JP3376327B2 - スピンドルモータ - Google Patents

スピンドルモータ

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JP3376327B2
JP3376327B2 JP23856799A JP23856799A JP3376327B2 JP 3376327 B2 JP3376327 B2 JP 3376327B2 JP 23856799 A JP23856799 A JP 23856799A JP 23856799 A JP23856799 A JP 23856799A JP 3376327 B2 JP3376327 B2 JP 3376327B2
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清春 野口
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハードディスク駆
動装置などにおける磁気ディスクを回転するに好適なス
ピンドルモータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種スピンドルモータとして
は、例えば図3に示すものが知られている。すなわち、
装置に固定される円形のブラケットAはブラケット本体
Bとその中心部に立設された円筒部Cとからなり、円筒
部Cの内側に一対の軸受Dを介してハブEの中心部に一
体に設けられたシャフトFが回転自在に支持され、円筒
部Cの外周面にステータGが外嵌固定されると共に、ハ
ブEの外周壁内周面に円環状のロータマグネットHがス
テータGに対向するように装着されている。ハブEには
磁気ディスクが装着される。
【0003】ブラケットAのブラケット本体Bの上面に
は、フレキシブル回路基板Iが貼着され、フレキシブル
回路基板I上の端子部JにステータGのコイル線Kの端
部Lがはんだ付けされ、フレキシブル回路基板Iの引き
出し部MがブラケットAに形成された引き出し孔Nを通
して外部に引き出され、外部回路に接続されている。O
はフレキシブル回路基板Iの端子部Jにコイル線Kの端
部Lを接続したはんだを示す。
【0004】このようなスピンドルモータにおいては、
ハブEに磁気ディスクが装着され、外部回路よりフレシ
キブル回路基板Iを介してステータGのコイル線Kに駆
動電力が供給され、ステータGとロータマグネットHと
の電磁相互作用によりハブEがシャフトFを中心にして
回転し、ハブEと共に磁気ディスクが回転される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のスピン
ドルモータにあっては、以下に記載するような解決しよ
うとする課題を有している。すなわち、ステータGのコ
イル線Kを外部回路に接続するためにフレキシブル回路
基板Iを用いているが、このフレキシブル回路基板Iを
ブラケットAのブラケット本体B上つまりモータ内部側
の面に装着し、しかもステータGの直下の位置にフレキ
シブル回路基板Iの端子部Jを配置してこれにコイル線
Kの端部Lをはんだ付けするため、コイル線接続のため
のスペースが非常に狭く、作業性が悪いだけでなく、は
んだ付けの際のフラックスなどのゴミがモータ内部に浮
遊し易く、品質の低下を招く問題がある。その上、外部
回路との接続のために使用するフレキシブル回路基板I
をモータ内部に組み込むため、モータの組立とフレキシ
ブル回路基板Iの外部回路への接続とを同時に並行して
行うことができず、組立作業性が悪くなる不具合があ
る。
【0006】なお、従来の他のスピンドルモータにおい
ては、シャフトに支持したステータのコイル線を、シャ
フト内部に形成した中空部を通してシャフト下端より導
出し、コイル線の端部を回路基板等にはんだ付けにて接
続するようにしたものがある。しかしながら、この種ス
ピンドルモータでは、シャフトからコイル線の端部がは
み出すため、これが軸受装着時やシャフト圧入時等の組
立時に邪魔になり、作業性を悪化させる結果となってい
る。
【0007】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点に留意してなされたものであり、その目的とする
ところは、ステータのコイル線の引出が容易であり、こ
れを外部回路に接続するための作業性を格段に改善する
ことが可能なスピンドルモータを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】 上気した目的を達成す
るために、本発明のスピンドルモータにおいては、ブラ
ケットに固定されたシャフトに一対の軸受を介して回転
自在に支持されたハブと、ハブに装着したロータマグネ
ットに対向するようシャフトに固定されたステータと、
ブラケットのシャフトとの反対側に配置されステータ
ら引き出された複数のコイル線が接続される回路基板と
