JP3947080B2 - 画像形成装置及びその色ずれ補正方法 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録紙に対し異なる色のトナー画像を多重転写する複数の画像形成ユニットを備えたカラープリンタ、カラー複写機等の画像形成装置及びその色ずれ補正方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、フルカラープリンタやフルカラー複写機等の画像形成装置では、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの4色のトナー画像をそれぞれ個別に形成する感光体ドラムを含む4つの画像形成ユニットが記録紙を搬送する転写ベルト上にその記録紙の搬送方向に沿って配設され、記憶手段に記憶されている画像データをラインごとに読み出し、転写ベルトによって搬送されてくる記録紙に対して各色のトナー画像を重ねて転写することでカラー画像を形成するタンデム方式のものが汎用されている。
【0003】
このようなタンデム方式の画像形成装置では、記録紙上に精度の高いカラー画像を形成するにあたり各色のトナー画像を相互に色ずれが生じないように記録紙上に転写する必要があるが、感光体ドラムの表面に静電潜像を形成するためのLEDプリントヘッド等からなる露光部の取り付け誤差、感光体ドラムを含む画像形成ユニットの取り付け誤差、感光体ドラムの回転速度誤差等を始めとし、周囲温度等の環境変化による各画像形成ユニット間距離の微小変化や画像形成ユニット自体の変形等の種々の変動要因により不可避的に色ずれが生じることになる。
【0004】
このため、例えば、転写ベルトの表面に画像形成ユニットにより各色の線状パターンからなるレジストマークを形成すると共に、このレジストマークの位置を下流側に設置したマーク検出手段で検出し、このマーク検出手段で検出したレジストマークの位置情報に基づいて色ずれ補正が行われるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2001-171170号公報(第5頁、第2図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このような方法で色ずれ補正を行う場合、転写ベルトの移送方向と直交する幅方向である主走査方向と転写ベルトの移送方向と同方向である副走査方向との間の方向である斜め方向(傾き方向)の色ずれについては、マーク検出手段で得たレジストマークの位置情報に基づき、例えば図13の概念図に示すように、記録手段における画像データの各ラインの読み出しアドレスを各色について主走査方向の所定の位置で切り換えることで補正をすることが可能となる。しかしながら、画像データの読み出しアドレスを単に所定の位置で切り換えるだけでは色ずれ補正により生じる段差が視覚され易くなって不自然な画像になる場合が生じるという問題があった。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、斜め方向の色ずれ補正を行う場合でも自然な画像を容易に得ることができる画像形成装置及びその色ずれ補正方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、記憶手段に記憶されている各色ごとの画像データをそれぞれラインごとに読み出し、無端状画像担持体により搬送される記録紙に対し各色ごとのトナー画像を重ねて転写する複数の画像形成ユニットを有し、複数の色についての主走査方向と副走査方向との間の斜め方向の色ずれ補正を行う画像形成装置であって、前記色ずれ補正を行う各色の画像データの各ラインにおける端からの読み出しが色ずれ補正量に応じて設定した色ごとに異ならせた途中の位置にきたとき、その途中の位置で前記トナー画像の傾き方向に応じて前のラインあるいは後のラインのアドレスに読み出しアドレスを切り換えることにより各ラインの読み出しをそのラインの途中の位置で他のラインに切り換える色ずれ補正制御手段を備えたことを特徴としている。
【0009】
この構成によれば、記憶手段に記憶されている色ずれ補正を行う各色ごとの画像データの各ラインの読み出しが各色ごとに異なる途中の位置で他のラインに切り換えられることで斜め方向の色ずれが補正される。このため、色ずれ補正により生じる段差が色ずれ補正を行う各色ごとに離散されて視覚され難くなる結果、斜め方向の色ずれ補正を行う場合でも自然な画像を容易に得ることができるようになる。
【0010】
なお、記憶手段に記憶されている画像データのラインごとの読み出しは、各ラインについて画素単位で端から順に読み出すようにしてもよいし、各ラインについて複数の画素からなるグループ単位で端から順に読み出すようにしてもよい。グループ単位で読み出す場合は各グループの区切り位置の何れかが切り換え位置となる。
【0011】
また、請求項2の発明は、請求項1に係るものにおいて、前記色ずれ補正制御手段が、少なくとも1つの色についての色ずれ補正量が2ライン以上である場合、その色におけるラインの切り換えを複数の位置で行うようにしたものであることを特徴としている。
【0012】
この構成によれば、少なくとも1つの色についての色ずれ補正量が2ライン以上である場合、その色の画像データの各ラインの読み出しが複数の位置で切り換えられる。このため、色ずれ補正量が多い場合でも色ずれ補正による段差が視覚され難くなって自然な画像を容易に得ることができるようになる。なお、色ずれ補正量が多くなることに応じて切り換え位置を増加させるようにすると、自然な画像をより確実に得ることができるようになる。
【0013】
また、請求項3の発明は、請求項2に係るものにおいて、前記色ずれ補正制御手段が、前記複数の切り換え位置を各位置について同一方向で、かつ同一量だけ移動させることで切り換え位置を各色ごとに異ならせるようにしたものであることを特徴としている。
【0014】
この構成によれば、複数の切り換え位置が各位置について同一方向で、かつ同一量だけ移動されることで各色ごとに切り換え位置が異なるようにされる。このため、切り換え位置の間隔が大きく変化しないようになり、画像の歪を抑制することができる。
【0015】
また、請求項4の発明は、記憶手段に記憶されている各色ごとの画像データをそれぞれラインごとに読み出し、無端状画像担持体により搬送される記録紙に対し各色ごとのトナー画像を重ねて転写する複数の画像形成ユニットを有する画像形成装置における複数の色についての主走査方向と副走査方向との間の斜め方向の色ずれ補正方法であって、前記色ずれ補正を行う各色の画像データの各ラインにおける端からの読み出しが色ずれ補正量に応じて設定した色ごとに異ならせた途中の位置にきたとき、その途中の位置で前記トナー画像の傾き方向に応じて前のラインあるいは後のラインのアドレスに読み出しアドレスを切り換えることにより各ラインの読み出しをそのラインの途中の位置で他のラインに切り換えるようにしたことを特徴としている。
【0016】
この方法によれば、色ずれ補正により生じる段差が色ずれ補正を行う各色ごとに離散されて視覚され難くなる結果、斜め方向の色ずれ補正を行う場合でも自然な画像を容易に得ることができるようになる。なお、記憶手段に記憶されている画像データのラインごとの読み出しは、各ラインについて画素単位で端から順に読み出すようにしてもよいし、各ラインについて複数の画素からなるグループ単位で端から順に読み出すようにしてもよい。グループ単位で読み出す場合は各グループの区切り位置の何れかが切り換え位置となる。
【0017】
また、請求項5の発明は、請求項4に係る方法において、少なくとも1つの色についての色ずれ補正量が2ライン以上である場合、その色におけるラインの切り換えを複数の位置で行うようにすることを特徴としている。
