JP3946997B2 - 継手支持具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、管あるいは水栓本体の管部などの管体を接続するための継手を、壁や床の外側に臨むように支持する継手支持具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、給水用継手の支持具として、特許第2609972号公報に示される継手支持具が使用されていた。図6に示されるように、この継手支持具11は、スラブ面12に支持ボルト13、13を介して固定される基台11aと、継手14を支える調整スリーブ11bと、継手14を調整スリーブ11bとで挟んで固定する固定リング11cとからなっていた。ここで、継手14の高さ位置は、調整スリーブ11bの、基台11aの雌ねじ部11dへのねじ込み量を変えることで調整された。そして、固定リング11cが、基台11aの雄ねじ部11eにねじ込まれることで、高さ調整された継手14が、この固定リング11cと調整スリーブ11bとに挟み込まれるようにして固定された。こうして、継手14は、継手支持具11によって支持され、この継手14に、床15の上面側から、管体16がねじ込まれるようにして接続された。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記従来の継手支持具11にあっては、この継手支持具11に支持された継手14に、床15の上面側から管体16を接続する際、その管体16を回動させてその管体16を継手14にねじ込むと、これに伴って、継手14と調整スリーブ11bが回動して下方に後退してしまった。その結果、継手14と固定リング11cとの間に隙間が生じて、継手14ががたつき、そして、この継手14に接続された床15上の管体16もまたがたつき、そのため、この管体16を確実に配管することが困難であった。また、継手14が、がたつくことで、その継手14が管体16と供回りし、継手14に接続された床15下の、架橋ポリエチレン管等の合成樹脂管からなる給水管17に回転力が作用して、その給水管17が、捻れ、さらには千切れてしまう虞もあった。
【0004】
この発明は、上記した従来の欠点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、確実な配管を確保することができる継手支持具を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る継手支持具は、前記目的を達成するために、次の構成からなる。すなわち、
請求項1に記載の発明に係る継手支持具は、壁または床の外側に臨むとともにその外側から管あるいは水栓本体の管部などの管体が接続される継手を、支持するための、支持具である。この継手支持具は、支持具本体と、支持体と、保持手段とを有する。ここで、前記支持具本体は、前記壁または床の内側に設置固定される。前記支持体は、前記支持具本体に、前記壁または床の内外方向に進退自在となるよう螺合して組み付けられるとともに、前記継手を前記壁または床の外側に臨むように前記継手の後ろ側から支えるものである。前記保持手段は、前記支持具本体に組み付けられて、あるいは、前記壁または床に取付け固定されて、前記支持体に支えられた前記継手を、前記支持体から離脱不能となるよう前記継手の前側から押えて保持する。そして、前記支持具本体と前記支持体とが螺合する螺旋の巻き方向は、前記継手と前記管体とが螺合する螺旋の巻き方向と逆であって、前記支持体は、前記継手と係合してその継手を前記支持体に対して回り止めする、回り止め手段を備える。
【0006】
これにより、支持具本体は、壁または床の内側に設置固定される。そして、この支持具本体に、支持体が、壁または床の内外を結ぶ方向に進退自在となるよう螺合して組み付けられる。そして、この支持体が、継手を壁または床の外側に臨むように継手の後ろ側から支え、この継手を、保持手段が、支持体から離脱不能となるよう継手の前側から押えて保持する。そこで、管体を継手にねじ込むと、継手は保持手段によって保持されているので、継手が管体と供回りするのが抑えられる。また、継手が管体と供回りしようとした場合であっても、支持具本体と支持体とが螺合する螺旋の巻き方向が、継手と管体とが螺合する螺旋の巻き方向と逆となっているので、供回りする継手とともに、さらに支持体が供回りすると、その支持体および継手は、支持体が螺合する支持具本体に対して、壁または床の外側に進もうとする。しかし、継手は、その前側を保持手段によって押えられており、この保持手段によって継手および支持体の進行が阻まれるので、結局のところ、この継手の供回りを抑えることができる。
