JP3952444B2 - 圧接ジョイントコネクタ - Google Patents

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Description

【0001 】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワイヤハーネスを構成する電線の中間のジョイントを可能にするため、そのワイヤハーネスに設けられる圧接ジョイントコネクタに関する。
【0002 】
【従来の技術】
この種のものとしては、実開平6−54245号公報に開示された圧接ジョイントコネクタが一般的に知られている。その開示された圧接ジョイントコネクタについて簡単に説明すると、図16に示される如く、コネクタケース1と端子2と蓋3とを備えて構成されており、コネクタケース1に挿入した端子2に電線4の中間を圧接(図17参照)してその上から蓋3を装着するようにして形成されている。
【0003 】
コネクタケース1は、フード部5と端子保持部6とを備えており、その内部には、端子2に対する筒部7が形成されている。また、筒部7には、端子保持部6の後部側上方に開口する開口8が形成されている。このような、筒部7に挿入される端子2は、雄形嵌合部9と圧接部10とを備えており、その圧接部10には、既知構成の圧接スロット11(図17参照)が形成されている。一方、端子2に電線4の中間を圧接した後にコネクタケース1に装着される蓋3は、天井板12と側辺13と備えて構成されている。その天井板12の上面には、クランプ14が形成されている。また、天井板12の下面には、筒部7内に向けて突出する押下突起15が形成されている。さらに、側辺13には、内側に向けて突出する係合突起16が形成されている。尚、コネクタケース1には、係合突起16が係合する凹部17が形成されている。
【0004 】
上記構成において、上記公報に開示された圧接ジョイントコネクタは以下のようにして組み付けられる。
【0005 】
先ず第一に、筒部7内に端子2を挿入する。これにより、端子2は筒部7に保持され、圧接部10が開口8の位置に配置される。続いて第二に、圧接しようとする電線4の中間をコネクタケース1の上面に沿わせ、開口8の位置にある電線4をその開口8を介して圧接スロット11内に挿入、圧接する(図17参照)。最後に、蓋3を所定の位置に装着する。この時、側辺13がコネクタケース1の側面によって押し広げられる。そして、そのままの状態で蓋3が押し込まれると、押下突起15が圧接スロット11に圧接された電線4に当接するとともに、係合突起16が凹部17に係合して一連の組み付けが完了する。
【0006 】
【発明が解決しようとする課題】
ところで上記従来の圧接ジョイントコネクタにあっては、そのジョイントの際に、電線4の中間がコネクタケース1の上面に沿うように配索される構造を有していた。しかしながら、上記の状態から電線4を例えば180°屈曲させて使用する場合には、その屈曲させた部分等の作用によって、圧接部10に引き抜き方向の力が掛かりやすくなることから、圧接した部分の接続に係る信頼性が十分に保てるかどうか懸念されていた。また、電線4が引っ張られた場合でも圧接部10に引き抜き方向の力が掛かりやすくなることから、同様に接続に係る信頼性が懸念されていた。
【0007 】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされるもので、電線により受ける力を圧接部分に伝えないようにして接続に係る信頼性を向上させた圧接ジョイントコネクタを提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためなされた請求項1記載の本発明の圧接ジョイントコネクタは、導電性を有する金属薄板をプレス加工することにより形成されており細長いタブ状に形成されコネクタの雌端子に挿し込まれて電気的な接続がなされるようになっている電気接触部と、該電気接触部に連成され箱状に形成されている係止部と、該係止部に連成され上方が解放される断面視略コ字状に形成されており、圧接部と一対のかしめ片とを備えて構成され、圧接部には、相対向する一対の圧接刃が端子の長手方向に複数個形成されかしめ時に一対の圧接刃が電線の被覆を切り込む電線接続部と、を備えて構成する端子と,
コネクタの形態に応じて、そのコネクタのハウジングを収容することが可能なフード状に形成されてコネクタに対する接続部分となるフード部と,
