JP2003086261A - 圧接ジョイントコネクタ - Google Patents

圧接ジョイントコネクタ

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JP2003086261A
JP2003086261A JP2001278492A JP2001278492A JP2003086261A JP 2003086261 A JP2003086261 A JP 2003086261A JP 2001278492 A JP2001278492 A JP 2001278492A JP 2001278492 A JP2001278492 A JP 2001278492A JP 2003086261 A JP2003086261 A JP 2003086261A
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隆浩 米田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接続に係る信頼性を向上させた圧接ジョイン
トコネクタを提供する。 【解決手段】 端子23とコネクタハウジング24とリ
アホルダー25と電線カバー26とを備えて構成する。
端子23は圧接端子である。コネクタハウジング24
は、解放部40を形成した端子収容室36を有する。リ
アホルダー25は、コネクタハウジング24に係合する
係合部と、電線22の中間の圧接状態を保持する圧接状
態保持部としての下面と、電線22の引き出しを可能に
する反転部分引き出し部としての凹部51と、引き出さ
れた電線22の中間を沿わせる外面部としての上面50
とを有する。電線カバー26は、リアホルダー25及び
コネクタハウジング24に対してスライド自在に取り付
けられるとともに、スライドしてリアホルダー25の上
面50に沿って配索された電線22の中間の配索状態を
保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001 】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワイヤハーネスを
構成する電線の中間のジョイントを可能にするため、そ
のワイヤハーネスに設けられる圧接ジョイントコネクタ
に関する。
【0002 】
【従来の技術】この種のものとしては、実開平6−54
245号公報に開示された圧接ジョイントコネクタが一
般的に知られている。その開示された圧接ジョイントコ
ネクタについて簡単に説明すると、図16に示される如
く、コネクタケース1と端子2と蓋3とを備えて構成さ
れており、コネクタケース1に挿入した端子2に電線4
の中間を圧接(図17参照)してその上から蓋3を装着
するようにして形成されている。
【0003 】コネクタケース1は、フード部5と端子
保持部6とを備えており、その内部には、端子2に対す
る筒部7が形成されている。また、筒部7には、端子保
持部6の後部側上方に開口する開口8が形成されてい
る。このような、筒部7に挿入される端子2は、雄形嵌
合部9と圧接部10とを備えており、その圧接部10に
は、既知構成の圧接スロット11(図17参照)が形成
されている。一方、端子2に電線4の中間を圧接した後
にコネクタケース1に装着される蓋3は、天井板12と
側辺13と備えて構成されている。その天井板12の上
面には、クランプ14が形成されている。また、天井板
12の下面には、筒部7内に向けて突出する押下突起1
5が形成されている。さらに、側辺13には、内側に向
けて突出する係合突起16が形成されている。尚、コネ
クタケース1には、係合突起16が係合する凹部17が
形成されている。
【0004 】上記構成において、上記公報に開示され
た圧接ジョイントコネクタは以下のようにして組み付け
られる。
【0005 】先ず第一に、筒部7内に端子2を挿入す
る。これにより、端子2は筒部7に保持され、圧接部1
0が開口8の位置に配置される。続いて第二に、圧接し
ようとする電線4の中間をコネクタケース1の上面に沿
わせ、開口8の位置にある電線4をその開口8を介して
圧接スロット11内に挿入、圧接する(図17参照)。
最後に、蓋3を所定の位置に装着する。この時、側辺1
3がコネクタケース1の側面によって押し広げられる。
そして、そのままの状態で蓋3が押し込まれると、押下
突起15が圧接スロット11に圧接された電線4に当接
するとともに、係合突起16が凹部17に係合して一連
の組み付けが完了する。
【0006 】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記従来の圧
接ジョイントコネクタにあっては、そのジョイントの際
に、電線4の中間がコネクタケース1の上面に沿うよう
に配索される構造を有していた。しかしながら、上記の
