JP3256929B2 - カーボディ下板のメンテナンス用開口部ガード構造 - Google Patents
カーボディ下板のメンテナンス用開口部ガード構造Info
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Description
のカーボディ下板のガード構造に関する。
械には、上部旋回体と下部走行体とのスイベルジョイン
ト部となるカーボディ中央のうち、その下板に、スイベ
ルジョイント部のメンテナンス用として、下方に開口す
るメンテナンス用開口部が形成される。そして、そのメ
ンテナンス用開口部にはそれを遮蔽するようにガード板
がその周縁で固着される。
するカーボディ2及びトラックフレーム3を示した斜視
図、図9は図8中のガード板8の接着構造を示す説明図
である。前記ガード板の一般的な固着構造を図8及び図
9を用いて以下具体的に説明する。
開口部4周縁に沿って、ボルト孔が穿設されたプレート
9が(固着箇所毎に)部分的に溶着され、そのプレート
9にガード板8がボルト10によって固着される。ガード
板8は、地盤の突起物などにぶつかり大きな外力を受け
るため強固な構造とする必要があり、このため全体で40
〜100kgの重量となる。一方、スイベルジョイントのメ
ンテナンスを行う時などガード板8の脱着を行う際に
は、作業者はカーボディ2下側に潜り込み、その下板を
見上げるという極めて困難な姿勢をとることから、ガー
ド板8の総重量を考慮して、ガード板8は2〜3分割さ
れて前記プレート9に固着されている。
板8が2〜3分割されているといってもその重量は20〜
30kgもあり、作業者の作業姿勢からすると、メンテナン
ス時のガード板8脱着作業は未だに困難を極めるものと
なっていた。
は、ボルト10毎に部分的に配置される構成なので、過酷
な現場で使用される機械の外力に対してその保持力が十
分でない場合も予想される。
さらに分割して、軽量化することも考えられるが、それ
ではガード板8としての本質的機能が低下するので好ま
しくない。また後者の問題に対しては、カーボディ2下
板に直接タップまたはナット溶接することも考えられる
が、製造上の精度の問題が生じる。
に鑑み創案されたもので、メンテナンス用開口部の開閉
作業を極めて簡易に行うことができるガード構造を提供
し、さらに態様によっては十分なガード板保持力を有す
る構造をも提供しようとするものである。
ーボディ下板ガード構造は、カーボディ下板に形成され
るメンテナンス用開口部をガード板で覆い、その周縁を
固定することで前記開口部を遮蔽するカーボディ下板ガ
ード構造において、前記ガード板周縁のうち任意箇所
に、板面に対し垂直方向に起立するシャフトを設け、少
なくとも前記ガード板によって前記メンテナンス用開口
部を遮蔽する状態が生じるように、該シャフトを、カー
ボディ下板側で回転自在に軸支することを特徴とする。
のシャフトを軸支する構成としては、カーボディ下板に
直接シャフトを軸支する態様の他、カーボディ下板に支
持部材、例えば後述するリング体を取り付け、その支持
部材にシャフトを軸支するような間接的にカーボディ下
板に軸支する態様をも含むものである。
ナンス用開口部を遮蔽した状態でその周縁においてボル
ト等で固定されることを前提とするが、その固定を解放
すると、ガード板のシャフトはカーボディ下板側で回転
自在に軸支されているので、ガード板はそのシャフトを
中心とした回転動作が可能となる。そこで、そのような
回転動作を行うと、ガード板の回転位置によってメンテ
ナンス用開口部は開閉されることとなる。すなわち、本
発明では、ガード板を回転させることでメンテナンス用
開口部の開閉を簡単に行うことができる。
のカーボディ下板20は下方に折曲する部位を有する構造
の場合があり(特に図示のように脚部の付け根)、この
ような構造の場合、機体中心Oに沿った位置にシャフト
を配置するとすると、機体中心Oからガード板を回転さ
せるスペースが狭くなり、すなわちメンテナンス用開口
部の開閉スペースがとれない場合もあるが、そのような
場合はシャフトの位置を左右いずれかにずらせばガード
板の移動スペースが拡がるので何の問題もない。
た開口を有するリング体を、その開口がメンテナンス用
開口部に重なるように、メンテナンス用開口部の周縁に
取り付け、そのリング体に、前記ガード板のシャフトを
回転自在に軸支した構成の場合、ガード板をシャフトを
