JP3947915B2 - 周波数ホッピングスペクトル拡散通信装置、その周波数偏移制御方法及び周波数偏移制御に用いられる係数を求める方法 - Google Patents

周波数ホッピングスペクトル拡散通信装置、その周波数偏移制御方法及び周波数偏移制御に用いられる係数を求める方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、周波数ホッピングスペクトル拡散通信装置に関し、特に搬送波の周波数(RF周波数)によらず周波数偏移(fdev)を一定に保つことができるスペクトル拡散通信GFSK装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
GFSK変調を行なうには、通常、印加される電圧に応じて発振周波数が変化する電圧制御発振回路(VCO:Voltage Controlled Oscillator)が用いられる。即ち、GFSK変調送信には、送信しようとするディジタル符号に対応する変調電圧(ベースバンド信号、変調信号)をVCOに加えることにより、その発振周波数を変化させる方法が一般的に用いられている。
【0003】
VCOは、例えば、図19に示されるような、バラクター(容量D)を含むLC回路を利用して構成されている。図19のLC回路を用いたVCOの発振周波数は、f=1/2π√(L(C+D))で表され、その調整は、バラクターの容量Dを変化させることによって行われる。具体的には、バラクターに印加する逆方向電圧を下げれば、その容量Dが大きくなるので、VCOの発振周波数は低くなる。逆に、バラクターに印加する逆方向電圧を上げれば、バラクターの容量Dが小さくなるので、VCOの発振周波数は高くなる。
【0004】
ところで、実際のスペクトル拡散方式のGFSK通信では、送信信号(GFSK波)の周波数偏移(又は周波数偏移幅あるいは周波数偏移量)が、その通信規格により定められた範囲内になければならない。例えば、ブルートゥース(Bluetooth)規格では、周波数偏移が140〜175kHz(=変調指数が0.28〜0.35)と決められている。これは、GFSK波の周波数偏移が小さくなれば、ディジタル符号の「0」に対応する周波数と「1」に対応する周波数との差も小さくなるので、受信装置でGFSK波を復調した場合に、「0」および「1」の2値の識別誤りが発生しやすくなるからである。また、GFSK波の周波数偏移が大きくなり、そのGFSK波に割り当てられた周波数帯域を越えてしまうと、そのGFSK波が、、隣接チャネルのGFSK波と干渉し合い、通信システムに著しい障害を引き起こすことになるからである。なお、周波数偏移とは、図20に示すように、搬送波の周波数(中心周波数f0)と、送信信号(被変調信号)の2値データの「1」に対応する部分の周波数(f0+Δf)又は2値データの「0」に対応する部分の周波数(f0−Δf)との差(Δf)をいう。
【0005】
搬送波周波数(RF周波数)が一定不変であれば、変調信号の電圧振幅を所定の範囲内に保つことにより、送信信号の周波数偏移を規定の範囲内に収めることができる。ところが、スペクトル拡散を行うGFSK変調方式の無線機では、VCOが、搬送波の変調のみならず、搬送波周波数そのものを変化させる周波数ホッピングも行わなければならない。このため、GFSK変調方式の無線機では、変調信号の振幅を所定の範囲内としただけでは、周波数偏移を規定の範囲内に収めることができない場合がある。
【0006】
詳述すると、スペクトル拡散を行うGFSK変調方式の無線機では、変調を行なうのみならず、周波数ホッピングを行うためにも、バラクターの容量Dを変化させる。つまり、RF周波数を上げるときは、容量Dを小さくし、RF周波数を下げるときは、容量Dを大きくする。ここで、RF周波数が高いときのバラクターの容量をDh、低いときの容量をDlとすると、Dh<Dlが成り立つ。一方、変調信号の振幅電圧が一定であるとすると、変調信号の印加により発生する容量の変化ΔDは、容量Dの値によらず一定である。従って、ΔD/Dh>ΔD/Dlが成立する。これは、変調信号の電圧振幅を一定とした場合、RF周波数が高いほど、送信信号の周波数偏移が大きくなることを意味する。つまり、周波数ホッピングを行うVCOでは、変調電圧が一定であると、RF周波数が変化するのに従って送信信号の周波数偏移も変化する。こうして、GFSK変調方式の無線機では、RF周波数によっては、変調信号の電圧振幅を所定の範囲内としただけでは、周波数偏移を規定の範囲内に収めることができない場合がある。
【0007】
実際に、VCOへ印加する変調信号が一定の場合の、RF周波数と周波数偏移との関係を測定した結果の一例を図21に示す。
【0008】
従来、上記のようなVCOのRF周波数依存特性を補償する、送信信号の周波数偏移の平坦化は、例えば特開平1−243730号公報に記載されているように、搬送波の周波数に応じて変調信号の振幅を調整することにより行われている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
