JP3067653B2 - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JP3067653B2
JP3067653B2 JP8258393A JP25839396A JP3067653B2 JP 3067653 B2 JP3067653 B2 JP 3067653B2 JP 8258393 A JP8258393 A JP 8258393A JP 25839396 A JP25839396 A JP 25839396A JP 3067653 B2 JP3067653 B2 JP 3067653B2
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明 春日
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラグコネクタお
よびレセプタクルコネクタから構成されて互いに嵌合す
るコネクタに関し、さらに詳しくは、コンタクトをハウ
ジングに確実に保持させるようにしたコネクタに関す
る。
【0002】
【従来の技術】上記のようなコネクタとしては、プラグ
ハウジングの嵌合部に上下方向に伸びる複数のプラグコ
ンタクトを左右方向に並べて保持させたプラグコネクタ
と、レセプタクルハウジングの嵌合部に上下方向に伸び
る複数のレセプタクルコンタクトを左右方向に並べて保
持させたレセプタクルコネクタとから構成され、両コネ
クタを嵌合させることにより両コンタクトを接続させる
ようにしたものがある。
【0003】このようなコネクタにおいては、嵌合時に
おけるコンタクトの接触圧を確保するために、プラグコ
ンタクトおよびレセプタクルコンタクトの一方にバネ性
を持たせるような構成としている。また、バネ性を持た
せていない方のコンタクトは、ほぼ板状に形成されてハ
ウジングに形成されたコンタクト保持溝内に受容保持さ
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、ほぼ板状に形
成されたコンタクトにおいては、製作時や組立時さらに
は組立後においても外力が作用することによってコンタ
クトが折れ曲がり、コンタクト受容溝から外方へ突出す
るように浮き上がって配設されてしまうことがある。こ
のように一方のコンタクトが浮いた状態にあるコネクタ
に他方のコネクタを嵌合させると、浮き上がっているコ
ンタクトの変形を招くという問題があった。
【0005】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであり、コンタクトをコンタクト受容溝内に確実に
保持させることができるコネクタを提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的達成のた
め、本発明のコネクタは、絶縁ハウジングにおける相手
コネクタとの嵌合部に相手方コネクタに配設された相手
方コンタクトとの嵌合方向に伸びて形成されたコンタク
トを受容保持するためのコンタクト保持溝を有して形成
されている。そして、相手方コネクタと嵌合させること
により相手方コネクタに配設された相手方コンタクトと
コンタクト保持溝に保持されたコンタクトとの接続を行
うようにしている。
【0007】コンタクトは、少なくとも先端部近傍にお
いて本体部と、この本体部から一体に繋がって形成され
た突出部を有しており、この突出部はコンタクト保持溝
の溝幅方向に伸びて本体部よりも薄く形成されている。
また、コンタクト保持溝は、嵌合方向に直角な方向の断
面形状が、本体部の幅よりも広く且つ、突出部の両側面
間の幅よりも狭い溝の幅を有して形成されている。そし
て、コネクタの組立時には、コンタクトの突出部をコン
タクト保持溝の内壁面に食い込ませながら挿入させ、コ
ンタクトをコンタクト保持溝内に保持させる。
【0008】このように構成されたコネクタは、絶縁ハ
ウジングの基端部側からコンタクト保持溝内にコンタク
トを挿入することによって組み立てられるわけである
が、コンタクトの少なくとも先端部においてコンタクト
の本体部から一体に広がって形成された突出部は、コン
タクト保持溝の溝幅よりも幅が広く形成されていても、
本体部よりも薄く形成されているため、コンタクトの挿
入時に少ない力でコンタクト保持溝の内壁面に突出部を
