JP3950724B2 - 瓦 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、瓦に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、家屋等の建物の屋根に葺設される瓦として、次のようなものがある。
図10に示すように、その瓦110は、ほぼ平板状の瓦本体120を有し、その左側部には下側重合部130が設けられ、その右側には上側重合部140が設けられている。
また、瓦本体120の裏面のうちの棟側の端部には、一対の下方突出部128が形成されている。各下方突出部128は、瓦本体120の裏側に突出している。瓦本体120の棟側の端部の近傍には釘孔部129が形成されている。
【0003】
瓦110は、屋根に対して次のように葺設される。
まず、図11(a)に示すように、屋根板Pに瓦桟Bが固定される。瓦桟Bは、瓦110が葺設される各行ごとに設けられる(瓦110の左右方向に対応する方向を「行」ということとする)。
すなわち、屋根板Pの軒側・棟側間の方向(以下、軒棟方向ともいう)には、屋根に葺設される瓦110の行数に対応した数の瓦桟Bが取り付けられる。
また、屋根板Pには、最も軒側の瓦の行(その軒側端部の近傍)に対応して、支持材(図示省略)が固定される。この支持材は、最も軒側の瓦を所定の傾斜角度に維持するためのものである。
【0004】
そして、図11(b)に示すように、各瓦110は、下方突出部128において瓦桟Bに係止されることによって、屋根板Pに対して重力的に支持される。また、適宜、釘孔部129を通して釘が瓦桟Bに対して打ち付けられることによって、各瓦110が固定される。
このようにして、各瓦110は、左右方向には、下側重合部130の上に上側重合部140が重ね合わされて葺設される。また、軒棟方向には、軒棟方向において隣接する瓦110が左右方向に瓦110の幅の約半分の長さだけずれるようにして、軒側の瓦110の棟側縁部の上に棟側の瓦110の軒側縁部が重ね合わされるようにして、葺設される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、従来の瓦110では、瓦桟Bに対して下方突出部128が係止されることによって重力的に支持される。
このため、上述の従来の瓦110が葺設されるためには、屋根板Pに対して各行ごとに瓦桟Bが取り付けられる必要がある。
しかしながら、瓦桟Bが各行ごとに取り付けられるのでは、その分、瓦の葺設作業の能率が悪く、コスト高となる。
【0006】
そこで、本発明は、能率良く葺設され得る瓦を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1に係る発明は、左右の縁部のうちの一方に下側重合部を有し他方に上側重合部を有する瓦本体と、前記瓦本体の裏面において当該瓦本体の裏側に突出し、葺設された際に軒側に隣接する瓦に対して当接し、それによって当該瓦の重量の少なくとも一部が当該軒側に隣接する瓦によって支持される当接部と、前記瓦本体のおもて面のうちの左右方向における中央又はその近傍において当該瓦本体のおもて側に突出し、当該瓦本体の軒棟方向に延び、当該瓦本体のおもて面の上を流れる水が、軒側に隣接する2つの瓦の重なり部分を避けるように流れるのをガイドする水流ガイド部と、前記水流ガイド部の棟側の端部において前記瓦本体のおもて面から離隔して前記瓦本体の棟側に突出する係合部と、葺設された際に軒側に隣接する瓦の前記係合部が係合する被係合部とを有し、前記上側重合部のうちの軒側の端部及びその近傍は、軒側の端部に向かうにつれて徐々に下方に向かっており、前記被係合部は、前記上側重合部の軒側の端部において、前記係合部に対応して窪むように形成されている、瓦である。
【0008】
「葺設された際に軒側に隣接する瓦に対して当接し、」には、軒側に隣接する瓦の棟側の端部(端面の場合を含む)に当接する場合が含まれる。すなわち、棟側の端面が被当接部の場合がある。また、棟側の端部のうち棟側の端面以外の部分に別個に被当接部が形成されている場合がある。また、それらの両方に該当する場合もあり得る。ここで、「棟側の端面」とは、瓦の棟側の端部において瓦のおもて面と裏面とをつなぐ面のことをいう。
