JP3952949B2 - 光ファイバ及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、偏波分散を効率よく補償することのできる光ファイバ、及び、その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、波長分割多重(WDM)伝送及び光増幅技術の進歩に伴い、光ファイバの実効コア断面積(Aeff)の大径化が進む一方、偏波分散特性のより一層の低減化が望まれている。偏波分散特性は直交する偏波間の光信号の伝達速度差によって生じるものであり、光ファイバの屈折率分布の対称性に大きく依存する。具体的には、光の大部分が伝搬するコア部(光伝搬部)の屈折率分布の断面形状が真円に近いほど、光ファイバ単体で見た場合の偏波分散(PMD)特性は良好になり、逆に非円化すると偏波分散特性は悪化する。このため、光ファイバの製造においては、偏波分散特性を良好なものとするためにコア部の屈折率分布の断面形状の真円化を図る種々の工夫がなされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、光ファイバのコア部の屈折率分布の断面形状を真円に近づけることができても、光ファイバに外部から力が加わり、この外力に起因する応力が発生して複屈折が生じてしまい、結果として光伝搬部が非円化してしまい、偏波分散特性が悪化するという問題がある。光ファイバへの応力の付与は、光ファイバの置かれた状態(例えば、スプール巻・リボン/ルースチューブ・ドラム巻ケーブル・敷設後ケーブルなど)に依存する。
【0004】
従って、本発明の目的は、このような、光ファイバの偏波分散特性の悪化を抑制し、良好な偏波分散特性を得ることのできる光ファイバを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係る光ファイバは、コア及びクラッドを有するガラス部と、被覆が施された際のガラス部の周囲に形成された一層以上の被覆層とを備えた光ファイバにおいて、長手方向に直角な断面上におけるガラス部に対する被覆層の配置形態を、長手方向に連続的に変化させている。
【0006】
この配置形態の変化とは、例えば、光ファイバ自身の長手方向に直角な断面上におけるガラス部の中心と被覆層の中心とを偏心させ、断面上における偏心方向を光ファイバ自身の長手方向で変化させることにより行われる。
【0007】
この被覆層は、内側被覆層及び外側被覆層からなる二層構造とされており、内側または外側の被覆層のいずれか一方または双方の中心がガラス部の中心から偏心されていてもよい。
【0008】
ガラス部の中心と被覆層の中心との距離である偏心量は12.5μm以上とすることが好ましい。
【0009】
あるいは、この配置形態の変化は、光ファイバ自身の長手方向に直角な断面上における被覆層のいずれか1層の外側形状が非円化されており、断面上における非円化された外形形状配置を光ファイバ自身の長手方向で変化させていてもよい。
【0010】
また、被覆層が内側被覆層及び外側被覆層からなる二層構造とされている場合には、両被覆層の境界部分の横断面形状が非円化されていて、断面上における非円化された境界形状配置を光ファイバ自身の長手方向で変化させてもよい。
【0011】
この場合、非円化されている被覆層の真円度を5.0μm以上とすることが好ましい。
【0012】
この被覆層の配置形態の変化は、長手方向で周期的に変化させていることが好ましい。その周期は、0.5m以下であることが好ましく、0.2m以下であるとさらに好ましい。さらに、周期自体を長手方向で変化させていてもよい。
【0013】
こうした本発明に係る光ファイバは、例えば、プリフォームを回転させながら裸光ファイバを線引きし、線引された裸光ファイバが所定の微小円を描きながら回転している状態でダイスに通してこのダイスにより裸光ファイバの外周上に樹脂を塗布し、塗布した樹脂を硬化させることで製造できる。
【0014】
あるいは、プリフォームから裸光ファイバを線引し、線引された裸光ファイバをこの光ファイバ中心から中心をずらして配置したダイス内に通してこのダイスにより樹脂を裸光ファイバの外周上に塗布し、このダイスを通過した被覆光ファイバを揺動させ、上流のプリフォーム、裸光ファイバをねじり、塗布した樹脂を硬化させることでも製造できる。
【0015】
これらのダイスの塗出孔形状は非円化されていてもよい。
【0016】
本発明の光ファイバによれば、ガラス部に対して被覆層を偏心させたり、被覆層を非円化させることで光ファイバに付与される応力ベクトルの長手方向での連続性を抑止することによって、偏波分散特性の劣化を防止し、光ファイバの長手方向の全体での偏波分散特性を良好なものとすることができる。また、本発明の光ファイバの製造方法によれば、上述した光ファイバを好適に製造することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の光ファイバの実施形態について図面を参照しつつ説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の参照番号を附し、重複する説明は省略する。