特開平1−243730号公報に記載された技術は、搬送波の周波数に応じて変調信号の振幅を変更するために、VCOへの変調信号入力線路に、一端が接地された複数の抵抗器をそれぞれスイッチを介して接続し、搬送波の周波数に応じてそのスイッチのオン/オフを制御するというものである。しかしながら、この様な構成は、複数の抵抗器及びスイッチを必要とし複雑であるというだけでなく、スイッチののオン/オフの組み合わせを適切に決定しなければならず、制御が複雑であるという問題点もある。
【0010】
また、特開平1−243730号公報に記載された技術は、VCOの変調感度が既知であり、周波数偏移の補正量が一義的に決定されることを前提としており、製造バラツキや、通信規格の変更等に対応できないという問題点もある。
【0011】
本発明は、上述のごとき実情に鑑みなされたもので、周波数ホッピングスペクトル拡散方式GFSK通信装置において、簡易な構成でありながら、搬送波の周波数に拘らずに周波数偏移を所定の範囲内に保つことができる通信装置を提供することを目的とする。
【0012】
また、本発明は、搬送波の周波数に拘らず、周波数偏移の大きさを所定の範囲内に保つことができる周波数ホッピングスペクトル拡散方式GFSK通信装置の周波数偏移制御方法を提供することを目的とする。
【0013】
さらに本発明は、周波数ホッピングスペクトル拡散方式GFSK通信装置において、搬送波の周波数に拘らず、周波数偏移の大きさを所定の範囲内に保つために用いられる係数を一括して求めることができる方法を提供することを目的とする。
【0014】
なお、特開平11−274951号公報には、複数のデータを不揮発性メモリに格納しておき、そこから読み出したデータを用いてFSK信号の周波数偏移を調整する技術が開示されている。しかしながら、この公報における複数のデータとは、「0」及び「1」にそれぞれ対応するデータを意味しており、この公報には、変調信号の振幅が一定の場合に、搬送波周波数に応じて周波数偏移が変化することについては全く開示されておらず、何ら本発明を示唆するものではない。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、電圧制御発振器を用い、所定時間毎に搬送波の周波数を切り替えるとともに、当該搬送波を変調信号によって周波数変調して送信信号とする周波数ホッピングスペクトル拡散通信装置において、前記搬送波として使用される互いに異なる複数の周波数の夫々に対応する複数の係数を記憶するメモリと、前記搬送波の周波数を切り替える際に、切替後の搬送波周波数に対応する係数を前記メモリから読み出すメモリ制御部と、該制御部が読み出した係数を用いて前記送信信号の振幅を補正する掛け算器とを備えた、前記送信信号の周波数偏移を前記搬送波の周波数に拘わらず一定の範囲内に収めるための周波数偏移平坦化部を備えていることを特徴とする周波数ホッピングスペクトル拡散通信装置が得られる。
【0016】
上記周波数ホッピングスペクトル拡散通信装置において、前記メモリに記憶されている前記複数の係数は、前記複数の周波数のうちの少なくとも2つの周波数に関して行なった周波数偏移測定の結果を用いた線形補間によって求められたものである。
【0017】
また、上記集は酢ホッピングスペクトル拡散通信装置において、前記掛け算器は、ディジタル変調信号の帯域制限を行なうディジタルフィルタ、帯域制限されたディジタル変調信号をアナログ変調信号に変換するディジタル/アナログ変換器、及びアナログ変調信号を通過させて前記変調信号とする低域通過フィルタから構成されるガウシアンフィルタ内で、前記ディジタルフィルタと前記ディジタル/アナログ変換器との間に配置されている。
【0018】
また、本発明によれば、搬送波の周波数を所定時間毎に切り替えるとともに、当該搬送波を変調信号によって周波数変調する周波数ホッピングスペクトル拡散通信装置から出力される送信信号の周波数偏移を、その搬送波の周波数によらず一定の範囲内に収めるように変調信号を制御する周波数ホッピングスペクトル装置の周波数偏移制御方法において、前記搬送波が取り得る互いに異なる複数の周波数の各々に対応する係数を、予め不揮発性メモリに格納しておき、前記搬送波の周波数を切り替える際に、その周波数に応じた係数を前記不揮発性メモリから読み出し、当該読み出した係数と掛け算器とを用いて前記変調信号の振幅制御を行なうようにしたことを特徴とする周波数ホッピングスペクトル拡散通信装置の周波数偏移制御方法が得られる。
【0019】
上記周波数ホッピングスペクトル拡散通信装置の周波数偏移制御方法において、前記メモリに記憶されている前記複数の係数は、前記複数の周波数のうちの少なくとも2つの周波数に関して行なった周波数偏移測定の結果を用いた線形補間によって求められる。
【0020】
また、上記周波数ホッピングスペクトル拡散通信装置の周波数偏移制御方法において、前記掛け算器にて、ディジタルフィルタによって帯域制限されたディジタル変調信号に前記係数を掛け算し、選られた信号をディジタル/アナログ変換器でアナログ変調信号に変換し、変換されたアナログ変調信号を低域通過フィルタに通して前記変調信号とすることが行なわれる。