食い込ませることができる。このため、コンタクトは先
端部近傍においてコンタクト保持溝にしっかりと保持さ
れるため、コンタクトが折れ曲がってコンタクト保持溝
から突出してしまうことがない。
【0009】なお、コンタクトの基端部側に、コンタク
トの先端部の幅および厚さよりも幅および厚さの少なく
とも一方が大きく形成された基端側圧入部を形成し、絶
縁ハウジングの下部に、基端側圧入部の幅および厚さよ
りも幅および深さの少なくとも一方が小さく形成された
基端側コンタクト受容孔を有して形成することが好まし
い。そして、絶縁ハウジングにコンタクトを受容保持し
た状態で、基端側コンタクト受容孔に基端側圧入部を圧
入保持させれば、基端部側と先端部側とでコンタクトを
絶縁ハウジングにより確実に保持させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るコネクタを、
図1から図7に示すようにレセプタクルコネクタ5と嵌
合可能に構成されたプラグコネクタ1に用いた場合につ
いて説明する。まず、レセプタクルコネクタ5について
説明する。レセプタクルコネクタ5は、絶縁材料製のハ
ウジング50により複数のレセプタクルコンタクト60
を図2および図4において鎖線で示すように保持して構
成される。
【0011】レセプタクルハウジング50は、矩形板状
の基部51と、この基部51の下に矩形箱状に下方に延
びて形成された外側壁部52と、この外側壁部52の内
側において基部51の下に矩形箱状に下方に延びて形成
されたレセプタクルコンタクト保持部54とを有して一
体に形成されている。これにより、基部51の下面側に
は、外側壁部52およびレセプタクルコンタクト保持部
54により囲まれて下方に開口したレセプタクル内側空
間53が形成される。
【0012】基部51には、2列に並んでレセプタクル
コンタクト60が上面側から圧入されて配設されてい
る。レセプタクルコンタクト60は、導電材料によって
形成され、レセプタクル内側空間53に面したコンタク
ト部61と、基部51内に圧入される圧入部62と、こ
の圧入部22から外方に伸びるリード部(図示せず)と
から構成される。コンタクト部61は、外方に広がるよ
うにバネ性を有して形成されるとともに下方が内側に向
かって湾曲して形成され、後述するプラグコネクタ1が
嵌合し易いように、いわゆる入り勝手となるように形成
されている。このように形成されたレセプタクルコンタ
クト60を設けたレセプタクルコネクタ5は、図示しな
いプリント基板等に取り付けられる。
【0013】次に、プラグコネクタ1について説明す
る。プラグコネクタ1は、絶縁材料製のプラグハウジン
グ10により複数のプラグコンタクト20,20′を図
示のように保持して構成される。プラグハウジング10
は、矩形板状の基部11と、基部11の上に矩形箱状に
上方に延びて形成されたプラグコンタクト保持部12と
を有して一体に形成されている。
【0014】この基部11の上面には、壁部がプラグコ
ンタクト保持部12の外周を覆うように上方に伸びて形
成されたシェル13が配設されている。これにより、基
部11の上側にはシェル13により囲まれて上方に開口
したプラグ側空間14が形成される。また、プラグコン
タクト保持部12の両端には、このプラグコンタクト保
持部12から一体に繋がってガイド突起17,17が形
成されている。このガイド突起17,17は先端部が尖
った略円錐状に形成されており、レセプタクルコネクタ
5との嵌合時に、外側壁部52およびレセプタクルコン
タクト保持部54と当接してプラグ側空間14内に外側
壁部52を導くことにより、両コネクタ1,5の嵌合を
容易に行わせることができるようになっている。
【0015】基部11においてプラグ側空間14内に位
置する部分には、長手方向に延びる2列の貫通孔15が
基部11を上下に貫通して形成されている。貫通孔15
にはそれぞれプラグコンタクト20,20′が下面側か
ら圧入されて取り付けられる。プラグコンタクト保持部
12の左右外側面12aには図示のように複数のコンタ
クト保持溝16,16′が貫通孔15に対応して形成さ
れており、これら貫通孔15に圧入されたプラグコンタ
クト20,20′の上部がこれらコンタクト保持溝1
6,16′内に入り込んで保持されるようになってい
る。なお、コンタクト保持溝16′はコンタクト保持溝
