JP3944882B2 - メモリ転送機能を備えたファクシミリ装置 - Google Patents

メモリ転送機能を備えたファクシミリ装置 Download PDF

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【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、メモリ転送機能を備えたファクシミリ装置に関し、特に、受信したファクシミリデータをメモリに蓄積する際に、メモリのオーバーフローを避けるために一旦他の転送先に転送する機能を備えると共に、転送先から返信されてきたファクシミリデータから少なくとも転送時の状況を正確に知り得るようになしたメモリ転送機能を備えたファクシミリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、企業のみならず一般の家庭においても、ファクシミリ装置が多く普及し、その使用頻度も高くなっている。このファクシミリ装置として、一旦受信したファクシミリデータをメモリに蓄積した後に印字出力を行ういわゆるメモリ受信機能付きファクシミリ装置が知られているが、このようなファクシミリ装置においては、用紙切れ、印字出力部における紙詰まり等の異常状態が発生した場合には、受信データの印字出力を行うことができない。この異常状態は自動復帰できるものではないから、ユーザが手動復帰させるまでの間に発信側から順次ファクシミリデータが送られてくれば、いずれメモリのオーバーフローが発生してしまい、通信不能となってしまう。
【0003】
また、特に企業においては、ファクシミリ装置だけでなく、複写機、イメージスキャナ、プリンタ等の事務処理機器の設置スペースを減らすために、これらの複数の機能を一体に備えた多機能複合機(以下、「MFP」という。)が使用されるようになってきた。このMFPは、ファクシミリ機能のみでなく、複写機能、イメージ入力機能、外部記憶機能、プリンタ機能等を備え、加えてソータ、ステープル止め機能、2つ折り機能等を備えている場合もあり、更にはローカルエリアネットワーク(LAN)等により複数のコンピュータ(PC)やサーバ等に接続されている場合もある。そして、MFP内部では、一旦受信ないしは入力されたファクシミリデータはメモリに蓄積され、その後に印字出力やデータ転送等の出力処理が行われている。
【0004】
しかしながら、このようなMFPのファクシミリ機能部においても、用紙切れ、印字出力部における紙詰まり等の異常状態が発生した場合には、従来のメモリ受信機能付きファクシミリ装置と同様に、いずれメモリのオーバーフローが発生してしまい、通信不能となってしまう。
【0005】
一方、従来のメモリ受信機能付きファクシミリ装置において、メモリオーバーフローの問題点を解決するために、一旦メモリに蓄積した受信データを別のファクシミリ装置に転送するようになしたメモリ転送機能付きファクシミリ装置が下記特許文献1に開示されている。そこで、まず、この特許文献1に開示されているメモリ転送機能付きファクシミリ装置の具体例の一つを図5〜7を用いて説明する。
【0006】
図5はこの特許文献1に開示されているメモリ転送機能付きファクシミリ装置の第1の具体例の動作を示すフローチャートである。まず、ステップS51で発信側のファクシミリ装置から着信有りか否かを判断し、着信有りと判断された場合には、ステップS52で通信制御手順に基づいて受信した発信端末識別信号TSIから発信側の名称、端末番号等を検出して、メモリに記憶するとともに、プリンタ部で印字出力可能か否かを判断する。すなわち、用紙切れ、プリンタ部における紙詰まり等が発生しておらず、受信したファクシミリデータを正常に用紙に印字出力できる状態にあるか否かを判断する。
【0007】
ステップS52で印字出力できると判断された場合には、ステップS53で、発信側のファクシミリ装置から発信されてくるファクシミリデータを通信制御手順に基づいて順次受信し、受信したファクシミリデータをメモリに蓄積し、次に、メモリに蓄積したファクシミリデータを符号化・復号化部した後に、プリンタ部で用紙に印字出力し、処理を終了する。
【0008】
一方、ステップS52で印字出力できないと判断された場合には、ステップS54で発信側のファクシミリ装置から発信されてくるファクシミリデータを通信制御手順に基づいて順次受信してメモリに蓄積し、発信側のファクシミリ装置から発信されてくるファクシミリデータを全て受信した後に、切断命令信号DCNを発信して通信を一旦終了する。