【0021】
さらに本発明によれば、搬送波の周波数を所定時間毎に切り替えるとともに、当該搬送波を変調信号によって周波数変調する周波数ホッピングスペクトル拡散通信装置から出力される送信信号の周波数偏移を、その搬送波の周波数によらず一定の範囲内に収めるために用いられる、互いに異なる複数の周波数に各々対応する係数を求める方法において、前記周波数ホッピングスペクトル拡散通信装置に制御用のコンピューターを接続するとともに、測定用の周波数偏移測定器を接続し、前記コンピューターが、前記周波数ホッピングスペクトル拡散通信装置の送信周波数を第1の周波数に固定し、前記コンピューターが、前記周波数ホッピングスペクトル拡散通信装置に所定パターンの変調信号を連続的に発生させて送信信号を出力させ、前記周波数偏移測定器が、前記送信信号の周波数偏移を第1の周波数偏移として測定して、その測定結果を前記コンピューターに供給し、前記コンピューターが、前記送信周波数を第2の周波数に変更して固定し、前記コンピューターが、前記所定パターンの変調信号を連続的に発生させて送信信号を出力させ、前記周波数偏移測定器が、前記送信信号の周波数偏移を第2の周波数偏移として測定し、前記コンピュータが、前記第1の周波数、前記第1の周波数偏移、前記第2の周波数、及び前記第2の周波数偏移を用いた線形補間により、前記搬送波の周波数の各々に対応する係数を演算して求めるようにしたことを特徴とする係数を求める方法が得られる。
【0022】
上記係数を求める方法において、演算により求められた係数は、不揮発性メモリに一括書き込みされる。
【0023】
【作用】
本発明は、上記目的を達成するために、(1)周波数ホッピングスペクトル拡散通信直接変調通信方式の通信装置において、(2)送信データ(変調信号)の振幅を可変とすることができる振幅制御回路(ガウシアンフィルタ)を有し、該振幅制御回路の出力を電圧制御発振器(VCO)の入力としたこと、更には、(3)互いに異なる複数の搬送波周波数に夫々対応する振幅制御データ(係数あるいは補正値)を不揮発性の記憶媒体(RAM)に記憶しておき、いずれかの搬送波周波数が設定されたなら該当周波数に対応する振幅制御データを読み出すようにしたことを特徴とするものである。
【0024】
上記特徴により、本発明では、簡易な構成でありながら、精度良く周波数偏移を補正または調整することができる。
【0025】
また、本発明では、振幅制御データを、VCOの周波数偏移特性を少なくとも2つの搬送波周波数に関して測定した結果を用いて線形補間により求める。
【0026】
これにより、振幅制御データを容易に、一括して求めることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0028】
図1に、本発明の一実施の形態に係るスペクトル拡散方式GFSK無線機の構成を示す。このスペクトル拡散方式GFSK無線機100は、BB(ベースバンド)部110とRF部130とにより構成されている。BB部110は、送信データの制御、および受信データの復調を行う。また、RF部130は、無線波(GFSK波)の送信および受信を行う。
【0029】
BB部110は、CPU111、インターフェース(UART)112、ランダムアクセスメモリ(RAM)113、メモリーコントローラ114、及び無線インターフェース部115を有している。また、無線インターフェース部115は、ガウシアンフィルタ(GF)116とクロックリカバリー回路117とを有している。
【0030】
CPU111は、インタフェース112に接続された外部ホスト150により制御される。また、CPU111は、メモリーコントローラ114を介して外部記憶装置(不揮発性メモリ、例えばフラッシュメモリ)170に対して読み書きを行う。外部記憶装置170には、後述する係数が書き込まれており、事実上、BB部110の一部として働く。従って、外部記憶装置170の代わりに、BB部110の内部に不揮発性メモリを設けてるようにすることもできる。
【0031】
ホスト150から供給される送信データは、インタフェース112を介して、無線インタフェース部115のGF116に供給される。GF116は、送信データを2レベル(2値)のアナログ信号(ベースバンド信号、変調信号)として出力する。
【0032】
RF部130は、電圧制御発振器(VCO)131、クロック132、フェーズロックループ(PLL)133、位相比較器(PD)134、チャージポンプ(CP)135、パワーアンプ(PA)136、送受切替器137、アンテナ138、低ノイズアンプ(LNA)139、逓倍器140、バンドパスフィルタ(BPF)141、アンプ142、及び偏移検出器143を有している。
【0033】
BB部110のGF116から出力されるアナログ信号は、RF部130から送信される送信信号の周波数偏移を制御するため、VCO131に入力される。
【0034】