【0009】
この発明の瓦では、1つの瓦(以下、当該瓦という)について着目して説明すると(以下同様)、左右方向に隣接する瓦の下側重合部の上に当該瓦の上側重合部が重ね合わされ、軒側に隣接する瓦の棟側縁部の上に当該瓦の軒側縁部が重ね合わされて葺設される。
そして、この発明の瓦では、次の作用効果が得られる。
【0010】
この発明の瓦では、軒側に隣接する瓦に対して当該瓦の当接部が当接して、当該瓦の重量の少なくとも一部が当該軒側に隣接する瓦によって支持される。
このため、この発明の瓦では、屋根板に瓦の各行に対応して瓦桟を設ける必要がなくなり(すなわち、瓦桟の数を屋根に葺設される瓦の行数よりも少ない数とすることができる)、屋根板に対して瓦を葺設する作業の能率が向上する。
【0011】
また、当接部が瓦本体の裏面において当該瓦本体の裏側に突出しているため、当該瓦が葺設された際に、当接部が看者に視認されない。このため、美観を損ねることなく、上述の効果を得ることができる。
【0012】
上側重合部の軒側の端部に形成された被係合部が、軒側に隣接する瓦の係合部に係合される。このため、強風等によって当該瓦の上側重合部が浮き上がることが防止される。
また、下側重合部は、左右方向に隣接して当該下側重合部に重なる上側重合部を有する瓦の当該上側重合部の下側に位置し、当該左右方向に隣接する瓦に加わる重力によって押さえられる。このため、同時に当該瓦の下側重合部の浮き上がりも防止される。
こうして、瓦全体について、強風等によって浮き上がることが防止される。
【0013】
また、上述のように、上側重合部の軒側の端部に形成された被係合部が、軒側に隣接する瓦の係合部に係合される。このため、当該瓦の位置ずれが防止される。
【0014】
軒棟方向において隣接する瓦が左右方向に瓦の幅の約半分の長さだけずれるようにして葺設されることによって、水流ガイド部が、軒側に隣接する2つの瓦が重なり合う部分(すなわち、一方の瓦の下側重合部の上に他方の上側重合部が重なる部分)に対応することになる。このような位置関係において、瓦本体のおもて面の上を流れる雨水等は、水流ガイド部によってガイドされて流れることによって、軒側に隣接する前記2つの瓦が重なり合う部分を避けるように流れる。このため、その雨水等が、その重なり合う部分から内部(瓦の下側)へ浸入することが防止されるのである。
以上のように、この発明では、水流ガイド部によって、雨水等の浸入防止が図られるとともに、その水流ガイド部に設けられた係合部によって、瓦の浮き上がり及び位置ずれが防止されるのである。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の一実施形態について、図1〜図9に基づいて説明する。
図1及び図2に示すように、この瓦10は、全体でほぼ正方形状をしており、ほぼ平板状の瓦本体20を有している。瓦本体20の左側の縁部には下側重合部30が形成され、瓦本体20の右側の縁部には上側重合部40が形成されている。
下側重合部30は、段差を介して瓦本体20よりも若干下側に位置している。下側重合部30の軒側の端部(以下、軒側端部ともいう)は、瓦本体20の軒側端部よりも棟側へ後退した位置にある。上側重合部40は、段差を介して瓦本体20よりも若干上側に位置している。
【0016】
図1に示すように、瓦本体20のおもて面には、水流ガイド部50が形成されている。水流ガイド部50は、瓦本体20のおもて面のうちの左右方向におけるほぼ中央の部分において上方(瓦本体20のおもて側)に突出している。水流ガイド部50は、軒棟方向に延びており、瓦本体20の軒側端部まで及んでいる。水流ガイド部50は、そのうちの軒側端部の近傍の部分において、棟側から軒側に向かうにつれて左右均等に徐々に横幅が広がっている。
【0017】
瓦本体20及び上側重合部40のうちの軒側端部及びその近傍は、軒側端部に向かうにつれて、徐々に下方(瓦10の裏側の方向)に向かっている。
水流ガイド部50の軒側端部には、切欠状の被嵌合部23が形成されている。被嵌合部23は、上側重合部40に対応して形成されている。
【0018】
水流ガイド部50の棟側の端部(以下、棟側端部ともいう)には、係合部52が形成されている。
