JP5329885B2 - テールゲートのロック装置及びテールゲート構造 - Google Patents

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本願発明は、起立姿勢と倒伏姿勢との間で回動軸回りに上下回動自在なダンプボディを備えたダンプトラックのダンプボディにおいて、ダンプボディの後部開口を開閉するテールゲートのロック装置及びテールゲート構造に関する。
ダンプトラックは、ダンプボディに砕石や土、石炭などを積載して運搬した後に、倒伏姿勢にあったダンプボディを起立姿勢まで上昇させることで、迅速に積載物をダンプボディから排出する用途に多用されている。
一般に、ダンプボディの後部開口を開閉するテールゲートは、ダンプボディを上方に回動させて起立姿勢にすることで、前記後部開口を開放する方向に回動することができる構成となっている。そして、ダンプボディを起立姿勢にすることで、ダンプボディ内に積載した砕石や土、石炭などをダンプボディから前記後部開口を通って排出することができる。
また、ダンプボディを下方に回動させて倒伏姿勢にすることで、テールゲートは自重によって前記後部開口を閉じる方向に回動する構成となっている。一般にこのように構成されているテールゲートは、テールゲートの上端部側を回動中心として常時鉛直方向の姿勢となるように上下回動自在に設けられた構成となっている。
ダンプボディを倒伏姿勢にした状態において、テールゲートが自由に開閉してしまわないようにロックしておくことで、ダンプトラックの走行中に生じる振動等の影響によって、テールゲートが揺れ動いて前記後部開口を開放して、積載物がこぼれ落ちてしまうのを防止しておくことができる。
ダンプトラックの走行中において、テールゲートが揺れ動くのを防止するため、ダンプボディを倒伏姿勢にした状態で、テールゲートをロックしておくことができるテールゲートのロック装置が、従来から各種提案されている。
テールゲートのロック装置としては、テールゲートの下端部に設けたロックバーと、ダンプボディの底面部に設けられ、前記ロックバーに係止する第1レバーと、を用いたダンプトラックのテールゲート開閉装置(特許文献1参照。)や、リアゲートを四節リンク機構と変換リンクとによって開閉させたダンプトラックのリアゲート自動開閉機構(特許文献2参照。)などが提案されている。
特許文献1に記載されたダンプトラックのテールゲート開閉装置を、本願発明における従来例1として図7には、その正面図を示している。また、特許文献2に記載されたダンプトラックのリアゲート自動開閉機構を、本願発明における従来例2として図8には、その要部拡大図を示している。
図7に示すように、特許文献1に記載されたダンプトラックのテールゲート開閉装置では、ダンプボディ51の両側縦板52には、それぞれブラケット55が設けられている。ダンプボディ51の後部開口を開閉するテールゲート54の上端部側は、各ブラケット55に対して回動ピン56を介して支承されている。また、テールゲート54の下部両側には、ブラケット57を介して一対のロックバー58が、水平方向に向けて設けられている。
ダンプボディ51の底板53における後方両側には、一対のブラケット59がそれぞれ一対のロックバー58に対向して設けられている。一対のブラケット59にはそれぞれピン60を中心にして回動し、ロックバー58に係合する第1レバー61が支承されている。第1レバー61の他端部側には、ピン67を介してピストン杆64の一端側が連結されている。ピストン杆64の他端側は、付勢機構63のバネ65によって伸長付勢されている。
また、付勢機構63は、ダンプボディ51の底板53に設けたブラケット62にピン66を介して支承されている。そして、ピストン杆64と第1レバー61とを回動自在に連結するピン67の位置を、付勢機構63を支承するピン66と第1レバー61を支承するピン60とを結ぶ線Xに対して、上方の位置にするか下方の位置にするかによって、ロックバー58と第1レバー61との係合状態の維持、係合状態を解除した状態を維持させておくことができる構成となっている。
即ち、ピン67の位置を、付勢機構63を支承するピン66と第1レバー61を支承するピン60とを結ぶ線Xに対して、上方の位置にするか下方の位置にすることによって、フリップ・フロップ機構が構成されている。
