JP3950621B2 - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ステアリングコラムに操舵補助力発生用のモータを装備する、いわゆるコラムタイプの電動パワーステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
いわゆるコラムタイプの電動パワーステアリング装置では、ステアリングコラムの下部に固定されたハウジング内に減速機構を収容しており、このハウジングによって操舵補助力発生用のモータを支持している。ステアリングコラムの上部はアッパブラケットを介して車体にリジッドに固定され、ハウジングはロワーブラケットを介して車体にリジッドに固定される。
【0003】
ところで、減速機構のギヤにはバックラッシによる遊びがあり、この遊びによる打音に起因して異音が発生するおそれがある。特に、コラムタイプでは、上記の減速機構を内蔵するハウジングが車両内に配置されるため、上記の異音が問題となり易い。
従来、この異音対策として、動力伝達経路の各パーツの寸法精度を向上させるようにしている。また、組立精度を向上させるために好ましい組合せとなる実測寸法を持つパーツ同士を選択し、これらを組み合わせることも行われている。また、減速機構の内部にバックラッシを調整する機構を組み込むことも行われている。しかしながら、何れの場合にも、製造コストが高くなるという問題がある。
【0004】
一方、ハウジングによってモータを弾性支持することが考えられる。この場合、モータ自体の運転音を伝達させないという効果は期待できるものの、上記のギヤの遊び等に起因する振動や音の伝搬を防止することができない。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、安価で車室内の異音を効果的に防止できる電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上記目的を達成するため、本発明は、ステアリングコラムの下部に固定され、少なくとも減速機構を収容するハウジングと、ハウジングにより支持される操舵補助力発生用のモータと、車体に固定されてハウジングを車体に支持する支持部材とを備える電動パワーステアリング装置において、上記支持部材とハウジングとの間に合成ゴムまたは合成樹脂を含む弾性部材を介在させてあり、上記ハウジングは、支持部材に設けられた支持孔に挿通されるように当該ハウジングの下面に設けられて支持孔より小径とされた凸部を有し、上記弾性部材は、環状をなして凸部の外周と支持孔の内周との間に介在しており、上記支持部材とハウジングとの間には上記弾性部材のみが介在しており、上記環状をなす弾性部材は単一の材料で一体に形成され、上記弾性部材の外周に、支持孔の周縁が嵌め入れられた周溝と、この周溝を区画し且つ上記ハウジングとは非接触とされた一対の側壁とが設けられ、上記弾性部材は、その内周面のみが上記凸部の外周に密着していることを特徴とするものである。
【0006】
本構成では、減速機構を収容するハウジングと支持部材との間で弾性部材が振動伝達を抑制する。したがって、異音の原因となるハウジングからの振動が車体側へ伝わらない。その結果、車室内での不快な異音の発生を防止することができる。しかも、これを単に弾性部材を介在させるという簡単な方法で安価に達成することができる。
上記ハウジングは支持部材に設けられた支持孔に挿通される凸部を有し、弾性部材は環状をなして凸部の外周と支持孔の内周との間に介在しているので、予め支持孔に取り付けられた環状の弾性部材内にハウジングの凸部を挿入するだけで良く、したがって、本電動パワーステアリング装置の車体への組み付け作業が非常に容易になる。
特に、上記環状をなす弾性部材は単一の材料で一体に形成され、上記弾性部材の外周に、支持孔の周縁が嵌め入れられた周溝が形成されているので、好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の好ましい実施の形態を添付図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明の一実施の形態の電動パワーステアリング装置の一部破断概略断面部である。図1を参照して、本電動パワーステアリング装置1は、上端部にステアリングホイールが一体回転可能に取り付けられるステアリングシャフト2と、このステアリングシャフト2を回転自在に支持するステアリングコラム3とを備えている。
【0008】
ステアリングコラム3の上部はアッパブラケット4を介して車体側部材5に固定され、これにより、ステアリングコラム3の上部を車体に支持されている。図示していないが、アッパブラケット4と車体側部材5との取付部分には、公知のカプセル構造をなす衝撃吸収機構が配置される。
ステアリングコラム3の下部には少なくとも減速機構6を収容するハウジング7が固定されており、このハウジング7が操舵補助力を発生させるためのモータ8を支持している。具体体には、モータ8のロータやステータを内蔵するハウジングが減速機構6を収容するハウジング7に一体的に固定され、又は一体に形成されている。モータ8の回転は減速機構6を介して減速された状態で出力軸9に与えられるようになっている。
