JPH06249140A - 斜板式圧縮機 - Google Patents
斜板式圧縮機Info
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- JPH06249140A JPH06249140A JP5033167A JP3316793A JPH06249140A JP H06249140 A JPH06249140 A JP H06249140A JP 5033167 A JP5033167 A JP 5033167A JP 3316793 A JP3316793 A JP 3316793A JP H06249140 A JPH06249140 A JP H06249140A
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- Japan
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- piston
- swash plate
- receiving portion
- shoe
- shoe receiving
- Prior art date
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04B—POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
- F04B27/00—Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders
- F04B27/08—Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis
- F04B27/0873—Component parts, e.g. sealings; Manufacturing or assembly thereof
- F04B27/0878—Pistons
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 斜板式圧縮機のピストンのシュー受け部の加
工精度を増すとともに,このシュー受け部の加工が容易
な形状のピストンを有する斜板式圧縮機を提供するこ
と。 【構成】 斜板式圧縮機のピストン50は,シュー受け
部51からピストン50の外周面まで,ピストン軸Y方
向に交差する方向に切欠かれたシャンク部逃げ部52を
有する。シャンク部逃げ溝52の断面は,半円弧形状を
呈している。シュー受け部51を加工するときには,加
工工具のシャンク部逃げ部52に対応する。この結果,
加工の際の加工工具のブレもなく精度良く加工できる。
工精度を増すとともに,このシュー受け部の加工が容易
な形状のピストンを有する斜板式圧縮機を提供するこ
と。 【構成】 斜板式圧縮機のピストン50は,シュー受け
部51からピストン50の外周面まで,ピストン軸Y方
向に交差する方向に切欠かれたシャンク部逃げ部52を
有する。シャンク部逃げ溝52の断面は,半円弧形状を
呈している。シュー受け部51を加工するときには,加
工工具のシャンク部逃げ部52に対応する。この結果,
加工の際の加工工具のブレもなく精度良く加工できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,圧縮機に関し,詳しく
は,駆動軸の回転運動をピストンの往復動に変換して圧
縮作用を得る斜板式圧縮機に関するものである。
は,駆動軸の回転運動をピストンの往復動に変換して圧
縮作用を得る斜板式圧縮機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来,駆動軸の回転運動をピストンの往
復動に変換して圧縮作用を得る圧縮機が提案されている
(特公平1−35190号参照)。この種の圧縮機は,
斜板式圧縮機と呼ばれている。この斜板式圧縮機は,フ
ロントハウジング部材,リアハウジング部材,フロント
シリンダヘッド,及びリアシリンダヘッドでハウジング
部材が構成されている。このハウジング部材内には,駆
動軸が回転自在に配置されている。駆動軸の中央部に
は,この駆動軸に対して所定角度をもって傾斜した斜板
が設けられている。
復動に変換して圧縮作用を得る圧縮機が提案されている
(特公平1−35190号参照)。この種の圧縮機は,
斜板式圧縮機と呼ばれている。この斜板式圧縮機は,フ
ロントハウジング部材,リアハウジング部材,フロント
シリンダヘッド,及びリアシリンダヘッドでハウジング
部材が構成されている。このハウジング部材内には,駆
動軸が回転自在に配置されている。駆動軸の中央部に
は,この駆動軸に対して所定角度をもって傾斜した斜板
が設けられている。
【0003】ハウジング部材は,シリンダブロックを一
体に有するものであり,駆動軸の周囲に複数のシリンダ
ボアを等間隔で駆動軸に平行に複数形成している。これ
らのシリンダボアは,駆動軸側に凹部を有する両頭ピス
トンが摺動自在に挿入されている。両頭ピストンの凹部