図8に示すように、特許文献2に記載されたダンプトラックのリアゲート自動開閉機構では、4本のリンク76a〜76dからなる四節リンク76と変換リンク77とによって、ベッセル73(ダンプボディ)の後方開口を開閉するリアゲート75bの開閉機構が構成されている。
四節リンク76は、4本のリンク76a〜76dで構成されており、リンク76aは、第1軸P1から所定距離d1だけ後方へ離間しているベッセル部位であり、ベッセル73に設けた第3軸P3に対して、第1軸P1から所定距離d1に相当する分だけ離間している。リンク76bは、第1軸P1から所定距離d2だけ下方へ離間している車体フレーム部位であり、車体フレーム71に設けた第4軸P4に対して、第1軸P1からの所定距離d2に相当する分だけ離間している。リンク76cは、第3軸P3に対して回動自在に基端側が軸支されている。リンク76dは、第4軸P4に対して回動自在に基端側が軸支されている。そして、両リンク76c、76dの両先端側は、第5軸P5によって回動自在に軸支されている。
一方、変換リンク77は、第2軸P2から見てリアゲート75bの反対側である前方側に延設されたアーム75aの先端に対して、第6軸P6によって回動自在にその先端側が軸支された第1ロッド77aと、第1ロッド77aの基端に対して、第7軸P7によって回動自在にその先端側が軸支された第2ロッド77bと、を有する構成となっている。そして、第2ロッド77bは、四節リンク76のリンク76cと共動するように、リンク76cと一体化している。
このように構成されているので、運転室72からのベッセル73を起立又は倒伏させる信号に応じて図示せぬホイストシリンダを伸縮させることで、ベッセル73を倒伏姿勢から起立姿勢へと移行させたり、起立姿勢から倒伏姿勢へと移行させたりすることができる。
そして、ベッセル73の倒伏姿勢時において、リアゲート75bが閉じた状態での四節リンク76の所定の内角(θ=θo)を基準値として設定している。そのうえで、ベッセル73を起立させていく状態に応じて変化する所定の内角(θ=θo+Δθ)の変化量(Δθ)が、ベッセル73の後端に対するリアゲート75bの開き量となるように、変換リンク77で変換する構成となっている。そして、図示せぬホイストシリンダの伸縮に応じて行われるベッセル73の上下回動に対応して、リアゲート75bが自動的に開閉される構成となっている。
実開平2−117919号公報 特開2002−248983号公報
特許文献1に記載されているようなダンプトラックのテールゲート開閉装置では、テールゲートの下側を押える構成となっており、しかも、一対のロックバー58が、ダンプボディを起立姿勢にして積荷を排出する際には、積荷が排出される排出路に露呈する配置構成となっている。
このため、積荷を排出する際には、排出される積荷が露呈した一対のロックバー58に衝突して、一対のロックバー58を毀損させてしまう恐れがある。また、経年劣化によってダンプボディやテールゲートが変形すると、ロック機構が正常に作動しなくなる恐れがある。
特許文献2に記載されているようなダンプトラックのリアゲート自動開閉機構では、経年劣化によってダンプボディやテールゲートが変形すると、自動開閉機構が正常に作動しなくなり、ロック開閉不能の状態に陥る恐れがある。
また、特許文献1や特許文献2に記載されているようなテールゲートのロック装置において、ロック状態が不完全のままダンプトラックが走行すると、走行路面に積荷が撒き散らかされることになり、事故に繋がる恐れがある。更に、ロック装置の機能を維持しておくためには、定期的な点検や調整作業が必要となる。
本願発明は、テールゲートのロック機構として、係合部を備えたロック機構やテールゲートを自動開閉する開閉機構を用いることなく、しかも、不完全なロック状態に陥ることがなく、故障発生のリスクが殆どなく、低コストで構成することができ、定期的な点検作業が不要でメンテナンス・フリーの状態で長期にわたって使用することのできるテールゲートのロック装置及び同ロック装置を備えたテールゲート構造を提供することを目的としている。