【0018】
この方法によれば、色ずれ補正量が多い場合でも色ずれ補正による段差が視覚され難くなって自然な画像を容易に得ることができるようになる。なお、色ずれ補正量が多くなることに応じて切り換え位置を増加させるようにすると、自然な画像をより確実に得ることができるようになる。
【0019】
また、請求項6の発明は、請求項5に係る方法において、前記複数の切り換え位置を各位置について同一方向で、かつ同一量だけ移動させることで切り換え位置を各色ごとに異ならせるようにすることを特徴としている。
【0020】
この方法によれば、複数の切り換え位置が各位置について同一方向で、かつ同一量だけ移動されることで各色ごとに切り換え位置が異なるようにされることから切り換え位置の間隔が大きく変化しないようになる結果、画像の歪を抑制することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一実施形態に係る色ずれ補正方法が適用されるデジタルカラー画像形成装置の内部構成を概略的に示す図である。この図において、画像形成装置10は、タンデム型のカラープリンタを構成するものであり、記録紙(転写紙)にカラー画像をプリントする本体部12と、本体部12の上方に配設され、本体部12でカラー画像のプリントされた記録紙が排出される記録紙排出部14とから構成されている。
【0022】
本体部12は、筐体18内の下部に配設された給紙カセット20と、筐体18内の上部に配設された画像形成部22と、筐体18内における画像形成部22の下方に配設された転写搬送部24と、筐体18内における転写搬送部24の下流側に配設された定着ユニット26と、給紙カセット20と転写搬送部24との間に配設された第1の搬送路28と、定着ユニット26と記録紙排出部14との間に配設された第2の搬送路30とを備えている。
【0023】
給紙カセット20は、筐体18の外部に引き出すことで記録紙Pの補給が可能となるように構成されたもので、内部に集積された記録紙Pが図略の給紙ローラにより1枚ずつ第1の搬送路28側に繰り出されるようになっている。なお、この給紙カセット20は、記録紙のサイズに対応して所定個数が配設される。
【0024】
画像形成部22は、記録紙上に複数のトナー画像を多重形成するようにしたもので、マゼンタのトナー画像を形成する第1の画像形成ユニット221、シアンのトナー画像を形成する第2の画像形成ユニット222、イエローのトナー画像を形成する第3の画像形成ユニット223及びブラックのトナー画像を形成する第4の画像形成ユニット224が記録紙の搬送方向に沿って所定間隔をおいて配置されてなるものである。
【0025】
各画像形成ユニット221乃至224は、感光体ドラム225と、感光体ドラム225の周面に対向して配設された帯電部226と、帯電部226の下流側であって感光体ドラム225の周面に対向して配設されたLEDプリントヘッド(例えば、ライン方向に7168の画素数を有する。)からなる露光部227と、露光部227の下流側であって感光体ドラム225の周面に対向して配設された現像部228と、現像部228の下流側であって感光体ドラム225の周面に対向して配設されたクリーニング部229とを備えている。また、感光体ドラム225の周面であって現像部228とクリーニング部229との間に後述する転写ローラ244が対向配置されることで転写部230が形成される。
【0026】
なお、各画像形成ユニット221乃至224の感光体ドラム225は、図略の駆動モータにより図示の時計回り方向に回転するようになっている。また、第1乃至第4の画像形成ユニット221乃至224の現像部228には、それぞれ上部にトナーボックスを備えている。そして、第1の画像形成ユニット221のトナーボックスにはマゼンタトナーが、第2の画像形成ユニット222のトナーボックスにはシアントナーが、第3の画像形成ユニット223のトナーボックスにはイエロートナーが、第4の画像形成ユニット224のトナーボックスにはブラックトナーがそれぞれ収納されている。
【0027】
転写搬送部24は、第1の画像形成ユニット221の近傍位置に配設された従動ローラ241と、第4の画像形成ユニット224の近傍位置に配設された駆動ローラ242と、従動ローラ241と駆動ローラ242とに跨って配設された無端状画像担持体である転写ベルト243と、各画像形成ユニット221乃至224の感光体ドラム225の現像部228の下流側における位置に転写ベルト243を介して圧接可能に配設された4つの転写ローラ244と、駆動ローラ242の下方における転写ベルト243に近接した位置に配設された一対の反射型フォトセンサ245,245´(図2)と、反射型フォトセンサ245,245´の下流側における転写ベルト243に接する位置に配設されたブレード246とを備えている。
【0028】
この転写搬送部24では、第1の搬送路28から搬送されてきた記録紙を図略の駆動モータにより図示の反時計回り方向に回転する転写ベルト243上に静電吸着して下流側に搬送すると共に、各画像形成ユニット221乃至224の転写部230の位置で記録紙に対してトナー像が転写されるようになっている。この転写ベルト243は、例えばシリコーン等で表面をコーティングしたポリイミド樹脂等の耐熱性を有する合成樹脂材料により構成されている。
【0029】
また、この転写搬送部24に設けられた一対の反射型フォトセンサ245,245´は、転写ベルト243の移送方向と直交する幅方向(主走査方向)の両端部に配設され、転写ベルト243の両端部領域に各画像形成ユニット221乃至224により形成される後述するレジストマークを検出するためのレジストセンサを構成するものである。この一対の反射型フォトセンサ245,245´は、図2に示すように、その一方の反射型フォトセンサ245が本体部12の前側に配設され、他方の反射型フォトセンサ245´が本体部12の後側に配設されている。
【0030】
この一対の反射型フォトセンサ245,245´は、それぞれ転写ベルト243上の後述するレジストマーク位置に向けて送光する発光ダイオード等で構成された発光部(送光部)と、転写ベルト243上の後述するレジストマーク位置で反射された反射光を受光するフォトトランジスタ等で構成された受光部と、この受光部で受光した反射光量を電圧値に変換する検出回路部とを備えている。また、この一対の反射型フォトセンサ245,245´は、それぞれブラックトナー画像に対して大きな出力が得られるP波出力と、マゼンタトナー、シアントナー及びイエロートナーのカラートナー画像に対して大きな出力が得られるS波出力とが検出可能となっている。
【0031】
また、ブレード246は、転写ベルト243上のトナー等の付着物を掻き取るためのもので、転写ベルト243の幅方向寸法と略同等の長さに形成され、その先端部が常に転写ベルト243表面に当接した状態で配設されている。なお、このブレード246は、付着物の掻き取り動作を実行する必要のないときは転写ベルト243から離反させておき、付着物の掻き取り動作を実行する必要が生じたときにのみ転写ベルト243表面に当接させる構成としてもよい。
【0032】
定着ユニット26は、画像形成部22の感光体ドラム225の表面に形成された各トナー像が多重転写された記録紙を加熱することにより定着処理するものであり、熱遮蔽ボックス261と、熱遮蔽ボックス261内の上部に配設され、ヒータが内蔵された定着ローラ262と、熱遮蔽ボックス261内の下部において定着ローラ262に圧接して配設された加圧ローラ263と、熱遮蔽ボックス261内の定着ローラ262及び加圧ローラ263の前部に配設され、転写搬送部24から搬送されてきた記録紙を定着ローラ262及び加圧ローラ263間に案内する前搬送路264と、熱遮蔽ボックス261内の定着ローラ262及び加圧ローラ263の後部に配設され、定着処理された記録紙を第2の搬送路30に案内する後搬送路265とを備えている。
