JP2003233227A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003233227A
JP2003233227A JP2002035768A JP2002035768A JP2003233227A JP 2003233227 A JP2003233227 A JP 2003233227A JP 2002035768 A JP2002035768 A JP 2002035768A JP 2002035768 A JP2002035768 A JP 2002035768A JP 2003233227 A JP2003233227 A JP 2003233227A
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heat
recording material
conveying
image forming
forming apparatus
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JP2002035768A
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English (en)
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Kohei Koshida
越田  耕平
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Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置の大型化を招くことなく消費電力の低減
化を図りつつ、定着後の記録材の熱による弊害を防止で
き、又、記録材上の未定着像を定着処理する際のエネル
ギ効率の向上を図ることができる画像形成装置を提供す
る。 【解決手段】 冷却搬送手段7の一方の回転体である第
一吸熱ローラ71が、芯金711と芯金711の外周面
に被覆されて形成された弾性層712と弾性層712の
外周面に被覆して形成された高熱伝導層713とを有し
て構成され、第一吸熱ローラ71に圧接する第一ヒート
パイプ72が、第一吸熱ローラ71に対して熱を直接的
若しくは間接的に伝導し第一吸熱ローラ71の軸線に略
平行な軸線周りに所定位置で回転する熱伝導性部材であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複合機、複写機、
プリンタ、ファックス等の画像形成装置に関し、特に、
熱により画像が定着された記録材の表裏を反転し該記録
材に画像形成して該記録材の両面に画像形成可能な電子
写真方式の画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図15は、従来の画像形成装置の一例と
してのデジタル複写機101を示す断面図である。
【0003】デジタル複写機101は、図15に示すよ
うに、潜像たる静電潜像を担持する潜像担持体たる感光
体ドラム312と、感光体ドラム312上の静電潜像を
現像剤像たるトナー像として可視化する現像手段たる現
像器315と、該トナー像を未定着画像として記録材P
に転写する転写手段たる転写帯電器319と、記録材P
上のトナー像を加熱することにより記録材Pに定着させ
る定着手段たる定着器325とを備えている。
【0004】デジタル複写機101にあっては、操作部
(図示せず)で片面コピーモードが選択された場合、ト
ナー像が定着された記録材Pは、ストレート排紙パス5
0aを経由して、排出ローラ330により排紙トレイ3
31上に排出される。
【0005】一方、上記操作部(図示せず)で両面コピ
ーモードが選択された場合、1面目のトナー像が定着さ
れた記録材Pは、反転搬送パス50bを経由して反転部
50dに一旦引き込まれた後、反転ローラ328の逆転
により両面搬送パス50eを経由することで、上下が反
転した状態で再び画像形成部に供給され、2面目の画像
が形成される。
【0006】両面のトナー画像が定着された記録材P
は、ストレート排紙パス50aを経由して、排出ローラ
330により排紙トレイ331上に排出される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来の画像形成装置では、連続モードで排紙トレイに記
録材が積載される場合、定着器の定着ローラにより加熱
された記録材が十分に冷却しきらないと、記録材間で溶
融トナーによる接着が生じてしまう場合があった。
【0008】両面コピーモードにおいては、定着ローラ
により加熱された記録材が十分に冷却しきらない状態で
再び画像形成部に供給される場合があると、記録材から
の放熱により現像器内のトナーが昇温して帯電性が劣化
し、画像濃度が薄くなる等の画像異常が発生する虞れが
あった。
【0009】又、両面コピー時の記録材からの放熱によ
り、現像器内のトナーが溶融点以上に昇温する場合があ
ると、溶融トナーが現像スリーブや現像ブレードに融着
して現像スリーブ上のトナーコート量が不均一となり、
濃度ムラや画像スジ等の画像異常が発生する虞れがあっ
た。
【0010】更に、溶融トナーが現像器のアジテータや
クリーナのスクリューといったトナー搬送部材に融着す
る場合があると、トナー搬送を阻害したり、駆動負荷の
上昇による動作不良を引き起こしたりする虞れもあっ
た。
【0011】特に、近年の画像形成装置の高速化に伴
