JP2000289630A - 電動式パワーステアリング装置 - Google Patents
電動式パワーステアリング装置Info
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- JP2000289630A JP2000289630A JP10487499A JP10487499A JP2000289630A JP 2000289630 A JP2000289630 A JP 2000289630A JP 10487499 A JP10487499 A JP 10487499A JP 10487499 A JP10487499 A JP 10487499A JP 2000289630 A JP2000289630 A JP 2000289630A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】低コストでありながら、より効果的に振動や騒
音を抑制できる電動式パワーステアリング装置を提供す
る。 【解決手段】ゴム部材20が、ハウジング1と軸受14
との相対移動を抑制することによって、出力軸3の振動
を抑え、例えば電動モータと出力軸3とを動力伝達的に
連結する歯車減速機構(13,30a)の歯叩き音等を
低減させることができる。
音を抑制できる電動式パワーステアリング装置を提供す
る。 【解決手段】ゴム部材20が、ハウジング1と軸受14
との相対移動を抑制することによって、出力軸3の振動
を抑え、例えば電動モータと出力軸3とを動力伝達的に
連結する歯車減速機構(13,30a)の歯叩き音等を
低減させることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパワーステアリング
装置に関し、例えばウォーム減速機構を備えた電動式パ
ワーステアリング装置に関する。
装置に関し、例えばウォーム減速機構を備えた電動式パ
ワーステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の電動式パワーステアリング装置と
して、補助操舵トルクとなる電動モータの回転出力をウ
ォーム歯車機構により減速して操舵機構の出力軸に伝達
し、ステアリングホイールに付与された操舵力を補助し
て、車輪の操舵を行なうように構成したものが、例えば
特開平9−309447号に開示されている。
して、補助操舵トルクとなる電動モータの回転出力をウ
ォーム歯車機構により減速して操舵機構の出力軸に伝達
し、ステアリングホイールに付与された操舵力を補助し
て、車輪の操舵を行なうように構成したものが、例えば
特開平9−309447号に開示されている。
【0003】ところで、このような電動式パワーステア
リング装置に備えられたウォーム歯車機構を例に取る
と、回転出力の円滑な伝達を確保するためには、ウォー
ムとウォームホイール間のバックラッシュを適切に設定
する必要がある。一般的には、電動モータにウォームが
取り付けられ、出力軸にウォームホイールが取り付けら
れるので、かかるバックラッシュを適切に設定するため
には、ハウジングに対して電動モータと出力軸とを適切
な相対位置に配置することが必要となる。
リング装置に備えられたウォーム歯車機構を例に取る
と、回転出力の円滑な伝達を確保するためには、ウォー
ムとウォームホイール間のバックラッシュを適切に設定
する必要がある。一般的には、電動モータにウォームが
取り付けられ、出力軸にウォームホイールが取り付けら
れるので、かかるバックラッシュを適切に設定するため
には、ハウジングに対して電動モータと出力軸とを適切
な相対位置に配置することが必要となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電動式パワ
ーステアリング装置において、路面から車輪が受ける力
により、ラック軸がその長手方向に微小に振動すること
がある。ラック軸の微振動は出力軸に伝達されるが、出
力軸を回転自在に支持する軸受と出力軸との間、あるい
は軸受と軸受を取り付けるハウジングとの間に比較的大
きなスキマがあると、出力軸の振動も大きくなることと
なる。
ーステアリング装置において、路面から車輪が受ける力
により、ラック軸がその長手方向に微小に振動すること
がある。ラック軸の微振動は出力軸に伝達されるが、出
力軸を回転自在に支持する軸受と出力軸との間、あるい
