JP3949177B2 - 改良されたケーブルタイ分配装置 - Google Patents

Description

本願は、1997年7月29日出願の米国仮出願第60/054,162号（発明の名称：IMPRO VEMENT IN CABLE TIE DISPENSERS）、1997年10月22日出願の米国仮出願第60/062,685号（発明の名称：AUTOMATIC CABLE TIE DISPENSER）、1998年3月11日出願の米国仮出願第60/077,487号（発明の名称：AUTOMATIC CABLE TIE DISPENSERS INCLUDING IMPROVED PUNCH PILOT）、並びに1998年4月21日出願の米国仮出願第60/082,499号（発明の名称：ADDITIONAL IMPROVEMENTS IN DISPENSER FOR CABLE TIE TOOL）の出願日の恩典を請求する。
発明の分野
この発明は、ケーブルタイを分配するための分配装置に関するものである。より詳しくは、本発明は、ケーブルタイをケーブルタイ・ストリップから、ケーブルタイを品物の束の周りに取り付ける自動式ケーブルタイ取付け工具まで次々に供給するための改良された自動分配装置に係わるものである。
発明の背景
ワイヤ又はこれに類する品物の周りにケーブルタイを取り付ける工具についてはよく知られている。このような工具としては、手動式、半自動式、又は自動式のものがある。自動式ケーブルタイ取付け工具に関しては、ケーブルタイは、一般にタイの連続ストリップ又はリールから工具に供給される。タイのリールは、取付け工具に直接取り付けられたカートリッジ内に収容される場合もあるし、ホースによって工具と相互接続された遠方の分配装置内に支えられたカートリッジ内に収容される場合もある。このようなケーブルタイ取付け工具、及びそのためのカートリッジと分配装置の典型的な例が米国特許第４，７９０，２２５号、第４，３７１，０１１号、及び第３，９７６，１０８号に記載されている。
従来技術の取付け工具の多くは、ケーブルタイをワイヤ又は他の物体の束の周りに取り付ける場合、個々のケーブルタイが、このようなケーブルタイの連続ストリップから切断され、次いで、取付け工具に供給される。これら従来技術のケーブルタイ分配及び取付け工具は、問題なしとしない。たいていの場合、複雑な機構を用いて、ケーブルタイの連続ストリップを収容し、ストリップからケーブルタイを一本一本切断し、その個々のケーブルタイを取付け工具まで供給しなければならない。取付け工具が分配装置から遠く離れた位置にある場合は、このような手順は更に複雑なものになる。このように、工具を分配装置から遠く隔った場所に配置すると、タイの閉塞状態、タイの不正確な分配又は位置決め等、様々な問題が生じる。この結果、工具内でのタイの位置合わせ不良が起きたり、それに引き続き、結束が完了した後の保存の問題が生じたりする。
ある設計においては、回転ドラムがケーブルタイの連続ストリップを支えている。このドラムの回転によって、各タイは発射室へ移動し、そこで切断され、工具へ発射される。しかし、このようなドラムはかさばり、装置のサイズと重量と著しく大きくする原因になる。
ケーブルタイの束から、タイを一本ずつ取付け工具に供給する際は、個々のケーブルタイを連続ストリップから切断しなければならない。ケーブルタイ分配装置の多くは、ストリップからのケーブルの切離しを遂行する機構を備える。連続的に繰り返される取付けプロセスにおいて、ケーブルタイ取付け工具を効率的に操作するためには、個々のケーブルタイをリールから必ずきれいに切断することが重要である。すなわち、ケーブルタイは、分配システムを通って取付け工具まで通り抜け得るように、又、ワイヤやケーブルの周りに断絶なく取り付けられ得るようにするため、残ったバリや残留歪みがあまりないようにリールから切断さるべきである。ケーブルタイをストリップからきれいに切断することを確実に実施するためには、ケーブルタイのストリップを位置合わせの良好な切断機構に供給しなければならない。
従って、ケーブルタイを分配装置に供給し、ストリップから個々のケーブルタイを正確に切断して、個々のケーブルタイをケーブルタイ取付け工具に正確に供給するための、より簡単で、より信頼性の高いシステムを提供することが望ましい。
発明の概要
本発明は、改良されたケーブルタイ分配装置を提供することをその目的とする。
本発明の別の目的は、ケーブルタイを、自動分配装置からケーブルタイ取付け工具に連続的に且つ正確に供給するケーブルタイ分配装置を提供することにある。
本発明の更に別の目的は、自動分配装置、自動取付け工具の両者の機能を制御するケーブルタイ分配装置を提供することにある。
本発明の更に別の目的は、連続タイをケーブルタイ分配装置から遠隔位置に供給することにある。
本発明の更に別の目的は、ケーブルタイの貯蔵、分配、供給を単一の装置内で統合的に実施することにある。
上記及びその他の目的を効率的に達成することによって、本発明は、ケーブルタイを前進させ、これを、単一の帯状部材によって相互接続された、ケーブルタイの細長いストリップから切断するための分配装置を提供する。本分配装置は、ケーブルタイを、これに付設されたケーブルタイ取付け工具に自動的に次々に供給する。本分配装置は、ケーブルタイ・ストリップを支えるための細長いプラットフォームと、このプラットフォームに沿ってケーブルタイ・ストリップを、先頭のケーブルタイを進入させるための入口を有する発射室まで進める送り機構とを含む。可動ドアが発射室内の先頭のケーブルタイを選択的に密封し、このタイの発射室内への進入後、可動ドア上に画定されたカッターがこの先頭ケーブルタイをストリップから切断する。送り機構は、ケーブルタイをストリップから次々に分離し、最終的に取付け工具に搬送するために、ケーブルタイを発射室内に送り込み続ける。