【0018】
図1は、本発明に係る光ファイバ1の外形図である。本発明に係る光ファイバは、その横断面形状およびその長手方向における変化に特徴がある。そこで、長手方向の異なる位置を図に示すようにそれぞれA、B、C、D、Eの符号で表し、以下に述べる各実施形態では、この各位置における断面図を参照しつつ説明する。図番の最後に付された符号A、B、C、D、Eはそれぞれ位置A、B、C、D、Eにおける横断面図(光ファイバ1自身の長手方向に直交する断面の断面図)であることを示す。
【0019】
(第1の実施形態)
【0020】
本実施形態の光ファイバ1は、図2A〜図2Eに示されるように、屈折率の高いコア2a及びコア2aの周囲に形成された屈折率の低いクラッド2bを有するガラス部2と、低ヤング率を有する内側被覆層3a及び高ヤング率を有する外側被覆層3bからなる被覆層3とを備えている。ガラス部2の外径は125μm、内側被覆層3aの外径は170〜200μm、外側被覆層3bの外径は235〜265μmである。内側被覆層3a及び外側被覆層3bは、何れも紫外線硬化型樹脂を用いた樹脂被覆層である。そして、ガラス部2、内側被覆層3a及び外側被覆層3bは、光ファイバ1の長手方向(延在方向)に対して直角な断面(横断面)上において真円度がほぼゼロの円である。
【0021】
さらに、ガラス部2の中心と外側被覆層3bの外表面の各中心は中心O1としてほぼ一致しており、これに対して内側被覆層3aと外側被覆層3bの境界面の中心O2は中心O1に対して偏心されている。図2A〜図2Eでは、このO2のO1に対する偏心方向をO1から延びる矢印で示しているが、偏心方向は、光ファイバ1の長手方向で変化させていることがわかる。本実施形態では、偏心方向は光ファイバ1の長手方向(図1における矢印L方向)に沿って一定の方向(図2A〜図2Eでは時計回り)に回転させている。
【0022】
上述したように、一般に光ファイバは、それ自身の設置状態によって、光ファイバの外部からも一定の側圧を受ける場合が多い。この外部からの側圧は、光ファイバに対して一定の方向から作用するのがほとんどである。例えば、光ファイバがスプールに巻かれている状態では、スプールの胴面に垂直な方向に作用するし、光ファイバがテープ化されてスロット内に収納されている場合は、スロットの底面に垂直な方向に作用する。
【0023】
このような光ファイバの外部から作用する側圧は、被覆層を介してガラス部に応力を作用させ、複屈折を発生させる。このとき、応力が長手方向で一定の方向から作用する場合には、複屈折の結果として光ファイバの光伝搬部(コア部)の屈折率分布が非円化した状態となり、偏波分散が発生する。これは、外部からの側圧に起因するものであるため、たとえ光ファイバ自体が偏波分散を生じさせない構造を有していても、結果的に偏波分散が生じてしまう。
【0024】
ここで、本実施形態の光ファイバ1は、ガラス部2と内側被覆層3aとが偏心されているので、光ファイバ1に付与される応力ベクトルの長手方向での連続性を抑止して、偏波分散特性の劣化を防止することができる。
【0025】
(第2実施形態)
【0026】
本実施形態においては、図3A〜図3Eに示されるように、ガラス部2の中心と内側被覆層3aの各中心は中心O1としてほぼ一致しており、これに対して外側被覆層3bの中心O2は中心O1に対して偏心されている。そして、この偏心方向(図3A〜図3Eにおける矢印方向)は、光ファイバ1の長手方向で変化されている。特に、本実施形態では、偏心方向は光ファイバ1の長手方向(図1における矢印L方向)に沿って一定の方向(図3A〜図3Eでは時計回り)に回転させている。
【0027】
本実施形態の光ファイバ1においては、ガラス部2と外側被覆層3bとが偏心されているので、光ファイバ1に付与される応力ベクトルの長手方向での連続性を抑止することになる。このようにしても、上述した第1実施形態と同様に、光ファイバ1に付与される応力ベクトルの長手方向での連続性を抑止することによって、偏波分散特性の劣化を防止し、光ファイバ1の長手方向の全体での偏波分散特性を良好なものとすることができる。
【0028】
なお、上述した第1実施形態及び第2実施形態において、偏心方向は光ファイバ1の長手方向に沿って一定の方向に回転するように変化させたが、変化の形態はこれに限定されない。例えば、回転方向が交互に反転するようにしてもよい。また、いずれの場合においても、その回転や反転は一定間隔ごとに行われなくてはならないという必要はなく、不定間隔ごとに行われてもよい。
【0029】
ただし、偏心方向を光ファイバ1の長手方向に沿って回転させる場合、2回転/m以上とすることが好ましく、5回転/m以上とすることが特に好ましい。つまり、偏心の回転周期は、0.5m以下とすることが好ましく、0.2m以下とすることがさらに好ましい。0.5mを超える場合、長手方向の偏心量変化が不十分であり、良好な偏波分散特性を得ることができない。また、特に0.2m以下とすることによって、長手方向で十分な偏心量変化が得られ、良好な偏波分散を得るという効果が十分に得られるからである。
