JP3941472B2 - モータ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気記録再生装置等の電気機器に用いることができるモータ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
以下に従来のモータ装置について説明する。図4は磁気記録再生装置に用いられている従来のモータ装置の断面図、図5は部分拡大平面図を示すものである。1は磁気テープをピンチローラの圧着により駆動するシャフト、2はシャフト1を境界潤滑にて保持する含油軸受け、3は含油軸受け2を圧入により固定するハウジング、4はハウジング3に熱溶着固定するターミナルホルダー、5はターミナルホルダー4に熱溶着保持するステータコア、5aはステータコア5に電線を巻回するコイル、4aはコイル5aとステータP板6の繋ぎ配線するターミナル端子、7はステータコア5との吸引反発で回転トルクを発生させるロータマグネットである。
【0003】
以上のように構成された従来のモータ装置について、以下にその動作について説明する。ステータP板6→ターミナル端子4a→コイル5aの経路で駆動用の電流が流れ、ステータコア5にて磁界を作り、ロータマグネット7との吸引反発により回転トルクを発生させ、含油軸受け2で境界潤滑にて保持されているシャフト1が回転し、テープを駆動する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記の従来の構成では、ターミナルホルダー4にステータP板6を3ヶ所で溶着固定するが、ターミナルホルダー4のボスピッチ及び径精度、ステータP板6の穴ピッチ及び径精度の限界によりステータP板6の穴とターミナルホルダー4のボスとの間には隙間を大きく取る必要がある。この場合、溶着工法のバラツキによりステータP板6とターミナルホルダー4とは隙間があるため可動領域が生じ、コギング,リップル成分と共振し、モータの異常音が発生する。
【0005】
また、ターミナルホルダー4に圧入固定するターミナル端子4aを120度均一間隔に3ヶ所で配線することにより、ターミナルホルダー4とステータP板6を3ヶ所で熱溶着しなければならないため、ステータP板6が大きくなりコストアップになっている。このように、性能面とコスト面に問題点を有していた。
【0006】
本発明は上記従来の問題点を解決するもので、モータの異常音がなく、加工費の削減を図ったモータ装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために本発明のモータ装置は、シャフトを保持する軸受けと、軸受けを圧入により固定するハウジングと、ハウジングに熱溶着固定するステータコアと、ステータコアに電線を巻回するコイルと、コイルの配線をするステータP板を有するモータ装置であって、ステータP板上のコイルの各々の配線部が、半田付けが可能な大きさを有し、全ての配線部がシャフトを中心として180度以下の範囲内に位置し、ステータP板とハウジングの溶着部を2ヶ所に設け、ステータP板とハウジングとの2ヶ所の溶着部は、ステータP板に設ける2ヶ所の穴の一方を三角穴としてハウジングの溶着部ボスと3点接触して嵌合溶着し、他方を長穴としてハウジングの溶着部ボスと2点接触して嵌合溶着する構成を有する。
【0008】
この構成によって、ステータP板の小型化及び加工費を削減したモータ装置を提供することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、シャフトを保持する軸受けと、軸受けを圧入により固定するハウジングと、ハウジングに熱溶着固定するステータコアと、ステータコアに電線を巻回するコイルと、コイルの配線をするステータP板を有するモータ装置であって、ステータP板上のコイルの各々の配線部が半田付けが可能な大きさを有し全ての配線部がシャフトを中心として180度以下の範囲内に位置し、ステータP板とハウジングの溶着部を2ヶ所に設けたことを特徴としたものであり、これによりステータP板の小型化を実現でき、熱溶着部が2ヶ所になるため加工費を削減できるという作用を有する。
【0010】
本発明の請求項2に記載の発明は、ステータP板とハウジングとの2ヶ所の溶着部は、ステータP板に設ける2ヶ所の穴の一方を三角穴としてハウジングの溶着部ボスと3点接触して嵌合溶着し、他方を長穴としてハウジングの溶着部ボスと2点接触して嵌合溶着することを特徴としたものであり、3点接触及び2点接触の計5点の線接触とすることにより、手動による軽圧入ができ径方向及び回転方向の規制が可能であるためモータの異常音がないという作用を有する。
【0011】
本発明の請求項3に記載の発明は、ステータP板とハウジングとの2ヶ所の溶着部は、シャフトを中心として90度以上180度以下の範囲内にあることを特徴としたものであり、ステータP板をシャフトに対して垂直に安定して熱溶着ができるという作用を有する。
【0012】
以下、本発明のモータ装置の実施の形態について、図を用いて説明する。