【0009】
次に、ステップS55で、予め記憶されている転送先の端末番号を読み出し、この転送先の端末番号に基づいて通信回線に発呼し、通信回線が閉結した後にメモリに蓄積したファクシミリデータを転送先に転送すると共に転送先に図6に示されているようなメッセージ(事情説明文書1)を発信して転送である旨を通知し、転送先のファクシミリ装置に印字出力させるとともに、転送したファクシミリデータをメモリから削除する。なお、図6に示されるメッセージ(事情説明文書2)転送文書である旨、転送元及び転送元の端末番号等が記載されている。
【0010】
次いで、ステップS56で、ステップS52で検出した発信側の名称、端末番号等に基づいて通信回線に発呼する。通信回線が閉結した後に、図7に示されるようなメッセージ(事情説明文書2)を発信して、ファクシミリの発信側にファクシミリデータを転送した旨を通知する。なお、図7に示されるメッセージ(事情説明文書2)には転送した旨の通知、転送先の名称、端末番号等が記載されている。
【0011】
このように、特許文献1に記載されている具体例においては、印字できない異常が検出された場合には、一旦受信したファクシミリデータをメモリに記憶した後、検出されたメモリの空き容量を予め定めた所定のメモリ残量の限界値と比較し、所定の限界値未満であると判断された場合に、予め記憶されている転送先のファクシミリ装置へメモリに蓄積されているファクシミリデータ及び転送である旨のメッセージ(事情説明文書1)を送信すると共に、発信側へファクシミリデータを転送した旨のメッセージ(事情説明文書2)も発信するようになしているから、プリンタ部で用紙に印字できない状態にあるときに受信した全てのファクシミリデータを、順次転送するという動作を軽減しつつ、メモリオーバーフローによる通信不能状態を避けることができ、特にメモリの空き容量が所定のメモリ残量の限界値未満になるまでにオペレータがプリンタ部を印字出力できる状態に復帰させることができれば、不要な転送を省くことができ、利便性を向上することができるという効果を奏すると共に、発信側へも転送されたことを確実に知覚させることができるという効果を奏するものである。
【0012】
【特許文献1】
特開平8−214139号公報(請求項3及び7、段落[0064]〜[0070]、[0086]〜[0092]、図6、図9、図10)
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
しかしながら、上述の従来技術においては、受信側(転送元)で印字不能状態が回復された後に転送先のファクシミリ装置から返信されたファクシミリデータを受信するが、受信側で印字出力することができなかった際の具体的情報、例えば、転送の原因、転送時のメモリの残量等メモリオーバーフローとなった状況を直ちには把握することができず、加えて受信したファクシミリデータを全て転送先に送信する構成であるため、転送先のファクシミリ装置でメモリオーバーフローが生じてしまう場合があり、このような場合にはファクシミリデータの有効な転送ができないという問題点があった。
【0014】
本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされたものであって、特に受信側(転送元)でメモリ受信したファクシミリデータを他のファクシミリ装置に転送することができ、その転送先に転送されたファクシミリデータが受信側(転送元)に返送された場合には、転送の原因であるメモリオーバーフローとなった状況をすぐに正確に把握できるアフターフォロー性に優れたメモリ転送機能を備えたファクシミリ装置を提供することを目的とする。
【0015】
なお、本明細書において、「メモリ転送機能を有するファクシミリ装置」とは、ファクシミリ専用機、ファクシミリ機能と複写機機能を有するファクシミリ装置、あるいはメモリ転送機能及びファクシミリ機能のみでなく、複写機能、イメージ入力機能、外部記憶機能、プリンタ機能、ソータ、ステープル止め機能、2つ折り機能等のうちのいくつかを必要に応じて備えているいわゆる多機能複合機(マルチ・ファンクション・ペリフェラル、MFP)と称されるものを包含するものとして用いられている。
【0016】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、本発明は、
メモリ転送機能を備えたファクシミリ装置であって、該ファクシミリ装置は、少なくとも
(1)転送先の端末番号の記憶手段、