前記端子の電線接続部を露出させ溝状に形成される解放部を有し前記フード部側に前記端子の電気接触部をフード部内に突出させる貫通孔と隣接する前記解放部間にあってフード部側に形成される突起とが軸方向に沿って平行に形成されている端子収容室と、前記端子収容室の解放部が形成されていない部分の上面に形成されるスライド面と、前記端子収容部の両側部にそれぞれ形成され軸方向に沿って平行にフード部の外周面に連続するように形成されているスライドレールと、端子収容部の端部側両側部に形成されテーパ面と、軸の方向に配置される一対の位置決め面とを有する被係合部とからなる端子収容部と,
を備えて構成するコネクタハウジングと,
前記端子収容部に係合する正面視略コ字状の部材であって、前記コネクタハウジングと同様に絶縁性を有する合成樹脂によって成形されており,
前記端子収容部の突起を収容するための案内突起収容部と、前記案内突起収容部を挟んだ両側に配置され前記端子の圧接部に係入することが可能なリブ状に形成され圧接接続された電線の中間を押下することができるように形成されている電線押さえ部とを有し、前記各端子収容室の解放部に対面する下面と、前記端子収容部のスライド面側となる端部に軸線に沿って内方へ切り欠く一対の凹部が形成され、該凹部よりも外側に一対の本係止突起が形成され、平坦に形成されている上面と、からなる天井板と,
前記被係合部に係合し、該被係合部のテーパ面に当接する部分が曲面状に形成されているする係合部がそれぞれ内側に向けて形成されており、先端に前記端子収容部のスライドレールに連続するスライドレールが外側に向けて突出形成され、前記天井板の両端部に形成される一対の側片と,
を備えて構成するリアホルダーと,
前記リアホルダーに係合する正面視略コ字状の部材であって、前記端子収容部のスライドレールと前記リアホルダーのスライドレールとに対してスライド自在に取り付けられるとともに前記上面に沿って配索された前記電線の中間の配索状態を保持する電線カバーと,
を備えて構成したことを特徴としている。
【0014 】
請求項1に記載された本発明によれば、端子とコネクタハウジングとリアホルダーと電線カバーとを備えて圧接ジョイントコネクタが構成される。そして、このような構成おいて、端子は、コネクタハウジングの端子収容室に収容、保持される。また、リアホルダーは、係合部を介してコネクタハウジングに係合しその係合状態が保持される。さらに、電線カバーは、リアホルダー又はコネクタハウジングの少なくとも一方に対してスライド自在に取り付けられる。
電線は、その中間が端子の電線接続部に圧接されると、リアホルダーの圧接状態保持部によって圧接状態が保持される。また、電線は、リアホルダーの反転部分引き出し部から引き出され外面部に沿わせられた後に、スライド移動してきた電線カバーによって保持される。
【0020 】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の圧接ジョイントコネクタの一実施の形態を示す斜視図(一部断面を含む)である。
【0021 】
図1において、引用符号21はワイヤハーネスを構成する電線22の中間のジョイントを可能にするため、そのワイヤハーネスに設けられた圧接ジョイントコネクタを示している。その圧接ジョイントコネクタ21は、上記電線22の中間を圧接接続する二つの端子23と、二つの端子23を収容するコネクタハウジング24と、コネクタハウジング24に係合し電線22の中間の圧接接続された部分(圧接部分)を保持するリアホルダー25と、コネクタハウジング24とリアホルダー25との間から引き出され180°反転させられた電線22の中間(反転側)を保持する電線カバー26とを備えて構成されている(端子23の数は二つに限られないものとする。一又は三以上でもよいものとする)。
【0022 】
先ず、上記各構成部材について詳細に説明する。
尚、図2は上記端子に関する図、図3及び図4は上記コネクタハウジングに関する図、図5ないし図9は上記リアホルダーに関する図、図10ないし図12は上記電線カバーに関する図である。
【0023 】
上記端子23は、図2に示される如く、導電性を有する金属薄板をプレス加工することにより形成されており、電気接触部27と、その電気接触部27に連成される係止部28と、係止部28に連成される電線接触部29とを備えて構成されている。
【0024 】
電気接触部27は、例えば細長いタブ状に形成されており、接続相手となる図示しないコネクタの雌端子に挿し込まれて電気的な接続がなされるようになっている。
【0025 】
係止部28は、折り曲げによって略箱状に形成されている。また、電気接触部27との連続部分は、先細りするようにテーパ面を有して形成されている。係止部28の上面には、コネクタハウジング24(図1参照)に係止されるランス30が形成されている。そのランス30は、既知のものと同じであり可撓性を有している。
【0026 】