しかも、支持体に備わる回り止め手段によって、継手は、支持体に対して回り止めされるので、管体を継手にねじ込んだとき、継手が管体と供回りした場合には、供回りする継手とともに必ず支持体が供回りすることとなる。しかし、この支持体の供回りによる継手および支持体の進行が、保持手段によって阻まれるので、結局のところ、継手の供回りを確実に阻止することができる。
【0007】
また、請求項2に記載の発明に係る継手支持具のように、請求項1に記載の継手支持具において、前記保持手段は、前記支持具本体に螺合して組み付けられて、前記支持体とで前記継手を挟持する、挟持体からなっていてもよい。このように、挟持体が、支持具本体に螺合して組み付けられて、その挟持体と支持体とで継手を挟持し、こうして、継手は、支持体から離脱不能となるよう保持される。
【0008】
また、請求項3に記載の発明に係る継手支持具は、壁または床の外側に臨むとともにその外側から管あるいは水栓本体の管部などの管体が接続される継手を、支持するための、支持具である。この継手支持具は、支持具本体と、支持体と、挟持体とを有する。ここで、前記支持具本体は、前記壁または床の内側に設置固定される。支持体は、前記支持具本体に、前記壁または床の内外方向に進退自在となるよう螺合して組み付けられるとともに、前記継手を前記壁または床の外側に臨むように前記継手の後ろ側から支えるものである。前記挟持体は、前記支持体に支えられた前記継手を、その継手の前側から押えて前記支持体から離脱不能に保持するように、前記支持具本体に螺合して組み付けられて、前記支持体とで前記継手を挟持する。そして、前記支持具本体と前記支持体とが螺合する螺旋の巻き方向は、前記継手と前記管体とが螺合する螺旋の巻き方向と逆であり、かつ、前記支持具本体と前記挟持体とが螺合する螺旋の巻き方向と、前記支持具本体と前記支持体とが螺合する螺旋の巻き方向とは、逆である。
【0009】
これにより、支持具本体は、壁または床の内側に設置固定される。そして、この支持具本体に、支持体が、壁または床の内外を結ぶ方向に進退自在となるよう螺合して組み付けられる。そして、この支持体が、継手を壁または床の外側に臨むように継手の後ろ側から支え、この継手を、支持具本体に螺合して組み付けられた挟持体が、継手の前側から押えて保持するように、支持体とで挟持する。そこで、管体を継手にねじ込むと、継手は挟持体によって保持されているので、継手が管体と供回りするのが抑えられる。また、継手が管体と供回りしようとした場合であっても、支持具本体と支持体とが螺合する螺旋の巻き方向が、継手と管体とが螺合する螺旋の巻き方向と逆となっているので、供回りする継手とともに、さらに支持体が供回りすると、その支持体および継手は、支持体が螺合する支持具本体に対して、壁または床の外側に進もうとする。しかし、継手は、その前側を挟持体によって押えられており、この挟持体によって継手および支持体の進行が阻まれるので、結局のところ、この継手の供回りを抑えることができる。
その上、支持具本体と挟持体とが螺合する螺旋の巻き方向と、支持具本体と支持体とが螺合する螺旋の巻き方向とは、逆となっているとともに、支持具本体と支持体とが螺合する螺旋の巻き方向は、継手と管体とが螺合する螺旋の巻き方向と逆となっていることから、支持具本体と挟持体とが螺合する螺旋の巻き方向は、継手と管体とが螺合する螺旋の巻き方向と同一となっている。このように、支持具本体と挟持体とが螺合する螺旋の巻き方向が、継手と管体とが螺合する螺旋の巻き方向と同一となっていることから、管体を継手にねじ込んた際、継手が管体と供回りしようとした場合であっても、供回りする継手とともに、さらに挟持体が供回りすると、その挟持体および継手は、挟持体が螺合する支持具本体に対して、壁または床の内側に進もうとする。しかし、継手は、その後ろ側を支持体によって支えられており、この支持体によって継手および挟持体の後退が阻まれるので、 結局のところ、この継手の供回りを抑えることができる。