(2)ファクシミリ受信データを一旦メモリに蓄積してから印字出力を行う手段、
(3)バーコード情報生成手段
(4)受信したファクシミリデータ中のバーコード情報を認識する手段、
を備え、
該ファクシミリ装置の印字出力不能状態が検出され、かつ前記メモリの残量が所定値未満となった場合には、少なくとも転送の原因となった情報を含むバーコード情報及び代理出力メッセージを付加して前記端末に転送すると共に、該転送されたデータが蓄積されていたメモリを解放し、
前記印字出力不能状態が解消された後に、前記転送先から返信されたファクシミリデータ中のバーコード情報に基いて指定された処理および前記所定のバーコード情報及び代理出力メッセージが付加されたファクシミリデータを印字して出力するようになしたことを特徴とする。
【0017】
係る構成を備えることにより、バーコード情報に転送の原因となった情報や、返信後に如何なる操作を行うかを指示するコード、転送先電話番号、保存文書番号等種々の情報を付加することができるので、少なくとも転送したファクシミリデータが返信された場合には貼付されているバーコード情報により直ちに転送の原因であるメモリオーバーとなった状況を把握することができるので、ファクシミリ装置の保守管理に非常に有効となる。
【0018】
また、前記ファクシミリ装置は、受信したファクシミリデータ中のバーコード情報を認識する手段を備え、該認識したバーコード情報に基いて指定された処理を行うようになされているため、転送したファクシミリデータが返信された場合には貼付されているバーコード情報により自動的に所定の処理を行わせることができるようになる。
【0019】
更に係る態様においては、前記ファクシミリ装置は、前記メモリに蓄積した受信ファクシミリデータを所定のページ数ごとに分割して転送する機能を備え、前記バーコード情報には少なくとも分割情報を包含させると共に、前記転送先から返信されたファクシミリデータ中のバーコード情報に基いて返信されたファクシミリデータを前記所定のページ数ごとに分割して印刷出力するようになされていることが好ましい。このような構成となせば、転送するファクシミリデータはページ数の少ない小さなデータに分割されているので、転送先のファクシミリ装置のメモリがオーバーフローする可能性が少なくなる。
【0020】
また、係る態様においては、該ファクシミリ装置は、前記バーコード情報として所定のPJLコマンドを包含させ、前記転送先から返信されたファクシミリデータ中のバーコード情報に基いて返信されたファクシミリデータに対して前記PJLコマンドを実行するようになされていることが好ましい。係る構成となせば、転送先から返信されたファクシミリデータに対して、PJLコマンドで定義された所定の処理、例えば、ステープル打ち、所定サイズの用紙選択等を自動的に実行することができるようになる。
【0021】
係る態様においては、前記PJLコマンドとしてステープル位置を指定するコマンドとすれば、前記転送先から送信されたファクシミリデータごとの印字出力物に対して各々所定位置のステープルによる綴り込みが可能になる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の具体例を図面を用いて詳細に説明する。図1は本発明のファクシミリ装置の動作を説明するための概略図である。本発明のメモリ転送機能を有するファクシミリ装置10は、内蔵のモデムを介してPSTN回線(公衆電話回線網)12に接続され、内部に少なくとも1つの予め定めた転送先となるファクシミリ装置16-1、16-2・・・の識別番号が入力されているとともに、バーコード情報生成手段が設けられている。なお、符号14は発信側のファクシミリ装置である。また、このメモリ転送機能を有するファクシミリ装置10には必要に応じてローカル・エリア・ネットワーク(LAN)を介して少なくとも1台コンピュータPC1、PC2・・・PCnが接続されていてもよい。
【0023】
まず最初に、本発明に係るメモリ転送機能を備えたファクシミリ装置の動作の理解のために、ファクシミリ送受信の伝送制御手順について説明する。発信側のファクシミリ装置が、PSTN回線(公衆電話回線網)を介して受信側のメモリ転送機能を備えたファクシミリ装置に呼び出し音CNG信号を発信して発呼すると、受信側のファクシミリ装置は、このCNG信号を検出した後に、被呼局識別CED、被呼端末識別CSI、デジタル識別信号DIS及び非標準機能識別信号NSFを発信する。
【0024】
