JP3947724B2 - 防護柵における鋼矢板の固定方法及び鋼矢板の固定具 - Google Patents

防護柵における鋼矢板の固定方法及び鋼矢板の固定具 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,例えば建築現場を囲う壁,土留め,山留め,その他の壁・柵等(本明細書においてこれらを総称して「防護柵」という)を鋼矢板を使用して構成する際に,この鋼矢板を支持する横架材(本明細書において「腹起し」という)に固定する方法,及び鋼矢板を固定するための固定具に関する。
【0002】
【従来の技術】
建築現場を囲う壁,土留め,山留め,その他の上述防護柵を構成するに際し鋼矢板が広く使用されている。
【0003】
この鋼矢板は,一般にその長さ方向を成す二辺に継ぎ手63,63が設けられており,図10に示すように鋼矢板60を交互に逆向きとなるよう配置し,隣接する鋼矢板60,60の幅方向の両端に形成された継ぎ手63,63を介して隣接する鋼矢板60,60を幅方向に連結可能としたものや,図11に示すように,長さ方向の一辺に形成された継ぎ手63と,他辺に形成された継ぎ手63’とを逆形状と成し,隣接する鋼矢板60,60を交互に逆方向に配置することなく全て同一方向に配置し得るよう構成された鋼矢板60がある(特許文献1参照)。
【0004】
この発明の先行技術文献情報としては次のものがある。
【特許文献1】
特開2003−90020号公報(第5頁,図3及び図7)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前述のような鋼矢板は,一般には地面に打設して使用するものであるが,このような鋼矢板により構成される防護柵が道路脇や住宅地等の建築物近くに設置する必要がある場合には鋼矢板を直接地面に打設することができず,地面に穴を開けてH型鋼等を立設して成る支柱と,この支柱を水平方向に掛け渡す腹起しとにより支保工を構成し,この支保工に鋼矢板を溶着する等して,鋼矢板を打設することなく防護柵を構成している。
【0006】
そのため,図10に示す鋼矢板60はその構造上,隣接する鋼矢板60,60が前述のように交互に逆向きとなるよう配置されるために,腹起し80bにはウェブ61を腹起し80b側に向けて配置された鋼矢板60のみが当接することとなる。
【0007】
そして,この腹起し80bとの接触部分において鋼矢板60を腹起し80bに溶着する等して固定しているが,防護柵に使用する鋼矢板60の半分は,腹起し80bには溶着されないこととなり,強固な防護柵70を得ることができない。
【0008】
また,前述のように隣接する鋼矢板60,60が交互に逆向きとなるため,図10に示す鋼矢板60を使用する場合,鋼矢板60の高さh(ウェブ61と継ぎ手63間の高さ)の倍の設置幅が必要となる。
【0009】
これに対し,図11に示す鋼矢板60を使用する場合には,隣接する鋼矢板60,60を交互に逆方向に配置することなく全て同一方向に配置することが可能であり,鋼矢板60の設置幅も図10のものに比べて少なくて済む。
【0010】
しかし,この構造の鋼矢板60にあっては,その向きを適切に配置しなければ隣接する鋼矢板60,60間を連結することができないために,防護柵70の組み立てに際して鋼矢板60を配置する向きには細心の注意が必要である。
【0011】
また,前述のように構成された従来の防護柵70にあっては,いずれも腹起し80bに対して鋼矢板60を溶着等して直接固着しているために設置作業に多大な労力と時間を費やすだけでなく,解体,撤去に際しても多大な労力と時間を必要とする。
【0012】
その一方で,解体作業を容易とするために腹起し80bと鋼矢板60間の溶接を簡易なものとする場合,両者間の固定強度が低下して,防護柵70の倒壊等の事故の原因ともなりかねない。
【0013】
さらに,腹起し80bと鋼矢板60とは直接溶着されているために,解体された鋼矢板60や腹起し80bとして使用されたH型鋼には溶接ビードが残るが,この溶接ビードは,H型鋼や鋼矢板60を再度防護柵70の材料として使用する際の障害となることから,解体作業後にH型鋼や鋼矢板60に残ったこれらの溶接ビードを例えばグラインダ等により除去しておく作業が必要であり,煩雑である。
【0014】