また、管体の接続に先だって、挟持体を支持具本体にねじ込んだ際に、継手が挟持体と供回りしようとした場合であっても、支持具本体と支持体とが螺合する螺旋の巻き方向が、支持具本体と挟持体とが螺合する螺旋の巻き方向と逆となっているので、供回りする継手とともに、さらに支持体が供回りすると、その支持体および継手は、支持体が螺合する支持具本体に対して、壁または床の外側に進もうとする。しかし、継手は、その前側を挟持体によって押えられており、この挟持体によって継手および支持体の進行が阻まれるので、結局のところ、この継手の供回りを抑えることができる。
【0010】
また、請求項4に記載の発明に係る継手支持具のように、請求項3に記載の継手支持具において、前記支持体は、前記継手と係合してその継手を前記支持体に対して回り止めする、回り止め手段を備えるのが望ましい。こうして、支持体に備わる回り止め手段によって、継手は、支持体に対して回り止めされるので、管体を継手にねじ込んだとき、継手が管体と供回りした場合には、供回りする継手とともに必ず支持体が供回りすることとなる。しかし、この支持体の供回りによる継手および支持体の進行が、挟持体によって阻まれるので、結局のところ、継手の供回りを確実に阻止することができる。さらに、前記回り止め手段によって、継手は、支持体に対して回り止めされるので、挟持体を支持具本体にねじ込んだとき、継手が挟持体と供回りした場合には、供回りする継手とともに必ず支持体が供回りすることとなる。しかし、この支持体の供回りによる継手および支持体の進行が、挟持体によって阻まれるので、結局のところ、継手の供回りを確実に阻止することができる。
【0011】
また、請求項5に記載の発明に係る継手支持具のように、請求項2ないし4のいずれか1項に記載の継手支持具において、前記支持具本体と前記支持体との螺合は、前記支持具本体の内面に設けられた雌ねじと前記支持体の外面に設けられた雄ねじとの螺合によりなされ、前記支持具本体と前記挟持体との螺合は、前記支持具本体の外面に設けられた雄ねじと前記挟持体の内面に設けられた雌ねじとの螺合によりなされてもよい。
【0012】
また、請求項6に記載の発明に係る継手支持具のように、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の継手支持具において、前記支持体は、前記壁または床の外側からの回動操作が可能となる操作部を備えていてもよい。これにより、支持体の操作部を、壁または床の外側から回動操作することで、支持体の進退位置が調整され、それに伴って、継手の進退位置が調整される。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係る継手支持具の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0014】
図1ないし図5は、本発明に係る継手支持具の一実施の形態を示す。図中符号1は、建物の壁である。1aは、壁1に形成された貫通孔としての壁孔である。2は、前記壁孔1aを通して、前記壁1の外側(表側)Qに臨むとともにその外側Qから管体としての通水管3が接続される継手である。4は、前記継手2を支持するための継手支持具である。
【0015】
この継手支持具4は、壁1の内側Pに設置固定される支持具本体5と、支持体6と、保持手段7とを有する。
【0016】
支持具本体5は、例えば、塩化ビニル樹脂等の合成樹脂からなり、本体部5aと、鞘管接続部5bと、取付部5cとを備えている。本体部5aは、円筒状に形成されて、その内面に雌ねじ5dが設けられ、また、外面に雄ねじ5eが設けられている。そして、図示実施の形態においては、この本体部5aが、壁1の内側Pから、壁孔1aに挿入されて、壁1の外側Qに臨んでいる。鞘管接続部5bは、前記本体部5aの後方に、その本体部5aと内部が連通するように形成されている。そして、この鞘管接続部5bには、鞘管8が接続され、その鞘管8に、例えば、架橋ポリエチレン管等の合成樹脂管からなる、給水管等の流体管9が挿通される。取付部5cは、この支持具本体5を、壁1の内側Pに設置固定するためのものである。この取付部5cは、本体部5aの後端部分、すなわち本体部5aと鞘管接続部5bとの境界部分から、側方に突出して形成されたフランジからなる。そして、取付部5cには、取付孔5f、5fが明けられており、この取付部5cは、取付孔5f、5fに挿通されるビスV、V等の固着具を介して、壁1の裏面1bに止められる。
