JP3949411B2 - シート搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、画像形成装置等に備えられ、シートを目的の位置へと送り込むためのシート搬送装置、またそのシート搬送装置を備える画像形成装置にかかり、特にシート搬送装置を構成するローラの清掃機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、画像形成装置は、画像形成の開始指令に応答してシート上に可視画像を形成するために、所定の位置に保持されたシートを画像形成位置へと送り込むようにしたシート搬送装置を備えている。シート搬送装置は、このような画像形成装置に限って設けられるものではないが、シートを目的の位置へに搬送するために、シートを挟持、あるいはシートに圧接させた状態で搬送するための回転駆動される複数のローラを適宜配置して構成されている。
【0003】
上記ローラは、シートとの良好な摩擦状態を維持、つまりスリップすることな送り動作を安定させ、良好なる搬送を行えるようにしている。そのため、ローラそのものは、摩擦係数の高いゴム等の部材をロール形状に形成し、これを回転軸に固着させるようにしている。このローラの表面が変化すれば、シート搬送の安定性がなくなり、正確な搬送を行えなくなったり、搬送不良、特に搬送不可能な状態ともなる。
【0004】
このようなローラに対し、搬送されるシートは、製造工程において、2酸化ケイ素(SiO2)成分を含むタルク、カオリン等の添加剤が多用されている。これらの添加剤は、シート中のパルプ分を抄造する際に、パルプ分をシート一面に十分攪拌できるように、またパルプ分をすき上げ易いように、さらに、でき上がったシートの色度を向上させるために混入されている。
【0005】
このようなシートを使用し、上述したシート搬送装置を構成するローラを用いてシート搬送すれば、シートがローラにて擦られ、シートに付着した上記添加剤がシートから分離され、ローラ表面に付着する。この現象は、『ローラの紙粉溜まり』と呼ばれ、ローラに紙粉が付着するとシートとの間でスリップし、ローラによるシート搬送力の低下を招く。そのため、正確な搬送が行えず、搬送経路中でのジャム発生の原因ともなる。これは、ローラにてシート搬送を行う際に、ローラとシートとの間の摩擦力が『ローラの紙粉溜まり』によって、低下するためである。
【0006】
また、ローラではなく、電子写真方式の画像形成装置において、像担持体である感光体上に紙粉が付着すると、感光体の外周部に配置される現像装置の現像槽内に紙粉が回収されることもある。この結果、現像槽中の現像剤における帯電特性の乱れ、画像形成濃度の不均一による画質低下を招く。
【0007】
そのため、従来では、シート搬送装置を構成してなるローラに対しクリーニング手段を設けて、紙粉等を除去し、常に安定したシート搬送を可能にしようとする技術が特開平7−112836号公報にて提案されている。この公報の開示技術は、ローラ表面をクリーニングするクリーニング手段を圧接させるように設けている。クリーニング手段としては、一端側を固定し自由端側をローラ表面に圧接させるクリーニングブレード、またはクリーニングブラシ、また回転可能にしたローラ構成のクリーニングローラ等が提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記構成のクリーニング手段を設けることで、シート搬送してなるローラ表面に付着する紙粉等を除去可能となり、シート搬送力を安定させ、正確はシート搬送を行えるようになる。
【0009】
ところが、上述したようなクリーニング手段を設ける場合、個々のローラに対してそれぞれにクリーニング手段を設ける必要がある。すなわち、積載されたシート束よりシートを分離し搬送する給紙ピックアップローラ、搬送ローラ、また電子写真方式の画像形成装置においては感光体を帯電する帯電ローラ、さらにトナー像を定着する定着ローラ等に対してそれぞれクリーニング手段を設ける必要がある。
【0010】
したがって、クリーニング手段等をそれぞれに設けることで、構成そのものが複雑化するだけでなく、そのためのスペースが必要となり、シート搬送装置が大きくなるだけでなく、画像形成装置全体が大型化し、大掛かりなものとなる。
【0011】
またクリーニング手段と共に、除去した紙粉を回収し収容してなる収容部についても、各クリーニング手段に対応して設ける必要がある。そのため、このような回収部についてもそれぞれのクリーニング手段に対応させて設ける必要がるため、その個数が増し、上述したようにシート搬送装置、画像形成装置全体が大きくなる傾向にある。
【0012】
本発明は、上述した課題を解決することを第1の目的とするものである。
【0013】
つまり、本発明の目的はシート搬送装置を構成するローラに対して設けられるクリーニング手段の構成を簡素化するものである。
【0014】
特に本発明は、クリーニング手段にて複数のローラに対しクリーニング作用が生じるようにすることを目的とする。
【0015】
また本発明の目的は、クリーニング手段をコンパクト化すると共に、シート搬送装置の構成を大掛かりなものとすることなく、画像形成装置が大型化することがないように考慮したものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するための本発明のシート搬送装置は、その概要を図1にて説明すれば、例えば隣接する少なくとも2つの異なるローラ(34,37a)表面に接するようにクリーニング手段(1)を設ける。このような構成とすることで、少なくとも2つのローラに対して1つのクリーニング手段にてローラ表面をクリーニングできる。
【0017】
クリーニング手段は、隣接してなるローラ表面に対して設けられているため、その間のスペースに配置することができ、シート搬送装置全体が大きくなることを抑制でき、また画像形成装置に備えることで、大掛かりな機構を必要とせずに、装置全体の大型化を避けることができる。