推奨実施例では、アライメント・パイロットが発射室に隣接した所に支えられているが、このパイロットはケーブルタイを互いに分離するために、隣接するケーブルタイの間に挿入されるよう移動することができる。このアライメント・パイロットは、タイの方への移動中、隣接するケーブルタイを相互接続する帯状部材を切断するためのパンチを含む。このようにして、アライメント・パイロットは一本のケーブルタイを帯状部材から分離し、同時に、分離されたケーブルタイをケーブルタイ取付け工具へ送り出すための位置決めをする。パイロットは一般に、一対の対向する壁を有する細長い部材である。この壁は、パイロットの移動によってケーブルタイ・ストリップからのケーブルタイの分離が遂行されるように、隣接するケーブルタイと漸進的に係合することができる。
ケーブルタイを前進させ、これを連続的に結び付けられたケーブルタイのストリップに対して切断する方法も提供される。この方法は、ケーブルタイがまだケーブルタイ・ストリップに結び付けられている間の、発射室内でのケーブルタイの位置決めをも含む。発射室は、ケーブルタイを挿入できる開口面を有する。この開口面は、パイロットが切断位置の方へ動くことによって密封可能に閉ざされる。作動について説明すると、発射室は、ケーブルタイ・ストリップ内の隣接するケーブルタイの間の帯状部材を切断することによって、発射室内に収容されたケーブルタイを分離する。切断されたケーブルタイは発射室へ封入された後、取付け工具へ送り出される。
【図面の簡単な説明】
図１は、本発明のケーブルタイ分配装置を含む自動式ケーブルタイ取付けアセンブリを示す。
図２は、図１のケーブルタイ分配装置の供給及び切断装置の選択的作動の略図である。
図３は、図３Ａは、本発明に用いられるケーブルタイ実施例の、それぞれ、側面図及び正面図である。
図４は、図２の供給及び切断装置の、個々のケーブルタイを送り出すための搬送装置の略図である。
図５は、図２の供給及び切断装置の、ケーブルをケーブルタイ・ストリップから分離するための切断装置の略図である。
図６は、本発明の供給及び切断装置の推奨実施例の作動の略図である。
図６Ａ、図６Ｂは、相互接続されたケーブルタイのバンドリア（幅広の弾薬帯状にケーブルタイを連ねたもの）の、それぞれ、平面図及び横断面図である。
図７、図７Ａは、本発明のケーブルタイ分配装置に用いられる改良型パンチの、それぞれ、底面図及び側面図である。
図８は、本発明の供給及び切断装置の部品の組立分解斜視図であり、これらの部品は分配装置用のハウジングとこれに付属するホースコネクタ・アセンブリとを含む。
図９は、本発明のケーブルタイ分配装置に用いることができるケーブル・ツール取付け工具を示す。
推奨実施例の詳細な説明
図面について説明する。同じ部品は同じ参照番号で示す。図１は、本発明のケーブルタイ分配装置１を示すが、この装置は分配装置ハウジング２、取付け工具４、及びこれらの間の可撓性搬送管６を含む。この分配装置は、バンドリアと呼ばれる連続ストリップとして互いに結び付けられたケーブルタイのリール（図示せず）の巻きを解き、バンドリアの先頭のタイを所定の位置へ正確に送り込み、その先頭のタイをバンドリアの残りから分離して切断し、切断されたタイを、可撓性管６を通じて、分配装置ハウジング２から遠く隔たった取付け工具４まで搬送する。以下に更に詳しく説明するように、各ケーブルタイは、引き続きケーブルタイ・バンドリアから分離されるように、バネ式のフィンガによって発射室内に送り込まれる。発射室は、作動パイロットによって密封される開口面を有し、これにより、パイロットは往復運動を行ってケーブルタイを分離し、これをケーブルタイ・ストリップから切断する。ケーブルタイが分離されると、発射室はそのタイを隔離し、これを、束ねられる品物の固定用の取付け工具に搬送するはずの管と位置合わせさせることができる。
次に、図２ないし図８を参照しながら、本ケーブルタイ分配システムについて説明しよう。
図２を参照すると、個々のケーブルタイを取付け工具に分配するための分配装置の供給及び切断装置の略図が示される。バンドリア１０は帯状部材１４によって相互接続された個々のケーブルタイ１２を含む。特にここに示した例では、個々のケーブルタイを相互接続する帯状部材１４は、タイ頭部１６に沿ってケーブルタイのほぼ中心の間に位置する単一の帯状部材である。
ケーブルタイ１２は、譲受け人が共通の、1997年11月21日出願の米国仮特許出願第60/066,128号に図示され、説明されたタイプのものでもよい。図３、図３Ａに最も良く示されるように、各ケーブルタイ１２は、頭部１６を有し、この頭部はこれを貫通する開孔１７を含む。タイは、対向端に尾部１８を含み、この尾部はその下に留め具が付いている。この尾部１８は開孔１７から挿入することができる。係止機構１９が頭部内に支えられている。この係止機構は、ケーブルタイが品物の束の周りに巻き付けらたら、頭部内に留め具を係止することが実施可能である。ここに示したケーブルタイは、「ハンマーヘッド」ケーブルタイであって、どちらの方向から尾部を頭部開孔に挿入しても尾部を収容できるものである。更に、この係止機構は、ストラップ本体に設けられた歯２１と係止係合するための一体成形のつめである。ここでは一体成形のハンマーヘッド・ケーブルタイを図示したが、本発明にはもっと一般的なケーブルタイ、例えば金属製係止用あご（barb）を有するケーブルタイ等を用いてもよいと考えられる。