【0009】
一方、ハウジング7内には、ステアリングシャフト2の下端に一体回転可能に連結される図示しない入力軸と、この入力軸とトーションバーを介して連結される出力軸9が内蔵されている。出力軸9の下端はハウジング7の下方に突出しており、図示しないユニバーサルジョイントを介して舵取り機構としての例えばラック・ピニオン機構に連結される。
10はハウジング7内で出力軸9を回転自在に支持する転がり軸受である。11は操舵時に入力軸と出力軸9の間に生ずる相対変位を検出するためのトルクセンサである。このトルクセンサ11からの信号に基づいて、モータ8への入力電流が制御され、これにより、ステアリングシャフト2に加わる操舵トルクに応じた操舵補助力を発生させるようにしている。
【0010】
上記の減速機構6としては、例えばモータ8の回転軸に一体回転可能に連結されるウォームギヤ12と、このウォームギヤ12と噛み合い且つ出力軸9と一体回転可能に連結されるウォームホイール13とを含むウォーム機構を例示することができる。
ハウジング7の下面には環状をなす凸部14が設けられ、この凸部14が支持部材として車体にリジッドに固定されるロワーブラケット15の支持孔16内に挿通されている。また、凸部14の外周と支持孔16の内周との間には環状の弾性部材17が介在しており、この弾性部材17を介してハウジング7が車体に弾性支持されている。弾性部材17としては、合成ゴムや合成樹脂を用いることができ、発泡体であっても良い。
【0011】
拡大図である図2を参照して、弾性部材17の内周面18は凸部14の外周面19に密着し、弾性部材17の外周面20には支持孔16の周縁16aを嵌め入れる周溝21が形成されている。弾性部材17は周溝21を区画する一対の側壁22,23を有し、これらの側壁22,23が支持孔16の周縁16aを両側から挟持している。
本実施の形態によれば、減速機構6のギヤ振動がハウジング7からロワーブラケット15に伝搬することを弾性部材17により防止することができる。したがって、異音の原因となるハウジング7からの振動が車体側へ伝わらない。その結果、車室内での不快な異音の発生を防止することができる。しかも、これを、従来のようにバックラッシをなくすために極端に寸法精度を上げたりする必要も無く、単に弾性部材17を介在させるだけで達成でき、製造コストを安くすることができる。
【0012】
特に、ロワーブラケット15の支持孔16に予めセットされた環状の弾性部材17内にハウジング7の底の凸部14を挿入するだけで良いので、本電動パワーステアリング装置1の車体への組み付け作業が非常に容易になる。この点からも組立コストの低減を通じて製造コストを安くすることができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、例えば、ステアリングコラムが上下に2分割されるタイプのものでは、下側のコラムの回り止めをするためのブラケットを車体側の部材に取り付けるようにしても良い。この場合、ブラケットと車体側の部材との間にも弾性部材を介在させることが好ましいが、特にこれに限定されるものではない。その他、本発明の特許請求の範囲内で種々の変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の電動パワーステアリング装置の一部破断側面図である。
【図2】弾性部材とその周辺の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 電動パワーステアリング装置
2 ステアリングシャフト
3 ステアリングコラム
4 アッパーブラケット
5 車体側部材
6 減速機構
7 ハウジング
8 モータ
9 出力軸
12 ウォームギヤ
13 ウォームホイール
14 凸部
15 ロワーブラケット(支持部材)
16 支持孔
17 弾性部材
Claims (1)
- ステアリングコラムの下部に固定され、少なくとも減速機構を収容するハウジングと、ハウジングにより支持される操舵補助力発生用のモータと、車体に固定されてハウジングを車体に支持する支持部材とを備える電動パワーステアリング装置において、
上記支持部材とハウジングとの間に合成ゴムまたは合成樹脂を含む弾性部材を介在させてあり、
上記ハウジングは、支持部材に設けられた支持孔に挿通されるように当該ハウジングの下面に設けられて支持孔より小径とされた凸部を有し、
上記弾性部材は、環状をなして凸部の外周と支持孔の内周との間に介在しており、
上記支持部材とハウジングとの間には上記弾性部材のみが介在しており、
上記環状をなす弾性部材は単一の材料で一体に形成され、
上記弾性部材の外周に、支持孔の周縁が嵌め入れられた周溝と、この周溝を区画し且つ上記ハウジングとは非接触とされた一対の側壁とが設けられ、
上記弾性部材は、その内周面のみが上記凸部の外周に密着していることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
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