電線接続部29は、折り曲げによって、上方が解放される断面視略コ字状に形成されており、圧接部31と一対のかしめ片32、32とを備えて構成されている。圧接部31には、相対向する一対の圧接刃33、33が端子23の長手方向に複数個(本形態においては三つ)形成されている。その一対の圧接刃33、33は、電線22(図1参照)の被覆を切り込むことができるように形成されている。かしめ片32、32は、舌片状に形成されており、かしめられることによって電線22(図1参照)の被覆外周を圧縮し保持することができるようになっている。
【0027 】
上記コネクタハウジング24は、絶縁性を有する合成樹脂によって成形されており、図3及び図4に示される如く、上記接続相手となる図示しないコネクタに対する接続部分となるフード部34と、そのフード部34に連成される端子収容部35とを備えて構成されている。フード部34は、上記接続相手となる図示しないコネクタの形態に応じて、そのコネクタのハウジングを収容することが可能なフード状に形成されている。
【0028 】
端子収容部35は、二つの端子23(図1参照)をそれぞれ収容する区画された二つの端子収容室36、36と、電線カバー26(図1参照)に対するスライド面37及び一対のスライドレール38、38(一方のみ図示。以下同様)と、リアホルダー25(図1参照)に対する一対の被係合部39、39(一方のみ図示。以下同様)とを備えて構成されている。
【0029 】
端子収容室36は、コネクタハウジング24の軸に沿って平行に形成されている。また、端子収容室36は、端子23(図1参照)の電線接続部29(図2参照)を露出させる解放部40を有しており、その部分のみが溝状に形成されている。さらに、端子収容室36のフード部34側には、端子23(図1参照)の電気接触部27(図2参照)をフード部34内に突出させる貫通孔41と、端子23(図1参照)のランス30(図2参照)を引っ掛ける段部42とが形成されている。尚、端子収容室36の解放部40と、その隣の端子収容室36の解放部40との間にあってフード部34側には、リアホルダー25(図1参照)に対する案内用の突起43が形成されている。また、解放部40は、端子23(図1参照)の挿入側から連続するように形成されている。
【0030 】
スライド面37は、端子収容部35の上部に形成されている。言い換えれば、端子収容室36の解放部40が形成されていない部分の上面がスライド面37として形成されている。そのスライド面37には、電線カバー26(図1参照)のスライド移動を規制する仮係止突起44が形成されている。仮係止突起44は、二つのテーパ面を有する略三角形の爪状に形成されている。また、仮係止突起44は、電線カバー26(図1参照)のスライド移動に係る操作性を阻害しないように(組み付け及び電線保持の際のスライド移動に係る操作性を阻害しないように)、なるべく低く突出形成されている。尚、仮係止突起44をリアホルダー25側に形成して上述と同様に機能させることも可能である。
【0031 】
スライドレール38、38は、端子収容部35の両側部にそれぞれ形成されている。また、スライドレール38、38は、コネクタハウジング24の軸に沿って平行に形成されている。さらに、スライドレール38、38は、フード部34の外周面に連続するように形成されている。
【0032 】
被係合部39、39は、端子収容部35の両側部にそれぞれ形成されている。また、被係合部39、39は、端子収容部35室の端部側(フード部34の反対側)に形成されている。さらに、被係合部39、39は、リアホルダー25(図1参照)をスムーズに係合させるためのテーパ面45、45(一方のみ図示。以下同様)と、上記軸の方向に配置される各一対の位置決め面46、46とを有している。
【0033 】
上記リアホルダー25は、端子収容部35(図3参照)に係合する正面視略コ字状の部材であって、コネクタハウジング24と同様に絶縁性を有する合成樹脂によって成形されており、図5ないし図9に示される如く、天井板47と、その天井板47の両端部に形成される一対の側片48、48とを備えて構成されている。
【0034 】
天井板47は、各端子収容室36(図3参照)の解放部40(図3参照)に対面する下面49と、電線カバー26(図1参照)に対面する上面50とを有する平面視略矩形状に形成されている。また、端子収容部35(図3参照)のスライド面37(図3参照)側となる端部には、その端部からリアホルダー25の軸線に沿って内方へ切り欠き形成された一対の凹部51、51が形成されている。
【0035 】
尚、下面49は特許請求の範囲に記載した圧接状態保持部に相当するものとする。また、上面50は特許請求の範囲に記載した外面部に相当するものとする。さらに、凹部51は特許請求の範囲に記載した反転部分引き出し部に相当するものとする。
【0036 】