【0030】
さらに、上述した偏心量(図2A、図3Aにおける距離X)は、12.5μm以上とされることが好ましい。この偏心量が12.5μm未満であると、長手方向の偏心量変化が不十分であり、良好な偏波分散特性を得ることができない。
【0031】
(第3実施形態)
【0032】
本実施形態においては、図4A〜図4Eに示されるように、内側被覆層3aの外側の横断面(光ファイバ1の長手方向に対して直角な断面)形状、つまり横断面における内側被覆層3aと外側被覆層3bとの境界線形状が、非円化されている。非円化とは、意図的に真円とならないようにすることである。すなわち、光ファイバ1の長手方向に対して直角な断面上において、内側被覆層3aの横断面における外面の真円度が意図的に大きくされている。ここで、真円度とは、内接する最大の円の径と外接する最小の円の径の差として定義される。本実施形態においては、非円化の一形態として楕円化されている。
【0033】
そして、この楕円化された形状が、光ファイバ1の長手方向で変化されている。具体的には、本実施形態では、楕円の長軸方向が光ファイバ1の長手方向に沿って一定方向(図4A〜図4Eでは時計回り)に回転している。このように、本実施形態の光ファイバ1は、内側被覆層3aが非円化されているので、光ファイバ1に付与される応力ベクトルの長手方向での連続性を抑止して偏波分散特性の劣化を防止し、光ファイバ1の長手方向の全体での偏波分散特性を良好なものとすることができる。
【0034】
(第4実施形態)
【0035】
本実施形態においては、図5に示されるように、外側被覆層3bの外面が、光ファイバ1の長手方向(延在方向)に対して直角な断面上(図5A〜図5Eの各断面上)において非円化されている。光ファイバ1の長手方向に対して直角な断面上において、外側被覆層3bの真円度が大きくされている。本実施形態においては、非円化の一形態として楕円化されている。
【0036】
そして、この楕円化された形状が、光ファイバ1の長手方向で変化されている。特に、本実施形態では、楕円の長軸方向が光ファイバ1の長手方向に沿って一定方向(図5では時計回り)に回転している。このように、本実施形態の光ファイバ1は、外側被覆層3bが非円化されているので、光ファイバ1に付与される応力ベクトルの長手方向での連続性を抑止して偏波分散特性の劣化を防止し、光ファイバ1の長手方向の全体での偏波分散特性を良好なものとすることができる。
【0037】
なお、上述した第3実施形態及び第4実施形態において、非円化した形状が光ファイバ1の長手方向に沿ってその形状を変形させずに一定方向に回転するように変化させたが、変化の形態はこれに限定されない。例えば、回転方向が交互に反転するようにしてもよい。また、いずれの場合においても、その回転や反転は一定間隔ごとに行われなくてはならないという必要はなく、不定間隔ごとに行われてもよい。非円化の形状も、楕円化に限定されず、卵形などの他の形態によって非円化してもよい。さらに、形状を回転によって変化させるのではなく、楕円から卵形への変形による変化などでもよい。あるいは、楕円の長軸と短軸の比を変化させるなどの手法も考えられる。
【0038】
ただし、非円化した形状を光ファイバ1の長手方向に回転させる場合、2回転/m以上(周期0.5m以下)とすることが好ましく、5回転/m以上(周期0.2m以下)とすることが特に好ましい。2回転/m未満の(周期が0.5mを超える)場合、長手方向での非円化された状態の変化が不十分であり、良好な偏波分散特性を得ることができない。また、特に5回転/m以上(周期0.2m以下)とすることによって、長手方向で非円化された状態が十分変化するので、良好な偏波分散を得るという効果が十分に得られるからである。
【0039】
さらに、上述した非円化に伴う真円度は、5.0μm以上とすることが好ましい。この真円度が5.0μm未満であると、長手方向の非円化された状態の変化が不十分であり、良好な偏波分散特性を得ることができない。
【0040】
(第5実施形態)
【0041】
この実施形態は、上述した被覆層3の偏心による偏波分散特性の改善と、被覆層3の非円化による偏波分散特性の改善とを併用したものである。図6に示される第五実施形態では、光ファイバ1の長手方向に対して直角な断面において、ガラス部2及び内側被覆部3aの中心が中心O1としてほぼ一致しており、これに対して外側被覆層3bの中心O2は中心O1に対して偏心されている。さらに、光ファイバ1の長手方向に対して直角な断面において、内側被覆層3aの外側形状(内側被覆層3aと外側被覆層3bとの境界線)は非円化されている。このようにしても、上述した第1実施形態などと同様に、光ファイバ1に付与される応力ベクトルの長手方向での連続性を抑止することによって、偏波分散特性の劣化を防止し、光ファイバ1の長手方向の全体での偏波分散特性を良好なものとすることができる。
【0042】
(第6実施形態)
【0043】
