JP3948526B2 - 圧接コネクタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は圧接コネクタに関し、特に、複数本の電線を保持した電線ホルダーを複数の圧接端子を収容保持したコネクタハウジングに嵌合装着することで、これら電線と圧接端子との圧接を一括して行う圧接コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、圧接コネクタの圧接作業を効率化するために、複数本の電線を保持した電線ホルダーを複数の圧接端子を収容保持したコネクタハウジングに嵌合装着することで、これら電線と圧接端子との圧続を一括して行う圧接コネクタが種々提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。
【0003】
例えば、図28乃至図30に示した圧接コネクタ1は、複数本の電線3を複数の圧接刃5を一体成形した圧接形ジョイント端子6に圧接接続するもので、圧接形ジョイント端子6を収容保持するコネクタハウジング8と、複数本の電線3を圧接形ジョイント端子6における圧接刃5の配列ピッチと同じピッチで整列保持する電線ホルダー9とを備えた構成である。
【0004】
図29に示すように、前記コネクタハウジング8は、収容保持した圧接形ジョイント端子6の圧接刃5が突出するホルダー嵌合部8aを有している。また、電線ホルダー9は、各電線3を圧接刃5の配列ピッチと同じピッチで保持する各電線保持溝9a毎に、ホルダー嵌合部8aに嵌合装着した際に圧接刃5の先端が進入する圧接刃逃げ溝9bを有している。
そこで、上記圧接コネクタ1は、図30に示すように、コネクタハウジング8のホルダー嵌合部8aに電線ホルダー9を嵌合装着することで、複数本の電線3が各圧接刃5に一括で圧接される。
【0005】
ところで、上述のように電線ホルダー9に保持された複数本の電線3に対して、コネクタハウジング8側に保持された複数本の圧接刃5を一括して圧接する場合には、かなり大きな操作力が必要になる。また、嵌合させるコネクタハウジング8と電線ホルダー9との間に拗れが発生しないように、両者を正確に嵌合方向に押圧する必要がある。
【0006】
そこで、コネクタハウジング8に電線ホルダー9を嵌合装着する際には、専用の加圧工具に移して、専用工具による強力な加圧操作によって、一挙に、図30に示すように各圧接刃5が電線3の被覆を切り裂いて電線導体に圧接した嵌合状態にする。
この嵌合状態では、電線ホルダー9に装備された係合突起9cが、コネクタハウジング8に装備された係止溝8bに係合して、嵌合状態がロックされる。
【0007】
【特許文献1】
実開平1−68659号公報
【特許文献2】
特開平8−124612号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図29に示したように、コネクタハウジング8側に保持された複数本の圧接刃5は、細身で、且つ、コネクタハウジング8の収容保持部8cからの突出長Lが長い。
その為、電線3の一括圧接に必要な大きな加圧操作を行った場合に、組付け誤差による電線3の僅かな浮き上がり、或いは圧接刃5の僅かな傾き等で、圧接刃5の先端に強大な曲げ荷重が衝撃的に作用し、その結果、圧接刃5の座屈変形等によって圧接不良が発生する虞があった。
【0009】
そこで、本発明の目的は上記課題を解消することに係り、電線ホルダーとコネクタハウジングとを嵌合する際に、圧接不良を招く圧接刃の座屈等を確実に防止でき、複数本の電線の圧接を一括により安定して行うことができる良好な圧接コネクタを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、請求項1に記載したように、圧接端子を収容保持すると共に、収容保持した圧接端子の複数の圧接刃が突出するホルダー嵌合部を備えたコネクタハウジングと、複数本の電線を前記ホルダー嵌合部における前記圧接刃の配列ピッチに対応して保持し、前記ホルダー嵌合部に嵌合装着される電線ホルダーとを備え、前記電線ホルダーを前記コネクタハウジングに嵌合装着することで、前記電線ホルダーに保持した複数本の電線が一括して前記コネクタハウジング側の各圧接刃に圧接される圧接コネクタであって、
前記電線ホルダーの圧接刃対向面に嵌合装着される圧接補助板が、前記電線ホルダーに保持された各電線の圧接部分を押圧挟持する電線押さえ部と、各圧接刃を各電線の圧接部分に誘導する圧接刃誘導部とを備え、
前記電線ホルダーが、圧接刃対向面に形成されて各電線の圧接部分を並行に位置決めする圧接部保持溝と、前記圧接部保持溝の一端部に穿設されて前記電線の端部を挿入して保持する電線端保持穴と、前記圧接部保持溝の他端部に連通するようにホルダー側面に形成されて前記電線の延出部を保持する延出部保持溝と、を備えており、これらの電線端保持穴及び延出部保持溝によって、前記電線の圧接部分を前記圧接部保持溝の両端でコ字状に屈曲させた形態に保持することを特徴とする圧接コネクタにより達成される。