【0017】
支持体6は、支持具本体5に、壁1の内外方向に進退自在となるよう螺合して組み付けられるとともに、継手2を壁1の外側Qに臨むように継手2の後ろ側から支えるものである。つまり、この継手支持具4は、支持具本体5への支持体6のねじ込み量を変えて、支持具本体5に対する支持体6の進退位置を調整することで、継手2の前後の位置を調整できるようになっている。そして、支持体6は、その支持体6が支える継手2を回り止めする回り止め手段Mを備えている。さらに、支持体6は、壁1の外側Qからの回動操作が可能となる操作部Sを備えている。
【0018】
詳細には、この支持体6は、例えば、塩化ビニル樹脂等の合成樹脂からなり、円筒状に形成されて、その外面に雄ねじ6aが設けられている。すなわち、支持具本体5とこの支持体6との螺合は、支持具本体5の内面に設けられた前記雌ねじ5dと、この支持体6の外面に設けられた雄ねじ6aとの螺合によりなされる。そして、この円筒状に形成された支持体6の前端部分の内面に、前記回り止め手段Mとなる係合溝6b、6bが形成されている(図2、図3参照)。こうして、この係合溝6b、6bが継手2(具体的には、継手2の後述する第2の六角部2f)と係合することで、継手2は支持体6に対して回り止めされる。また、支持体6は、その前端の周方向に適宜間隔をおいて、前記操作部Sとなる凹部6c、6cが形成されている(図4、図5参照)。つまり、水栓レンチ等の操作具(図示せず)を、この凹部6c、6cに、壁1の外側Qから掛けて回すことで、支持体6を回動操作することができる。
【0019】
保持手段7は、支持体6に支えられた継手2を、支持体6から離脱不能となるよう継手2の前側から押えて保持するものである。詳細には、保持手段7は、壁孔1a内において、支持具本体5に螺合して組み付けられて、前記支持体6とで継手2を挟持する、挟持体7aからなる。この挟持体7aは、例えば、ABS樹脂等の合成樹脂からなり、円筒状に形成された筒部7bと、その筒部7bの前側を被う頂部7cとから構成されている。そして、頂部7cには、継手2の、後述する一方の接続口2aが通される開口孔7dが形成されている。また、挟持体7aには、その内面、すなわち筒部7bの内面に、雌ねじ7eが設けられている。すなわち、支持具本体5とこの挟持体7aとの螺合は、支持具本体5の外面に設けられた前記雄ねじ5eと、この挟持体7aの内面に設けられた雌ねじ7eとの螺合によりなされる。
【0020】
継手2は、図2に示すように、その大半が、継手支持具4に収容されて、前部側の一方の接続口2aの先端部分が、継手支持具4の開口部(つまり、挟持体7aの開口孔7d)から前方(つまり、壁1の外側Q)に露出する。そして、この接続口2aに、例えば、水や湯を水栓等の給水器具等(図示せず)に供給するための通水管3が接続される。すなわち、接続口2aには、その内側に雌ねじ2bが設けられており、この雌ねじ2bが、通水管3の端部に設けられた雄ねじ3aと螺合するようになっている。一方、この継手2の後部側の他方の接続口2cには、鞘管接続部5bから継手支持具4の内部に挿入される流体管9が、接続される。こうして、流体管9を通って継手2に流れる水や湯が、通水管3を通って、水栓等の給水器具等に供給される。また、継手2は、一方の接続口2aの中間部分に、側方に突出する鍔部2dが設けられている。そして、継手2は、この鍔部2dが、後ろ側から、支持体6の前端によって支えられ、また、前側から、挟持体7aの頂部7cによって押えられて保持されている。すなわち、継手2は、鍔部2dが、支持体6と挟持体7aとで挟持されることで保持されている。そして、一方の接続口2aは、鍔部2dよりも前方の外周面に、六角状に形成された第1の六角部2eが形成され、また、鍔部2dよりも後方の外周面に、同じく六角状に形成された第2の六角部2fが形成されている。
