが装着されている。バケット1は、キャリア側ヒンジ部7に対応する左右一対のバケット側ヒンジ部6を備えている。そして、このバケット側ヒンジ部6のいずれか一方をキャリア側ヒンジ部7の一方に合わせ、ヒンジピン4を挿入して連結すると共に、キャリア2とバケット1との間にはダンプ用油圧シリンダ3を取付け、ダンプ用油圧シリンダ3を伸縮させることにより、バケット1がヒンジピン4を中心として回動するようになっている。
【0017】
このバケット1は、ヒンジピン4の左右差換えにより、作業の状況に応じて荷をダンプさせる方向を左右に変更することができる。
図6に示すように、ヒンジピン4が挿入されている方のバケット側ヒンジ部6とキャリア側ヒンジ部7のピンブッシュ15の内面は、ヒンジピン4により外部からは遮断された状態となっている。
【0018】
図1に示すように、ヒンジピン4が挿入されていない方のバケット側ヒンジ部6の上端には、異物の侵入を防止するための蓋5が取付けられている。
また、ヒンジピン4が挿入されていない方のキャリア側ヒンジ部7には、異物の侵入を防止するピンブッシュカバー8が設けられている。
【0019】
ピンブッシュカバー8は、カバー部材9と取付ボルト13とで構成されている。カバー部材9は、中央の凹陥部17にボルト孔18を備えており、周縁部19がピンブッシュ15の端面にダストシール14を介して被着されるように形成されている。
【0020】
カバー部材9は、周縁部19がピンブッシュ15の上下両端面にダストシール14を介して被着されており、ボルト孔18には取付ボルト13が挿通され、取付ボルト13にナット21を螺着することにより連結固定されている。
【0021】
このピン差換え式の両サイドダンプバケット装置では、ピンブッシュカバー8によりヒンジピン4が挿入されていない方のキャリア側ヒンジ部7のピンブッシュ15内面へ異物が侵入するのを防止できるので、ピンブッシュ15の損傷やヒンジピン4の差換え時の清掃の負担が軽減される。
【0022】
ピンブッシュカバー8は、中央の凹陥部17にボルト孔18を備え周縁部19がピンブッシュ15の端面に被着されるカバー部材9と、ピンブッシュ15の両端面に被着された一対のカバー部材9を連結固定する取付ボルト13とで構成されているので、ヒンジピン4の差換え時の着脱を手軽に行うことができる。また、構造が簡単なので安価に製作できる。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のピン差換え式の両サイドダンプバケット装置では、ピンブッシュカバーによりヒンジピンが挿入されていない方のキャリア側ヒンジ部のピンブッシュ内面へ異物が侵入するのを防止でき、ピンブッシュの損傷やヒンジピンの差換え時の清掃の負担が軽減される。
【0024】
ピンブッシュカバーを、中央の凹陥部に連結用孔を備え周縁部がピンブッシュの端面に被着されるカバー部材と、ピンブッシュの両端面に被着された一対のカバー部材を連結固定する連結部材とで構成すると、ヒンジピンの差換え時の着脱を手軽に行うことができる。また、構造が簡単で安価である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示すピン差換え式の両サイドダンプバケット装置のヒンジピンが挿入されていない方のヒンジ部の縦断面図である。
【図2】ピンブッシュカバーの平面図である。
【図3】ピンブッシュカバーの取付状態の説明図である。
【図4】従来のピン差換え式の両サイドダンプバケット装置を備えたホイールローダの側面図である。
【図5】両サイドダンプバケット装置のサイドダンプ時の状態を示す背面図である。
【図6】ヒンジピンが挿入されているヒンジ部のヒンジピンが縦向きとなった状態における縦断面図である。
【図7】ヒンジピンが挿入されていないバケット側ヒンジ部の蓋の取付状態の説明図である。
【符号の説明】
1 バケット
2 キャリア
3 ダンプ用油圧シリンダ
4 ヒンジピン
5 蓋
6 バケット側ヒンジ部
7 キャリア側ヒンジ部
8 ピンブッシュカバー
9 カバー部材
10 ホイールローダ
11 台車
12 ブーム
13 取付ボルト
14 ダストシール
15 ピンブッシュ
16 カラー
17 凹陥部
18 ボルト孔
19 周縁部
20 両サイドダンプバケット装置
21 ナット
Claims (2)
- バケットと該バケットを支持するキャリヤとがそれぞれ左右にヒンジ部を備え、左右いずれか一方のキャリア側ヒンジ部とバケット側ヒンジ部とにヒンジピンを挿入して、キャリヤにバケットを回動可能に連結するピン差換え式の両サイドダンプバケット装置であって、
ヒンジピンが挿入されていない方のキャリア側ヒンジ部に、異物の侵入を防止するピンブッシュカバーを設けたことを特徴とするピン差換え式の両サイドダンプバケット装置。 - ピンブッシュカバーが、中央の凹陥部に連結用孔を備え周縁部がピンブッシュの端面に被着されるカバー部材と、ピンブッシュの両端面に被着された一対のカバー部材を連結固定する連結部材とからなることを特徴とする請求項1記載のピン差換え式の両サイドダンプバケット装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP23921998A JP3953654B2 (ja) | 1998-08-25 | 1998-08-25 | ピン差換え式の両サイドダンプバケット装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23921998A JP3953654B2 (ja) | 1998-08-25 | 1998-08-25 | ピン差換え式の両サイドダンプバケット装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000064333A JP2000064333A (ja) | 2000-02-29 |
JP3953654B2 true JP3953654B2 (ja) | 2007-08-08 |
Family
ID=17041525
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23921998A Expired - Fee Related JP3953654B2 (ja) | 1998-08-25 | 1998-08-25 | ピン差換え式の両サイドダンプバケット装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3953654B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2022052588A (ja) * | 2020-09-23 | 2022-04-04 | オノデラ製作所株式会社 | 建機用バケット |
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1998
- 1998-08-25 JP JP23921998A patent/JP3953654B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2022052588A (ja) * | 2020-09-23 | 2022-04-04 | オノデラ製作所株式会社 | 建機用バケット |
JP7085738B2 (ja) | 2020-09-23 | 2022-06-17 | オノデラ製作所株式会社 | 建機用バケット |
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JP2000064333A (ja) | 2000-02-29 |
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