JPH08330998A - チューナ装置 - Google Patents

チューナ装置

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JPH08330998A
JPH08330998A JP13643695A JP13643695A JPH08330998A JP H08330998 A JPH08330998 A JP H08330998A JP 13643695 A JP13643695 A JP 13643695A JP 13643695 A JP13643695 A JP 13643695A JP H08330998 A JPH08330998 A JP H08330998A
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loop filter
frequency
output
division ratio
phase
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JP13643695A
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Shigeto Masuda
成人 升田
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 受信帯域が広帯域でも位相雑音特性が殆ど変
化しないチューナ装置を提供することを目的とする。 【構成】 VCO4、分周器5、位相比較器6、基準周
波数発振器7、第1のループフィルタ9、第2のループ
フィルタ10、スイッチ11、12から成るPLL回路
は、マイクロコンピュータ13の指令によって切り換え
制御回路8がスイッチ11と12を切り換えて、第1の
ループフィルタ9と第2のループフィルタ10の選択を
行う。これにより、位相雑音特性の殆ど変化しない局部
発振回路を構成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、PLL(Phase Locked
Loop)シンセサイザ選局方式チューナに用いるチューナ
装置であり、特にディジタル対応CATV用のチューナ
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のチューナ装置の構成を図9に示
す。同図において、4は電圧制御型局部発振器(以下
「VCO」と略す)、5は分周器、6は位相比較器、7
は基準発振器、13はマイクロコンピュータ、17は増
幅器である。以上のように構成された従来のチューナ装
置につき、以下にその動作を説明する。
【0003】基準発振器7からの出力周波数frは、位
相比較器6に入力され、VCO4の出力周波数fvco
を分周器5で1/N分周した結果と比較され、増幅器1
7、抵抗器R1、R2およびコンデンサCから成るルー
プフィルタで平滑されVCO4に制御電圧を与える。こ
のとき、分周比Nは、マイクロコンピュータ13によっ
て可変される。
【0004】このような回路は、基準発振器7の出力周
波数frに位相同期してN倍するPLLを構成してお
り、マイクロコンピュータ13の出力する分周比は、ユ
ーザが選局したチャネルに対応して変化される。これに
よって、VCO4の出力周波数fvcoは、ミキサ(図
示せず)に送られ、受信したRF信号をIF周波数に変
換するものである。このようなチューナ装置の選局方法
をPLLシンセサイザ選局方式と呼ぶ。
【0005】ここで、図9に示す抵抗器R1、R2とコ
ンデンサCで決定されるPLLループフィルタ(低域通
過フィルタ)の時定数および利得は選局チャネルに対し
て固定値である。図9に示すPLL回路において、VC
O4の出力周波数fvcoは、上述のように、 fvco=N・fr (1) で表され、選局は、マイクロコンピュータ13によって
分周器5の分周比Nを変ることによって行われる。
【0006】このような従来のチューナ装置におけるP
LLシンセサイザの位相雑音特性を決定づける位相伝達
関数H(s)は、次式で与えられる。
【0007】
【数1】
【0008】ここにフィルタ時定数τ1、τ2は、τ1
R1・C、τ2=R2・Cで与えられ、自然周波数ωn
ダンピングファクタζは、それぞれωn=(K/τ1
1/2、ζ=τ2/2・(K/τ11/2であたえられ、また
ループゲインKは、K=Kφ・Kvco/Nである。但
し、Kφは位相比較器6の感度、Kvcoは、VCOの