い、定着ローラを通過した記録材が連続排出される時間
や再び画像形成部に到達するまでの時間が短くなり、記
録材の熱が機内に拡散されて冷やされる時間が減るた
め、排紙トレイ積載時の記録材の蓄熱や単位時間当たり
に現像器やクリーナ内のトナーに付与される熱量はます
ます増大する傾向にある。
【0012】これらの記録材の熱に起因する排紙接着、
現像器やクリーナ内のトナーの昇温問題を解決するため
に、従来から定着ローラの下流の搬送経路に記録材冷却
手段を配設する種々の技術が提案されてきた。
【0013】その一例として、定着ローラの下流にファ
ン等の送風手段を配設し、記録材に対して直接冷却風を
吹き付けて冷却する手法があるが、ファンの送風量が強
すぎると、冷却風によってシート状の記録材がばたつ
き、紙折れ、紙シワ、ジャム等の搬送不良が発生する虞
れがあるばかりか、冷却風が定着部にまわり込んで、定
着部の温度を下げてしまうといった弊害があった。更
に、ファンの配置による大型化や、消費電力の観点から
も悪影響を及ぼしていた。
【0014】又、他の一例として、定着ローラの下流に
ヒートパイプ等の熱伝導手段を配設し、記録材に対して
直接接触することにより吸熱を行い、紙搬送領域とは独
立した空間に配設した放熱部をファン等の送風手段で冷
却する手法もあるが、熱伝達部の接触面積はヒートパイ
プの径により制限されてしまうため、その冷却能力には
限界が生じてしまうか、装置の大型化を招いてしまって
いた。
【0015】ここでも、図16に示すようにヒートパイ
プ62の少なくとも一端に複数枚の放熱フィン63を設
け、当該放熱フィン63に冷却媒体、例えば冷却空気を
供給するための冷却ファン61を設ける構成が公知であ
り、一般的であるが、大型化や、消費電力の観点からも
悪影響を及ぼしていた。
【0016】一方、未定着画像が形成された記録材の定
着においては、低消費電力化やプリントスピードアップ
の時代背景の中、効率よく必要なだけのエネルギを付与
することが必要条件となってきた。
【0017】更に、記録材の種類も坪量が300g/m
2といった厚紙等にも使用される場合が多くなってき
た。
【0018】しかしながら、このような厚紙を使用した
場合や、未定着画像が多く転写された場合において、定
着手段から与えなければならないエネルギ量は多く必要
で、エネルギ付与不足による定着不良といった問題が生
じていた。
【0019】そこで、本発明は、装置の大型化を招くこ
となく消費電力の低減化を図りつつ、定着後の記録材の
熱による弊害を防止でき、又、記録材上の未定着像を定
着処理する際のエネルギ効率の向上を図ることができる
画像形成装置の提供を目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本出願によれば、上記目
的は、潜像を担持する潜像担持体と、該潜像担持体上の
潜像を現像剤像として可視化する現像手段と、該現像剤
像を未定着画像として記録材に転写する転写手段と、該
未定着画像を加熱することにより上記記録材に定着させ
る定着手段とを備える画像形成装置において、定着手段
に対する記録材の導入又は排出のための記録材搬送路で
互いに圧接して搬送ニップ領域を形成し回転し該搬送ニ
ップ領域で記録材を挟持搬送する一対の回転体である搬
送部材と、該搬送部材の一方の回転体に対して熱を直接
的若しくは間接的に伝導し該一方の回転体の軸線に略平
行な軸線周りに所定位置で回転する熱伝導性部材とを備
え、上記搬送部材は、上記一方の回転体が芯金と該芯金
の外周面に被覆されて形成された弾性層と該弾性層の外
周面に被覆して形成された高熱伝導層とを有して構成さ
れているという第一の発明によって達成される。
【0021】又、本出願によれば、上記目的は、第一の
発明において、熱伝導性部材は、軸線方向での記録材通
紙領域が搬送部材の一方の回転体からの熱を吸熱するよ
うになっているという第二の発明によっても達成され
る。
【0022】更に、本出願によれば、上記目的は、第二
の発明において、搬送部材は、定着手段に対して記録材
搬送方向下流側の記録材搬送路に設けられているという
第三の発明によっても達成される。
【0023】又、本出願によれば、上記目的は、第二の
発明において、熱伝導性部材は、搬送部材の一方の回転
体から吸熱された熱が定着手段に対して記録材搬送方向
上流側の領域に伝熱されるようになっているという第四
の発明によっても達成される。
【0024】更に、本出願によれば、上記目的は、第一
の発明において、熱伝導性部材は、軸線方向での記録材
通紙領域が放熱するようになっているという第五の発明
によっても達成される。
【0025】又、本出願によれば、上記目的は、第五の
発明において、搬送部材は、定着手段による定着位置と
転写手段による転写位置との間の記録材搬送路に設けら
れているという第六の発明によっても達成される。
【0026】更に、本出願によれば、上記目的は、第五
の発明において、熱伝導性部材は、定着手段からの熱が
伝熱されるようになっているという第七の発明によって
も達成される。
【0027】又、本出願によれば、上記目的は、第一の
発明において、搬送部材は、一方の回転体の高熱伝導層
が金属皮膜であるという第八の発明によっても達成され
る。
【0028】更に、本出願によれば、上記目的は、第一
の発明乃至第八の発明のいずれかにおいて、熱伝導性部
材は搬送部材の他方の回転体を兼ねているという第九の
発明によっても達成される。
【0029】又、本出願によれば、上記目的は、第一の