状態から電線4を例えば180°屈曲させて使用する場
合には、その屈曲させた部分等の作用によって、圧接部
10に引き抜き方向の力が掛かりやすくなることから、
圧接した部分の接続に係る信頼性が十分に保てるかどう
か懸念されていた。また、電線4が引っ張られた場合で
も圧接部10に引き抜き方向の力が掛かりやすくなるこ
とから、同様に接続に係る信頼性が懸念されていた。
【0007 】本発明は、上述した事情に鑑みてなされ
るもので、電線により受ける力を圧接部分に伝えないよ
うにして接続に係る信頼性を向上させた圧接ジョイント
コネクタを提供することを課題とする。
【0008 】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
なされた請求項1記載の本発明の圧接ジョイントコネク
タは、電気接触部と圧接刃を配置形成した電線接続部と
を有する端子と、該端子を収容し保持するとともに解放
部を形成して前記電線接続部に対応する側を解放した端
子収容室を有するコネクタハウジングと、該コネクタハ
ウジングに係合する係合部と前記電線接続部に圧接され
た電線の中間の圧接状態を保持する圧接状態保持部と前
記電線の中間を配索方向に対して反転させた際の前記圧
接状態保持部からの引き出しを可能にする反転部分引き
出し部と前記圧接状態保持部の反対側に位置するととも
に前記反転部分引き出し部から引き出された前記電線の
中間を沿わせる外面部とを有するリアホルダーと、該リ
アホルダー又は前記コネクタハウジングの少なくとも一
方に対してスライド自在に取り付けられるとともに前記
外面部に沿って配索された前記電線の中間の配索状態を
保持する電線カバーと、ことを特徴としている。
【0009 】請求項2記載の本発明の圧接ジョイント
コネクタは、請求項1に記載の圧接ジョイントコネクタ
において、前記リアホルダーの前記圧接状態保持部に、
前記電線の中間を押下するための電線押さえ部を、前記
電線接続部に対応する範囲内であって前記圧接刃の配置
形成される範囲よりも長く形成したことを特徴としてい
る。
【0010 】請求項3記載の本発明の圧接ジョイント
コネクタは、請求項1又は請求項2に記載の圧接ジョイ
ントコネクタにおいて、前記リアホルダーの前記反転部
分引き出し部を、前記リアホルダーの端部から切り欠か
れる凹状に形成したことを特徴としている。
【0011 】請求項4記載の本発明の圧接ジョイント
コネクタは、請求項1ないし請求項3いずれか記載の圧
接ジョイントコネクタにおいて、前記電線カバーに、前
記電線の中間の反転部分に当接する凸部を形成したこと
を特徴としている。
【0012 】請求項5記載の本発明の圧接ジョイント
コネクタは、請求項1ないし請求項4いずれか記載の圧
接ジョイントコネクタにおいて、前記リアホルダー又は
前記コネクタハウジングのいずれか一方に、前記電線カ
バーのスライド前に対するスライド規制用の仮係止突起
を形成するとともに、前記リアホルダーに、前記電線カ
バーのスライド後に対するスライド規制用の本係止突起
を形成したことを特徴としている。
【0013 】請求項6記載の本発明の圧接ジョイント
コネクタは、請求項1ないし請求項5いずれか記載の圧
接ジョイントコネクタにおいて、前記端子の前記電線接
続部に、前記電線の中間をかしめにより固定する、かし
め片を形成したことを特徴としている。
【0014 】請求項1に記載された本発明によれば、
端子とコネクタハウジングとリアホルダーと電線カバー
とを備えて圧接ジョイントコネクタが構成される。そし
て、このような構成おいて、端子は、コネクタハウジン
グの端子収容室に収容、保持される。また、リアホルダ
ーは、係合部を介してコネクタハウジングに係合しその
係合状態が保持される。さらに、電線カバーは、リアホ
ルダー又はコネクタハウジングの少なくとも一方に対し
てスライド自在に取り付けられる。電線は、その中間が
端子の電線接続部に圧接されると、リアホルダーの圧接
状態保持部によって圧接状態が保持される。また、電線
は、リアホルダーの反転部分引き出し部から引き出され
外面部に沿わせられた後に、スライド移動してきた電線
カバーによって保持される。
【0015 】請求項2に記載された本発明によれば、
電線の中間が端子の電線接続部に圧接されると、圧接刃
の配置形成される範囲よりも長く形成した電線押さえ部
によって圧接状態が保持される。
【0016 】請求項3に記載された本発明によれば、
凹状の反転部分引き出し部から端子の電線接続部に圧接
された電線の中間が引き出される。また、反転部分引き
出し部以外となるリアホルダーの端部がコネクタハウジ
ングの端子収容室の保護に寄与する。
【0017 】請求項4に記載された本発明によれば、
電線の中間の反転部分が電線カバーの凸部に当接する。
圧接部分への力の伝達が凸部によって阻止され、確実に
圧接状態が保持される。