は軸受と軸受を取り付けるハウジングとの間に比較的大
きなスキマがあると、出力軸の振動も大きくなることと
なる。
【0005】ここで、出力軸が回転方向に往復微小回転
を繰り返すように振動した場合、ウォームとウォームホ
イールの歯同士の間で繰り返し衝接が生じ、それにより
連続的な微振動音(歯叩き音)が発生する恐れがある。
かかる歯叩き音は、ウォームとウォームホイール間のバ
ックラッシュが過大であればあるほど、又ギヤ軸の振動
が大きければ大きいほど顕著となる。このような歯叩き
音は、電動式パワーステアリング装置が設けられた車両
の車室内に侵入し、乗員に不快感を与える恐れがある。
を繰り返すように振動した場合、ウォームとウォームホ
イールの歯同士の間で繰り返し衝接が生じ、それにより
連続的な微振動音(歯叩き音)が発生する恐れがある。
かかる歯叩き音は、ウォームとウォームホイール間のバ
ックラッシュが過大であればあるほど、又ギヤ軸の振動
が大きければ大きいほど顕著となる。このような歯叩き
音は、電動式パワーステアリング装置が設けられた車両
の車室内に侵入し、乗員に不快感を与える恐れがある。
【0006】例えば、例えば特開平9−309447号
に開示されている電動式パワーステアリング装置では、
ナット(78)を設け、かかるナット(78)を締め込
むことにより、出力軸を支持する軸受を固定できるよう
になっている。このような従来技術による構成では、出
力軸の周辺に生じるガタを排除できず、かかるガタの存
在により、ウォームとウォームホイール間のバックラッ
シュが増大し、それにより歯叩き音が顕著に発生する恐
れがある。
に開示されている電動式パワーステアリング装置では、
ナット(78)を設け、かかるナット(78)を締め込
むことにより、出力軸を支持する軸受を固定できるよう
になっている。このような従来技術による構成では、出
力軸の周辺に生じるガタを排除できず、かかるガタの存
在により、ウォームとウォームホイール間のバックラッ
シュが増大し、それにより歯叩き音が顕著に発生する恐
れがある。
【0007】更に、特開平9−309447号に示す電
動式パワーステアリング装置においては、ウォームとウ
ォームホイール間のバックラッシュを積極的に調整する
ことができず、部品の工作精度及び組立精度を管理する
ことによって、所定範囲内に収めるようにしているとい
う実情がある。
動式パワーステアリング装置においては、ウォームとウ
ォームホイール間のバックラッシュを積極的に調整する
ことができず、部品の工作精度及び組立精度を管理する
ことによって、所定範囲内に収めるようにしているとい
う実情がある。
【0008】これに対し、特開平8−34355号に
は、電動式パワーステアリング装置における出力軸周辺
のガタ調整を行うことができる構成が開示されている。
しかしながら、かかる構成を設けることにより、電動式
パワーステアリング装置のコストが増大してしまうた
め、より低廉なガタ取り手段が望まれている。
は、電動式パワーステアリング装置における出力軸周辺
のガタ調整を行うことができる構成が開示されている。
しかしながら、かかる構成を設けることにより、電動式
パワーステアリング装置のコストが増大してしまうた
め、より低廉なガタ取り手段が望まれている。
【0009】一方、ウォーム歯車機構に限らず、通常の
歯車機構を用いた電動式パワーステアリング装置でも、
車輪よりラック軸を介して出力軸に伝達される振動を抑
制できれば、より静音な構成を供することができる。
歯車機構を用いた電動式パワーステアリング装置でも、
車輪よりラック軸を介して出力軸に伝達される振動を抑
制できれば、より静音な構成を供することができる。
【0010】そこで本発明は、低コストでありながら、
より効果的に振動や騒音を抑制できる電動式パワーステ
アリング装置を提供することを目的とする。
より効果的に振動や騒音を抑制できる電動式パワーステ
アリング装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
本発明の電動式パワーステアリング装置は、ハウジング
と、電動モータより回転出力を伝達される出力軸と、前
記ハウジングに対して、前記出力軸を回転自在に支承す
る少なくとも外輪及び内輪からなる軸受と、前記出力軸
から前記軸受に対して弾性力を付与することによって、
前記出力軸と前記軸受との相対移動、前記外輪と前記内
輪との相対移動、及び前記ハウジングと前記軸受との相