この実施形態も第5実施形態と同様に、上述した被覆層3の偏心による偏波分散特性の改善と、被覆層3の非円化による偏波分散特性の改善とを併用したものである。図7に示されるように、光ファイバ1の長手方向に対して直角な断面において、ガラス部2及び外側被覆部3bの中心が中心O1としてほぼ一致しており、これに対して内側被覆層3aの中心O2は中心O1に対して偏心されている。さらに、光ファイバ1の長手方向に対して直角な断面において、外側被覆層3bの外形形状は非円化されている。このようにしても、上述した第1実施形態などと同様に、光ファイバ1に付与される応力ベクトルの長手方向での連続性を抑止することによって、偏波分散特性の劣化を防止し、光ファイバ1の長手方向の全体での偏波分散特性を良好なものとすることができる。
【0044】
次に、上述した光ファイバ1を製造する製造方法について製造装置を参照しつつ説明する。まず、被覆層3を偏心させる場合について説明する。
【0045】
図8に、上述した図2や図3に示される光ファイバ1の製造装置を示す。製造装置の概要は、通常の光ファイバ製造装置に準じている。即ち、装置には光ファイバ母材(プリフォーム)10が取り付けられており、装置自体は、母材10の下端を加熱するヒータ11と、母材10から線引きされたガラスファイバ10aに対して内側被覆層3aとなる紫外線硬化型樹脂を塗布する第一塗布装置12と、第一塗布装置12によって塗布された樹脂を硬化させる第一紫外線照射炉13と、内側被覆層3aが形成されたガラスファイバ10aに対して外側被覆層3bとなる紫外線硬化型樹脂を塗布する第二塗布装置14と、第二塗布装置14によって塗布された樹脂を硬化させる第二紫外線照射炉15と、二層の被覆層が形成された光ファイバ1を巻き取るリール16とを有している。
【0046】
ヒータ11、第一塗布装置12、第一紫外線照射炉13、第二塗布装置14、第二紫外線照射炉15、リール16は、光ファイバ1の線引き径路上の上流側から下流側にかけて順番に設置されている。そして、ここでは、被覆層3(内側被覆層3a又は外側被覆層3b)を偏心させるために、母材10の取り付け部に母材を回転させるための駆動装置17が配設されている。この駆動装置17によって、線引き中の母材10を、線引きされている光ファイバ(ガラスファイバ10a)の軸中心が微小円を描くように回転させる。この結果、ガラスファイバ10aの軸中心が、第一塗布装置12や第二塗布装置14において、その塗出孔の中心とずれるので、被覆層3(内側被覆層3a又は外側被覆層3b)を偏心させ、これを光ファイバ1の長手方向で変化させることができる。
【0047】
図9に、上述した図8の製造装置の変形例を示す。図9に示される製造装置では、内側被覆層3aを形成する紫外線硬化型樹脂と外側被覆層3bを形成する紫外線硬化型樹脂とが、塗布装置12aの内部でほぼ同時にガラスファイバ10aに対して塗布される。塗布装置12aは複数層を同時に塗布できるものである。その後、紫外線照射炉13aにおいて、内側被覆層3aを形成する紫外線硬化型樹脂と外側被覆層3bを形成する紫外線硬化型樹脂とがほぼ同時に硬化される。
【0048】
ここでも、被覆層3(内側被覆層3a又は外側被覆層3b)を偏心させるために、母材10の取り付け部に母材を回転させるために駆動装置17が配設されている。この駆動装置17によって、線引き中の母材10を、線引きされている光ファイバ(ガラスファイバ10a)の軸中心が微小円を描くように回転させる。この結果、ガラスファイバ10aが、塗布装置12aにおいて、その塗出孔の中心とずれるので、被覆層3(内側被覆層3a又は外側被覆層3b)を偏心させ、これを光ファイバ1の長手方向で変化させることができる。
【0049】
図10に、図2に示される光ファイバ1を製造するための製造装置を示す。本実施形態においては、内側被覆層3aを形成する樹脂を塗布する第一塗布装置12におけるダイスの塗出孔の中心が、線引きされる光ファイバ(ガラスファイバ10a)の軸中心と僅かにずれるように調整されている。また、第一塗布装置12に付随して、線引きされる光ファイバ(ガラスファイバ10a)の線引き方向に対して直角な平面内でダイスを回転させる駆動装置18も配設されている。
【0050】
この駆動装置18によって、光ファイバ(ガラスファイバ10a)を線引きしている間に、第一塗布装置12のダイス、即ち、塗出孔を回転させる。この結果、第一塗布装置12において塗布される紫外線硬化型樹脂の中心が偏心するので、内側被覆層3aを偏心させ、これを光ファイバ1の長手方向で変化させることができる。
【0051】
図11に、上述した図10の製造装置の変形例を示す。図11に示される製造装置では、内側被覆層3aを形成する紫外線硬化型樹脂と外側被覆層3bを形成する紫外線硬化型樹脂とが、塗布装置12aの内部でほぼ同時にガラスファイバ10aに対して塗布される。塗布装置12aは複数層を同時に塗布できるものである。その後、紫外線照射炉13aにおいて、内側被覆層3aを形成する紫外線硬化型樹脂と外側被覆層3bを形成する紫外線硬化型樹脂とがほぼ同時に硬化される。
【0052】