本発明は,上記従来技術の欠点を解消するためになされたものであり,長さ方向の二辺に共通の形状の継ぎ手が形成された鋼矢板を使用する場合においても,鋼矢板の向きを一定の方向として配置することができると共に,隣接する鋼矢板間を幅方向に連結することができ,溶接に代わり鋼矢板を防護柵に強固に固定することのできる固定具を提供することにより,防護柵の設置,解体作業を容易と成すと共に,解体後に鋼矢板,柵材に付着した溶接ビードを除去する等の煩雑な作業を省略可能と成すことを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために,本発明の防護柵70における鋼矢板60の固定方法は,垂直方向に立設されたH型鋼等から成る複数本の支柱80aと,前記支柱80aに対して直交方向に配置され前記支柱80a間を連結するH型鋼等の腹起し80bから成る支保工80に,長さ方向の二辺に継ぎ手63,63が形成された鋼矢板60を長さ方向を高さ方向として固定した防護柵70において,
前記鋼矢板60を,前記腹起し80bと接した状態で所定の間隔を介して幅方向に複数枚配置し,固定具1の連結部3を前記鋼矢板60間に配置すると共に,
前記固定具1は,凹部21を備える嵌合部2と,一端3a側を前記嵌合部2に連結し,他端3b側に所定の間隔を介して配置された係止片31及び固定片37,並びに前記係止片31に設けられたボルト孔45に,係止ボルト46を,該係止ボルト先端を前記固定片37に向けて螺合した前記連結部3を有し,
前記嵌合部2の前記凹部21内に,隣接して配置された二枚の前記鋼矢板60,60の隣接する二つの継ぎ手63,63を,前記鋼矢板60の前記腹起し80bに当接する面とは反対側の面より嵌合し,
前記固定具1の前記係止ボルト46と固定片37間に前記腹起し80b(H型鋼のフランジ84部分)を挿入し,かつ,前記嵌合部2を前記腹起し80b側に移動させて,前記鋼矢板60を介して該嵌合部2と前記腹起し80bを押圧して,前記隣接する鋼矢板60,60間を幅方向に連結すると共に,前記鋼矢板60,60を前記支保工80に固定することを特徴とする(請求項1)。
【0016】
また,本発明の防護柵における鋼矢板60の固定具1は,前記同様の防護柵70において,長さ方向の二辺に継ぎ手63,63が形成され,前記腹起し80bと接した状態で所定の間隔を介して幅方向に隣接配置された二枚の鋼矢板60,60の隣接する二つの継ぎ手63,63を,前記鋼矢板60の腹起しに当接する面とは反対側の面より嵌合可能な凹部21が形成された嵌合部2と,
前記鋼矢板60,60間に形成された間隙に配置可能であると共に,一端側3aにおいて前記嵌合部2と連結し,他端3b側に前記腹起し80bと係合する係止部31と,前記係止部31に対して所定の間隔を介して配置された固定片37と,前記係止部31に設けられたボルト孔45に先端を前記固定片37に向けて螺合された係止ボルト46を備えた連結部3とを備え,かつ,前記嵌合部2を前記腹起し80b側に移動させて,前記嵌合部2を前記鋼矢板60,60を介して前記腹起しに押圧する締結具4(4a)を備えたことを特徴とする(請求項2)。
【0017】
前述の固定具1において,前記係止部31は,前記腹起し80bの,前記鋼矢板60と当接する側面とは反対側の側面に対して略平行方向に突出された係止片31とすることができる(請求項3)。
【0018】
また,前述のように構成された固定具1において,前記連結部3には,前記嵌合部2を前記腹起し80b方向に移動可能と成す前記締結具4(4a)を設けるものとしても良い(請求項4)。
【0019】
この締結具4(4a)は,前記連結部3の一端3aに固着された締結ボルト41と,前記締結ボルト41に螺合されて前記締結ボルト41上を移動する,例えばナット42等の押圧部材であっても良く,前記嵌合部2に前記締結ボルト41を挿入可能な開孔23を形成して該開孔23内に前記締結ボルト41を挿入すると共に,該開孔23より突出した前記締結ボルト41に前記押圧部材である例えばナット42を螺合して前記嵌合部2を移動可能としても良く(請求項5),又は,
前記締結具4(4a)を,前記連結部3の一端3a寄りに位置して形成されたボルト孔42’と,該ボルト孔42’に螺合して前記連結部3の他端3b方向に進退移動可能に構成された締結ボルト41’により形成し,前記締結ボルト41’の先端に位置して前記嵌合部2を配置することにより,該締結ボルト41’の締め付けにより嵌合部2を腹起し80b側に移動可能としても良い(請求項6)。
【0020】
さらに,前述のように連結部3に係止片31を設けた構成の固定具1にあっては,前記連結部3の前記係止片31に,該係止片31の突出方向と直交方向に形成された前記ボルト孔45を設けると共に,このボルト孔45に螺合される前記係止ボルト46を設けるものとしても良い(請求項7)。
【0021】