【0033】
第1の搬送路28は、給紙カセット20から繰り出されてきた記録紙Pを転写搬送部24側に搬送するものであり、所定位置に配設された複数の搬送ローラ対281と、転写搬送部24の手前に配設され、画像形成部22の画像形成動作と給紙動作とのタイミングを取るためのレジストローラ対282とを備えている。これらの複数の搬送ローラ対281とレジストローラ対282とは、図略の駆動モータによりそれぞれ電磁クラッチを介して回転駆動される。なお、レジストローラ対282の手前にフォトインタラプタ等で構成されたレジストセンサ283が配設されており、記録紙の先端がレジストローラ対282にまで搬送されてくると、レジストセンサ283からの出力信号に基づいて記録紙の搬送が一旦停止される。
【0034】
第2の搬送路30は、定着ユニット26で定着処理された記録紙を記録紙排出部14に搬送するものであり、所定位置に複数の搬送ローラ対301が配設されると共に、出口側に排出ローラ対302が配設されている。これらの搬送ローラ対301及び排出ローラ対302は、図略の駆動モータにより電磁クラッチを介して回転駆動されるようになっている。
【0035】
記録紙排出部14は、本体部12を構成する筐体18の上面に本体部12と一体に形成されたもので、第2の搬送路30から搬送されてきた定着処理の終了した記録紙を画像の形成された面が裏側になるようにして順次集積する。
【0036】
このように構成された画像形成装置10は、外部接続されたパーソナルコンピュータ等の外部装置から紙サイズ情報、プリント部数情報等の種々のプリント情報を含むプリント指示信号とプリントすべき画像データとが送信されてくると、次のように動作する。
【0037】
すなわち、画像形成部22の各感光体ドラム225では、帯電部226で表面に静電領域が形成され、この静電領域が露光部227からの出力光により露光されることで外部装置から送信されてきた画像データに基づく静電潜像が形成され、その後に現像部228でトナー像が形成される。また、定着ユニット26の定着ローラ262では、図略の電圧供給部により内蔵ヒータに電圧が印加されることで通電され、定着ローラ262の表面が定着可能温度になるように加熱制御される。
【0038】
一方、給紙カセット20から指定サイズの記録紙が繰り出され、第1の搬送路28によりレジストローラ対282の手前にまで搬送され、一旦停止される。そして、レジストローラ対282の手前にまで搬送されてきた記録紙は、画像形成部22の画像形成動作とのタイミングが図られたうえで転写搬送部24に搬送され、各画像形成ユニット221乃至224で記録紙にトナー像が順次転写される。すなわち、記録紙に対しマゼンタトナー、シアントナー、イエロートナー及びブラックトナーの順で互いに重ねられた状態で画像が転写される。
【0039】
そして、このトナー像の転写された記録紙は、定着ユニット26内に搬送され、定着ローラ262により加熱されつつ定着ローラ262と加圧ローラ263とで挟持されて下流側に搬送され、第2の搬送路30により記録紙排出部14に排出される。トナー像を記録紙に転写した各感光体ドラム225は、クリーニング部229で表面に残留したトナーが除去される。この動作が順次繰り返されて、所定枚数の記録紙に対するプリントが実行される。
【0040】
ここで、画像形成装置10は、LEDプリントヘッドからなる露光部227の取り付け誤差等により生じる主走査方向(転写ベルト243の移送方向と直交する方向又は記録紙の搬送方向と直交する方向)の色ずれ、第1乃至第4の画像形成ユニット221乃至224の取り付け誤差や各感光体ドラム225を回転駆動させる駆動モータの回転速度誤差等により生じる副走査方向(転写ベルト243の移送方向と同一方向又は記録紙の搬送方向と同一方向)の色ずれ、及び、第1乃至第4の画像形成ユニット221乃至224の取り付け誤差(傾き)や転写ベルト243の斜行等により生じる斜め方向(主走査方向及び副走査方向間の方向)の色ずれを検出し、それに基づく色ずれ補正(レジスト補正)を実行するように構成されている。
【0041】
図3は、これら種々の変動要因による色ずれ量の検出動作及びその色ずれ補正動作を説明するための制御構成を示すブロック図である。すなわち、第1乃至第4の画像形成ユニット221乃至224は図略のインターフェイス回路を介して制御部32に接続されており、これら第1乃至第4の画像形成ユニット221乃至224により転写ベルト243上への画像形成動作が制御部32からの制御信号に基づいて実行される。また、駆動ローラ242を回転させる駆動モータ33が図略のインターフェイス回路を介して制御部32に接続されており、この駆動モータ33により転写ベルト243上への画像形成動作時における転写ベルト243の移送動作が制御部32からの制御信号に基づいて実行される。
【0042】
この制御部32には、第1乃至第4の画像形成ユニット221乃至224の抜き差し動作を検出するための第1のユニットセンサ34、転写ベルト243を含む転写搬送ユニットの抜き差し動作を検出するための第2のユニットセンサ36、及び、周囲の温度と湿度とを検出するための温湿度センサ38が図略のインターフェイス回路を介して接続されている。
【0043】
また、制御部32には、記録紙にプリントすべきカラー画像を形成する各色ごとの画像データを送出すると共に、記録紙サイズやプリント枚数等のプリントデータを送出するパーソナルコンピュータ40、パーソナルコンピュータ40から送出された各色ごとの画像データ及びプリントデータを一時的に保存する記憶部42、及び、転写ベルト243表面に後述するレジストマークを形成するためのパターンジェネレータ44が図略のインターフェイス回路を介して接続されている。
【0044】
制御部32は、演算処理を実行するCPU、所定の処理プログラムやデータ等を記憶するROM及びデータを一時的に保存するRAMから構成されている。また、制御部32には、マーク形成制御部321、マーク計測制御部322、重心演算制御部323、色ずれ補正量演算制御部324及び色ずれ補正制御部325としての機能実現部を備えている。
【0045】
マーク形成制御部321は、パターンジェネレータ44からの出力信号に基づいて、第1乃至第4の画像形成ユニット221乃至224を動作させることにより、色ずれの検出を行うための4色の線状パターンの組み合わせからなるレジストマーク(位置ずれ検出用マーク)を形成するためのものである。
【0046】
このレジストマークは、図4に示すように、転写ベルト243の幅方向(主走査方向)の一方端部(本体部12の前側)に、所定幅を有する4色の線状パターンからなる斜め線L1と、この斜め線L1の上流側(図の右側)に配設された所定幅を有する4色の線状パターンからなる横線L2とが所定の間隔をおいて交互に形成されると共に、転写ベルト243の幅方向(主走査方向)の他方端部(本体部12の後側)に、所定幅を有する4色の線状パターンからなる斜め線L1´と、この斜め線L1´の上流側(図の右側)に配設された所定幅を有する4色の線状パターンからなる横線L2´とが所定の間隔をおいて交互に形成されてなるものである。これら各線状パターンは、例えば1.35mmの幅を有している。
【0047】
ここで、斜め線L1と斜め線L1´とは転写ベルト243の幅方向(主走査方向)の互いに対向する位置に形成され、横線L2と横線L2´とは転写ベルト243の幅方向(主走査方向)の互いに対向する位置に形成されている。また、一方端部側の1つの斜め線L1とそれに続く1つの横線L2とで1つの組を構成すると共に、他方端部側の1つの斜め線L1´とそれに続く1つの横線L2´とで1つの組を構成している。なお、本実施形態では、4組の斜め線L1及び横線L2と、4組の斜め線L1´及び横線L2´とが形成されている。