下面49には、端子収容部35(図3参照)の突起43(図3参照)を収容するための案内突起収容部52と、その案内突起収容部52を挟んだ両側に配置される一対の電線押さえ部53、53とが形成されている。
【0037 】
電線押さえ部53は、端子23(図2参照)の圧接部31(図2参照)に係入することが可能なリブ状に形成されている。また、電線押さえ部53は、圧接接続された電線22の中間を押下することができるように形成されている。さらに、電線押さえ部53は、三つ並んだ各一対の圧接刃33、33の配置形成される範囲の長さよりも長く形成されている。
【0038 】
上面50は、平坦に形成されている。また、上面50における凹部51、51よりも外側には、電線カバー26(図1参照)のスライド移動を規制する各一対の本係止突起54、54が形成されている。その本係止突起54、54は、上記軸の方向に所定の間隔を有して形成されており、電線カバー26(図1参照)を係止した後にはその移動を確実に阻止するようになっている。尚、厚みが厚くなってしまうことになるが、上面50を平坦に形成するとともに、電線22(図1参照)の外形に応じた窪みを形成して対応することも可能である。
【0039 】
側片48、48は、可撓性を有しており、リアホルダー25を端子収容部35(図3参照)に係合させた際に、その端子収容部35(図3参照)の上記両側部にそれぞれ対向するように配置形成されている。また、側片48、48の先端には、被係合部39、39(図3参照)に係合する係合部55、55がそれぞれ内側に向けて形成されている。さらに、側片48、48の外面には、端子収容部35(図3参照)のスライドレール38、38(図3参照)に連続するスライドレール56、56が外側に向けて突出形成されている。尚、コネクタハウジング24のスライドレール38、38のみで対応させることも可能である。
【0040 】
係合部55、55は、被係合部39、39(図3参照)のテーパ面45、45(図3参照)に当接する部分が曲面状(テーパ面でもよい)に形成されている。また、係合部55、55は、被係合部39、39(図3参照)の位置決め面46、46(図3参照)間に係入することができる長さを有して形成されている。スライドレール56、56は、少なくとも電線カバー26(図1参照)を本係止するために必要な長さを有して形成されている。
【0041 】
上記電線カバー26は、リアホルダー25(図5参照)に係合する正面視略コ字状の部材であって、合成樹脂による成形によって形成されており、図10ないし図12に示される如く、天井板57と、その天井板57の両端部に形成される一対の側片58、58とを備えて構成されている。また、電線カバー26は、端子収容部35(図3参照)のスライドレール38、38(図3参照)とリアホルダー25(図5参照)のスライドレール56、56(図7参照)とに対してスライド自在に取り付けられるように形成されている。
【0042 】
天井板57は、リアホルダー25(図5参照)の上面50(図5参照)に対面する下面59と、その下面59の反対側に位置する上面60とを有する平面視略矩形状(長方形状:スライド方向が短くなるように形成される)に形成されている。尚、上面60は、平坦な面となるように形成されている。
【0043 】
下面59には、仮係止部61と一対の電線収容溝62、62と一対の本係止部63、63とが形成されている。仮係止部61は、下面59の中央に形成されている。また、仮係止部61は、コネクタハウジング24(図3参照)の仮係止突起44(図3参照)に当接するとともにこれを乗り越えることができるように形成されている。電線収容溝62は、電線22(図1参照)の外形に合わせて窪むように形成されており、コネクタハウジング24(図3参照)のフード部34(図3参照)側には、溝の深さが浅くなるような凸部64が形成されている。その凸部64は、電線22(図1参照)の後述する反転部分が当接するようになっている。
【0044 】
側片58、58には、端子収容部35(図3参照)のスライドレール38、38(図3参照)及びリアホルダー25(図5参照)のスライドレール56、56(図7参照)をスライドする略凹状のスライドガイド65、65がそれぞれ形成されている。
【0045 】
次に、上記構成に基づいて圧接ジョイントコネクタ21の組み付け及び作用を説明する(説明を簡素化させるために圧接接続される電線22を一本に省略する)。
尚、図13は電線22の中間を圧接する前の状態の斜視図、図14は電線カバー26をスライドさせる前の状態の斜視図、図15は電線カバー26をスライドさせた後の状態の斜視図である。
【0046 】