特に図４を参照すると、ケーブルタイ・バンドリアの送り状態が示される。バンドリア１０は、複数のケーブルタイ１２を収容するが、これらのケーブルタイは、一般に隣接するケーブルタイ頭部１６の間の帯状部材１４によって相互接続されている。リール（図示せず）に巻き付けられたケーブルタイ１２のバンドリア１０は、図示の搬送システムによって直線的に進められる。個々のケーブルタイは、空気シリンダ２６によって駆動されるピストン２４に取り付けられたバネ式フィンガ２２によって前に進めることができる。このピストンは矢印の方向に往復運動する。フィンガ２２の動きは、タイ・ストリップ１０を前進させると同時に、これが後退するのを防ぐ働きをする。このようにして、フィンガは、帯状部材の上方でケーブルタイ頭部と係合して、個々のケーブルタイを搬送管３０（図２に示す）のちょっと上の位置まで進める。いったんストリップの個々のタイが搬送管３０を越えた位置にきたら、ケーブルタイは、取付け工具への供給のためにリールから切断することができる。
図４に示すように、フィンガ２２は、ピストン２４に対して垂直な位置に偏倚させられている。フィンガ２２は、ピストン２４に枢着されており、（図４に見られるように）反時計方向に回転できる。ピストン２４が空気シリンダ２６内に引っ込むと、フィンガ２２は搬送管３０から離れる。フィンガ２２は、搬送管３０から離れると、バンドリア１０のケーブルタイ１２の頭部と接触して、反時計方向に回転する。この位置で、フィンガ２２はいかなる時計方向の回転に対しても係止される。従って、フィンガ２２は、搬送管３０から離れると、時計方向の偏倚力を加える偏倚バネにより、隣接するケーブルタイ頭部の間の開放領域内に“嵌り込む”。
図５に示すように、第二の空気シリンダ３２が、矢印Ｂの方向に移動可能な切断パンチ３４を操作する。このパンチは、ケーブルタイの頭部間から帯状部材を切断するために、隣接するケーブルタイの頭部の間にぴったり嵌る大きさに作ってある。ケーブルタイは、ストリップから切断されたら、発射室３６と定義される領域内の搬送管３０の上方に配置される。ケーブルタイは、重力によって搬送管内に落下する。搬送管３０は、発射室の下方の密封機構４０を操作する追加の空気シリンダ３８も含む。この密封機構は、ケーブルタイが搬送管を通過できるように、搬送管に対して移動可能である。図２において点線で示すように、ケーブルタイが空気シリンダと密封機構との下方を通過したら、空気シリンダは密封機構を推進して搬送管と密封係合させる。次いで、搬送管内の、切断されたケーブルタイの頭部の上方に空気が噴射され、空気圧の力によって、ケーブルタイは搬送管を通して取付け工具まで推進される。
搬送管３０は一般に、分配装置から取付け工具（図示せず）まで所定の長さにわたって延在した可撓性管であるが、分配装置の遠方に位置する場合もある。切断されたケーブルは、重力によって密封機構の下方のいかなる位置にも落下する可能性がある。そのような位置は搬送管の形状と曲げとによって決まる。密封機構、切断パンチ、並びに供給機構を作動させる空気シリンダは、全てコンピュータによって数値制御することができる。同様に、ケーブルタイを管内に推進する空気噴射も順次操作で実施することができる。
推奨実施例では、搬送管は長方形の断面を有し、長方形の断面形状のケーブルタイ頭部を収容する。従って、いったんタイが搬送管内に配置されたら、直ちにケーブルタイの方向付けが定まる。これによって、ケーブルタイが方向付けられた形で取付け工具に送り出されることが確実になり、適正なケーブルタイ取付けが保証されることになる。しかし、本発明には、ケーブルタイ方向付けの別の手段を用いる場合は、円形断面形状の搬送管を使用してもよいと考えられる。
次に図６を参照すると、分配装置の供給及び切断装置の推奨実施例のより詳細な図が示される。
本発明の推奨実施例は、図６Ａ及び６Ｂに示されるようなストリップ、すなわちバンドリア１０’に対処するように設計されている。図６Ａに示されるケーブルタイ・ストリップは、実質的に図４のストリップ１０に類似している。しかし、個々のケーブルタイは、隣接する頭部の間ではなくて、隣接する本体の間で、帯状部材１４により相互接続されていることが分かる。複数のケーブルタイ１２’をストリップ状に相互接続し、リールに巻き付けてもよい。バンドリア１０’は、タイ本体１２ｃに沿ってほぼ中心に位置する帯状部材１４’により相互接続された隣接するケーブルタイと並列に整列した複数のケーブルタイを有する。ケーブルタイ・ストリップ、すなわちバンドリアは、譲受け人が共通の、1997年10月22日出願の米国特許出願第08/955,938号に、より完全に説明され、図示されている。
複数のケーブルタイ１２’からなるモールド成形のバンドリア１０’は、各タイ１２’が、先頭のタイ１２aからスタートして、細長い発射室３６’内に順次送り込まれるようにして前に進められる。発射室では、バンドリアは帯状部材を切断するための近似位置に配置される。最後尾のタイが発射室に到達するまで、カバープレート４６がバンドリアを支え、封入する。
