JP3940058B2 - 斜板式液圧回転機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば油圧ショベル等の建設機械に油圧モータ、油圧ポンプとして好適に用いられる斜板式液圧回転機に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、油圧ショベル等の建設機械に油圧モータ、油圧ポンプとして好適に用いられる斜板式液圧回転機は、中空なケーシングと、該ケーシング内に回転可能に設けられた回転軸と、該回転軸と一体に回転するようにケーシング内に設けられ周方向に離間して軸方向に伸長する複数のシリンダが形成されたシリンダブロックと、該シリンダブロックの各シリンダ内に往復動可能に挿嵌された複数のピストンと、該各ピストンの端部に装着されたシューと、シリンダブロックに対向してケーシング内に設けられ該各シューを摺動可能に案内する斜板とにより大略構成されている(例えば、下記特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平4−12176号公報
【0004】
ここで、従来技術の斜板式液圧回転機に用いられる斜板を図15ないし図17を参照しつつ説明する。
【0005】
まず、図15中の101は斜板で、該斜板101は、金属材料を用いて径方向の一側が厚肉となり径方向の他側が薄肉となった楔状の断面形状を有する環状体として形成され、その軸中心部には回転軸が挿通される軸挿通穴102が穿設されている。また、斜板101のうちシリンダブロックに対向する面は、各ピストンの端部に装着されたシューが摺動する摺動面103となっている。
【0006】
ここで、軸挿通穴102は、斜板101を軸方向に貫通する貫通穴部102Aと、摺動面103側に位置して貫通穴部102Aよりも大径に形成された拡径穴部102Bとを有している。そして、拡径穴部102Bの内周側には、シュー押えを介して各シューを斜板101の摺動面103に押圧するリテーナボールの一部が挿入される構成となっている。
【0007】
ところで、軸挿通穴102の拡径穴部102Bは、斜板式液圧回転機の作動時にリテーナボール等が干渉するのを避けるだけの内径寸法をもって形成する必要がある。しかし、拡径穴部102Bの内径寸法が過大となった場合には、摺動面103の面積が減少することにより、シリンダブロックの回転に伴って摺動面103上を摺動する各シューが、該摺動面103からはみ出す虞れがある。従って、拡径穴部102Bの内径寸法の精度を確保するため、拡径穴部102Bの内周面は、工作機械を用いた機械加工が施されている。
【0008】
一方、摺動面103は、各ピストンに装着されたシューが摺動するため、その傾斜角度や平面度によって斜板式液圧回転機の容量が定まる重要な面となっている。従って、摺動面103の傾斜角度や平面度等の精度を確保するため、摺動面103の表面は、工作機械を用いた機械加工が施されている。
【0009】
次に、図15に示される斜板101の製造作業について図16及び図17を参照しつつ説明する。
【0010】
まず、鋳造手段または鍛造手段を用いて、機械加工が施される前段階の斜板101の素材101′を形成する。この場合、素材101′は、楔状の断面形状を有する環状体として形成され、その中央部には機械加工前の軸挿通穴102′が設けられると共に、機械加工前の摺動面103′が設けられている。
【0011】
次に、図16は素材101′に対する旋削工程を示し、この旋削工程では、例えば旋盤111のチャック111Aによって素材101′の外周面を把持し、バイト111Bを用いて軸挿通穴102′の内周面に旋削加工を施し、貫通穴部102Aと拡径穴部102Bとを有する軸挿通穴102を形成する。
【0012】
そして、上述の旋削工程が終了した後には、図17に示す切削工程に移行し、この切削工程では、例えばマシニングセンタ(多機能工作機械)112のテーブル112Aに素材101′を固定し、カッター112Bを用いて摺動面103′に切削加工を施す。ここで、素材101′をマシニングセンタ112のテーブル112Aに固定するときには、例えば旋削工程において形成された軸挿通穴102の貫通穴部102Aと拡径穴部102Bとの間の段差面に固定治具(図示せず)を取付け、当該固定治具を用いて素材101′をテーブル112Aに締結する方法が採用されている。
【0013】
このようにして、拡径穴部102Bの内周面に機械加工が施されると共に摺動面103に機械加工が施された、図15に示す斜板101を製造することができる。
【0014】