対移動の少なくとも一つを抑制する弾性体とからなるも
のである。
本発明の電動式パワーステアリング装置は、ハウジング
と、電動モータより回転出力を伝達される出力軸と、前
記ハウジングに対して、前記出力軸を回転自在に支承す
る少なくとも外輪及び内輪からなる軸受と、前記出力軸
から前記軸受に対して弾性力を付与することによって、
前記出力軸と前記軸受との相対移動、前記外輪と前記内
輪との相対移動、及び前記ハウジングと前記軸受との相
対移動の少なくとも一つを抑制する弾性体とからなるも
のである。
【0012】更に、本発明の電動式パワーステアリング
装置は、ハウジングと、電動モータより回転出力を伝達
される出力軸と、前記ハウジングと前記出力軸との間に
設けられ、前記出力軸の振動を弾性体により吸振する吸
振手段とからなるものである。
装置は、ハウジングと、電動モータより回転出力を伝達
される出力軸と、前記ハウジングと前記出力軸との間に
設けられ、前記出力軸の振動を弾性体により吸振する吸
振手段とからなるものである。
【0013】
【作用】本発明の電動式パワーステアリング装置によれ
ば、ハウジングと、電動モータより回転出力を伝達され
る出力軸と、前記ハウジングに対して、前記出力軸を回
転自在に支承する少なくとも外輪及び内輪からなる軸受
と、前記出力軸から前記軸受に対して弾性力を付与する
ことによって、前記出力軸と前記軸受との相対移動、前
記外輪と前記内輪との相対移動、及び前記ハウジングと
前記軸受との相対移動の少なくとも一つを抑制する弾性
体とからなるので、かかる前記弾性体による抑制機能に
よって、出力軸の振動を抑え、例えば電動モータと出力
軸とを動力伝達的に連結する歯車減速機構の歯叩き音等
を低減させることができる。
ば、ハウジングと、電動モータより回転出力を伝達され
る出力軸と、前記ハウジングに対して、前記出力軸を回
転自在に支承する少なくとも外輪及び内輪からなる軸受
と、前記出力軸から前記軸受に対して弾性力を付与する
ことによって、前記出力軸と前記軸受との相対移動、前
記外輪と前記内輪との相対移動、及び前記ハウジングと
前記軸受との相対移動の少なくとも一つを抑制する弾性
体とからなるので、かかる前記弾性体による抑制機能に
よって、出力軸の振動を抑え、例えば電動モータと出力
軸とを動力伝達的に連結する歯車減速機構の歯叩き音等
を低減させることができる。
【0014】本発明の電動式パワーステアリング装置に
よれば、ハウジングと、電動モータより回転出力を伝達
される出力軸と、前記ハウジングと前記出力軸との間に
設けられ、前記出力軸の振動を弾性体により吸振する吸
振手段とからなるので、前記出力軸の振動を効果的に抑
制でき、それにより出力軸の振動に基づく騒音などを低
減させることができる。
よれば、ハウジングと、電動モータより回転出力を伝達
される出力軸と、前記ハウジングと前記出力軸との間に
設けられ、前記出力軸の振動を弾性体により吸振する吸
振手段とからなるので、前記出力軸の振動を効果的に抑
制でき、それにより出力軸の振動に基づく騒音などを低
減させることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を、
図面を参照して以下に詳細に説明する。図1は、本発明
の実施の形態である電動式のパワーステアリング装置
を、入力軸の軸線に沿って切断して示す断面図である。
図2は、図1の電動式のパワーステアリング装置におけ
る矢印IIで示す部分を拡大して示す図である。
図面を参照して以下に詳細に説明する。図1は、本発明
の実施の形態である電動式のパワーステアリング装置
を、入力軸の軸線に沿って切断して示す断面図である。
図2は、図1の電動式のパワーステアリング装置におけ
る矢印IIで示す部分を拡大して示す図である。
【0016】図1において、本体1aと蓋部材1bとか
らなるハウジング1内を、入力軸2および出力軸3が延
在している。中空の入力軸2は、上端を図示しないステ
アリングシャフトに連結されており、更にステアリング
シャフトは図示しないステアリングホイールに連結され
ている。入力軸2は、軸受4によりハウジング1に対し
て回転自在に支持されている。上端を入力軸2に、下端
を出力軸3に圧入により連結したトーションバー5が、
入力軸2内を延在している。
らなるハウジング1内を、入力軸2および出力軸3が延
在している。中空の入力軸2は、上端を図示しないステ