この場合,前記連結部3に,前記係止片31に設けられた前記係止ボルト46の先端方向に位置して前記固定片37を設け,前記固定片37と前記係止ボルト46の先端間において前記腹起し80bを挟持可能としても良い(請求項8)。
【0022】
【発明の実施の形態】
次に,本発明の実施形態を添付図面を参照しながら以下説明する。
【0023】
本発明の固定具1は,図4(A)及び図4(B)に示すように幅方向の両端に鍵状に曲折された継ぎ手63,63を有する鋼矢板60を,H型鋼等から成る支柱80a,腹起し80bと組み合わせて防護柵70を構成する際に,この鋼矢板60を腹起し80bに固定するためのもので,長さ方向を高さ方向にして所定間隔で並べられた鋼矢板60の継ぎ手63,63間を連結すると共に,この継ぎ手63,63を腹起し80bに係止して鋼矢板60を固定するものである。
【0024】
〔実施形態1〕
本実施形態において,固定具1は,図1及び図2に示すように隣接する鋼矢板60,60の継ぎ手63,63からフランジ62,62にかけて共にその凹部21内に嵌合して鋼矢板60,60間を連結する嵌合部2と,この嵌合部2と腹起し80b間を連結する連結部3により形成されている。
【0025】
(1)嵌合部
前述の嵌合部2は,隣接して配置された鋼矢板60,60を連結すると共に,後述する連結部3に設けられた締結具4により支保工80の腹起し80b側に移動されて,鋼矢板60,60を腹起し80bに圧接するもので,鋼矢板60,60の継ぎ手63,63を嵌合する凹部21が形成されている。
【0026】
本実施形態において,嵌合部2は,図1及び図2に示すように,嵌合部2を腹起し80b方向に押圧するよう移動させる後述の押圧部材であるナット42が当接される矩形状の平坦部2aと,この平坦部2aの幅方向の両端を曲折して,鋼矢板60,60の継ぎ手63,63部分が嵌合される凹形状を成す抱持片2b,2cが形成されていると共に,平坦部2aの上下二辺を前述の抱持片2b,2cよりも短い長さで曲折して,凹部21内に嵌合された継ぎ手63,63の頂の部分を押圧する押圧片2d,2eが形成されている。
【0027】
この嵌合部2の形状は,隣接する鋼矢板60,60の継ぎ手63,63を同時に嵌合し得る形状であれば平面において半円弧状を成す縦割れ円筒状に形成されたものであっても良く,また,平面において略L字状を成すものであっても良く,その形状は図1及び図2に示す形状に限定されない〔図3(A)及び図3(B)参照〕。
【0028】
(2)連結部
連結部3は,前述の嵌合部2を腹起し80bに係止すると共に,この嵌合部2を腹起し80b側に移動させる締結具4(4a,4b)を備えており,その一端3a側においてを前記嵌合部2に連結されると共に,他端3bに後述する腹起し80bに係止可能と成す係止部31が形成されている。
【0029】
本実施形態にあっては,連結部3の一端3a側に設けられた締結ボルト41を,前述の嵌合部2の前記平坦部2aに形成された開孔23内に挿入し,その後,この締結ボルト41に前述の締結ボルト41に螺合可能な押圧部材(図示の例ではナット42)を螺合して連結部3に嵌合部2を連結すると共に,ナット42の締め付けにより,嵌合部2をこのナット42と共に腹起し80b側に移動可能とし,前記嵌合部を,前記鋼矢板を介して前記腹起しに押圧している。
【0030】
従って,本実施形態にあっては,この締結ボルト41とナット42は,連結部3を嵌合部2に連結するための部材として機能するだけでなく,嵌合部2を前記鋼矢板を介して前記腹起しに押圧するよう,腹起し80b側に移動させる締結具4(4a)を構成し,連結部3の他端3bを腹起し80bに係止した状態でこのナット42を締め付けると,嵌合部2は腹起し80b側に移動して嵌合部2の凹部21内に鋼矢板60,60の継ぎ手63,63が圧入されて隣接する鋼矢板60,60が相互に強固に連結されると共に,鋼矢板60,60が腹起し80bに圧接され,支保工80に固定される。
【0031】
なお,嵌合部2を押圧して腹起し80b側に移動させる押圧部材は,前述のナット42に限定されず,前述の締結ボルト41に螺合されて,締結ボルト41上を移動して嵌合部2を押圧可能なものであれば,その構成は図示のものに限定されない。
【0032】
また,押圧部材は,工具等を使用することなく締結ボルト41に螺合できるよう,これを回転させるためのハンドル等が固着されたものであっても良い。
【0033】