介して支持することになるリング体はメンテナンス用開
口部の周縁全体に沿って取り付けられているので、ガー
ド板をしっかり支持できることになる。
面に基づき説明する。
構成するカーボディに適用された例を示す。図1は下部
走行体1を構成するカーボディ2及びトラックフレーム
3の平面図であり、上部旋回体(図示なし)とのスイベ
ルジョイント部となるカーボディ2の中央のうち、その
下板に、下方に開口するメンテナンス用開口部4が形成
されている。
て、カーボディ2下板の上面には、リング体5が一体的
に溶着される。該リング体5は、図2に示すように、前
記メンテナンス用開口部4の周縁に沿った開口50と、そ
の開口50の内方に突出する4箇所の張出部51〜54とを有
し、上下左右が点対称形の形状よりなる。該張出部51〜
54にはそれぞれボルト孔55が2箇所づつ穿設されるとと
もに、対向する任意の2箇所の張出部51,53にはシャフ
ト用孔56,57が穿設される。なお、シャフト用孔56,57は
後述するガード板6のシャフト60を挿通する孔であっ
て、そのうち57は予備用である。リング体5は、図1に
示すように、各張出部51〜54が前記メンテナンス用開口
部4内に収まり、かつその開口50がメンテナンス用開口
部4に重なるような状態で、開口部4周縁に溶着され
る。
口部4の下方から、その開口部4に嵌合しつつ、ガード
板6が前記リング体5に固着される。ガード板6は、図
3ないし図6に示すように、前記リング体5の張出部51
〜54を除いた開口50と同一の形状よりなり、それがメン
テナンス用開口部4に嵌合されてリング体開口50を遮蔽
する位置において、その周縁のうち、前記リング体5の
ボルト孔55に相応する位置に、ボルト孔61が穿設される
とともに、前記リング体5の一のシャフト孔56に相応す
る位置に、板面に対し垂直方向に起立するシャフト60が
設けられる。シャフト60の先端には、図3に示すよう
に、シャフト60が前記リング体5のシャフト用挿通孔56
に挿通された際にワッシャ及びナット62が嵌着され、そ
れがガード板6自体の抜け止めとなる。また、シャフト
60の径は前記シャフト孔56の径より若干小さめにしてな
り、その挿通状態では多少の遊びを有することで、ガー
ド板6はシャフト60を中心として回転可能に支持され
る。一方シャフト60長は、図5に示すようにガード板6
が前記抜け止めとなるワッシャ及びナット62に当接して
ガード板6がリング体5に対して片持ち状態となる際
(このためシャフト60はガード板6を片持ちできる程度
の強度のある素材が用いられる)、少なくとも図3に示
すように、ガード板6がカーボディ2下板よりも下方に
位置するだけの長さを有する。したがって、ガード板6
は、シャフト60がリング体5の孔56に挿通された状態に
おいて、前記メンテナンス用開口部4に嵌合する位置か
らその嵌合状態を脱する位置まで昇降自在となり、かつ
嵌合状態を脱した下降位置において回転自在となる。こ
のような構成において、前記シャフト60を前記リング体
5のシャフト用孔56に挿通し、リング体5とガード板6
のそれぞれ相応するボルト孔55,61を重ねて両者をボル
ト7で締め付ければ、ガード板6はメンテナンス用開口
部4(リング体5の開口50)を完全に遮蔽しつつリング
体5に固着されるものとなる。なお本実施形態例では、
前記ボルト7は、図3に示すように、ガード板6が最降
下した位置(シャフト60のストローク最下部)において
も、ガード板6のボルト孔61に螺通しつつリング体5の
ボルト孔55端部に螺合するだけの長さを有するものが用
いられる。これにより、ガード板6の昇降をボルト7の
締め付けによって段階的に調整することができ、シャフ
ト60に対し一度に大きな衝撃力が加わるのを防止してい
る。
造であるので、メンテナンス用開口部4の開閉作業は、
次のように行う。まず、各ボルト7を緩めていくとそれ
にともないガード板6は徐々に降下していく。ボルト7
がリング体5のボルト孔55から外れると、シャフト60に
よってガード板6は片持ち状態となりつつ、メンテナン
ス用開口部4からその嵌合状態を脱する位置まで下降す
る。その状態において、シャフト60を中心にしてガード
板6を左右いずれかに回転させれば、メンテナンス用開
口部4は開状態となる。
ボディ下板のメンテナンス用開口部ガード構造によれ
ば、ガード板を回転させることでメンテナンス用開口部