【0011】
上記構成の圧接コネクタによれば、電線ホルダーに保持させた複数本の電線は、該電線ホルダーに圧接補助板を嵌合装着することで、各電線の圧接部分が押圧挟持される為、該電線ホルダーをコネクタハウジングのホルダー嵌合部に本嵌合させるまで、電線ホルダーに保持させた電線の圧接部分に浮き上がり等の位置ずれが発生することを確実に防止できる。
【0014】
また、電線ホルダーに保持された電線は、圧接部分の両側がそれぞれ略90゜屈曲された状態で保持され、圧接部分の両側の曲げ部が電線に作用する張力に抗するテンションプルーフ部として機能する。また、電線の圧接部分に近接する電線の端部が、電線端保持穴に挿入されて保持されるため、各電線の端部におけるリークを防止する為の端部処理作業等が不要となり、作業性が向上する。
【0015】
更に、好ましくは請求項2に記載したように、前記コネクタハウジングと前記電線ホルダーとの間には、前記電線ホルダーを前記ホルダー嵌合部に仮嵌合させた状態に係止する切欠き部が設けられており、該切欠き部の両側面には一対の弾性突起が突設されている。前記構成の圧接コネクタによれば、前記コネクタハウジングと前記電線ホルダーとを仮嵌合させた状態でコネクタ嵌合治具等に移載し、これらを本嵌合させることにより複数本の電線を一括して各圧接刃に圧接する際、移載の途中で電線ホルダーが脱落するような不都合の発生を防止することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて本発明の一実施形態に係る圧接コネクタを詳細に説明する。
本発明の第1実施形態に係る圧接コネクタ21は、図1に示すように、コネクタハウジング23と、電線ホルダー25と、圧接補助板27とで構成されている。
【0017】
前記コネクタハウジング23は、複数本の圧接端子29を収容保持すると共に、収容保持した圧接端子29の複数の圧接刃29aが突出するホルダー嵌合部33を備えている。前記圧接端子29は、相手コネクタとの嵌合方向に沿って貫通形成された端子収容孔31(図13,14、参照)内に嵌入されている。
【0018】
また、前記ホルダー嵌合部33の長手方向端部周壁には、前記電線ホルダー25をホルダー嵌合部33に嵌入させた際に、後述の仮嵌合の状態で該電線ホルダー25を保持する仮係止手段35と、仮嵌合の状態から更に電線ホルダー25をホルダー嵌合部33内に押し込んで本嵌合状態にした時に、前記電線ホルダー25を保持固定する本係止手段37とを備えている。これらの仮係止手段35及び本係止手段37については、後で補足説明する。
【0019】
本第1実施形態においてコネクタハウジング23に装着される圧接端子29は、図13に示すように、一端に被覆電線43の被覆を切断してその内部の導体に圧接する一対の圧接刃29aを有し、他端には相手コネクタハウジングの接続端子に嵌合接続される端子嵌合部(図示略)を有した構成である。
【0020】
前記電線ホルダー25は、図3乃至図5に示すように、圧接刃29aの進入方向に対向する圧接刃対向面41に形成されて各被覆電線43の圧接部分43aを並行に位置決めする圧接部保持溝45と、該圧接部保持溝45の一端部においてコネクタ嵌合方向に穿設されて前記被覆電線43の端部を保持する電線端保持穴47と、前記圧接部保持溝45の他端部に連通するように短手方向の両ホルダー側面48に形成されて前記被覆電線43の圧接部分43aの手前側における延出部43bを保持する延出部保持溝49とを備えている。
【0021】
そして、これら電線端保持穴47及び延出部保持溝49によって、図10に示すように、圧接端子29に圧接する被覆電線43の圧接部分43aを前記圧接部保持溝45の両端部でコ字状に屈曲させた形態に保持する。
これら圧接部保持溝45、電線端保持穴47及び延出部保持溝49は、複数本の被覆電線43の端部を前記ホルダー嵌合部33における圧接刃29a相互の配列ピッチと同じ間隔に保持するように設けられている。
【0022】
また、前記電線ホルダー25の圧接刃対向面41には、図3に示すように、各圧接部保持溝45毎に、前記圧接刃29aの先端が進入可能な圧接刃逃げ溝50が形成されている。
更に、前記電線ホルダー25の長手方向における両端部外側には、図1及び図3に示すように、係合突起51が突設されている。この係合突起51は、コネクタハウジング23との嵌合方向の前端側にテーパ面51aを有した突起であり、電線ホルダー25をコネクタハウジング23のホルダー嵌合部33に嵌合させた際に、上述した仮係止手段35又は本係止手段37に係合することで、仮固定又は本固定を果たす。
【0023】
ここで、電線ホルダー25の係合突起51が、コネクタハウジング23の仮係止手段35又は本係止手段37に係合する状態について説明しておく。