これを受けて発信側のファクシミリ装置は、受信側のファクシミリ装置の端末番号、各種機能等を検出し、次に発信端末識別信号TSIを発信することによって、発信側のファクシミリ装置の端末番号等を受信側のファクシミリ装置に通知すると共に、非標準機能識別信号NSFから検出された受信側のファクシミリ装置の機能のうち、これから使用する機能を非標準機能設定信号NSSの発信によって受信側のファクシミリ装置に通知する。次いで、発信側のファクシミリ装置は、トレーニングチェックTCFを受信した後に、受信準備確認信号CFRを発信する。受信側のファクシミリ装置が受信準備確認信号CFRを受信すると、発信側ファクシミリ装置は原稿の1頁目の画信号を発信した後に、手順終了信号EOPを発信し、発信すべき原稿がなくなったことを受信側ファクシミリ装置に通知する。
【0025】
一方、受信側ファクシミリ装置が手順終了信号EOPを受信すると、発信側のファクシミリ装置にメッセージ確認信号MCFを受信した後に、受信側ファクシミリ装置に切断命令信号DCNを発信して通信を終了する。なお、本通信制御手順では、発信するファクシミリデータが1頁のみの場合について説明したが、発信するファクシミリデータが複数頁である場合についてはCCITT勧告に基づく通信制御手順によって送受信することができる。
【0026】
次いで、本発明のメモリ転送機能を備えたファクシミリ装置10が発信側のファクシミリ装置14からのファクシミリ通信を受信した場合の動作を図2のフローチャートを用いて説明する。まず、ステップS10において発信側のファクシミリ装置14からの着信有りか否かを判断し、着信有りと判断された場合には、ステップS12においてプリンタ部で印字出力可能か否かを判断する。すなわち、用紙切れ、プリンタ部における紙詰まり等が発生しておらず、受信したファクシミリデータが正常に用紙に記録できる状態にあるか否かを判断する。ステップS12で、印字出力できると判断された場合には、ステップS14で発信側のファクシミリ装置14から発信されてくるファクシミリデータを通信制御手順に基づいて順次受信し、メモリに蓄積する。次に、ステップS16でメモリに蓄積したファクシミリデータを符号化・復号化した後に、プリンタ部で用紙に印字出力し、又、対応するファクシミリデータをメモリから消去してメモリを解放し、処理を終了する。
【0027】
一方、ステップS12で印字出力できないと判断された場合には、ステップS18で発信側のファクシミリ装置から発信されてくるファクシミリデータを通信制御手順に基づいて順次受信し、メモリに蓄積する。蓄積終了後に、ステップS20においてメモリの空き容量が予め設定された自動転送を開始するメモリ残量の限界値未満であるか否かを判断し、メモリ空き容量が十分に余っていると判断された場合は、一旦処理を終了して待機状態に入る。
【0028】
この状態で、メモリの空き容量が予め入力された自動転送を開始するメモリ残量の値未満とならないうちに前述の印字出力できない状態が解消されたときは、ユーザのパネル操作により強制割り込みが行われ、用紙に印字出力が行われ、メモリに記憶されていたファクシミリデータが削除されてメモリが解放され、処理が終了する。
【0029】
一方、前述の印字出力できない状態が解消されない場合には、いずれメモリの空き容量が予め設定された自動転送を開始するメモリ残量の値未満となるので、その場合はステップS22で、メモリに記憶されているファクシミリデータに転送の原因となった情報や、返信後に如何なる操作を行うかを指示するコード、転送先電話番号、保存文書番号等種々の情報、を含むバーコード情報30及び代理出力メッセージを付加し、ステップS24で予め記憶されている転送先であるファクシミリ装置16-1、16-2・・・等の端末番号を読み出し、このなかから所定の端末を選択してこの端末番号に基づいて通信回線に発呼し、通信回線が閉結した後にメモリに蓄積したファクシミリデータ及び図3に示すようなバーコード情報30を付加した代理出力メッセージ32を転送先のファクシミリ装置に転送する。なお、その後にステップS26において発信側に図7に示すような従来例のものと同様のメッセージ(事情説明書2)の返信を行ってもよい。
【0030】
