JPH11274951A - 小電力無線装置 - Google Patents

小電力無線装置

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JPH11274951A
JPH11274951A JP10079202A JP7920298A JPH11274951A JP H11274951 A JPH11274951 A JP H11274951A JP 10079202 A JP10079202 A JP 10079202A JP 7920298 A JP7920298 A JP 7920298A JP H11274951 A JPH11274951 A JP H11274951A
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JP
Japan
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voltage
frequency
converter
data
controlled oscillator
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JP10079202A
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English (en)
Inventor
Masanobu Ogawa
正信 小川
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 調整費用の低減を図る。 【解決手段】 基準周波数を発生する共振素子3と、電
圧により発振周波数を変化する電圧制御発振器1と、基
準周波数に基づき所望の周波数で電圧制御発振器を発振
させるPLLシンセサイザ2とを備える小電力無線装置
において、電圧制御発振器に、小電力無線装置の無線送
信チャンネル周波数帯域をカバーするための第1の電圧
可変容量素子VC1 と、発振周波数帯域を決定するため
の素子定数値のバラツキによる発振周波数帯域の所望周
波数帯域からのズレを補正するための第2の電圧可変容
量素子VC2 と、送信時のFSK変調の周波数偏移量を
補正するための第3の電圧可変容量素子VC3 とを設け
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデータ通信システム
に用いる小電力無線装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は従来の小電力無線装置を示す要部
回路図である。図2に基づいて従来の小電力無線装置を
説明する。図2において、1は電圧制御発振器、2はP
LL(phase locked loop )シンセサイザ、3は基準周
波数を発生する共振素子に相当する水晶発振器、4は制
御回路、5はFSK(frequency shift keying)変調電
圧信号発生回路、6は第1のローパスフィルタ、7は第
2のローパスフィルタである。
【0003】電圧制御発振器1は、印加電圧によって発
振周波数を可変できる発振回路であり、コンデンサC1,
…C5 と、電圧可変容量素子に相当する可変容量ダイオ
ードVC1 と、トリマコンデンサTC1 と、誘導素子で
あるコイルLと、抵抗R1,…R3 と、トランジスタQ1
とを含んで構成される。
【0004】PLLシンセサイザ2は、二つの入力信号
に対して位相の同期をとる回路で、基準周波数を発生す
るための水晶発振器3を具備する。PLLシンセサイザ
2は、電圧制御発振器1からの出力信号を所定分周比に
て分周した分周信号が、水晶発振器3の出力する基準信
号を所定分周比にて分周した分周信号に同期すると、同
期を示すロック信号を制御回路4へ出力する。制御回路
4は、中央演算処理装置を含んで構成されており、小電
力無線装置全体の制御を司るもので、電圧制御発振器1
からの出力信号を分周するための分周比設定データや水
晶発振器3の出力する基準信号を分周するための分周比
設定データなどを、PLLシンセサイザ2へ出力する。