発明乃至第八の発明のいずれかにおいて、搬送部材は、
他方の回転体がゴムローラであり、熱伝導性部材はゴム
ローラとは別に上記搬送部材の一方の回転体に圧接して
設けられているという第十の発明によっても達成され
る。
【0030】更に、本出願によれば、上記目的は、第一
の発明乃至第九の発明のいずれかにおいて、搬送部材
は、他方の回転体が高熱伝導層を有して形成された搬送
ベルトであるという第十一の発明によっても達成され
る。
【0031】又、本出願によれば、上記目的は、第十一
の発明において、搬送ベルトの高熱伝導層は金属薄膜で
あるという第十二の発明によっても達成される。
【0032】更に、本出願によれば、上記目的は、第十
一の発明又は第十二の発明において、搬送ベルトは熱伝
導性部材によって回転可能に支持され、該熱伝導性部材
は搬送部材の一方の回転体に対して熱を上記搬送ベルト
を介して伝導するようになっているという第十三の発明
によっても達成される。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に関し
て、添付図面に基づき説明する。
【0034】(第一の実施形態)先ず、本発明の第一の
実施形態について説明する。
【0035】図1は、本実施形態にかかる画像形成装置
の一例たるデジタル複写機1の概略構成を示す図であ
る。
【0036】デジタル複写機1本体は、図1に示すよう
に、原稿の画像を読み取るリーダ2と、記録材Pに画像
を形成するプリンタ3とから構成される。
【0037】リーダ2には、積載された原稿をリーダ2
の所定位置に順次給送する自動原稿送り装置4が接続さ
れている。
【0038】複数枚の原稿束は、自動原稿送り装置4の
原稿積載台401上に、先頭ページの画像面を上にして
積載され、原稿給紙ローラ402の回転駆動によって、
最上紙から順にリーダ2へ給送される。
【0039】リーダ2に給紙された原稿は、画像面を下
にして原稿ガラス201上に積置され、リーダ2による
画像読み取りが行われる。
【0040】リーダ2による画像読み取りは、照明ラン
プ202で原稿を照射し、原稿からの反射光を反射ミラ
ー203,204,205とレンズ206を介してイメ
ージセンサ207内のCCDセンサに結像するという周
知の手法により行われる。
【0041】このときの読み取り動作としては、原稿ガ
ラス201上に固定積置された原稿に対して照明ランプ
202や反射ミラー203等からなるスキャナユニット
208を移動させて読み取る動作(原稿固定読み)と、
原稿ガラス201上を移動する原稿に対して固定のスキ
ャナユニット208で読み取る動作(原稿流し読み)と
の2通りがあり、これらをモードに応じて選択的に切換
えることにより、原稿読み取り時間を短縮して生産性の
向上を図っている。
【0042】リーダ2による画像読み取りが終了した原
稿は、画像面を下にしたまま原稿排紙トレイ403上に
順次排出される。
【0043】上述の動作により読み取った複数の画像デ
ータは、全てハードディスク等の大容量メモリ(図示せ
ず)に格納され、メモリに格納された画像データは、デ
ジタル複写機1の操作部(図示せず)で指定された編集
モードに応じた順序でプリンタ3に出力される。
【0044】読み取った画像を記録するための記録材P
は、プリンタ3内部の右デッキ301、左デッキ30
2、上段カセット303、下段カセット304、手差し
トレイ305に収納されている。
【0045】給紙ローラ306〜310のいずれかが選
択的に回転駆動することにより1枚ずつ順次給紙された
記録材Pは、レジストローラ311でタイミングを合わ
せて画像形成部に供給される。
【0046】上記画像形成部では、感光体ドラム312
がモータ(図示せず)により図7に示す矢印の方向に回
転しており、一次帯電器313により所望の電位に帯電
された後、露光制御部314により画像データに基づく
所定のレーザ光の照射を受けて静電潜像が形成され、現
像器315により静電潜像がトナー像として現像され
る。
【0047】このときの現像方式としては、現像器31
5内に蓄えられた磁性トナーをアジテータ316により
攪拌、搬送し、周方向に磁極パターン(磁力の強弱)が
形成された回転現像スリーブ317に吸着し、現像スリ
ーブの長手方向に一様な微小ギャップを持って配設され
る磁性材料の現像ブレード318によってコート量を薄
く均一に規制すると共に、攪拌部及び微小ギャップ部に
おいてトナーを摺擦させることにより所定の電荷を付与
する摩擦帯電方式が従来からよく知られている。
【0048】現像されたトナー像は、転写帯電器319
によって、供給された記録材Pに転写され、転写終了後
の感光体ドラム312は、クリーナ320により残留ト
ナーが清掃され、前露光ランプ321により残留電荷が
消去される。
【0049】クリーナ320により回収されたトナー
は、スクリュー322等の搬送手段により廃トナーボト
ル(図示せず)に搬送される。転写終了後の記録材P
は、分離帯電器323により感光体ドラム312から分
離され、定着前搬送ベルト324によって定着器325
に送られ、定着器325による加圧、加熱を受けてトナ
ー像が永久画像として定着される。
【0050】図1に示すように、操作部(図示せず)で
片面コピーモードが選択された場合、定着器325によ
ってトナー像が定着された記録材Pは、ストレート排紙
パス50a上にある冷却搬送手段7を経由して十分に冷
却され、排出ローラ330により排紙トレイ331上に
排出される。