16に比べて、詳細を後述するコンタクト部21′が挿
入保持される上部16b′が短く形成されているだけで
上下方向に直角な方向の断面形状等は同一である。
【0016】プラグコンタクト20は、プラグ側空間1
4内に面してコンタクト保持溝16によりガイドされる
コンタクト部21と、このコンタクト部21から下方に
伸びる中央部22と、この中央部22から下方に伸びて
貫通孔15内に圧入される圧入部23と、この圧入部2
3から水平方向に伸びた後に小さいクランク状に曲げら
れたリード部24もしくは水平方向に伸びた後に大きい
クランク状に曲げられたリード部24′とから構成され
る。一方、プラグコンタクト20′は、中央部22、圧
入部23およびリード部24,24′がプラグコンタク
ト20と同一形状であるが、コンタクト部21′の長さ
が先端部21cの長さ分だけ短く形成されている。な
お、両コンタクト20,20′は、ともに導電材料によ
って形成されている。
【0017】上記のプラグコネクタ1においては、コン
タクト20,20′が折れ曲がる等してコンタクト保持
溝16,16′からプラグ側空間14内に突出しないよ
うに構成されている。以下、この構成について説明す
る。コンタクト保持溝16,16′は、プラグコンタク
ト保持部12の外側端面12aにおいてプラグ側空間1
4に面して開口して形成されているが、この開口は下部
16a,16a′の幅W6よりも上部16b,16b′
の幅W5のほうが狭く形成されている。
【0018】このように形成されたコンタクト保持溝1
6,16′には、プラグコンタクト20,20′が受容
保持される。以下、コンタクト保持溝16に挿入保持さ
れるプラグコンタクト20を例にとってコンタクト部2
1の構成について説明する。プラグコンタクト20のコ
ンタクト部21は、下部21aが単なる矩形状の断面形
状に形成されているが、中間部21bにおいてはコンタ
クト保持溝16への挿入時に底部16cに面する背面2
1dが幅方向に突出して凸形の断面形状に形成されてい
る。この突出部(インターフェレンス部)21eは本体
部21fの厚さt1よりも薄い厚さt2で形成されてお
り、表面側からプレス加工によって本体部21fの幅方
向の端部を塑性変形させることによって形成している。
【0019】なお、プラグコンタクト20,20′は、
板材を打ち抜き加工することによって形成されているた
め、突出部21eの形成のためのプレス加工は、プラグ
コンタクト20,20′の外形を形成するとき(打ち抜
くとき)と同時に行ってもよく、また、打ち抜き加工後
に行うようにしてもよい。さらに、上記プラグコンタク
ト20,20′においては、コンタクト部21の中間部
にのみ突出部21eを形成することとしているが、コン
タクト部21の先端部21cや全体に突出部21eを形
成するようにしてもよい。
【0020】また、圧入部23は、幅方向の寸法W4が
コンタクト部21の幅寸法W1,W2および中央部W3
の幅寸法よりも大きく形成されており、コンタクト保持
溝16の下部16aおよび貫通孔15の幅寸法W6は、
中央部の幅寸法W3と等しく形成されている。
【0021】このように構成されたプラグコンタクト2
0は、プラグハウジング10の底部から、背面21dを
底部16cに当接させながらコンタクト保持溝16内に
挿入される。ここで、圧入部23は貫通孔15の幅より
も大きく形成されているため、プラグコンタクト20の
プラグハウジング10への挿入を行うことにより、プラ
グコンタクト20がしっかりと保持される。
【0022】また、コンタクト保持溝16の深さD1
は、コンタクト部21の厚さt1よりも浅く形成されて
おり、開口部の幅W5は本体部21fの表面の幅W2よ
りも若干広い幅で形成されている。このため、コンタク
ト部21を挿入することにより、本体部21fの表面が
コンタクト保持溝16から突出した状態、すなわち外側
端面12aから突出した状態で保持される。
【0023】このとき、突出部21eは両端面21gが
コンタクト保持溝16の両側面16dに当接して食い込
んでいくため、プラグコンタクト20がコンタクト保持
溝16に保持されることとなる。このため、圧入部23
のみならずコンタクト部21の先端部近傍においても、
プラグハウジング10に対してプラグコンタクト20が
しっかりと保持される。
【0024】このように形成されたプラグコンタクト2