電線ホルダー25をコネクタハウジング23のホルダー嵌合部33に嵌合させた場合、図13に示すように圧接刃29aの先端部が圧接部保持溝45に保持された被覆電線43の圧接部分43aに到達する前の状態が仮嵌合状態であり、その時、係合突起51は図12(b)に示すように、コネクタハウジング23の仮係止手段35に係合している。
【0024】
この仮係止手段35は、係合突起51が嵌合する切欠き部であり、図12(a)にも示すように、係合突起51を挟む両側面には該係合突起51に弾性接触する一対の弾性突起35a,35aが突設されている。
仮係止手段35に係合突起51が圧入されると、これら弾性突起35a,35aの弾性変形(一部の潰れを含む)による接触圧で係合突起51が挟持され、電線ホルダー25は仮嵌合状態を維持するように、コネクタハウジング23にガタつきなく保持される。
【0025】
そして、図12(b)に示した仮嵌合状態から更に電線ホルダー25をコネクタハウジング23内に押し込むと、係合突起51は仮係止手段35の前方に配置された本係止手段37に嵌合する。
本係止手段37は、係合突起51を係止する段部であり、図11に示すように、その係止面37aに係合突起51の背面段部51bが係合することで、該係合突起51を係止固定する。
【0026】
前記圧接補助板27は、電線ホルダー25の圧接刃対向面41側に嵌合装着されるもので、図1,2及び図13に示すように、電線ホルダー25の圧接部保持溝45に保持された各被覆電線43の圧接部分43aを押圧挟持する電線押さえ部55と、電線ホルダー25をホルダー嵌合部33に仮嵌合させた際には前記各圧接刃29aの先端を受容し、本嵌合時には各圧接刃29aを各被覆電線43の圧接部分43aに誘導する圧接刃誘導部57と、を備えている。
【0027】
尚、本第1実施形態の圧接刃誘導部57は、各圧接刃29aに対応した断面矩形の貫通孔であるが、本発明の圧接刃誘導部はこれに限定されるものではない。更に、これら電線ホルダー25と圧接補助板27との間には、これらを結合状態に保持するための連結手段59と、圧接補助板27の装着方向を規制する誤挿入防止手段60とを備えている。
【0028】
本第1実施形態の場合、前記電線押さえ部55は、図1及び図13に示したように、電線ホルダー25の圧接部保持溝45に嵌入して、各被覆電線43の圧接部分43aを圧接部保持溝45の底部に押圧挟持する凸部である。
また、前記連結手段59は、図8及び図9に示すように、電線ホルダー25の圧接刃対向面41から嵌合方向に突出形成されたリブ61と、該リブ61の先端の膨出部62が嵌入するように圧接補助板27の嵌合面に形成された嵌合溝28とから成る。
【0029】
前記リブ61は、圧接部保持溝45や延出部保持溝49を形成するために電線ホルダー25に立設された突壁である。前記膨出部62は、リブ61の上端縁を両側にテーパ面62aを持つ矢尻形に膨出させたものであり、両側のテーパ面62aは、嵌合溝28への膨出部62の嵌入を容易にする案内面として機能する。
【0030】
前記嵌合溝28は、図8に示すように、入口側にテーパ面62aに対応したテーパ面28aを有したくびれ部28bの奥に、内方広がりの係合室28cを画成した構造である。
尚、嵌合溝28及び膨出部62のテーパ面28a及び62aは、嵌入動作時に急激な応力変化で破損等が生じないように、傾斜角が適宜選定される。
【0031】
更に、前記誤挿入防止手段60は、図2及び図3に示したように、電線ホルダー25及び圧接補助板27の長手方向両端部にそれぞれ非対象に突設された複数の嵌合凸部及び嵌合凹部から成り、圧接補助板27を電線ホルダー25に嵌合装着する際の位置決め及び嵌合案内と、組付け方向の誤挿入防止を果している。
【0032】
本第1実施形態の圧接コネクタ21は、次の手順で、複数本の被覆電線43を一括して、圧接端子29に圧接する。
先ず、図4に示すように、被覆電線43の端部を電線ホルダー25の電線端保持穴47に挿入し、次いで、図5に示すように、被覆電線43を折り曲げて各圧接部分43aを圧接部保持溝45に収容保持させる。
【0033】
次いで、図6に示すように、電線ホルダー25の圧接刃対向面41上に圧接補助板27を嵌合装着した後、図7に示すように、電線ホルダー25の圧接部保持溝45からハウジングの両側に延出している被覆電線43を折り曲げて、圧接部分43aの手前側における延出部43bを電線ホルダー25の延出部保持溝49に収容保持させる。
【0034】
なお、図6に示した電線ホルダー25と圧接補助板27との結合状態は、図8及び図9に示したように、連結手段59によって達成されており、各圧接部分43aを収容保持している圧接部保持溝45の両側に立設された突壁であるリブ61の膨出部62がそれぞれ嵌合溝28に嵌入されるので、複数の被覆電線43を一本一本確実に保持することができる。
【0035】
この様に電線ホルダー25に圧接補助板27を嵌合装着した状態では、図10に示すように、電線ホルダー25に保持された被覆電線43の圧接部分43aが、圧接補助板27によってしっかりと押さえ込まれた状態となって浮き上がり等の発生が防止される。