感度であり、Sはラプラス演算子である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ここで、チャネル選局
にて式(1)におけるNが変化すると、上に示した関係
から明らかなようにループゲインKが変化し、自然周波
数ωn及びダンピングファクタζが変化する。すなわ
ち、受信チャネルによって式(2)で表される位相伝達
関数H(s)は変化するという問題点がある。
【0010】図11は、ダンピングファクタζをパタメ
ータに取った位相伝達関数H(s)の周波数応答を表す
周波数特性図である。縦軸は分周比Nで正規化したH
(s)の利得を表し、横軸は自然周波数で正規化した角
周波数ωを表す。前述の通り、チャネル選局にてNが変
化すると、ωn及びζが変化し、図11のように周波数
応答特性は変化する。PLLシンセサイザの位相雑音特
性は、この位相伝達関数H(s)の周波数応答特性に近
似的に比例するため、分周比Nが変化すれば、位相雑音
特性が変わる。
【0011】従来のチューナ装置におけるPLLループ
フィルタの時定数は、選局チャネルに対し、固定値をと
るため、位相雑音特性はチャネルによって大きく変化す
るという問題点があった。特にディジタル対応CATV
チューナにおいては受信帯域が50MHz〜806MH
z(米国仕様)と非常に広帯域で、位相雑音特性は図1
0に示すように50MHz受信時と806MHz受信時
では大きく変動するという問題点があった。
【0012】本発明は、上記問題点に鑑み成されたもの
であり、受信帯域が広帯域でも位相雑音特性が殆ど変化
しないチューナ装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のチューナ装置は、請求項1では、入力される
電圧に応じて出力周波数を変化させる電圧制御型発振器
で構成された局部発振器と、外部からの指令に応じて分
周比を可変でき、かつこの分周比に応じて前記局部発振
器の出力を分周した分周信号を出力する分周器と、基準
周波数信号を発生する基準周波数発振器と、この基準周
波数信号と上記分周信号の間の位相を比較する位相比較
器と、この位相比較器の出力を平滑して前記局部発振器
に入力するループフィルタと、前記ループフィルタの特
性を前記外部からの指令に応じて可変する制御手段とを
備えるものである。
【0014】また、請求項2では、前記制御手段は、マ
イクロコンピュータを含み、このマイクロコンピュータ
の発生するバンド切換信号に応じて前記ループフィルタ
の伝達特性を第1の伝達関数から第2の伝達関数に切り
替えるよう制御することを特徴とするものである。
【0015】また、請求項3では、前記制御手段は、前
記分周比の数値に応じて前記ループフィルタの伝達特性
を第1の伝達関数から第2の伝達関数に切り替えること
を特徴とするものである。
【0016】また、請求項4では、入力される電圧に応
じて出力周波数を変化させる電圧制御型発振器で構成さ
れた局部発振器と、外部からの指令に応じて分周比を可
変でき、かつこの分周比に応じて前記局部発振器の出力
を分周した分周信号を出力する分周器と、基準周波数信
号を発生する基準周波数発振器と、この基準周波数信号
と上記分周信号の間の位相を比較する位相比較器と、こ
の位相比較器の出力を平滑して前記局部発振器に入力す
るループフィルタと、前記ループフィルタの特性を前記
ループフィルタの出力電圧に応じて可変する制御手段と
を備えるものである。
【0017】
【作用】上記した構成により、請求項1〜3では、分周
器の分周比が変化しても外部からの指令によって制御手
段がその分周比に応じたループフィルタの特性に可変さ
せることとなる。また、請求項4では、分周器の分周比
が変化しても自動的に制御手段によってその分周比に応
じたループフィルタの特性を可変させることとなる。
【0018】
【実施例】図1は、本発明のチューナ装置の第1の実施
例の構成を示すブロック図である。同図において、1は
入力端子、3は出力端子、30、32、34、36は帯
域通過フィルタ、31、33はアンプ、2は第1のミキ
サ、35は第2のミキサ、37はPLL、9は第1のル
ープフィルタ、10は第2のループフィルタ、8は切り
換え制御回路、11と12はスイッチ、14はVCOで
ある。分周器5、VCO4、基準発振器7、位相比較器
6、マイクロコンピュータ13は、従来例におけるそれ
らと同一である。
【0019】以上のように構成された本発明のチューナ