【0051】このため、連続コピーモードの場合でも記
録材Pは搬送部材たる冷却搬送手段7によって冷却され
て排紙トレイ331上に積載されるため、記録材Pによ
る蓄熱が緩和され、従来から課題であった排紙接着を回
避することができる。
【0052】一方、上記操作部(図示せず)で両面コピ
ーモードが選択された場合、1面目のトナー像が定着さ
れた記録材Pは、ストレート排紙パス50a上にある冷
却搬送手段7を経由して十分に冷却される。
【0053】その後、反転搬送パス50bを経由して反
転部50dに一旦引き込まれた後、反転ローラ328の
逆転により両面搬送パス50eを経由することで、上下
が反転した状態で再び画像形成部に供給され、2面目の
画像が形成される。
【0054】そして、両面のトナー画像が定着された記
録材Pは、ストレート排紙パス50a上にある冷却搬送
手段7を経由して、排出ローラ330により排紙トレイ
331上に排出される。
【0055】このため、記録材Pによる機内昇温が緩和
されるため、従来から課題であった現像器及びクリーナ
内のトナー昇温による画像不良、動作不良を防止するこ
とができる。
【0056】尚ここでは、ストレート排紙パス50a上
に冷却搬送手段7を設けたが、本発明では定着後搬送路
50、即ちストレート排紙パス50a以外に反転搬送パ
ス50b、反転排紙パス50c、反転部50d、両面搬
送パス50eのパスに設ける構成であればよい。
【0057】ただし、定着器325に近い位置に冷却搬
送手段7を設けたほうが、記録材Pと冷却搬送手段の温
度差が大きいためにその冷却効果は高い。
【0058】図2は、本実施形態における搬送部材であ
る冷却搬送手段7の一例を示す図である。
【0059】冷却搬送手段7は、互いに圧接して搬送ニ
ップ領域を形成し回転する一対の回転体として、第一吸
熱ローラ71と熱伝導性部材である第一ヒートパイプ7
2とを有して構成されている。
【0060】第一吸熱ローラ71は、芯金711と、芯
金711の外にシリコンを発砲させたスポンジ状の弾性
層712と、ステンレス、ニッケル或いはジュラルミン
等の金属をはじめとする高熱伝導層713とを有して構
成されている。
【0061】ここで、高熱伝導層713は、例えば、本
実施形態のように金属材料を電鋳や溶射等の製法によ
り、厚みが10〜150μmの薄膜状に製造したもの
や、シリコンゴムのシートや、高分子フィルムをグラフ
ァイト化して形成されたグラファイトシートのように柔
軟性及び熱伝導性に優れた材料であればよい。
【0062】又、第一ヒートパイプ72は、記録材Pの
通紙領域に吸熱部が設けられ、通紙領域以外の独立した
場所に放熱部が設けられている。
【0063】図3に示すように、第一吸熱ローラ71は
表層を高熱伝導層713で構成しているために、通紙時
中に記録材Pから瞬時に熱を吸熱でき、しかも中間層に
スポンジ状の弾性層712を用いることでニップも大き
くとれるため第一ヒートパイプ72及び第一吸熱ローラ
71による吸熱効果も大きい。
【0064】そのため、従来例で示したように、第一ヒ
ートパイプ72を用いた場合、記録材Pとの接触面積の
問題により、十分冷却されないという課題があったが、
この場合、対向側に第一吸熱ローラ71を用いることで
従来よりも冷却効果が向上している。
【0065】又、図3に示すように記録材Pから吸熱し
た第一吸熱ローラ71は、図4に示すように先行記録材
P1とこれに後続する後続記録材P2との紙間で第一ヒ
ートパイプ72によって冷却される。
【0066】したがって、複数枚の記録材の連続通紙時
の場合であっても、第一吸熱ローラ71による冷却効果
は著しく低下しない。
【0067】尚、冷却搬送手段7の第一吸熱ローラ71
及び第一ヒートパイプ72の配置は図5に示すように図
2の場合と反対にしてもよい。
【0068】この場合、第一吸熱ローラ71は第一ヒー
トパイプ72よりもはるかに弾性率が大きいため、第一
吸熱ローラ71から第一ヒートパイプ72への加圧力を
強めることにより、記録材Pのカールを矯正するデカー
ル手段としての効果も期待できる。
【0069】例えば、特開平8−217313に開示の
カール修正装置は、スポンジローラや搬送ベルト等の軟
質部材に対して金属ローラ等の硬質部材を侵入させて、
シートカール方向と逆方向に屈曲したニップを形成し、
この屈曲ニップを通過するシートのカール修正を行うも
のである。
【0070】図6は本実施形態における冷却搬送手段7
の他の一例である。
【0071】図6の場合、冷却搬送手段7は、互いに圧
接して搬送ニップ領域を形成する一対の回転体として、
第一吸熱ローラ71と通常のゴムローラ73とを有して
構成され、第一吸熱ローラ71により記録材Pの熱を吸
熱するようになっている。図2の場合と同様、吸熱ロー
ラ71は、芯金711と、芯金711の外にシリコンを
発砲させたスポンジ状の弾性層712と、ステンレス、
ニッケル或いはジュラルミン等の金属をはじめとする高
熱伝導層713とを有して構成されている。
【0072】冷却搬送手段7の第一吸熱ローラ71には
図6に示すように第一ヒートパイプ72が圧接し、第一
ヒートパイプ72が常に第一吸熱ローラ71から吸熱し
第一吸熱ローラ71の冷却機能の役割を果たす。
【0073】このため、図2で示した例よりも冷却機能
の安定性が向上し、連続通紙した場合等の冷却機能の低
下は少ないばかりでなく、1枚あたりの冷却機能低下も
少ない。
【0074】図7は本実施形態における冷却搬送手段7
の他の一例である。
【0075】図7の場合、冷却搬送手段7は、互いに圧