ピストン６０が空気シリンダ２６’によって駆動され、ケーブルタイを前進させる。このピストンは、バネ６６のベースの下に枢着されたバネ式フィンガ２２’を含む。このピストン６０の動きによってバンドリア１０’は前進する。バネ式フィンガ２２’は又、切断作業の間バンドリア１０’が後退するのを防止する。アライメント・パイロット４８’が、空気シリンダ３２’の駆動により移動できるように配置されている。バンドリア１２’は、このアライメント・パイロット４８’と正確に位置合わせされるが、その後、アライメント・パイロットは帯状部材１４’を切り離す。この帯状部材１４’は、廃棄処分のためスクラップ室（図示せず）の中へ排出される。
本発明のアライメント・パイロット４８’は、図７及び７Ａに示される構造のものであってもよい。アライメント・パイロット４８’は、空気シリンダ３２’（図６に示す）に取り付けられた細長い部材である。アライメント・パイロットは、その中に切断刃８２を支える、中央部の長方形凹所を含む。アライメント・パイロット４８’は、断面が先細りになった先端部５２を有する細長い下垂部材であるパイロット・ガイド５０を含む。先細り先端部５２は、隣接するケーブルタイの間のパイロット・ガイド５０の位置決めを容易にする手助けをし、それによって、正確な切断に向けてケーブルタイを位置決めする。
切断に先立ち、更にケーブルタイを位置合わせするために、図７に示すような改良されたパイロット・ガイドは、傾斜付き端面５４、５６を含む。この傾斜付き端面は、パイロット・ガイド５０がケーブルタイ１２’のバンドリア１０’上に下げられるとき、ケーブルタイの頭部と尾部とを漸進的に係合させる手助けけをする。従って、バンドリア１０’が頭部及び／又は尾部の位置合わせ不良のまま発射室に送り込まれた場合には、パイロット・ガイドがケーブルタイ上に下げられるとき、パイロット・ガイド５０の特定の形状はケーブルタイを漸進的に分離する手助けをする。これによって、ケーブルタイが正確に位置合わせされ、ケーブルタイの間の帯状部材のきれいな切り離しが可能となる。パイロット・ガイドは、断面が先細りであり、そのうえ端面５４、５６が傾斜付きであるため、ケーブルタイが位置合わせ不良であり、同時に切断に向けてケーブルタイを適正な位置に位置合わせする場合には、ケーブルタイを次第に広げる手助けをする。
パイロット・ガイド５０は、隣接する二本のケーブルタイの間の正確な位置合わせを提供するので、それらの間の帯状部材１４’は、正確且つ完全に切り離され、分離装置と取り付け工具の作動に悪影響を及ぼすおそれのあるバリを一切除去する。帯状部材１４’は、ストリップから切断されたら、廃棄処分用の室の中へ排出される。
図６に示すように、アライメント・パイロット４８’は、いったん下げられたら、発射室３６’の開放側を閉ざす。タイ頭部は、タイ本体よりも幅が広いので、この操作中、発射室内に押し込まれる。こうして、ケーブルタイ１２’は発射室内に保持される。発射室の大きさと形状とは、ケーブルタイ頭部がほぼ発射室をふさぎ、且つケーブルタイが空気圧作用によって図９に示されるケーブルタイ取付け工具まで進められ得るように選ばれる。
本発明は更に追加のフィンガ・セット６８を含むが、このフィンガ・セットは、アライメント・パイロット４８’に隣接するケーブルタイ１２’を保持し、位置決めして、切断作業中、所定位置を正確に維持するように作動させられる。フィンガ・セット６８は、バンドリア１０’がとぎれなく送り出され得るようにするため、後退することもできる。
本発明の供給及び切断装置７の構成部品について概略的に説明したが、供給及び切断装置７の推奨実施例、並びにその作動の詳細を、図１及び図６〜８に関連して説明しよう。
供給及び切断装置７は、他の全ての部品が支えられている分配装置ハウジング、すなわち箱２を含む。リールに巻き付けられたり、スプール（図示せず）に保持されたりするタイ・ストリップを収容するために、折りたたみアーム３、マンドレル５、及び対応するナット・アセンブリが、このハウジングの表面に取り付けられている。供給及び切断装置７は、ハウジングの表面に支えられ、又、箱の表面から内側へ突き抜けている。可撓性搬送管コネクタ・アセンブリがハウジングの内側に取り付けてあり、ハウジングの側面と表面の両方を突き抜けている。可撓性搬送管アセンブリは着脱自在であり、可撓性搬送管コネクタに接続し、可撓性搬送管６（図１に示すような）を介して、タイを付設の取付け工具、例えば図１、９に示されるタイ・ガン４等に送達する。
タイのスプールは、マンドレル５によって支えられているが、このマンドレルは、スプールの回転軸を成すスプール中心を貫通している。マンドレルはアーム３に取り付けられているが、このアームはハウジングの表面に取り付けられた枢支ブラケット（pivot bracket）に接続されている。この枢支ブラケットは、アーム内の二つの移動止め位置のうちの一つと係合する、中心から外れた後退可能な係止ピンを有しているので、アームが回転し、箱や供給装置（feeder）の上方でタイのスプールを支える位置（「操作」位置）で係止するか、又は、スプールを取り外した状態で、アームが回転し、箱の表面に平行になった位置（「貯蔵」及び「搬送」位置）で係止することが可能である。スプールは、マンドレル上を滑動する急速弛緩ナット（quick release nut）によってマンドレルに保持され、又、このナット内に位置するバネ式留め具が、マンドレルに圧力を加えて、ナットとスプールとを所定位置に保つのに十分な摩擦力を発生する。ナットの外部表面を越えてバネ式留め具から突出したレバーを押し下げると、ナットが緩む。