【0005】FSK変調電圧信号発生回路5はトランジ
スタQ2 と可変抵抗VR1 とを含んで構成される。FS
K変調電圧信号発生回路5は、制御回路4の出力するLo
w /High信号に基づいてトランジスタQ2 をオン/オフ
させ、トランジスタQ2 のオン/オフに基づいた変調電
圧信号を第2のローパスフィルタ7を介して電圧制御発
振器1へ入力し、この変調電圧信号に基づいて電圧制御
発振器1の発振周波数を偏移せしめる。
【0006】上述の小電力無線装置の要部は次のように
接続される。すなわち、可変容量ダイオードVC1 のア
ノードはコンデンサC5 の一端に接続され、可変容量ダ
イオードVC1 のカソードはコンデンサC1 の一端に接
続する。コンデンサC1 の他端は、トリマコンデンサT
1 の一端と、コイルLの一端と、コンデンサC2 の一
端とにそれぞれ接続する。コンデンサC2 の他端は、抵
抗R1 の一端と、抵抗R2 の一端と、コンデンサC3
一端と、トランジスタQ1 のベースとにそれぞれ接続す
る。コンデンサC3 の他端は、コンデンサC4 の一端
と、抵抗R3 の一端と、トランジスタQ1 のエミッタと
にそれぞれ接続する。抵抗R2 の他端とトランジスタQ
1 のコレクタとは直流電源Vccにそれぞれ接続する。コ
ンデンサC 4,5 のそれぞれの他端と、トリマコンデン
サTC1 の他端と、コイルLの他端と、抵抗R1,3
それぞれの他端とは、アースにそれぞれ接続する。
【0007】トランジスタQ1 のエミッタは、電圧制御
発振器1の出力部とされており、コンデンサC6 を介し
て高周波増幅器(図示せず)に接続するとともに、PL
Lシンセサイザ2の入力部に接続する。PLLシンセサ
イザ2の出力部は第1のローパスフィルタ6を介して可
変容量ダイオードVC1 のカソードに接続する。
【0008】トランジスタQ2 のエミッタはアースに接
続する。トランジスタQ2 のコレクタは可変抵抗VR1
の一端に接続する。可変抵抗VR1 の他端は直流電源V
ccに接続する。可変抵抗VR1 の可変出力部は、第2の
ローパスフィルタ7を介して可変容量ダイオードVC1
のアノードに接続する。トランジスタQ2 のベースは制
御回路4に接続する。PLLシンセサイザ2と制御回路
4とは、PLLシンセサイザ2がロックしたことを示す
信号を制御回路4に与えるためのロック信号線と、制御
回路4がPLLシンセサイザ2に分周比設定データを与
えるための分周比設定信号線とによって接続している。
【0009】ところで、上述の電圧制御発振器1の発振
周波数は、コンデンサC1,…C4 、可変容量ダイオード
VC1 およびトリマコンデンサTC1 の容量値と、コイ
ルLのインダクタンス値で決定される。しかしながら、
発振周波数が420MHz帯域と非常に高いと、コンデ
ンサの容量値やコイルのインダクタンス値は非常に小さ
く、それらの少しのバラツキによって発振周波数範囲は
所望周波数から大きく外れることになる。
【0010】そこで、従来にあっては、電圧制御発振器
1を構成するコンデンサC1,…C5やコイルLなどの部
品バラツキによる発振周波数範囲のズレを補正するため
にトリマコンデンサTC1 を設け、製造工程でトリマコ
ンデンサTC1 によって所望の発振周波数範囲に調整し
ていた。また、FSK変調の周波数偏移量の調整のため
に可変抵抗VR1 を設け、製造工程で可変抵抗VR1
よって所望の周波数偏移量を得るように調整していた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従って、従来の小電力
無線装置にあっては、トリマコンデンサTC1 や可変抵
抗VR1 の調整のために、調整部を回動するなどの精密
な機械的専用治具が必要であり、しかも正確な微調整を
必要とするために調整費用が高価なものになる。また、
せっかく調整しても、調整後のトリマコンデンサTC1
や可変抵抗VR1の値の変化を完全には固定できないた
め、経年変化による発振周波数帯域の変動やFSK変調
の周波数偏移量の変動などを生じるという問題点があっ
た。
【0012】本発明は上記の問題点を解決するためにな