このようにして,嵌合部2に対してその一端3aが連結される連結部3の他端3bには,後述する腹起し80bのフランジ84に係止可能な係止部(本実施形態にあっては係止片31)が設けられており,この係止片31を腹起し80bのフランジ84に係止することにより,鋼矢板60,60の継ぎ手63,63を連結する前述の嵌合部2が,腹起し80bに係止される。
【0034】
この係止片31は,H型鋼から成る腹起し80bのフランジ84の側面84a,84bに対して略平行方向に突出形成されており,この係止片31が腹起し80bのフランジ84に係止される。
【0035】
本実施形態において,前述の連結部3の全体的な形状を図1に示すように下向きに開口するコ字状に形成することにより,他端3b側において下方に向かって突出する部分を係止片31としている。
【0036】
そして,この連結部3に形成された凹部32内に腹起し80bのフランジ84を挿入すると,係止片31がこのフランジ84の側面84aに係止され,嵌合部2を腹起し80bから離間する方向に移動できなくなる。
【0037】
図1及び図2に示す実施形態にあっては,この係止片31にはその突出方向と直交方向に形成されたボルト孔45と,このボルト孔45に螺合する係止ボルト46が設けられており,この係止ボルト46を締め付けると,係止ボルト46の先端が腹起し80bのフランジ84側面84aと接触して係止片31がフランジ84の側面84aより離間するように構成されている。
【0038】
従って,この係止ボルト46の締め付けにより,嵌合部2を腹起し80b側に移動させることができると共に,連結部3に,この係止ボルト46の先端方向に位置して係止片31と同一方向に突出する固定片37を設けている場合には,この固定片37と係止ボルト46の先端間において腹起し80bのフランジ84が挟持され,固定具1が腹起し80bに対して固着される。
【0039】
従って,この係止片31に設けられたボルト孔45と,このボルト孔45に螺合された係止ボルト46は,前述の嵌合部2を腹起し80b側に移動させる締結具4(4b)の機能及び連結部3を腹起し80bに固定する固定具としての機能をも有している。
【0040】
なお,図1及び図2に示す実施形態にあっては,この係止片31には前述のようにボルト孔45と係止ボルト46とが設けられている例,従って嵌合部2に移動を行わせる締結具4が,連結部3の一端3a側と他端3b側の双方に設けられている例を示した。
【0041】
固定具1の形成例としては,例えば前述の連結部3を金属板等で形成し,これにH型鋼80bのフランジ84を挿入可能な幅を成す略矩形状の切欠32を形成して係止片31を形成するものとしても良い(図7参照)。
【0042】
このようにして形成された係止片31は,腹起し80bの鋼矢板60を支持する側面とは反対側の側面,図2に示す例にあってはフランジ84,84の垂直面84aに係止することにより,嵌合部2の凹部21内に継ぎ手63,63を嵌合した鋼矢板60,60は,腹起し80bから離間する方向への移動ができなくなり,従って腹起し80bに固定される。
【0043】
本実施形態にあっては,この係止片31は鋼矢板60側に配置されたフランジ84〔図2中右側〕の,鋼矢板60を支持する側面とは反対側の側面84aに係止されているが,この係止片31は他方のフランジ84〔図2中左側〕の側面84bに係止するよう構成しても良い。この場合には,連結部3はH型鋼80bの幅分長くなる。
【0044】
〔取付例〕
以上のように構成された本発明の固定具1による鋼矢板60,60の固定方法について説明すると,先ず,防護柵70を構成する位置に,ウブ82の両端にフランジ84,84を備えたH型鋼80a,80bを組み合わせて鋼矢板60の支保工80を構成する(図5及び図6参照)。
【0045】
この鋼矢板60の支保工80は,支柱80aと,この支柱80aに対して直交方向に交叉して配置された腹起し80bから成り,鋼矢板60の取付側に腹起し80bを配置して,鋼矢板60が,腹起し80bに当接,固着されるよう構成されている(図6参照)。
【0046】
また,支柱80aと腹起し80bとは,お互いのフランジ面を接触させて組み合わされており,従って,鋼矢板60を固定する際,鋼矢板60がこの腹起し80bの他方のフランジ面と接触するよう組み合わされている。
【0047】
このようにして組み立てられた支柱80a,腹起し80bから成る支保工80に対し,鋼矢板60をその長さ方向を高さ方向として取り付けて防護柵70が構成される。
【0048】