次に図８を参照にすると、分配装置は、分配装置ハウジング２の表面に取り付けられた底板１０１を含む。底板１０１及び上板１０２内の複数の横方向のスロット１４０が、ケーブルタイ・バンドリア１０’を切断領域内にガイドする。スロット１４０は、ケーブルタイ１２又は１２’が発射室の方へ進む時これらを収容できる大きさと形状に作ってある。ケーブルタイを、ほぼ平面であるスロットの向きに合わせて保持すると、バンドリアの位置合わせが助長され、更に切断領域内でのケーブルタイの適正な配置及び方向付けが確実なものになる。
バンドリア１０’は、スプールから引っ張られ、供給フィンガ・ハウジング１０４を含む、空気圧を動力源とする供給装置と、空気圧を動力源とするシリンダ１０５と、複数の供給フィンガ１０６と、複数のヘアピン・フィンガ１０７とによって切断領域内へ送り込まれる。空気圧を動力源とするシリンダ１０５は、底板１０１の下面に取り付けられている。供給フィンガ・ハウジング１０４は、底板１０１に設けられたロッドに取り付けられていて、底板１０１の下面内のポケット内へ延在する。四個の供給フィンガが、供給フィンガ・ハウジング１０４内に挿入されたピンを軸にして回転する。四個のヘアピン・フィンガ１０７が、供給フィンガ１０６の下面と供給フィンガ・ハウジング１０４との間に力を加え、その結果、供給フィンガ１０６を時計方向に回転させることになる。供給フィンガ１０６の下面と供給フィンガ・ハウジング１０４とが接触すると、供給フィンガ１０６の時計方向の回転は制約される。ヘアピン・フィンガ１０７が加えた力によって生じた供給フィンガ１０６の時計方向の回転によって、供給フィンガ１０６の最前面は、底板１０内のスロットを貫いて持ち上げられ、更に帯状部材１４’によって作られた、タイの間の空間に持ち上げられる。空気シリンダ１０５が伸張すると、ハウジング１０４、フィンガ１０６、ヘアピン・フィンガ１０７を含む供給フィンガ・アセンブリは前進する。供給フィンガ１０６の前面は、タイ１２’の後面と接触し、ストリップ１０’を切断領域の方へ、一本のタイ及び帯状部材の幅の合計に相当する距離だけ送り出す。
バネにより偏倚させられる二個のフィンガが、フィンガとプレス枠１１８との間に力を加えるコイルバネによって、底板１０１を突き抜けている。プレス枠１１８は、底板１０１の下面にくっつくＣ字形の断面を有し、底板１０１の表面に沿って延在する。
フィンガ１０８は、帯状部材１４’によって作られた、タイの間の空間に入る。このフィンガ１０８の前面は、底板１０１の表面に垂直である。フィンガ１０８の最前面は、底板１０１に沿ってタイの厚さよりも大きい距離だけ突き出ている。フィンガ１０８の表面は、前面から後面にかけて、底板１０１の表面の下の高さの所まで先細りになっており、それによって、供給方向に生じる傾斜路（ramp）を創る。
タイが供給装置によって切断領域の方へ進められると、先頭タイの本体はフィンガ１０８の後部で傾斜路と接触する。バンドリアは、ヒンジ・ブラケット１０３Ａ，１０３Ｂ及び二本の段つきネジによって底板１０１に固着されている上板１０２内へ強制的に持ち上げられる。この、上板１０２との接触による抵抗によって、フィンガ１０８を支えるコイルバネは圧縮され、フィンガ１０８が底板１０１内へ後退することが可能になる。この結果、バンドリアの送り出しが可能となる。タイ本体の後面がフィンガの前面を過ぎた所に送り込まれた時、コイルバネはフィンガを、帯状部材によって作られた、タイの間の空間内へ持ち上げるはずである。フィンガ１０８の垂直な前面は、こうしてバンドリアが後方へ移動するのを防止する。「作動」位置では、二本のタイと一本の帯状部材とがフィンガ１０８の前面の前方に横たわる。
底板１０１は、帯状部材の幅と、タイの長さより僅かに長い長さとを有する、フィンガ１０８の前部貫通スロットを設けている。このスロットは、タイのベルとが切断位置にあるときは帯状部材のすぐ下に横たわる。二個のバネ・パッド１０９Ａ，１０９Ｂが、帯状部材のすぐ下には横たわらない、底板１０１内のこのスロットの領域、又は、帯状部材からタイの先端までの長さ、及び帯状部材からタイ頭部を越えた長さに沿う領域を満たす。これらのバネ・パッド１０９Ａ，１０９Ｂの目的は、タイのベルとが切断領域内へ送り込まれている間に、タイの本体、頭部、又は先端が底板１０１のスロット内で引っ掛かるのを防止することである。持ち上げられた位置では、このバネ・パッド１０９Ａ，１０９Ｂの表面は、底板１０１の供給表面と同一高さにある。バネ・パッド１０９Ａ，１０９Ｂは、バネの下面とプレス枠１１８との間に力を加えるコイルバネによって、この同一高さ位置ので高められる。
底板１０１内のスロットの前から後へ、取換え可能な切断ダイ１１２，１１３が底板の供給表面に挿入され、これらのダイの表面は供給表面と同一高さになる。底板１０１内のスロットの前部には、チャンバ・ストップ（chamber stop）１１５が付けられている。チャンバ・ストップ１１５の厚さはタイ頭部の厚さよりも僅かに大きく、その長さは底板１０１の幅に等しい。チャンバ・ストップ１１５の後面は、タイ頭部の幅より僅かに大きい距離だけ、底板１０１内のスロットの前面の前方にある。チャンバ・ストップ１１５の前面は、底板１０１の最前面と同一高さにある。チャンバ・ストップ１１５の下面は、底板１０１の表面に支えられている。チャンバ・ストップ１１５の後部は、より厚くなっていて、底板１０１内のスロットの前面の後方に延在する。この領域は長手方向にタイの頭部を越えている。