装置につき、その動作を説明する。まず、入力端子1か
ら入力されるRF信号は帯域通過フィルタ(以下「BP
F」と略す)30とアンプ31を介して第1のミキサ2
においてVCO4の出力する周波数信号と乗算され、周
波数変換される。この第1のミキサの出力はBPF3
2、アンプ33、BPF34を介してIF信号だけが抜
き出され、更に第2のミキサ35においてPLL37を
構成するVCO14の出力と乗算されて周波数変換さ
れ、BPF36を介して出力端子3から出力される。
【0020】さて、第1のPLLシンセサイザ回路は、
VCO4、分周器5、位相比較器6、基準発振器7、切
り換え制御回路8、第1のループフィルタ9、第2のル
ープフィルタ10、スイッチ11と12から構成されて
おり、マイクロコンピュータ13の出力する制御信号に
よって分周比を切り替えるとともに切り換え制御回路8
によってスイッチ11、12を切り換え、分周比に適し
た第1のループフィルタ9あるいは第2のループフィル
タ10が選択される。なお、第2のPLLシンセサイザ
回路は、PLL37と第2のVCO14から構成され、
固定周波数を発振するため、公知であり、説明を省略す
る。
【0021】この第1のPLLシンセサイザ回路の具体
的構成は、図2および図5によって示される。まず図2
から説明する。一般にPLLシンセサイザ回路は、基準
発振器7、位相比較器6(ディジタル/アナログ変換用
チャージポンプ回路を含む)および分周器5がIC化さ
れており、また付加機能としてTVチューナ用VHFロ
ーチャネル/VHFハイチャネル/UHFチャネルのバ
ンド切り換え回路を内蔵しているものもある。本実施例
では、このIC18を用い、IC外部に第1、第2ルー
プフィルタ9、10及びVCO4を設けてPLLシンセ
サイザを構成する。
【0022】PLLシンセサイザ回路の動作は、基準周
波数発振器7にて作られた基準周波数frとVCO4の
出力周波数fvcoを分周器5にて分周した周波数fp
の2つの信号の位相差を位相比較器6にて検出し、その
位相差に比例する電圧を抵抗器R1〜R4、コンデンサ
C,増幅器17およびアナログスイッチ16から成るル
ープフィルタに出力する。
【0023】これによって直流成分のみを取り出してV
CO4の制御電圧とする。VCO4の出力信号は、再び
上記分周器5に入力され、このループを何回か繰り返す
ことにより、基準周波数frと分周器5の出力周波数f
pとの間に一定の位相関係が成立するようにループは収
束する。
【0024】こうして(1)式で表されるVCO出力周
波数fvcoが得られ、その信号をチューナローカルオ
シレータ周波数として第1のミキサ2に入力し、受信信
号周波数fRFとミキシングされてチャネル選局動作が行
われる。
【0025】また、受信チャネルの設定は、チューナ外
部に設けられたマイクロコンピュータ13より式(1)
のNに相当するバイナリチャネルデータを送り、分周器
5の分周比を設定することにより行われる。
【0026】さて、図2に示すループフィルタは、抵抗
器R1、R2、コンデンサC或いは抵抗器R3、R4、
コンデンサC及び増幅器17から成るアクティブローパ
スフィルタの構成を取る。本実施例では、受信帯域を2
つに分け、抵抗器R1、R2と抵抗器R3、R4をアナ
ログスイッチ16で切り換えている。
【0027】切り換え制御信号は、図3に示すチャネル
データフォーマット例のように選局チャネルデータと併
せてマイクロコンピュータ13にて作られてバンド切り
換え回路15を介してアナログスイッチ16に入力され
る。なお、このアナログスイッチは、汎用IC化された
ものでよい。
【0028】図3において先頭4ビットのバンド切り換
えデータBS1〜BS4の4ビットの情報をバンド切り
換え回路15においてデコードし、アナログスイッチ1
6を駆動する論理「0」若しくは「1」の信号を生成す
るものである。図示のアナログスイッチの接片の位置は
バンド切り換え回路の出力が「0」のときのものであ
る。
【0029】帯域分割数、ループフィルタ時定数の選
定、時定数のτ1、τ2のすべてを変化させるのか、ある
いはτ1のみを変化させるのかという選び方はアプリケ
ーションやチューナ仕様によって変えることができる。
例えば、よりチャネル間偏差の少ない位相雑音特性が要
求されるならば、帯域分割数を3帯域あるいは4帯域と
増やすことによって対応できる。
【0030】また、コストを抑える必要があったり基板
専有面積を減らしたい場合等では、フィルタ時定数決定