【0048】
また、各斜め線L1,L1´は、転写ベルト243の移送方向の下流側(図の左側)から上流側(図の右側)にかけて、第4の画像形成ユニット224により形成されたブラックトナー画像である第1の線状パターンK1、第3の画像形成ユニット223により形成されたイエロートナー画像である第2の線状パターンY1、第2の画像形成ユニット222により形成されたシアントナー画像である第3の線状パターンC1、及び、第1の画像形成ユニット221で形成されたマゼンタトナー画像である第4の線状パターンM1がその順序でそれぞれ副走査方向(あるいは主走査方向)に対し45°の角度で所定の間隔をおいて形成されたものである。
【0049】
また、各横線L2,L2´は、斜め線L1,L1´と同様に、転写ベルト243の移送方向の下流側(図の左側)から上流側(図の右側)にかけて、第4の画像形成ユニット224により形成されたブラックトナー画像である第1の線状パターンK2、第3の画像形成ユニット223により形成されたイエロートナー画像である第2の線状パターンY2、第2の画像形成ユニット222により形成されたシアントナー画像である第3の線状パターンC2、及び、第1の画像形成ユニット221で形成されたマゼンタトナー画像である第4の線状パターンM2がその順序でそれぞれ主走査方向に沿って所定の間隔をおいて形成されたものである。
【0050】
なお、一対の反射型フォトセンサ245,245´のうち、一方の反射型フォトセンサ245は、一方端部のレジストマークの斜め線L1及び横線L2の主走査方向の略中央位置を検出可能となる位置に配設され、他方の反射型フォトセンサ245´は、他方端部のレジストマークの斜め線L1´及び横線L2´の主走査方向の略中央位置を検出可能となる位置に配設されている。
【0051】
マーク計測制御部322は、一対の反射型フォトセンサ245,245´によるレジストマークの計測動作を制御するものであり、例えば同期信号の立下りが検出されることでカウント開始指示が行われたのち、第1の画像形成ユニット221の感光体ドラム225に対する露光位置から反射型フォトセンサ245,245´によるレジストマークの検出位置までの距離(mm)と転写ベルト243の周速(mm/s)とに基づいて求めた計測開始タイミング(ms)に達したときから4組の斜め線L1,L1´及び横線L2,L2´が反射型フォトセンサ245,245´の検出位置を通過し終わるまでの間、反射型フォトセンサ245,245´からの出力を所定時間毎(例えば、1ms毎)に得るようにしたものである。
【0052】
この反射型フォトセンサ245,245´からは、図5に示すように、4色の線状パターンに対応して反射光のP波出力及びS波出力が得られるようになっている。ここで、ブラックトナー画像である第1の線状パターンK1,K2についてはP波出力の方がS波出力よりも大きな出力値が得られるため、第1の線状パターンK1,K2の位置算出時にはP波出力が用いられ、カラートナー画像である第2,第3及び第4の線状パターンY1,Y2、C1,C2及びM1,M2についてはS波出力の方がP波出力よりも大きな出力値が得られるため、第2,第3及び第4の線状パターンY1,Y2、C1,C2及びM1,M2の位置算出時にはS波出力が用いられる。
【0053】
重心演算制御部323は、反射型フォトセンサ245,245´から所定時間毎(例えば、1ms毎)に得た各線状パターンの複数の出力値に基づいて各線状パターンの転写ベルト243上の位置を算出するためのものである。なお、反射型フォトセンサ245,245´からの出力は、各線状パターンにつき、P波出力については下側に凸となる波形を有するものとなり、S波出力については上側に凸となる波形を有するものとなる。
【0054】
ここで、線状パターンの色ムラや転写ベルトの移送ムラ等が生じない場合には波形の最小値(ブラックトナー画像の場合)あるいは最大値(カラートナー画像の場合)を求めることで所定幅を有する各線状パターンの位置を求めることができるが、線状パターンの色ムラや転写ベルトの移送ムラ等に起因して波形に歪が生じた場合は波形の最小値あるいは最大値によっては正確な位置を求めることができないことになる。このため、本実施形態では、常に各線状パターンの正確な位置を求めるようにすべく各波形の重心を求め、この重心をその線状パターンの位置とするようにしている。なお、各線状パターンの位置は、本実施形態ではクロック信号に基づくカウント開始指示が行われてからの経過時間(ms)で表わすようにしている。
【0055】
この重心は、例えばP波出力では図6に示すような下に凸となる波形となるため、所定時間毎(例えば、1ms毎)に得た出力値P[n]のうちの予め設定した閾値Pth以下のもの(P[n]≦Pth)について(すなわち、カウント値m〜p(ms)の範囲内のもの)、カウント値とそのカウント値に対応する出力値との積を各カウント値毎に合算し、この合算値を各カウント値の出力値を合算した値で除したものとして求めることができる。すなわち、P波出力の重心GPは、下記の数1で示す式により求めることができる。
【0056】
【数1】
Figure 0003947080
【0057】
なお、S波出力では上に凸となる波形となるため、所定時間毎(例えば、1ms毎)に得た出力値S[n]のうちの予め設定した閾値Sth以上のもの(S[n]≧Sth)について(すなわち、カウント値m〜p(ms)の範囲内のもの)、カウント値とそのカウント値に対応する出力値との積を各カウント値毎に合算し、この合算値を各カウント値の出力値を合算した値で除したものとして求めることができる。すなわち、S波出力の重心GSは、下記の数2で示す式により求めることができる。これらの求めた重心GP,GSは、算出する毎に制御部32を構成するRAM等の記憶部に記憶される。このため、出力値P[n],S[n]のすべてを記憶部に記憶させ、その後に重心GP,GSを算出する場合に比べて記憶部は記憶容量の小さなものでよいことになる。
【0058】
【数2】
Figure 0003947080
【0059】
色ずれ補正量演算制御部324は、各線状パターンの色ずれ(位置ずれ)に対する補正量を算出するものである。すなわち、各線状パターンの色ずれについては、対向する左右両側の横線L2,L2´の各線状パターンK2,Y2,C2,M2の位置を検出することで斜め方向(傾き方向)の色ずれ量を検出することができ、対向する左右両側の横線L2,L2´の各線状パターンK2,Y2,C2,M2の副走査方向の間隔を検出することで副走査方向の色ずれ量を検出することができ、対向する左右両側の少なくともいずれか一方の一組の斜め線L1(又はL1´)の各線状パターンK1,Y1,C1,M1及び横線L2(又はL2´)の各線状パターンK2,Y2,C2,M2の同色どうしの間隔を検出することで主走査方向の色ずれ量を検出することができ、これら検出された色ずれ量(ライン数乃至は画素数)から色ずれ補正量(ライン数乃至は画素数)を求めるものである。
【0060】
なお、本実施形態では、斜め方向の色ずれ補正をする場合及び副走査方向の色ずれ補正をする場合については、色ずれ補正により生じる画像の不具合を抑制するため、第4の画像形成ユニット224により形成されるブラックトナー画像は補正せず、第1乃至第3の画像形成ユニット221乃至223により形成されるカラートナー画像をブラックトナー画像の位置に合わせるような色ずれ補正を行うようにしている。
【0061】