【0018 】請求項5に記載された本発明によれば、
仮係止突起及び本係止突起によって電線カバーのスライ
ド移動が規制される。また、本係止突起により移動を規
制されると、リアホルダーの外面部に沿わせられた電線
が確実に保持される。
【0019 】請求項6に記載された本発明によれば、
電線の中間が圧接の際に端子の電線接続部に形成された
かしめ片に固定される。圧接部分への力の伝達が阻止さ
れ、確実に圧接状態が保持される。
【0020 】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は本発明の圧接ジョイントコ
ネクタの一実施の形態を示す斜視図(一部断面を含む)
である。
【0021 】図1において、引用符号21はワイヤハ
ーネスを構成する電線22の中間のジョイントを可能に
するため、そのワイヤハーネスに設けられた圧接ジョイ
ントコネクタを示している。その圧接ジョイントコネク
タ21は、上記電線22の中間を圧接接続する二つの端
子23と、二つの端子23を収容するコネクタハウジン
グ24と、コネクタハウジング24に係合し電線22の
中間の圧接接続された部分(圧接部分)を保持するリア
ホルダー25と、コネクタハウジング24とリアホルダ
ー25との間から引き出され180°反転させられた電
線22の中間(反転側)を保持する電線カバー26とを
備えて構成されている(端子23の数は二つに限られな
いものとする。一又は三以上でもよいものとする)。
【0022 】先ず、上記各構成部材について詳細に説
明する。尚、図2は上記端子に関する図、図3及び図4
は上記コネクタハウジングに関する図、図5ないし図9
は上記リアホルダーに関する図、図10ないし図12は
上記電線カバーに関する図である。
【0023 】上記端子23は、図2に示される如く、
導電性を有する金属薄板をプレス加工することにより形
成されており、電気接触部27と、その電気接触部27
に連成される係止部28と、係止部28に連成される電
線接触部29とを備えて構成されている。
【0024 】電気接触部27は、例えば細長いタブ状
に形成されており、接続相手となる図示しないコネクタ
の雌端子に挿し込まれて電気的な接続がなされるように
なっている。
【0025 】係止部28は、折り曲げによって略箱状
に形成されている。また、電気接触部27との連続部分
は、先細りするようにテーパ面を有して形成されてい
る。係止部28の上面には、コネクタハウジング24
(図1参照)に係止されるランス30が形成されてい
る。そのランス30は、既知のものと同じであり可撓性
を有している。
【0026 】電線接続部29は、折り曲げによって、
上方が解放される断面視略コ字状に形成されており、圧
接部31と一対のかしめ片32、32とを備えて構成さ
れている。圧接部31には、相対向する一対の圧接刃3
3、33が端子23の長手方向に複数個(本形態におい
ては三つ)形成されている。その一対の圧接刃33、3
3は、電線22(図1参照)の被覆を切り込むことがで
きるように形成されている。かしめ片32、32は、舌
片状に形成されており、かしめられることによって電線
22(図1参照)の被覆外周を圧縮し保持することがで
きるようになっている。
【0027 】上記コネクタハウジング24は、絶縁性
を有する合成樹脂によって成形されており、図3及び図
4に示される如く、上記接続相手となる図示しないコネ
クタに対する接続部分となるフード部34と、そのフー
ド部34に連成される端子収容部35とを備えて構成さ
れている。フード部34は、上記接続相手となる図示し
ないコネクタの形態に応じて、そのコネクタのハウジン
グを収容することが可能なフード状に形成されている。
【0028 】端子収容部35は、二つの端子23(図
1参照)をそれぞれ収容する区画された二つの端子収容
室36、36と、電線カバー26(図1参照)に対する
スライド面37及び一対のスライドレール38、38
(一方のみ図示。以下同様)と、リアホルダー25(図
1参照)に対する一対の被係合部39、39(一方のみ
図示。以下同様)とを備えて構成されている。
【0029 】端子収容室36は、コネクタハウジング
24の軸に沿って平行に形成されている。また、端子収
容室36は、端子23(図1参照)の電線接続部29
(図2参照)を露出させる解放部40を有しており、そ
の部分のみが溝状に形成されている。さらに、端子収容
室36のフード部34側には、端子23(図1参照)の
電気接触部27(図2参照)をフード部34内に突出さ
せる貫通孔41と、端子23(図1参照)のランス30
(図2参照)を引っ掛ける段部42とが形成されてい
る。尚、端子収容室36の解放部40と、その隣の端子
収容室36の解放部40との間にあってフード部34側
には、リアホルダー25(図1参照)に対する案内用の
