JPH10168940A - 運転室付き作業機 - Google Patents

運転室付き作業機

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Publication number
JPH10168940A
JPH10168940A JP35198696A JP35198696A JPH10168940A JP H10168940 A JPH10168940 A JP H10168940A JP 35198696 A JP35198696 A JP 35198696A JP 35198696 A JP35198696 A JP 35198696A JP H10168940 A JPH10168940 A JP H10168940A
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JP
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guard member
ceiling
cab
plate
see
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Application number
JP35198696A
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English (en)
Inventor
Yoshiaki Yamazaki
義昭 山崎
Teruo Irino
照男 入野
Nobukatsu Asakura
信勝 朝倉
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Hokuetsu Industries Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Hokuetsu Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 透視板の清掃時に行う保護カバーの取付け、
取外し作業を簡略化でき、このような作業時に作業者に
かかる負担を軽減できるようにする。 【解決手段】 ガード部材12の後端側を各蝶番13を
介して運転室4の天井部7Aに回動可能に取付ける。ま
た、ガード部材12の前端側には各蝶ねじ14を取付け
ると共に、この各蝶ねじ14を運転室4の天井部7A側
に設けた各台座のねじ穴に着脱可能に締着させる。そし
て、ガード部材12を上向きに回動させたときには、各
蝶番13の回動板部を固定板部に係合させることによ
り、ガード部材の最大開度を規制する。また、各蝶ねじ
14には抜止め用のE型止め輪を設け、各蝶ねじ14が
ガード部材12から脱落してしまうのを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル等の建設機械として好適に用いられる運転室付き作業
機に関し、特に小旋回式の油圧ショベルに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、作業機本体のフレーム上に設け
られ天井部には少なくとも上方への視界を確保するため
の透視板が設けられた運転室と、前記フレームの前部側
に俯仰動可能に設けられ先端側の作業具としてのバケッ
トが前記運転室の天井部に対して接近、離間可能となっ
た作業装置とを備えた運転室付き作業機としての油圧シ
ョベルは、例えば実開平5−64245号公報、特開平
7−18699号公報等によって知られている。
【0003】この種の従来技術による油圧ショベルで
は、作業装置を作業機本体に対して俯仰動させつつ該作
業装置の先端側でバケットを回動させることにより、土
砂等の掘削作業等を行う。また、運転室の天井部にはガ
ラス窓等の透視板を設け、前記バケットを例えば天井部
の上方で操作するとき等でも、作業者は前記透視板を介
してバケット等の正確な位置を運転室内で常に確認で
き、バケットを含めた作業装置の俯仰動操作を円滑に行
えるようにしている。
【0004】さらに、前記運転室の天井部には、透視板
を上側から保護するため骨組み構造をなすガード部材が
ボルト等を介して一体に取付けられ、掘削作業の途中等
に天井部上に岩石や土砂等が落下するような場合でも、
これらの落下物によって透視板が破損、損傷されるのを
ガード部材で防止するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、掘削作業時等を繰返すうちに運転室の天井