この防護柵70の構成に際し使用される鋼矢板60としては,その幅方向の両端が鈎状に曲折されて継ぎ手63が形成されたものを使用し,図2に示す実施形態にあっては図4(B)に示す所謂「軽量鋼矢板」を使用しているが,ウブ61の幅方向の両端にフランジ62,62が形成され,このフランジ62,62の端部を鈎状に曲折して形成された継ぎ手63,63を備えたものであれば,図4(A)に示す,所謂「U型鋼矢板」,その他の各種の鋼矢板を使用することができる。
【0049】
図4(B)に示す軽量鋼矢板のように,フランジ62の高さが比較的低い鋼矢板60にあっては,鋼矢板60のウェブ61が腹起し80bに接するように配置しても良いが,図4(A)に示すU字鋼矢板を使用する場合には,鋼矢板60は,その継ぎ手63部分が腹起し80b(腹起し80bのフランジ84)と接触するように配置しても良く(図6参照),いずれかの向きで幅方向に複数の鋼矢板60が並べて配置される。また,隣接する鋼矢板60,60間には,前述の固定具1の連結部3を配置可能な所定の間隙を有する。
【0050】
本実施例の固定具1にあっては,その取り付けに際して先ずナット42を緩めて締結ボルト41の先端側に移動させると共に,嵌合部2を連結部3より離間する方向に移動させ,この状態において前述のように所定間隔を介して配置された鋼矢板60,60間の間隙に固定具1の連結部3を配置する。
【0051】
鋼矢板60,60間に固定具1の連結部3を配置する方法としては,例えば図1及び図2に示すように係止片31にボルト孔45とこれに螺合された係止ボルト46が設けられている場合には,この係止ボルト46を回転させて固定片37と係止ボルト46の先端間で腹起し80bのフランジ84を挟持する等して,予め腹起し80bに固定具1を取り付けておき,この固定具1の取り付け位置を中心としてその両側に鋼矢板60,60を配置することにより行っても良く,又は,予め所定間隔を介して配置された2枚の鋼矢板60,60間の間隔に,例えば他端3b側から連結部3を挿入することにより行っても良く,挿入後,連結部3の他端3b側に設けられた係止片31を腹起し80bのフランジ84に係止する。
【0052】
そして,嵌合部2の凹部21内に隣接する鋼矢板60,60の継ぎ手63,63を嵌合して,隣接する二枚の鋼矢板60,60を幅方向に連結する〔図2参照〕。
【0053】
その後,連結部3の一端3aに取り付けられた締結ボルト41に螺合されたナット42を締め付けると,ナット42は嵌合部2を押圧しながら連結部3方向に移動する。
【0054】
このナット42の締め付けにより,嵌合部2はナット42によって腹起し80b側に押圧されて鋼矢板60,60の継ぎ手63,63の部分がこの嵌合部2の凹部21内に強固に圧入されて,隣接する鋼矢板60,60が相互に連結されると共に,嵌合部2が鋼矢板60,60を腹起し80bに押圧するので,鋼矢板60,60が腹起し80bに固定される。
【0055】
なお,固定具1の取り付けに際しては,予め連結部3の一端3a側に設けられたナット42を所定の位置で固定しておき,係止片31側に設けられた係止ボルト46によって,嵌合部2を腹起し80b側に移動させるように構成しても良く,この場合には,係止片に設けられたボルト孔45及びこれに螺合された係止ボルト46は,前述した締結具4(4b)として機能する。
【0056】
このように,本発明の固定具1により鋼矢板60を長さ方向の複数箇所において固定すると,鋼矢板60は腹起し80bに強固に固定されて支柱80a,腹起し80b,鋼矢板60とが組み合わされた防護柵70が構成される。
【0057】
一例として図5及び図6は高さ10mの防護柵70を組み立てる例であり,支柱80aとして断面300mm×300mm×10mm(ウェブの肉厚)×15mm(フランジの肉厚)のH型鋼を2m間隔に立設し,腹起し80bとして150mm×150mm×7mm(ウェブの肉厚)×13mm(フランジの肉厚)のH型鋼を1.2m間隔で9本配置した支保工を構成し,これに幅400mm,高さ125mm,肉厚13mmのU型鋼矢板を並べ,各腹起し80bの上端位置において本発明の固定具1を取り付けて,鋼矢板60を縦方向に9箇所で固定している。
【0058】
このようにして構成された防護柵70は,その使命を全うした後に解体されて撤去されるが,前述のように鋼矢板60は,固定具1に設けられた締結ボルト41及びナット42の螺合により溶接等を行うことなく腹起し80bに固定されていることから,この締結ボルト41に螺合されているナット42を緩めることにより極めて簡単に解体することができる。
【0059】
また,溶接により取り付けた場合のように解体後の鋼矢板60や腹起し80bに溶接ビードが残ることがなく,これをグラインダで削り取る等の面倒な作業を必要としない。
【0060】
〔実施形態2〕