【0036】
次に、被覆電線43の圧接部分43aを圧接補助板27によって挟持固定した電線ホルダー25が、図11に示すように、コネクタハウジング23のホルダー嵌合部33に嵌合させられる。
その時、先ず図13に示したように、圧接刃29aの先端が圧接補助板27の圧接刃誘導部57には進入するが、電線ホルダー25上の被覆電線43の圧接部分43aには未到達の仮嵌合状態の位置で、これらコネクタハウジング23と電線ホルダー25とが上記仮係止手段35によって仮固定される。
【0037】
次いで、専用のコネクタ嵌合治具等を用いて電線ホルダー25を更にコネクタハウジング23のホルダー嵌合部33内に押し込むことで、図15に示すように、電線ホルダー25をコネクタハウジング23に本嵌合させる。
すると、前記電線ホルダー25に保持した複数本の被覆電線43が、図14に示すように、一括して前記コネクタハウジング23側の各圧接端子29の圧接刃29aに圧接される。
【0038】
即ち、本第1実施形態の圧接コネクタ21によれば、電線ホルダー25に保持させた複数本の被覆電線43は、該電線ホルダー25に圧接補助板27を嵌合装着することで、各電線の圧接部分43aが押圧挟持される為、該電線ホルダー25をコネクタハウジング23のホルダー嵌合部33に本嵌合させるまで、電線ホルダー25に保持させた被覆電線43の圧接部分43aに浮き上がり等の位置ずれが発生することを確実に防止できる。
【0039】
また、圧接補助板27を嵌合装着した電線ホルダー25をコネクタハウジング23のホルダー嵌合部33に仮嵌合させると、コネクタハウジング23側に収容保持されている各圧接端子29の圧接刃29aの先端が、圧接補助板27の圧接刃誘導部57に受容されるので、この圧接刃誘導部57によって各圧接刃29aの先端が適正位置に支えられた状態になる。
【0040】
そこで、電線ホルダー25とコネクタハウジング23とを仮嵌合状態から本嵌合状態に移す加圧操作時に、圧接不良を招く圧接刃29aの振れや座屈等を確実に防止でき、複数本の被覆電線43を各圧接端子29に対し安定して一括に圧接することができる。
【0041】
更に、本第1実施形態における電線ホルダー25は、圧接刃対向面41に形成されて各被覆電線43の圧接部分43aを並行に位置決めする圧接部保持溝45と、前記圧接部保持溝45の一端部に穿設されて前記被覆電線43の端部を保持する電線端保持穴47と、前記圧接部保持溝45の他端部に連通するようにホルダー側面48に形成されて前記被覆電線43の延出部43bを保持する延出部保持溝49と、を備えており、これら電線端保持穴47及び延出部保持溝49によって、前記被覆電線43の圧接部分43aを両端で屈曲させた形態に保持している。
【0042】
そこで電線ホルダー25に保持された被覆電線43は、圧接部分43aの両側がそれぞれ略90゜屈曲された状態で保持され、圧接部分43aの両側の曲げ部が被覆電線43に作用する張力に抗するテンションプルーフ部として機能する。又、被覆電線43の圧接部分43aに近接する被覆電線43の端部が、電線端保持穴47に挿入されて保持されるため、各被覆電線43の端部におけるリークを防止する為の端部処理作業等が不要となり、作業性が向上する。
【0043】
また、本第1実施形態におけるコネクタハウジング23と電線ホルダー25との間には、電線ホルダー25をホルダー嵌合部33に仮嵌合させた状態に係止する仮係止手段35が設けられている。
そこで、前記コネクタハウジング23と前記電線ホルダー25とを仮嵌合させた状態でコネクタ嵌合治具等に移載し、これらを本嵌合させることにより複数本の被覆電線43を一括して各圧接刃29aに圧接する際、移載の途中で電線ホルダー25がコネクタハウジング23から脱落するような不都合の発生を防止することができる。
【0044】
尚、本発明の圧接コネクタにおける圧接端子、コネクタハウジング、電線ホルダー及び圧接補助板等の構成は、上記第1実施形態の構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の形態を採りうることは云うまでもない。
図16乃至図18に示すように、本発明の第2実施形態に係る圧接コネクタ71は、コネクタハウジング73と、電線ホルダー75と、圧接補助板77とで構成されている。
【0045】
前記コネクタハウジング73は、上下二列に配設された複数本の圧接端子89を収容保持すると共に、収容保持した圧接端子89の各列の圧接刃89aがそれぞれコネクタ上方又は下方(図17中、上下方向)に突出する一対のホルダー嵌合部83,83を備えている。前記圧接端子89は、相手コネクタとの嵌合方向に沿って貫通形成された端子収容孔81内に嵌入されている。
【0046】
また、前記ホルダー嵌合部83の長手方向端部側壁には、前記電線ホルダー75をホルダー嵌合部83に嵌入させた際に、該電線ホルダー75を保持固定する係止孔85を備えている。これら係止孔85は、電線ホルダー75の長手方向における両端部外側に突設された係合突起76を係止する。