【0013】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1におけるモータ装置の断面図、図2は図1の部分拡大平面図、図3は本発明の実施の形態1におけるステータP板穴形状の詳細図を示すものである。11は磁気テープをピンチローラの圧着により駆動するシャフト、12はシャフト11を境界潤滑にて保持する軸受けである含油軸受け、13は含油軸受け12を圧入により固定するハウジング、15はハウジングに熱溶溶着保持するステータコア、15aはステータコア15に電線を巻回するコイル、16はステータP板、16aはステータP板16の回転方向の位置規制をする長穴、16bはステータP板16の径方向の位置規制をする三角穴、17はステータコア15との吸引反発で回転トルクを発生させるロータマグネット、18はステータP板16の配線部、19はステータP板16とハウジング13との熱溶着部である。
【0014】
以上のように構成されたモータ装置について、その動作を説明する。ステータP板16上のコイル15aの各々の配線部18が半田付けが可能な大きさを有し全ての配線部18がシャフト11を中心として180度以下の範囲内に位置する。このためステータP板16の小型化を実現できる。またステータP板16とハウジング13との溶着部を2ヶ所に設けている。このため溶着部を3ヶ所に設けていた場合に比べ加工費を削減できる
また、ステータP板16の回転方向の位置規制をするため、ステータP板16に長穴16aを設けハウジング13の溶着部ボスと2点接触して嵌合溶着し、さらに、径方向の位置規制をするため、ステータP板16に三角穴16bを設けハウジングの溶着部ボスと3点接触して嵌合溶着する。3点接触及び2点接触の計5点の線接触とすることにより、手動による軽圧入ができ径方向及び回転方向の規制が可能であるためモータの異常音がない。
【0015】
さらに、ステータP板16とハウジング13との2ヶ所の溶着部は、シャフト11を中心として90度以上180度以下の範囲内で設ける。このためステータP板16をシャフト11に対して垂直に安定して熱溶着ができる。90度以上としたのは、ハウジング13に安定且つ位置精度を出すためである。また180度以下としたのは、もし熱溶着部19がシャフト11を中心として180度より大きい場合にはステータP板16が熱溶着部19を包含するために大きな面積を必要とし経済的でないからである。
【0016】
尚、その他の動作については、従来例と同様である。
【0017】
以上のように本実施の形態によれば、ステータP板16の小型化を実現でき、加工費を削減でき、ステータP板16にハウジング13の溶着部ボスを手動により軽圧入ができ、径方向及び回転方向の規制が可能であるためモータの異常音がなく、ステータP板16をシャフト11に対して垂直に安定して熱溶着ができる。
【0018】
【発明の効果】
以上のように本発明は、ステータP板上のコイルの各々の配線部が半田付けが可能な大きさを有し全ての配線部がシャフトを中心として180度以下の範囲内に位置していることにより、ステータP板の小型化を実現できるという優れた効果が得られる。
【0019】
また、ステータP板とハウジングとの溶着部を2ヶ所に設けていることにより、溶着部を3ヶ所に設けていた場合に比べ加工費を削減できるという優れた効果が得られる。
【0020】
さらに、ステータP板の回転方向の位置規制をするため、ステータP板に長穴を設けハウジングの溶着部ボスと2点接触して嵌合溶着し、さらに、径方向の位置規制をするため、ステータP板に三角穴を設けハウジングの溶着部ボスと3点接触して嵌合溶着し計5点の線接触とすることにより、手動による軽圧入ができ径方向及び回転方向の規制が可能であるためモータの異常音がないという優れた効果が得られる。
【0021】
また、ステータP板とハウジングとの2ヶ所の溶着部は、シャフトを中心として90度以上180度以下の範囲内で設けることにより、ステータP板をシャフトに対して垂直に安定して熱溶着ができるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるモータ装置の断面図
【図2】図1の部分拡大平面図
【図3】本発明の実施の形態1におけるステータP板穴形状の詳細図
【図4】従来のモータ装置の断面図
【図5】図4の部分拡大平面図
【符号の説明】
11 シャフト
12 含油軸受け
13 ハウジング
15 ステータコア
15a コイル
16 ステータP板
16a ステータP板長穴
16b ステータP板三角穴
17 ロータマグネット
18 ステータP板の配線部
19 ステータP板とハウジングとの熱溶着部
Claims (2)
- シャフトを保持する軸受けと、前記軸受けを圧入により固定するハウジングと、前記ハウジングに熱溶着固定するステータコアと、前記ステータコアに電線を巻回するコイルと、前記コイルの配線をするステータP板を有するモータ装置であって、前記ステータP板上の前記コイルの各々の配線部が、半田付けが可能な大きさを有し、全ての配線部が前記シャフトを中心として180度以下の範囲内に位置し、前記ステータP板と前記ハウジングとの溶着部を2ヶ所に設け、前記ステータP板と前記ハウジングとの2ヶ所の溶着部は、前記ステータP板に設ける2ヶ所の穴の一方を三角穴として前記ハウジングの溶着部ボスと3点接触して嵌合溶着し、他方を長穴として前記ハウジングの溶着部ボスと2点接触して嵌合溶着することを特徴とするモータ装置。
- 前記溶着部は、シャフトを中心として90度以上180度以下の範囲内にあることを特徴とする請求項1記載のモータ装置。
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