されたもので、その目的とするところは、電子的調整可
能なものにして、調整費用の高価な機械的調整を行わな
くてもよい、調整費用の低減を図ることのできる、優れ
る小電力無線装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の問題点を
解決するため、請求項1記載の発明にあっては、基準周
波数を発生する共振素子と、電圧により発振周波数を変
化する電圧制御発振器と、基準周波数に基づき所望の周
波数で電圧制御発振器を発振させるPLLシンセサイザ
とを備える小電力無線装置において、前記電圧制御発振
器に、小電力無線装置の無線送信チャンネル周波数帯域
をカバーするための第1の電圧可変容量素子と、発振周
波数帯域を決定するための素子定数値のバラツキによる
発振周波数帯域の所望周波数帯域からのズレを補正する
ための第2の電圧可変容量素子と、送信時のFSK変調
の周波数偏移量を補正するための第3の電圧可変容量素
子とを設けたことを特徴とする。
【0014】請求項2記載の発明にあっては、前記第2
の電圧可変容量素子にバイアス電圧を与え、前記電圧制
御発振器の発振周波数を制御する第1のD/Aコンバー
タと、第1のD/Aコンバータへの入力データを記憶す
る不揮発性メモリと、第1のD/Aコンバータへの入力
データを可変できるとともに、不揮発性メモリに記憶さ
れたデータを第1のD/Aコンバータへ入力するための
制御回路とを設け、調整工程にて前記電圧制御発振器の
発振周波数帯域を所望周波数帯域に補正できるようにし
たことを特徴とする。
【0015】請求項3記載の発明にあっては、前記第3
の電圧可変容量素子にバイアス電圧を与え、FSK制御
信号に基づき規定の周波数だけ前記電圧制御発振器の発
振周波数を偏移させる第2のD/Aコンバータと、FS
K制御信号に基づき複数のデータから択一して第2のD
/Aコンバータに入力するデータ択一回路と、前記複数
のデータを記憶するための不揮発性メモリと、第2のD
/Aコンバータへの入力データを可変できるとともに、
不揮発性メモリに記憶されたデータを第2のD/Aコン
バータへ入力するための制御回路とを設け、調整工程に
て前記電圧制御発振器の発振周波数偏移量を所望周波数
偏移量に補正できるようにしたことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る一実施の形態
の小電力無線装置を図1に基づいて詳細に説明する。図
1は小電力無線装置を示す要部回路図である。図1に示
すように、小電力無線装置は、電圧制御発振器1と、P
LL(phase locked loop )シンセサイザ2と、基準周
波数を発生する共振素子に相当する水晶発振器3と、制
御回路4と、FSK(frequency shift keying)変調電
圧信号発生回路5と、ローパスフィルタ6と、スイッチ
7と、第1のD/Aコンバータ8と、不揮発性メモリ9
とを含んで構成される。
【0017】電圧制御発振器1は、印加電圧によって発
振周波数を可変制御できる発振回路であり、コンデンサ
1,…C7 と、第1の電圧可変容量素子に相当する可変
容量ダイオードVC1 と、第2の電圧可変容量素子に相
当する可変容量ダイオードVC2 と、第3の電圧可変容
量素子に相当する可変容量ダイオードVC3 と、誘導素
子であるコイルLと、抵抗R1,…R3 と、トランジスタ
1 とを含んで構成される。
【0018】PLLシンセサイザ2は、二つの入力信号
に対して位相の同期をとる回路で、基準周波数を発生す
る水晶発振器3を具備する。PLLシンセサイザ2は、
電圧制御発振器1からの出力信号を所定分周比にて分周
した分周信号が、水晶発振器3の出力する基準信号を所
定分周比にて分周した分周信号に同期すると、同期を示
すロック信号を制御回路4へ出力する。
【0019】制御回路4は、中央演算処理装置を含んで
構成されており、小電力無線装置全体の制御を司るもの
で、電圧制御発振器1からの出力信号を分周するための
分周比設定データや、水晶発振器3の出力する基準信号
を分周するための分周比設定データなどをPLLシンセ