部に泥土や塵埃等のダストが堆積すると、このダストが
ガード部材の隙間から透視板上に進入して付着するため
に、運転室内の作業者は透視板を介した上方への視界が
悪くなり、天井部の上方でバケット等を操作したりする
ときにバケットを運転室内から見ずらくなってしまう。
【0006】そこで、従来技術では、前記透視板上に堆
積したダスト等を、例えば洗浄することにより取除くよ
うにしているが、この透視板の上側にはガード部材が配
設されているために、洗浄等の作業時にガード部材が邪
魔になり、前記透視板に付着したダスト等を必ずしも十
分に清掃するのが難しいという問題がある。
【0007】また、従来技術にあっては、前記ガード部
材の四隅をボルト等を介して運転室の天井部に締結する
構成としているものもあり、各ボルト等をガード部材か
ら脱着することによってガード部材を天井部から取外
し、この状態で透視板を清掃することができる。
【0008】しかし、この場合には、取外したガード部
材を各ボルト等と共に適宜な場所等に一時的に保管して
おく必要がある上に、洗浄または清掃作業の終了後には
ガード部材を各ボルト等を介して天井部に再度取付ける
必要があり、このようなガード部材の取外し、取付け作
業時にかかる手間等が作業者にとって大きな負担となっ
てしまい、これによって前記清掃作業全体の作業効率等
が著しく低下してしまうという問題がある。
【0009】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は、透視板の清掃時に行うガード
部材の取付け、取外し作業等を簡略化でき、このような
取付、取外し作業時における作業者の負担を軽減して全
体の作業効率等を大幅に向上できるようにした運転室付
き作業機を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明は、作業機本体のフレーム上に設けられ天
井部には少なくとも上方への視界を確保するための透視
板が設けられた運転室と、前記フレームの前部側に俯仰
動可能に設けられ先端側の作業具が前記運転室の天井部
に対して接近、離間可能となった作業装置とを備えた運
転室付き作業機に適用される。
【0011】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記運転室の天井部には、前記透視板を上側か
ら保護するため骨組構造をなして形成されたガード部材
と、該ガード部材の一端側に設けられ前記天井部に対し
て該ガード部材を回動可能に連結する連結手段と、前記
ガード部材の他端側に設けられ該ガード部材を前記天井
部に対して閉じた状態に保持するため前記天井部側に着
脱可能に締結される締結手段とを設けたことにある。
【0012】このように構成することにより、透視板の
清掃作業を行うときには、ガード部材の他端側に設けた
締結手段を運転室の天井部から取外した後に、ガード部
材の他端側を持ち上げることにより、該ガード部材をそ
の一端側に設けた連結手段を介して前記天井部から上向
きに回動でき、ガード部材を天井部に対して開いた状態
に保持できると共に、ガード部材と透視板との間には透
視板を洗浄または清掃するためのスペースを十分に確保
しつつ、透視板全体を容易に清掃することができる。
【0013】また、透視板の清掃作業終了後には、例え
ばガード部材の自重により該ガード部材を連結手段を介
して下向きに回動でき、該ガード部材を天井部に対して
閉じた状態に保持できると共に、前記締結手段を用いる
ことによりガード部材を天井部側に締結しておくことが
できる。
【0014】また、請求項2の発明では、前記締結手段
を、前記ガード部材の他端側に遊嵌状態で設けられ前記
天井部側のねじ穴に締着される締結具と、該締結具を前
記ガード部材の他端側で回転可能に保持し該締結具がガ
ード部材から脱落するのを防止する抜止め具とから構成
としている。
【0015】これにより、前記締結具を天井部側のねじ
穴から脱着した状態でも、締結具は抜止め具によりねじ
穴に対して常に抜止め状態で保持されるから、これによ
って締結具がガード部材から脱落してしまうのを防止す
ることができる。また、締結具を天井部側のねじ穴に締
結するときには、前記抜止め具は締結具がガード部材に
対して相対回転するのを許すから、これによって締結具
をねじ穴に容易に締着することができる。
【0016】さらに、請求項3の発明では、前記連結手
段には、前記ガード部材を天井部から上向きに開いたと
きに該ガード部材の最大開度を規制するストッパ部を設
けている。
【0017】これにより、仮に作業者が締結具を天井部