チャンバ・キャップ（chamber cap）１１４は、チャンバ・ストップ１１５の表面上に載っている板で、底板１０１内のスロットの前面から底板１０１の最前面まで延在する。チャンバ・キャップ１１４とチャンバ・ストップ１１５の両方を貫通して、底板１０１に取り付けられている複数のネジと位置決めピン（ダウエルピン）によって、閉じた四つの側面を有し、その長さと幅がタイの対応する寸法よりも僅かに大きい長方形のチャンバが創られている。このチャンバの後面は開放されていて、タイが入ってくることが可能であり、又、チャンバの前端部も開放されていて、タイがバンドリアから切断されて自由になったあと出ていくことが可能である。
空気圧を動力源とする切断シリンダ１１６が、シリンダロッドを帯状部材１４’の中心に置いて、プレス枠１１８の表面に取り付けられている。切断シリンダ１１６のロッドは、プレス枠１１８を貫通して、底板１０１の方へ延在する。
パイロット１１０は、切断シリンダ１１６に取り付けられ、スペーサ１１７によって分離されている。パイロット１１０の幅と長さは、底板１０１内のスロットの幅と長さよりも僅かに小さい。パイロット１１０の下面は、前面と後面の中心部から同程度に先細りになっていて、帯状部材によって作られた、タイの間の空間に容易に入っていくことが可能になっている。
切断刃１１１がパイロット１１０に取り付けられているが、その前面と後面とはパイロット１１０の前面と後面から僅かに突き出ている。切断刃の前面、後面、表面は、パイロットのポケット内に収容され、切断刃の下面は、タイの厚さより僅かに大きな距離だけ、パイロットの最も下部の最大幅部分の上方に位置している。
切断シリンダ１１６が伸張すると、パイロット１１０は帯状部材によって作られた、タイの間の空間に入っていき、底板１０１内のスロット内に入る。これによって、タイと帯状部材とは、切断に向けて正確に位置決めされる。パイロット１１０の下端部は、バネ・パッド１０９Ａ，１０９Ｂを押し下げる。切断刃１１１は、帯状部材の先端部と接触し、切断ダイ１１２，１１３に接して剪断を行い、帯状部材を除去した後、プレス枠内の開孔を通じてそれを排出する。これによって、チャンバ内に位置するタイは、バンドリアから開放される。パイロット１１０の前面は、チャンバ・キャップ１１４の後面と底板１０１内のスロットの前面とに対して密封する。この結果、チャンバの開放側と、タイの頭部の幅と厚さより僅かに大きい長方形の正面の開孔とが残るだけである。圧縮空気が、タイの頭部の背後のチャンバ・ストップ１１５の背面内のオリフィスを通じてチャンバに入る。これによって、タイは、供給するのに十分な速度で、チャンバから長い管を通じて取付け工具（図示せず）まで推進される。
ケーブルタイを分配装置からケーブルタイ取付け工具まで効果的に搬送するため、それらの間に長い可撓性搬送管が延在している。図８に示すように、可撓性の搬送管コネクタ・アセンブリ１２５が、分配装置の内部から外部まで延在するように分配装置に付属している。可撓性の搬送管コネクタ・アセンブリ１２５は、突出部１２８aを有する上部コネクタ片１２５aと、突出部１２８aに対応する大きさと形状に作られた突出部１２８ｂを有する底部コネクタ片１２５ｂとを含む。突出部の１２５aと１２８aとは、互いに係合するように構成され、それら間に、同様な大きさと形状の可撓性搬送管を保持する。両コネクタ片は結合され、搬送管が挿入されて分配装置と取付け工具との間に連続通路を確立する入口を形成する。可撓性搬送管アセンブリ１２５は、ピン１２７、又は分配装置の作動の助けとなるような、何か別の取付け機構によって分配装置ハウジングに取り付けられる。
本発明のケーブルタイ分配装置と共に用い得るケーブルタイ取付け工具４の例を図９に示す。自動式ケーブルタイ取付け工具４は、この工具内に収容された機構を支える胴部１４２を含む。この工具胴部１４２の後端部１４４は、噴射された圧縮空気によってケーブルタイを取付け工具内に送り込む可撓性搬送管を取り付けるためのコネクタを保持するようになっている。この工具の前端部１４６は、特定のモードの作動を可能にする押しボタンと、ケーブル又はこれに類した品物の束を挿入してその周りにタイを取れ付けることができる空間１５１を画定する可動ジョーを収容するハウジングとを含む。
この工具の操作は、ユーザが、好ましくは工具胴部に付いている引き金を引くことによって始められる。引き金を押し下げると、ケーブルタイは直ちに発射され、ジョー内に到達する。このジョーの所で、タイ頭部はワイヤの束の周りにガイドされ、固体留め具に当る。タイ頭部は留め具に当る前に減速され、これにより、タイ頭部は留め具が通されるのを受け入れるよう正しく方向付けられることが確実になる。
分配及び取付けサイクルは、プログラム可能な論理制御によって実施することができる。引き金を引いてサイクルを開始させると、そのサイクル内の各ステップが、種々の機械装置をタイミング調整することによって実施される。分配装置か又は取付け工具内にセンサを設けて、タイがいつ留め具に当るかを検出し、作動サイクルを自動的に停止することもできる。プログラム可能な制御器は分配装置ハウジング内に収容することができる。