【0018】
また、クリーニング手段をローラ構成として回転可能に設けるようにすれば、隣接する複数のローラの回転に対して従動回転されるため、個別に回転駆動機構を設けることなく、クリーニングを行える。この場合、複数のローラに接触する部分をブラシにて構成すれば、そのクリーニング効率を向上できる。さらに、ブラシと複数のローラとの接触する圧力を強くすることなく、クリーニング効果が助長され、複数のクリーニングの耐久性の向上、つまり寿命を延長させることが可能となる。
【0019】
また、上記クリーニング手段を、コイル状のスプリング、また螺旋状のスクリューを一方向に回転可能に設けることで、複数のローラ表面より除去した紙粉等の付着物を一つの個所に集めて回収することができる。この場合、特に1ヶ所に集めるための手段がクリーニング手段にて兼用できる。しかも、回収する個所を決められた個所にすることで、各回収個所を更に一つの特定された場所まで回収する構成が簡単になる。この構成においても、複数のローラとの接触面積等が抑制され、耐久性の向上を図れる。
【0020】
上記クリーニング手段に対して図3に示すように付勢手段(6)を設け、該クリーニング手段(1)を複数のローラに圧接させるように構成すれば、複数のローラの軸が有している遊び、またクリーニング手段との位置関係のずれを効果的に吸収し、適度に複数のローラに圧接されるため、クリーニング効果を期待できる。そのため、複数のローラ及びクリーニング手段の軸に過度の圧力がかかるのを防止でき、ローラの耐久性を向上できる。
【0021】
さらに、クリーニング手段を複数のローラに対して接触、また離間する方向に移動可能に設け、複数のローラに必要に応じて接離自在に制御することで、シート搬送装置の動作停止時にクリーニング手段が常時複数のローラに圧接されるのを回避でき、常時圧接されることでローラ表面の変形によるシートの搬送不良等を合わせて防止でき、ローラの耐久性の向上に貢献できる。
【0022】
ここで、上述したような構成のシート搬送装置を画像形成装置に設けることで、シートを目的の位置へと送り込み場合において、安定したシート搬送を行え、シート搬送不良に起因する画像形成不良を防止できる。また、シート搬送不良によるシートの無駄を省ける。
【0023】
このシート搬送装置を備える画像形成装置において、好適な実施形態としては、シートの送りに応答してクリ−ニング手段をシートの送りを目的とした複数のローラに対して、接離制御することである。そのため、図3に示すように複数のローラに対して接触しているクリーニング手段(1)を離間させる解除手段(8)を設けると共に、解除手段を動作させる制御手段を設けてクリーニング手段を接離自在に制御する。この構成よれば、例えば画像形成の開始に応答してシートの送りが行われると、クリーニング手段を複数のローラに接触させる。これより複数のローラ表面がクリーニングされ、シート送りが安定し、送り不良を防止する効果が高まる。つまり、画像形成時にはクリーニング手段が給紙ローラ等の複数の被クリーニングローラに接触し、それ以外の非画像形成時に離間される。
【0024】
また、クリーニング手段の接離制御においては、開始動作に応答するだけでなく、シートの送り枚数に対して決められた所定枚数毎、また電源投入時点に応答し一定時間行うことでもクリーニング効果を望め、シートの送りを安定させることができる。このように、クリーニング手段の接離制御を実現することで、複数のローラとの常時の圧接を回避し、ローラの変形による耐久性の低下を防止し、常時安定したシート搬送を期待できるようになる。
【0025】
以上のように本発明のシート搬送装置によれば、クリーニング手段にて複数のローラ表面を同時にクリーニング手段でき、全体が大きくなるのを回避でき、コンパクト化を図れ、同時に画像形成装置に備えられることで、スペースの有効利用を図り、装置全体のコンパクト化を合わせて図ることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下に本発明のシート搬送装置について、例えば画像形成装置に設けられるシート搬送装置の構成を例に以下に説明する。
【0027】
まず、シート搬送装置を備えてなる電子写真方式の画像形成装置全体の構成を図2に示す構成て説明する。図2において、画像形成装置は、原稿読取部10、画像形成部20、シート給紙部30、シートの排出を含むシート搬送部40を備えている。
【0028】
原稿読取部10は、上部に透明なガラス等からなる原稿台11を有し、この原稿台11の下部に原稿台に載置された原稿を光学系に走査してなる光学スキャナ12が配置されている。光学スキャナ12は、原稿を光照射し露光するランプ13、原稿からの反射光を適宜反射し所望の光路を形成する複数の反射板14,15,16、上記光路の終点であって結像位置に配置され、原稿からの反射光を受光し原稿の光学像を電気的に変換する読取素子(CCD)17、そして上記光路中に配置され原稿からの反射光を上記CCD17上で結像させる結像レンズ18を設けて構成される。
【0029】
上記ランプ13及び反射板14は、一体的に第1の支持部に支持され、原稿台11に対して平行に図中左から右方向に走行されることで、ランプ13にて原稿台11上の原稿を露光しながら光学的に走査する。そして、反射板15及び16は、一体的に第2の支持部に支持され、第1の支持部と同一方向に走行され、その走行速度が第1の走行速度の1/2に決められて光学的に走査する。これにより、CCD17には、原稿の画像が1ライン毎に順次結像されて、画像の濃度に応じた電気信号に変換し、原稿の画像をデジタル的に読取可能にしている。
【0030】
上記原稿読取部10で読取られた画像信号、すなわち画像データは、下部の画像形成部20に送られ、シート上に画像データに応じた可視画像が形成される。この画像形成部20は、上記画像データを受けて、画像形成できるデータに画像処理した後、これを図示していないレーザ走査ユニット(LSU)に供給し、レーザ光にて均一帯電されたドラム形状の感光体21表面に照射する。LSDは、上記画像データに応じてレーザをON−OFF駆動し、レーザビーム光による光像を感光体21表面に照射する。