の開閉を簡単に行うことができるので、作業者の作業労
力が従来構造と比較して格段に減少されるものとなって
いる。
た開口を有するリング体を、その開口がメンテナンス用
開口部に重なるように、メンテナンス用開口部の周縁に
取り付け、そのリング体に、前記ガード板のシャフトを
回転自在に軸支した構成の場合、ガード板をシャフトを
介して支持することになるリング体はメンテナンス用開
口部の周縁全体に沿って取り付けられているので、ガー
ド板をしっかり支持できることになり、従来構造と比較
してより強固なガード構造とすることを可能ならしめて
いる。
を示す下部走行体の平面図である。
明図である。
側面図である。
正面図である。
ガード構造を示す下部走行体の斜視図である。
り、(a)は平面図、(b)は(a)中のA−A断面図、(c)は
(a)中のB−B断面図、(d)は(a)中のC−C断面図であ
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 カーボディ下板に形成されるメンテナン
ス用開口部をガード板で覆い、その周縁を固定すること
で前記開口部を遮蔽するカーボディ下板ガード構造にお
いて、前記ガード板周縁のうち任意箇所に、板面に対し
垂直方向に起立するシャフトを設け、少なくとも前記ガ
ード板によって前記メンテナンス用開口部を遮蔽する状
態が生じるように、前記シャフトを、カーボディ下板側
で回転自在に軸支することを特徴とするカーボディ下板
のメンテナンス用開口部ガード構造。 - 【請求項2】 請求項1のカーボディ下板のメンテナン
ス用開口部ガード構造において、前記メンテナンス用開
口部の周縁に沿った開口を有するリング体を、その開口
がメンテナンス用開口部に重なるように、メンテナンス
用開口部の周縁に取り付けるとともに、そのリング体
に、前記ガード板のシャフトを回転自在に軸支したこと
を特徴とする請求項1のカーボディ下板のメンテナンス
用開口部ガード構造。 - 【請求項3】 請求項1のカーボディ下板のメンテナン
ス用開口部ガード構造において、前記ガード板が昇降自
在となるように、そのシャフトを軸支するとともに、該
シャフト長より長いボルトで前記ガード板を固定するこ
とを特徴とする請求項1のカーボディ下板のメンテナン
ス用開口部ガード構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18991196A JP3256929B2 (ja) | 1996-07-02 | 1996-07-02 | カーボディ下板のメンテナンス用開口部ガード構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP18991196A JP3256929B2 (ja) | 1996-07-02 | 1996-07-02 | カーボディ下板のメンテナンス用開口部ガード構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1018348A JPH1018348A (ja) | 1998-01-20 |
JP3256929B2 true JP3256929B2 (ja) | 2002-02-18 |
Family
ID=16249280
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18991196A Expired - Lifetime JP3256929B2 (ja) | 1996-07-02 | 1996-07-02 | カーボディ下板のメンテナンス用開口部ガード構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3256929B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111270724B (zh) * | 2020-03-20 | 2024-08-09 | 三一重机有限公司 | 一种底封板组件和挖掘机 |
-
1996
- 1996-07-02 JP JP18991196A patent/JP3256929B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1018348A (ja) | 1998-01-20 |
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