最初に、斜め方向の色ずれ補正について説明する。斜め方向の色ずれ量(ライン数乃至は画素数)は、対向する左右両側の横線L2,L2´のブラックトナー画像である第2の線状パターンK2の色ずれ量の総和KAと、カラートナー画像である第2の線状パターンY2,C2,M2の色ずれ量の総和YA,CA,MAとをそれぞれ求め、この求めたブラックトナー画像の色ずれ量の総和KAに対する各カラートナー画像の色ずれ量の総和YA,CA,MAの差を求め、これら各差を各カラートナー画像の色ずれ補正量(ライン数乃至は画素数)としている。
【0062】
すなわち、LEDプリントヘッドからなる露光部227の主走査方向(ライン方向)の画素数をN(例えば、N=7168)、一対の反射型フォトセンサ245,245´間の距離(画素数)をD(例えば、D=5184画素)、転写ベルト243の周速をS(mm/s)(例えば、S=116mm/s)、1画素の幅をG(mm)(例えば、G=0.0423mm)とする一方、一方端部側のブラックトナー画像である4本の第2の線状パターンK2の位置を下流側から上流側に向けて順にK21F,K22F,K23F,K24Fとすると共に、他方端部側のブラックトナー画像である4本の第2の線状パターンK2の位置を下流側から上流側に向けて順にK21R,K22R,K23R,K24Rとすると、ブラックトナー画像である第2の線状パターンK2の色ずれ量の総和KAは、下記の数3で示す式により求めることができる。
【0063】
【数3】
Figure 0003947080
【0064】
また、一方端部側のイエロートナー画像である4本の第2の線状パターンY2の位置を下流側から上流側に向けて順にY21F,Y22F,Y23F,Y24Fとすると共に、他方端部側のイエロートナー画像である4本の第2の線状パターンY2の位置を下流側から上流側に向けて順にY21R,Y22R,Y23R,Y24Rとすると、イエロートナー画像である第2の線状パターンY2の色ずれ量の総和YAは、下記の数4で示す式により求めることができる。
【0065】
【数4】
Figure 0003947080
【0066】
また、一方端部側のシアントナー画像である4本の第2の線状パターンC2の位置を下流側から上流側に向けて順にC21F,C22F,C23F,C24Fとすると共に、他方端部側のシアントナー画像である4本の第2の線状パターンC2の位置を下流側から上流側に向けて順にC21R,C22R,C23R,C24Rとすると、シアントナー画像である第2の線状パターンC2の色ずれ量の総和CAは、下記の数5で示す式により求めることができる。
【0067】
【数5】
Figure 0003947080
【0068】
さらに、一方端部側のマゼンタトナー画像である4本の第2の線状パターンM2の位置を下流側から上流側に向けて順にM21F,M22F,M23F,M24Fとすると共に、他方端部側のマゼンタトナー画像である4本の第2の線状パターンM2の位置を下流側から上流側に向けて順にM21R,M22R,M23R,M24Rとすると、シアントナー画像である第2の線状パターンM2の色ずれ量の総和MAは、下記の数6で示す式により求めることができる。
【0069】
【数6】
Figure 0003947080
【0070】
従って、ブラックトナー画像に対するイエロートナー画像の色ずれ量YA´、シアントナー画像の色ずれ量CA´、及び、マゼンタトナー画像の色ずれ量MA´は、それぞれ下記の数7で示す式により求めることができる。この数7で示す式により求めたYA´、CA´及びMA´が各カラートナー画像の色ずれ補正量となる。なお、今までにすでに色ずれ補正を行っている場合は、今回の色ずれ補正量と前回の色ずれ補正量とから実際に補正を行うべき色ずれ補正量を再算出するようにすればよい。
【0071】
【数7】
Figure 0003947080
【0072】
次に、副走査方向の色ずれ補正について説明する。副走査方向の色ずれ量(ライン数乃至は画素数)は、上述したように、対向する左右両側の横線L2,L2´の各線状パターンK2,Y2,C2,M2の副走査方向の間隔を検出することにより求めることができるが、本実施形態ではカラートナー画像の各線状パターンY2,C2,M2のブラックトナー画像の線状パターンK2に対する間隔により各線状パターンY2,C2,M2の色ずれ量を検出するようにしている。すなわち、カラートナー画像の線状パターンY2についていえば、その線状パターンY2の位置とブラックトナー画像の線状パターンK2の位置とから求めた間隔の基準値(初期設定値)との差により色ずれ量を求めるようにしている。
【0073】
他のカラートナー画像の線状パターンC2,M2についても、その線状パターンC2,M2の位置とブラックトナー画像の線状パターンK2の位置とから求めた間隔の各基準値(初期設定値)との差により色ずれ量を求めることができる。但し、この求めた色ずれ量は斜め方向の色ずれ量を含んだものであるため、斜め方向の色ずれ量を補正したものが副走査方向の色ずれ補正量となる。このため、予めカラートナー画像の線状パターンY2,C2,M2につき、上記の数7に示す数式により斜め方向の色ずれ補正量を求めておく必要がある。
【0074】
最後に、主走査方向の色ずれ補正について説明する。主走査方向の色ずれ量(画素数)は、本実施形態では一方端部側の各組の同色の斜め線L1及び横線L2の各線状パターン(ブラックトナー画像については同じ組のK1とK2、イエロートナー画像については同じ組のY1とY2、シアントナー画像については同じ組のC1とC2、マゼンタトナー画像については同じ組のM1とM2)の間隔の基準値(初期設定値)との差により求めるようにしている。
【0075】
すなわち、転写ベルト243の周速をS(mm/s)(例えば、S=116mm/s)、1画素の幅をG(mm)(例えば、G=0.0423mm)、各組の同色の斜め線L1の線状パターンと横線L2の線状パターンの間隔の基準値(ライン数)をQ(例えば、Q=864ライン)とする一方、一方端部側のブラックトナー画像である各4本の第1の線状パターンK1及び第2の線状パターンK2の位置をそれぞれ下流側から上流側に向けて順にK11F,K12F,K13F,K14F及びK21F,K22F,K23F,K24Fとすると、ブラックトナー画像の各組の色ずれ量KH[0],KH[1],KH[2],KH[3]は、下記の数8で示す式により求めることができる。この数8で示す式により求めた各組の色ずれ量KH[0],KH[1],KH[2],KH[3]の平均値がブラックトナー画像の色ずれ補正量(画素数)となる。
【0076】
【数8】
Figure 0003947080
【0077】
また、一方端部側のイエロートナー画像である各4本の第1の線状パターンY1及び第2の線状パターンY2の位置をそれぞれ下流側から上流側に向けて順にY11F,Y12F,Y13F,Y14F及びY21F,Y22F,Y23F,Y24Fとすると、イエロートナー画像の各組の色ずれ量YH[0],YH[1],YH[2],YH[3]は、下記の数9で示す式により求めることができる。この数9で示す式により求めた各組の色ずれ量YH[0],YH[1],YH[2],YH[3]の平均値がイエロートナー画像の色ずれ補正量(画素数)となる。
【0078】
【数9】
Figure 0003947080
【0079】
また、一方端部側のシアントナー画像である各4本の第1の線状パターンC1及び第2の線状パターンC2の位置をそれぞれ下流側から上流側に向けて順にC11F,C12F,C13F,C14F及びC21F,C22F,C23F,C24Fとすると、シアントナー画像の各組の色ずれ量CH[0],CH[1],CH[2],CH[3]は、下記の数10で示す式により求めることができる。この数10で示す式により求めた各組の色ずれ量CH[0],CH[1],CH[2],CH[3]の平均値がシアントナー画像の色ずれ補正量(画素数)となる。