(運転室)のねじ穴に締結するのを忘れてしまい、締結
具がねじ穴から取外されたままの状態で当該作業機を運
転させた場合でも、ガード部材の最大開度をストッパ部
により適切な大きさに規制できるから、走行中や作業中
に当該作業機に伝わる振動等でガード部材が天井部から
必要以上に大きく回動して開いてしまうのをストッパ部
により防止できる。しかも、このようにガード部材が天
井部から開く方向に回動したとしても、ガード部材はそ
の自重で下向きに降下(回動)して再度天井部側に閉じ
るようになり、これによってガード部材の保護機能が損
なわれる事態を防止することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って詳述する。
【0019】ここで、図1ないし図9は本発明の実施例
による運転室付き作業機として小旋回式の油圧ショベル
を示している。
【0020】図中、1は下部走行体、2は該下部走行体
1上に旋回可能に搭載された作業機本体を構成する上部
旋回体を示し、該上部旋回体2は、旋回フレーム3と、
該旋回フレーム3上に搭載された運転室4、機械室5お
よびカウンタウェイト6等とから大略構成されている。
【0021】ここで、上部旋回体2は図2に示す如く運
転室4、機械室5およびカウンタウェイト6を含めて旋
回半径Rの仮想円C内に納められ、全体的に円形状をな
して形成されている。そして、旋回半径Rの仮想円Cは
下部走行体1の履帯1A,1A間に対応する車幅とほぼ
同等の大きさに設定され、所謂小旋回式の油圧ショベル
として構成されている。また、運転室4は後述する作業
装置16の左側近傍に配設されるものである。
【0022】7は運転室4の外殻を構成するキャノピー
を示し、該キャノピー7は、図1および図2に示す如く
その上部側に天井部7Aを有し、該天井部7Aの中央に
は図3に示す如く略長方形状をなす開口部7Bが形成さ
れると共に、この開口部7Bにはガラス窓となる透視板
8が取付けられている。
【0023】ここで、透視板8は例えば高強度を有する
透明の樹脂材料からなる板材として形成され、その外周
側は後述の各取付プレート9を介して天井部7Aに一体
に取付けられている。そして、透視板8は運転室4内か
らの上方への視界を確保し、運転室4の上方で後述のバ
ケット20等を作動させる場合等に、作業者がバケット
20を含めた作業装置16全体の作業姿勢等を運転室4
内から目視で確認できるようにしている。
【0024】9,9,…は透視板8の外周側に位置して
キャノピー7の天井部7Aに前,後,左,右に離間して
それぞれ2枚ずつ設けられた取付プレートを示し、該各
取付プレート9は図3に示す如く透視板8の外周縁側で
天井部7Aに締結されることにより、透視板8の外周縁
部を後述のシール体11を介して天井部7A側に固定す
るものである。ここで、前記各取付プレート9のうち前
側の各取付プレート9上には、図4および図6に示すよ
うに角板状の各台座10,10(一方のみ図示)が固着
され、該各台座10の中央にはそれぞれ後述する各蝶ね
じ14用のねじ穴10Aが形成されている。
【0025】11は運転室4の天井部7Aと透視板8と
の間に縮装されたシール体で、該シール体11は弾性樹
脂材料により開口部7Bの周囲に沿って長方形状に延び
る環状体として形成されている。そして、シール体11
は透視板8を前記各取付プレート9側に押圧することに
より、透視板8の天井部7Aに対する取付強度とシール
性とを高めるものである。
【0026】12はキャノピー7の天井部7Aに設けた
透視板8を上側から保護するガード部材で、該ガード部
材12は図3に示す如く骨組み構造をなして形成され、
透視板8上に岩石や土砂等が落下してきたときに、これ
を受け止めることにより、該透視板8が破損、損傷して
しまう危険等を防止するものである。
【0027】そして、該ガード部材12は、左右に離間
して配設され前後に細長く延びた長尺のガード棒12
A,12A,…と、該各ガード棒12Aの後端側(一端
側)に位置してその下側を左右に板状をなして延び、該
各ガード棒12Aを一体に連結した短尺の連結プレート
12Bと、該連結プレート12Bと同様にして各ガード
棒12Aの前端側(他端側)に位置してその下側を左右
に板状をなして延び、該各ガード棒12Aを一体に連結
した短尺の連結プレート12C等とから構成されてい
る。
【0028】ここで、前記ガード部材12は、連結プレ
ート12B側が後述の各蝶番13を介して後側の各取付
プレート9に回動可能に連結され、連結プレート12C
には図8および図9に示す如く、各台座10のねじ穴1
0Aと対応した位置に各大径穴部12D1 を有する段付