係合部52は、水流ガイド部50の棟側端部から、棟側方向に突出している。すなわち、係合部52は、瓦本体20のおもて面から離隔した位置において、水流ガイド部50の棟側端部から、さらに棟側方向に向かって瓦本体20のおもて面とほぼ平行に延びている。
【0019】
上側重合部40の軒側端部には、被係合部42が形成されている。被係合部42は、係合部52に対応して窪んでいる。
【0020】
図2に示すように、瓦10の裏面には、第1略平面部12及び第2略平面部14が形成されている。
第1略平面部12は、瓦本体20及び下側重合部30に対応しており、ほぼ平面状をしている。第2略平面部14は、上側重合部40に対応しており、ほぼ平面状をしている。
第1略平面部12には、凹状部16が形成されている。凹状部16は水流ガイド部50に対応して形成されており、瓦本体10のおもて面の側に向かって窪んでいる。すなわち、凹状部16は、第1略平面部12の左右方向におけるほぼ中央部分において、軒棟方向に向かって延びている。
【0021】
瓦本体20の裏面(第1略平面部12)の棟側端部には、左右一対の下方突出部28が形成されている。各下方突出部28は、瓦本体20の裏側に突出している。
瓦本体20の棟側端部の近傍には、左右一対の釘孔部29が形成されている。
【0022】
図2及び図3に示すように、瓦本体20の裏面の凹状部16のうちの軒側端部の近傍には、突出部25が形成されている。突出部25は、凹状部16(その底部)から瓦本体20の裏側の方向に突出している。
突出部25は、瓦本体20の棟側から軒側に向かうにつれて、その高さ(突出度合い)が徐々に大きくなっている。突出部25の軒側端部には当接部26が形成されている。当接部26は、瓦本体20とほぼ直角の面である。
突出部25(そのうちの最大突出部分である当接部26)の高さ(瓦10の裏側方向への突出度合い)は、第1略平面部12よりも若干高くされている。なお、第1略平面部12とほぼ面一、又は、第1略平面部12よりも低い(瓦10のおもて側に位置する)ようにされてもよい。
【0023】
図1及び図4に示すように、上側重合部40のおもて面の棟側端部には、突出部45が形成されている(図4においては二点鎖線よりも上の部分である)。
突出部45は、突出被当接部46を有している。突出被当接部46は、突出部45のうちの棟側の端面であり、上側重合部40の棟側の端面41と面一状に、上側重合部40のおもて面とほぼ直角に形成されている。すなわち、突出被当接部46は、上側重合部40の軒側の端面において、上側重合部40のおもて側に突出している。
突出被当接部46(突出部45)は、上述の当接部26(突出部25)に対応している。
【0024】
次に、この瓦10の葺設方法及び作用効果について説明する。
図5に示すように、まず、屋根板Pには、瓦桟Bが固定される。瓦桟Bは、四角形断面を有する棒状の木材であり、瓦10の左右方向(行の方向)に沿って延びるように取り付けられる。
瓦桟Bは、最も軒側の瓦10の行(その棟側端部)に対応して設けられる。また、図5において二点鎖線で示すように、瓦桟Bは、屋根板Pの軒棟方向における途中部分に適宜設けられてもよい。
また、図6に示すように、屋根板Pには、最も軒側の瓦10の行(その軒側端部の近傍)に対応して、支持材Sが固定される(図5においては図示省略)。支持材Sは、ほぼ三角形断面を有する棒状をしている。
【0025】
そして、図6に示すように、瓦桟Bが設けられている行(例えば、最も軒側の行)においては、瓦10は、下方突出部28が瓦桟Bに係止され、必要に応じて、適宜、釘孔部29を通して釘が瓦桟Bに対して打ち付けられることによって、瓦桟Bに対して固定される。
また、支持材Sによって、最も軒側の瓦10が所定の傾斜角度に維持される。
【0026】
そして、図7及び図8に示すように、瓦10は、屋根に対して、右から左へと順に葺設されていくとともに、軒側から棟側へと順に葺設されていく。
すなわち、屋根のうち最も軒側の部分において右端部から左端部へと順に葺設された後に、それより1つ棟側の部分において右端部から左端部へと順に葺設されていく。その際、軒棟方向において隣接する瓦10は、左右方向に瓦10の幅の約半分の長さだけずれるようにして、葺設される。以下同様に葺設される。
【0027】