ここでも、塗布装置12a内部の内側被覆層3aを形成する樹脂を塗布するダイスの塗出孔の中心が、線引きされる光ファイバ(ガラスファイバ10a)の軸中心と僅かにずれるように調整されている。また、塗布装置12aに付随して、線引きされる光ファイバ(ガラスファイバ10a)の線引き方向に対して直角な平面内で内側被覆層3aを形成する樹脂を塗布するダイスを回転させる駆動装置18も配設されている。
【0053】
この駆動装置18によって、光ファイバ(ガラスファイバ10a)を線引きしている間に、塗布装置12aの内側被覆層3aを形成する樹脂を塗布するダイス、即ち、塗出孔を回転させる。この結果、塗布装置12aにおいて塗布される内側被覆層3aを形成する紫外線硬化型樹脂の中心が偏心する(外側被覆層3bを形成する紫外線硬化型樹脂の中心は偏心しない)ので、内側被覆層3aを偏心させ、これを光ファイバ1の長手方向で変化させることができる。
【0054】
図12に、図3に示される光ファイバ1を製造するための製造装置を示す。本実施形態においては、外側被覆層3bを形成する樹脂を塗布する第二塗布装置14におけるダイスの塗出孔の中心が、線引きされる光ファイバ(内側被覆層3aが形成されたガラスファイバ10a)の軸中心と僅かにずれるように調整されている。また、第二塗布装置14に付随して、線引きされる光ファイバ(ガラスファイバ10a)の線引き方向に対して直角な平面内でダイスを回転させる駆動装置19も配設されている。
【0055】
この駆動装置19によって、光ファイバ(内側被覆層3aが形成されたガラスファイバ10a)を線引きしている間に、第二塗布装置14のダイス、即ち、塗出孔を回転させる。この結果、第二塗布装置14において塗布される紫外線硬化型樹脂の中心が偏心するので、外側被覆層3bを偏心させ、これを光ファイバ1の長手方向で変化させることができる。
【0056】
なお、図11に示される製造装置において、駆動装置18を、線引きされる光ファイバ(ガラスファイバ10a)の線引き方向に対して直角な平面内で、外側被覆層3bを形成する樹脂を塗布するダイスを回転させるものとすれば、このような製造装置によって、図3に示される光ファイバ1を製造することもできる。
【0057】
図13に、図3に示される光ファイバ1を製造するための製造装置の別の例を示す。本実施形態においても、外側被覆層3bを形成する樹脂を塗布する第二塗布装置14におけるダイスの塗出孔の中心が、線引きされる光ファイバ(内側被覆層3aが形成されたガラスファイバ10a)の中心と僅かにずれるように調整されている。しかし、第二塗布装置14のダイスを回転させる機構はなく、その代わりに揺動するローラー20を有している。ローラー20を揺動させる駆動装置21がローラー20に付随して配設されている。
【0058】
ローラー20は第二紫外線照射炉15とリール16との間に位置し、線引きされた光ファイバ1はローラー20の周面上に接触する。ここで、ローラー20を揺動させると、これに接触する光ファイバ1はローラー20の周面上を転がるように移動し、光ファイバ1には捻りが加えられる。加えられた捻りは、線引きされている光ファイバ1の上流側にも伝わり、第二塗布装置14での紫外線硬化型樹脂の塗布部分にまで達する。
【0059】
このため、第二塗布装置14ではダイスの塗出孔が偏心されているので外側被覆層3aが偏心されるが、この偏心方向が上述した捻りによって光ファイバ1の長手方向で変化されることになる。なお、ここでは、上述した捻りは交互に反転して加えられるので、偏心方向も交互に反転することになる。このようにしても、外側被覆層3bを偏心させ、これを光ファイバ1の長手方向で変化させることができる。
【0060】
図14に、上述した図13の製造装置の変形例を示す。図14に示される製造装置では、内側被覆層3aを形成する紫外線硬化型樹脂と外側被覆層3bを形成する紫外線硬化型樹脂とが、塗布装置12aの内部でほぼ同時にガラスファイバ10aに対して塗布される。塗布装置12aは複数層を同時に塗布できるものである。その後、紫外線照射炉13aにおいて、内側被覆層3aを形成する紫外線硬化型樹脂と外側被覆層3bを形成する紫外線硬化型樹脂とがほぼ同時に硬化される。
【0061】
ここでも、塗布装置12a内部の外側被覆層3bを形成する樹脂を塗布するダイスの塗出孔の中心が、線引きされる光ファイバ(内側被覆層3aが形成されたガラスファイバ10a)の中心と僅かにずれるように調整されている。また、塗布装置12aには、外側被覆層3bを形成する樹脂を塗布するダイスを回転させる機構はなく、その代わりに揺動するローラー20が配設されている。また、ローラー20に付随して、このローラー20を揺動させる駆動装置21も配設されている。
【0062】
ローラー20は紫外線照射炉13aとリール16との間に位置し、線引きされた光ファイバ1はローラー20の周面上に接触する。ここで、ローラー20を揺動させると、これに接触する光ファイバ1はローラー20の周面上を転がるように移動し、光ファイバ1には捻りが加えられる。加えられた捻りは、線引きされている光ファイバ1の上流側にも伝わり、塗布装置12aでの外側被覆層3bを形成する紫外線硬化型樹脂の塗布部分にまで達する。