ところで、上述した従来技術による斜板101の製造作業では、マシニングセンタ112を用いて素材101′の摺動面103′に切削加工を施すときに、軸挿通穴102の貫通穴部102Aと拡径穴部102Bとの間の段差面に固定治具を取付け、この固定治具によって素材101′をテーブル112Aに固定する方法を採用している。
【0015】
従って、仮にテーブル112Aに固定された素材101′の軸挿通穴102′の内周面に対して、マシニングセンタ112を用いた機械加工を行おうとしても、固定治具が邪魔となって軸挿通穴102′内にカッター112Bを挿入することができない。
【0016】
このため、従来技術による斜板101の製造作業は、素材101′に設けられた軸挿通穴102′の内周面を旋盤111を用いて旋削加工する旋削工程と、摺動面103′の表面をマシニングセンタ112を用いて切削加工する切削工程とが必要となる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、斜板101の製造時に、素材101′に設けられた軸挿通穴102′の内周面に対する機械加工と、摺動面103′に対する機械加工とをそれぞれ別工程によって行う場合には、これら各工程毎に異なる工作機械や固定治具等を用いることにより、斜板101の製造コストが増大してしまうという問題がある。
【0018】
また、旋削工程から切削工程に移行するときには、素材101′を旋盤111のチャック111Aから取外し、この素材101′を固定治具を用いてマシニングセンタ112のテーブル112Aに固定するといった煩雑な取付け、取外し作業が必要となるため、斜板101の生産性が低下してしまうという問題がある。
【0019】
さらに、旋盤111、マシニングセンタ112に素材101′を取付けるときに位置ずれが生じ易く、軸挿通穴102′の内周面、摺動面103′に対する加工精度が低下してしまい、斜板式液圧回転機の信頼性が低下してしまうという問題がある。
【0020】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、斜板の製造コストを低減することができ、かつ、斜板に対する加工精度を高めて装置全体の信頼性を向上することができるようにした斜板式液圧回転機を提供することを目的としている。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するため、本発明は、中空なケーシングと、該ケーシングに回転可能に設けられた回転軸と、該回転軸と一体に回転するようにケーシング内に設けられ周方向に離間して軸方向に伸長する複数のシリンダが穿設されたシリンダブロックと、該シリンダブロックの各シリンダ内に往復動可能に挿嵌された複数のピストンと、該各ピストンの端部に装着されたシューと、シリンダブロックに対向してケーシング内に設けられ、軸中心部に回転軸が挿通される軸挿通穴が設けられると共にシリンダブロックに対向する面に各シューが摺動する摺動面が設けられた斜板とからなり、該斜板は金属材料からなる素材に工作機械を用いて軸挿通穴の内周面と摺動面とに機械加工を施すことにより形成してなる斜板式液圧回転機に適用される。
【0022】
そして、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、斜板を構成する素材には、軸挿通穴の内周面側に位置して摺動面側に開口すると共に内周面よりも拡径して形成され、前記素材を工作機械に固定するための固定治具が係合する治具係合段部を設けたことにある。
【0023】
このように構成したことにより、軸挿通穴の内周面側に設けた治具係合段部に固定治具を係合させ、この固定治具を用いて斜板の素材を工作機械に固定することができるので、単一の工作機械を用いて軸挿通穴の内周面と摺動面とに機械加工を施すことができる。これにより、軸挿通穴の内周面に対する機械加工と摺動面に対する機械加工とを別工程で行う必要がなくなり、斜板の製造コストを低減することができる。また、固定治具を取付ける治具係合段部を軸挿通穴の内周面側に設けることにより、斜板の外径が大きくなることがなく装置全体の大型化を抑えることができる。
【0024】
請求項2の発明は、素材は、一対の分割された型を用いて形成したことにある。このように構成したことにより、分割された型を用いて素材を形成したときに、これと同時に治具係合段部を素材に設けることができる。
【0025】
請求項3の発明は、軸挿通穴は、斜板を軸方向に貫通する貫通穴部と、摺動面側に位置して該貫通穴部よりも大径に形成された拡径穴部とにより構成し、治具係合段部の軸方向長さのうち、拡径穴部の段差面からの軸方向寸法H1は、固定治具のうち治具係合段部に係合する部位の軸方向寸法H2よりも大きく設定したことにある。
【0026】