VCO131は、チャージポンプ135の制御電圧に応じた搬送波周波数(RF周波数)で発振するとともに、GF104から与えられる変調信号電圧に応じて、その発振周波数を高周波側または低周波数側に偏移させる。
【0035】
PLL133は、クロック132からのクロック信号を所定の分周比で分周して基準信号を発生するとともに、VCO131の出力信号を基準信号と比較できるように分周し、得られた2つの分周信号を、位相比較器134へ出力する。ここで、VCO131の出力信号を分周する分周比を所定時間毎に変更することにより周波数ホッピング(搬送波周波数の所定時間毎の切替)を実現する。
【0036】
位相比較器134は、PLL133からの2つの分周信号を比較し、その差に応じた信号をチャージポンプ135へ出力する。
【0037】
チャージポンプ135は、位相比較器134の出力に応じてVCO131へ供給する制御電圧を変化させる。
【0038】
以上のように、VCO131、クロック132、PLL133、位相比較器134、及びチャージポンプ135の働きにより、VCO131の中心周波数は、所定時間毎に変更され、各所定時間内では所定の周波数に保たれる。
【0039】
パワーアンプ(PA)136は、VCO131から出力された送信信号(被変調信号)を増幅し、送受切替器137へ出力する。送受切替器137は、入力された送信信号をアンテナへ138へ送る。アンテナ138は、送受切替器137からの送信信号を外部へ送信する。
【0040】
また、アンテナ138が受信した受信信号は、送受切替器137を介して低ノイズアンプ139に入力される。
【0041】
低ノイズアンプ139は、入力された受信信号を低ノイズ増幅し、逓倍器140へ出力する。
【0042】
逓倍器140は、入力された受信信号の周波数を逓倍し、バンドパスフィルタ141へ出力する。
【0043】
バンドパスフィルタ141は、所定の帯域以外の周波数成分を除去し、アンプ142へ出力する。
【0044】
アンプ142は、入力された信号を所定の増幅率で増幅して、偏移検出器143へ出力する。
【0045】
偏移検出器143は、入力された信号からデータを検出(復調)し、検出信号をBB部110のクロックリカバリ回路117へ供給する。
【0046】
図1の無線機は、上述の通り周波数ホッピングスペクトル拡散通信方式を採用する。この方式では、図2に示すように、所定時間毎に搬送波の周波数(送信信号の中心周波数、以下RF周波数という)を切り替える(変更する)。RF周波数の切り替えは、上述したように、PLL133において、VCO131からの出力信号を分周する分周比を変更することにより行う。
【0047】
VCO131を用いた無線機では、RF周波数が高くなると、変調信号の電圧振幅が一定であっても、送信信号の周波数偏移が大きくなるという特性がある。そこで、このような特性を打ち消すために、本実施の形態による無線機100では、周波数偏移量がVCO131への変調信号の電圧振幅により変化する特性を利用する。
【0048】
RF周波数を一定としたときの、VCO131に印加される変調信号の電圧振幅と周波数偏移との関係の一例を図3に示す。図3に示すように、変調信号の電圧振幅の増大に伴い、周波数偏移量は一次関数的に増加している。従って、図4に示すように、RF周波数が低い場合には、変調信号の電圧振幅を大きくし、RF周波数が高い場合には、変調信号の電圧振幅を小さくすることにより、RF周波数の高低に拘わらず、送信信号の周波数偏移を平坦化することができるはずである。
【0049】
上記原理に基づき周波数偏移の平坦化を実現するには、RF周波数(チャネル)毎に、適した変調信号の電圧振幅を求めなければならない。
【0050】
以下、RF周波数(チャネル)と変調信号の電圧振幅との関係を特定する方法について説明する。
【0051】
まず、図5に示すように、無線機100に対し、測定用パーソナルコンピューター(PC)50(ホスト150でも可)を接続し、アンテナ138に代えて周波数偏移測定器52を接続する。
【0052】
PC50は、BB部110に対して測定用のデータを与え、無線機100に測定用データを送信するよう指示する。周波数偏移測定器52は、無線機100から出力される送信信号の周波数偏移量を測定し、その結果をPC50へ出力する。PC50は、また、周波数偏移測定器52から供給される測定結果に基づいて、周波数偏移量のキャリブレーションの計算を行う。
【0053】
図6を参照して、具体的に、周波数偏移のキャリブレーションを行なう方法について説明する。ここでの測定は、最低RF周波数と最高RF周波数の2点についてのみ行う。なぜなら、これらの点で、周波数偏移量はそれぞれ最大値、最小値となるからである。
【0054】
はじめに、PC50は、無線機100に対し、送信データとして規定パターンを連続して(繰り返し)送信するように設定する(ステップS601)。ここで、規定パターンとは、無線規格(ここでは、Bluetoothを想定)で規定されている“11110000”パターンである。この規定パターンを表すアナログ信号は、図7に示すようになる。なお、“11110000”パターンを用いると、BB部110のGF116のフィルタ出力の最大値の測定が行える。