かくして、本発明は、ケーブルタイを分配装置から、複雑さのより少ない部品で作動することにより故障状態を減らす取付け工具まで推進するための、簡単にして効果的な技術を提供する。
これまで説明し、図示した構造体には種々の変更が可能であることが当業者には明らかであろう。従って、本発明の、特に開示された範囲は次の請求の範囲に示される。

Claims (29)

1. 相互接続されたケーブルタイのバンドリア（１０、１０’）からケーブルタイ（１２、１２’）を切断し、その後、切断されたケーブルタイをケーブルタイ取付け工具（４）まで搬送する分配装置（１）であって、
   先頭のケーブルタイの前進用入口を有する発射室（３６’）と、
   発射室内で先頭ケーブルタイを密封する可動ドア（４８’）と、
   先頭ケーブルタイの発射室（３６’）内への進入に引き続き、バンドリアから先頭ケーブルタイを切断するカッター（８２）と、
   先頭ケーブルタイが発射室（３６’）内に進入するまで、相互接続されたケーブルタイ（１２、１２’）を前進させる送り機構（２２’、２６’、６０）とを含むことを特徴とする分配装置。
2. 発射室（３６’）が、切断されたケーブルタイの取付け工具（４）への搬送に先立って、切断されたケーブルタイを封入する大きさ及び形状の体積を有することを特徴とする、請求の範囲第１項に記載の分配装置。
3. 発射室（３６’）が、その中へ加圧空気を噴射するための入口と、加圧空気を噴射して、発射室から切断されたケーブルタイを排出するための出口とを更に含むことを特徴とする、請求の範囲第２項に記載の分配装置。
4. 相互接続されたケーブルタイを前進させるための支持表面を更に含み、又、送り機構が、支持表面に隣接する位置にあって、支持表面上に位置する相互接続されたケーブルタイとの協働を可能にすることを特徴とする、請求の範囲第１項に記載の分配装置。
5. 支持表面が平面であり、又、支持表面に隣接し且つそれに平行に固定された平面の境界面を更に含み、それによって、ケーブルタイの通路がそれら両面の間に形成されることを特徴とする、請求の範囲第４項に記載の分配装置。
6. 発射室（３６’）、可動ドア（４８’）、カッター（８２）、送り機構（２２’、２６’、６０）を支えるハウジング（２）を更に含み、相互接続されたケーブルタイのバンドリア（１０、１０’）がスプールに収容されており、さらに
   ハウジング（２）に取り付けられたアーム（３）であって、スプールに収容されたバンドリアを回転可能に支持するために一端にマンドレル（５）を有するアームを更に含むことを特徴とする、請求の範囲第１項に記載の分配装置。
7. アーム（３）が、操作位置と非操作位置との間で枢動可能であることを特徴とする、請求の範囲第６項に記載の分配装置。
8. スプールをマンドレル（５）に脱着可能に固定するための簡易脱着アセンブリを更に含むことを特徴とする、請求の範囲第６項に記載の分配装置。
9. カッター（８２）が可動ドア（４８’）上に位置し、それによって、発射室（３６’）を密封する可動ドアの移動が、同時に、バンドリアから先頭タイを切断することにもなることを特徴とする、請求の範囲第１項に記載の分配装置。
10. 可動ドア（４８’）が互いに対向する壁（５４、５６）を含み、可動ドアの移動中、対向壁が先頭ケーブルタイ及びそれに隣接するケーブルタイと徐々に係合して行くことが可能であり、それによって、隣接ケーブルタイからの先頭ケーブルタイの分離が遂行されることを特徴する、請求の範囲第９項に記載の分配装置。
11. 送り機構（２２’、２６’、６０）は少なくとも１つのフィンガ（２２’）を有し、このフィンガはバンドリア（１０、１０’）と係合するよう配置され、フィンガが発射室に向けて前進するためにバンドリアと係合する第一の位置と、フィンガがバンドリアの連係動作なしに動かされて発射室から離れ得る第二の位置との間で回転可能であり、
    又、送り機構には、フィンガを動かすための線形アクチュエータ（２６’、６０）が更に含まれることを特徴とする、請求の範囲第１項に記載の分配装置。
12. フィンガ（２２’）が、バンドリア（１０、１０’）の隣接するケーブルタイ（１２、１２’）の間にぴったり嵌入する大きさに作られており、又、フィンガが、その運動中にバンドリアと接触するための前面を有することを特徴とする、請求の範囲第１１項に記載の分配装置。
13. 相互接続されたケーブルタイを前進させるための支持表面と移動可能に取り付けられた少なくとも一個の後退防止用つめとをさらに含み、該つめは隣接するケーブルタイの間に延在するように配置され、隣接するケーブルタイの間に延在する第一の位置と該つめが支持表面に沿う相互接続されたケーブルタイの前進を可能にする第二の位置との間で移動可能であり、該つめは前進するケーブルタイを受け止めるための角度付き表面を含み、そこで第一位置から第二位置まで動かされて、前進するケーブルタイが発射室の方へ移動するのを可能にし、該つめは第一位置へ偏倚させられ、前進するケーブルタイがつめを横切ってしまったあとケーブルタイの後方部分と接触するための、支持表面に垂直な面を含み、そこでバンドリアの後方への運動が防止されることを特徴とする、請求の範囲第１１項に記載の分配装置。
14. ケーブルタイ（１２、１２’）を前進させ、これを、帯状部材（１４、１４’）により相互接続された、並列に隣接するケーブルタイの細長いストリップ（１０、１０’）から切断すると共に、切断されたケーブルタイをケーブルタイ取付け工具（４）に供給する分配装置（１）であって、