突起43が形成されている。また、解放部40は、端子
23(図1参照)の挿入側から連続するように形成され
ている。
【0030 】スライド面37は、端子収容部35の上
部に形成されている。言い換えれば、端子収容室36の
解放部40が形成されていない部分の上面がスライド面
37として形成されている。そのスライド面37には、
電線カバー26(図1参照)のスライド移動を規制する
仮係止突起44が形成されている。仮係止突起44は、
二つのテーパ面を有する略三角形の爪状に形成されてい
る。また、仮係止突起44は、電線カバー26(図1参
照)のスライド移動に係る操作性を阻害しないように
(組み付け及び電線保持の際のスライド移動に係る操作
性を阻害しないように)、なるべく低く突出形成されて
いる。尚、仮係止突起44をリアホルダー25側に形成
して上述と同様に機能させることも可能である。
【0031 】スライドレール38、38は、端子収容
部35の両側部にそれぞれ形成されている。また、スラ
イドレール38、38は、コネクタハウジング24の軸
に沿って平行に形成されている。さらに、スライドレー
ル38、38は、フード部34の外周面に連続するよう
に形成されている。
【0032 】被係合部39、39は、端子収容部35
の両側部にそれぞれ形成されている。また、被係合部3
9、39は、端子収容部35室の端部側(フード部34
の反対側)に形成されている。さらに、被係合部39、
39は、リアホルダー25(図1参照)をスムーズに係
合させるためのテーパ面45、45(一方のみ図示。以
下同様)と、上記軸の方向に配置される各一対の位置決
め面46、46とを有している。
【0033 】上記リアホルダー25は、端子収容部3
5(図3参照)に係合する正面視略コ字状の部材であっ
て、コネクタハウジング24と同様に絶縁性を有する合
成樹脂によって成形されており、図5ないし図9に示さ
れる如く、天井板47と、その天井板47の両端部に形
成される一対の側片48、48とを備えて構成されてい
る。
【0034 】天井板47は、各端子収容室36(図3
参照)の解放部40(図3参照)に対面する下面49
と、電線カバー26(図1参照)に対面する上面50と
を有する平面視略矩形状に形成されている。また、端子
収容部35(図3参照)のスライド面37(図3参照)
側となる端部には、その端部からリアホルダー25の軸
線に沿って内方へ切り欠き形成された一対の凹部51、
51が形成されている。
【0035 】尚、下面49は特許請求の範囲に記載し
た圧接状態保持部に相当するものとする。また、上面5
0は特許請求の範囲に記載した外面部に相当するものと
する。さらに、凹部51は特許請求の範囲に記載した反
転部分引き出し部に相当するものとする。
【0036 】下面49には、端子収容部35(図3参
照)の突起43(図3参照)を収容するための案内突起
収容部52と、その案内突起収容部52を挟んだ両側に
配置される一対の電線押さえ部53、53とが形成され
ている。
【0037 】電線押さえ部53は、端子23(図2参
照)の圧接部31(図2参照)に係入することが可能な
リブ状に形成されている。また、電線押さえ部53は、
圧接接続された電線22の中間を押下することができる
ように形成されている。さらに、電線押さえ部53は、
三つ並んだ各一対の圧接刃33、33の配置形成される
範囲の長さよりも長く形成されている。
【0038 】上面50は、平坦に形成されている。ま
た、上面50における凹部51、51よりも外側には、
電線カバー26(図1参照)のスライド移動を規制する
各一対の本係止突起54、54が形成されている。その
本係止突起54、54は、上記軸の方向に所定の間隔を
有して形成されており、電線カバー26(図1参照)を
係止した後にはその移動を確実に阻止するようになって
いる。尚、厚みが厚くなってしまうことになるが、上面
50を平坦に形成するとともに、電線22(図1参照)
の外形に応じた窪みを形成して対応することも可能であ
る。
【0039 】側片48、48は、可撓性を有してお
り、リアホルダー25を端子収容部35(図3参照)に
係合させた際に、その端子収容部35(図3参照)の上
記両側部にそれぞれ対向するように配置形成されてい
る。また、側片48、48の先端には、被係合部39、
39(図3参照)に係合する係合部55、55がそれぞ
れ内側に向けて形成されている。さらに、側片48、4
8の外面には、端子収容部35(図3参照)のスライド
レール38、38(図3参照)に連続するスライドレー
ル56、56が外側に向けて突出形成されている。尚、
コネクタハウジング24のスライドレール38、38の
みで対応させることも可能である。
【0040 】係合部55、55は、被係合部39、3
9(図3参照)のテーパ面45、45(図3参照)に当
接する部分が曲面状(テーパ面でもよい)に形成されて