【0055】
また、PC50から無線機100に対して送信データの設定を行う際には、規定パターンの振幅(変調電圧)もPC50に設定する。このとき、「係数」という概念を導入し、変調電圧の設定をこの係数により行なう。係数は、例えば、0〜1023までの値を取ることができ、その中間値である“512”を設定したときの変調電圧を例えば60mVppとするならば、振幅電圧を0〜120mVppの範囲で変化させることができる。本実施の形態におけるキャリブレーションとは、RF周波数の各々に対応する係数を求めることを意味する。ここでは、未だ係数が求められていないので、初期値としてRF周波数に関係なく、その中間値である“512”を設定する。なお、この係数の設定は、後述するようにGF116のレジスタに格納することにより行われる。
【0056】
次に、PC50は、RF周波数を一定(最低RF周波数及び最高RF周波数のうちの一方)にするように無線機100に指令を出す(ステップS602)。これは、無線機100が通常通り動作すると、所定時間毎に周波数ホッピングを行ってしまい、正確な周波数偏移測定ができなくなるので、周波数ホッピングを止めるために行う。
【0057】
以上の設定を終えると、PC50は、無線機100にデータの送信を開始しさせる(ステップS603)。その結果、無線機100は、規定パターンの連続送信を開始する。
【0058】
周波数偏移測定器52は、無線機100から出力される送信信号(GFSK波)の周波数偏移を測定する(ステップS604)。周波数偏移測定器52は、測定を終えると測定結果をPC50に通知する。
【0059】
PC50は、周波数偏移測定器52からの測定結果の通知を受けると、RF周波数が最低RF周波数のときと最高RF周波数のときの両方の測定を終えたか否か判断する(ステップS605)。そして、最低又は最高のいずれか一方のRF周波数についてのみ測定を終えている場合には、RF周波数を他方の周波数(最高RF周波数又は最低RF周波数)に変更し(ステップS606)、ステップ601に戻って、他方のRF周波数について同様の測定を行なう。
【0060】
PC50は、ステップS605において、最低RF周波数及び最高RF周波数の2点について測定を終えたと判断したならば、測定した2点における周波数偏移が、夫々所定の範囲内に収まっているかどうか判断する(ステップS607)。なお、ここでの所定範囲とは、無線規格に定められている許容範囲よりも狭い範囲を意味する。例えば、ブルートゥース規格では、周波数偏移の許容範囲は140〜175kHzと定められているが、ここでの所定範囲とは、その中心周波数から数kHz程度の範囲、例えば、160kHz±5kHzの範囲をいう。
【0061】
測定した2点の周波数偏移が、ともに所望の範囲内に収まっている場合は、全てのRF周波数について、係数“512”としてよいと判断して、ステップS608にて、各RF周波数に対応させて係数“512”を外部記憶装置170に一括書き込みを行ない(ステップS608)、キャリブレーションを終了する。
【0062】
一方、ステップS607において、いずれか一方又は両方の周波数偏移が所定の範囲内にないと判断された場合には、後述する線形補間を用いた演算により、RF周波数(チャネル)に夫々対応する係数を求める(ステップS609)。そして、求めた係数のうち、最低RF周波数及び最高RF周波数にに対応する係数を用いて、再び、ステップS601〜606を実行する。
【0063】
その後、ステップS609にて求めた係数を用いて行なった周波数偏移測定の結果が、所定の範囲内に入っているとステップS607において判断されると、ステップS609にて求めた係数を、各RF周波数に対応させて、外部記憶装置170に一括書き込みを行い(ステップS608)、キャリブレーションを終了する。
【0064】
ステップS609にて求めた係数を用いて行なった周波数偏移測定の結果が、所定の範囲内に入っていないと再びステップS607において判断された場合は(このような場合はほとんど発生しないが)、今回の測定結果を用いて係数を求め直す(ステップS609)。その後、ステップS607にて、周波数偏移測定の結果が所定の範囲内となったと判定されるまで上記動作を繰り返す。
【0065】
以上のようにして、本実施の形態によるキャリブレーション方法では、わずか2点の周波数偏移測定を行なうだけで、全RF周波数に対応する係数を一括して求めることができる。
【0066】
なお、図1のフローチャートにおいて、太枠で画かれたステップ601,602,603,608,及び609は、PC50から無線機100に対して制御を行っているステップ(外部から無線機100を制御するステップ)であり、HCIコマンドを用いることにより実現できる。即ち、無線機100の外部からの操作により、キャリブレーションを行なうことができる。なお、HCIとは、ホストコントローラインターフェースの略で、ホスト150とホストコントローラ(ここでは、無線機が相当する)との通信を受け持つプロトコルのことをいう。また、HCIコマンドとは、ホスト150からホストコントローラに対して命令するコマンドのことをいう。