【0080】
【数10】
Figure 0003947080
【0081】
さらに、一方端部側のマゼンタトナー画像である各4本の第1の線状パターンM1及び第2の線状パターンM2の位置をそれぞれ下流側から上流側に向けて順にM11F,M12F,M13F,M14F及びM21F,M22F,M23F,M24Fとすると、マゼンタトナー画像の各組の色ずれ量MH[0],MH[1],MH[2],MH[3]は、下記の数11で示す式により求めることができる。この数11で示す式により求めた各組の色ずれ量MH[0],MH[1],MH[2],MH[3]の平均値がマゼンタトナー画像の色ずれ補正量(画素数)となる。
【0082】
【数11】
Figure 0003947080
【0083】
色ずれ補正制御部325は、色ずれ補正量演算制御部324で求めた色ずれ補正量に基づいて各色の色ずれ補正を行うものである。すなわち、斜め方向の色ずれ補正をする場合は、ブラックトナー画像を除いたカラートナー画像につき上記の数7で示す式により求めた色ずれ補正量YA´、CA´及びMA´の補正を行うことになる。この場合、カラートナー画像の主走査方向の領域を補正量YA´、CA´及びMA´の値に応じて複数に分割し、この分割した領域を単位として斜め方向に階段状に補正を行うことになる。なお、今までにすでに色ずれ補正を行っている場合は、上述の再算出した色ずれ補正量に基づいて補正を行うようにすればよい。
【0084】
例えば、カラートナー画像の主走査方向の画素数が7168で、色ずれ補正の必要なカラートナー画像が1つだけの場合で、その色ずれ補正量が副走査方向に1ライン分(あるいは1画素分)あったとすると、図7に概念的に示すように、記憶部42に記憶されている画像データの各ラインにおける端からの読み出し位置が色ずれ補正量に応じて設定した7168×1/2の位置にきたとき、そのカラートナー画像の傾き方向に応じて前のラインあるいは後のラインのアドレスに読み出しアドレスを切り換え、これにより画像データの各ラインの読み出しをそのラインの途中の位置で他のラインに切り換えるようにする。
【0085】
また、色ずれ補正の必要なカラートナー画像が2つある場合(例えば、マゼンタトナー画像とシアントナー画像)で、その色ずれ補正量がいずれも副走査方向に1ライン分(あるいは1画素分)あったとすると、図8に概念的に示すように、例えばシアントナー画像Cについては記憶部42に記憶されている画像データの各ラインにおける端からの読み出し位置が色ずれ補正量に応じて設定した7168×1/2の位置にきたとき、そのシアントナー画像の傾き方向に応じて前のラインあるいは後のラインのアドレスに読み出しアドレスを切り換える一方、例えばマゼンタトナー画像Mについては記憶部42に記憶されている画像データの各ラインにおける端からの読み出し位置が色ずれ補正量に応じて設定した7168×1/2の位置よりも所定画素数だけ前の位置にきたとき、その傾き方向に応じて前のラインあるいは後のラインのアドレスに読み出しアドレスを切り換え、これによりシアントナー画像及びマゼンタトナー画像の各画像データの各ラインの読み出しをそのラインの途中の位置で他のラインに切り換えるようにする。
【0086】
なお、上記マゼンタトナー画像Mについて、画像データの各ラインの読み出し位置が7168×1/2の位置よりも所定画素数だけ後の位置にきたときに他のラインに切り換えるようにしてもよいし、上記シアントナー画像Cについて、画像データの読み出し位置が7168×1/2の位置よりも所定画素数だけ前の位置あるいは後の位置のマゼンタトナー画像の切り換え位置と重ならない位置にきたときに他のラインに切り換えるようにしてもよい。
【0087】
このように、複数の色について色ずれ補正を行う場合、記憶部42に記憶されている画像データの各ラインの読み出しを各カラートナー画像ごとに互いに異なる位置で他のラインに切り換えるようにすると、色ずれ補正により生じる段差が各カラートナー画像ごとに離散されることからその段差が視覚され難くなり、自然な画像を容易に得ることができる。同様に、色ずれ補正の必要なカラートナー画像が3つある場合でも、各色ごとに記憶部42に記憶されている画像データの各ラインの読み出しを各カラートナー画像ごとに互いに異なる位置で他のラインに切り換えるようにすることで、色ずれ補正により生じる段差が視覚され難くなって自然な画像を容易に得ることができるようになる。
【0088】
また、色ずれ補正の必要なカラートナー画像が2つある場合(例えば、マゼンタトナー画像とシアントナー画像)で、その色ずれ補正量が例えばシアントナー画像について副走査方向に1ライン分あり、例えばマゼンタトナー画像について副走査方向に3ライン分あったとすると、図9に概念的に示すように、シアントナー画像Cについては、画像データの各ラインにおける端からの読み出し位置が色ずれ補正量に応じて設定した7168×1/2の位置にきたとき、そのマゼンタトナー画像の傾き方向に応じて前のラインあるいは後のラインのアドレスに読み出しアドレスを切り換え、これにより画像データの各ラインの読み出しをそのラインの途中の位置で他のラインに切り換えるようにする。
【0089】
また、マゼンタトナー画像Mについては、画像データの各ラインにおける端からの読み出し位置が色ずれ量に応じて設定した7168×1/4、7168×2/4及び7168×3/4の各位置よりもそれぞれ所定画素数x(xは一定値)だけ前の位置にきたとき、そのマゼンタトナー画像の傾き方向に応じて前のラインあるいは後のラインのアドレスに読み出しアドレスを切り換え、これにより画像データの各ラインの読み出しをそのラインの途中の位置で他のラインに切り換えるようにする。
【0090】
なお、上記マゼンタトナー画像Mについて、画像データの各ラインにおける端からの読み出し位置が7168×1/4、7168×2/4及び7168×3/4の各位置よりもそれぞれ所定画素数xだけ後の位置にきたときに前のラインあるいは後のラインに画像データの読み出しラインを切り換えるようにしてもよい。また、上記シアントナー画像Cについて、画像データの各ラインにおける端からの読み出し位置が7168×1/2の位置よりも所定画素数xだけ前の位置あるいは後の位置にきたとき、その傾き方向に応じて前のラインあるいは後のラインに切り換えるようにする一方、上記マゼンタトナー画像Mについて、画像データの各ラインにおける端からの読み出し位置が7168×1/4、7168×2/4及び7168×3/4の各位置にきたとき、その傾き方向に応じて前のラインあるいは後のラインに切り換えるようにしてもよい。
【0091】
また、上記シアントナー画像Cについても色ずれ補正量がマゼンタトナー画像Mと同様に副走査方向に3ライン分あったとすると、このシアントナー画像Cについて、画像データの各ラインにおける端からの読み出し位置が7168×1/4、7168×2/4及び7168×3/4の各位置にきたとき、その傾き方向に応じて前のラインあるいは後のラインに切り換えるようにすればよい。また、シアントナー画像Cについて、画像データの各ラインにおける端からの読み出し位置が7168×1/4、7168×2/4及び7168×3/4の各位置よりもそれぞれ所定画素数xだけ前の位置あるいは後の位置にきたとき、その傾き方向に応じて前のラインあるいは後のラインに切り換える一方、マゼンタトナー画像Mについて、画像データの読み出し位置が7168×1/4、7168×2/4及び7168×3/4の各位置にきたとき、その傾き方向に応じて前のラインあるいは後のラインに切り換えるようにしてもよい。
【0092】