いる。また、係合部55、55は、被係合部39、39
(図3参照)の位置決め面46、46(図3参照)間に
係入することができる長さを有して形成されている。ス
ライドレール56、56は、少なくとも電線カバー26
(図1参照)を本係止するために必要な長さを有して形
成されている。
【0041 】上記電線カバー26は、リアホルダー2
5(図5参照)に係合する正面視略コ字状の部材であっ
て、合成樹脂による成形によって形成されており、図1
0ないし図12に示される如く、天井板57と、その天
井板57の両端部に形成される一対の側片58、58と
を備えて構成されている。また、電線カバー26は、端
子収容部35(図3参照)のスライドレール38、38
(図3参照)とリアホルダー25(図5参照)のスライ
ドレール56、56(図7参照)とに対してスライド自
在に取り付けられるように形成されている。
【0042 】天井板57は、リアホルダー25(図5
参照)の上面50(図5参照)に対面する下面59と、
その下面59の反対側に位置する上面60とを有する平
面視略矩形状(長方形状:スライド方向が短くなるよう
に形成される)に形成されている。尚、上面60は、平
坦な面となるように形成されている。
【0043 】下面59には、仮係止部61と一対の電
線収容溝62、62と一対の本係止部63、63とが形
成されている。仮係止部61は、下面59の中央に形成
されている。また、仮係止部61は、コネクタハウジン
グ24(図3参照)の仮係止突起44(図3参照)に当
接するとともにこれを乗り越えることができるように形
成されている。電線収容溝62は、電線22(図1参
照)の外形に合わせて窪むように形成されており、コネ
クタハウジング24(図3参照)のフード部34(図3
参照)側には、溝の深さが浅くなるような凸部64が形
成されている。その凸部64は、電線22(図1参照)
の後述する反転部分が当接するようになっている。
【0044 】側片58、58には、端子収容部35
(図3参照)のスライドレール38、38(図3参照)
及びリアホルダー25(図5参照)のスライドレール5
6、56(図7参照)をスライドする略凹状のスライド
ガイド65、65がそれぞれ形成されている。
【0045 】次に、上記構成に基づいて圧接ジョイン
トコネクタ21の組み付け及び作用を説明する(説明を
簡素化させるために圧接接続される電線22を一本に省
略する)。尚、図13は電線22の中間を圧接する前の
状態の斜視図、図14は電線カバー26をスライドさせ
る前の状態の斜視図、図15は電線カバー26をスライ
ドさせた後の状態の斜視図である。
【0046 】図13において、先ず、端子23をコネ
クタハウジング24の各端子収容室36内に収容する。
この時、端子23のランス30が一旦撓んだ後に復元し
て段部42に引っかかることから、端子23は端子収容
室36内に係止され保持される。また、端子23は、そ
の電線接続部29が解放部40から露出するように収
容、保持される。さらに、端子23は、電気接触部27
(図2参照)がフード部34内に突出するように収容、
保持される。
【0047 】次に、電線カバー26をコネクタハウジ
ング24に取り付ける。この時、電線カバー26は、端
子23の挿入方向と同じ方向に移動させられて取り付け
られる。尚、その移動は、電線カバー26のスライドガ
イド65、65とコネクタハウジング24のスライドレ
ール38、38とによって行われる。そして、電線カバ
ー26は、仮係止部61が仮係止突起44を乗り越える
まで上記方向に移動させられる。仮係止部61が仮係止
突起44を乗り越えると電線カバー26の上記とは反対
方向の移動が規制される。
【0048 】続いて、電線22の中間を端子23の圧
接部31に圧接する。この時、電線22の中間は、L字
状に屈曲させられた状態で圧接部31の圧接刃33、3
3に圧接される。また、電線22の中間の被覆は、かし
め片32、32のかしめにより保持される。
【0049 】続いてさらに、図14に示される如く、
電線22の中間を凹部51から引き出しながらリアホル
ダー25をコネクタハウジング24の端子収容部35に
係合させる。また、引き出した電線22の中間(反転
側)を180°反転させるとともに、これをリアホルダ
ー25の上面50に沿うように配索する。この時、電線
22の圧接部分がリアホルダー25の電線押さえ部53
によって押さえ込まれる。言い換えれば、電線22の圧
接部分がリアホルダー25の下面49(図7参照)によ
って保持される。尚、電線押さえ部53は、圧接刃33
(図2参照)の配置形成される範囲よりも長い範囲で電
線22の圧接部分を押さえ込んでいる。
【0050 】最後に、図15(又は図1)に示される
如く、電線カバー26をリアホルダー25側に移動さ
せ、その電線カバー26をリアホルダー25に本係止し
て一連の組み付けを完了させる。この時、リアホルダー