0,20′を設けたプラグコネクタ1は、プラグコンタ
クト20,20′のリード部24,24′が基板(図示
せず)に形成された貫通孔に挿入されて半田付けされる
とともに、プラグハウジング10の左右端部に配設され
た取付金具18を用いて基板に固定される。
【0025】そして、レセプタクルコネクタ5にプラグ
コネクタ1を受容保持させることにより、レセプタクル
コンタクト60がプラグコンタクト20に押し付けられ
るように接続される。このとき、プラグコンタクト20
の背面21dは、コンタクト保持溝16の底部16cに
当接しているため、レセプタクルコンタクト60のバネ
力によってプラグコンタクト20がレセプタクルコンタ
クト60から逃げることなく、しっかりと接続させるこ
とができる。
【0026】また、レセプタクルコネクタ5からプラグ
コネクタ1を取り外した状態においては、プラグコンタ
クト20をプラグ側空間14側に倒すような力が加わっ
ても、コンタクト保持溝16における側面16dに突出
部21eの端面21gが食い込んで保持されているた
め、プラグコンタクト20に外力が加わっても、プラグ
コンタクト20が折れ曲がってコンタクト保持溝16か
ら突出することがない。特に、プラグコンタクト20は
先端部においてコンタクト保持溝16に保持されている
ため、レセプタクルコネクタ5の嵌合時に障害となるよ
うなことがない。
【0027】また、コンタクト部21,21′の両側に
おいてコンタクト20,20′の折れ曲がり防止がなさ
れているため、時差接続を行うためにプラグコンタクト
20よりもプラグコンタクト20′の長さを短く形成し
た場合であっても、コンタクト部21,21′の長さの
如何に拘らず、プラグコンタクト20,20′を確実に
コンタクト保持溝16,16′に受容保持させることが
できる。
【0028】さらに、プラグコンタクト20,20′の
中央部22においては、中央部22の左右両側を表面側
(プラグ側空間14側)に突出させて形成することによ
り、プラグコンタクト20,20′をプラグ側空間14
側に折れ曲がり難くするための折れ曲がり防止部25が
形成されている。このため、より確実にプラグ側空間1
4側へのプラグコンタクト20,20′の折れ曲がりを
防止することができる。
【0029】なお、上記の実施の形態においては、プラ
グコンタクト20,20′を背面21dが幅方向に突出
した凸形に形成した場合について説明したが、プラグコ
ンタクトの形状は、必ずしも凸形に限られるものではな
い。例えば、図8に示すように、プラグコンタクト30
における本体部31fの厚み方向の中央部に突出部31
eを形成し、この突出部31eを食い込ませることによ
ってプラグコンタクト30を保持させるようにしてもよ
い。また、図9に示すように、プラグコンタクト40を
背面41d側の方が幅が広い台形に形成し、この背面4
1d側の角部41gを食い込ませることによって保持さ
せるようにしてもよい。
【0030】さらに、上記の実施の形態においては、本
発明に係るコンタクトがプラグハウジングに保持される
プラグコンタクトである場合について説明したが、本発
明はこれに限られるものではなく、レセプタクルハウジ
ングに保持されるレセプタクルコネクタとしてももちろ
ん用いることができる。すなわち、レセプタクルコネク
タ5を例にとって説明すると、外側壁部52の内側面に
コンタクト保持溝16と同様に形成されたコンタクト保
持溝をレセプタクル内側空間53に開口して形成すると
ともに、このコンタクト保持溝に突出部を有したコンタ
クトを挿入保持させるようにすればよい。
【0031】
【実施例】以下、プラグコンタクトの断面形状を凸形に
形成した場合の好ましい実施例について再度図1を参照
しながら説明する。このプラグコンタクト20は、銅合
金によって、本体部21fの厚さt1が0.22mm、
幅W1が0.55mmに形成されている。また、突出部
21e,21eは、厚さt2が0.05mmで本体部2
1fからそれぞれ0.045mmづつ左右に突出してい
る。これにより、左右の端面21g,21g間の幅W2
は、0.64mmとなる。
【0032】突出部21eは、プラグコンタクト20に
おいては上端面21hからL2(0.2mm)だけ離れ
た位置から1mmの長さL1で形成され、プラグコンタ
クト20′においては上端面21h′からL2′(0.