【0031】
感光体21は、画像形成動作により矢印方向に回転され、上記レーザ光が照射される前に、帯電器22にて決められた極性の電位に帯電される。そしてレーザ光照射後の位置に対向して、レーザ照射にて表面に形成される静電潜像に対して、着色であるトナーを付着させる現像装置23が設けられている。次に感光体21に対向して配置される工程は、転写器24である。転写器24は、後に説明するシートの背面を帯電し、感光体21表面に形成されたトナー像を転写するものである。
【0032】
転写器24を通過する感光体21に対向して、次の画像形成に備えて感光体表面をクリーンな状態にするための除電器25及び図示していないクリーニング装置がそれぞれ配置されている。ここで、転写器24を通過するシートは、転写後に感光体21表面より剥離され、転写されたトナー像を定着するために定着装置26へと送り込まれる。
【0033】
定着装置26は、トナーを溶融させ定着させるための定着温度に加熱制御されるヒートローラと、該ローラに圧接される圧着ローラとから構成されており、シートを適度の圧力で挟持し、トナー像を定着しながらシートの搬送を行う。
【0034】
以上の構成が画像形成部20であり、該画像形成部へとシートを送り込むためのシート給送部30との間を中継するために給紙されたシートを目的の位置へとさらに送り込むシート搬送部40が設けられている。
【0035】
シート搬送部40は、シート給紙部30から給送されるシートを画像形成部20の画像形成位置となる転写器24と対向する転写位置へと送り込むために設けられ、転写後には上記定着装置26を通過したシートをシート排出部へと送り出すか、また一旦シートを送り出す途中でシート搬送を中止し再搬送経路を経由させて再度画像形成位置へと送り戻すように構成されている。
【0036】
本発明については、シート給送部30及びシート搬送部40を含めたシート搬送装置に関するものであり、これらによりシート搬送装置が構成される。
【0037】
まず、シート給紙部30の構成を説明すれば、自動給紙部31及び手差し給紙部32をそれぞれ備えている。自動給紙部31は、多数のシートPを収容してなるトレイ又はカセット33を備え、シートP先端に対応して配置された給紙ローラ(ピックアップローラ)34を設けて構成されている。そして、手差し給紙部32は、シートを1枚又は複数枚載置するトレイ35に対応して給紙ローラ36を設けている。そして、各給紙ローラ34,36に対応させてシートを上述したシート搬送部40へと送り込む送出しローラ37,38が設けられている。
【0038】
上記自動給紙部31においては、収容されたシートが給紙動作時に給紙ローラ34側へと押上げられ、圧接される構成であって、給紙ローラ34の回転により最上部のシートPが給紙される。そして搬送ローラ37へと送られ該搬送ローラ37にてシートの搬送が行われることで、収容されたシートが降下され給紙ローラ34との圧接が解除されるように構成される場合もある。
【0039】
また、手差し給紙部32においても、トレイ35が上下移動可能であって、給紙動作に応答して給紙ローラ36にトレイ35上に載置されたシートを圧接させるように押上げられ、給紙動作が完了(シートPが搬送ローラ38にて搬送される状態)すれば、降下されシート(又はトレイ)と給紙ローラ36の圧接が解除される。
【0040】
以上のようにしてシートは給紙ローラ34又は36にて給紙され、送出しローラ37又は38にて搬送されることで、シート搬送部40へと送り込まれる。
【0041】
シート搬送部40は、最初にシート先端を一旦停止させるレジストローラ41を設けている。このレジストローラ41は、例えば各送出しローラ37,38から搬送されてくるシートの合流部分に設けられ、感光体21上に形成されているトナー像が転写位置に達するタイミングに合わせてシートの搬送開始制御が行われる。
【0042】
レジストローラ41を経由して搬送されるシートは、その先端が転写位置に達するときに、感光体21表面に形成されたトナー画像の先端と一致し、転写器24の作用にてトナー画像が静電的に転写される。そして、転写位置を通過することで、感光体21より剥離され、定着装置26へと送られ、転写後の未定着であるトナー画像が定着される。この定着装置26を通過するシートは、排出経路42を経由し、画像形成終了であれば、そのまま排出ローラ43を介してシート排出部44へと排出処理される。
【0043】
一方、シートへの両面複写を行うような場合には、シートが排出ローラ43にて排出処理されている途中で、シート後端が排出ローラ43の手前で検出され、この時点で排出ローラ43が排出処理時の回転方向と逆方向へと駆動が行われる。これにより、一方の面に画像形成されたシートは、その搬送方向が反転(スイッチバック搬送)され、排出経路42に継続する再搬送経路45へと送り込まれる。再搬送経路45は、排出ローラ43へと向かう排出経路42に対し分岐するように設けられ、先に説明したレジストローラ41に連通するように形成されている。したがって、再搬送経路45を経由することでシートの表裏が反転され、レジストローラ41を介して再度搬送制御される。これにより、先の画像形成面と反対側のシート面に画像形成を行えるため、両面への画像形成を実現できる。
【0044】
上記再搬送経路45には、シートを上記レジストローラ41へと送り込むための複数の戻しローラ46、47、48が配置されている。
【0045】
(本発明のシート搬送装置の好適な実施形態)
以上説明した構成の画像形成装置において、シート搬送装置は、シートを目的の位置へと送るために設けられている。つまり、シートを給紙し、給紙されたシートを転写位置へと、そして転写後に排出部、またはシートの反転搬送を行い再度転写位置へと搬送するようにシート搬送装置が設けられている。特に、本発明のシート搬送装置においは、シート給紙部30及びシート搬送部40を含めた構成である。また電子写真方式の画像形成装置においては、定着装置26もシート搬送装置の一部を構成するもので、シートの搬送経路中に配置されている。