接して搬送ニップ領域を形成する一対の回転体として、
第一吸熱ローラ71と環状の搬送ベルト75とを有して
構成される。第一吸熱ローラ71は、図2の場合と同
様、芯金711と、芯金711の外にシリコンを発砲さ
せたスポンジ状の弾性層712と、ステンレス、ニッケ
ル或いはジュラルミン等の金属をはじめとする高熱伝導
層713とを有して構成されている。
【0076】搬送ベルト75は、ステンレス、ニッケル
或いはジュラルミン等の金属をはじめとした特に熱伝導
性に優れた材料からなっており、駆動ローラ74と熱伝
導性部材たる第一ヒートパイプ72とにより支持駆動さ
れる。
【0077】尚、搬送ベルト75は、例えば金属材料を
電鋳や溶射等の製法により、厚みが10〜150μmの
薄膜状に製造したものや、シリコンゴムのシートや、高
分子フィルムをグラファイト化して形成されたグラファ
イトシートのように柔軟性及び熱伝導性に優れた材料で
あればよい。
【0078】したがって、搬送ベルト75は記録材Pか
ら吸熱すると共に、紙間で第一吸熱ローラ71の放熱を
行い、一方で常時第一ヒートパイプ72により冷却され
る。
【0079】又、本構成は第一吸熱ローラ71を搬送ベ
ルト75に押し付けることにより、搬送ベルト75を変
形させて第一吸熱ローラ71の外径に沿った形状の搬送
ニップ領域を形成しているため、搬送ニップ領域の幅を
大きくとることができ、第一吸熱ローラ71及び搬送ベ
ルト75による吸熱効果も従来例と比べて大きくなる。
【0080】尚、第一吸熱ローラ71の放熱は、図2の
例の場合と同様に、紙間で行うことになり、第一ヒート
パイプ72により冷却された搬送ベルト75によって放
熱される。
【0081】一方、図8のように第一ヒートパイプ72
から放熱部へ伝導された熱は、熱伝導手段72aを介し
て、定着器325の上流に設けた定着前搬送ベルト32
4を支持する支持部材72bに熱伝導を行うことによっ
て、定着前の記録材Pを予熱する。
【0082】これにより、画像形成装置内の昇温を懸念
した時の第一ヒートパイプ72の非通紙部に配置した放
熱部に対して冷却するためのファン等を設ける必要もな
く、省電力化できると共に、放熱部の熱エネルギをプレ
ヒータとして有効にでき、定着系における熱効率が向上
する。
【0083】(第二の実施形態)次に、本発明の第二の
実施形態について説明する。尚、上述の第一の実施形態
と同様の構成に関しては、同一符号を付し、その説明を
省略する。
【0084】図9は、本実施形態にかかる画像形成装置
の一例たるデジタル複写機201の概略構成を示す断面
図である。
【0085】本実施形態のデジタル複写機201におけ
る転写〜定着間のプロセスについて説明する。
【0086】転写終了後の記録材Pは、分離帯電器32
3により感光体ドラム312から分離され、定着前搬送
ベルト324によって定着器325方向へ送られる。
【0087】定着前搬送ベルト324と定着器325と
の間には加熱搬送手段8が配置されており、未定着画像
の記録材は一旦加熱される。
【0088】その後、記録材Pは定着器325によって
トナー像が十分に定着される。
【0089】図10は本実施形態の搬送部材たる加熱搬
送手段8の一例を示す図である。
【0090】加熱搬送手段8は、互いに圧接して搬送ニ
ップ領域を形成する一対の回転体として、第二吸熱ロー
ラ81と熱伝導性部材たる第二ヒートパイプ82とを有
して構成されている。
【0091】第二吸熱ローラ81は、芯金811と、芯
金811の外にシリコンを発砲させたスポンジ状の弾性
層812と、ステンレス、ニッケル或いはジュラルミン
等の金属をはじめとする高熱伝導層813とを有して構
成されている。
【0092】即ち、第二吸熱ローラ81は第一の実施形
態の第一吸熱ローラ71と同様であって、加熱搬送手段
8が第一の実施形態で示した冷却搬送手段7と異なると
ころは、記録材Pの通紙領域に第二ヒートパイプ82の
放熱部を設け、通紙領域以外の独立した場所に吸熱部を
設けたところである。
【0093】この場合、図11に示すように、第二ヒー
トパイプ82の吸熱部は定着器325内をはじめとする
昇温部からの熱を別の熱伝導手段9等を通じて吸熱して
いる。
【0094】そして、通紙領域である加熱搬送手段8の
第二ヒートパイプ82の放熱部に熱伝導し、記録材Pを
加熱する。
【0095】このため、加熱搬送手段8によるプレヒー
ト機能が加わることと定着器325における熱を利用す
ることから、定着系における熱効率も向上し、従来から
課題であったエネルギ付与不足による定着不良問題を防
止することができる。
【0096】更に、第二吸熱ローラ81は非通紙時だけ
でなく、連続通紙時の紙間でも常に第二ヒートパイプ8
2によって加熱されているため、記録材Pへの熱エネル
ギの供給もゴムローラ等を使う場合と比べて加熱効果は
大きい。
【0097】尚、加熱搬送手段8の第二吸熱ローラ81
及び第二ヒートパイプ82の配置は図12に示すように
図2の場合と反対にしてもよい。
【0098】図13は本実施形態の加熱搬送手段8の他
の一例を示す図である。
【0099】図13の場合、加熱搬送手段8は、互いに
圧接して搬送ニップ領域を形成する一対の回転体とし
て、第二吸熱ローラ81と通常のゴムローラ73とを有
して構成され、第二吸熱ローラ81により記録材Pを加
熱するようになっている。第二吸熱ローラ81は、図1
0の場合と同様、芯金811と、芯金811の外にシリ
コンを発砲させたスポンジ状の弾性層812と、ステン