    ケーブルタイ・ストリップ（１０、１０’）を支える支持表面と、
    支持表面に沿ってケーブルタイ・ストリップを前進させる送り手段（２２’、２６’、６０）と、
    支持表面の一端に隣接し、ストリップの中の一本のケーブルタイを支える切断位置と、
    切断位置に隣接して支えられたアライメント・パイロット（４８’）とを含み、
    アライメント・パイロット（４８’）は、前記一本のケーブルタイを前記隣接するケーブルタイから分離して間隔を空けるために、切断位置に向けて移動して両ケーブルタイ間に挿入することができ、さらにアライメント・パイロットはパンチ（８２）を含み、
    パッチはケーブルタイを帯状部材（１４、１４’）から分離するため、パイロットの切断位置の方へ移動中、前記一本のケーブルタイと前記隣接するケーブルタイとの間で帯状部材を切断し、且つ分離したケーブルタイをケーブルタイ取付け工具（４）への供給のために位置決めすることを特徴とする分配装置。
15. 切断位置は発射室（３６’）と協働手段を含み、
    発射室は、
    前記一本のケーブルタイの挿入を可能にしアライメント・パイロットの切断位置への移動によって密封可能に閉ざされる入口を有し、
    協働手段は、分離されたケーブルタイを取付け工具（４）に供給するために、発射室と協働することを特徴とする、請求の範囲第１４項に記載の分配装置。
16. アライメント・パイロットが、一対の対向する壁（５４、５６）を有する細長い部材であり、又、該壁が、前記一本のケーブルタイと前記隣接するケーブルタイとの分離を遂行するために、パイロットの移動中、両ケーブルタイと徐々に係合して行くことが可能であることを特徴とする、請求の範囲第１５項に記載の分配装置。
17. アライメント・パイロットと前記一本のケーブルタイとが徐々に係合して行くことによって、このケーブルタイが、発射室内で位置合わせされた状態にされることを特徴とする、請求の範囲第１６項に記載の分配装置。
18. アライメント・パイロットの対向する壁が、横断面において、切断位置に向かって内側に先細りになっていることを特徴とする、請求の範囲第１７項に記載の分配装置。
19. アライメント・パイロットの互いに対向する長手方向端面が切断位置に向かって内側に傾斜していることを特徴とする、請求の範囲第１８項に記載の分配装置。
20. 協働手段が、発射室へ空気を噴射して分離されたケーブルタイを取付け工具に向けて推進する空気シリンダを含むことを特徴とする、請求の範囲第１５項に記載の分配装置。
21. 前記送り手段は後退可能なケーブルタイ・フィンガを含み、このフィンガはストリップの中の中間ケーブルタイと接触すると共に、支持表面に沿って、切断位置へ向かう第一の方向にストリップを進めるために、支持表面を貫いて移動できることを特徴とする、請求の範囲第１４項に記載の分配装置。
22. ケーブルタイ・フィンガが、切断位置の方へアライメント・パイロットの移動中、前記第一の方向とは逆の第二の方向へのストリップの移動を防止するために、前記中間ケーブルタイと係合可能であることを特徴とする、請求の範囲第２１項に記載の分配装置。
23. ケーブルタイが、一端に頭部を有し、他端に尾部を有する細長いものであり、又、横に並んだケーブルタイが、頭部と尾部との間の位置で相互接続されていることを特徴とする、請求の範囲第１９項に記載の分配装置。
24. アライメント・パイロットが、傾斜した長手方向の両端面の中間の位置にパンチを含むことを特徴とする、請求の範囲第２３項に記載の分配装置。
25. ケーブルタイを前進させ、これを、帯状部材により相互接続された並列のケーブルタイのストリップから切断すると共に、切断されたケーブルタイをケーブルタイ取付け工具に供給する方法であって、
    一本のケーブルタイを隣接するケーブルタイから明確に分離する発射室内で、前記一本のケーブルタイを位置決めする工程と、
    帯状部材を、一本のケーブルタイと隣接するケーブルタイとの間のストリップから切断する工程と、
    前記一本のケーブルタイを発射室内へ封入する工程と、
    前記一本のケーブルタイを発射室から前記取付け工具に供給する工程とを含むことを特徴とする方法。
26. 前記分離、切断、封入工程が、
    互いに対向する長手方向の壁とパイロット・パンチとを有する細長いアライメント・パイロットを用いて、互いに対向する長手方向の壁が前記一本のケーブルタイと隣接するケーブルタイとを分離し、パイロット・パンチが帯状部材を切断し、アライメント・パイロットが前記一本のケーブルタイを発射室内へ封入するように、アライメント・パイロットをストリップに向けて移動させる工程とを更に含むことを特徴とする、請求の範囲第２５項に記載の方法。
27. 前記位置決め工程がストリップを発射室に向けて直線的に送る工程を含むことを特徴とする、請求の範囲第２６項に記載の方法。
28. 前記送り工程が、ストリップを支える支持表面に隣接して後退可能であって、ストリップの中の中間ケーブルタイと接触するための可動フィンガを用いて、フィンガを動かしてストリップの中間ケーブルタイと係合させ、又、フィンガを発射室に向けて併進させてストリップを発射室の方へ移動させる工程を含むことを特徴とする、請求の範囲第２７項に記載の方法。
29. 前記供給工程が、ケーブルタイを発射室から取付け工具まで空気圧によって推進する工程を含むことを特徴とする、請求の範囲第２６項に記載の方法。

Images