25の上面50に配索された電線22の反転側が電線カ
バー26の電線収容溝62に収容されて保持される。ま
た、電線22の反転側がその電線収容溝62の凸部64
に当接し押さえつけられる。尚、リアホルダー25の本
係止突起54、54間に電線カバー26の本係止部63
(図12参照)が位置すると、電線カバー26が本係止
される。電線カバー26の移動は、スライドガイド6
5、65(図11参照)とリアホルダー25のスライド
レール56、56(図7参照)とにより行われる。
【0051 】以上、図1ないし図15までを参照しな
がら説明してきたように、端子23の電線接続部29に
圧接した電線22の中間を、コネクタハウジング24に
係合させたリアホルダー25によって保持することがで
きる。また、配索方向を180°反転させた側の電線2
2の中間を電線カバー26によって保持することができ
る。従って、端子23とコネクタハウジング24とリア
ホルダー25と電線カバー26とを備えて構成した圧接
ジョイントコネクタ21は、電線22により受ける力を
圧接部分に伝えないようにすることができる。これによ
り、接続に係る信頼性を向上させることができる。
【0052 】また、圧接ジョイントコネクタ21は、
次のような効果も奏する。すなわち、圧接刃33、33
の配置形成される範囲よりも長さが長くなる電線押さえ
部53によって圧接状態を確実に保持することができ
る。また、電線カバー26の凸部64によって圧接部分
への力の伝達を阻止し確実に圧接状態を保持することが
できる。さらに、端子23のかしめ片32、32によっ
て圧接部分への力の伝達を阻止し確実に圧接状態を保持
することができる。従って、これらのことから、接続に
係る信頼性を一層向上させることができる。その他、本
発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能
なことは勿論である。
【0053 】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載さ
れた本発明によれば、端子の電線接続部に圧接した電線
の中間を、コネクタハウジングに係合させたリアホルダ
ーによって保持することができるとともに、電線の中間
の反転させた側を電線カバーによって保持することがで
きる。従って、端子とコネクタハウジングとリアホルダ
ーと電線カバーとを備えて圧接ジョイントコネクタを構
成することで、電線により受ける力を圧接部分に伝えな
いようにし、接続に係る信頼性を向上させることができ
る。
【0054 】請求項2に記載された本発明によれば、
圧接刃の配置形成される範囲よりも長い電線押さえ部に
よって圧接状態を確実に保持することができる。従っ
て、接続に係る信頼性を一層向上させることができる。
【0055 】請求項3に記載された本発明によれば、
端子の電線接続部に圧接された電線の中間を凹状の反転
部分引き出し部を介して引き出すことができる。従っ
て、反転部分引き出し部以外となるリアホルダーの端部
をコネクタハウジングの端子収容室の保護に寄与させ、
接続に係る信頼性を一層向上させることができる。
【0056 】請求項4に記載された本発明によれば、
電線カバーの凸部によって圧接部分への力の伝達を阻止
し確実に圧接状態を保持することができる。従って、接
続に係る信頼性を一層向上させることができる。
【0057 】請求項5に記載された本発明によれば、
仮係止突起及び本係止突起によって電線カバーのスライ
ド移動を規制することができる。また、本係止突起によ
り移動を規制することにより、リアホルダーの外面部に
沿わせた電線を確実に保持することができる。従って、
接続に係る信頼性を一層向上させることができる。
【0058 】請求項6に記載された本発明によれば、
端子の電線接続部のかしめ片によって圧接部分への力の
伝達を阻止し確実に圧接状態を保持することができる。
従って、接続に係る信頼性を一層向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による圧接ジョイントコネクタの一実施
の形態を示す斜視図(一部断面を含む)である。
【図2】図1の端子の斜視図である。
【図3】図1のコネクタハウジングの斜視図である。
【図4】図1のコネクタハウジングの断面図である。
【図5】図1のリアホルダーの斜視図(一部断面を含
む)である。
【図6】図1のリアホルダーの平面図である。
【図7】図1のリアホルダーの正面図である。
【図8】図7のA−A線断面図である。
【図9】図1のリアホルダーの右側面図である。
【図10】図1の電線カバーの斜視図(一部断面を含
む)である。
【図11】図1の電線カバーの正面図である。
【図12】図11のB−B線断面図である。
【図13】電線の中間を圧接する前の状態の斜視図(一
部断面を含む)である。