アリングシャフトに連結されており、更にステアリング
シャフトは図示しないステアリングホイールに連結され
ている。入力軸2は、軸受4によりハウジング1に対し
て回転自在に支持されている。上端を入力軸2に、下端
を出力軸3に圧入により連結したトーションバー5が、
入力軸2内を延在している。
【0017】入力軸2の下端周囲において、受けたトル
クに比例して弾性変形部材であるトーションバー5がね
じれることに基づき、操舵トルクを検出する検出装置す
なわちトルクセンサ6が設けられている。このトルクセ
ンサ6は、ロータリー式非接触トルクセンサであって、
トーションバー5のねじれに基づく入力軸2と出力軸3
との相対角度変位を、所定の磁気回路におけるインピー
ダンスの変化としてコイルにより検出し、電気信号とし
て不図示の制御回路へ出力するものである。
クに比例して弾性変形部材であるトーションバー5がね
じれることに基づき、操舵トルクを検出する検出装置す
なわちトルクセンサ6が設けられている。このトルクセ
ンサ6は、ロータリー式非接触トルクセンサであって、
トーションバー5のねじれに基づく入力軸2と出力軸3
との相対角度変位を、所定の磁気回路におけるインピー
ダンスの変化としてコイルにより検出し、電気信号とし
て不図示の制御回路へ出力するものである。
【0018】出力軸3の中央部にはウォームホイール3
aが形成されており、出力軸3に公差する方向に延在す
るラック軸11のラック歯11aと噛合している。ラッ
ク軸11は、ラックガイド12a、スプリング12b、
ロック部材12cからなる公知のラックサポート装置1
2により背面から支持され、ピニオン歯車3aに向かっ
て押圧されている。
aが形成されており、出力軸3に公差する方向に延在す
るラック軸11のラック歯11aと噛合している。ラッ
ク軸11は、ラックガイド12a、スプリング12b、
ロック部材12cからなる公知のラックサポート装置1
2により背面から支持され、ピニオン歯車3aに向かっ
て押圧されている。
【0019】出力軸3の上方端近傍の外周には、ウォー
ムホイール13が圧入等により固定的に取り付けられて
いる。ウォームホイール13は、不図示の電動モータの
回転軸30に連結されたウォーム30aと噛合してい
る。この電動モータは、不図示の制御回路に連結されて
いるが、かかる制御回路は、トルクセンサ6の出力や車
速等の情報を入力し、所定の電力を電動モータに供給し
て適切な補助トルクを発生させるものである。
ムホイール13が圧入等により固定的に取り付けられて
いる。ウォームホイール13は、不図示の電動モータの
回転軸30に連結されたウォーム30aと噛合してい
る。この電動モータは、不図示の制御回路に連結されて
いるが、かかる制御回路は、トルクセンサ6の出力や車
速等の情報を入力し、所定の電力を電動モータに供給し
て適切な補助トルクを発生させるものである。
【0020】出力軸3は、内輪14aと外輪14bとか
らなる軸受14と、内輪15aと外輪15bとからなる
軸受15により回転自在に支持されている。より具体的
には、ウォームホイール13の下方における出力軸3に
は、ハウジング1に対して圧入された上方軸受14が、
ゆるみ嵌めの状態で嵌合している。更に、出力軸3の下
方端には下方軸受15が嵌合している。下方軸受15の
外輪15bは、ねじカバー9をハウジング1に対してね
じ込むことにより、ハウジング1の段部1dに対して固
定されるようになっている。
らなる軸受14と、内輪15aと外輪15bとからなる
軸受15により回転自在に支持されている。より具体的
には、ウォームホイール13の下方における出力軸3に
は、ハウジング1に対して圧入された上方軸受14が、
ゆるみ嵌めの状態で嵌合している。更に、出力軸3の下
方端には下方軸受15が嵌合している。下方軸受15の
外輪15bは、ねじカバー9をハウジング1に対してね
じ込むことにより、ハウジング1の段部1dに対して固
定されるようになっている。
【0021】更に、ウォームホイール13の下方におけ
る出力軸3の外周面には、段部3cが形成されている。
段部3cと軸受14との間には、図2に示すように、上
下に間座21を介在させるようにして、吸振特性を有す
るリング状のゴム部材20が設置されている。尚、弾性
体及び吸振手段としてのゴム部材20の下方側に配置さ
れた間座21は、軸受14の内輪14aにのみ当接する