を備え、シャフトに回路基板側に開口する孔部を形成し
てこの孔部にコイル線の端部がそれぞれ接続された複
数のメス型のコンタクトピン(又はオス型のコンタクト
プローブ)が配設されたコネクタ状の接続具を内装する
と共に、回路基板に接続具の各メス型のコンタクトピン
(又はオス型のコンタクトプローブ)にそれぞれ接離自
在に接触する複数のオス型のコンタクトプローブ(又は
メス型のコンタクトピン)が配設されたコネクタ状の端
子部を実装し、この端子部をシャフトの孔部にその開口
から挿入して接続具に着脱自在に接続することを特徴と
している。
【0009】上述した構成にあっては、シャフトに固定
したステータのコイル線をシャフトに内装される接続具
に接続してモータ部を組み立てると共に、回路基板に端
子部を接続しておき、この端子部をシャフトの孔部に挿
入して接続具に接続することにより、ステータのコイル
線に対する回路基板との接続が完了する。この場合、ス
テータのコイル線と接続具との接続部分はシャフトの孔
部に収容されるので、これがモータ内部に露出されるこ
とはなく、当該接続部から発生するゴミがモータ内部に
浮遊する不都合がなく、品質低下を防ぐことができる。
加えてモータ部分の組立と回路基板の端子部接続とを並
行して個々に行うことが可能である。
【0010】上記したスピンドルモータにおいて、ハブ
を、一端部内周が一方の軸受に支持された逆カップ状の
ハブ本体と、このハブ本体の他端部内周と他方の軸受と
の間に介在されたブッシュ部材とから構成し、ステータ
を両軸受間のシャフトに固定すると共に、ステータのコ
イル線端部をシャフトに形成された貫通孔より孔部に導
入する構成とすることができる。
【0011】
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について図1及び図2を参照しながら詳述する。図1
はスピンドルモータの断面構成を示したものであり、ハ
ードディスク駆動装置などの装置に取り付けられる円形
薄皿状のブラケット2の中央部にシャフト4の基部が固
定され、シャフト4に一対の軸受6,8を介してハブ1
0が回転自在に支持されている。
【0013】シャフト4は円筒体からなり、内部に下端
に開口した孔部4aが形成されると共に、両軸受6,8
間に対応する位置に孔部4aに連通する貫通孔4bが形
成されている。シャフト4の下端開口はブラケット2の
下面に開口されている。なお、シャフト4の孔部4a
は、少なくとも貫通孔4bの部分から下端に連続するも
のであればよい。
【0014】上記ハブ10は、上部内周が上側の軸受6
に支持された逆カップ状のハブ本体10aと、このハブ
本体10aの下端部内周と下側の軸受8との間に介在さ
れたリング状のブッシュ部材10bとからなっており、
ハブ本体10aの外周壁内面に環状のロータマグネット
12が装着されている。
【0015】上記ハブ10内には、ロータマグネット1
2に対向するようシャフト4に固定されたステータ14
が収容されている。このステータ14はステータコア1
4aにコイル線14bを巻装して構成され、ステータコ
ア14aが両軸受6,8間のシャフト4に外嵌固定さ
れ、コイル線14bの端部14cがシャフト4の貫通孔
4bから孔部4a内に導入されている。
【0016】シャフト4の孔部4aには、貫通孔4bよ
り開口端寄りに接続具16が内装されている。この接続
具16は、図1より明らかなように、合成樹脂製の円形
接続具本体16aに複数個(図では3個)の中空ピン状
のメス型コンタクトピン16bを上下に貫通するように
並設し埋設して構成されており、孔部4a内に導入され
たコイル線14bの端部14cがそれぞれ接続具16の
コンタクトピン16bの上端部にはんだ付けにより電気
的に接続されている。
【0017】ブラケット2のハブ10との反対側つまり
下方には、モータ制御回路等を構成する回路基板18が
配設され、この回路基板18のシャフト4に対応する位
置には、シャフト4の孔部4aにその下端開口より挿入
される端子部20が設けられている。この端子部20
は、図2に示すように、合成樹脂製の円形端子部本体2
0aに複数個(図では3個)のオス型コンタクトプロー
ブ20bをその一部が上方に突出するように保持して構
成され、各コンタクトプローブ20bの下部は図示しな
いが回路基板18に電気的に接続されている。
【0018】回路基板18上の端子部20は、装置の所
定の組立完了時に、シャフト4の下端開口より孔部4a
に導入され、その各コンタクトプローブ20bが接続具
16の各コンタクトピン16bに嵌まり込み、電気的に
接続される。これにより、コイル線14bの各端部14
cが接続具16及び端子部20を介して回路基板18に
電気的に接続される。
【0019】ここで、端子部20には、図2より明らか
なように、コンタクトプローブ20bに干渉しない位置
に2個の位置決め用の凸部20cが突設されており、ま
た、この凸部20cに対向するように接続具16には図