この際、本発明のメモリ転送機能を備えたファクシミリ装置10は、転送先のファクシミリ装置がメモリオーバーフローを起こす可能性を減らして受信しやすいようにするために、前記メモリに蓄積した受信ファクシミリデータを所定のページ数ごと、例えば10頁ごと、に分割する機能を備えることができる。この場合、図3に示すように、各々分割単位ごとにまとめて独立して、少なくとも全体の何送目の分割データであるか、何頁から何頁目のデータであるか等の分割情報34と共に末尾にEOF信号を付加させたバーコード情報30を付与する。また、この転送したファクシミリデータが返送された際に所定の位置にステープル止めしたい場合や、所定のサイズの用紙に印字したい場合等においては、前記バーコード情報30にそれに対応するPJLコマンドと共に末尾にEOF信号を付加する。
【0031】
転送先のファクシミリ装置に、転送されたファクシミリデータをメモリに蓄積しておき、返送要求の通知を受けたときに自動的に返送する機能(以下、「自動返送機能」という。)が搭載されている場合は、次のようなファクシミリ通信制御手順を経て実行される。まず、転送先の端末番号を読み出し、この端末番号に基づいて通信回線にて発呼する。通信回線が閉結された後に、転送先のファクシミリ装置から受信した非標準機能識別信号NSFに基づいて、転送先のファクシミリ装置に搭載されている機能を検出するとともに、転送されたファクシミリデータをメモリに蓄積しておき、返送要求の通知を受けたときに返送する機能が転送先のファクシミリ装置に搭載されているか否かを判断する。
【0032】
転送先のファクシミリ装置に、自動返送機能が搭載されていると判断された場合には、転送先のファクシミリ装置に非標準機能設定信号NSSを送信し、これから送信するファクシミリ情報が転送である旨を通知する。その後、メモリに蓄積したファクシミリデータを転送し転送先のファクシミリ装置のメモリに蓄積させるとともに、対応するファクシミリデータをメモリから消去してメモリを解放し、処理を終了する。
【0033】
また、転送先のファクシミリ装置に、自動返送機能が搭載されていないと判断された場合には、メモリに蓄積しているファクシミリデータを転送し、転送先のファクシミリ装置に印字出力させ、受信側(転送元)で印字出力できない状態が解消された後に、受信先で転送したファクシミリデータを回収するために、受信先と転送先との間で電話等により連絡をとった後、転送先で印字出力したファクシミリデータを手動で返信してもらえばよい。
【0034】
また、転送先のファクシミリ装置が通信中である場合や用紙切れ、紙詰まり等によりメモリ残量が少ない場合には代理受信ができない場合がある。このような場合には、転送先のファクシミリ装置からの受信不能との信号を受け取った後、予め記憶されている複数の転送先であるファクシミリ装置16-1、16-2・・・から順次代理受信が可能なファクシミリ装置が選択されるようになせばよい。
【0035】
一方、転送元(受信側)で、転送先のファクシミリ装置から返送されたファクシミリデータを受信した場合は、既に印字不能状態は解消されているから、そのまま印字処理すればよい。その場合は、印字されたバーコードを周知のバーコード読み取り機を使用して読み取れば、転送の原因となった情報や、返信後に如何なる操作を行うかを指示するコード、転送先電話番号、保存文書番号等が確認できる。
【0036】
また、転送元(受信側)のファクシミリ装置がバーコード情報の認識手段を備えている場合は、受信したファクシミリ情報からバーコード情報を認識し、その認識した情報を必要に応じて印字したり、メモリに記憶しておいたりすることにより、これらのデータを以後のファクシミリ装置の保守管理に有効に利用することができるようになる。なお、ファクシミリ装置にバーコード情報を自動的に認識させる手段は、例えば特開平10−222566号公報、特開平11−122447号公報等にも開示されているとおり、周知であるので、その詳細な説明は省略する。
【0037】
一方、前述の転送先のファクシミリ装置から返送されたファクシミリデータが所定のページ数ごとに分割されて転送されてきたものである場合、返送されたファクシミリデータは、図4に示すように、所定ページごとに分割されて受信される。この場合、例えばバーコード情報30に所定位置にステープル止めするPJL信号が含まれている場合は、自動的に所定位置にステープル36が打たれ、所定ページ毎に綴りこまれるので、以後の受信文書の取り扱いが容易となる。