【0063】
このため、塗布装置12aでは外側被覆層3bを形成する樹脂を塗布するダイスの塗出孔が偏心されているので外側被覆層3aが偏心されるが、この偏心方向が上述した捻りによって光ファイバ1の長手方向で変化されることになる。なお、ここでは、上述した捻りは交互に反転して加えられるので、偏心方向も交互に反転することになる。このようにしても、外側被覆層3bを偏心させ、これを光ファイバ1の長手方向で変化させることができる。
【0064】
次に、被覆層3の横断面形状を非円化させる場合について説明する。
【0065】
まず最初の例は、製造装置自体は図8に示した製造装置とほぼ同様である。ただし、の外形の横断面形状を非円化しようとする内側被覆層3a又は外側被覆層3bに応じて、第一塗布装置12又は第二塗布装置14のダイスの塗出孔の形状が非円化(ここでは楕円化)されている。このため、内側被覆層3a又は外側被覆層3bのの外形の横断面形状は非円化され、さらに、母材10の取り付け部に位置する駆動装置17によって、線引き中の母材10を回転させることによって、非円化した形状を光ファイバ1の長手方向で変化させることができる。この結果、被覆層3(内側被覆層3a又は外側被覆層3b)の外形の横断面形状を非円化させ、これを光ファイバ1の長手方向で変化させることができる。
【0066】
あるいは、図9に示される製造装置とほぼ同様の装置によっても、被覆層3(内側被覆層3a又は外側被覆層3b)の横断面形状を非円化させ、これを光ファイバ1の長手方向で変化させることができる。この装置では、内側被覆層3aを形成する紫外線硬化型樹脂と外側被覆層3bを形成する紫外線硬化型樹脂とが、塗布装置12aの内部でほぼ同時にガラスファイバ10aに対して塗布される。塗布装置12aは複数層を同時に塗布できるものである。その後、紫外線照射炉13aにおいて、内側被覆層3aを形成する紫外線硬化型樹脂と外側被覆層3bを形成する紫外線硬化型樹脂とがほぼ同時に硬化される。
【0067】
ここでは、外形の横断面形状を非円化しようとする内側被覆層3a又は外側被覆層3bに応じて、塗布装置12aの内側被覆層3a用のダイス又は外側被覆層3b用のダイスの何れかの塗出孔の形状が非円化(ここでは楕円化)されている。さらに、母材10の取り付け部に位置する駆動装置17によって、線引き中の母材10を回転させることによって、非円化した形状を光ファイバ1の長手方向で変化させることができる。この結果、被覆層3(内側被覆層3a又は外側被覆層3b)の横断面形状を非円化させ、これを光ファイバ1の長手方向で変化させることができる。
【0068】
次に、図4に示される光ファイバ1を製造するため製造方法について説明するが、この製造方法に用いる製造装置の基本的構成は上述した図10の装置とほぼ同様である。ただし、外形の横断面形状外を非円化しようとする内側被覆層3aを形成させる第一塗布装置12のダイスの塗出孔の形状が非円化(ここでは楕円化)されている。このため、内側被覆層3aの外形の横断面形状は非円化され、さらに、第一塗布装置12に付随して配設された駆動装置18によって、第一塗布装置12のダイス(即ち塗出孔)を回転させることによって、非円化した形状を光ファイバ1の長手方向で変化させることができる。この結果、内側被覆層3aの外形の横断面形状を非円化させ、これを光ファイバ1の長手方向で変化させることができる。
【0069】
あるいは、図11に示される製造装置とほぼ同様の装置によっても、内側被覆層3aの外形の横断面形状を非円化させ、これを光ファイバ1の長手方向で変化させることができる。この装置では、内側被覆層3aを形成する紫外線硬化型樹脂と外側被覆層3bを形成する紫外線硬化型樹脂とが、塗布装置12aの内部でほぼ同時にガラスファイバ10aに対して塗布される。塗布装置12aは複数層を同時に塗布できるものである。その後、紫外線照射炉13aにおいて、内側被覆層3aを形成する紫外線硬化型樹脂と外側被覆層3bを形成する紫外線硬化型樹脂とがほぼ同時に硬化される。
【0070】
ここでは、塗布装置12a内部の、外形の横断面形状を非円化しようとする内側被覆層3aを形成する紫外線硬化型樹脂のダイスの塗出孔の形状が非円化(ここでは楕円化)されている。さらに、塗布装置12aに付随して、線引きされる光ファイバ(ガラスファイバ10a)の線引き方向に対して直角な平面内で、内側被覆層3aを形成する紫外線硬化型樹脂を塗布するダイスを回転させる駆動装置18も配設されている。
【0071】
この駆動装置18によって、光ファイバ(ガラスファイバ10a)を線引きしている間に、塗布装置12aの内側被覆層3aを形成する紫外線硬化型樹脂を塗布するダイス、即ち、塗出孔を回転させる。この結果、塗布装置12aにおいて塗布される内側被覆層3aを形成する紫外線硬化型樹脂の表面の横断面形状が非円化するので、内側被覆層3aの外形の横断面形状を非円化させ、これを光ファイバ1の長手方向で変化させることができる。
【0072】