【0046】
そのため、上述したシート搬送装置において、シートを搬送(又は給紙を含む)するためのローラを備える部分において全て適用できる構成であり、以下にその詳細を説明する。
【0047】
本発明の実施形態の説明においては、以下に自動給紙部31における給紙ローラ34と送出しローラ37を対象として説明するが、これに限るものではなく、手差し給紙部32の給紙ローラ36と送出しローラ38を対象とした場合にも適用可能であり、さらに転写器24が転写ローラにて構成されるような場合、この転写ローラと定着装置26、転写ローラとレジストローラ41、あるいは搬送ローラ46,47,48等を対象とするような構成においても適用可能である。
【0048】
そこで、上述したように図1に給紙ローラ34と、搬送ローラ37を含む本発明を適用してなるシート搬送装置の構成を詳細に示した。この図において、シート搬送装置の構成を詳細に説明する。
【0049】
図1は、先に説明したように自動給紙部31の構成を詳細に示したものであって、シートPを多数収容してなるカセット又はトレイ33を備えている。カセット33内には、シートを保持し上下移動可能な載置板33Aが設けられており、下部より載置されたシートを上方へと押上げ、対向配置されている給紙ローラ34へと圧接させるようにしている。
【0050】
そして、カセット33には、給紙方向先端であって、収容されたシートPの両角部分に分離爪33B等が設けられている。この分離爪は周知の構成であり、給紙ローラ34の回転にて最上部シートが給紙されると、両角部分で分離爪を乗り越える時にシートが撓み(湾曲し)、次のシートとの分離を捌き作用等にて行い1枚給紙を行うものである。
【0051】
したがって、給紙ローラ34が回転されると最上部の圧接されたシートPの1枚給紙を実現して送り出すことができる。この給紙されたシートPは、シート搬送方向の下流側に位置した送出しローラ37へと搬送される。送出しローラ37にて搬送されるシートPは、上述したように手差し給紙部32から給紙されるシートと同様にレジストローラ41へと送り込まれる。
【0052】
送出しローラ37は一対のローラから構成されており、シートを搬送するためにゴム等の摩擦抵抗の高い部材にて形成され、回転駆動されてなるローラ37aと、該ローラに圧接され従動回転されるローラ37bとから構成されている。
【0053】
上記給紙ローラ34及び送出しローラ37は、シートと圧接して安定した給紙、搬送を行うために先に説明したように摩擦抵抗の高い部材に構成されている。特に送出しローラ37の駆動側のローラ37aは、給紙ローラ34と同様にゴム等の部材にて形成されている。そのため、シートを搬送することで、紙粉等が付着しやすくなる。
【0054】
本発明においては、隣接して配置されている複数のローラ、つまり給紙ローラ34と送出しローラ37の駆動側ローラ37aとの間に架橋するようにしてクリーニング手段であるクリーニングローラ1を設けている。図1に示すようにクリーニングローラ1と接する各ローラ34、37は、それぞれ同一方向に回転されている。その間に本発明のクリーニングローラ1を配置している。
【0055】
また本発明のクリーニングローラ1は、それ自身駆動機構を備えない回転可能に支持されている。そして、クリーニングローラ1は、給紙ローラ34及び送出しローラ37(駆動側のローラ37a)に付着する紙粉等の汚物をクリーニング(清掃)するために、例えば高摩擦部材や、粘着性の部材にて構成すると効果的でもある。
【0056】
上記クリーニングローラ1は、給紙ローラ34及び送出しローラ37(駆動側のローラ37a)のそれぞれに接触部2、3の位置で圧接するように設けられている。そのため、被クリーニングローラである各ローラ34、37の回転により従動回転される。
【0057】
ここで、本発明におけるクリーニングローラ1は、上述したような高摩擦部材等にて構成することなく、以下に示すような理由により充分にクリーニング効果を望める。つまり、同一方向に回転駆動される給紙ローラ34と、送出しローラ37(駆動側のローラ37a)との間に回転可能に支持され、互いの間に架橋され、圧接されるように構成することで両ローラ表面のクリーニング効果を期待できる。
【0058】
まず、給紙ローラ34に着目すると、クリーニングローラ1が圧接することで、給紙ローラ34の接触部2の位置に凹部が形成される。接触部2での凹部は、給紙ローラ34の回転により順次移動する。つまり、給紙ローラ34の外周面が、クリーニングローラ1と順次圧接され、その圧接した部分が順次移動していくことによる。また、送出しローラ37側においても同様であり、クリーニングローラ1と圧接する接触部3に凹部が形成され、これが回転により順次移動していく。
【0059】
上述した回転により、給紙ローラ34及び送出しローラ37(駆動側のローラ37a)の表面のある一部分に着目すれば、その一部分は、回転と共に、クリーニングローラ32に近づき、それに伴ってクリーニングローラ1から受ける圧力も徐々に高くなる。これにより接触部2、3で凹部が形成される。そして、クリーニングローラ1に圧接されている間は、高い圧力が保持される。その後、その一部分がクリーニングローラ1を通過、つまりクリーニングローラ1との圧接状態が解かれると、クリーニングローラ1にて作用されていた圧力が急激に低下する。これにより、給紙ローラ34及び送出しローラ37(駆動側のローラ37a)には、所謂しごき作用が生じ、その表面に付着していた紙粉等が脱落し、クリーニングされる。
【0060】
以上の構成及び作用から、クリーニングローラ1を回転駆動させる機構が必要なくなり、その構成が簡単になる。つまり、圧接する給紙ローラ34及び送出しローラ37(駆動側のローラ37a)の回転により、クリーニングローラ1が従動回転される構成であることが望ましく、別途駆動源を用いる必要がなく、コスト低減及び回転負荷等を縮小することができる。