図13において、先ず、端子23をコネクタハウジング24の各端子収容室36内に収容する。この時、端子23のランス30が一旦撓んだ後に復元して段部42に引っかかることから、端子23は端子収容室36内に係止され保持される。また、端子23は、その電線接続部29が解放部40から露出するように収容、保持される。さらに、端子23は、電気接触部27(図2参照)がフード部34内に突出するように収容、保持される。
【0047 】
次に、電線カバー26をコネクタハウジング24に取り付ける。この時、電線カバー26は、端子23の挿入方向と同じ方向に移動させられて取り付けられる。尚、その移動は、電線カバー26のスライドガイド65、65とコネクタハウジング24のスライドレール38、38とによって行われる。そして、電線カバー26は、仮係止部61が仮係止突起44を乗り越えるまで上記方向に移動させられる。仮係止部61が仮係止突起44を乗り越えると電線カバー26の上記とは反対方向の移動が規制される。
【0048 】
続いて、電線22の中間を端子23の圧接部31に圧接する。この時、電線22の中間は、L字状に屈曲させられた状態で圧接部31の圧接刃33、33に圧接される。また、電線22の中間の被覆は、かしめ片32、32のかしめにより保持される。
【0049 】
続いてさらに、図14に示される如く、電線22の中間を凹部51から引き出しながらリアホルダー25をコネクタハウジング24の端子収容部35に係合させる。また、引き出した電線22の中間(反転側)を180°反転させるとともに、これをリアホルダー25の上面50に沿うように配索する。この時、電線22の圧接部分がリアホルダー25の電線押さえ部53によって押さえ込まれる。言い換えれば、電線22の圧接部分がリアホルダー25の下面49(図7参照)によって保持される。尚、電線押さえ部53は、圧接刃33(図2参照)の配置形成される範囲よりも長い範囲で電線22の圧接部分を押さえ込んでいる。
【0050 】
最後に、図15(又は図1)に示される如く、電線カバー26をリアホルダー25側に移動させ、その電線カバー26をリアホルダー25に本係止して一連の組み付けを完了させる。この時、リアホルダー25の上面50に配索された電線22の反転側が電線カバー26の電線収容溝62に収容されて保持される。また、電線22の反転側がその電線収容溝62の凸部64に当接し押さえつけられる。尚、リアホルダー25の本係止突起54、54間に電線カバー26の本係止部63(図12参照)が位置すると、電線カバー26が本係止される。電線カバー26の移動は、スライドガイド65、65(図11参照)とリアホルダー25のスライドレール56、56(図7参照)とにより行われる。
【0051 】
以上、図1ないし図15までを参照しながら説明してきたように、端子23の電線接続部29に圧接した電線22の中間を、コネクタハウジング24に係合させたリアホルダー25によって保持することができる。また、配索方向を180°反転させた側の電線22の中間を電線カバー26によって保持することができる。従って、端子23とコネクタハウジング24とリアホルダー25と電線カバー26とを備えて構成した圧接ジョイントコネクタ21は、電線22により受ける力を圧接部分に伝えないようにすることができる。これにより、接続に係る信頼性を向上させることができる。
【0052 】
また、圧接ジョイントコネクタ21は、次のような効果も奏する。すなわち、圧接刃33、33の配置形成される範囲よりも長さが長くなる電線押さえ部53によって圧接状態を確実に保持することができる。また、電線カバー26の凸部64によって圧接部分への力の伝達を阻止し確実に圧接状態を保持することができる。さらに、端子23のかしめ片32、32によって圧接部分への力の伝達を阻止し確実に圧接状態を保持することができる。従って、これらのことから、接続に係る信頼性を一層向上させることができる。その他、本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
【0053 】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載された本発明によれば、端子の電線接続部に圧接した電線の中間を、コネクタハウジングに係合させたリアホルダーによって保持することができるとともに、電線の中間の反転させた側を電線カバーによって保持することができる。従って、端子とコネクタハウジングとリアホルダーと電線カバーとを備えて圧接ジョイントコネクタを構成することで、電線により受ける力を圧接部分に伝えないようにし、接続に係る信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による圧接ジョイントコネクタの一実施の形態を示す斜視図(一部断面を含む)である。
【図2】図1の端子の斜視図である。
【図3】図1のコネクタハウジングの斜視図である。
【図4】図1のコネクタハウジングの断面図である。