サイザ2へ出力したり、スイッチ7をオン/オフ制御し
たり、FSK変調電圧信号発生回路5へFSK制御信号
やデータを出力したり、第1のD/Aコンバータ8へデ
ータを出力したり、不揮発性メモリ9へのデータの格納
や不揮発性メモリ9からのデータの取り出しなどを行
う。
【0020】FSK変調電圧信号発生回路5は、制御回
路4の出力するFSK制御信号に基づいて、電圧制御発
振器1の発振周波数を偏移するための変調電圧信号を出
力するものであり、第1のラッチ回路50と、第2のラ
ッチ回路51と、データ択一回路52と、第2のD/A
コンバータ53とを含んで構成される。
【0021】第1のラッチ回路50は、制御回路4から
の指示に基づいて、制御回路4の出力する第1のデータ
をラッチする。第2のラッチ回路51は、制御回路4か
らの指示に基づいて、制御回路4の出力する第2のデー
タをラッチする。データ択一回路52は、第1のラッチ
回路50にラッチされている第1のデータと、第2のラ
ッチ回路51にラッチされている第2のデータとのいず
れか一方のデータを、制御回路4の出力するFSK制御
信号に基づいて択一して第2のD/Aコンバータ53へ
出力する。第2のD/Aコンバータ53は、データ択一
回路52が逐次択一して出力するデータに応じた二値電
圧を順次出力する。なお、第1のD/Aコンバータ8
は、制御回路4の出力するデータに応じた一定電圧を出
力する。
【0022】上述の小電力無線装置の要部は次のように
接続される。すなわち、可変容量ダイオードVC1 のカ
ソードはコンデンサC1 の一端に接続する。可変容量ダ
イオードVC2 のカソードはコンデンサC5 の一端に接
続する。可変容量ダイオードVC3 のカソードはコンデ
ンサC6,7 のそれぞれの一端に接続する。コンデンサ
1,5,6 のそれぞれの他端は、コイルLの一端と、
コンデンサC2 の一端とにそれぞれ接続する。コンデン
サC2 の他端は、抵抗R1 の一端と、抵抗R2の一端
と、コンデンサC3 の一端と、トランジスタQ1 のベー
スとにそれぞれ接続する。コンデンサC3 の他端は、コ
ンデンサC4 の一端と、抵抗R3 の一端と、トランジス
タQ1 のエミッタとにそれぞれ接続する。抵抗R2 の他
端とトランジスタQ1 のコレクタとは直流電源Vccにそ
れぞれ接続する。第1乃至3の可変容量ダイオードVC
1,VC2,VC3 のそれぞれのアノードと、コンデンサC
4, 7 のそれぞれの他端と、コイルLの他端と、抵抗R
1,3 のそれぞれの他端とは、アースにそれぞれ接続す
る。
【0023】トランジスタQ1 のエミッタは、電圧制御
発振器1の出力部にされており、コンデンサC8 を介し
て高周波増幅器(図示せず)に接続するとともに、スイ
ッチ7を介してPLLシンセサイザ2の入力部に接続す
る。PLLシンセサイザ2の出力部はローパスフィルタ
6を介して可変容量ダイオードVC1 のカソードに接続
する。第1のD/Aコンバータ8の出力部は可変容量ダ
イオードVC2 のカソードに接続する。第2のD/Aコ
ンバータ53の出力部は可変容量ダイオードVC3 のカ
ソードに接続する。
【0024】PLLシンセサイザ2と制御回路4とは、
PLLシンセサイザ2がロックしたことを示す信号を制
御回路4に与えるためのロック信号線と、制御回路4が
PLLシンセサイザ2に分周比設定データを与えるため
の分周比設定信号線とをもって接続する。スイッチ7と
制御回路4とは、制御回路4がスイッチ7にオン/オフ
制御を与えるための制御信号線によって接続する。第1
のラッチ回路50と制御回路4とは、制御回路4が第1
のラッチ回路50にデータを出力するためのデータ信号
線によって接続する。第2のラッチ回路51と制御回路
4とは、制御回路4が第2のラッチ回路51にデータを
出力するためのデータ信号線によって接続する。第1の
ラッチ回路50の出力部はデータ択一回路52の一方の
入力部に接続し、第2のラッチ回路51の出力部はデー
タ択一回路52の他方の入力部に接続する。データ択一
回路52の出力部は第2のD/Aコンバータ53の入力
部に接続する。
【0025】上述のように構成される小電力無線装置に