【0061】
また、本発明の上述したシート搬送装置の実施形態においては、給紙ローラ34及び送出しローラ37(駆動側のローラ37a)との間にクリーニング手段であるクリーニングローラ1を設けるようにしている。この1個のクリーニングローラ1に対して適用される被クリーニングローラの個数としては2個である。しかし、このような個数に限ることなく、2個を越えるような場合にもて適用可能である。これは、本発明において説明したシート搬送装置において、給紙ローラ34及び送出しローラ37(駆動側のローラ37a)、またレジストローラ41を含めて一つのクリーニングローラ1と接触させるように構成することも可能である。
【0062】
例えば、クリーニングローラ1は、隣接する各被クリーニングローラに対して接触するように配置されるものであって、クリーニングローラ1の径、各被クリーニングローラの配置間隔とを考慮して配置すればよく、2個、または3個以上の被クリーニングローラのクリーニングを1つのクリーニングローラ50にて行うことができる。
【0063】
そのため、シート搬送装置を構成しシートを給紙、搬送するためのローラに対し、クリーニング手段を必要とした場合、必要となるクリーニング手段を最小限、つまり個数を削減できる。これにより、シート搬送装置の構成を簡単にし、コンパクト化が可能となり、画像形成装置にそのまま適用することで、装置全体が大きくなるのを避け、コンパクト化を図ることができる。
【0064】
(本発明のクリーニング手段の支持構成)
本発明のシート搬送装置に備わるクリーニング手段であるクリーニングローラ1は、上述したように回転可能に支持されている。その支持構成の一例を以下に説明する。
【0065】
クリーニングローラ1は、図3に示すように回転可能に支持するための回転軸1Aに、例えば給紙ローラ34及び送出しローラ37(駆動側のローラ37a)と接触しクリーニング処理するためにゴム等のクリーニング部1Bを設けて構成される。また、回転軸1Aとクリーニング部1Bとを同一部材にて一体成型して構成されることもある。このような場合には、硬質部材(例えば硬質樹脂や金属等)等にてクリーニングローラを一体成型することができる。
【0066】
上記回転軸1Aは、その両端が、上記給紙ローラ34及び送出しローラ37(駆動側のローラ37a)が回転可能に支持されてなる両側の同一支持フレーム4に軸受5を介して回転可能に支持される。この軸受5におては、少なくとも回転軸1Aを回転可能に支持すると共に、給紙ローラ34及び送出しローラ37(駆動側のローラ37a)にクリーニングローラ1が圧接される方向に移動可能になるように支持している。つまり、クリーニングローラ1は、給紙ローラ34と送出しローラ37(駆動側のローラ37a)と接する位置と離間する位置の範囲で移動可能に上記軸受5に支持されている。
【0067】
また、支持フレーム4には、回転軸1Aを給紙ローラ34及び送出しローラ37(駆動側のローラ37a)へと圧接するように加圧スプリング(バネ)6が設けられている。
【0068】
以上のような支持構成において、クリーニングローラ1は、給紙ローラ34及び送出しローラ37(駆動側のローラ37a)に加圧スプリング6の作用により適度に圧接される。これにより、クリーニングローラ1が、給紙ローラ34及び送出しローラ37(駆動側のローラ37a)に圧接されることで、より効果的にクリーニングを行える。
【0069】
上記加圧スプリング6は、給紙ローラ34及び送出しローラ37(駆動側のローラ37a)にクリーニングローラ1を圧接させるようにするための付勢手段である。そのため、クリーニングローラ1が圧接する上記給紙ローラ34及び送出しローラ37(駆動側のローラ37a)の軸が有している遊びを吸収することができる。よって、各被クリーニングローラに過度の圧力がかかるのを防止でき、各ローラの耐久性等が向上すると同時に安定したクリーニング作用を望める。
【0070】
また、クリーニングローラ1を回転可能に支持するための部分としては、給紙ローラ34及び送出しローラ37(駆動側のローラ37a)と同様の支持フレーム4を兼用することができるため、別途専用の支持フレーム等を設ける必要がなく、コンパクト化が可能になる。
【0071】
なお、図3の構成によれば、クリーニングローラ1の下部、つまり重力方向における下部位置に、除去された紙粉等を受ける回収部7が対応して設けられている。この回収部7は、回転軸1Aの一端部側に設けるように図示しているが、例えば回転軸1A方向に、除去された紙粉等の付着物が搬送されるような場合に好適である。しかし、除去された紙粉等の付着物が、そのまま落下するような場合には、図1において、回転軸1A方向に沿って長手方向全長に回収部7を配置するようにしてもよい。
【0072】
(画像形成装置に適用した好適な実施形態)
本発明のシート搬送装置を図2に示すような画像形成装置に適用して好適な実施形態を図3の参照して説明する。つまり、クリーニング手段は、シート搬送を目的として設けられている被クリーニングローラに対して当接するようにして圧接されている。
【0073】
常時クリーニング手段であるクリーニングローラ1が給紙ローラ34等に圧接され状態が、給紙ローラ34が回転していない待機中等において維持される。そのローラ同士が当接する当接部2,3では、先に説明したように凹部が形成され、その状態が長時間維持されると、給紙ローラ34が変形し凹部が元の形状に復帰しないことが危惧される。
【0074】
これにより、給紙ローラ34、送出しローラ37等の寿命が正規の時間よりも短くなり短期間に交換等が強要されることになる。このような不具合を解消することを目的とした好適な実施形態を以下に説明する。これにより、給紙ローラ等によるシートの送りを常時安定させることができる。
【0075】