【0021】
ところで、支持具本体5と支持体6とが螺合する螺旋の巻き方向は、継手2と通水管3とが螺合する螺旋の巻き方向と逆となっている。図示実施の形態においては、継手2と通水管3との螺合には、右ねじが用いられているのに対し、支持具本体5と支持体6との螺合には、左ねじが用いられている。詳細には、継手2の雌ねじ2bと通水管3の雄ねじ3aは、右ねじであるのに対して、支持具本体5の雌ねじ5dと支持体6の雄ねじ6aは、左ねじとなっている。
【0022】
さらに、支持具本体5と挟持体7aとが螺合する螺旋の巻き方向は、継手2と通水管3とが螺合する螺旋の巻き方向と同一となっている。つまり、支持具本体5と挟持体7aとが螺合する螺旋の巻き方向と、支持具本体5と支持体6とが螺合する螺旋の巻き方向とは、逆となっている。図示実施の形態においては、支持具本体5と挟持体7aとの螺合には、右ねじが用いられている。詳細には、支持具本体5の雄ねじ5eと挟持体7aの雌ねじ7eは、右ねじとなっている。
【0023】
次に、以上の構成からなる継手支持具4の作用効果について説明する。この継手支持具4によると、壁1の内側Pに設置固定された支持具本体5に、支持体6が、壁1の内外を結ぶ方向に進退自在となるよう螺合して組み付けられる。そして、この支持体6が、継手2を壁1の外側Qに臨むように継手2の後ろ側から支え、保持手段7となる挟持体7aが、継手2を支持体6から離脱不能となるよう継手2の前側から押えて保持する。すなわち、挟持体7aと支持体6とで継手2を挟持することで、継手2を支持体6から離脱不能となるよう保持する。そこで、通水管3を継手2にねじ込むと、継手2は挟持体7aによって保持されているので、継手2が通水管3と供回りするのが抑えられる。また、継手2が通水管3と供回りしようとした場合であっても、支持具本体5と支持体6とが螺合する螺旋の巻き方向が、継手2と通水管3とが螺合する螺旋の巻き方向と逆となっているので、供回りする継手2とともに、さらに支持体6が供回りすると、その支持体6および継手2は、支持体6が螺合する支持具本体5に対して、前方すなわち壁1の外側Qに進もうとする。しかし、継手2は、その前側を挟持体7aによって押えられており、この挟持体7aによって継手2および支持体6の進行(壁1の外側Qへの螺進)が阻まれるので、結局のところ、この継手2の供回りを抑えることができる。このように、通水管3を継手2にねじ込んだとき、継手2の供回りを抑えることができるので、確実な配管を確保することができる。
【0024】
しかも、支持体6に備わる回り止め手段Mとしての係合溝6bによって、継手2は、支持体6に対して回り止めされるので、通水管3を継手2にねじ込んだとき、継手2が通水管3と供回りした場合には、供回りする継手2とともに必ず支持体6が供回りすることとなる。しかし、この支持体6の供回りによる継手2および支持体6の進行(壁1の外側Qへの螺進)が、挟持体7aによって阻まれるので、結局のところ、継手2の供回りを確実に阻止することができる。このように、通水管3を継手2にねじ込んだとき、継手2の供回りを確実に阻止することができるので、一層確実な配管を確保することができる。
【0025】
その上、支持具本体5と挟持体7aとが螺合する螺旋の巻き方向が、継手2と通水管3とが螺合する螺旋の巻き方向と同一となっていることから、通水管3を継手2にねじ込んた際、継手2が通水管3と供回りしようとした場合であっても、供回りする継手2とともに、さらに挟持体7aが供回りすると、その挟持体7aおよび継手2は、挟持体7aが螺合する支持具本体5に対して、壁1の内側に進もうとする。しかし、継手2は、その後ろ側を支持体6によって支えられており、この支持体6によって継手2および挟持体7aの後退が阻まれるので、結局のところ、この継手2の供回りを抑えることができる。こうして、通水管3を継手2にねじ込んだとき、支持具本体5と挟持体7aとの螺合状体によっても、継手2の供回りを阻止することができるので、さらに一層確実な配管を確保することができる。
【0026】