ようにしている。更に、軸受14の外輪14bは、ハウ
ジング1に形成された段部1dに当接している。
る出力軸3の外周面には、段部3cが形成されている。
段部3cと軸受14との間には、図2に示すように、上
下に間座21を介在させるようにして、吸振特性を有す
るリング状のゴム部材20が設置されている。尚、弾性
体及び吸振手段としてのゴム部材20の下方側に配置さ
れた間座21は、軸受14の内輪14aにのみ当接する
ようにしている。更に、軸受14の外輪14bは、ハウ
ジング1に形成された段部1dに当接している。
【0022】尚、ねじカバー9を外した状態で、下方軸
受15の内輪15aは、ナット17を出力軸3の下方端
に形成された雄ねじ3bにねじ込むことにより、下方軸
受15の内輪15aが出力軸3に対して取り付けられる
ようになっている。
受15の内輪15aは、ナット17を出力軸3の下方端
に形成された雄ねじ3bにねじ込むことにより、下方軸
受15の内輪15aが出力軸3に対して取り付けられる
ようになっている。
【0023】更に、ナット17を締め込むことにより、
出力軸3が下方に移動して、ウォームホイール13とウ
ォーム30aとの間における上下方向の相対位置を調節
することができる。ウォームホイール13とウォーム3
0aとが適切な相対位置関係になれば、そのバックラッ
シュも公差内に収まるようになっている。
出力軸3が下方に移動して、ウォームホイール13とウ
ォーム30aとの間における上下方向の相対位置を調節
することができる。ウォームホイール13とウォーム3
0aとが適切な相対位置関係になれば、そのバックラッ
シュも公差内に収まるようになっている。
【0024】一方、出力軸3と共に段部3cも下方に移
動するので、かかる場合段部3cは、軸受14の内輪1
4aとの間で、間座21を介してゴム部材20を圧縮す
ることになるが、ウォームホイール13とウォーム30
aとが適切な位置関係になったとき、ゴム部材20には
所定の弾性力が生じるようになっている。出力軸3は、
ゴム部材20の弾性力により軸受14に対して上方に付
勢され、それにより軸受14、15内における軸線方向
のガタが排除されることとなる。
動するので、かかる場合段部3cは、軸受14の内輪1
4aとの間で、間座21を介してゴム部材20を圧縮す
ることになるが、ウォームホイール13とウォーム30
aとが適切な位置関係になったとき、ゴム部材20には
所定の弾性力が生じるようになっている。出力軸3は、
ゴム部材20の弾性力により軸受14に対して上方に付
勢され、それにより軸受14、15内における軸線方向
のガタが排除されることとなる。
【0025】次に、本発明による実施の形態の動作につ
き以下に説明する。車両が直進状態にあり、図示しない
ステアリングホイールおよびステアリングシャフトを介
して、入力軸2に操舵力が入力されていないとすると、
トルクセンサ6は出力信号を発生せず、従って電動モー
タは補助操舵力を発生しない。
き以下に説明する。車両が直進状態にあり、図示しない
ステアリングホイールおよびステアリングシャフトを介
して、入力軸2に操舵力が入力されていないとすると、
トルクセンサ6は出力信号を発生せず、従って電動モー
タは補助操舵力を発生しない。
【0026】車両がカーブを曲がろうとするときに運転
者が不図示のステアリングホイールを操舵すると、操舵
力に応じてトーションバー5がねじれ、入力軸2と出力
軸3との間で相対回動が発生する。トルクセンサ6は、
この相対回動の方向および量に応じて信号を出力する。
この信号に基づき、電動モータは回転して補助操舵力を
発生する。かかる電動モータの回転は、ウォームギヤ機
構により減速されて出力軸3に伝達され、ラック軸11
の移動を支援することとなる。
者が不図示のステアリングホイールを操舵すると、操舵
力に応じてトーションバー5がねじれ、入力軸2と出力
軸3との間で相対回動が発生する。トルクセンサ6は、
この相対回動の方向および量に応じて信号を出力する。
この信号に基づき、電動モータは回転して補助操舵力を
発生する。かかる電動モータの回転は、ウォームギヤ機
構により減速されて出力軸3に伝達され、ラック軸11
の移動を支援することとなる。
【0027】ところで、車両走行中に路面から車輪が受
ける力により、ラック軸11がその長手方向に微小に振
動し、かかる振動が出力軸3に伝達された場合でも、本
実施の形態によれば、ゴム部材20の弾性力に基づく摩