【0038】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、メモリ受信したファクシミリデータがメモリオーバーフローとなってしまうときには、そのメモリオーバーフローとなった原因等の情報を包含するバーコード情報及び代理出力メッセージを付与して転送先に転送するようになしているので、転送先から返送されたファクシミリデータを受信すれば転送の原因となったメモリオーバーフローが生じた状態を直ちに確認することができるので、ファクシミリ装置の保守管理に大いに有効となる。更に、本発明によれば、転送するファクシミリデータを所定ページ毎に分割して送信できるので、転送先でメモリオーバーフローを起こす可能性が少なくなり、加えてバーコード情報にPJLコマンドを含ませることができるので、転送先から返送されたファクシミリデータを受信した際にバーコード情報中のPJLコマンドを自動的に認識して、そのPJLコマンドに対応した操作を自動的に実行させることができるので、オフィスの省力化に大きく寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のメモリ転送機能を備えたファクシミリ装置の動作を説明するための概略図である。
【図2】本発明のメモリ転送機能を備えたファクシミリ装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図3】本発明のメモリ転送機能を備えたファクシミリ装置が、転送先から受信したバーコード情報と代理出力メッセージが付加されたファクシミリデータを印字した一例を示す図である。
【図4】転送先のファクシミリ装置から所定のページ数ごとに分割されて返送された場合に、本発明のメモリ転送機能を備えたファクシミリ装置が受信した状態を示す図である。
【図5】従来例のメモリ受信機能を備えたファクシミリ装置が動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】従来例のメモリ受信機能を備えたファクシミリ装置が転送先へ送信する転送理由を説明する事情説明文書の一例を示す図である。
【図7】従来例のメモリ受信機能を備えたファクシミリ装置が発信側へ転送したことを説明する事情説明文書の一例を示す図である。
【符号の説明】
10 本発明のメモリ転送機能を備えたファクシミリ装置
12 公衆電話回線
14 発信側ファクシミリ装置
16 転送先ファクシミリ装置
30 バーコード情報
32 代理出力メッセージ
36 ステープル

Claims (4)

  1. メモリ転送機能を備えたファクシミリ装置であって、該ファクシミリ装置は、少なくとも
    (1)転送先の端末番号の記憶手段、
    (2)ファクシミリ受信データを一旦メモリに蓄積してから印字出力を行う手段、
    (3)バーコード情報生成手段
    (4)受信したファクシミリデータ中のバーコード情報を認識する手段、
    を備え、
    該ファクシミリ装置の印字出力不能状態が検出され、かつ前記メモリの残量が所定値未満となった場合には、少なくとも転送の原因となった情報を含むバーコード情報及び代理出力メッセージを付加して前記端末に転送すると共に、該転送されたデータが蓄積されていたメモリを解放し、
    前記印字出力不能状態が解消された後に、前記転送先から返信されたファクシミリデータ中のバーコード情報に基いて指定された処理および前記所定のバーコード情報及び代理出力メッセージが付加されたファクシミリデータを印字して出力するようになしたことを特徴とするメモリ転送機能を備えたファクシミリ装置。
  2. 前記ファクシミリ装置は、前記メモリに蓄積した受信ファクシミリデータを所定のページ数ごとに分割して転送する機能を備え、前記バーコード情報には少なくとも分割情報を包含させると共に、前記転送先から返信されたファクシミリデータ中のバーコード情報に基いて返信されたファクシミリデータを前記所定のページ数ごとに分割して印刷出力するようになされていることを特徴とする請求項1に記載のメモリ転送機能を備えたファクシミリ装置。
  3. 前記ファクシミリ装置は、前記バーコード情報として所定のPJL(プリントジョブランゲージ)コマンドを包含させ、前記転送先から返信されたファクシミリデータ中のバーコード情報に基いて返信されたファクシミリデータに対して前記PJLコマンドを実行するようになされていることを特徴とする請求項1に記載のメモリ転送機能を備えたファクシミリ装置。
  4. 前記PJLコマンドがステープル位置を指定するコマンドであり、前記転送先から送信されたファクシミリデータごとの印字出力物に各々所定位置にステープルによる綴り込みが可能になされていることを特徴とする請求項3に記載のメモリ転送機能を備えたファクシミリ装置。
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