以上説明した図1及び図2に示す実施形態にあっては,嵌合部2を腹起し80b方向に移動させるための締結具4(4a)として,連結部3に固着された締結ボルト41と,この締結ボルト41と螺合するナット42を設け,嵌合部2に形成された開孔23内に前述の締結ボルト41を挿入し,この締結ボルト41の先端側にナット42を螺合して,嵌合部2を連結部3側に押圧可能に構成したが,図7に示す実施形態の固定具1にあっては,図1に示す締結具4に代え,連結具3の一端3a側にボルト孔42’を設け,このボルト孔42’に締結ボルト41’を螺合すると共に,この締結ボルト41’の締め付けにより嵌合部2の凸部22を押圧して嵌合部2を腹起し80b側に押圧可能に構成している。
【0061】
図示の実施形態にあっては,連結部3の本体部分を略C字状に形成し,このC字状に形成された本体部分の解放端33,33間に内周に螺子溝の切られた円筒状の部材を例えば溶着等の方法により取り付けてボルト孔42’を形成し,このボルト孔42’内に締結ボルト41’を螺合すると共に,連結部3の本体部分中央に形成された開口部38内に嵌合部2を配置して,ボルト孔42’に螺合された締結ボルト41’によって嵌合部2が押圧されて開口部38内を移動するように構成されている。
【0062】
図示の実施形態にあっては,締結ボルト41’の先端部近傍に括れを形成し,嵌合部2の凸部22にこの括れ部分よりも先端部分において前記締結ボルト41’の先端を抱持するソケット27を設け,前記嵌合部2の凸部22に締結ボルト41’の先端が回転自在に連結されて,螺合による締結ボルト41’の進退移動に伴って,嵌合部2が開口部38内を進退移動するように構成されているが,締結ボルト41’の先端と嵌合部2とは必ずしも連結されている必要はなく,単に締結ボルト41’の先端が嵌合部2の平坦部2aに接触されているだけでも良く,また,締結ボルト41’の先端が嵌合する窪みを嵌合部の平坦部2aに設けて位置ずれを防止できるように構成しても良く,さらに,締結ボルト41’の先端と嵌合部2を連結する構成においても,先細に形成された締結ボルト41’の先端部分を嵌合部2の平坦部2aに形成された穿孔内に挿入し,嵌合部2の凹部21側においてこの締結ボルト41’の先端をかしめて連結する等しても良く,該部分の構成においても図示の実施形態に限定されない。
【0063】
なお,その他の構成については,前述の図1及び図2を参照して説明した固定具1の構成と略同様である。
【0064】
また,図7に示す実施形態にあっては,前述の締結ボルト41’には,六角形のヘッドが設けられているが,この締結ボルト41’には,図7の図中に変更例として示すように,このヘッドに代えて締結ボルト41’の外周方向に開口する挿孔43,43を形成し,この挿孔43,43内に金属棒等から成る締付工具を挿入して回転させることができるように構成しても良い。
【0065】
また,図7に示す固定具1においては,図1及び図2に示す固定具1と同様,係止片31に形成されたボルト孔45と,このボルト孔45に螺合する係止ボルト46とを備えている。
【0066】
前述の締結具4を構成する締結ボルト41’は,通常のレンチ等を使用して締め付けることもできるが,例えば,図8(A)及び図8(B)に示すような専用のハンドル50を用意し,このハンドル50により締結ボルト41’のヘッドを回転させることとすれば便利である。
【0067】
このハンドル50は,その一端に締結ボルト41’に設けられたヘッドが挿入される六角形の開孔が形成されたレンチ51が形成されており,図7に示す実施形態の固定具1において締結具4を構成する締結ボルト41’を締め付け可能であると共に,図7中に変更例として示すように締結ボルト41’の外周方向に開口する挿孔43を備えた締結ボルト41’に対しては,例えばこのハンドル50の他端52を挿入してこのハンドル50と共に締結ボルト41’を回転させて締め付けができる等,便利である。
【0068】
なお,締結ボルト41’には,ボルト孔42’のヘッド側に位置してナット49を螺合しても良く,例えば締結ボルト41’の締め付け完了後,このナット49を前述のボルト孔42’に向かって締め付けることにより,締結ボルト41’が振動や経時変化により緩むことを防止できるように構成しても良い。
【0069】
以上のように構成された図7に示す実施形態の固定具1において,隣接して配置された鋼矢板60,60間の隙間に固定具1の連結部3を配置し,嵌合部2の凹部21内に隣接する鋼矢板60,60の継ぎ手63,63を嵌合すると共に,連結部3の係止片31を腹起し80bのフランジ84に係止して固定具1の取り付けが行われる点については,前述の図1及び図2に示す固定具1の取付方法と同様である。