このように、少なくとも1つの色についての画像データの各ラインの読み出しを複数の位置で他のラインに切り換える場合、その色における複数の切り換え位置を各位置について同一方向で、かつ同一量(所定画素数x)だけ移動させるようにすると、切り換え位置の間隔が大きく変化しないことになって画像を歪ませないようにすることができる。
【0093】
なお、色ずれ補正量が2ライン以上である場合に画像データの各ラインの読み出しを複数の位置で他のラインに切り換えるようにすることができ、記憶部42の各ラインにおける画素数が割り切れない値になる場合は四捨五入する等して近似値を用いるようにすればよい。また、通常、記憶部42に記憶されている画像データは数ライン分ごとにラインバッファに取り込まれることになるので、この場合はラインバッファから画像データを読み出すときに読み出しアドレスを切り換えるようにすればよい。
【0094】
また、副走査方向の色ずれ補正をする場合は、ブラックトナー画像を除いたカラートナー画像につき、色ずれ補正量演算制御部324で算出した色ずれ補正量に基づいて画像データの書き出しタイミングを調整するようにすればよい。例えば、図10に示すタイムチャートに基づいて説明すると、マゼンタトナー画像Mについては、基準となる副走査方向の画像有効区間信号の立下りから時間aが経過したときに画像データの書き出しが実行され、シアントナー画像Cについては、マゼンタトナー画像Mの副走査方向の画像有効区間信号の立下りから時間bが経過したときに画像データの書き出しが実行される。
【0095】
また、イエロートナー画像Yについては、シアントナー画像Cの副走査方向の画像有効区間信号の立下りから時間cが経過したときに画像データの書き出しが実行され、ブラックトナー画像Kについては、イエロートナー画像Yの副走査方向の画像有効区間信号の立下りから時間dが経過したときに画像データの書き出しが実行される。
【0096】
また、主走査方向の色ずれ補正をする場合は、ブラックトナー画像及び各カラートナー画像につき、LEDプリントヘッドからなる露光部227の主走査方向(ライン方向)の左右両側の端部に挿入する余白部分を形成するための白画素量(白画素の個数)を色ずれ補正量演算制御部324で算出した色ずれ補正量に応じて調整するようにしている。例えば、図11に示すタイムチャートに基づいて説明すると、読み出しクロック信号に同期して設定される露光部227の主走査方向における有効画像区間(有効画像区間信号(P)のON区間)内の端部(例えば、符号tで示す区間)に挿入する白画素量を色ずれ補正量演算制御部324で算出した色ずれ補正量に応じて調整することで記憶部42から読み出された画像データを主走査方向に移動させ、これにより色ずれ補正を行うようにしている。
【0097】
なお、露光部227の主走査方向の端部に挿入する白画素量は、色ずれ補正量演算制御部324で算出した色ずれ補正量と、画像のセンター位置を調整するために露光部227の主走査方向の端部に挿入される白画素量とから設定されることになる。この白画素は、露光部227に“0”の画像データを送出することで生成されるものである。
【0098】
図12は、色ずれ補正動作を説明するためのフローチャートである。この色ずれ補正動作は、例えば、転写ベルト243のユニットの抜き差し作業、画像形成ユニット221乃至224の抜き差し作業等の上述した種々の要因により色ずれが生じ得る状況が発生した場合、その作業修了直後等における画像形成装置10の起動時等に自動的に実行されることになる。
【0099】
まず、駆動モータ33により駆動ローラ242を回転駆動させて転写ベルト243を所定の周速で副走査方向に移動させ、転写ベルト243表面の付着物をブレード246で掻き取ることでクリーニングが実行される(ステップS1)。その後、マーク形成制御部321による制御動作により所定の周速で移動している転写ベルト243の主走査方向における両端部表面に各画像形成ユニット221乃至224により図4に示す線状パターンからなるレジストマークが形成される(ステップS3)。
【0100】
引き続き、転写ベルト243が移動することで転写ベルト243上のレジストマークが下流側に移動し、マーク計測制御部322による制御動作により反射型フォトセンサ245,245´から順次検出信号が出力され、この検出信号に基づいて各線状パターンK1,Y1,C1,M1及びK2,Y2,C2,M2の位置が検出される(ステップS5)。すなわち、重心演算制御部323の制御動作により反射型フォトセンサ245,245´からの出力信号に基づいて各線状パターンK1,Y1,C1,M1及びK2,Y2,C2,M2の重心が算出され、この算出された重心が各線状パターンの位置データとしてRAM等の記憶部に記憶される。
【0101】
次いで、色ずれ補正量演算制御部324の制御動作によりブラックトナー画像に対する各カラートナー画像の斜め方向の色ずれ補正量が算出され(ステップS7)、引き続いてブラックトナー画像に対する各カラートナー画像の副走査方向の色ずれ補正量が算出され(ステップS9)、その後にブラックトナー画像及び各カラートナー画像の主走査方向の色ずれ補正量が算出される(ステップS11)。
【0102】
最後に、色ずれ補正制御部325の制御動作により各カラートナー画像の斜め方向の色ずれ補正が実行され(ステップS13)、引き続き各カラートナー画像の副走査方向の色ずれ補正が実行され(ステップS15)、その後にブラックトナー画像及び各カラートナー画像の主走査方向の色ずれ補正が実行される(ステップS17)。
【0103】
本発明の画像形成装置10は、上記実施形態に示すように、斜め方向の色ずれ補正を行うにあたり、記憶部42に記憶されている色ずれ補正を行う各色の画像データの各ラインにおける端からの読み出しが色ずれ補正量に応じて設定した色ごとに異ならせた途中の位置にきたとき、その途中の位置でトナー画像の傾き方向に応じて前のラインあるいは後のラインのアドレスに読み出しアドレスを切り換えることにより各ラインの読み出しをそのラインの途中の位置で他のラインに切り換えるようにしているので、色ずれ補正により生じる各段差が離散されて視覚され難くなり、斜め方向の色ずれ補正を行う場合でも自然な画像を容易に得ることができる。
【0104】
なお、本発明は、上記実施形態のものに限定されるものではなく、例えば以下に述べるような種々の変形態様を必要に応じて採用することができる。
【0105】
(1)上記実施形態では、斜め方向の色ずれ補正を行う場合、ブラックトナー画像を基準に各カラートナー画像の色ずれ補正を行うようにしているが、これに限るものではない。例えば、ブラックトナー画像及び各カラートナー画像のそれぞれについて、それぞれの初期設定位置に対する色ずれ補正量を求め、この求めた色ずれ補正量に基づいて色ずれ補正を行うようにすることもできる。
【0106】
(2)上記実施形態では、副走査方向の色ずれ補正を行う場合、ブラックトナー画像を基準に各カラートナー画像の色ずれ補正を行うようにしているが、これに限るものではない。例えば、ブラックトナー画像及び各カラートナー画像のそれぞれについて、それぞれの初期設定位置に対する色ずれ補正量を求め、この求めた色ずれ補正量に基づいて色ずれ補正を行うようにすることもできる。
【0107】
(3)上記実施形態では、色ずれ補正量演算制御部324は、所定の計算式に基づいて色ずれ補正量を算出するようにしているが、これに限るものではない。例えば、制御部32を構成するROM等の記憶部に記憶させたテーブルを用いて色ずれ補正量を求めるようにすることも可能である。要は、色ずれ補正量演算制御部324は、計算式やテーブル等から色ずれ補正量を導出する機能を有しておればよい。
【0108】