このように構成したことにより、斜板の素材を工作機械に固定するため治具係合段部に固定治具を係合させたときに、該固定治具が軸挿通穴の拡径穴部側に突出するのを抑えることができる。これにより、工作機械によって拡径穴部の内周面を加工するときに、工作機械の工具が固定治具と干渉するのを抑えることができる。
【0027】
請求項4の発明は、治具係合段部は、軸挿通穴の軸中心線を挟んで対称となる位置に対をなして設ける構成としたことにある。このように構成したことにより、対をなす治具係合段部にそれぞれ固定治具を係合させ、該固定治具を用いて斜板の素材を安定した状態で工作機械に固定することができるので、軸挿通穴の内周面や摺動面に対する加工精度を高めることができる。
【0028】
請求項5の発明は、治具係合段部は、前記軸挿通穴を構成する貫通穴部よりも大径で拡径穴部よりも小径に形成された環状溝により構成したことにある。このように構成したことにより、環状溝と固定治具とが係合する面積を大きく確保することができ、固定治具を用いて斜板の素材を一層安定した状態で工作機械に固定することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態による斜板式液圧回転機を、可変容量型の斜板式油圧モータに適用した場合を例に挙げ、図1ないし図14を参照しつつ詳細に説明する。まず、図1ないし図11は第1の実施の形態を示している。
【0030】
図中、1は可変容量型の斜板式油圧モータで、該斜板式油圧モータ1は、後述のケーシング2、回転軸5、シリンダブロック8、各ピストン10、シュー12、傾転アクチュエータ16、斜板21等により構成されている。
【0031】
2は斜板式油圧モータ1の外殻をなす中空なケーシングで、該ケーシング2は、筒部3Aと底部3Bとにより有底筒状に形成されたケーシング本体3と、該ケーシング本体3の開口側を施蓋する蓋体4とにより構成され、ケーシング本体3の底部3Bには、後述の回転軸5が挿通される軸穴3Cが形成されている。
【0032】
5はケーシング2に回転可能に設けられた回転軸で、該回転軸5の一端側はケーシング本体3の軸穴3Cに設けられた軸受6によって支持され、他端側は蓋体4に設けられた軸受7によって支持されている。
【0033】
8はケーシング2内に位置して回転軸5の外周側に設けられたシリンダブロックで、該シリンダブロック8は、回転軸5にスプライン結合され、該回転軸5と一体に回転するものである。そして、シリンダブロック8には、周方向に離間して軸方向に伸長する複数のシリンダ9が穿設され、該各シリンダ9は、後述する弁板11の給排ポート11Aに間欠的に連通する構成となっている。
【0034】
10はシリンダブロック8の各シリンダ9内に摺動可能に挿嵌された複数のピストンで、該各ピストン10は、シリンダブロック8の回転によってシリンダ9内を往復動するものである。そして、各ピストン10は、シリンダブロック8が1回転する間に、シリンダ9内を上死点から下死点に向けて摺動変位する吸入行程と、下死点から上死点に向けて摺動変位する吐出行程とを繰返すものである。
【0035】
11は蓋体4とシリンダブロック8との間に位置して蓋体4に固定された弁板で、該弁板11は、シリンダブロック8の各シリンダ9と間欠的に連通する一対の給排ポート11A(一方のみ図示)を有している。そして、各給排ポート11Aは、蓋体4に形成された一対の給排通路(図示せず)に連通している。
【0036】
12は各ピストン10の突出端部に揺動可能に設けられた円板状のシューで、該各シュー12は、ピストン10によって後述する斜板21の摺動面23に押圧されることにより、シリンダブロック8の回転に伴って該摺動面23上を環状の軌跡を描くように摺動するものである。
【0037】
13は各シュー12をそれぞれ位置規制するためのリング状のシュー押え、14はシリンダブロック8の一端側に嵌合されたリテーナボールで、該リテーナボール14の外周面は球面状となってシュー押え13の内周面に嵌合している。
【0038】
15はシリンダブロック8内に位置して該シリンダブロック8とリテーナボール14との間に設けられた押圧ばねで、該押圧ばね15は、リテーナボール14、シュー押え13を介して各シュー12を斜板21の摺動面23に押圧すると共に、シリンダブロック8を弁板11に向けて押圧するものである。
【0039】
16は斜板21とケーシング本体3との間に設けられた傾転アクチュエータで、該傾転アクチュエータ16は、ケーシング本体3の底部3Bに形成された傾転シリンダ16Aと、該傾転シリンダ16A内に挿嵌された傾転ピストン16Bとにより構成されている。そして、傾転アクチュエータ16は、傾転シリンダ16A内に油通路17を通じて圧油を給排することにより、傾転ピストン16Bによって斜板21を傾転させるものである。