そこで、図3の構成において、加圧スプリング7の付勢力に抗して回転軸1Aを移動させ、クリーニングローラ1と給紙ローラ34及び送出しローラ37(駆動側のローラ37a)との圧接、つまり接触状態を解除し離間させるための解除手段を構成するソレノイド8を回転軸1Aに連結するようにして設けている。例えば、ソレノイド8を通電(ON)すれば、上記加圧スプリング6にてクリーニングローラ1を給紙ローラ34及び送出しローラ37(駆動側のローラ37a)へと圧接させるように構成されており、非通電(OFF)状態で、加圧スプリング6の付勢力に抗してクリーニングローラ1が、給紙ローラ34及び送出しローラ37(駆動側のローラ37a)から離間されるように構成されている。
【0076】
そこで、ソレノイド8を制御することによる好適な制御手段の一実施態様を図4を参照して以下に説明する。上記ソレノイド8を制御するための制御手段は、図2に示すような画像形成装置本体に備わる制御手段であり、画像形成動作に関連させるようにして制御するものである。
【0077】
まずその一実施態様を以下に説明する。画像形成装置本体が待機状態においては、ソレノイド8は制御手段にて非通電状態となり、これによりクリーニングローラ1と給紙ローラ34及び送出しローラ37(駆動側のローラ37a)とが離間された状態に維持されている。
【0078】
そこで、画像形成装置における印字要求、つまり外部またはスキャナ部12にて読取られた画像データを印刷するための印字要求(画像形成要求)がなされると(S1)、ソレノイド8が通電(S2)される。これにより、加圧スプリング6の作用により、クリーニングローラ1を給紙ローラ34及び送出しローラ37(駆動側のローラ37a)に圧接させる。そして、シートPの給紙、搬送、スキャナ部12による読取りのための開始処理(S3)が行われる。
【0079】
この画像形成処理の開始により、給紙ローラ34及び送出しローラ37(駆動側のローラ37a)が回転されることで、これと接触するクリーニングローラ1によるクリーニング処理が実現される。
【0080】
そして、次に継続する印刷処理動作の存在が確認(S4)され、もし継続する印刷処理が存在する場合には、ステップS3による処理を順次実行する。その結果、給紙ローラ34及び送出しローラ37(駆動側のローラ37a)表面がクリーニングされ、常時安定したシートPの送りを行うことが可能となる。シートPは送出しローラ37を経由し、さらにレジストローラ41を介して画像形成位置へと送り込まれる。このようなシートの搬送におけるシート搬送不良が抑制され、常時安定したシート送りを実現できる。
【0081】
上記印刷処理の継続についての確認において、継続しない場合には、ソレノイド8の通電を非通電状態(OFF)にする。これにより、加圧スプリング6の付勢力に抗して、クリーニングローラ1を、給紙ローラ34及び送出しローラ37(駆動側のローラ37a)より離間させ(S5)、次の印刷処理のために画像形成装置本体が待機される。
【0082】
以上の処理において、クリーニングローラ1は、印刷処理が開始されるときに、給紙ローラ34及び送出しローラ37(駆動側のローラ37a)と接触され、それ以外の待機状態におては、離間される。つまり、この実施形態においては、画像形成時においてクリーニングローラ1を給紙ローラ34等に接触させ、それ以外の非画像形成時には、離間させる構成である。
【0083】
そのため、給紙ローラ34及び送出しローラ37(駆動側のローラ37a)の同一個所と常時圧接して、そのローラ表面が変形し、給紙、搬送不良が生じるのを防止でき、ローラ自身の寿命等を延長させることができる。また、印刷処理が開始されることで、クリーニング処理が行われるため、常に安定した状態を維持でき、シートの送りを安定させることができる。
【0084】
上述したソレノイド8への通電制御を行う制御手段は、印刷処理を実行する際に行うようにしているが、これに限ることなく、シートPの送りが、所定枚数を実行した時点で一定時間クリーニング処理を行うようにしてもよい。このような構成によれば、印刷処理の開始時に頻繁に行うことなく、決められた期間毎に処理できる。その結果、給紙ローラ34及び送出しローラ37(駆動側のローラ37a)のクリーニングローラ1との接触する不要な摩耗を防止でき、合わせてクリーニングローラ1の摩耗等も軽減でき、合わせて各ローラの耐久性の向上ともなる。
【0085】
さらに、上記制御手段は、画像形成装置の電源た投入された時点でクリーニング処理が実行されるように構成してもよい。つまり、画像形成装置を利用するために、電源を投入した時点で、一定時間クリーニングローラ1が給紙ローラ34等に接触するようにし、電源投入時のウォームアップ中に、クリーニング処理を実行できる。そのためにも、電源投入により制御手段にて給紙ローラ34、送出しローラ37等の被クリーニングローラを一定時間回転駆動させる。
【0086】
このような構成によれば、当然クリーニング処理が電源投入時点のウォームアップ中に行え、ウォームアップ完了後には、そのまま画像形成動作を開始できると同時に、頻繁に被クリーニングローラ等に圧接されることがないため、該ローラの耐久性を向上でき、安定したシート搬送を望める。
【0087】
なお、クリーニング手段であるクリ−ニングローラ1を接離自在にするための解除手段は、ソレノイド8に限るもんではなく、モータ等の駆動源を用いて回転カムを用いてクリーニングローラ1の軸1Aを移動させるようにしてもよい。また、ソレノイド8をONした状態で、加圧スプリングに抗してクリーニングローラ1を給紙ローラ34等に当接させる構成として説明したが、その逆、つまりソレノイド8をOFFすることで、加圧スプリング8にてそのまま給紙ローラ34等に当接させるようにしてもよい。これは、適宜設計すればよい。
【0088】
また、解除手段によるクリーニングローラ1を接離させる構成は、加圧スプリング8を設けることが必須の構成要件ではなく、クリーニングローラ1を通常は給紙ローラ34、送出しローラ37から離間するように設け、上記解除手段であるソレノイド8が通電されるときに、給紙ローラ34、送出しローラ37に当接させるように構成することもできる。
【0089】