穴状のボルト挿通穴12Dが形成されている。そして、
ガード部材12は連結プレート12Cが台座10上に当
接した状態で、各蝶ねじ14が各ねじ穴10Aに締着さ
れることにより、天井部7Aに対して閉じた状態で一体
に取付けられている。
【0029】13,13はガード部材12をキャノピー
7の天井部7A側に回動可能に連結した連結手段として
の一対の蝶番を示し、該蝶番13は図5および図7に示
す如く後側の取付プレート9上に締結された固定板部1
3Aと、該固定板部13Aにピン13Bを介して回動可
能に連結され、ガード部材12の連結プレート12Bに
締結された回動板部13C等とから構成されている。そ
して、各蝶番13はガード部材12を図4中に実線と一
点鎖線とでそれぞれ示すように上,下に回動させること
により、ガード部材12が天井部7Aに対して開,閉さ
れるのを許すものである。
【0030】また、ガード部材12が天井部7A側に閉
じた状態では、図5に実線で示すように回動板部13C
は固定板部13Aに対し略平行に配置される。一方、ガ
ード部材12が天井部7Aから開くように上向きに回動
されたときには、これに伴って回動板部13Cはピン1
3Bを中心として下向きに回動される。そして、該回動
板部13Cは図5および図7に示すように、固定板部1
3Aに対して当接したときにガード部材12がこれ以上
に回動されるのを規制する。即ち、蝶番13の回動板部
13Cは固定板部13Aと共にガード部材12の天井部
7Aに対する最大開度を規制するストッパ部を構成する
ものである。
【0031】ここで、ガード部材12の天井部7Aに対
する最大開度αは図4に示す如く、例えば10〜30
度、好ましくは20〜25度程度の大きさに設定され、
天井部7Aに対するガード部材12の最大開き寸法dは
約40mm程度に設定される。この結果、透視板8とガ
ード部材12との間には洗浄用のスペースが十分に確保
される上に、後述する理由により掘削作業時等でガード
部材12が上向きに回動するような場合でも、該ガード
部材12はその自重により下向きに回動して天井部7A
側に閉じるようになり、これによって該ガード部材12
による保護機能が損なわれることはなくなる。
【0032】14,14はガード部材12の前端側に設
けられキャノピー7の天井部7A側に着脱可能に締結さ
れる締結具(締結手段)としての蝶ねじで、該蝶ねじ1
4は図6および図8に示す如く、ガード部材12の連結
プレート12Cに設けたボルト挿通穴12D内に遊嵌状
態で挿入され、その外周側には大径穴部12D1 内に位
置して後述するE型止め輪15用の環状凹溝14Aが形
成されている。そして、各蝶ねじ14は各台座10のね
じ穴10Aに締着されることにより、ガード部材12を
運転室4の天井部7Aに対して閉じた状態に保持するも
のである。
【0033】15は蝶ねじ14と共にガード部材12の
締結手段を構成する抜止め具としてのE型止め輪(1個
のみ図示)で、該E型止め輪15は図9に示す如く、そ
の内周側が蝶ねじ14の環状凹溝14A内に嵌合状態で
取付けられ、外周側はボルト挿通穴12Dの大径穴部1
2D1 内に遊嵌状態で挿入されている。従って、蝶ねじ
14を台座10のねじ穴10Aに締着するときには、E
型止め輪15は蝶ねじ14と一体となって回転するよう
になる。
【0034】そして、蝶ねじ14をねじ穴10Aから脱
着するときには、E型止め輪15はボルト挿通穴12D
の大径穴部12D1 壁面に沿って摺動(回動)すること
により蝶ねじ14をガード部材12に対して抜止め状態
に保持し、該蝶ねじ14がボルト挿通穴12D内から脱
落してしまうのを防止する構成になっている。
【0035】16は上部旋回体2の前部側に俯仰動可能
に設けられた作業装置を示し、該作業装置16は、運転
室4と機械室5との間に位置して上部旋回体2に俯仰動
可能に取付けられたロアブーム17と、該ロアブーム1
7の先端側で上下に回動可能に連結されたアッパブーム
18と、該アッパブーム18の先端側で上下に回動可能
に連結されたアーム19と、該アーム19の先端側で上
下に回動可能に連結されたバケット20と、これらのロ
アブーム17、アーム19およびバケット20を作動さ
せるブームシリンダ17A、アームシリンダ19A、お
よびバケットシリンダ20A等とから構成されている。
【0036】また、ロアブーム17の基端側は図1に示
す如く、前記旋回フレーム3の前部側に回動ブラケット
21を介して上,下に俯仰動可能に取付けられ、回動ブ
ラケット21は支持ピン22を介して旋回フレーム3に
水平方向で左,右に回動可能に連結されている。そし