【0047】
本第2実施形態においてコネクタハウジング73に装着される圧接端子89は、一端に相手コネクタハウジングの接続端子に嵌合接続される端子嵌合部(図示略)が形成され、他端には被覆電線43の被覆を切断してその内部の導体に圧接する一対の圧接刃89aが直角に折り曲げ形成された構成である。
【0048】
前記電線ホルダー75は、図17に示すように、圧接刃79aの進入方向に対向する圧接刃対向面78に形成されて各被覆電線43の圧接部分43aを並行に位置決めする圧接部保持溝79を備えている。
そして、この圧接部保持溝79は、複数本の被覆電線43の端部における圧接部分43aを前記ホルダー嵌合部83における圧接刃89a相互の配列ピッチと同じ間隔に保持するように設けられている。尚、各圧接部保持溝79毎に、前記圧接刃89aの先端が進入可能な圧接刃逃げ孔80が穿設されている。
【0049】
前記圧接補助板77は、電線ホルダー75の圧接刃対向面78側に嵌合装着されるもので、電線ホルダー75の圧接部保持溝79に保持された各被覆電線43の圧接部分43aを押圧挟持する電線押さえ部(図示せず)と、嵌合時には各圧接刃89aを各被覆電線43の圧接部分43aに誘導する圧接刃誘導部87と、を備えている。
【0050】
尚、本第2実施形態の圧接刃誘導部87は、各圧接刃89aに対応した断面矩形の貫通孔である。
又、これら電線ホルダー75と圧接補助板77との間には、これらを結合状態に保持するための連結手段90を備えている。前記連結手段90は、図17に示すように、電線ホルダー75の圧接刃対向面78から嵌合方向に突出形成されたリブ91と、該リブ91の先端の膨出部92が嵌入するように圧接補助板77の嵌合面に形成された嵌合溝93とから成り、上記第1実施形態における連結手段59と同様の構成及び作用効果を有している。
【0051】
本第2実施形態の圧接コネクタ71は、次の手順で、複数本の被覆電線43を一括して、圧接端子89に圧接する。
先ず、図17に示すように、被覆電線43の端部における圧接部分43aを電線ホルダー75の圧接部保持溝79に収容保持させる。
【0052】
次いで、電線ホルダー75の圧接刃対向面78上に圧接補助板77を嵌合装着する。この際、電線ホルダー75と圧接補助板77との結合状態は、図17に示したように、連結手段90によって達成されているが、各圧接部分43aを収容保持している圧接部保持溝79の両側に立設された突壁であるリブ91の膨出部92がそれぞれ嵌合溝93に嵌入されるので、複数の被覆電線43を一本一本確実に保持することができる。
この様に電線ホルダー75に圧接補助板77を嵌合装着した状態では、電線ホルダー75に保持された被覆電線43の圧接部分43aが、圧接補助板77によってしっかりと押さえ込まれた状態となって浮き上がり等の発生が防止される。
【0053】
次に、被覆電線43の圧接部分43aを圧接補助板77によって挟持固定した電線ホルダー75が、図18及び図19に示すように、コネクタハウジング73の上下面側にそれぞれ装備された各ホルダー嵌合部83に順次嵌合させられる。各ホルダー嵌合部83に順次嵌合させられた電線ホルダー75は、係合突起76がコネクタハウジング73の係止孔85に係止されて固定される。
【0054】
この時、先ず前記圧接刃89aの先端が圧接補助板77の圧接刃誘導部87に受容されてから加圧操作されるので、この圧接刃誘導部87によって各圧接刃89aの先端が適正位置に支えられた状態になり、圧接不良を招く圧接刃89aの振れや座屈等を確実に防止でき、複数本の被覆電線43を各圧接端子89に対し安定して一括に圧接することができる。
【0055】
更に、上述した本第2実施形態の圧接コネクタ71によれば、複数本の被覆電線43の圧接部分43aを電線ホルダー75の圧接部保持溝79に収容保持させる際には、併設された複数の圧接部保持溝79内に上方から各被覆電線43の端部を圧入すれば良いので、自動組立機に容易に対応させることができる。
【0056】
図20及び図21に示すように、本発明の第3実施形態に係る圧接コネクタ101は、コネクタハウジング100と、電線ホルダー75と、圧接補助板77とで構成されている。尚、電線ホルダー75及び圧接補助板77は、上記第2実施形態の圧接コネクタ71における電線ホルダー75及び圧接補助板77と同様の構成である。
【0057】
本第3実施形態に係るコネクタハウジング100は、上下二列にオフセットして配設された複数本の圧接端子101を収容保持すると共に、収容保持した圧接端子101の圧接刃101aがそれぞれコネクタ後方(図21中、右方向)に突出する一対の階段状のホルダー嵌合部103,103を備えている。前記圧接端子101は、相手コネクタとの嵌合方向に沿って貫通形成された端子収容孔103内に嵌入されている。
【0058】