また、前記通水管3の接続に先だって、挟持体7aを支持具本体5にねじ込んだ際に、継手2が挟持体7aと供回りしようとした場合であっても、支持具本体5と支持体6とが螺合する螺旋の巻き方向が、支持具本体5と挟持体7aとが螺合する螺旋の巻き方向と逆となっているので、供回りする継手2とともに、さらに支持体6が供回りすると、その支持体6および継手2は、支持体6が螺合する支持具本体5に対して、前方すなわち壁1の外側Qに進もうとする。しかし、継手2は、その前側を挟持体7aによって押えられており、この挟持体7aによって継手2および支持体6の進行(壁1の外側Qへの螺進)が阻まれるので、結局のところ、この継手2の供回りを抑えることができる。しかも、支持体6に備わる回り止め手段Mとしての係合溝6bによって、継手2は、支持体6に対して回り止めされるので、挟持体7aを支持具本体5にねじ込んだとき、継手2が挟持体7aと供回りした場合には、供回りする継手2とともに必ず支持体6が供回りすることとなる。しかし、この支持体6の供回りによる継手2および支持体6の進行(壁1の外側Qへの螺進)が、挟持体7aによって阻まれるので、結局のところ、継手2の供回りを確実に阻止することができる。
【0027】
このようにして、通水管3を継手2にねじ込んだときとか、挟持体7aを支持具本体5にねじ込んだときに、継手2の供回りを抑える、あるいは阻止することができる。したがって、継手2に接続された、壁1の内側の流体管9が、捩じれることもない。
【0028】
また、支持体6は、壁1の外側Qからの回動操作が可能となる操作部Sとしての凹部6cを備えている。したがって、その凹部6cを、壁1の外側Qから、操作具等により回動操作することで、支持体6の進退位置が調整され、それに伴って、継手2の進退位置が調整される。すなわち、支持具本体5を壁1の内側Pに設置固定した後であっても、支持体6の進退位置、つまりは継手2の進退位置を調整することができる。
【0029】
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるわけではなく、その他種々の変更が可能である。すなわち、この継手支持具4が配備されるのは、壁1でなくとも、例えば従来技術を示す図6と同様に、床であってもよい。
【0030】
また、支持具本体5は、その取付部5cが、壁1や床の裏面1bに直接止められなくとも、他の部材を介して、前記裏面1bに間接的に止められてもよい。さらに、取付部5cは、壁1や床の裏面1bに止められなくとも、壁孔1a等の貫通孔等に止められてもよい。さらに、支持具本体5は、その取付部5cが、壁1や床の裏面1b等に直接あるいは間接的に止められることで、壁1や床の内側に設置固定されなくとも、取付部5cが、壁1や床以外のその他の場所、例えば、床におけるスラブ面に、支持ボルト等の支持材を介して止められたり支持されたりすることで(図6参照)、壁1や床の内側に設置固定されてもよい。なお、前述のように、この明細書において、壁1や床の内側とは、壁1や床の裏面側だけでなく、壁孔1a等の貫通孔内を含む概念である。
【0031】
また、挟持体7aは、支持具本体5に、螺合して組み付けられなくとも、その他の方法で組み付けられてもよく、さらには、支持具本体5ではなく、壁1等に取付け固定されるものであってもよい。
【0032】
また、支持体6は、回り止め手段Mとして、係合溝6bを備えているが、この回り止め手段Mは、継手2と係わってその継手2を回り止めするものであれば、どのような形状あるいは構造であってもよい。同様に、支持体6は、操作部Sとして、凹部6cを備えているが、この操作部Sは、壁1の外側Qからの回動操作が可能となるものであれば、どのような形状あるいは構造であってもよい。さらに、これら回り止め手段Mとしての係合溝6bや、操作部Sとしての凹部6cは、無くともよい。
【0033】
また、継手2に接続される管体は、通水管3でなくとも、水栓本体の管部等であってもよい。すなわち、継手2に、水栓等が直接接続されてもよい。さらに、管体は、水や湯等の液体を通すものでなくとも、ガス等の流体を通すものであってもよい。
【0034】
【発明の効果】
以上、詳述したところから明らかなように、この発明に係る継手支持具によれば、次の効果がある。
【0035】
請求項1〜6に記載された継手支持具によれば、管体を継手にねじ込んだとき、継手の供回りを抑えることができるので、確実な配管を確保することができる。
【0036】