素子R1、R2およびCのうち、R1のみを変化させる
だけでも位相雑音特性改善効果を出すことができる。
【0031】図4は、受信帯域を50MHz〜450M
Hzおよび450MHz〜806MHzの2つの帯域に
分割し、またフィルタ時定数はR1およびR2をそれぞ
れR3及びR4に変化させた場合の雑音特性データであ
る。図10の従来のチューナ装置で見られたオフセット
周波数4kHzの位相雑音の劣化が本回路を用いること
により改善されていることが判る。
【0032】図5は本実施例におけるPLLシンセサイ
ザの他の構成例を示す回路図である。同図は、図3に示
したバンド切り換えデータが送られて来ない場合の回路
構成例であり、バンド切り換え回路の代わりに13ビッ
トシフトレジスタ20、ラッチ21、22及びアンド回
路23を設けたものである。その他の回路構成は図2と
同一である。但し基準発振器7、位相比較器6、分周器
5は1チップのIC19に内蔵されているものとする。
【0033】マイクロコンピュータ13より送られてく
る選局チャネルデータは、式(1)に示す分周比Nのバ
イナリシリアルデータである。例えば、チャネルデータ
が13ビットのデータである場合、Nは、 N=n1212+n1111+・・・+n00 (3) で表される。ここにn12,・・・,n0は0または1で
ある。
【0034】ここで、VCO4の出力周波数範囲を10
50MHz〜1800MHzとし、基準周波数frを2
50kHzとした場合、Nは4200〜7200の整数
値をとる。図5において、マイクロコンピュータ13よ
り作られるチャネルデータは、2分配されて、分周器5
に入力されるとともに、一方は13ビットのシフトレジ
スタ20に入力されて、13ビットのパラレルデータに
変換される。
【0035】上記の例において、Nのバイナリデータ範
囲は、1000001101000(420010)〜1
110000100000(720010)となる。ここ
で上位2ビットが共に1の場合、即ち11000000
00000のときをバンド切り換えの閾値とすると、こ
のときのNは10進数にて6144、周波数で6144
×0.25=1536MHzとなる。
【0036】即ち、Nが4200〜6143と6144
〜7200の2バンドに分けることにする。したがっ
て、6144を閾値とする場合、式(3)におけるn12
およびn11を検出することによってループフィルタ時定
数切り換え信号を作ることができる。
【0037】このシフトレジスタ20でパラレルデータ
に変換された信号から212および211の各係数、即ちシ
フトレジスタ20の出力端子Q12とQ11を得る。この2
信号は、ラッチ21と22を介してアンド回路23に入
力されQ12及びQ11がともに”1”となる場合を判定す
る。これにより、Nが4200〜6143の範囲ではア
ンド回路23の出力は論理「0」、また6144〜72
00の範囲では論理「1」となる。
【0038】このアンド回路23の出力をアナログスイ
ッチ16に供給し、図2の例と同様にPLLループフィ
ルタの時定数を切り換えることができる。なお、シフト
レジスタ20の出力に入れてあるラッチ21、22は、
次の選局が行われるまで現在のチャネルデータを保持す
る働きをする。
【0039】以上のように本実施例によれば、いずれの
チャネルを選局してもそのチャネルに適したPLLルー
プフィルタの時定数が設定され、チャネル間偏差の少な
い位相雑音特性を有するチューナ装置を実現できる。
【0040】さて、図6は本発明の第2の実施例におけ
るチューナ装置の構成を示すブロック図である。同図に
おいて、スイッチ11と12の切り換え制御回路8の入
力をループフィルタ9若しくは10の出力としている。
それ以外の構成は先に第1の実施例と同一であり、詳し
い説明を省略する。
【0041】このような切り換え回路8の構成は、図7
によって実現できる。位相比較器6において位相比較さ
れた信号は、増幅器17、抵抗器R1〜R4、コンデン
サCおよびアナログスイッチ16から成るループフィル
タを通してVCO4の制御信号となる。ここでVCOの
発振周波数の関係は、図8のような特性を持つ。
【0042】そこで、VCO4の発振周波数をfL〜fM
およびfM〜fH(fL<fM<fH)の2つの帯域に分け
て考え、このときのVCO4の制御電圧をVL、VM及び
Hとすると、VMを境界値として帯域の区別を行うこと
ができる。本実施例では、このようにVCOの制御電圧
を用いてループフィルタの時定数を切り換えるものであ
る。