て、旋回フレーム3と回動ブラケット21との間には水
平回動シリンダ23が設けられ、該水平回動シリンダ2
3は回動ブラケット21を介して作業装置16全体を支
持ピン22を中心にして旋回フレーム3の左,右へと回
動させる構成になっている。
【0037】さらに、回動ブラケット21とアッパブー
ム18の基端側との間にはクロスロッド24が設けら
れ、該クロスロッド24はロアブーム17の俯仰動に追
従してアッパブーム18を上,下に回動(俯仰動)させ
るようになっている。
【0038】ここで、バケット20は図2に示すよう
に、水平方向に対して運転室4に近い位置で配設される
ものである。そして、バケット20は図1に示すように
アーム19の先端側で上下に回動動作を行い、これに伴
ってキャノピー7の天井部7Aに対して接近、離間する
ようになる。
【0039】本実施例による油圧ショベルは上述の如き
構成を有するもので、次にその作動について説明する。
【0040】まず、油圧ショベルの運転時には、各シリ
ンダ17A,19A,20Aを作動させることにより、
作業装置16のロアブーム17、アッパブーム18、ア
ーム19およびバケット20等を回動(俯仰動)させて
土砂等の掘削作業を行う。また、水平回動シリンダ23
を作動させることにより回動ブラケット21を介して作
業装置16全体を左右方向に揺動させ、これによってバ
ケット20を上部旋回体2の左,右どちらかに移動させ
て側溝掘作業等を行うことができると共に、上部旋回体
2を下部走行体1上で必要に応じて適宜に旋回させる。
【0041】ここで、バケット20を運転室4の上方で
回動操作するとき等には、作業者はキャノピー7の天井
部7Aに設けた透視板8を介してバケット20等の動き
や作業装置16の作業姿勢等を目視で確認することがで
き、キャノピー7の上方等でもバケット20を含めた作
業装置16を円滑に操作することができる。
【0042】また、上述した掘削作業時等に透視板8上
に岩石や土砂等が落下してきたときには、これを透視板
8上に設けたガード部材12が受止めることにより、透
視板8が破損、損傷してしまう危険等を回避することが
できる。
【0043】さらに、透視板8上に泥土や塵埃等のダス
ト等が堆積すると、該透視板8からの上方への視界が悪
くなるため、上述のようにキャノピー7の上方等でバケ
ット20を操作するときには、バケット20の先端等が
見えにくくなって該バケット20の操作性等が低下して
しまう。
【0044】そして、このように透視板8上に前記ダス
ト等が付着した場合には、これを取除くべく透視板8を
洗浄または清掃する必要がある。しかし、前記透視板8
の上側にはガード部材12が配設されるから、透視板8
の清掃作業を行うときにはガード部材12が邪魔になっ
てしまう。
【0045】そこで、本実施例では、ガード部材12の
後端側を各蝶番13を介して運転室4の天井部7Aに回
動可能に取付け、該ガード部材12の前端側を各蝶ねじ
14を介して天井部7A側の各台座10上に着脱可能に
締結し、さらに、ガード部材12の天井部7Aに対する
最大開度を各蝶番13によって規制する構成としてい
る。
【0046】これにより、透視板8の洗浄または清掃作
業を行うときには、作業者は各蝶ねじ14をガード部材
12から取外した後に、連結プレート12C側を持ち上
げてガード部材12を各蝶番13を介して天井部7Aか
ら上向きに回動させることにより、ガード部材12を図
4中に一点鎖線で示す位置まで天井部7Aに対して開い
た状態に保持することができる。
【0047】ここで、ガード部材12の天井部7Aに対
する最大開度αは各蝶番13により10〜30度、好ま
しくは20〜25度程度に設定されるから、これによっ
て透視板8とガード部材12との間には清掃用のスペー
スを十分に確保することができ、これによって透視板8
全体を隅々まで容易に清掃することができる。
【0048】また、透視板8の清掃作業終了後には、ガ
ード部材12を各蝶番13を介して下向きに回動させ、
各蝶ねじ14を各台座10のねじ穴10Aに再度締着す
ることにより、ガード部材12の連結プレート12Cを
天井部7A上に固定でき、ガード部材12を天井部7A
に対して閉じた状態に保持することができる。
【0049】ここで、仮に作業者が各蝶ねじ14を天井
部7Aの各ねじ穴10Aに締着するのを忘れてしまい、
各蝶ねじ14が各ねじ穴10Aから取外されたままの状
態で掘削作業等を行った場合には、当該油圧ショベルに
伝わる振動等でガード部材12が天井部7Aから上向き
に回動して開いてしまうことがある。