レス、ニッケル或いはジュラルミン等の金属をはじめと
する高熱伝導層813とを有して構成されている。
【0100】加熱搬送手段8の第二ヒートパイプ82は
常に第二吸熱ローラ81の加熱機能の役割を果たす。
【0101】このため、図10で示した例よりも加熱機
能の安定性が向上し、連続通紙した場合等の加熱機能の
低下は少ないばかりでなく、1枚あたりの加熱機能低下
も少ない。
【0102】図14は本発明を示す加熱搬送手段8の他
の一例を示す図である。
【0103】図14の場合、加熱搬送手段8は、互いに
圧接して搬送ニップ領域を形成する一対の回転体とし
て、第二吸熱ローラ81と環状の搬送ベルト85とを有
して構成されている。
【0104】搬送ベルト85は、ステンレス、ニッケル
或いはジュラルミン等の金属をはじめとした特に熱伝導
性に優れた材料からなっており、駆動ローラ84と熱伝
導性部材たる第二ヒートパイプ82とにより支持駆動さ
れる。
【0105】尚、搬送ベルト85は、例えば金属材料を
電鋳や溶射等の製法により、厚みが10〜150μmの
薄膜状に製造したものや、シリコンゴムのシートや、高
分子フィルムをグラファイト化して形成されたグラファ
イトシートのように柔軟性及び熱伝導性に優れた材料で
あればよい。
【0106】したがって、搬送ベルト85は、記録材P
を加熱するとともに、紙間で第二吸熱ローラ81の加熱
を行い、一方で常時第二ヒートパイプ82により加熱さ
れる。
【0107】又、本構成は第二吸熱ローラ81を搬送ベ
ルト85に押し付けることにより、搬送ベルト85を変
形させて第二吸熱ローラ81の外径に沿った形状の搬送
ニップ領域を形成しているため、搬送ニップ領域の幅を
大きくとることができ、第二吸熱ローラ81及び搬送ベ
ルト85による加熱効果もローラ対の場合と比べて大き
くなる。
【0108】尚、第二吸熱ローラ81の加熱は、第二ヒ
ートパイプ82により加熱された搬送ベルト85によっ
て加熱される。
【0109】
【発明の効果】以上説明したように、本出願にかかる第
一の発明によれば、熱伝導性及び弾性の適正化が図られ
た回転体を有する搬送部材が、搬送ニップ領域で記録材
を挟持搬送すると共に、熱伝導性部材が、該搬送部材の
上記回転体に対して熱を直接的若しくは間接的に伝導し
回転するようになっているので、装置の大型化を招くこ
となく消費電力の低減化を図りつつ、定着後の記録材の
熱による弊害を防止でき、又、記録材上の未定着像を定
着処理する際のエネルギ効率の向上を図ることができ
る。
【0110】又、本出願にかかる第二の発明によれば、
熱伝導性及び弾性の適正化が図られた回転体を有する搬
送部材が、搬送ニップ領域で記録材を挟持搬送すると共
に、熱伝導性部材が、該搬送部材の上記回転体からの熱
を軸線方向での記録材通紙領域で直接的若しくは間接的
に吸熱し回転するようになっているので、装置の大型化
を招くことなく消費電力の低減化を図りつつ、定着後の
記録材を冷却して定着後の記録材の熱による弊害を防止
でき、又、記録材上の未定着像を定着処理する際のエネ
ルギ効率の向上を図ることができる。
【0111】更に、本出願にかかる第三の発明によれ
ば、熱伝導性及び弾性の適正化が図られた回転体を有す
る搬送部材が、定着手段に対して記録材搬送方向下流側
の記録材搬送路にて搬送ニップ領域で記録材を挟持搬送
すると共に、熱伝導性部材が、該搬送部材の上記回転体
からの熱を直接的若しくは間接的に吸熱し回転するよう
になっているので、装置の大型化を招くことなく消費電
力の低減化を図りつつ、効果的に定着後の記録材を冷却
して定着後の記録材の熱による弊害を防止でき、又、記
録材上の未定着像を定着処理する際のエネルギ効率の向
上を図ることができる。
【0112】又、本出願にかかる第四の発明によれば、
熱伝導性及び弾性の適正化が図られた回転体を有する搬
送部材が、搬送ニップ領域で記録材を挟持搬送すると共
に、熱伝導性部材が、該搬送部材の上記回転体からの熱
を直接的若しくは間接的に吸熱し回転し定着手段に対し
て記録材搬送方向上流側の領域に伝熱されるようになっ
ているので、装置の大型化を招くことなく消費電力の低
減化を図りつつ、定着後の記録材を冷却して定着後の記
録材の熱による弊害を防止でき、又、熱伝導性部材に吸
熱された熱を有効的に活用して記録材上の未定着像を定
着処理する際のエネルギ効率の向上を図ることができ
る。
【0113】更に、本出願にかかる第五の発明によれ
ば、熱伝導性及び弾性の適正化が図られた回転体を有す
る搬送部材が、搬送ニップ領域で記録材を挟持搬送する
と共に、熱伝導性部材が、該搬送部材の上記回転体に対
して熱を軸線方向での記録材通紙領域で直接的若しくは
間接的に放熱し回転するようになっているので、装置の
大型化を招くことなく消費電力の低減化を図りつつ、定
着後の記録材の熱による弊害を防止でき、又、熱を有効
活用して定着手段以外で記録材に付与して記録材上の未
定着像を定着処理する際のエネルギ効率の向上を図るこ
とができる。
【0114】又、本出願にかかる第六の発明によれば、
熱伝導性及び弾性の適正化が図られた回転体を有する搬
送部材が、定着手段による定着位置と転写手段による転
写位置との間の記録材搬送路にて搬送ニップ領域で記録
材を挟持搬送すると共に、熱伝導性部材が、該搬送部材
の上記回転体に対して熱を直接的若しくは間接的に伝導
し回転するようになっているので、装置の大型化を招く
ことなく消費電力の低減化を図りつつ、定着後の記録材
の熱による弊害を防止でき、又、熱を有効活用して定着