【0043】図7においてループフィルタの出力信号
は、2分配され、一方はVCO制御信号としてPLLを
構成するとともに、もう一方は抵抗器R5を介してコン
パレータ24の正入力端子に入力される。ここでコンパ
レータ24の負入力端子は、抵抗器R7及びR8にて帯
域境界電圧(VM)に設定されており、VCO4の制御
電圧がVMよりも低い場合は、コンパレータ24の出力
はローレベル(論理「0」)に、またVCO4の制御電
圧がVMより高い場合はコンパレータ出力はハイレベル
(論理「1」)になる。
【0044】なお、VCO4の制御電圧が帯域境界電圧
M近傍で微小変動した場合は、コンパレータ24の出
力はハイレベル/ローレベルを繰り返してしまうので、
抵抗器R5とR6でコンパレータにヒステリシス特性を
持たせている。このコンパレータ24の出力は、抵抗器
R9およびダイオードD1から成る電圧リミッタを通
し、アナログスイッチ16の制御端子に入力され、PL
Lループフィルタ時定数を切り換える。なお、コンパレ
ータ24の入力インピーダンスは非常に高いため、PL
Lループに影響を与えることはない。
【0045】以上のように本実施例によれば、外部から
の切り換え指令を得ること無く、ループフィルタの時定
数を最適に切り換えることができる。したがって、いず
れのチャネルを選局しても、そのチャネルに適したPL
Lループフィルタ時定数が設定され、チャネル間偏差の
少ない位相雑音特性を有するディジタル対応CATVチ
ューナを実現することができる。
【0046】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、請求項1
では、入力される電圧に応じて出力周波数を変化させる
電圧制御型発振器で構成された局部発振器と、外部から
の指令に応じて分周比を可変でき、かつこの分周比に応
じて前記局部発振器の出力を分周した分周信号を出力す
る分周器と、基準周波数信号を発生する基準周波数発振
器と、この基準周波数信号と上記分周信号の間の位相を
比較する位相比較器と、この位相比較器の出力を平滑し
て前記局部発振器に入力するループフィルタと、前記ル
ープフィルタの特性を前記外部からの指令に応じて可変
する制御手段とを備えるので、いずれのチャネルを選局
しても、そのチャネルに適したPLLループフィルタ時
定数が設定され、チャネル間偏差の少ない位相雑音特性
を有するディジタル対応CATVチューナを実現するこ
とができるという効果がある。
【0047】また、請求項2では、前記制御手段は、マ
イクロコンピュータを含み、このマイクロコンピュータ
の発生するバンド切換信号に応じて前記ループフィルタ
の伝達特性を第1の伝達関数から第2の伝達関数に切り
替えるよう制御するので、いずれのチャネルを選局して
も、そのチャネルに適したPLLループフィルタ時定数
が設定され、チャネル間偏差の少ない位相雑音特性を有
するディジタル対応CATVチューナを実現することが
できるという効果がある。
【0048】また、請求項3では、前記制御手段は、前
記分周比の数値に応じて前記ループフィルタの伝達特性
を第1の伝達関数から第2の伝達関数に切り替えるの
で、特に請求項2のように専用の制御信号を設けること
なく、いずれのチャネルを選局しても、そのチャネルに
適したPLLループフィルタ時定数が設定され、チャネ
ル間偏差の少ない位相雑音特性を有するディジタル対応
CATVチューナを実現することができるという効果が
ある。
【0049】また、請求項4では、入力される電圧に応
じて出力周波数を変化させる電圧制御型発振器で構成さ
れた局部発振器と、外部からの指令に応じて分周比を可
変でき、かつこの分周比に応じて前記局部発振器の出力
を分周した分周信号を出力する分周器と、基準周波数信
号を発生する基準周波数発振器と、この基準周波数信号
と上記分周信号の間の位相を比較する位相比較器と、こ
の位相比較器の出力を平滑して前記局部発振器に入力す
るループフィルタと、前記ループフィルタの特性を前記
ループフィルタの出力電圧に応じて可変する制御手段と
を備えるので、外部からの信号を得ること無く、ループ
フィルタの時定数を自動的に切り換えることができると
いう効果がある。
【0050】したがって、より簡単な構成によって、い
ずれのチャネルを選局しても、そのチャネルに適したP
LLループフィルタ時定数が設定され、チャネル間偏差
の少ない位相雑音特性を有するディジタル対応CATV