【0070】
この状態において,ボルト孔42’に螺合された締結ボルト41’を回転して,嵌合部2を鋼矢板60,60方向に移動させると,鋼矢板60,60の継ぎ手63,63部分がより強固に嵌合部2の凹部21内に圧入されて隣接する鋼矢板60,60間が連結されると共に,鋼矢板60,60の継ぎ手63,63部分が腹起し80bに圧接されて,鋼矢板60,60が強固に固定される。
【0071】
〔実施形態3〕
以上実施形態1及び実施形態2として説明した固定具にあっては,いずれも連結部3の一端3a側に締結具4(4a)を設けていたが,嵌合部2を腹起し80b側へ移動する構成は,これに限定されず,連結部3に設けられた係止片31を,腹起し80bのフランジ84側面84aより離間する方向に移動する手段によりこれを行っても良い。
【0072】
図9に示す実施形態にあっては,図1に示す実施形態において連結部3の一端3aに嵌合部2を連結していた締結ボルト41とナット42を備えておらず,これに代えて連結部3の一端3aを,嵌合部2の凹部21内に溶着,その他の方法により固着すると共に,締結具4として,係止片31に設けられたボルト孔45とこれに螺合された係止ボルト46から成る締結具4(4b)のみを設けている。
【0073】
そして,この係止ボルト46の突出長さを変えることにより,係止ボルト46の先端が腹起し80bのフランジ84側面84aを押圧して,係止片31がフランジ84の側面より離間するように構成している。
【0074】
このようにして,係止ボルト46先端部の突出長さを長くすると,係止片31とフランジ84の側面84a間の間隔が広がって,その結果,嵌合部2が腹起し80b側に移動して,隣接する鋼矢板60,60の継ぎ手63,63が嵌合部2の凹部内に圧入されると共に,腹起し80bに強固に圧接される。
【0075】
なお,このように係止片31に設けられたボルト孔45及び係止ボルト46に締結具4(4b)の機能のみを持たせる場合には,連結部3には,図9に示すように図1に設けられていた固定片37に相当する部分を設けないか,又は係止片31と固定片37に相当する部分との間隔を,十分に広く取り,嵌合部2が必要な距離移動できるように構成する。
【0076】
また,係止片31を腹起し80bより離間する手段としては,前述のボルト孔45とこれに螺合する係止ボルト46との組み合わせに限定されず,他の手段により行っても良い。
【0077】
【発明の効果】
以上説明した本発明の構成により,本発明の防護柵における鋼矢板の固定方法によれば,既存の鋼矢板を使用し,この鋼矢板を同一方向として幅方向に連結することができると共に鋼矢板を強固に腹起しに固定することができ,溶接等を行うことなく鋼矢板を腹起しに固定することができた。従って,防護柵の強度を向上させることができ,また,鋼矢板の固定,取り外しが容易であると共に,防護柵の分解後に溶接により生じた溶接ビードを除去する作業を省略することができる。
【0078】
また,本発明の固定具によれば,締結具の取り外しにより固定具を容易に外すことができ,防護柵の解体を極めて容易に行うことができると共に,鋼矢板と柵とが溶接により固着されていないことから,解体後に鋼矢板,柵を成すH鋼に溶接ビードが付着することがなく,これを除去する煩雑な作業が不要となった。
【0079】
さらに,本発明の固定具は,複数回にわたり使用することができ,経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の固定具の正面図。
【図2】 本発明の固定具の使用状態の平面図。
【図3】 嵌合部の変形例を示し,(A)は縦割れ円筒状,(B)は平面L字状のものを示す。
【図4】 鋼矢板の説明図であり,(A)はU型鋼矢板,(B)は軽量鋼矢板を示す。
【図5】 防護柵の正面図。
【図6】 図5のVII−VII線断面図。
【図7】 本発明の別の固定具の正面図。
【図8】 図1,2,7に示す固定具の取り付けに使用するハンドルであり,(A)は正面図,(B)は左側面図。
【図9】本発明の別の固定具の正面図。
【図10】 従来の防護柵の組立例を示す説明図。
【図11】 非対象形状の継ぎ手を有する鋼矢板の説明図
【符号の説明】
1 固定具
2 嵌合部
2a 平坦部
2b,2c 抱持片
2d,2e 押圧片
21 凹部
22 凸部
23 開孔
24 ボルト孔
27 ソケット
3 連結部
3a 一端(連結部の)
3b 他端(連結部の)
31 係止部(係止片)
32 切欠
33 解放端