前述の目的を達成すべく本願発明の第1の主要な構成は、起立姿勢と倒伏姿勢との間で回動軸回りに上下回動自在に設けたダンプトラックのダンプボディにおいて、ダンプボディの後部開口を開閉するテールゲートのロック装置であって、前記テールゲートが、同テールゲートの上端部側を回動中心として、ダンプボディに対して上下回動自在に設けられてなり、前記テールゲートのダンプボディの両側縦板の間であって、ダンプボディの内側に突出した突出部材を前記テールゲートの下端側内面における部位に設けてなり、前記突出部材が、前記ダンプボディの車幅方向に延びた形状を有し、前記ダンプボディの両側縦板の内面間に挿入できる横幅と、前記ダンプボディの底面における内面に摺接する底面部と、前記ダンプボディ内に積載した一部の積載物の重量を受けることができる受圧面を備えてなることを特徴とするテールゲートのロック装置にある。
更にまた、本願発明では、前記突出部材が、前記テールゲートの補強用リブを兼ね備えてなることを主要な特徴となしている。
また、本発明の第2の主要な構成は、起立姿勢と倒伏姿勢との間で回動軸回りに上下回動するダンプトラックのダンプボディにおける、ダンプボディの後部開口を開閉するテールゲート構造であって、ダンプボディに対して回動自在に結合する孔部を有する腕部が、前記テールゲートの上部における左右両端に配され、前記テールゲートの下部内面に突出部材が設けられてなり、前記突出部材が、前記ダンプボディの車幅方向に延びた形状を有し、前記ダンプボディの両側縦板の内面間に挿入できる横幅と、前記ダンプボディの底面における内面に摺接する底面部と、前記ダンプボディ内に積載した一部の積載物の重量を受けることができる受圧面とを備えてなることを特徴とするテールゲート構造にある。
本願発明では、テールゲートの内面側における、同テールゲートの内面側の部位に突出部材を突出させて設けている。突出部材には、受圧面が設けられており、受圧面は、ダンプボディ内に積載した一部の積載物の重量の作用を受ける面として構成されている。前記積載物の重量を受圧面で受けることによって、前記テールゲートを、前記ダンプボディの後部開口を閉鎖する方向に回動させることができる。
この構成によって、ダンプボディを倒伏姿勢にした状態において、テールゲートは自重によってダンプボディの後部開口を閉鎖するとともに、突出部材の受圧面に作用するダンプボディ内に積載した一部の積載物における重量によって、ダンプボディの後部開口を閉鎖状態とする回動力が付勢されている。しかも、ダンプボディを倒伏姿勢にしたとき、ダンプボディの後部開口が、ダンプボディの後方側に向かって下り傾斜を示すように構成しておくことによって、ダンプボディの後部開口をテールゲートによって強固に閉鎖しておくことができる。
即ち、突出部材はテールゲートの内面側の部位に突出して設けられているので、突出部材の受圧面に作用する積載物の重量によって、テールゲートはダンプボディの後部開口を閉鎖する方向に回転モーメントを受け易い構成となっている。このため、テールゲートに作用する回転モーメントによって、テールゲートはダンプボディの後部開口を閉鎖している状態が維持されることになる。
しかも、突出部材の受圧面に作用する積載物は、ダンプボディ内に積載された積載物の一部であり、積載物の高さ位置は突出部材の受圧面よりも上方に位置している。このため、ダンプボディが倒伏姿勢となっている状態では、突出部材の受圧面には、受圧面よりも上方にある積載物からの押圧力が作用することになる。
従って、この状態においてダンプボディの後部開口を開放させる方向にテールゲートを回動させることは、ほぼ不可能な状態となっている。このように、ダンプボディを倒伏姿勢にしている状態では、ダンプトラックを走行させたとしても、走行中に生じる振動等によってテールゲートがダンプボディの後部開口を開放して、積載物がこぼれ落ちてしまうのを、完全に防止しておくことができる。
また、ダンプボディを倒伏姿勢から起立状態に移行させると、概ね鉛直方向を向くテールゲートと、起立状態となってテールゲートから離れていくダンプボディの後部開口とは、当接していた状態から離間した状態へと移行することになり、ダンプボディの後部開口は開放されることになる。そして、ダンプボディ内に積載していた積載物を開放された後部開口から排出することができる。
このように、本願発明では、特別なロック機構を用いることなく、テールゲートは自身の自重及び突出部材の受圧面に作用する積載物の重量を有効利用して、ダンプボディの後部開口を閉鎖しておくことができる。