あっては、発振周波数帯域の調整あるいはFSK変調の
周波数偏移量の調整を、次のように行うことができる。
先ず発振周波数帯域の調整について説明する。
【0026】先ず制御回路4の指示によりスイッチ7を
オフし、PLLシンセサイザ2へのフィードバックルー
プを遮断する。次に、可変容量ダイオードVC1 に外部
からローパスフィルタ6の出力電圧の中心値電圧を印加
する。そして、制御回路4から第1のD/Aコンバータ
8に対し、第1のD/Aコンバータ8の出力電圧が出力
電圧範囲の中心値になるようデータD0 を与え、電圧制
御発振器1の発振周波数を測定する。このときの発振周
波数が規定の周波数帯域の略中心値であれば、先ほど第
1のD/Aコンバータ8に与えたデータD0 を不揮発性
メモリ9へ格納する。
【0027】また、発振周波数が規定の周波数帯域の中
心値から大きくずれて規定の周波数帯域をカバーできな
い場合、第1のD/Aコンバータ8に与えるデータを変
化させて、すなわち可変容量ダイオードVC2 のコンデ
ンサ容量を変化させて、電圧制御発振器1の発振周波数
を規定の周波数帯域の略中心値になるよう調整する。そ
して、調整が完了すれば、そのときの第1のD/Aコン
バータ8に与えたデータを不揮発性メモリ9へデータD
0 として格納する。
【0028】なお、調整をより正確に行うために、上記
の調整期間中、制御回路4を操作することによって適宜
データを第2のD/Aコンバータ53に入力し、第2の
D/Aコンバータ53から第2のD/Aコンバータ53
の出力電圧範囲の中心値電圧を出力せしめるようにする
ことが好ましい。
【0029】次にFSK変調の周波数偏移量の調整につ
いて説明する。上述のような発振周波数帯域の調整が完
了すると、次に制御回路4を操作することによって、第
2のD/Aコンバータ53からの出力電圧が第2のD/
Aコンバータ53の出力電圧範囲の中心値電圧になるよ
うなデータ(例えば8ビットのデータならば〔80H〕
なるデータ)を第2のD/Aコンバータ53へ入力し、
このときの電圧制御発振器1の発振周波数f0 を測定す
る。
【0030】同様に、制御回路4を操作することによっ
て、第2のD/Aコンバータ53に入力するデータを中
心値よりも小さい値のデータD1 に設定して、可変容量
ダイオードVC3 のコンデンサ容量を大きくし、このと
きの電圧制御発振器1の発振周波数f1 を測定する。そ
して、発振周波数f0 と発振周波数f1 との差が規定の
周波数偏移量であれば、先ほど第2のD/Aコンバータ
53に入力したデータD1 を不揮発性メモリ9へ格納す
る。
【0031】また、発振周波数f0 と発振周波数f1
の差が規定の周波数偏移量でなければ、第2のD/Aコ
ンバータ53に入力されるデータを中心値よりも小さい
範囲で変化させ、規定の周波数偏移量になるように調整
し、そのときのデータをデータD1 として不揮発性メモ
リ9へ格納する。
【0032】次に、第2のD/Aコンバータ53へ入力
するデータを中心値よりも大きい値のデータD2 に設定
して、可変容量ダイオードVC3 のコンデンサ容量を小
さくし、このときの電圧制御発振器1の発振周波数f2
を測定する。そして、発振周波数f0 と発振周波数f2
との差が規定の周波数偏移量であれば、先ほど第2のD
/Aコンバータ53へ入力したデータD2 を不揮発性メ
モリ9へ格納する。
【0033】また、発振周波数f0 と発振周波数f2
の差が規定の周波数偏移量でなければ、第2のD/Aコ
ンバータ53に入力されるデータを中心値よりも大きい
範囲で変化させ、規定の周波数偏移量になるように調整
し、そのときのデータを不揮発性メモリ9へデータD2
として格納する。
【0034】上述のようにして調整の完了した小電力無
線装置は次のように動作する。すなわち、制御回路4
は、スイッチ7をオンし、電圧制御発振器1の出力がP
LLシンセサイザ2にフィードバック入力される状態に
する。また、制御回路4は、電圧制御発振器1が小電力
無線装置にて利用する周波数で発振できるように、電圧
制御発振器1からの出力信号を分周するための分周比設
定データや、水晶発振器3の出力する基準信号を分周す