内には,斜板の外周部が挿入されている。斜板の外周部
と両頭ピストンの凹部とには,半球面を有するシューが
介装されている。
体に有するものであり,駆動軸の周囲に複数のシリンダ
ボアを等間隔で駆動軸に平行に複数形成している。これ
らのシリンダボアは,駆動軸側に凹部を有する両頭ピス
トンが摺動自在に挿入されている。両頭ピストンの凹部
内には,斜板の外周部が挿入されている。斜板の外周部
と両頭ピストンの凹部とには,半球面を有するシューが
介装されている。
【0004】駆動軸を回転させると,それとともに斜板
も回転し,シューを介してピストンをシリンダボア内で
往復動させる。このピストンの往復動に従って,所定の
圧縮作用が得られる。
も回転し,シューを介してピストンをシリンダボア内で
往復動させる。このピストンの往復動に従って,所定の
圧縮作用が得られる。
【0005】図5は従来の斜板式圧縮機の両頭ピストン
の一部を示す部分拡大断面図で,図6は図5のシュー受
け部の加工方法を示す断面図,図7は,図5の両頭ピス
トンの加工に用いる工具を示す断面図である。
の一部を示す部分拡大断面図で,図6は図5のシュー受
け部の加工方法を示す断面図,図7は,図5の両頭ピス
トンの加工に用いる工具を示す断面図である。
【0006】図5で示すように,両頭ピストン50は,
シューを受けるためのシュー受け部51´を有してい
る。シュー受け部51´は半球面を有する形状となって
いる。シュー受け部51´を加工する際に,シュー受け
部51´の深さbは,図6及び図7に示すように,ボー
ルエンドミル(球面カッター)60の球面カッター部6
1の半径d1とシャンク部半径d2との差a(=d1−
d2)に対して,bよりもaの方が大(a>b)なる関
係を有するように加工される。
シューを受けるためのシュー受け部51´を有してい
る。シュー受け部51´は半球面を有する形状となって
いる。シュー受け部51´を加工する際に,シュー受け
部51´の深さbは,図6及び図7に示すように,ボー
ルエンドミル(球面カッター)60の球面カッター部6
1の半径d1とシャンク部半径d2との差a(=d1−
d2)に対して,bよりもaの方が大(a>b)なる関
係を有するように加工される。
【0007】ところで,図6で示すように,上記した関
係を有するようにシュー受け部51´を加工する際に
は,ピストン軸Xに直角な方向Yの面に対して,θの角
度でボールエンドミルを傾斜させて取り付けることで,
シュー受け部51´の周縁部とボールエンドミル60の
シャンク部62との干渉を避けて形成している。
係を有するようにシュー受け部51´を加工する際に
は,ピストン軸Xに直角な方向Yの面に対して,θの角
度でボールエンドミルを傾斜させて取り付けることで,
シュー受け部51´の周縁部とボールエンドミル60の
シャンク部62との干渉を避けて形成している。
【0008】このように従来の圧縮機のピストンのシュ
ー受け部の加工は,工具をピストンに対して斜めに取り
付けたり,ピストンに対して直角に工具を取り付けられ
るように工具シャンク径の小さい物を用いて加工してい
る。
ー受け部の加工は,工具をピストンに対して斜めに取り
付けたり,ピストンに対して直角に工具を取り付けられ
るように工具シャンク径の小さい物を用いて加工してい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,従来の
両斜板式圧縮機のピストンにシュー受け部を設ける際
に,加工した一つのシュー受け部に対向するもう一つの
シュー受け部を,先のシュー受け部の加工に連続して加
工するには,ボールエンドミル60あるいは両頭ピスト
ン50を再度向きを変えて装着しなければならない。即
ち,ボールエンドミル60のシャンク部がピストンに干
渉しないように,工具をピストンに対して斜めに取り付
け,反対側を加工する際には,ボールエンドミル60を
付け替える必要があった。
両斜板式圧縮機のピストンにシュー受け部を設ける際
に,加工した一つのシュー受け部に対向するもう一つの
シュー受け部を,先のシュー受け部の加工に連続して加
工するには,ボールエンドミル60あるいは両頭ピスト
ン50を再度向きを変えて装着しなければならない。即
ち,ボールエンドミル60のシャンク部がピストンに干
渉しないように,工具をピストンに対して斜めに取り付
け,反対側を加工する際には,ボールエンドミル60を
付け替える必要があった。
【0010】また,このようなボールエンドミル60の
付け替えの手間を省くためには,ボールエンドミル60
をピストンに直角に装着し,平行移動により反対側を加
工できるようにし,また,ピストンに干渉しないように
する為には,ボールエンドミル60のシャンク径d2を
小さくし,寸法aとbとの関係をbよりもaの方が大
(a>b)とすれば良いが,シャンク径d2が小さくな
る程,加工時のボールエンドミル60のブレ幅が大きく
なり,加工精度が出せなくなるという欠点を生じた。
付け替えの手間を省くためには,ボールエンドミル60