34 案内溝
37 固定片
38 開口部
4(4a,4b) 締結具
41,41’ 締結ボルト
42 ナット(押圧部材)
42’ ボルト孔
43 挿孔(締結ボルト41’の)
45 ボルト孔
46 係止ボルト
49 ナット
50 ハンドル
51 レンチ
52 他端(ハンドル50の)
53 クランク部
60 鋼矢板
61 ウェブ
62 フランジ
63 継ぎ手
70 防護柵
80 支保工
80a H型鋼(支柱)
80b H型鋼(腹起し)
82 ウェブ(H型鋼の)
84 フランジ(H型鋼の)
84a,84b フランジの側面(垂直面)

Claims (8)

  1. 垂直方向に立設された複数本の支柱と,前記支柱に対して直交方向に配置され前記支柱間を連結する腹起しから成る支保工に,鋼矢板を,長さ方向を高さ方向として固定した防護柵において,
    前記鋼矢板を,前記腹起しと接した状態で所定の間隔を介して幅方向に複数枚配置し,固定具の連結部を前記鋼矢板間に配置すると共に,
    前記固定具は,凹部を備える嵌合部と,一端側を前記嵌合部に連結し,他端側に所定の間隔を介して配置された係止片及び固定片,並びに前記係止片に設けられたボルト孔に,係止ボルトを,該係止ボルト先端を前記固定片に向けて螺合した前記連結部を有し,
    前記嵌合部の前記凹部内に,隣接して配置された二枚の前記鋼矢板の隣接する二つの継ぎ手を,前記鋼矢板の前記腹起しに当接する面とは反対側の面より嵌合し,
    前記固定具の前記係止ボルトと固定片間に前記腹起しを挿入し,かつ,前記嵌合部を前記腹起し側に移動させて,前記鋼矢板を介して該嵌合部と前記腹起しを押圧して,前記隣接する鋼矢板間を幅方向に連結すると共に,前記鋼矢板を前記支保工に固定することを特徴とする防護柵における鋼矢板の固定方法。
  2. 垂直方向に立設された複数本の支柱と,前記支柱に対して直交方向に配置され前記支柱間を連結する腹起しから成る支保工に,鋼矢板を,長さ方向を高さ方向として固定した防護柵において,
    長さ方向の二辺に継ぎ手が形成され,前記腹起しと接した状態で所定の間隔を介して幅方向に隣接配置された二枚の鋼矢板の隣接する二つの継ぎ手を,前記鋼矢板の腹起に当接する面とは反対側の面より嵌合可能な凹部が形成された嵌合部と,
    前記鋼矢板間に形成された間隙に配置可能であると共に,一端側において前記嵌合部と連結し,他端側に前記腹起しと係合する係止部と,該係止部に対して所定の間隔を介して配置された固定片と,前記係止部に設けられたボルト孔に先端を前記固定片に向けて螺合された係止ボルトを備えた連結部とを備え,かつ,前記嵌合部を前記腹起し側に移動させて,前記嵌合部を,前記鋼矢板を介して前記腹起しに押圧する締結具を備えたことを特徴とする防護柵における鋼矢板の固定具。
  3. 前記連結部の前記係止部が,前記腹起しの,前記鋼矢板と当接する側面とは反対側の側面に対して略平行方向に突出された係止片であることを特徴とする請求項2記載の防護柵における鋼矢板の固定具。
  4. 前記連結部が,前記嵌合部を前記腹起し方向に移動させる前記締結具を備えたことを特徴とする請求項2又は3記載の防護柵における鋼矢板の固定具。
  5. 前記締結具が,前記連結部の一端に固着された締結ボルトと,前記締結ボルトに螺合されて前記締結ボルト上を移動する押圧部材を備え,前記嵌合部に前記締結ボルトを挿入可能な開孔を形成して該開孔内に前記締結ボルトを挿入すると共に,該開孔より突出した前記締結ボルトに前記押圧部材を螺合して前記嵌合部を押圧可能としたことを特徴とする請求項4記載の防護柵における鋼矢板の固定具。
  6. 前記締結具が,前記連結部の一端寄りに位置して形成されたボルト孔と,該ボルト孔に螺合して前記連結部の他端方向に進退移動可能に構成された締結ボルトを備え,前記締結ボルトの先端に位置して前記嵌合部が配置されていることを特徴とする請求項4記載の防護柵における鋼矢板の固定具。
  7. 前記連結部が前記係止片を備えると共に,前記係止片に設けられた該係止片の突出方向と直交方向に形成された前記ボルト孔と,このボルト孔に螺合された前記係止ボルトを備えることを特徴とする請求項記載の防護柵における鋼矢板の固定具。
  8. 前記連結部に,前記係止片に設けられた前記係止ボルトの先端側に位置して設けられた前記固定片を設け,該固定片と前記係止ボルト先端間において前記腹起しを挟持可能としたことを特徴とする請求項7記載の防護柵における鋼矢板の固定具。
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