しかも、突出部材はテールゲートの内面側に設けた単純な構成であるので、故障発生のリスクが殆ど生じない。しかも、低コストで突出部材を設けておくことができ、メンテナンス・フリーの状態で長期にわたって使用することができる。
また、テールゲートは自身の自重及び突出部材の受圧面に作用する積載物の重量を有効利用しているので、ダンプトラックの走行中に生じる振動等によってテールゲートがダンプボディの後部開口を開放して、積載物がこぼれ落ちてしまうのを確実に防止しておくことができる。
本願発明では、突出部材をテールゲートの下端部側の部位に突出させておくことができるので、突出部材の受圧面に作用する積載物の重量によって生じるダンプボディの後部開口を閉鎖する方向への回転モーメントを、受け入れ易い構成となっている。しかも、突出部材の受圧面の位置としては、テールゲートの回動軸からの回転半径が大きくなる位置に構成することができるので、ダンプボディの後部開口を閉鎖する方向への回転モーメントの大きさを大きくすることができる。
従って、テールゲートはダンプボディの後部開口を閉鎖している状態に強く維持されることになり、ダンプトラックの走行中に振動等が生じたとしても、同振動等によってテールゲートがダンプボディの後部開口を開放して、積載物がこぼれ落ちてしまう事態の発生を防止しておくことができる。
また、本願発明では、突出部材の構成として、ダンプボディの車幅方向に延びた形状を有し、ダンプボディの両側縦板の内面間に挿入できる横幅と、ダンプボディの底面における内面に摺接する底部とを有する構成としておくことができる。このように構成しておくことにより、ダンプボディを起立状態から倒伏姿勢に戻したとき、ダンプボディの後部開口周縁に付着していた積載物を、突出部材によってダンプボディの内側に移動させることができる。そして、テールゲートでダンプボディの後部開口の周縁を清掃することができ、ダンプボディの後部開口をテールゲートによって確実に閉鎖しておくことができる。
突出部材としては、ダンプトラックの車幅方向に連続して延びた受圧面を有する構成としておくことも、ダンプトラックの車幅方向に間欠的に配された受圧面を有する構成としておくこともできる。
更に、本願発明では、突出部材をテールゲートの補強用リブとして構成しておくこともできる。この構成によって、補強用リブを別途設けることなく、突出部材によってテールゲートの補強用リブを代用させておくことができる。
また、本願発明に係わるテールゲート構造では、腕部に構成した孔部を介して、テールゲートをダンプボディに回動自在に取付けることができる。しかも、テールゲートの下部内面には、テールゲートの左右幅方向に配した突出部材を設けておくことができるので、テールゲートをダンプボディに取付けた後に、ダンプボディ内に積載物を積載すれば、積載物の重量が突出部材に作用して、テールゲートが開放方向に回動してしまうのを防止しておくことができる。
ダンプボディを倒伏姿勢から起立姿勢に回動させれば、テールゲートは腕部に構成した孔部を中心として、ダンプボディに対して相対的に回動することができ、ダンプボディの後部開口を閉鎖していたテールゲートと、ダンプボディの後部開口との間が離間する。そして、ダンプボディの後部開口から積載物を排出することができる。
また、ダンプボディを起立姿勢から倒伏姿勢に戻すと、テールゲートは腕部に構成した孔部を中心として、ダンプボディに対して相対的に回動して、ダンプボディの後部開口を閉鎖させることができる。
以下、本願発明に係るダンプボディにおけるテールゲートのロック装置の代表的な実施形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
図1は、本願発明に係るダンプボディのロック装置を適用した不整地用ダンプトラックのダンプボディ20に関する外観側面図である。このダンプボディとしては、アーティキュレート式のダンプトラックに用いられるダンプボディを例示している。しかし、本願発明に係るダンプボディとしては、アーティキュレート式のダンプトラックに用いられるダンプボディに限定されるものではなく、リジットフレーム式のダンプトラックに用いられるダンプボディ、クローラ式のダンプトラックに用いられるダンプボディなどに対しても、好適に適用することができるものである。