図7〜図9に基づいて、第1瓦10A〜第5瓦10Eについて詳しく説明する。ある瓦10を第1瓦10Aということとし、第1瓦10Aの棟側に隣接し(すなわち、1つ棟側の行に位置し)、相互に左右に隣接する瓦10のうち右側の瓦10を第2瓦10Bといい(図7,図8)、左側の瓦10を第3瓦10Cということとする(図8)。また、第1瓦10Aと同じ行に位置し第1瓦10Aの右側の瓦10を第4瓦10Dといい(図7)、左側の瓦10を第5瓦10Eということとする(図8)。
【0028】
まず、図7に示すように、第1瓦10A及び第4瓦10Dに対して、第2瓦10Bを葺設する。
その際、第1瓦10Aの上側重合部40が第2瓦10Bの被嵌合部23に嵌合するようにする。
また、第2瓦10Bの軒側の縁部(以下、軒側縁部ともいう)が第1瓦10A及び第4瓦10Dの棟側の縁部(以下、棟側縁部ともいう)の上に重なるようにする。
そして、図9に示すように、第2瓦10Bの当接部26が第1瓦10Aの突出被当接部46に当接するようにする。こうして、第2瓦10Bの重量(その一部)が第1瓦10Aによって支持される。
【0029】
次に、図8及び図9に示すように、第1瓦10A、第2瓦10B及び第5瓦10Eに対して、第3瓦10Cを葺設する。
第3瓦10Cの上側重合部40を第2瓦10Bの下側重合部30の上に重ねるとともに、第3瓦10Cの軒側縁部を第1瓦10A及び第5瓦10Eの棟側縁部の上に重ねる。
その際、第3瓦10Cの被係合部42を第1瓦10Aの係合部52に係合させる。
また、図9に示すように、前述と同様に、第3瓦10Cの当接部26が第5瓦10Eの突出被当接部に当接するようにする。こうして、第3瓦10Cの重量(その一部)が第5瓦10Eによって支持される。
【0030】
以上のような作業を繰り返して、屋根に多数の瓦10を葺設していく。
そして、見方を変えることによって、原則として、すべての瓦10(縁端部のものを除く)が、第1瓦10A〜第5瓦10Eに該当する。
【0031】
この瓦10では、次の効果が得られる。
図9に基づいて前述したように、棟側の瓦10(第2瓦10B,第3瓦10C)の当接部26が軒側の瓦10(第1瓦10A,第5瓦10E)の突出被当接部46に当接し、棟側の瓦10の重量(その一部)が軒側の瓦10によって支持される。
このため、図5及び図6に示すように、原則として瓦桟Bが瓦10の各行ごとに設けられる必要がなくなる。
【0032】
ただし、図5及び図6に示すように、最も軒側の行に対応する瓦桟Bは必要であり、その瓦桟Bによって、原則としてその瓦桟Bよりも棟側のすべての瓦10の重量が支持される。
また、瓦10の行数が多い場合には、前述したように、軒棟方向における途中部分にも瓦桟Bが適宜設けられる(図5中、二点鎖線で示す)。そして、その瓦桟Bによって、その瓦桟Bよりも棟側の瓦10の重力が支持されることにより、その瓦桟Bより軒側の瓦桟Bの負担が軽減される。
【0033】
このように、この瓦10では、屋根板Pに設けられる瓦桟Bの数を大きく軽減することが可能となり、屋根板Pに対して瓦10を葺設する作業の能率が大きく向上する。
【0034】
また、この瓦10では、次の効果も得られる。
図8に示すように、第3瓦10Cの上側重合部40は、その被係合部42に第1瓦10Aの係合部52が係合しているために、強風等によっても浮き上がることが防止される。第2瓦10Bの下側重合部30は、その上に第3瓦10Cの上側重合部40が重なっているため、その重力によって、同じく強風等による浮き上がりが防止される。こうして、瓦10が強風等によって浮き上がることが防止される。
【0035】
また、第3瓦10Cの被係合部42に第1瓦の係合部52が係合しているために、第3瓦10Cの位置ずれが防止される。
すなわち、図9に基づいて前述したように、第3瓦10Cは、その当接部26において第5瓦10E(その突出被当接部46)に当接して重量的に支持されて、軒棟方向への移動が阻止されている(ただし、これによっては、当接部26を中心とする第3瓦10Cの回動は阻止されない)。そして、それとともに、図8に示すように被係合部42において当該回動が阻止されることによって、第3瓦10Cの位置がずれることが防止されるのである。
このようにして、瓦10の位置ずれが防止される。