【0050】しかし、上述したようにガード部材12の
最大開度αを25度程度に設定し、該ガード部材12の
最大回動量を小さくしたから、ガード部材12が天井部
7Aから必要以上に大きく開いてしまうのを防止するこ
とができる。そして、ガード部材12が天井部7Aから
回動したときには、ガード部材12はその自重で再度下
向きに降下(回動)して天井部7A側に自動的に閉じら
れるようになり、これによって該ガード部材12による
保護機能が損なわれてしまう事態を確実に回避すること
ができる。
【0051】しかも、バケット20を回動操作させたと
きにも、図1中に二点鎖線で示すようにガード部材12
がバケット20に届くことはなく、これによって該バケ
ット20がガード部材12に接触して該ガード部材12
が破損、損傷してしまう危険性等を確実に防止すること
ができる。
【0052】従って、本実施例によれば、透視板8の洗
浄または清掃時には、2個の蝶ねじ14,14のみを天
井部7A側の各ねじ穴10Aから取外すことにより、ガ
ード部材12の連結プレート12C側を持上げたままの
状態で、透視板8の清掃作業を容易に行うことができる
から、従来技術で述べたように、ガード部材12を適宜
な場所に持ち運んで保管したりする作業を省略すること
ができ、清掃作業時における作業者の負担等を大幅に軽
減でき、全体の作業効率等を確実に向上させることがで
きる。
【0053】また、前記各蝶ねじ14を各ねじ穴10A
から取外したときにも、該各蝶ねじ14はE型止め輪1
5により各ねじ穴10Aに対して抜止め状態で保持され
るから、これによって各蝶ねじ14がガード部材12か
ら脱落して紛失してまう事態を確実に防止することがで
きる。
【0054】さらに、仮に作業者が各蝶ねじ14を天井
部7Aの各ねじ穴10Aに締着するのを忘れてしまった
場合でも、ガード部材12本来の機能を維持し続けるこ
とができ、作業時の安全性等を確保することができる。
【0055】なお、前記実施例では、ガード部材12の
後端側と前端側とにそれぞれ蝶番13および蝶ねじ14
を設けるものとして述べたが、これに替えて、例えば、
蝶番13、蝶ねじ14をそれぞれガード部材12の前端
側と後端側とにそれぞれ逆にして設けてもよいし、ガー
ド部材12の左(右)端側と右(左)端側とにそれぞれ
設けてよい。
【0056】また、前記実施例では、抜止め具としてE
型止め輪15を用いたが、これに替えて、C型の他の止
め輪を用いてもよい。
【0057】さらに、前記実施例では、蝶番13の回動
板部13Cを固定板部13Aに当接されることにより、
ガード部材12の最大開度を規制する構成としたが、こ
れに替えて、例えば、ガード部材12の連結プレート1
2B側に蝶番13とは別個の他のストッパ部材を設ける
ようにしてもよい。
【0058】さらにまた、前記実施例では、ガード部材
12を天井部7A側に締結する締結手段を蝶ねじ14に
より構成するものとして述べたが、これに替えて、例え
ばガード部材12の連結プレート12C側等を天井部7
A側に掛止めする掛止め機構等により構成してもよい。
【0059】一方、前記実施例では、油圧ショベルを例
に挙げて説明したが、本発明はこれに限るものではな
く、例えば油圧クレーン、ホイールローダ等、他の建設
機械にも適用できるものである。
【0060】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1に記載の発
明によれば、ガード部材の一端側を連結手段を介して運
転室の天井部に回動可能に連結し、このガード部材の他
端側には天井部側に着脱可能に締結される締結手段を設
けることにより、ガード部材を該締結手段を介して前記
天井部に対して閉じた状態に保持する構成としたから、
前記透視板の清掃作業を行うときには、作業者は締結手
段を天井部から取外した後に、該ガード部材の他端側を
持ち上げることにより、ガード部材全体を上向きに回動
して天井部に対し開いた状態に保持することができ、こ
の状態で透視板の清掃や洗浄作業を容易に行うことがで
きる。しかも、このような清掃時には、従来技術で述べ
たようにガード部材を適宜な場所等に持ち運んで保管し
たりする作業を省略でき、作業時の全体の作業効率等を
大幅に向上させることができる。
【0061】また、請求項2の発明では、抜止め具によ
り締結具がガード部材から脱落するのを防止する構成と
したから、締結具を運転室の天井部側から取外した後に
該締結具が紛失してしまう事態を確実に防止することが
できる。
【0062】さらに、請求項3の発明では、連結手段に
は、ガード部材を天井部から上向きに開いたときに該ガ