【図5】図1のリアホルダーの斜視図(一部断面を含む)である。
【図6】図1のリアホルダーの平面図である。
【図7】図1のリアホルダーの正面図である。
【図8】図7のA−A線断面図である。
【図9】図1のリアホルダーの右側面図である。
【図10】図1の電線カバーの斜視図(一部断面を含む)である。
【図11】図1の電線カバーの正面図である。
【図12】図11のB−B線断面図である。
【図13】電線の中間を圧接する前の状態の斜視図(一部断面を含む)である。
【図14】電線カバーをスライドさせる前の状態の斜視図(一部断面を含む)である。
【図15】電線カバーをスライドさせた後の状態の斜視図(一部断面を含む)である。
【図16】従来例の圧接ジョイントコネクタの断面図である。
【図17】図16の従来例の圧接ジョイントコネクタの斜視図である。
【符号の説明】
21 圧接ジョイントコネクタ
22 電線
23 端子
24 コネクタハウジング
25 リアホルダー
26 電線カバー
27 電気接触部
28 係止部
29 電線接続部
30 ランス
31 圧接部
32 かしめ片
33 圧接刃
34 フード部
35 端子収容部
36 端子収容室
37 スライド面
38 スライドレール
39 被係合部
40 解放部
41 貫通孔
42 段部
43 突起
44 仮係止突起
45 テーパ面
46 位置決め面
47 天井板
48 側片
49 下面(圧接状態保持部)
50 上面(外面部)
51 凹部(反転部分引き出し部)
52 案内突起収容部
53 電線押さえ部
54 本係止突起
55 係合部
56 スライドレール
57 天井板
58 側片
59 下面
60 上面
61 仮係止部
62 電線収容溝
63 本係止部
64 凸部
65 スライドガイド

Claims (1)

  1. 導電性を有する金属薄板をプレス加工することにより形成されており細長いタブ状に形成されコネクタの雌端子に挿し込まれて電気的な接続がなされるようになっている電気接触部と、該電気接触部に連成され箱状に形成されている係止部と、該係止部に連成され上方が解放される断面視略コ字状に形成されており、圧接部と一対のかしめ片とを備えて構成され、圧接部には、相対向する一対の圧接刃が端子の長手方向に複数個形成されかしめ時に一対の圧接刃が電線の被覆を切り込む電線接続部と、を備えて構成する端子と,
    コネクタの形態に応じて、そのコネクタのハウジングを収容することが可能なフード状に形成されてコネクタに対する接続部分となるフード部と,
    前記端子の電線接続部を露出させ溝状に形成される解放部を有し前記フード部側に前記端子の電気接触部をフード部内に突出させる貫通孔と隣接する前記解放部間にあってフード部側に形成される突起とが軸方向に沿って平行に形成されている端子収容室と、前記端子収容室の解放部が形成されていない部分の上面に形成されるスライド面と、前記端子収容部の両側部にそれぞれ形成され軸方向に沿って平行にフード部の外周面に連続するように形成されているスライドレールと、端子収容部の端部側両側部に形成されテーパ面と、軸の方向に配置される一対の位置決め面とを有する被係合部とからなる端子収容部と,
    を備えて構成するコネクタハウジングと,
    前記端子収容部に係合する正面視略コ字状の部材であって、前記コネクタハウジングと同様に絶縁性を有する合成樹脂によって成形されており,
    前記端子収容部の突起を収容するための案内突起収容部と、前記案内突起収容部を挟んだ両側に配置され前記端子の圧接部に係入することが可能なリブ状に形成され圧接接続された電線の中間を押下することができるように形成されている電線押さえ部とを有し、前記各端子収容室の解放部に対面する下面と、前記端子収容部のスライド面側となる端部に軸線に沿って内方へ切り欠く一対の凹部が形成され、該凹部よりも外側に一対の本係止突起が形成され、平坦に形成されている上面と、からなる天井板と,
    前記被係合部に係合し、該被係合部のテーパ面に当接する部分が曲面状に形成されているする係合部がそれぞれ内側に向けて形成されており、先端に前記端子収容部のスライドレールに連続するスライドレールが外側に向けて突出形成され、前記天井板の両端部に形成される一対の側片と,
    を備えて構成するリアホルダーと,
    前記リアホルダーに係合する正面視略コ字状の部材であって、前記端子収容部のスライドレールと前記リアホルダーのスライドレールとに対してスライド自在に取り付けられるとともに前記上面に沿って配索された前記電線の中間の配索状態を保持する電線カバーと,
    を備えたことを特徴とする圧接ジョイントコネクタ。
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