(クリーニング手段の各種実施態様)
上述した本発明のシート搬送装置によれば、そのクリーニング手段としてクリーニングローラ1を例に説明した。このようなクリーニング手段でなく、本発明に好適な他のクリーニング手段の各種の実施態様を以下に説明する。
【0090】
クリーニング手段としてクリーニングローラ1を設ける場合、例えば給紙ローラ34及び送出しローラ37(駆動側のローラ37a)に圧接させるようにしている。これは、接触部2、3での接触面積を広く(接触する部分が多くなる)することでより高いクリーニング効果を期待できる。そのため、図3にて説明したように、加圧スプリング8等を設けることで、適度の圧接状態を維持し、クリーニング効果を高めるようにしている。
【0091】
そのため、その接触部2及び3での接触圧を高くすることで、給紙ローラ34及び送出しローラ37(駆動側のローラ37a)またクリーニングローラ1の摩耗等による耐久性に問題が残る。つまり、クリーニング効果を高めるために、圧接力を強めると、摩耗が早くなる傾向にある。その結果、各ローラの交換等の周期が早くなり、耐久性が落ち、寿命が低下する。
【0092】
そこで、クリーニング効果を期待できる程度に、給紙ローラ34及び送出しローラ37(駆動側のローラ37a)との接触部分を大きくでき、さらに圧接力を高まることなく、充分にクリーニング効果を期待できる実施態様を以下に説明する。
【0093】
その一つの実施態様としては、クリーニング手段をクリーニングブラシ構成とする。このクリーニングブラシ構成のクリーニング手段は、その外周はローラ構成であり、例えばロール形状の表面にブラシを植毛して構成できる。また、回転軸1Aに、クリーニング部1Bとして、帯び形状に植毛されたブラシを設けたものを、螺旋形状に巻き付けて構成することもできる。このようなものは周知の構成ものをそのまま用いることができる。
【0094】
つまり、図1において給紙ローラ34及び送出しローラ37(駆動側のローラ37a)と接触部2、3で接する部分がブラシ形状のものでよく、ローラ形状に形成されておればよい。以下、これをローラブラシと呼ぶ。
【0095】
このローラブラシを回転可能に図3に示した支持構成とすることで回転可能に維持され、給紙ローラ34及び送出しローラ37(駆動側のローラ37a)と、接触部2、3の位置でそれぞれブラシが接する。これにより、給紙ローラ34及び送出しローラ37(駆動側のローラ37a)の表面を、ブラシでクリーニングできる。
【0096】
この場合、給紙ローラ34及び送出しローラ37(駆動側のローラ37a)との圧接力に左右されることなく、ブラシが接する長さによりクリーニング効果が期待できる。そのため、給紙ローラ34及び送出しローラ37(駆動側のローラ37a)等の摩耗を抑制し、耐久性を向上させることができる。
【0097】
上記ローラブラシ構成であれば、ブラシの硬度、毛の長さに基づいて、給紙ローラ34及び送出しローラ37(駆動側のローラ37a)等の被クリーニングローラとの接触ニップ幅(長さ、面積等)を任意に設定でき、またそのための調整も簡略化でき、クリ−ニング効果の増大を図ることができる。また、加圧スプリング6等を設ける必要もなくなり、構成の簡略化を行える。
【0098】
また、クリーニング手段の他の実施態様について図5を参照して説明する。図5は、回転により除去した紙粉等の付着物を一方向へと搬送し、回収できるようにしたものである。
【0099】
図5に示すように、クリーニング手段は、コイルスプリング構成のクリーニング手段を示している。コイルスプリング9は、その両端部が回転可能に支持されている。このような、コイルスプリング9によれば、先に説明したクリーニングローラ1による外周面が単純な円筒型形状と比較して、給紙ローラ34及び送出しローラ37(駆動側のローラ37a)との接触面積、接触部分が非常に小さくなる。この結果、給紙ローラ34及び送出しローラ37(駆動側のローラ37a)等の被クリ−ニングローラとの圧接による摩耗速度を鈍化でき、耐久性を向上できる。
【0100】
しかも、図5において、コイルスプリング8がA方向に従動回転されると、その巻き方向により、例えば給紙ローラ34及び送出しローラ37(駆動側のローラ37a)から除去される紙粉等が矢印B方向に合わせて搬送されることになる。そのため、図3に示すように紙粉等の付着物を回収する回収部7をローラの一端部側に設けることができる。
【0101】
このような作用及び効果を期待できるクリーニング手段としては、コイルスプリング9に限るものではない。例えば、クリーニングローラ1の外周表面に螺旋形状(スパイラル形状)に溝を設ける。また、クリーニングローラ1として、給紙ローラ34等の被クリーニングローラと接する部分をスパイラル形状のスクリュー構成とすることもできる。このような構成とすることで、給紙ローラ34及び送出しローラ37(駆動側のローラ37a)とが接触する接触面積(接触部分)を軽減でき、耐久性を向上できる。
【0102】
しかも、図5に示すようにA方向の回転に対して、クリーニングした付着物をB方向へと移動させることができる。これにより、回収部7をローラの一端部側に設けることができ、シート搬送装置のコンパクト化を一層促進できる。
【0103】
また、回収部7については、一端部に設けることでよく、さらに各クリーニング手段に対応して設けられる複数の回収部を連結し、1ヶ所に全てを回収する構成が簡単になる。
【0104】
【発明の効果】
本発明のシート搬送装置によれば、クリ−ニング手段を隣接するシート送りを目的とる複数のローラ(被クリーニングローラ)に対して接触するように設けることで、各ローラに個々にクリーニング手段を設ける必要がなく、一つのクリーニング手段にて複数の被クリーニングローラ表面をクリーニングできる。
【0105】
これにより、クリ−ニング手段を削減でき、コスト低減と同時にシート搬送装置のコンパクト化、さらに画像形成装置に備えることで画像形成装置自身のコンパクト化を合わせて行える。
【0106】