(4)上記実施形態では、画像形成装置10は、画像形成ユニット221乃至224を記録紙を搬送する無端状画像担持体としての転写ベルト243の移送方向に沿って配設したものであるが、これに限るものではない。例えば、記録紙を搬送する無端状画像担持体としての回転ドラムの回転方向に沿って画像形成ユニット221乃至224を配設するようにしたものであってもよい。
【0109】
(5)上記実施形態では、色ずれを検出するためのレジストマークは、転写ベルト243の幅方向両端部に形成された線状パターンからなるものであるが、これに限るものではない。例えば、転写ベルト243の幅方向における一方端部側にのみ形成された線状パターンから構成することも可能であり、転写ベルト243の幅方向における中央部に形成された線状パターンから構成することも可能である。また、転写ベルト243の幅方向の両端に跨る長さの線状パターンで形成することも可能である。さらには、線状パターンからなるものに限るものではなく、ドット状や枠状等の線状以外の形状を有するものからなっていてもよい。
【0110】
(6)上記実施形態では、色ずれを検出するためのレジストマークは、副走査方向に対して斜めに形成された線状パターンからなる斜め線L1と、主走査方向に沿って形成された線状パターンからなる横線L2とから構成されているが、これに限るものではない。例えば、線状パターンからなる斜め線L1と線状パターンからなる横線L2とも副走査方向に対して斜めに形成されていてもよい。要は、斜め線L1を構成する線状パターンと横線L2を構成する線状パターンとが互いに異なる角度を有するように形成されておればよい。
【0111】
(7)上記実施形態では、色ずれを検出するためのレジストマークはパターンジェネレータ44を用いて形成されたものであるが、これに限るものではない。例えば、制御部32を構成するROM等の記憶部に線状パターンからなる斜め線L1と横線L2との組み合わせからなる画像データとして記憶させておき、この画像データを読み出すことで転写ベルト243面にレジストマークを形成するようにすることもできる。
【0112】
(8)上記実施形態では、露光部227はLEDプリントヘッドから構成されたものであるが、これに限定されるものではない。例えば、レーザ光走査型のものであってもよい。
【0113】
(9)上記実施形態では、画像形成装置10はカラープリンタであるが、これに限るものではない。例えば、カラー複写機やカラーファクシミリ等の他の構成であってもよい。
【0114】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、斜め方向の色ずれ補正を行うにあたり、記憶部に記憶されている色ずれ補正を行う各色の画像データの各ラインにおける端からの読み出しが色ずれ補正量に応じて設定した色ごとに異ならせた途中の位置にきたとき、その途中の位置でトナー画像の傾き方向に応じて前のラインあるいは後のラインのアドレスに読み出しアドレスを切り換えることにより各ラインの読み出しをそのラインの途中の位置で他のラインに切り換えるようにしているので、色ずれ補正により生成される段差が視覚され難くなり、斜め方向の色ずれ補正を行う場合でも自然な画像を容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る画像形成装置の内部構成を概略的に示す図である。
【図2】 反射型フォトセンサの配置構成を説明するための図である。
【図3】 色ずれ量の検出動作及びその色ずれ補正動作を説明するための制御構成を示すブロック図である。
【図4】 レジストマークの構成を説明するための図である。
【図5】 反射型フォトセンサの出力波形を説明するための図である。
【図6】 反射型フォトセンサのP波出力の重心を求める説明をするための図である。
【図7】 斜め方向の色ずれ補正を説明するための図である。
【図8】 斜め方向の色ずれ補正を説明するための図である。
【図9】 斜め方向の色ずれ補正を説明するための図である。
【図10】 副走査方向の色ずれ補正動作を説明するためのタイムチャートである。
【図11】 主走査方向の色ずれ補正動作を説明するためのタイムチャートである。
【図12】 色ずれ補正動作を説明するためのフローチャートである。
【図13】 従来の斜め方向の色ずれ補正を説明するための図である。
【符号の説明】
10 画像形成装置
22 画像形成部(画像形成手段)
32 制御部
221 第1の画像形成ユニット
222 第2の画像形成ユニット
223 第3の画像形成ユニット
224 第4の画像形成ユニット
225 感光体ドラム
227 露光部(露光手段)
243 転写ベルト(無端状画像担持体)
245,245´ 反射型フォトセンサ(マーク検出手段)
321 マーク形成制御部(マーク形成制御手段)
322 マーク計測制御部(マーク計測制御手段)
324 色ずれ補正量演算制御部(色ずれ補正量導出手段)
325 色ずれ補正制御部(色ずれ補正制御手段)

Claims (6)

  1. 記憶手段に記憶されている各色ごとの画像データをそれぞれラインごとに読み出し、無端状画像担持体により搬送される記録紙に対し各色ごとのトナー画像を重ねて転写する複数の画像形成ユニットを有し、複数の色についての主走査方向と副走査方向との間の斜め方向の色ずれ補正を行う画像形成装置であって、前記色ずれ補正を行う各色の画像データの各ラインにおける端からの読み出しが色ずれ補正量に応じて設定した色ごとに異ならせた途中の位置にきたとき、その途中の位置で前記トナー画像の傾き方向に応じて前のラインあるいは後のラインのアドレスに読み出しアドレスを切り換えることにより各ラインの読み出しをそのラインの途中の位置で他のラインに切り換える色ずれ補正制御手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記色ずれ補正制御手段は、少なくとも1つの色についての色ずれ補正量が2ライン以上である場合、その色におけるラインの切り換えを複数の位置で行うようにしたものであることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記色ずれ補正制御手段は、前記複数の切り換え位置を各位置について同一方向で、かつ同一量だけ移動させることで切り換え位置を各色ごとに異ならせるようにしたものであることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 記憶手段に記憶されている各色ごとの画像データをそれぞれラインごとに読み出し、無端状画像担持体により搬送される記録紙に対し各色ごとのトナー画像を重ねて転写する複数の画像形成ユニットを有する画像形成装置における複数の色についての主走査方向と副走査方向との間の斜め方向の色ずれ補正方法であって、前記色ずれ補正を行う各色の画像データの各ラインにおける端からの読み出しが色ずれ補正量に応じて設定した色ごとに異ならせた途中の位置にきたとき、その途中の位置で前記トナー画像の傾き方向に応じて前のラインあるいは後のラインのアドレスに読み出しアドレスを切り換えることにより各ラインの読み出しをそのラインの途中の位置で他のラインに切り換えるようにしたことを特徴とする画像形成装置における色ずれ補正方法。
  5. 少なくとも1つの色についての色ずれ補正量が2ライン以上である場合、その色におけるラインの切り換えを複数の位置で行うようにすることを特徴とする請求項4記載の画像形成装置における色ずれ補正方法。
  6. 前記複数の切り換え位置を各位置について同一方向で、かつ同一量だけ移動させることで切り換え位置を各色ごとに異ならせるようにすることを特徴とする請求項5記載の画像形成装置における色ずれ補正方法
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