チューナを実現することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のチューナ装置の第1の実施例の構成
を示すブロック図である。
【図2】 同実施例における主要部の一構成例を示す回
路図である。
【図3】 同実施例におけるマイクロコンピュータから
の送信データの一例を示す図である。
【図4】 同実施例における位相雑音特性を示す図であ
る。
【図5】 同実施例における主要部の他の構成例を示す
回路図である。
【図6】 本発明のチューナ装置の第2の実施例の構成
を示すブロック図である。
【図7】 同実施例における主要部の一構成例を示す回
路図である。
【図8】 同実施例におけるVCOの制御電圧対発振周
波数の特性図である。
【図9】 本発明のチューナ装置の従来例の構成を示す
ブロック図である。
【図10】 同従来例における位相雑音特性を示す図で
ある。
【図11】 同従来例における位相伝達関数の周波数特
性を示す図である。
【符号の説明】
1 入力端子 2 第1のミキサ 3 出力端子 4 VCO 5 分周器 6 位相比較器 7 基準周波数発振器 8 切り換え制御回路 9 第1のループフィルタ 10 第2のループフィルタ 11、12 スイッチ 14 VCO 30、32、34、36 BPF 31、33 アンプ 37 PLL

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力される電圧に応じて出力周波数を変
    化させる電圧制御型発振器で構成された局部発振器と、 外部からの指令に応じて分周比を可変でき、かつこの分
    周比に応じて前記局部発振器の出力を分周した分周信号
    を出力する分周器と、 基準周波数信号を発生する基準周波数発振器と、 この基準周波数信号と上記分周信号の間の位相を比較す
    る位相比較器と、 この位相比較器の出力を平滑して前記局部発振器に入力
    するループフィルタと、 前記ループフィルタの特性を前記外部からの指令に応じ
    て可変する制御手段と、を備えるチューナ装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、マイクロコンピュータ
    を含み、このマイクロコンピュータの発生するバンド切
    換信号に応じて前記ループフィルタの伝達特性を第1の
    伝達関数から第2の伝達関数に切り替えるよう制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載のチューナ装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記分周比の数値に応
    じて前記ループフィルタの伝達特性を第1の伝達関数か
    ら第2の伝達関数に切り替えることを特徴とする請求項
    1に記載のチューナ装置。
  4. 【請求項4】 入力される電圧に応じて出力周波数を変
    化させる電圧制御型発振器で構成された局部発振器と、 外部からの指令に応じて分周比を可変でき、かつこの分
    周比に応じて前記局部発振器の出力を分周した分周信号
    を出力する分周器と、 基準周波数信号を発生する基準周波数発振器と、 この基準周波数信号と上記分周信号の間の位相を比較す
    る位相比較器と、 この位相比較器の出力を平滑して前記局部発振器に入力
    するループフィルタと、 前記ループフィルタの特性を前記ループフィルタの出力
    電圧に応じて可変する制御手段と、を備えるチューナ装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020069685A (ko) * 2001-02-27 2002-09-05 엘지이노텍 주식회사 디지털 튜너용 전압제어발진기
GB2466283A (en) * 2008-12-18 2010-06-23 Wolfson Microelectronics Plc Phase locked loop with controlled loop filter capacitance multiplier

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KR20020069685A (ko) * 2001-02-27 2002-09-05 엘지이노텍 주식회사 디지털 튜너용 전압제어발진기
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