また、クリーニング手段を必要に応じて被クリーニングローラに対して接離可能に設けることで、無駄に接触することによる被クリーニングローラの変形、送り不良等を防止でき、長寿命化を可能にでき、長期間安定したシートの送りを期待できる。
【0107】
例えば、画像形成装置における画像形成時に対応してクリーニング処理を行え、その他待機中での接触を回避することで被クリーニングローラの変形、搬送不良を抑制できる。さらに、電源投入時、あるいは画像形成回数にて接離させることでも、接触期間を短縮し、効率よいクリーニング処理を実現でき、ローラの耐久性の向上、シート搬送を長期間安定させることが可能となる。
【0108】
さらに、クリーニング手段としてコイルスプリング、スパイラル形状の部材を設けることで、被クリーニングローラとの接触部を削減でき、摩耗による耐久性の低下を抑制でき、除去物を一方向に回収することが可能となり、そのための特別の手段を設ける必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクリーニング手段を備える好適な実施形態を説明するためのシート搬送装置の一構成例を示す構造図である。
【図2】図1に示すシート搬送装置を備える画像形成装置全体の構成を示す図である。
【図3】本発明のシート搬送装置にかかるクリーニング手段の支持構成の一例を示す断面図である。
【図4】本発明のシート搬送装置を備えた画像形成装置におけるクリーニング手段の制御動作の一例を示す制御フローチャートである。
【図5】本発明のクリーニング手段における別の実施態様を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 クリーニングローラ(クリーニング手段)
1A 回転軸
1B クリーニング部
2 接触部
3 接触部
4 支持フレーム
5 軸受
6 加圧スプリング(付勢手段)
7 回収部
8 ソレノイド
9 コイルスプリング(クリーニング手段)
31 自動給紙部
32 手差し給紙部
34 給紙ローラ(被クリーニングローラ)
36 給紙ローラ(被クリーニングローラ)
37 送出しローラ(被クリーニングローラ)
37a 駆動側のローラ((被クリーニングローラ))
38 送出しローラ(被クリーニングローラ)
41 レジストローラ
46 搬送ローラ
47 搬送ローラ
48 搬送ローラ

Claims (7)

  1. シートを目的の位置へと送るためにローラを複数配置してなるシート搬送装置であって、
    回転駆動され、シートを1枚ずつ給紙する、ゴムで形成された給紙ローラと、
    上記給紙ローラに隣接して配置されるとともに上記給紙ローラと同方向に回転駆動され、該給紙ローラによって給紙されたシートを送り出す、ゴムで形成された送出しローラと、
    上記給紙ローラおよび送出しローラのそれぞれに接触し、従動回転するクリーニングローラと、
    上記クリーニングローラを上記給紙ローラおよび送出しローラに圧接するように付勢する加圧スプリングとを備え、
    上記クリーニングローラが、上記給紙ローラおよび送出しローラに対して接触または離間する方向に移動可能に設けられ、上記加圧スプリングによって上記給紙ローラおよび送出しローラに圧接されることにより該給紙ローラおよび送出しローラに凹部を形成することを特徴とするシート搬送装置。
  2. 上記加圧スプリングの付勢方向に抗して上記クリーニングローラを移動させ、上記クリーニングローラと上記給紙ローラおよび送出しローラとの接触を解除する解除手段と、
    該解除手段を制御することで必要に応じて上記クリーニングローラを上記給紙ローラおよび送出しローラに対して接離自在に制御する制御手段と、を備えることを特徴とする請求項1記載のシート搬送装置。
  3. 画像形成動作を実行するためにシートを画像形成位置へと送り込むために複数のローラを配置してなるシート搬送装置を備える画像形成装置であって、
    上記シート搬送装置は、
    回転駆動され、シートを1枚ずつ給紙する、ゴムで形成された給紙ローラと、
    上記給紙ローラに隣接して配置されるとともに上記給紙ローラと同方向に回転駆動され、該給紙ローラによって給紙されたシートを送り出す、ゴムで形成された送出しローラと、
    上記給紙ローラおよび送出しローラのそれぞれに接触し、従動回転するクリーニングローラと、
    上記クリーニングローラを上記給紙ローラおよび送出しローラに圧接するように付勢する加圧スプリングとを備え、
    上記クリーニングローラが、上記給紙ローラおよび送出しローラに対して接触または離間する方向に移動可能に設けられ、上記加圧スプリングによって上記給紙ローラおよび送出しローラに圧接されることにより該給紙ローラおよび送出しローラに凹部を形成することを特徴とする画像形成装置。
  4. 上記クリーニングローラと上記給紙ローラおよび送出しローラとの接触を解除させる解除手段と、
    該解除手段を介して必要に応じて上記クリーニングローラを上記給紙ローラおよび送出しローラに対して接離自在に制御してなる制御手段とを備えたことを特徴とする請求項記載の画像形成装置。
  5. 上記制御手段は、画像形成時に上記解除手段を制御して上記クリーニングローラを上記給紙ローラおよび送出しローラに圧接させ、非画像形成時に上記解除手段を制御して上記クリーニングローラを上記給紙ローラおよび送出しローラから離間させることを特徴とする請求項記載の画像形成装置。
  6. 上記制御手段は、画像形成動作の回数が決められた回数になれば、上記クリーニングローラを上記給紙ローラおよび送出しローラに圧接させ、一定時間後に離間させることを特徴とする請求項記載の画像形成装置。
  7. 上記制御手段は、画像形成装置の電源投入時に応答して一定時間、上記クリーニングローラを上記給紙ローラおよび送出しローラに接触させ、その後に離間させることを特徴とする請求項記載の画像形成装置。
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