擦力及び軸方向押しつけ力により、出力軸3と軸受14
及び軸受14と軸受15内の軸方向及び半径方向の相対
移動を抑制するようになっているので、出力軸3の振動
を効果的に抑制することとができ、それにより歯叩き音
を減少させることができる。更に、本実施の形態によれ
ば、圧縮されたゴム部材20は、出力軸3に対して下方
に押圧された軸受14がハウジング1に当接し、その間
の摩擦力により相対移動を抑制するようになっているの
で、出力軸3の振動をより効果的に抑制することとがで
き、それにより歯叩き音を減少させることができる。
ける力により、ラック軸11がその長手方向に微小に振
動し、かかる振動が出力軸3に伝達された場合でも、本
実施の形態によれば、ゴム部材20の弾性力に基づく摩
擦力及び軸方向押しつけ力により、出力軸3と軸受14
及び軸受14と軸受15内の軸方向及び半径方向の相対
移動を抑制するようになっているので、出力軸3の振動
を効果的に抑制することとができ、それにより歯叩き音
を減少させることができる。更に、本実施の形態によれ
ば、圧縮されたゴム部材20は、出力軸3に対して下方
に押圧された軸受14がハウジング1に当接し、その間
の摩擦力により相対移動を抑制するようになっているの
で、出力軸3の振動をより効果的に抑制することとがで
き、それにより歯叩き音を減少させることができる。
【0028】加えて、本実施の形態によれば、出力軸3
が軸線又は回転方向に微振動を生じた場合、ゴム部材2
0は、圧縮される方向と伸長する方向とに繰り返し力を
受けることになるが、その吸振特性により、出力軸3の
振動を効果的に減衰させることができる。
が軸線又は回転方向に微振動を生じた場合、ゴム部材2
0は、圧縮される方向と伸長する方向とに繰り返し力を
受けることになるが、その吸振特性により、出力軸3の
振動を効果的に減衰させることができる。
【0029】以上、実施の形態を参照して本願発明を詳
細に説明してきたが、本願発明は上記実施の形態に限定
して解釈されるべきでなく、その趣旨を損ねない範囲で
適宜変更、改良可能であることはもちろんである。たと
えば、ウォーム減速機構のみならず、多段歯車装置にお
いても、本発明による歯叩き音及び振動の減少の効果は
認められる。また、本実施の形態において、ゴム部材2
0の上下に設けた間座21は省略することもできる。
細に説明してきたが、本願発明は上記実施の形態に限定
して解釈されるべきでなく、その趣旨を損ねない範囲で
適宜変更、改良可能であることはもちろんである。たと
えば、ウォーム減速機構のみならず、多段歯車装置にお
いても、本発明による歯叩き音及び振動の減少の効果は
認められる。また、本実施の形態において、ゴム部材2
0の上下に設けた間座21は省略することもできる。
【0030】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の電動式パワ
ーステアリング装置によれば、ハウジングと、電動モー
タより回転出力を伝達される出力軸と、前記ハウジング
に対して、前記出力軸を回転自在に支承する少なくとも
外輪及び内輪からなる軸受と、前記出力軸から前記軸受
に対して弾性力を付与することによって、前記出力軸と
前記軸受との相対移動、前記外輪と前記内輪との相対移
動、及び前記ハウジングと前記軸受との相対移動の少な
くとも一つを抑制する弾性体とからなるので、かかる前
記弾性体による抑制機能によって、出力軸の振動を抑
え、例えば電動モータと出力軸とを動力伝達的に連結す
る歯車減速機構の歯叩き音等を低減させることができ
る。
ーステアリング装置によれば、ハウジングと、電動モー
タより回転出力を伝達される出力軸と、前記ハウジング
に対して、前記出力軸を回転自在に支承する少なくとも
外輪及び内輪からなる軸受と、前記出力軸から前記軸受
に対して弾性力を付与することによって、前記出力軸と
前記軸受との相対移動、前記外輪と前記内輪との相対移
動、及び前記ハウジングと前記軸受との相対移動の少な
くとも一つを抑制する弾性体とからなるので、かかる前
記弾性体による抑制機能によって、出力軸の振動を抑
え、例えば電動モータと出力軸とを動力伝達的に連結す
る歯車減速機構の歯叩き音等を低減させることができ
る。
【0031】本発明の電動式パワーステアリング装置に
よれば、ハウジングと、電動モータより回転出力を伝達
される出力軸と、前記ハウジングと前記出力軸との間に