ード部材の最大開度を規制するストッパ部を設ける構成
としたから、仮に作業者が締結手段(締結具)を天井部
側に締結するのを忘れてしまい、この締結手段(締結
具)が天井部側から取外されたままの状態で当該作業機
を運転させた場合でも、運転時に当該作業機に伝わる振
動等でガード部材が天井部に対して必要以上に大きく開
いてしまうことはなく、これによってガード部材による
保護機能等が損なわれてしまう事態を確実に回避するこ
とができる。また、運転時に作業装置を作動させた場合
でも、作業具がガード部材に接触することはなく、これ
によってガード部材が破損、損傷してしまう危険性等を
確実に回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による油圧ショベルを示す全体
図である。
【図2】図1中の油圧ショベルを拡大して示す平面図で
ある。
【図3】図2中のキャノピー上に設けたガード部材等を
拡大して示す平面図である。
【図4】図3中の矢示IV−IV方向からみた断面図であ
る。
【図5】図4中の蝶番等を示す要部拡大図である。
【図6】図4中の蝶ねじ等を示す要部拡大図である。
【図7】図5中の蝶番を拡大して示す斜視図である。
【図8】蝶ねじ等を示す図9中の矢示VIII−VIII線に沿
った断面図である。
【図9】図8中の矢示IX−IX方向からみた拡大断面図で
ある。
【符号の説明】
2 上部旋回体(作業機本体) 3 旋回フレーム 4 運転室 7A 天井部 8 透視板 12 ガード部材 13 蝶番(連結手段) 13C 回動板部(ストッパ部) 14 蝶ねじ(締結具) 15 E型止め輪(抜止め具) 16 作業装置 20 バケット(作業具)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 入野 照男 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機エ ンジニアリング株式会社内 (72)発明者 朝倉 信勝 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業機本体のフレーム上に設けられ天井
    部には少なくとも上方への視界を確保するための透視板
    が設けられた運転室と、前記フレームの前部側に俯仰動
    可能に設けられ先端側の作業具が前記運転室の天井部に
    対して接近、離間可能となった作業装置とを備えた運転
    室付き作業機において、 前記運転室の天井部には、前記透視板を上側から保護す
    るため骨組構造をなして形成されたガード部材と、該ガ
    ード部材の一端側に設けられ前記天井部に対して該ガー
    ド部材を回動可能に連結する連結手段と、前記ガード部
    材の他端側に設けられ該ガード部材を前記天井部に対し
    て閉じた状態に保持するため前記天井部側に着脱可能に
    締結される締結手段とを設けたことを特徴とする運転室
    付き作業機。
  2. 【請求項2】 前記締結手段は、前記ガード部材の他端
    側に遊嵌状態で設けられ前記天井部側のねじ穴に締着さ
    れる締結具と、該締結具を前記ガード部材の他端側で回
    転可能に保持し該締結具がガード部材から脱落するのを
    防止する抜止め具とから構成としてなる請求項1に記載
    の運転室付き作業機。
  3. 【請求項3】 前記連結手段には、前記ガード部材を天
    井部から上向きに開いたときに該ガード部材の最大開度
    を規制するストッパ部を設けてなる請求項1または2に
    記載の運転室付き作業機。
JP35198696A 1996-12-11 1996-12-11 運転室付き作業機 Pending JPH10168940A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105829613A (zh) * 2013-12-17 2016-08-03 卡特彼勒Sarl 用于作业机器的机器室的机罩装置
JP2017214759A (ja) * 2016-05-31 2017-12-07 ヤンマー株式会社 ガード体及びガード体を装備する建設機械

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CN105829613A (zh) * 2013-12-17 2016-08-03 卡特彼勒Sarl 用于作业机器的机器室的机罩装置
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