【0037】
【0038】
特に、請求項に記載された継手支持具では、挟持体を支持具本体にねじ込んだとき、継手の供回りを抑えることができる。
【0039】
また、特に、請求項6に記載された継手支持具では、壁または床の外側からの操作で、継手の進退位置を調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る継手支持具の一実施の形態の、断面図である。
【図2】 同じく、図1における要部拡大図である。
【図3】 同じく、図2におけるA−A線による拡大断面図である。
【図4】 同じく、分解図である。
【図5】 同じく、支持体の平面図である。
【図6】 従来の継手支持具を示す断面図である。
【符号の説明】
1 壁 2 継手
3 通水管(管体) 4 継手支持具
5 支持具本体 5d 雌ねじ
5e 雄ねじ 6 支持体
6a 雄ねじ 6b 係合溝
6c 凹部 7 保持手段
7a 挟持体 7e 雌ねじ
P 内側 Q 外側
M 回り止め手段 S 操作部

Claims (6)

  1. 壁または床の外側に臨むとともにその外側から管あるいは水栓本体の管部などの管体が接続される継手を、支持するための、継手支持具であって、
    前記壁または床の内側に設置固定される支持具本体と、
    前記支持具本体に、前記壁または床の内外方向に進退自在となるよう螺合して組み付けられるとともに、前記継手を前記壁または床の外側に臨むように前記継手の後ろ側から支える、支持体と、
    前記支持具本体に組み付けられ、あるいは、前記壁または床に取付け固定されて、前記支持体に支えられた前記継手を、前記支持体から離脱不能となるよう前記継手の前側から押えて保持する保持手段と、
    を有し、
    前記支持具本体と前記支持体とが螺合する螺旋の巻き方向は、前記継手と前記管体とが螺合する螺旋の巻き方向と逆であって、前記支持体は、前記継手と係合してその継手を前記支持体に対して回り止めする、回り止め手段を備えることを特徴とする継手支持具。
  2. 前記保持手段は、前記支持具本体に螺合して組み付けられて、前記支持体とで前記継手を挟持する、挟持体からなることを特徴とする請求項1に記載の継手支持具。
  3. 壁または床の外側に臨むとともにその外側から管あるいは水栓本体の管部などの管体が接続される継手を、支持するための、継手支持具であって、
    前記壁または床の内側に設置固定される支持具本体と、
    前記支持具本体に、前記壁または床の内外方向に進退自在となるよう螺合して組み付けられるとともに、前記継手を前記壁または床の外側に臨むように前記継手の後ろ側から支える、支持体と、
    前記支持体に支えられた前記継手を、その継手の前側から押えて前記支持体から離脱不能に保持するように、前記支持具本体に螺合して組み付けられて、前記支持体とで前記継手を挟持する、挟持体と
    を有し、
    前記支持具本体と前記支持体とが螺合する螺旋の巻き方向は、前記継手と前記管体とが螺合する螺旋の巻き方向と逆であり、かつ、前記支持具本体と前記挟持体とが螺合する螺旋の巻き方向と、前記支持具本体と前記支持体とが螺合する螺旋の巻き方向とは、逆であることを特徴とする継手支持具。
  4. 前記支持体は、前記継手と係合してその継手を前記支持体に対して回り止めする、回り止め手段を備えることを特徴とする請求項3に記載の継手支持具。
  5. 前記支持具本体と前記支持体との螺合は、前記支持具本体の内面に設けられた雌ねじと前記支持体の外面に設けられた雄ねじとの螺合によりなされ、
    前記支持具本体と前記挟持体との螺合は、前記支持具本体の外面に設けられた雄ねじと前記挟持体の内面に設けられた雌ねじとの螺合によりなされることを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1項に記載の継手支持具。
  6. 前記支持体は、前記壁または床の外側からの回動操作が可能となる操作部を備えてなることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の継手支持具。
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