【0040】
18はケーシング本体3の底部3Bに設けられた凸球面状の斜板支持部材で、該斜板支持部材18は、後述する斜板21の凹球面部25が摺動可能に嵌合することにより、該斜板21をケーシング2内で傾転可能に支持するものである。
【0041】
21はケーシング2内に傾転可能に設けられた斜板で、該斜板21は、図2ないし図7に示すように、後述の軸挿通穴22、摺動面23、治具係合段部24等を備えた楔状の断面形状を有する環状体として形成されている。そして、斜板21は斜板支持部材18によってケーシング2内に傾転可能に支持され、傾転アクチュエータ16によって図2に示す最大傾転位置と図3に示す最小傾転位置との間で傾転し、その傾転角度に応じて各ピストン10のストローク量を変化させることにより、斜板式油圧モータ1の回転数、トルク等を可変に制御するものである。
【0042】
22は斜板21の軸中心部に設けられ回転軸5が挿通される軸挿通穴で、該軸挿通穴22は、回転軸5の軸中心線O−Oを中心として斜板21を軸方向に貫通する貫通穴部22Aと、摺動面23側に位置し貫通穴部22Aよりも大きな直径Dをもって該貫通穴部22Aとほぼ同心状に形成された拡径穴部22Bとからなる段付き穴として形成され、拡径穴部22Bの奥部は貫通穴部22Aとの間に形成された環状の段差面22Cとなっている。
【0043】
ここで、軸挿通穴22の拡径穴部22Bは、リテーナボール14の先端側が挿入されるもので、斜板21が図2に示す最大傾転位置となったときには、拡径穴部22Bの内周面とリテーナボール14の外周面との間に両者が干渉しないだけの微小な隙間L1(例えば、1mm程度)を確保し、かつ、斜板21が図3に示す最小傾転位置となったときには、各シュー12の外周縁と拡径穴部22Bの外周縁との間にシュー12が摺動面23からはみ出さないだけの余裕幅L2(例えば、0.3mm〜0.5mm程度)を確保するため、拡径穴部22Bの直径Dを精密に管理する必要がある。このため、拡径穴部22Bの内周面は、後述する斜板21の製造時に機械加工が施されることにより、加工精度の高い機械加工面として形成されている。
【0044】
23は斜板21のうちシリンダブロック8に対向する面に形成された摺動面で、該摺動面23は、シリンダブロック8の回転時に、各ピストン10の端部に装着された各シュー12が環状の軌跡を描くように摺動するものである。
【0045】
ここで、摺動面23は、軸中心線O−Oに対する傾斜角度や平面度によって斜板式油圧モータ1の回転数等が定まる重要な面であるため、摺動面23は、後述する斜板21の製造時に機械加工が施されることにより、加工精度の高い機械加工面として形成されている。
【0046】
24,24は軸挿通穴22の内周面側に設けられた一対の治具係合段部で、該各治具係合段部24は、後述する素材21′を形成した段階で該素材21′に一体形成されるもので、図9及び図10に示すように後述する固定治具33の係合突起部33Bが係合するものである。
【0047】
ここで、各治具係合段部24は、摺動面23側に開口すると共に、軸挿通穴22(拡径穴部22B)の内周面よりも拡径して形成され、軸挿通穴22の軸中心線、即ち、回転軸5の軸中心線O−Oを挟んで対称となる位置に対をなして配置されている。そして、各治具係合段部24は、軸挿通穴22を構成する拡径穴部22Bの内周面から貫通穴部22Aの内周面に亘って軸方向(軸挿通穴22の長さ方向)に延び、拡径穴部22Bの段差面22Cから貫通穴部22A側に窪んでいる。
【0048】
この場合、図5及び図7に示すように、各治具係合段部24間の幅寸法Wは、貫通穴部22Aの内周面よりも拡径し、例えば拡径穴部22Bの直径D以上に設定されている(W≧D)。一方、図6及び図10等に示すように、治具係合段部24の軸方向長さのうち、拡径穴部22Bの段差面22Cからの軸方向寸法H1は、後述する固定治具33のうち治具係合段部24に係合する係合突起部33Bの軸方向寸法H2よりも大きく設定されている(H1>H2)。
【0049】
また、斜板21のうちケーシング本体3の底部3Bに対向する裏面側には半球状の凹球面部25が凹設され、該凹球面部25を斜板支持部材18に嵌合させることにより、斜板21が傾転可能に支持される構成となっている。
【0050】
本実施の形態による斜板式油圧モータ1は上述の如き構成を有するもので、以下、その作動について説明する。
【0051】
まず、弁板11の給排ポート11Aを通じてシリンダブロック8の各シリンダ9内に圧油が供給されることにより、シリンダ9内に挿嵌されたピストン10が斜板21側に伸長する。そして、ピストン10の端部に設けたシュー12が、斜板21の摺動面23を押圧しつつ該摺動面23上を環状の軌跡を描くように摺動することにより、シリンダブロック8にスプライン結合された回転軸5が回転する。