手段以外で効果的に記録材に付与して記録材上の未定着
像を定着処理する際のエネルギ効率の向上を図ることが
できる。
【0115】更に、本出願にかかる第七の発明によれ
ば、熱伝導性及び弾性の適正化が図られた回転体を有す
る搬送部材が、搬送ニップ領域で記録材を挟持搬送する
と共に、熱伝導性部材が、該搬送部材の上記回転体に対
して定着手段からの熱を直接的若しくは間接的に放熱し
回転するようになっているので、装置の大型化を招くこ
となく消費電力の低減化を図りつつ、定着後の記録材の
熱による弊害を防止でき、又、熱を有効活用して定着手
段以外で効果的に記録材に付与して記録材上の未定着像
を定着処理する際のエネルギ効率の向上を図ることがで
きる。
【0116】又、本出願にかかる第八の発明によれば、
より熱伝導性及び弾性の適正化が図られた回転体を有す
る搬送部材が、搬送ニップ領域で記録材を挟持搬送する
と共に、熱伝導性部材が、該搬送部材の上記回転体に対
して熱を直接的若しくは間接的に伝導し回転するように
なっているので、搬送ニップ領域のニップ幅を大きくと
ってより効果的に、装置の大型化を招くことなく消費電
力の低減化を図りつつ、定着後の記録材の熱による弊害
を防止でき、又、記録材上の未定着像を定着処理する際
のエネルギ効率の向上を図ることができる。
【0117】更に、本出願にかかる第九の発明によれ
ば、熱伝導性部材である回転体と熱伝導性及び弾性の適
正化が図られた回転体とを有する搬送部材が、搬送ニッ
プ領域で記録材を挟持搬送すると共に、熱伝導性部材
が、該搬送部材の上記回転体からの熱を直接的若しくは
間接的に伝導し回転するようになっているので、装置の
大型化を招くことなく消費電力の低減化を図りつつ、定
着後の記録材の熱による弊害を防止でき、又、記録材上
の未定着像を定着処理する際のエネルギ効率の向上を図
ることができる。
【0118】又、本出願にかかる第十の発明によれば、
ゴムローラである回転体と熱伝導性及び弾性の適正化が
図られた回転体とを有する搬送部材が、搬送ニップ領域
で記録材を挟持搬送すると共に、熱伝導性部材が、上記
ゴムローラとは別に圧接して該搬送部材の上記回転体か
らの熱を直接的若しくは間接的に伝導し回転するように
なっているので、より効果的に搬送部材の回転体に対し
て熱を伝導でき、装置の大型化を招くことなく消費電力
の低減化を図りつつ、定着後の記録材の熱による弊害を
防止でき、又、記録材上の未定着像を定着処理する際の
エネルギ効率の向上を図ることができる。
【0119】更に、本出願にかかる第十一の発明によれ
ば、高熱伝導層を有して形成された搬送ベルトと熱伝導
性及び弾性の適正化が図られた回転体とを有する搬送部
材が、搬送ニップ領域で記録材を挟持搬送すると共に、
熱伝導性部材が、該搬送部材の上記回転体からの熱を直
接的若しくは間接的に伝導し回転するようになっている
ので、搬送ニップ領域のニップ幅を大きくとってより効
果的に、装置の大型化を招くことなく消費電力の低減化
を図りつつ、定着後の記録材の熱による弊害を防止で
き、又、記録材上の未定着像を定着処理する際のエネル
ギ効率の向上を図ることができる。
【0120】又、本出願にかかる第十二の発明によれ
ば、金属薄膜である高熱伝導層を有して形成された搬送
ベルトと熱伝導性及び弾性の適正化が図られた回転体と
を有する搬送部材が、搬送ニップ領域で記録材を挟持搬
送すると共に、熱伝導性部材が、該搬送部材の上記回転
体からの熱を直接的若しくは間接的に伝導し回転するよ
うになっているので、より効果的に搬送部材の回転体に
対して熱を伝導でき、装置の大型化を招くことなく消費
電力の低減化を図りつつ、定着後の記録材の熱による弊
害を防止でき、又、記録材上の未定着像を定着処理する
際のエネルギ効率の向上を図ることができる。
【0121】更に、本出願にかかる第十三の発明によれ
ば、高熱伝導層を有して形成された搬送ベルトと熱伝導
性及び弾性の適正化が図られた回転体とを有する搬送部
材が、搬送ニップ領域で記録材を挟持搬送すると共に、
熱伝導性部材が、該搬送部材の上記回転体からの熱を上
記搬送ベルトを介して伝導し回転するようになっている
ので、より効果的に搬送部材の回転体に対して熱を伝導
でき、装置の大型化を招くことなく消費電力の低減化を
図りつつ、定着後の記録材の熱による弊害を防止でき、
又、記録材上の未定着像を定着処理する際のエネルギ効
率の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態にかかる画像形成装置
の概略構成を示す断面図である。
【図2】図1の画像形成装置に備えられた搬送部材の一
例の概略構成を示す断面図である。
【図3】図2の搬送部材への記録材通紙を説明するため
の図である。
【図4】図2の搬送部材への複数の記録材の連続通紙を
説明するための図である。
【図5】本発明の第一の実施形態における搬送部材の他
の一例の概略構成を示す図である。
【図6】本発明の第一の実施形態における搬送部材の他
の一例の概略構成を示す図である。
【図7】本発明の第一の実施形態における搬送部材の他
の一例の概略構成を示す図である。
【図8】本発明の第一の実施形態における熱伝導性部材
からの放熱を説明するための図である。
【図9】本発明の第二の実施形態にかかる画像形成装置
の概略構成を示す断面図である。
【図10】図9の画像形成装置に備えられた搬送部材の
一例の概略構成を示す断面図である。
【図11】本発明の第二の実施形態における熱伝導性部