7mm)離れた位置から同じく1mmの長さL1で形成
されている。なお、この突出部21eは、組立時の挿入
およびプラグコンタクト交換時の抜き取りが行いやすい
ように、上下端部が約0.25mmづつ斜めにカットさ
れている。
【0033】このように構成されたプラグコンタクト2
0,20′は、コンタクト保持溝16,16′内に圧入
保持されるわけであるが、コンタクト保持溝16,1
6′は、合成樹脂(L.C.P.)によって形成され、上
部16b,16b′の幅W5が0.6mmに形成されて
いるとともに、深さD1が0.17mmに形成されてい
る。
【0034】このような材質および寸法で形成されたプ
ラグコンタクト20,20′をコンタクト保持溝16,
16′へ挿入した場合、突出部21eのみが上部16
b,16b′の両側面16dに当接することとなるが、
この突出部21eは薄い厚さt2で形成されているた
め、左右の端面21g,21gが当接した状態でそのま
ま押し込めば、突出部21eを容易に両側面16dにに
食い込ませることができ、小さい力でも確実にコンタク
ト保持溝16内への挿入を行うことができる。
【0035】なお、下部圧入部23は、本体部21fと
同じ厚さt1(0.22mm)で形成されているが、幅
寸法W4が0.76mmに形成されている。また、貫通
孔15は、幅W6が0.7mm、前後方向の寸法D2が
0.24mmで形成されている。このため、上記のよう
に突出部21eのコンタクト保持溝16への挿入を行う
場合には、プラグコンタクト20,20′は幅方向にお
いてプラグハウジング10と圧入される。さらに、プラ
グコンタクト20,20′の厚さと、貫通孔15の前後
方向の寸法との差もごく小さいため、圧入後にプラグコ
ンタクト20,20′がプラグ側空間14内に移動して
しまうこともなく、しっかりと保持される。
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明のコネクタは、少な
くとも先端部近傍において本体部から一体に繋がって形
成された突出部を有したコンタクトが設けられており、
コネクタの組立時にこの突出部をコンタクト保持溝の内
壁面に食い込ませながら挿入することにより、コンタク
トを絶縁ハウジングに保持させるわけであるが、突出部
は本体部よりも薄く形成されているため、コンタクトの
挿入時に少ない力でコンタクト保持溝の内壁面に突出部
を食い込ませることができる。このため、コンタクトは
先端部近傍においてコンタクト保持溝にしっかりと保持
されるため、コンタクトの折れ曲がり等の変形を生じる
ことがない。
【0037】なお、コンタクトの基端部側に、コンタク
トの幅もしくは厚さ方向において絶縁ハウジングに圧入
可能な基端側圧入部を形成することが好ましく、このよ
うに形成することにより、コンタクトを絶縁ハウジング
に受容保持した状態においては、コンタクトを基端部側
と先端部側とで保持させることができるため、より確実
にコンタクトの折れ曲がりを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコネクタにおけるコンタクトおよ
びコンタクト保持溝を示す斜視図である。
【図2】上記コネクタの一例であるプラグコネクタおよ
びレセプタクルコネクタを示す斜視図である。
【図3】上記コネクタの図2におけるIII−III断
面図である。
【図4】上記コネクタを嵌合させた状態を示す断面図で
ある。
【図5】図3におけるV部分の部分拡大図である。
【図6】図5におけるVI−VI断面図である。
【図7】図5におけるVII−VII断面図である。
【図8】本発明に係るコネクタに用いられるコンタクト
の異なる構成を示す断面図である。
【図9】本発明に係るコネクタに用いられるコンタクト
の異なる構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 プラグコネクタ 5 レセプタクルコネクタ 10 プラグハウジング 20,20′ プラグコンタクト 50 レセプタクルハウジング 60 レセプタクルコンタクト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−114444(JP,A) 実開 平3−94782(JP,U) 実開 平3−32369(JP,U) 実開 平7−25583(JP,U) 特表 平2−501606(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 13/42 H01R 24/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁ハウジングにおける相手コネクタと
    の嵌合部に前記相手方コネクタに配設された相手方コン
    タクトとの嵌合方向に伸びて形成され、前記相手方コネ
    クタと嵌合されたときに前記相手方コンタクトと接続さ
    れるコンタクトを受容保持するコンタクト保持溝を有す
    るコネクタであって、 前記コンタクトは、少なくとも先端部近傍において、本
    体部と、この本体部から一体に繋がって前記コンタクト
    保持溝の溝幅方向に伸びて前記本体部よりも薄く形成さ
    れた突出部を有し、 前記コンタクト保持溝は、前記嵌合方向に直角な方向の
    断面形状が、前記本体部の幅よりも広く且つ、前記突出
    部の両側面間の幅よりも狭い溝の幅を有して形成され、 前記コンタクトの前記突出部を前記コンタクト保持溝の
    内壁面に食い込ませながら挿入されて前記コンタクトが
    前記コンタクト保持溝内に保持されていることを特徴と
    するコネクタ。
  2. 【請求項2】 前記コンタクトの基端部側に、前記先端
    部の幅および厚さよりも幅および厚さの少なくとも一方
    が大きく形成された基端側圧入部を有し、 前記絶縁ハウジングの下部に、前記基端側圧入部の幅お
    よび厚さよりも幅および深さの少なくとも一方が小さく
    形成された基端側コンタクト受容孔を有し、 前記絶縁ハウジングに前記コンタクトを受容保持した状
    態で、前記基端側コンタクト受容孔に前記基端側圧入部
    が圧入保持されていることを特徴とする請求項1に記載
    のコネクタ。
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Cited By (3)

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