【0052】
このとき、傾転アクチュエータ16によって斜板21の傾転角度が制御され、斜板21が最大傾転位置となったときには、各ピストン10のストロークが最大となって回転軸5は高トルクで低速回転し、斜板21が最小傾転位置となったときには、各ピストン10のストロークが最小となって回転軸5は低トルクで高速回転する。
【0053】
ここで、本実施の形態による斜板式油圧モータ1は、斜板21に設けられた軸挿通穴22の内周面側に各治具係合段部24を設けることにより、斜板21の製造コストを低減することができるようになっており、以下、斜板21の製造作業について図8ないし図11を参照しつつ説明する。
【0054】
まず、図8は斜板21を構成する素材21′の形成工程を示し、この素材形成工程では、例えば上型31Aと下型31Bとからなる分割型31を用い、鋳造手段または鍛造手段を用いて機械加工が施される前段階の素材21′を形成する。この場合、素材21′は、斜板21よりも一回り大きな楔状の断面形状を有する環状体として形成され、その中央部には機械加工前の軸挿通穴22′が設けられると共に、表面側には機械加工前の摺動面23′が設けられている。また、この素材21′の段階で、軸挿通穴22′の内周面側には各治具係合段部24が一体形成されている。これにより、素材21′を形成した後に、この素材21′に治具係合段部24を形成するための後加工を行う必要がなく、治具係合段部24を備えた素材21′を容易に形成することができる。
【0055】
次に、図9ないし図11は素材21′に対する機械加工工程を示し、この機械加工工程は、例えばマシニングセンタ32等の工作機械を用いて、素材21′に設けられた軸挿通穴22の内周面と摺動面23′とに機械加工(切削加工)を施すものである。そして、この機械加工工程においては、まず、マシニングセンタ32のテーブル32Aに固定治具33を用いて素材21′を固定する。
【0056】
ここで、固定治具33は、素材21′に設けられた軸挿通穴22′よりも小径な円板部33Aと、180度の角度間隔をもって円板部33Aの外周側から径方向外向きに突出した一対の係合突起部33B,33Bとにより構成されている。また、円板部33Aの中心部には、マシニングセンタ32のテーブル32Aに固着されたスタッドボルト32Bが挿通されるボルト挿通穴33Cが穿設されると共に、該ボルト挿通穴33Cを取囲む環状凹部33Dが凹設されている。
【0057】
そして、摺動面23′を上向きとして素材21′をテーブル32A上に載置し、該テーブル32Aから突出したスタッドボルト32Bに、固定治具33のボルト挿通穴33Cを挿通する。そして、素材21′の各治具係合段部24に固定治具33の各係合突起部33Bを係合させた状態で、スタッドボルト32Bにナット34を締結する。これにより、テーブル32Aと固定治具33の各係合突起部33Bとによって素材21′を挟持し、該素材21′を固定治具33を用いてテーブル32Aに強固に固定することができる。
【0058】
この場合、治具係合段部24の軸方向長さのうち、拡径穴部22Bの段差面22Cからの軸方向寸法H1は、固定治具33の係合突起部33Bの軸方向寸法H2よりも大きく設定されているので、固定治具33が拡径穴部22B側に突出することはない。また、スタッドボルト32Bに締結されたボルト34は、固定治具33の環状凹部33D内に収容されるので、該ボルト34が固定治具33の上面側に突出することはない。これにより、拡径穴部22Bの内周面を機械加工するときに、後述するカッター32Cが固定治具33やボルト34と干渉するのを抑えることができる。
【0059】
そして、固定治具33を用いて素材21′をテーブル32Aに固定した状態で、カッター32Cによって拡径穴部22Bの内周面に切削加工(機械加工)を施すことにより、該拡径穴部22Bの内周面を加工精度の高い機械加工面として形成することができる。
【0060】
次に、図11に示すように、固定治具33を用いて素材21′をテーブル32Aに固定したまま、例えば素材21′に対するカッター32Cの角度を変化させ、該カッター32Cによって摺動面23の表面を切削加工(機械加工)することにより、摺動面23を加工精度の高い機械加工面として形成することができる。
【0061】
このようにして、拡径穴部22Bの内周面が機械加工面として形成されると共に、摺動面23が機械加工面として形成された斜板21を製造することができる。これにより、図2及び図3に示すように、斜板21の拡径穴部22Bの内周面とリテーナボール14の外周面との間の微小な隙間L1、各シュー12の外周縁と拡径穴部22Bの外周縁との間の余裕幅L2を確保し、かつ、斜板21の摺動面23の傾斜角度や平面度の精度を確保することができる。