【0067】
次に、ステップS609にて行なう、係数の計算の方法を、図8、図9(a)及び(b)を参照して詳細に説明する。
【0068】
変調電圧が一定の場合の、VCO131のRF周波数と周波数偏移との関係を実測した結果の一例を図8に示す。図8に示すように、一般にRF周波数に対して周波数偏移は、一次関数的に変化する。従って、RF周波数が最低の場合と最高の場合とを測定すれば、その間の特性は、線形補間により求めることができる。即ち、周波数偏移測定器52を用いて測定した結果に対して線形補間を施せば、無線機100のRF周波数に対する周波数偏移特性が得られる。その結果を図9(a)に示す。図9(a)において、最低RF周波数のときの周波数偏移をfa最高RF周波数のときの周波数偏移をfbとし、目標周波数偏移をf0とする。また、最低RF周波数に対応する現在の係数をCa、最高RF周波数に対応する現在の係数をCbとする。
【0069】
最低RF周波数に対応する新たな係数Ca’と、最高RF周波数に対応する新たな係数Cb’は、それぞれ以下の数1式によって求められる。
【0070】
【数1】
Figure 0003947915
また、上記2点以外の各RF周波数(チャネル)に対応する係数は以下の数2式によって決定される。
【0071】
【数2】
Figure 0003947915
以上の2式により、各RF周波数目標周波数偏移に設定するためのすべてのチャネルの係数を一括して決定することができる。
【0072】
以下、具体的数値を例に挙げて説明する。ここでは、Fmin=2402MHz、Fmax=2480MHz、Ca=512、Cb=512、fa=140kHz、fb=175kHz、f0=160kHzとする。なお、係数は、上述したように0〜1023まで変化できるものとする。
【0073】
まず、最小RF周波数に対応する係数Ca’及び最大RF周波数に対応する係数Cb’が、数式1を用いて下記の数3式のとおり求められる(小数点以下四捨五入)。
【0074】
【数3】
Figure 0003947915
続いて、他のRF周波数に夫々対応する係数は、数式2を用いて以下数4式のように求められる(小数点以下四捨五入)。
【0075】
【数4】
Figure 0003947915
以上のようにしても求められた係数を用いて周波数偏移を測定し直すと、図9(b)に示すように、RF周波数に拘らず、周波数偏移は、f0で一定となる。
【0076】
各RF周波数と得られた係数との関係を図10に示す。図10に示すように、得られた係数は、搬送波の周波数が増加するにしたがって単調に減少する。
【0077】
なお、係数は、デジタル的に変化する(整数値をとる)ので、その分解能(係数が取り得る値の範囲)が小さいと、送信信号の周波数偏移を所定の範囲内に収めることが出来ない、即ち、各RF周波数に対応する係数を求めることができなくなる可能性がある。特に、変調電圧が一定の場合に、RF周波数の変化に対する送信信号の周波数偏移の変化率が大きい無線機100の場合には、その可能性が高い。したがって、係数の分解能は、できるだけ高いほうが望ましい。
【0078】
以上のようにして求められた係数は、上述したように、一括して、外部記憶装置170に書き込まれる。これは、図11に示すように、外部記憶装置170のアドレスを各RF周波数に連続して割り当て、図12に示すような一括書き込み命令を用いることにより実行される。図12に示す一括書き込み命令は、書込命令、書き込むデータの長さ、書込開始アドレス及びその後に続く、各RF周波数に対応する係数を含んでいる。
【0079】
外部記憶装置170に書き込まれた係数は、RF周波数切替の度に、切替後のRF周波数に対応する係数が読み出され、GF116のレジスタに設定される。次に図14を参照して、GF116の内部構成について説明する。図14に示すように、GF116は、デジタルフィルタ401、レジスタ402、掛け算器403、デジタルアナログ変換器(DAC)404、及びローパスフィルタ405を有している。なお、レジスタ402は、上述した周波数偏移を測定する際に係数“512”を格納していたものである。
【0080】
デジタルフィルタ401は、入力されるデジタルデータに対して帯域制限をかける。レジスタ402は、CPU111の制御によりRAM113から読み出された切替後のRF周波数(チャネル)に対応する係数を格納する。掛け算器403は、デジタルフィルタ401からの帯域制限されたデジタルデータにレジスタ402に格納された係数を掛け算する。DAC403は、掛け算器403から出力されるディジタル信号をアナログ信号に変換する。ローパスフィルタ405は、DAC404からのアナログ信号の高周波信号を除去し、変調信号としてVCO131へ出力する。こうして、各RF周波数に対応する係数をデジタルデータに掛け算することにより、変調信号の電圧振幅を各RF周波数に対応させて調整することができる。
【0081】