設けられ、前記出力軸の振動を弾性体により吸振する吸
振手段とからなるので、前記出力軸の振動を効果的に抑
制でき、それにより出力軸の振動に基づく騒音などを低
減させることができる。
よれば、ハウジングと、電動モータより回転出力を伝達
される出力軸と、前記ハウジングと前記出力軸との間に
設けられ、前記出力軸の振動を弾性体により吸振する吸
振手段とからなるので、前記出力軸の振動を効果的に抑
制でき、それにより出力軸の振動に基づく騒音などを低
減させることができる。
【図1】本発明のパワーステアリング装置を、入力軸の
軸線方向に切断して示す断面図である。
軸線方向に切断して示す断面図である。
【図2】図1のパワーステアリング装置における矢印I
Iで示す部分を拡大して示す図である。
Iで示す部分を拡大して示す図である。
1 ハウジング 2 入力軸 2b 凸部 3 出力軸 5 トーションバー 5e 下方周溝 6 トルクセンサ 13 ウォームホイール 14,15 軸受 30a ウォーム 20 ゴム部材 21 間座
Claims (2)
- 【請求項1】 ハウジングと、 電動モータより回転出力を伝達される出力軸と、 前記ハウジングに対して、前記出力軸を回転自在に支承
する少なくとも外輪及び内輪からなる軸受と、 前記出力軸から前記軸受に対して弾性力を付与すること
によって、前記出力軸と前記軸受との相対移動、前記外
輪と前記内輪との相対移動、及び前記ハウジングと前記
軸受との相対移動の少なくとも一つを抑制する弾性体と
からなる電動式パワーステアリング装置。 - 【請求項2】 ハウジングと、 電動モータより回転出力を伝達される出力軸と、 前記ハウジングと前記出力軸との間に設けられ、前記出
力軸の振動を弾性体により吸振する吸振手段とからなる
電動式パワーステアリング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10487499A JP2000289630A (ja) | 1999-04-13 | 1999-04-13 | 電動式パワーステアリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10487499A JP2000289630A (ja) | 1999-04-13 | 1999-04-13 | 電動式パワーステアリング装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000289630A true JP2000289630A (ja) | 2000-10-17 |
Family
ID=14392365
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10487499A Pending JP2000289630A (ja) | 1999-04-13 | 1999-04-13 | 電動式パワーステアリング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000289630A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002284022A (ja) * | 2001-03-28 | 2002-10-03 | Showa Corp | 電動パワーステアリング装置 |
JP2002284023A (ja) * | 2001-03-28 | 2002-10-03 | Showa Corp | 電動パワーステアリング装置 |
JP2002362387A (ja) * | 2001-06-12 | 2002-12-18 | Koyo Seiko Co Ltd | 動力舵取装置 |
JP2003097947A (ja) * | 2001-09-21 | 2003-04-03 | Sokkia Co Ltd | 測量機 |
JP2007112305A (ja) * | 2005-10-20 | 2007-05-10 | Nsk Ltd | 電動パワーステアリング装置 |
-
1999
- 1999-04-13 JP JP10487499A patent/JP2000289630A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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