【0062】
かくして、本実施の形態によれば、斜板21に設けられた軸挿通穴22の内周面側に、固定治具33が係合する治具係合段部24を設ける構成としている。これにより、治具係合段部24に係合させた固定治具33を用いてマシニングセンタ32のテーブル32Aに素材21′を固定し、単一のマシニングセンタ32を用いて軸挿通穴22′の内周面、摺動面23′に機械加工を施すことができるので、軸挿通穴22′の内周面に対する機械加工と摺動面23′に対する機械加工とを別工程で行う必要がなくなり、斜板21の生産性を高めることができ、製造コストを低減することができる。
【0063】
また、素材21′は単一のマシニングセンタ32(テーブル32A)に固定されるので、素材21′の軸挿通穴22′と摺動面23′とに対して機械加工を行う間、素材21′の取付け、取外し作業を不要とすることができる。これにより、テーブル32Aに対する素材21′の位置ずれを抑えることができ、拡径穴部22Bの内周面や摺動面23の加工精度を高めることができるので、斜板式油圧ポンプ1の信頼性を向上することができる。
【0064】
また、治具係合段部24の軸方向長さのうち、拡径穴部22Bの段差面22Cからの軸方向寸法H1を、固定治具33の係合突起部33Bの軸方向寸法H2よりも大きく設定したので、固定治具33が拡径穴部22B側に突出することがなく、カッター32Cが固定治具33と干渉するのを抑えることができ、該カッター32Cによって拡径穴部22Bの内周面を確実に機械加工することができる。
【0065】
また、固定治具33を構成する係合突起部33Bの軸方向寸法H2を、治具係合段部24の段差面22Cからの軸方向寸法H1を超えない範囲で可及的に大きくすることにより、固定治具33を用いた素材21′の取付強度を高めることができるので、機械加工時の加工速度を高めることにより、斜板21の生産性を一層向上することができる。
【0066】
さらに、各治具係合段部24は、軸挿通穴22の軸中心を挟んで対称となる位置に対をなして配置したので、各治具係合段部24にそれぞれ固定治具33の係合突起部33Bを係合させることにより、素材21′を安定した状態でマシニングセンタ32のテーブル32Aに固定することができる。これにより、機械加工時における素材21′の位置ずれ等を確実に抑えることができ、製造された斜板21の拡径穴部22Bの内周面や摺動面23の加工精度を一層高めることができる。
【0067】
次に、図12ないし図14は本発明の第2の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、治具係合段部を、軸挿通穴を構成する貫通穴部よりも大径で拡径穴部よりも小径に形成された環状溝により構成したことにある。なお、本実施の形態では、上述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0068】
図中、41は第1の実施の形態による斜板21に代えて本実施の形態に用いた斜板で、該斜板41は、第1の実施の形態によるものと同様に、後述の軸挿通穴42、摺動面43、環状溝44等を備えた楔状の断面形状を有する環状体として形成されている。
【0069】
42は斜板41の軸中心部に設けられ回転軸5が挿通される軸挿通穴で、該軸挿通穴42は、回転軸5の軸中心線O−Oを中心として斜板41を軸方向に貫通する貫通穴部42Aと、摺動面43側に位置し貫通穴部42Aよりも大径に形成された拡径穴部42Bとからなる段付き穴として形成され、拡径穴部42Bの奥部は貫通穴部42Aとの間に形成された環状の段差面42Cとなっている。また、拡径穴部42Bの内周面は、マシニングセンタ32等の工作機械を用いて機械加工が施されるものである。
【0070】
43は斜板41のうちシリンダブロック8に対向する面に形成された摺動面で、該摺動面43は、シリンダブロック8の回転時に、各ピストン10の端部に装着された各シュー12が環状の軌跡を描くように摺動するものである。そして、摺動面43は、マシニングセンタ32等の工作機械を用いて機械加工が施されるものである。
【0071】
44は軸挿通穴42の内周面側に設けられた治具係合段部としての環状溝で、該環状溝44は、後述する素材41′を形成した段階で該素材41′に一体形成されるもので、図14に示すように後述の固定治具46が係合するものである。
【0072】