即ち、ダンプボディの後部開口を開閉するテールゲートが、同テールゲートの上端部側を回動中心として、自重によって上下回動自在に設けられている形式のダンプボディに対して、本願発明に係わるテールゲートのロック装置を好適に適用することができるものである。
尚、ダンプボディの図示例として、積載量を増大させるためにダンプボディとして補助ボディを取付けた構成について例示しているが、補助ボディを用いないダンプボディとした場合であっても、本願発明に係わるテールゲートのロック装置を好適に適用することができる。ロック装置としては、後述するテールゲート30の内面側に突出させた突出部材35及び突出部材35に作用する積載物によって構成されている。
アーティキュレート式のダンプトラックに対して、図1で示すダンプボディ20を連結することができる。図1では、ダンプボディ20が最も下降した倒伏姿勢を示しており、ダンプボディ20は、車輪11を備えたフレーム12に対して回動軸26を中心にして、上下回動運動を行うことが可能となっている。
ダンプボディ20は、回動軸26に支承された本体ボディ20aと、本体ボディ20a上に載置固定され、本体ボディ20a内を取囲む周囲の高さを高くするために配設した補助ボディ20bと、を備えた構成となっている。そして、ダンプボディ20の後部開口24の構成を、ダンプボディ20が倒伏姿勢となった状態で説明すると、ダンプボディ20の後部開口24は、ダンプボディ20の後方側に向かって下り傾斜を示すように構成されている。
ダンプボディ20の後部開口24(図2参照)を開閉するテールゲート30は、補助ボディ20bの上端縁部に支持されている回動軸31を回動中心として、上下回動運動を行うことが可能となっている。
図6にテールゲート30の斜視図を示すように、テールゲート30の上端部における左右両端には、内側に延設した腕部32が設けられている。そして、図4に示すように、腕部32の先端部に形成した孔部32aが、ダンプボディ20に取付けた回動軸31に連結している。そして、テールゲート30は、テールゲート30の自重によって、回動軸31を回動中心とした回転モーメントが作用するように、上下回動自在に設けられている。
また、ダンプボディ20が倒伏姿勢のときには、一対の腕部32間にダンプボディ20の両側に設けた各縦板22の外面を挿入することができる構成となっており、このときには、一対の腕部32でダンプボディ20の各縦板22の一部を覆うことができるようにも構成されている。
更に、一対の腕部32とダンプボディ20の各縦板22とによって、テールゲート30が回動するときのガイドとしての機能が奏される構成となっている。また、一対の腕部32でダンプボディ20の各縦板22の一部を覆うことができる構成となっているので、ダンプボディ20が倒伏姿勢のときには、ダンプボディ20の後端側における側方から積載物がこぼれ落ちるのを、一対の腕部32によって防止することができる。
また、ダンプボディ20の後部開口24における構成が、ダンプボディ20の後方側に向かって下り傾斜を示すように構成されているので、図4に示すように、ダンプボディ20が倒伏姿勢のときには、テールゲート30は自重によって、回動軸31を回動中心としてダンプボディ20の後部開口24を閉鎖する方向に付勢されることになる。即ち、回動軸31を回動中心とした回転モーメントの作用によって、ダンプボディの後部開口を、テールゲート30によって強固に閉鎖しておくことができる。
回動する腕部32に対峙するダンプボディ20の各縦板22における外面形状としては、平坦面状の構造としておくことができる。このように構成しておくことにより、腕部32の回動をスムーズに行わせることができる。
尚、ダンプボディ20の後部開口24としては、本体ボディ20aの後部開口及び補助ボディ20bの後部開口によって構成されており、テールゲート30によって本体ボディ20aの後部開口及び補助ボディ20bの後部開口を同時に開閉することができる。
図2は、ホイストシリンダ14(図3参照)を作動させて、ダンプボディ20を倒伏姿勢から起立姿勢に移動させた状態を示している。このとき、ダンプボディ20は、フレーム12に支持された回動軸26を回動中心として、上方向に回動運動を行っている。そして、テールゲート30は、自身の自重によって回動軸31を回動中心として鉛直方向の姿勢を保とうとする姿勢になり、ダンプボディ20の後部開口24としては、テールゲート30によって閉鎖されていた状態から開放された状態へと移行する。