【0036】
また、この瓦10では、水流ガイド部50によって、次のような効果が得られる。図7に示すように、軒棟方向において隣接する瓦10が左右方向に瓦10の幅の約半分の長さだけずれるようにして葺設されることによって、第2瓦10Bの水流ガイド部50が、軒側に隣接する2つの瓦10A,10Dが重なり合う部分(すなわち、第4瓦10Dの下側重合部30(図7中符号なし)の上に第1瓦10Aの上側重合部40が重なる部分)に対応する。このような位置関係において、第2瓦10Bの上を流れる雨水等は、瓦本体20のうちの水流ガイド部50以外の部分を軒側方向に流れる。そして、左右に幅が広がる水流ガイド部50の軒側端部近傍の部分によってガイドされて流れることによって、第1瓦10A及び第4瓦10Dにおいては、第1瓦10A及び第4瓦10Dが重なり合う部分を避けるように流れる。このため、その雨水等が、その重なり合う部分から内部(第1瓦10A及び第4瓦10Dの下側)へ浸入することが防止される。
【0037】
なお、上記のものはあくまで本発明の一実施形態にすぎず、当業者の知識に基づき種々の変更を加えた態様で本発明を実施できることはもちろんである。
例えば、突出部45(突出被係合部46)は必ずしも設けられる必要はなく、当接部26が上側重合部40の棟側の端面41に対して当接してもよい(すなわち、棟側の端面41が被当接部となる)。
また、突出部25(当接部26)の突出度合いがより大きくされて、当接部26が突出部45の突出被係合部46及び上側重合部40の棟側の端面41の双方にわたって当接する寸法関係であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態の瓦を示す斜視図である。
【図2】 本発明の一実施形態の瓦を示す斜視図である。斜め下方から見た図である。
【図3】 本発明の一実施形態の瓦の一部を示す縦断面図である。
【図4】 本発明の一実施形態の瓦の一部を示す斜視図である。斜め後方から見た図である。
【図5】 本発明の一実施形態の瓦を葺設する直前の状態の屋根を示す斜視図である。
【図6】 本発明の一実施形態の瓦の葺設状態を示す縦断面図である。
【図7】 本発明の一実施形態の瓦の葺設方法を示す図である。第1段階を示す。雨水等の流れも示す。
【図8】 本発明の一実施形態の瓦の葺設方法を示す図である。第2段階を示す。
【図9】 本発明の一実施形態の瓦の葺設状態を示す縦断面図である。図6の部分拡大図である。
【図10】 従来の瓦を示す図である。(a)は、斜め上方から見た斜視図であり、(b)は、斜め下方から見た斜視図である。
【図11】 (a)は、従来の瓦を葺設する際の屋根板P及び瓦桟Bを示す斜視図である。(b)は、従来の瓦の葺設状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
10(10A,10B,10C,10D,10E) 瓦
20 瓦本体
26 当接部
30 下側重合部
40 上側重合部
42 被係合部
46 突出被当接部
50 水流ガイド部
52 係合部
Claims (1)
- 左右の縁部のうちの一方に下側重合部を有し他方に上側重合部を有する瓦本体と、
前記瓦本体の裏面において当該瓦本体の裏側に突出し、葺設された際に軒側に隣接する瓦に対して当接し、それによって当該瓦の重量の少なくとも一部が当該軒側に隣接する瓦によって支持される当接部と、
前記瓦本体のおもて面のうちの左右方向における中央又はその近傍において当該瓦本体のおもて側に突出し、当該瓦本体の軒棟方向に延び、当該瓦本体のおもて面の上を流れる水が、軒側に隣接する2つの瓦の重なり部分を避けるように流れるのをガイドする水流ガイド部と、
前記水流ガイド部の棟側の端部において前記瓦本体のおもて面から離隔して前記瓦本体の棟側に突出する係合部と、
葺設された際に軒側に隣接する瓦の前記係合部が係合する被係合部とを有し、
前記上側重合部のうちの軒側の端部及びその近傍は、軒側の端部に向かうにつれて徐々に下方に向かっており、
前記被係合部は、前記上側重合部の軒側の端部において、前記係合部に対応して窪むように形成されている、瓦。
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