ここで、環状溝44は、摺動面43側が開口し、貫通穴部42Aよりも大径で拡径穴部42Bよりも小径な直径をもって貫通穴部42Aの周囲に全周に亘って環状に凹設されている。そして、環状溝44の拡径穴部42Bの段差面42Cからの軸方向寸法H1は、後述する固定治具46のうち環状溝44に係合する係合突起部46Bの軸方向寸法よりも大きく設定されている。また、斜板41のうちケーシング本体3の底部3Bに対向する裏面側には、斜板支持部材18に嵌合する半球状の凹球面部45が凹設されている。
【0073】
本実施の形態による斜板式油圧モータは上述の如き斜板を有するもので、その基本的作動については第1の実施の形態によるものと格別差異はない。
【0074】
然るに、本実施の形態によれば、斜板41に設けられた軸挿通穴42の内周面側に環状溝44を設けることにより、図14に示すように、斜板41を構成する素材41′に設けられた軸挿通穴42′と摺動面43′とに機械加工を行うときに、該素材41′を固定治具46を用いてマシニングセンタ32のテーブル32Aに強固に固定することができる。
【0075】
この場合、固定治具46は、第1の実施の形態に用いた固定治具33とほぼ同様に、円板部46Aと、複数の係合突起部46Bと、ボルト挿通穴46Cと、環状凹部46Dとにより構成されるものの、各係合突起部46Bは、互いに略120度の角度間隔をもって3個設けられている。
【0076】
このため、各係合突起部46Bを素材41′の環状溝44に係合させたときに両者が係合する面積を大きく確保し、固定治具46から環状溝44に作用する面圧を大きくすることができる。これにより、固定治具46を用いて素材41′を一層安定した状態でマシニングセンタ32のテーブル32Aに固定することができ、斜板41の拡径穴部42Bの内周面や摺動面43の加工精度を一層高めることができる。
【0077】
なお、上述した実施の形態では、傾転アクチュエータ16を備えた可変容量型の斜板式油圧モータ1を例に挙げている。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば容量が一定の斜板式油圧モータにも適用することができるものである。
【0078】
また、上述した実施の形態では、斜板式液圧回転機として油圧モータを例に挙げたが、本発明はこれに限るものではなく、例えば斜板式油圧ポンプに適用してもよいものである。
【0079】
【発明の効果】
以上詳述した如く、請求項1の発明によれば、斜板を構成する素材に、軸挿通穴の内周面側に位置して治具係合段部を設ける構成としたので、治具係合段部に係合させた固定治具を用いて斜板の素材を工作機械に固定することができ、単一の工作機械を用いて軸挿通穴の内周面と摺動面とに機械加工を施すことができる。従って、軸挿通穴の内周面に対する機械加工と摺動面に対する機械加工とを別工程で行う必要がなくなり、斜板の生産性を高め、製造コストを低減することができる。また、治具係合段部を軸挿通穴の内周面側に設けたので、斜板の外径が大きくなることがなく装置全体の大型化を抑えることができる。さらに、素材は単一の工作機械に固定されるので、軸挿通穴の内周面と摺動面とに対して機械加工を行う間、素材の取付け、取外し作業を不要とすることができる。これにより、工作機械に対する素材の位置ずれを抑えることができるので、軸挿通穴の内周面や摺動面の加工精度を高めることができ、斜板式液圧回転機の信頼性を向上することができる。
【0080】
また、請求項2の発明によれば、斜板の素材は一対の分割された型を用いて形成したので、型を用いて素材を形成したときに、これと同時に治具係合段部を素材に設けることができる。従って、素材を形成した後に、この素材に治具係合段部を形成するための後加工を行う必要がなく、治具係合段部を備えた素材を容易に形成することができる。
【0081】
また、請求項3の発明によれば、治具係合段部の軸方向長さのうち、軸挿通穴を構成する拡径穴部の段差面からの軸方向寸法H1を、固定治具のうち治具係合段部に係合する部位の軸方向寸法H2よりも大きく設定している。これにより、斜板の素材を工作機械に固定するため治具係合段部に固定治具を係合させたときに、該固定治具が軸挿通穴の拡径穴部側に突出するのを抑えることができるので、工作機械の工具が固定治具と干渉するのを抑え、拡径穴部の内周面に確実に機械加工を施すことができる。
【0082】
また、請求項4の発明によれば、治具係合段部を、軸挿通穴の軸中心線を挟んで対称となる位置に対をなして設ける構成としたので、この対をなす治具係合段部にそれぞれ固定治具を係合させることにより、該固定治具を用いて斜板の素材を安定した状態で工作機械に固定することができる。これにより、機械加工時における素材の位置ずれ等を抑えることができ、軸挿通穴の内周面や摺動面の加工精度を高めることができる。