この状態では、ダンプボディ20の後部開口24が開放されているので、ダンプボディ20内に積載していた積載物、例えば、砕石や土、石炭などは、ダンプボディ20内から後部開口24を通して外部に排出されることになる。
本願発明では、図3の斜視図及び図4に示すテールゲート30のロック装置におけるロック機構の説明図、図6にテールゲート30の斜視図で示すように、テールゲート30の内面30a側には、ダンプボディ20の車幅方向に延びた突出部材35が突出された状態で固定されている。
突出部材35は、ダンプボディ20の両側に設けた縦板22の内面間に挿入できる横幅を有し、ダンプボディ20の底板21の内面に摺接する底面部37を有する、内部に空間部を有する箱形形状に形成されている。また、突出部材35の上面側には、ダンプボディ20内に積載した一部の積載物の重量を受けることができる受圧面36が形成されている。
突出部材35の底面部37がダンプボディ20の底板21の内面に摺接すると記載したが、本願において記載した「摺接」の意味としては、突出部材35の底面部37とダンプボディ20の底板21の内面との間に、多少の隙間が形成されている構成も含んでいる。
そのため、ダンプボディ20の底板21上に残った積載物を、突出部材35の底面部37によって拭き取ることができる構成であれば、突出部材35の底面部37がダンプボディ20の底板21の内面に摺接するという概念に包含されている。
また、拭き取った後に、ダンプボディ20の底板21上に多少の積載物が残っている状態であっても、ダンプボディ20の底板21上に残った積載物を拭き取ったという意味で、本願発明では拭き取るとした用語を用いている。
図5において、突出部材35の正面図を示す図5(a)、突出部材35の側面図を示す図5(b)及び突出部材35の底面図を示す図5(c)で示すように、突出部材35は、屈曲させた鋼板に複数の鋼板を溶接等によって固定した箱形形状に構成されている。そして、ダンプボディ20内に積載した一部の積載物を載置する受圧面36と、ダンプボディ20の底板21の内面形状に対応した形状を有する底面部37とを備えた構成となっており、突出部材35の内部側は空洞の箱形形状に構成されている。
突出部材35としては、ダンプボディ20内に積載した一部の積載物における重量の作用を受けて、テールゲート30に対して回動軸31回りに回転モーメントを付与する機能以外に、テールゲート30に対する補強用リブを兼ねた機能を有している。そのため、突出部材35は、溶接等の適宜の方法によりテールゲート30の内面30a側に固定されている。
突出部材35の構成としては、図3にその斜視図を示しているような箱形形状以外にも、受圧面36を棚面として構成し、棚面とした受圧面36の下面側を少なくとも縦方向に設けた複数のフランジ部によって支持している構成としておくこともできる。これ以外の構成としては、ダンプボディ20内に積載した一部の積載物における重量を受け得る受圧面36を備えた構成であれば、複数の棒状の突起による構成など適宜な構成を採用することもできるものである。
また、受圧面36の構成としては、図3で示すようにダンプトラックの車幅方向に連続的に延設された構成以外にも、ダンプトラックの車幅方向に間欠的に配設された構成としておくこともできる。
図4に示すように、ダンプボディ20を起立姿勢から倒伏姿勢に変更させることで、鉛直方向を向いていたテールゲート30は、テールゲート30の内面に設けた突出部材35を、ダンプボディ20の両側縦板22の内面間及び底板21の内面に対して挿入させていくことになる。そしてこのとき、ダンプボディ20の両側縦板22の内面及び底板21の内面に付着していた積載物の破片等は、突出部材35によって拭き取られることになり、ダンプボディ20の後部開口24における周縁をテールゲート30によって清掃することができる。