次に、図5に示される光ファイバ1を製造するため製造方法について説明するが、この製造方法に用いる製造装置の基本的構成は上述した図12の装置とほぼ同様である。ただし、外形の横断面形状を非円化しようとする外側被覆層3bを形成させる第二塗布装置14のダイスの塗出孔の形状が非円化(ここでは楕円化)されている。このため、外側被覆層3bの外形の横断面形状は非円化され、さらに、第二塗布装置14に付随して配設された駆動装置19によって、第二塗布装置14のダイス(即ち塗出孔)を回転させることによって、非円化した形状を光ファイバ1の長手方向で変化させることができる。この結果、外側被覆層3bの外形の横断面形状を非円化させ、これを光ファイバ1の長手方向で変化させることができる。
【0073】
なお、図11に示される製造装置において、駆動装置18を、線引きされる光ファイバ(ガラスファイバ10a)の線引き方向に対して直角な平面内で、外側被覆層3bを形成する樹脂を塗布するダイスを回転させるものとすれば、このような製造装置によって、図5に示される光ファイバ1を製造することもできる。
【0074】
次に、図5に示される光ファイバ1を製造するため製造方法の別の例について説明するが、この製造方法に用いる製造装置の基本的構成は上述した図13の装置とほぼ同様である。ただし、本実施形態においても、外形の横断面形状を非円化しようとする外側被覆層3bを形成させる第二塗布装置14のダイスの塗出孔の形状が非円化(ここでは楕円化)されている。しかし、第二塗布装置14のダイスを回転させる機構はなく、その代わりに揺動するローラー20を有している。ローラー20を揺動させる駆動装置21がローラー20に付随して配設されている。
【0075】
ローラー20は第二紫外線照射炉15とリール16との間に位置し、線引きされた光ファイバ1はローラー20の周面上に接触する。ここで、ローラー20を揺動させると、これに接触する光ファイバ1はローラー20の周面上を転がるように移動し、光ファイバ1には捻りが加えられる。加えられた捻りは、線引きされている光ファイバ1の上流側にも伝わり、第二塗布装置14での紫外線硬化型樹脂の塗布部分にまで達する。
【0076】
このため、第二塗布装置14ではダイスの塗出孔が非円化(楕円化)されているので外側被覆層3aの外形の横断面形状が非円化されるが、この非円化された状態が上述した捻りによって光ファイバ1の長手方向で変化されることになる。なお、ここでは、上述した捻りは交互に反転して加えられるので、上述した例では楕円の長軸方向も交互に反転することになる。このようにしても、外側被覆層3bの外形の横断面形状を非円化させ、これを光ファイバ1の長手方向で変化させることができる。
【0077】
あるいは、図14に示される製造装置と同様の装置によっても、被覆層3(内側被覆層3a又は外側被覆層3bの外形)の横断面形状を非円化させ、これを光ファイバ1の長手方向で変化させることができる。この装置では、内側被覆層3aを形成する紫外線硬化型樹脂と外側被覆層3bを形成する紫外線硬化型樹脂とが、塗布装置12aの内部でほぼ同時にガラスファイバ10aに対して塗布される。塗布装置12aは複数層を同時に塗布できるものである。その後、紫外線照射炉13aにおいて、内側被覆層3aを形成する紫外線硬化型樹脂と外側被覆層3bを形成する紫外線硬化型樹脂とがほぼ同時に硬化される。
【0078】
ここでも、塗布装置12a内部の外側被覆層3bを形成する樹脂を塗布するダイスの塗出孔が非円化されている。また、塗布装置12aには、外側被覆層3bを形成する樹脂を塗布するダイスを回転させる機構はなく、その代わりに揺動するローラー20が配設されている。また、ローラー20に付随して、このローラー20を揺動させる駆動装置21も配設されている。
【0079】
ローラー20は紫外線照射炉13aとリール16との間に位置し、線引きされた光ファイバ1はローラー20の周面上に接触する。ここで、ローラー20を揺動させると、これに接触する光ファイバ1はローラー20の周面上を転がるように移動し、光ファイバ1には捻りが加えられる。加えられた捻りは、線引きされている光ファイバ1の上流側にも伝わり、塗布装置12aでの外側被覆層3bを形成する紫外線硬化型樹脂の塗布部分にまで達する。
【0080】
このため、塗布装置12aでは外側被覆層3bを形成する樹脂を塗布するダイスの塗出孔が非円化されているので外側被覆層3aの外形の横断面形状が非円化されるが、この非円化された状態が上述した捻りによって光ファイバ1の長手方向で変化されることになる。なお、ここでは、上述した捻りは交互に反転して加えられるので、非円化された状態も交互に反転することになる。このようにしても、外側被覆層3bの外形の横断面形状を非円化させ、これを光ファイバ1の長手方向で変化させることができる。
【0081】
なお、内側被覆層3a及び外側被覆層3bの双方の外形の横断面形状を楕円化する際には、第一塗布装置12の塗出孔の楕円の長軸方向と第二塗布装置14の塗出孔の楕円の長軸方向とは、一致させずに所定の角度を設けた方が好ましい。さらに、非円化した状態を長手方向に変化させる際に、長手方向に被覆層3(内側被覆層3や外側被覆層3bの外形)の横断面形状を変形させるような場合は、ダイスの塗出孔の形状を変形できるような機構としてもよい。