【0083】
さらに、請求項5の発明によれば、治具係合段部を、軸挿通穴を構成する貫通穴部よりも大径で拡径穴部よりも小径に形成された環状溝により構成したので、環状溝と固定治具とが係合する面積を大きく確保することができ、固定治具を用いて斜板の素材を一層安定した状態で工作機械に固定することができる。これにより、機械加工時における素材の位置ずれ等を確実に抑えることができ、軸挿通穴の内周面や摺動面の加工精度を一層高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による斜板式油圧モータを示す断面図である。
【図2】斜板、リテーナボール、シュー等を斜板が最大傾転位置となった状態で示す拡大断面図である。
【図3】斜板、リテーナボール、シュー等を斜板が最小傾転位置となった状態で示す拡大断面図である。
【図4】第1の実施の形態による斜板を単体で示す斜視図である。
【図5】斜板を摺動面側からみた平面図である。
【図6】斜板の軸挿通穴、摺動面、治具係合段部等を図5中の矢示VI−VI方向からみた断面図である。
【図7】斜板の軸挿通穴、摺動面、治具係合段部等を図5中の矢示VII−VII方向からみた断面図である。
【図8】素材形成工程における斜板の素材と分割型とを示す断面図である。
【図9】機械加工工程における斜板の素材、固定治具等を摺動面側からみた平面図である。
【図10】機械加工工程における斜板の素材、固定治具等を図9中の矢示X−X方向からみた断面図である。
【図11】機械加工工程における斜板の素材、固定治具等を図9中の矢示XI−XI方向からみた断面図である。
【図12】第2の実施の形態による斜板を単体で示す図5と同様の平面図である。
【図13】斜板、軸挿通穴、摺動面、環状溝等を図12中の矢示XIII−XIII方向からみた断面図である。
【図14】環状溝に固定治具を係合させた状態を摺動面側からみた平面図である。
【図15】従来技術による斜板を単体で示す断面図である。
【図16】従来技術による斜板の素材に旋削加工を施す状態を示す断面図である。
【図17】従来技術による斜板の素材に切削加工を施す状態を示す断面図である。
【符号の説明】
2 ケーシング
5 回転軸
8 シリンダブロック
9 シリンダ
10 ピストン
12 シュー
21,41 斜板
22,42 軸挿通穴
22A,42A 貫通穴部
22B,42B 拡径穴部
22C,42C 段差面
23,43 摺動面
24 治具係合段部
31 分割型
33,46 固定治具
33B,46B 係合突起部
44 環状溝(治具係合段部)
21′,41′ 素材

Claims (5)

  1. 中空なケーシングと、該ケーシングに回転可能に設けられた回転軸と、該回転軸と一体に回転するように前記ケーシング内に設けられ周方向に離間して軸方向に伸長する複数のシリンダが穿設されたシリンダブロックと、該シリンダブロックの各シリンダ内に往復動可能に挿嵌された複数のピストンと、該各ピストンの端部に装着されたシューと、前記シリンダブロックに対向して前記ケーシング内に設けられ、軸中心部に前記回転軸が挿通される軸挿通穴が設けられると共に前記シリンダブロックに対向する面に前記各シューが摺動する摺動面が設けられた斜板とからなり、該斜板は金属材料からなる素材に工作機械を用いて前記軸挿通穴の内周面と前記摺動面とに機械加工を施すことにより形成してなる斜板式液圧回転機において、
    前記斜板を構成する素材には、前記軸挿通穴の内周面側に位置して前記摺動面側に開口すると共に前記内周面よりも拡径して形成され、前記素材を前記工作機械に固定するための固定治具が係合する治具係合段部を設ける構成としたことを特徴とする斜板式液圧回転機。
  2. 前記素材は、一対の分割された型を用いて形成してなる請求項1に記載の斜板式液圧回転機。
  3. 前記軸挿通穴は、前記斜板を軸方向に貫通する貫通穴部と、前記摺動面側に位置して該貫通穴部よりも大径に形成された拡径穴部とにより構成し、
    前記治具係合段部の軸方向長さのうち、前記拡径穴部の段差面からの軸方向寸法H1は、前記固定治具のうち前記治具係合段部に係合する部位の軸方向寸法H2よりも大きく設定してなる請求項1または2に記載の斜板式液圧回転機。
  4. 前記治具係合段部は、前記軸挿通穴の軸中心線を挟んで対称となる位置に対をなして設ける構成としてなる請求項1,2または3に記載の斜板式液圧回転機。
  5. 前記治具係合段部は、前記軸挿通穴を構成する貫通穴部よりも大径で拡径穴部よりも小径に形成された環状溝により構成してなる請求項3に記載の斜板式液圧回転機。
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