るための分周比設定データを、PLLシンセサイザ2へ
出力する。更に、制御回路4は、不揮発性メモリ9か
ら、調整時に格納した前記データD0 を第1のD/Aコ
ンバータ8に入力し、調整時に格納した前記データD1
を第1のラッチ回路50にラッチし、調整時に格納した
前記データD 2 を第2のラッチ回路51にラッチする。
【0035】PLLシンセサイザ2は、水晶発振器3か
らの基準信号を前記分周比設定データに基づいて分周し
た分周信号と、電圧制御発振器1からの出力信号を前記
分周比設定データに基づいて分周した分周信号との、位
相差に応じた電圧信号をローパスフィルタ6に出力し、
可変容量ダイオードVC1 のバイアス電圧を変化せし
め、水晶発振器3からの基準信号を前記分周比設定デー
タに基づいて分周した分周信号に、電圧制御発振器1か
らの出力信号を前記分周比設定データに基づいて分周し
た分周信号を同期するように動作する。
【0036】そして、PLLシンセサイザ2は、水晶発
振器3からの基準信号を前記分周比設定データに基づい
て分周した分周信号と、電圧制御発振器1からの出力信
号を前記分周比設定データに基づいて分周した分周信号
とが同期すると、同期を示すロック信号を制御回路4へ
出力する。
【0037】制御回路4は、前記ロック信号を受信する
と、データ択一回路52へのFSK制御信号の出力を開
始する。データ択一回路52は、逐次受信するFSK制
御信号に基づいて、第1のラッチ回路50にラッチされ
ているデータD1 あるいは第2のラッチ回路51にラッ
チされているデータD2 のいずれかを択一し、第2のD
/Aコンバータ53へ逐次出力する。
【0038】従って、第2のD/Aコンバータ53は規
定の周波数偏移量を与える電圧信号を可変容量ダイオー
ドVC3 に出力することができ、電圧制御発振器1はコ
ンデンサC8 を介して規定の周波数帯域で且つ規定の周
波数偏移量のFSK変調された信号を高周波増幅器(図
示せず)へ出力することができる。
【0039】つまり、上述の小電力無線装置にあって
は、小電力無線装置の無線送信チャンネル周波数帯域を
カバーするために可変容量ダイオードVC1 を設け、ま
た、コンデンサC1,…C7 およびコイルLなどの定数値
のバラツキによって小電力無線装置の送出する電波の周
波数帯域が規定の周波数帯域から外れることを補正する
ために可変容量ダイオードVC2 を設け、更に、FSK
変調の周波数偏移量を補正するために可変容量ダイオー
ドVC3 を設けている。
【0040】すなわち、上述の小電力無線装置にあって
は、電子的調整可能なものとなるので、従来のような調
整専用治具が必要で調整費用の高価な機械的調整を行わ
なくてもよく、調整費用低減を図ることができ、従来の
機械的調整に比べて迅速且つ正確な調整が可能であり、
機械的に回動したりする調整工程が不要なので集積回路
化が可能となり小形化することができる。また、電圧制
御発振器などが加締め加工などにて形成されるシールド
ケース内に収納してあっても、シールドケースをこじ開
ける作業なしに簡単に調整することができるので、しっ
かりした電磁シールドを施すことができ、耐外来ノイズ
性の向上が可能である。
【0041】なお、上述の小電力無線装置にあっては、
可変容量ダイオードVC2 の可変容量値は電圧制御発振
器1の発振周波数範囲を最も大きく変化できるように設
定され、可変容量ダイオードVC1 の可変容量値は電圧
制御発振器1の発振周波数範囲を小電力無線装置の規格
より大きい例えば1MHz程度の発振周波数範囲をとれ
るように設定され、可変容量ダイオードVC3 の可変容
量値は電圧制御発振器1の発振周波数範囲を小電力無線
装置の規格より大きい数10KHz程度の発振周波数範
囲をとれるように設定される。
【0042】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、小電力無
線装置の無線送信チャンネル周波数帯域をカバーするこ
とができるとともに、電子的調整が可能なので、従来の
ような調整専用治具が必要で調整費用の高価な機械的調
整を行わなくてもよく、調整費用低減を図ることがで