GF116から出力される変調信号の電圧は、係数を変化させない初期状態(係数=“512”)の電圧振幅が、例えば、60mVppであるとすると以下数5式のようになる。
【0082】
【数5】
Figure 0003947915
以上の変調信号電圧振幅についての計算結果をグラフにすると図15のようになる。この結果を、RF周波数と周波数偏移との関係として表すと図16のようになる。また、各RF周波数に対応する係数と、GF出力電圧振幅及びその初期状態電圧に対する倍率との関係を図17に示しておく。
【0083】
次に、上述のようにして求められた係数が外部記憶装置170に書き込まれ多後の無線機100の動作について説明する。
【0084】
無線機100は、ホスト150から送信データが入力されると、図18に示すように所定時間毎にRF周波数を変更する周波数ホッピングを実施する。その際、CPU111は、送信に使用すべきRF周波数(送信チャネル)を決定する毎に、その後決定したRF周波数でのデータ送信を始めるまでの間に(図18においてハッチングを施した部分で)、決定した送信チャネルに対応する係数を外部記憶装置170から読み出してGF116のレジスタ402に格納する。例えば、無線機100が、ブルートゥース規格のデータパケットをホスト150から受け取った場合には、CPU11は、受け取ったパケット内のチャネル指定を行うデータ部を読み出し、指定されたチャネル(RF周波数)に応じた係数を外部記憶装置170から読み出してレジスタ402に格納する。、これにより無線機100は、送信するRF周波数に応じて変調電圧振幅を制御することができ、どのRF周波数を使用する場合においても周波数偏移を所定の範囲内とすることができる。
【0085】
【発明の効果】
本発明によれば、周波数ホッピングスペクトル拡散通信装置において、各RF周波数に対応する、変調信号の電圧振幅を制御するための係数を不揮発性メモリに格納し、それを使って掛け算器で変調信号の電圧振幅を制御するようにしたことで、簡易な構成でありながら、RF周波数によらず周波数偏移を一定に保つことができる。
【0086】
また、本発明によれば、使用されるRF周波数のうち、少なくとも2つの周波数を用いて周波数偏移を測定し、その結果を用いて線形補間により他のRF周波数の周波数偏移を制御するための係数を求めるようにしたことで、全ての係数を一括して求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る周波数ホッピングスペクトル拡散方式のGFSK無線機のブロック図である。
【図2】周波数ホッピングを説明するためのタイミングチャートである。
【図3】RF周波数を一定にしたときの変調信号電圧振幅と周波数偏移との関係を表すグラフである。
【図4】周波数偏移を平坦化する際の、RF周波数と変調信号電圧振幅との関係を表すグラフである。
【図5】図1の無線機に関して、周波数偏移測定を行うための装置構成を示すブロック図である。
【図6】線形補間による周波数偏移キャリブレーションを説明するためのフローチャートである。
【図7】規定パターンから得られるアナログ信号を示す図である。
【図8】変調信号電圧振幅が一定のときのRF周波数と周波数偏移との関係を示すグラフである。
【図9】(a)は、係数が一定の場合に周波数偏移測定結果から得られるRF周波数と周波数偏移との関係を示すグラフであり、(b)は、周波数遷移測定結果から求めた新たな係数を用いた場合のRF周波数と周波数偏移との関係を示すグラフである。
【図10】Rf周波数と係数との関係を示すグラフである。
【図11】外部記憶装置の記憶内容を説明するための図である。
【図12】外部記憶装置への一括書き込みを行う一括書き込み命令のフォーマットの一例を示す図である。
【図13】RF周波数と変調信号電圧振幅との関係を示す図である。
【図14】図1の無線機に使用されるGFの構成を示すブロック図である。
【図15】計算により求めた変調信号電圧振幅と周波数偏移との関係を示すグラフである。
【図16】図15の関係をRF周波数と周波数偏移との関係に置き直した場合のグラフである。
【図17】図15と図16とに示す関係を表すグラフである。
【図18】周波数ホッピングと変調電圧振幅調整のタイミングを説明するためのタイミングチャートである。
【図19】VCOに使われる一般的なLC回路の回路図である。
【図20】周波数偏移を説明するための図である。
【図21】変調信号電圧振幅が一定のときのRF周波数と周波数偏移との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
100 スペクトル拡散方式GFSK無線機
110 BB(ベースバンド)部
111 CPU
112 インタフェース部(UART)
113 RAM
114 メモリーコントローラ
115 無線インターフェース部
116 ガウシアンフィルタ(GF)
117 クロックリカバリー回路
130 RF部
131 電圧制御発振器(VCO)
132 クロック
133 PLL
134 位相比較器(PD)
135 チャージポンプ(CP)
136 パワーアンプ(PA)