突出部材35の配設構成としては、テールゲート30の内面側におけるテールゲート30の下端側における部位に突出させた構成にしておくことができる。そして、図4の斜線部で示したように、ダンプボディ20内に積載物41が投入されたときは、ダンプボディ20内に積載された一部の積載物41が、受圧面36上に載置されることになる。そして、受圧面36上に載置された積載物41、テールゲート30の自重及び突出部材35の自重によって、テールゲート30には、回動軸31を回転中心としてダンプボディ20の後部開口24の閉鎖を維持する方向に回転モーメントが作用することになる。
突出部材35をテールゲート30の下端側における部位に突出させておくことにより、回動軸31を中心とした回転モーメントの大きさに関係する回転半径の距離を大きくすることができる。これにより、回転モーメントの大きさを大きく構成しておくことができる。
このように、本願発明では、ダンプボディ20内に積載した積載物41における一部の積載物41の重量を利用しているので、定期的な点検作業は不要で、メンテナンス・フリーの状態で長期にわたりテールゲート30のロック装置として使用することができる。しかも、構造が簡単であるにも係わらず、ダンプボディ20の後部開口24をテールゲート30によって確実に閉鎖しておくことができる。更に、ダンプボディ20を起立姿勢から倒伏姿勢にするだけで、突出部材35でダンプボディ20の後部開口24を清掃することができるので、常にテールゲート30によるダンプボディ20の後部開口24の閉鎖を確実に行うことができる。
本願発明に係るテールゲートのロック装置は、例えば自由回動するテールゲートを備えたダンプボディに対して好適に適用することが可能である。
倒伏状態におけるダンプボディの側面図である。(実施例) 起立状態におけるダンプボディの側面図である。(実施例) 起立状態におけるダンプボディの斜視図である。(実施例) テールゲートのロック装置の概略説明図である。(実施例) 突出部材の正面図、側断面図及び底面図である。(実施例) テールゲートの斜視図である。(実施例) テールゲート開閉装置の正面図である。(従来例1) リアゲート自動開閉機構の要部拡大図である。(従来例2)
符号の説明
20・・・ダンプボディ、24・・・後部開口、30・・・テールゲート、35・・・突出部材、36・・・受圧面、37・・・底面部、41・・・積載物、51・・・ダンプボディ、52・・・縦板、53・・・底板、54・・・テールゲート、58・・・ロックバー、61・・・第1レバー、71・・・車体フレーム、73・・・ベッセル、75a・・・アーム、75b・・・リアゲート、76・・・四節リンク77・・・変換リンク。

Claims (3)

  1. 起立姿勢と倒伏姿勢との間で回動軸回りに上下回動自在に設けたダンプトラックのダンプボディにおいて、ダンプボディの後部開口を開閉するテールゲートのロック装置であって、
    前記テールゲートが、同テールゲートの上端部側を回動中心として、ダンプボディに対して上下回動自在に設けられてなり、
    前記テールゲートのダンプボディの両側縦板の間であって、ダンプボディの内側に突出した突出部材を前記テールゲートの下端側内面における部位に設けてなり、
    前記突出部材が、前記ダンプボディの車幅方向に延びた形状を有し、前記ダンプボディの両側縦板の内面間に挿入できる横幅と、前記ダンプボディの底面における内面に摺接する底面部と、前記ダンプボディ内に積載した一部の積載物の重量を受けることができる受圧面を備えてなることを特徴とするテールゲートのロック装置。
  2. 前記突出部材が、前記テールゲートの補強用リブを兼ね備えてなることを特徴とする請求項1に記載のテールゲートのロック装置。
  3. 起立姿勢と倒伏姿勢との間で回動軸回りに上下回動するダンプトラックのダンプボディにおける、ダンプボディの後部開口を開閉するテールゲート構造であって、
    ダンプボディに対して回動自在に結合する孔部を有する腕部が、前記テールゲートの上部における左右両端に配され、
    前記テールゲートの下部内面に突出部材が設けられてなり、
    前記突出部材が、前記ダンプボディの車幅方向に延びた形状を有し、前記ダンプボディの両側縦板の内面間に挿入できる横幅と、前記ダンプボディの底面における内面に摺接する底面部と、前記ダンプボディ内に積載した一部の積載物の重量を受けることができる受圧面とを備えてなることを特徴とするテールゲート構造。
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