材による吸熱を説明するための図である。
【図12】本発明の第二の実施形態における搬送部材の
他の一例の概略構成を示す図である。
【図13】本発明の第二の実施形態における搬送部材の
他の一例の概略構成を示す図である。
【図14】本発明の第二の実施形態における搬送部材の
他の一例の概略構成を示す図である。
【図15】従来の画像形成装置の概略構成を示す断面図
である。
【図16】従来の画像形成装置における記録材を冷却す
るための構成を説明するための図である。
【符号の説明】
1 デジタル複写機(画像形成装置) 7 冷却搬送手段(搬送部材) 8 加熱搬送手段(搬送部材) 71 第一吸熱ローラ(一方の回転体) 72 第一ヒートパイプ(熱伝導性部材) 73 ゴムローラ 75 搬送ベルト 81 第二吸熱ローラ(一方の回転体) 82 第二ヒートパイプ(熱伝導性部材) 85 搬送ベルト 312 感光体ドラム(潜像担持体) 315 現像器(現像手段) 319 転写帯電器(転写手段) 325 定着器(定着手段) 711 芯金 712 弾性層 713 高熱伝導層 811 芯金 812 弾性層 813 高熱伝導層 P 記録材

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潜像を担持する潜像担持体と、該潜像担
    持体上の潜像を現像剤像として可視化する現像手段と、
    該現像剤像を未定着画像として記録材に転写する転写手
    段と、該未定着画像を加熱することにより上記記録材に
    定着させる定着手段とを備える画像形成装置において、
    定着手段に対する記録材の導入又は排出のための記録材
    搬送路で互いに圧接して搬送ニップ領域を形成し回転し
    該搬送ニップ領域で記録材を挟持搬送する一対の回転体
    である搬送部材と、該搬送部材の一方の回転体に対して
    熱を直接的若しくは間接的に伝導し該一方の回転体の軸
    線に略平行な軸線周りに所定位置で回転する熱伝導性部
    材とを備え、上記搬送部材は、上記一方の回転体が芯金
    と該芯金の外周面に被覆されて形成された弾性層と該弾
    性層の外周面に被覆して形成された高熱伝導層とを有し
    て構成されていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 熱伝導性部材は、軸線方向での記録材通
    紙領域が搬送部材の一方の回転体からの熱を吸熱するよ
    うになっていることとする請求項1に記載の画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】 搬送部材は、定着手段に対して記録材搬
    送方向下流側の記録材搬送路に設けられていることとす
    る請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 熱伝導性部材は、搬送部材の一方の回転
    体から吸熱された熱が定着手段に対して記録材搬送方向
    上流側の領域に伝熱されるようになっていることとする
    請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 熱伝導性部材は、軸線方向での記録材通
    紙領域が放熱するようになっていることとする請求項1
    に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 搬送部材は、定着手段による定着位置と
    転写手段による転写位置との間の記録材搬送路に設けら
    れていることとする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 熱伝導性部材は、定着手段からの熱が伝
    熱されるようになっていることとする請求項5に記載の
    画像形成装置。
  8. 【請求項8】 搬送部材は、一方の回転体の高熱伝導層
    が金属皮膜であることとする請求項1に記載の画像形成
    装置。
  9. 【請求項9】 熱伝導性部材は搬送部材の他方の回転体
    を兼ねていることとする請求項1乃至請求項8のいずれ
    か一項に記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 搬送部材は、他方の回転体がゴムロー
    ラであり、熱伝導性部材はゴムローラとは別に上記搬送
    部材の一方の回転体に圧接して設けられていることとす
    る請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載の画像形
    成装置。
  11. 【請求項11】 搬送部材は、他方の回転体が高熱伝導
    層を有して形成された搬送ベルトであることとする請求
    項1乃至請求項9のいずれか一項に記載の画像形成装
    置。
  12. 【請求項12】 搬送ベルトの高熱伝導層は金属薄膜で
    あることとする請求項11に記載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 搬送ベルトは熱伝導性部材によって回
    転可能に支持され、該熱伝導性部材は搬送部材の一方の
    回転体に対して熱を上記搬送ベルトを介して伝導するよ
    うになっていることとする請求項11又は請求項12に
    記載の画像形成装置。
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