137 送受切替器
138 アンテナ
139 低ノイズアンプ(LNA)
140 逓倍器
141 バンドパスフィルタ(BPF)
142 アンプ
143 偏移検出器
150 外部ホスト
170 外部記憶装置(Flash)

Claims (8)

  1. 電圧制御発振器を用い、所定時間毎に搬送波の周波数を切り替えるとともに、当該搬送波を変調信号によって周波数変調して送信信号とする周波数ホッピングスペクトル拡散通信装置において、
    前記搬送波として使用される互いに異なる複数の周波数の夫々に対応する複数の係数を記憶するメモリと、
    前記搬送波の周波数を切り替える際に、切替後の搬送波周波数に対応する係数を前記メモリから読み出すメモリ制御部と、
    該制御部が読み出した係数を用いて前記送信信号の振幅を補正する掛け算器と、
    を備えた、前記送信信号の周波数偏移を前記搬送波の周波数に拘わらず一定の範囲内に収めるための周波数偏移平坦化部を備えていることを特徴とする周波数ホッピングスペクトル拡散通信装置。
  2. 前記メモリに記憶されている前記複数の係数が、前記複数の周波数のうちの少なくとも2つの周波数に関して行なった周波数偏移測定の結果を用いた線形補間によって求められたものであることを特徴とする請求項1に記載の周波数ホッピングスペクトル拡散通信装置。
  3. 前記掛け算器が、ディジタル変調信号の帯域制限を行なうディジタルフィルタ、帯域制限されたディジタル変調信号をアナログ変調信号に変換するディジタル/アナログ変換器、及びアナログ変調信号を通過させて前記変調信号とする低域通過フィルタから構成されるガウシアンフィルタ内で、前記ディジタルフィルタと前記ディジタル/アナログ変換器との間に配置されていることを特徴とする請求項1又は2の周波数ホッピングスペクトル拡散通信装置。
  4. 搬送波の周波数を所定時間毎に切り替えるとともに、当該搬送波を変調信号によって周波数変調する周波数ホッピングスペクトル拡散通信装置から出力される送信信号の周波数偏移を、その搬送波の周波数によらず一定の範囲内に収めるように変調信号を制御する周波数ホッピングスペクトル装置の周波数偏移制御方法において、
    前記搬送波が取り得る互いに異なる複数の周波数の各々に対応する係数を、予め不揮発性メモリに格納しておき、前記搬送波の周波数を切り替える際に、その周波数に応じた係数を前記不揮発性メモリから読み出し、当該読み出した係数と掛け算器とを用いて前記変調信号の振幅制御を行なうようにしたことを特徴とする周波数ホッピングスペクトル拡散通信装置の周波数偏移制御方法。
  5. 前記メモリに記憶されている前記複数の係数を、前記複数の周波数のうちの少なくとも2つの周波数に関して行なった周波数偏移測定の結果を用いた線形補間によって求めることを特徴とする請求項4に記載の周波数ホッピングスペクトル拡散通信装置の周波数偏移制御方法。
  6. 前記掛け算器にて、ディジタルフィルタによって帯域制限されたディジタル変調信号に前記係数を掛け算し、選られた信号をディジタル/アナログ変換器でアナログ変調信号に変換し、変換されたアナログ変調信号を低域通過フィルタに通して前記変調信号とすることを特徴とする請求項4又は5の周波数ホッピングスペクトル拡散通信装置の周波数偏移制御方法。
  7. 搬送波の周波数を所定時間毎に切り替えるとともに、当該搬送波を変調信号によって周波数変調する周波数ホッピングスペクトル拡散通信装置から出力される送信信号の周波数偏移を、その搬送波の周波数によらず一定の範囲内に収めるために用いられる、互いに異なる複数の周波数に各々対応する係数を求める方法において、
    前記周波数ホッピングスペクトル拡散通信装置に制御用のコンピューターを接続するとともに、測定用の周波数偏移測定器を接続し、
    前記コンピューターが、前記周波数ホッピングスペクトル拡散通信装置の送信周波数を第1の周波数に固定し、
    前記コンピューターが、前記周波数ホッピングスペクトル拡散通信装置に所定パターンの変調信号を連続的に発生させて送信信号を出力させ、
    前記周波数偏移測定器が、前記送信信号の周波数偏移を第1の周波数偏移として測定して、その測定結果を前記コンピューターに供給し、
    前記コンピューターが、前記送信周波数を第2の周波数に変更して固定し、
    前記コンピューターが、前記所定パターンの変調信号を連続的に発生させて送信信号を出力させ、
    前記周波数偏移測定器が、前記送信信号の周波数偏移を第2の周波数偏移として測定し、
    前記コンピュータが、前記第1の周波数、前記第1の周波数偏移、前記第2の周波数、及び前記第2の周波数偏移を用いた線形補間により、前記搬送波の周波数の各々に対応する係数を演算して求める、
    ようにしたことを特徴とする係数を求める方法。
  8. 演算により求められた係数を、不揮発性メモリに一括書き込みすることを特徴とする請求項7に記載の係数を求める方法。
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