【図14】電線カバーをスライドさせる前の状態の斜視
図(一部断面を含む)である。
【図15】電線カバーをスライドさせた後の状態の斜視
図(一部断面を含む)である。
【図16】従来例の圧接ジョイントコネクタの断面図で
ある。
【図17】図16の従来例の圧接ジョイントコネクタの
斜視図である。
【符号の説明】
21 圧接ジョイントコネクタ 22 電線 23 端子 24 コネクタハウジング 25 リアホルダー 26 電線カバー 27 電気接触部 28 係止部 29 電線接続部 30 ランス 31 圧接部 32 かしめ片 33 圧接刃 34 フード部 35 端子収容部 36 端子収容室 37 スライド面 38 スライドレール 39 被係合部 40 解放部 41 貫通孔 42 段部 43 突起 44 仮係止突起 45 テーパ面 46 位置決め面 47 天井板 48 側片 49 下面(圧接状態保持部) 50 上面(外面部) 51 凹部(反転部分引き出し部) 52 案内突起収容部 53 電線押さえ部 54 本係止突起 55 係合部 56 スライドレール 57 天井板 58 側片 59 下面 60 上面 61 仮係止部 62 電線収容溝 63 本係止部 64 凸部 65 スライドガイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米田 隆浩 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 5E012 AA14 AA42 AA43

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気接触部と圧接刃を配置形成した電線
    接続部とを有する端子と、 該端子を収容し保持するとともに解放部を形成して前記
    電線接続部に対応する側を解放した端子収容室を有する
    コネクタハウジングと、 該コネクタハウジングに係合する係合部と前記電線接続
    部に圧接された電線の中間の圧接状態を保持する圧接状
    態保持部と前記電線の中間を配索方向に対して反転させ
    た際の前記圧接状態保持部からの引き出しを可能にする
    反転部分引き出し部と前記圧接状態保持部の反対側に位
    置するとともに前記反転部分引き出し部から引き出され
    た前記電線の中間を沿わせる外面部とを有するリアホル
    ダーと、 該リアホルダー又は前記コネクタハウジングの少なくと
    も一方に対してスライド自在に取り付けられるとともに
    前記外面部に沿って配索された前記電線の中間の配索状
    態を保持する電線カバーと、 を備えたことを特徴とする圧接ジョイントコネクタ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の圧接ジョイントコネク
    タにおいて、 前記リアホルダーの前記圧接状態保持部に、前記電線の
    中間を押下するための電線押さえ部を、前記電線接続部
    に対応する範囲内であって前記圧接刃の配置形成される
    範囲よりも長く形成したことを特徴とする圧接ジョイン
    トコネクタ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の圧接ジョ
    イントコネクタにおいて、 前記リアホルダーの前記反転部分引き出し部を、前記リ
    アホルダーの端部から切り欠かれる凹状に形成したこと
    を特徴とする圧接ジョイントコネクタ。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3いずれか記載の
    圧接ジョイントコネクタにおいて、 前記電線カバーに、前記電線の中間の反転部分に当接す
    る凸部を形成したことを特徴とする圧接ジョイントコネ
    クタ。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4いずれか記載の
    圧接ジョイントコネクタにおいて、 前記リアホルダー又は前記コネクタハウジングのいずれ
    か一方に、前記電線カバーのスライド前に対するスライ
    ド規制用の仮係止突起を形成するとともに、前記リアホ
    ルダーに、前記電線カバーのスライド後に対するスライ
    ド規制用の本係止突起を形成したことを特徴とする圧接
    ジョイントコネクタ。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5いずれか記載の
    圧接ジョイントコネクタにおいて、 前記端子の前記電線接続部に、前記電線の中間をかしめ
    により固定する、かしめ片を形成したことを特徴とする
    圧接ジョイントコネクタ。
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