そこで、被覆電線43の圧接部分43aを圧接補助板77によって挟持固定した電線ホルダー75が、図21に示すように、コネクタハウジング100の後方側にそれぞれ装備された各ホルダー嵌合部103に順次嵌合させられる。各ホルダー嵌合部103に順次嵌合させられた電線ホルダー75は、係合突起76がコネクタハウジング100の係止孔102に係止されて固定される。
【0059】
この時、先ず前記圧接刃101aの先端が圧接補助板77の圧接刃誘導部87に受容されてから加圧操作されるので、この圧接刃誘導部87によって各圧接刃101aの先端が適正位置に支えられた状態になり、圧接不良を招く圧接刃101aの振れや座屈等を確実に防止でき、複数本の被覆電線43を各圧接端子101に対し安定して一括に圧接することができる。
【0060】
図22乃至図24に示すように、本発明の第4実施形態に係る圧接コネクタ111は、コネクタハウジング23と、第1の電線ホルダー115及び第1の圧接補助板117と、第2の電線ホルダー125及び第2の圧接補助板127と、で構成されている。尚、コネクタハウジング23は、上記第1実施形態の圧接コネクタ21におけるコネクタハウジング23と同様の構成である。
【0061】
図22(a)に示した本第4実施形態に係る第1の電線ホルダー115及び第1の圧接補助板117は、正面視略コ字状の外観形状を有すること以外は、実質的に上記第2実施形態における電線ホルダー75及び圧接補助板77と略同様の構成であり、第1の電線ホルダー115に第1の圧接補助板117を嵌合装着することで、複数本の被覆電線43の圧接部分43aが押圧挟持される。
【0062】
また、図22(b)に示した本第4実施形態に係る第2の電線ホルダー125及び第2の圧接補助板127は、上記第2実施形態における電線ホルダー75及び圧接補助板77と略同様の構成であるが、コネクタハウジング73の係止孔85に係止される係合突起76の代わりに、第2の電線ホルダー125には第1の電線ホルダー115の嵌合孔(図示せず)に嵌入される一対の嵌合突起123,123が側面に突設されている(図23、参照)。
【0063】
そして、被覆電線43の圧接部分43aを第1の圧接補助板117によって挟持固定した第1の電線ホルダー115と、第2の圧接補助板127によって挟持固定した第2の電線ホルダー125とが、図23に示すように、補完的に嵌合結合されて一体とされる。
その後、図24に示すように、一体とされた第1及び第2の電線ホルダー115,125が、専用のコネクタ嵌合治具等を用いてコネクタハウジング23のホルダー嵌合部33内に押し込まれて嵌合させられる。
【0064】
すると、これら第1及び第2の電線ホルダー115,125に保持した複数本の被覆電線43が、一括して前記コネクタハウジング23側の各圧接端子29の圧接刃29aに圧接される。
即ち、本第4実施形態の圧接コネクタ111に係る第1及び第2の電線ホルダー115,125は、上述した本第2実施形態の圧接コネクタ71に係る電線ホルダー75と同様に、複数本の被覆電線43の圧接部分43aを第1及び第2の電線ホルダー115,125の圧接部保持溝にそれぞれ収容保持させる際には、併設された複数の圧接部保持溝内に上方から各被覆電線43の端部を圧入すれば良いので、自動組立機に容易に対応させることができる。
【0065】
図25乃至図28に示すように、本発明の第5実施形態に係る圧接コネクタ201は、コネクタハウジング210と、電線ホルダー221と、圧接補助板222と、ジョイント用電線240と、で構成されたジョイントコネクタである。
前記コネクタハウジング210は、複数本のジョイント用電線240の端部にそれぞれ圧着された圧接端子241を収容保持すると共に、収容保持された圧接端子241の複数の圧接刃29aが突出するホルダー嵌合部213を備えている。前記圧接端子241は、相手コネクタとの嵌合方向に沿って貫通形成された端子収容孔212内にコネクタ後方から挿入され、図示しない係止ランスにより係止されている(図27、参照)。
【0066】
前記コネクタハウジング23は、複数本の圧接端子29を収容保持すると共に、収容保持した圧接端子29の複数の圧接刃29aが突出するホルダー嵌合部33を備えている。前記圧接端子29は、相手コネクタとの嵌合方向に沿って貫通形成された端子収容孔31(図13,14、参照)内に嵌入されている。
本第5実施形態においてコネクタハウジング210に装着される前記圧接端子241は、図25に示すように、一端に被覆電線43の被覆を切断してその内部の導体に圧接する一対の圧接刃241aを有し、他端にはジョイント用電線240の端部を圧着する電線接続部を有した構成である。
【0067】
前記電線ホルダー221は、図26(a)に示すように、圧接刃241aの進入方向に対向する圧接刃対向面に形成されて各被覆電線43の端部における圧接部分43aを並行に位置決めする圧接部保持溝223と、該圧接部保持溝223に連通するように短手方向のホルダー側面に形成されて前記被覆電線43の圧接部分43aの手前側における延出部43bを保持する延出部保持溝224とを備えている。