き、従来の機械的調整に比べて迅速且つ正確な調整が可
能であり、機械的に回動したりする調整工程を不要とし
たので集積回路化が可能となり、小形化することがで
き、耐外来ノイズ性の向上を図ることができる、優れる
小電力無線装置を提供できるという効果を奏する。
【0043】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の効果に加えて更に、小電力無線装置の発振周
波数帯域を所望発振周波数帯域に補正できる、優れる小
電力無線装置を提供できるという効果を奏する。
【0044】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の発明の効果に加えて更に、小電力無線装置のFSK
変調の周波数偏移量を所望周波数偏移量に補正できる、
優れる小電力無線装置を提供できるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施の形態の小電力無線装置を
示す要部回路図である。
【図2】従来の小電力無線装置を示す要部回路図であ
る。
【符号の説明】
1 電圧制御発振器 2 PLLシンセサイザ 3 共振素子 4 制御回路 52 データ択一回路 53 第2のD/Aコンバータ 8 第1のD/Aコンバータ 9 不揮発性メモリ VC1 第1の電圧可変容量素子 VC2 第2の電圧可変容量素子 VC3 第3の電圧可変容量素子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準周波数を発生する共振素子と、電圧
    により発振周波数を変化する電圧制御発振器と、基準周
    波数に基づき所望の周波数で電圧制御発振器を発振させ
    るPLLシンセサイザとを備える小電力無線装置におい
    て、前記電圧制御発振器に、小電力無線装置の無線送信
    チャンネル周波数帯域をカバーするための第1の電圧可
    変容量素子と、発振周波数帯域を決定するための素子定
    数値のバラツキによる発振周波数帯域の所望周波数帯域
    からのズレを補正するための第2の電圧可変容量素子
    と、送信時のFSK変調の周波数偏移量を補正するため
    の第3の電圧可変容量素子とを設けたことを特徴とする
    小電力無線装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の電圧可変容量素子にバイアス
    電圧を与え、前記電圧制御発振器の発振周波数を制御す
    る第1のD/Aコンバータと、第1のD/Aコンバータ
    への入力データを記憶する不揮発性メモリと、第1のD
    /Aコンバータへの入力データを可変できるとともに、
    不揮発性メモリに記憶されたデータを第1のD/Aコン
    バータへ入力するための制御回路とを設け、調整工程に
    て前記電圧制御発振器の発振周波数帯域を所望周波数帯
    域に補正できるようにしたことを特徴とする請求項1記
    載の小電力無線装置。
  3. 【請求項3】 前記第3の電圧可変容量素子にバイアス
    電圧を与え、FSK制御信号に基づき規定の周波数だけ
    前記電圧制御発振器の発振周波数を偏移させる第2のD
    /Aコンバータと、FSK制御信号に基づき複数のデー
    タから択一して第2のD/Aコンバータに入力するデー
    タ択一回路と、前記複数のデータを記憶するための不揮
    発性メモリと、第2のD/Aコンバータへの入力データ
    を可変できるとともに、不揮発性メモリに記憶されたデ
    ータを第2のD/Aコンバータへ入力するための制御回
    路とを設け、調整工程にて前記電圧制御発振器の発振周
    波数偏移量を所望周波数偏移量に補正できるようにした
    ことを特徴とする請求項1記載の小電力無線装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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