示しないが凹部が形成されており、接続具16に対する
端子部20の接続時に、端子部20の凸部20cが接続
具16の凹部に嵌合し、両者の位置決めが行われる。
【0020】上述した実施の形態では、シャフト4に固
定されるステータ14を一対の軸受6,8間に配置した
形態のスピンドルモータであるが、本発明はこれに限ら
ず、一対の軸受を介してハブを回転自在に支持した固定
のシャフトにステータを固定するあらゆる形態のスピン
ドルモータに同様に適用することができる。
【0021】また、上記実施の形態では、シャフト4に
内装される接続具16にメス型のコンタクトピン16b
を、回路基板18に実装される端子部20にオス型のコ
ンタクトプローブ20bをそれぞれ配設した場合を示し
たが、これとは逆に、接続具16にオス型のコンタクト
プローブを、端子部20にメス型のコンタクトピンをそ
れぞれ配設するようにしてもよい。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のスピンド
ルモータによれば、ブラケットに固定されたシャフトの
孔部にステータのコイル線の端部が接続される接続具を
内装する一方、回路基板に実装された端子部をシャフト
の孔部に挿入してこれを接続具に着脱自在に接続して、
コイル線をシャフト内の接続具及び端子部を介して回路
基板に接続するようにしたので、モータ部分の回路基板
への電気的接続が非常に簡単にかつ確実になる効果が得
られる。加えて、従来のような極小スペースでのはんだ
付け作業がなく、接続作業性が改善されると共に、コイ
ル線端部の接続部がシャフト内部に存在し、モータ内部
に露出することがないので、半田接続部のフラックスな
どのゴミによりモータ内部が汚損され品質が低下すると
言った不都合を回避することができる。さらに、組立途
中においてコイル線の端部をシャフト内の接続具に接続
した状態を維持できるため、シャフトよりコイル線を導
出させた状態で組立を行うことがなく、組立作業が簡単
になる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスピンドルモータの実施の形態を示す
断面図である。
【図2】図1の端子部の斜視図である。
【図3】従来のスピンドルモータを示す一部の断面図で
ある。
【符号の説明】
2 ブラケット 4 シャフト 4a 孔部 4b 貫通孔 6,8 軸受 10 ハブ 10a ハブ本体 10b ブッシュ 12 ロータマグネット 14 ステータ 14a ステータコア 14b コイル線 14c 端部 16 接続具 16b コンタクトピン 18 回路基板 20 端子部 20b コンタクトプローブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−117356(JP,A) 特開 平1−248356(JP,A) 特開 昭53−121112(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 21/22 H02K 29/00 H02K 3/52

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブラケットに固定されたシャフトに一対
    の軸受を介してハブを回転自在に支持し、前記シャフト
    に固定したステータに対向するよう前記ハブにロータマ
    グネットを装着し、前記ステータから引き出された複数
    のコイル線を前記ブラケットの前記ハブとの反対側に配
    置された回路基板に接続するようにしたスピンドルモー
    タにおいて、 前記シャフトには前記回路基板側に開口する孔部が形成
    され、該孔部に前記コイル線の端部がそれぞれ接続さ
    れた複数のメス型のコンタクトピン(又はオス型のコン
    タクトプローブ)が配設されたコネクタ状の接続具が内
    装され、前記回路基板に前記接続具の各メス型のコンタ
    クトピン(又はオス型のコンタクトプローブ)にそれぞ
    れ接離自在に接触する複数のオス型のコンタクトプロー
    ブ(又はメス型のコンタクトピン)が配設されたコネク
    タ状の端子部が実装され、該端子部が前記シャフトの孔
    部に前記開口から挿入されて前記接続具に着脱自在に接
    続されることを特徴とするスピンドルモータ。
  2. 【請求項2】 前記ハブは、一端部内周が一方の前記軸
    受に支持された逆カップ状のハブ本体と、該ハブ本体の
    他端部内周と他方の前記軸受との間に介在されたブッシ
    ュ部材とからなり、前記ステータは前記両軸受間の前記
    シャフトに固定され、該ステータのコイル線端部が前記
    シャフトに形成された貫通孔より前記孔部に導入されて
    いる請求項1記載のスピンドルモータ。
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