【0068】
そして、これら圧接部保持溝223及び延出部保持溝224によって、図26に示すように、前記圧接端子241に圧接する被覆電線43の端部をL字状に屈曲させた形態に保持する。
これら圧接部保持溝223及び延出部保持溝224は、複数本の被覆電線43の端部を前記ホルダー嵌合部213における圧接刃241a相互の配列ピッチと同じ間隔に保持するように設けられている。
また、前記電線ホルダー221の圧接刃対向面には、図26に示すように、各圧接部保持溝223毎に、前記圧接刃241aの先端が進入可能な圧接刃逃げ溝225が形成されている。
【0069】
前記圧接補助板222は、電線ホルダー221の圧接刃対向面側に嵌合装着されるもので、図26(b)に示すように、電線ホルダー221の圧接部保持溝2、23及び延出部保持溝224にL字状に屈曲保持された各被覆電線43の端部を押圧挟持する電線押さえ部227と、電線ホルダー221をホルダー嵌合部213に嵌合させた際には前記各圧接刃241aの先端を受容し、各圧接刃241aを各被覆電線43の圧接部分43aに誘導する圧接刃誘導部228と、を備えている。これら電線ホルダー221と圧接補助板222とは、上記連結手段59と同様なリブ及び嵌合溝から成る連結手段により結合状態に保持される。
【0070】
そして、本第5実施形態の圧接コネクタ201は、次の手順で、複数本の被覆電線43を一括して、圧接端子241に圧接する。 先ず、図26(a)に示したように、被覆電線43の端部を電線ホルダー221の圧接部保持溝223及び延出部保持溝224に、L字状に屈曲保持させる。 次いで、図26(b)に示すように、電線ホルダー221の圧接刃対向面側に圧接補助板222を嵌合装着する。
【0071】
一方、前記コネクタハウジング210の端子収容孔212内には、図25に示したように、所定形態に配索されたジョイント用電線240の各端部に圧着された圧接端子241が予め挿入されている。
本第5実施形態の圧接コネクタ201は、図28に示すように、複数(本実施形態では、2個)のコネクタハウジング210を組合せて図示しない固定手段により一体化した後、所定の端子収容孔212内にジョイント用電線240の圧接端子241を適宜挿入することによって、任意の複雑なジョイント回路を構成することができるジョイントコネクタである。
【0072】
即ち、各端部に圧接端子241を圧着したジョイント用電線240を用いることにより、上下左右の隣接する端子収容孔212,212間に限らず、複数段にまたがったり、斜め方向にわたる端子収容孔212,212間のジョイントにも対応できる。
そして、図27にも示すように、被覆電線43の圧接部分43aを圧接補助板222によって挟持固定した各電線ホルダー221が、各コネクタハウジング210のホルダー嵌合部213に嵌合させられる。
【0073】
この時も、先ず前記圧接刃241aの先端が圧接補助板222の圧接刃誘導部228に受容されてから加圧操作されるので、この圧接刃誘導部228によって各圧接刃241aの先端が適正位置に支えられた状態になり、圧接不良を招く圧接刃241aの振れや座屈等を確実に防止でき、複数本の被覆電線43を各圧接端子241に対し安定して一括に圧接することができる。
【0074】
【発明の効果】
上述した如き本発明の圧接コネクタによれば、電線ホルダーに保持させた複数本の電線は、該電線ホルダーに圧接補助板を嵌合装着することで、各電線の圧接部分が押圧挟持される為、該電線ホルダーをコネクタハウジングのホルダー嵌合部に本嵌合させるまで、電線ホルダーに保持させた電線の圧接部分に浮き上がり等の位置ずれが発生することを確実に防止できる。
【0075】
また、圧接補助板を嵌合装着した電線ホルダーをコネクタハウジングのホルダー嵌合部に仮嵌合させると、コネクタハウジング側に収容保持されている各圧接端子の圧接刃の先端が、圧接補助板の圧接刃誘導部に受容されるので、この圧接刃誘導部によって各圧接刃の先端が適正位置に支えられた状態になる。
そこで、電線ホルダーとコネクタハウジングとを仮嵌合状態から本嵌合状態に移す加圧操作時に、圧接不良を招く圧接刃の振れや座屈等を確実に防止でき、複数本の電線を各圧接端子に対し安定して一括に圧接することができる。
従って、電線ホルダーとコネクタハウジングとを嵌合する際に、圧接不良を招く圧接刃の座屈等を確実に防止でき、複数本の電線の圧接を一括により安定して行うことができる良好な圧接コネクタを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る圧接コネクタの分解斜視図である。
【図2】図1に示した圧接補助板の平面図である。
【図3】図1に示した電線ホルダーの正面である。
【図4】図1に示した電線ホルダーの電線端保持穴に電線の端部を挿入した状態を示す斜視図である。
【図5】図4に示した状態から電線を折り曲げて、電線の圧接部分を電線ホルダーの圧接部保持溝に収容保持させた状態を示す斜視図である。