【0082】
【発明の効果】
本発明は、WDM伝送等に好適に用いることのできる光ファイバおよびその製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明に係る光ファイバの側面図である。
【図2】 図2A〜図2Eは、本発明に係る光ファイバの第1実施形態の横断面図である。
【図3】 図3A〜図3Eは、本発明に係る光ファイバの第2実施形態の横断面図である。
【図4】 図4A〜図4Eは、本発明に係る光ファイバの第3実施形態の横断面図である。
【図5】 図5A〜図5Eは、本発明に係る光ファイバの第4実施形態の横断面図である。
【図6】 図6は、本発明に係る光ファイバの第5実施形態の横断面図である。
【図7】 図7は、本発明に係る光ファイバの第6実施形態の横断面図である。
【図8】 図8は、本発明に係る光ファイバの製造方法を実施する製造装置の構成図である。
【図9】 図9は、本発明に係る光ファイバの製造方法を実施する製造装置の構成図である。
【図10】 図10は、本発明に係る光ファイバの製造方法を実施する製造装置の構成図である。
【図11】 図11は、本発明に係る光ファイバの製造方法を実施する製造装置の構成図である。
【図12】 図12は、本発明に係る光ファイバの製造方法を実施する製造装置の構成図である。
【図13】 図13は、本発明に係る光ファイバの製造方法を実施する製造装置の構成図である。
【図14】 図14は、本発明に係る光ファイバの製造方法を実施する製造装置の構成図である。
Claims (14)
- コア及びクラッドを有するガラス部と、前記ガラス部の周囲に形成された一層以上の被覆層とを備えた光ファイバにおいて、被覆が施された際の長手方向に直角な断面上における前記ガラス部の中心と前記被覆層の中心とが偏心されており、断面上における偏心方向を長手方向に連続的に変化させていることを特徴とする光ファイバ。
- 前記被覆層は、内側被覆層及び外側被覆層からなる二層構造とされており、内側または外側の被覆層のいずれか一方または双方の中心が前記ガラス部の中心から偏心されていることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ。
- 前記ガラス部の中心と前記被覆層の中心との距離である偏心量が12.5μm以上である請求項1に記載の光ファイバ。
- 前記光ファイバ自身の長手方向に直角な断面上における前記被覆層の外側横断面形状が非円化されており、断面上における非円化された外形形状配置を前記光ファイバ自身の長手方向で変化させていることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ。
- コア及びクラッドを有するガラス部と、前記ガラス部の周囲に形成された一層以上の被覆層とを備えた光ファイバにおいて、被覆が施された際の長手方向に直角な断面上における前記被覆層のいずれか1層の外側横断面形状が非円化されており、断面上における非円化された外形形状配置を長手方向に連続的に変化させていることを特徴とする光ファイバ。
- 前記被覆層が内側被覆層及び外側被覆層からなる二層構造とされており、両被覆層の境界部分の横断面形状が非円化されていて、断面上における非円化された境界形状配置を前記光ファイバ自身の長手方向で変化させていることを特徴とする請求項1または5に記載の光ファイバ。
- 前記被覆層の真円度を5.0μm以上としたことを特徴とした請求項4〜6のいずれかに記載の光ファイバ。
- 前記被覆層の配置形態を前記光ファイバ自身の長手方向で周期的に変化させていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の光ファイバ。
- 前記周期は0.5m以下である請求項8記載の光ファイバ。
- 前記周期は0.2m以下である請求項9記載の光ファイバ。
- 前記被覆層の配置形態の周期自体を長手方向で変化させていることを特徴とする請求項8〜10のいずれかに記載の光ファイバ。
- プリフォームを回転させながら裸光ファイバを線引きし、
線引された裸光ファイバが所定の微小円を描きながら回転している状態でダイスに通してこのダイスにより裸光ファイバの外周上に樹脂を塗布し、
塗布した樹脂を硬化させる
工程を備えている光ファイバの製造方法。 - プリフォームから裸光ファイバを線引し、
線引された裸光ファイバをこの光ファイバ中心から中心をずらして配置したダイス内に通してこのダイスにより樹脂を裸光ファイバの外周上に塗布し、
前記ダイスを通過した被覆光ファイバを揺動させ、上流のプリフォーム、裸光ファイバをねじり、
塗布した樹脂を硬化させる、
工程を備えている光ファイバの製造方法。 - 前記ダイスの塗出孔形状は非円化されている請求項12および請求項13のいずれかに記載の光ファイバの製造方法。
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