【図6】図5に示した電線ホルダーに圧接補助板を嵌合装着した状態の斜視図である。
【図7】図6に示した状態から電線を電線ホルダーの側面側に折り曲げて、延出部保持溝に収容保持させた状態の斜視図である。
【図8】電線ホルダーと圧接補助板の仮嵌合状態における連結手段を示す要部拡大斜視図である。
【図9】電線ホルダーと圧接補助板の本嵌合状態における連結手段を示す要部拡大斜視図である。
【図10】図7におけるX-X断面矢視図である。
【図11】電線及び圧接補助板を組み付けた電線ホルダーとコネクタハウジングとの嵌合前の状態を示す斜視図である。
【図12】(a)はコネクタハウジングに設けた仮係止手段を示す要部拡大斜視図であり、(b)は電線ホルダーを仮嵌合した状態を示す要部拡大斜視図である。
【図13】図11に示した電線ホルダーとコネクタハウジングとを仮嵌合させた状態の部分縦断面図である。
【図14】図11に示した電線ホルダーとコネクタハウジングとを本嵌合させた状態の部分縦断面図である。
【図15】図11に示した電線ホルダーとコネクタハウジングとを本嵌合させた状態を示す斜視図である。
【図16】本発明の第2実施形態に係る圧接コネクタの分解斜視図である。
【図17】図16に示した電線ホルダーと圧接補助板の分解斜視図である。
【図18】図16に示した電線ホルダーとコネクタハウジングとの組立手順を説明する部分断面斜視図である。
【図19】図16に示した電線ホルダーとコネクタハウジングとを嵌合させた状態を示す斜視図である。
【図20】本発明の第3実施形態に係る圧接コネクタの分解斜視図である。
【図21】図20に示した電線ホルダーとコネクタハウジングとの組立手順を説明する縦断面図である。
【図22】(a)は本発明の第4実施形態に係る圧接コネクタの第1の電線ホルダー及び第1の圧接補助板を示す分解斜視図、(b)は圧接コネクタの第2の電線ホルダー及び第2の圧接補助板を示す斜視図である。
【図23】図22に示した第1の電線ホルダー及び第1の圧接補助板と、第2の電線ホルダー及び第2の圧接補助板との嵌合結合を説明する斜視図である。
【図24】本発明の第4実施形態に係る圧接コネクタの分解斜視図である。
【図25】本発明の第5実施形態に係る圧接コネクタの分解斜視図である。
【図26】図25に示した電線ホルダーと圧接補助板との組立手順を説明する縦断面図である。
【図27】図25に示した電線ホルダーとコネクタハウジングとの組立手順を説明する縦断面図である。
【図28】図25に示した圧接コネクタを組み合て成るジョイントコネクタの全体斜視図である。
【図29】従来の圧接コネクタの分解斜視図である。
【図30】図29に示した圧接コネクタの圧接前の断面図である。
【図31】図30に示したコネクタハウジングと電線ホルダーの嵌合状態の断面図である。
【符号の説明】
21 圧接コネクタ
23 コネクタハウジング
25 電線ホルダー
27 圧接補助板
29 圧接端子
29a 圧接刃
33 ホルダー嵌合部
35 仮係止手段
37 本係止手段
41 圧接刃対向面
43 被覆電線(電線)
43a 圧接部分
45 圧接部保持溝
47 電線端保持穴
49 延出部保持溝
51 係合突起
55 電線押さえ部
57 圧接刃誘導部
59 連結手段
28 嵌合溝
61 リブ
62 膨出部
Claims (2)
- 圧接端子を収容保持すると共に、収容保持した圧接端子の複数の圧接刃が突出するホルダー嵌合部を備えたコネクタハウジングと、
複数本の電線を前記ホルダー嵌合部における前記圧接刃の配列ピッチに対応して保持し、前記ホルダー嵌合部に嵌合装着される電線ホルダーとを備え、
前記電線ホルダーを前記コネクタハウジングに嵌合装着することで、前記電線ホルダーに保持した複数本の電線が一括して前記コネクタハウジング側の各圧接刃に圧接される圧接コネクタであって、
前記電線ホルダーの圧接刃対向面に嵌合装着される圧接補助板が、前記電線ホルダーに保持された各電線の圧接部分を押圧挟持する電線押さえ部と、各圧接刃を各電線の圧接部分に誘導する圧接刃誘導部とを備え、
前記電線ホルダーが、圧接刃対向面に形成されて各電線の圧接部分を並行に位置決めする圧接部保持溝と、前記圧接部保持溝の一端部に穿設されて前記電線の端部を挿入して保持する電線端保持穴と、前記圧接部保持溝の他端部に連通するようにホルダー側面に形成されて前記電線の延出部を保持する延出部保持溝と、を備えており、
これらの電線端保持穴及び延出部保持溝によって、前記電線の圧接部分を前記圧接部保持溝の両端でコ字状に屈曲させた形態に保持することを特徴とする圧接コネクタ。 - 前記コネクタハウジングと前記電線ホルダーとの間には、前記電線ホルダーを前記ホルダー嵌合部に仮嵌合させた状態に係止する切欠き部が設けられており、該切欠き部の両側面には一対の弾性突起が突設されていることを特徴とする請求項1に記載の圧接コネクタ。
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