をピストンに直角に装着し,平行移動により反対側を加
工できるようにし,また,ピストンに干渉しないように
する為には,ボールエンドミル60のシャンク径d2を
小さくし,寸法aとbとの関係をbよりもaの方が大
(a>b)とすれば良いが,シャンク径d2が小さくな
る程,加工時のボールエンドミル60のブレ幅が大きく
なり,加工精度が出せなくなるという欠点を生じた。
【0011】そこで,本発明の技術的課題は,斜板式圧
縮機のピストンのシュー受け部の加工精度を増すととも
に,このシュー受け部の加工が容易な形状のピストンを
有する斜板式圧縮機を提供することにある。
縮機のピストンのシュー受け部の加工精度を増すととも
に,このシュー受け部の加工が容易な形状のピストンを
有する斜板式圧縮機を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明によれば,ハウジ
ング内に斜板,シュー及びピストンを有し,前記ピスト
ンは前記斜板の外周部を収容する収容部と,前記収容部
のピストン軸方向両端に互いに対向して形成されたシュ
ー受け部とを有し,前記シュー受け部と前記斜板の外周
部とに前記シューを介在させた斜板式圧縮機において,
前記ピストンは,前記シュー受け部から前記ピストン外
面まで,前記ピストン軸方向に交差する方向に切欠かれ
た切欠部を有することを特徴とする斜板式圧縮機が得ら
れる。
ング内に斜板,シュー及びピストンを有し,前記ピスト
ンは前記斜板の外周部を収容する収容部と,前記収容部
のピストン軸方向両端に互いに対向して形成されたシュ
ー受け部とを有し,前記シュー受け部と前記斜板の外周
部とに前記シューを介在させた斜板式圧縮機において,
前記ピストンは,前記シュー受け部から前記ピストン外
面まで,前記ピストン軸方向に交差する方向に切欠かれ
た切欠部を有することを特徴とする斜板式圧縮機が得ら
れる。
【0013】本発明によれば,前記斜板圧縮機におい
て,前記切欠部は,前記ピストン軸に直交する面と平行
な面とによって四角形状に切欠かれた段差部であること
を特徴とする斜板式圧縮機が得られる。
て,前記切欠部は,前記ピストン軸に直交する面と平行
な面とによって四角形状に切欠かれた段差部であること
を特徴とする斜板式圧縮機が得られる。
【0014】本発明によれば,前記斜板式圧縮機におい
て,前記切欠部は,前記シュー受け部から前記ピストン
外周面まで,前記ピストン軸に交差する方向にのびかつ
前記収容部に開口部を向ける溝であることを特徴とする
斜板式圧縮機が得られる。
て,前記切欠部は,前記シュー受け部から前記ピストン
外周面まで,前記ピストン軸に交差する方向にのびかつ
前記収容部に開口部を向ける溝であることを特徴とする
斜板式圧縮機が得られる。
【0015】
【作用】本発明においては,ピストンシュー受け部の形
状を加工工具のシャンク部が干渉しない形状とすること
で,加工時にピストンに対して加工工具を垂直に装着で
き,且つ平行移動により両側が加工できる。また,加工
工具のシャンク部の径を大きくできるので加工精度も向
上する。
状を加工工具のシャンク部が干渉しない形状とすること
で,加工時にピストンに対して加工工具を垂直に装着で
き,且つ平行移動により両側が加工できる。また,加工
工具のシャンク部の径を大きくできるので加工精度も向
上する。
【0016】
【実施例】以下,本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
て説明する。
【0017】図1は,本発明の第1実施例に係る斜板式
圧縮機の全体構成を示す断面図である。図1で示すよう
に,フロントハウジング部材101とリアハウジング部
材102とが,シール部材103を介在させて突き合わ
されている。フロントハウジング部材101は,フロン
トシリンダブロック4を一体に有する。フロントシリン
ダブロック4には,駆動軸20と平行なフロント側のシ
リンダ5が複数形成されている。これらのシリンダ5
は,スリーブ71を介して駆動軸20を取り囲むように
して等間隔に形成されている。
圧縮機の全体構成を示す断面図である。図1で示すよう
に,フロントハウジング部材101とリアハウジング部
材102とが,シール部材103を介在させて突き合わ
されている。フロントハウジング部材101は,フロン
トシリンダブロック4を一体に有する。フロントシリン
ダブロック4には,駆動軸20と平行なフロント側のシ
リンダ5が複数形成されている。これらのシリンダ5
は,スリーブ71を介して駆動軸20を取り囲むように
して等間隔に形成されている。
【0018】リアハウジング部材102は,リアシリン
ダブロック6を一体に有する。リアシリンダブロック6
は,駆動軸20と平行なリア側のシリンダ7が複数形成
されている。これらのシリンダ7は,フロント側のシリ
ンダ5に対向し,且つ駆動軸20を取り囲むようにし
て,スリーブ72を介して駆動軸20を取り囲むよう
に,等間隔で形成されている。フロント側のシリンダ5
とリア側のシリンダ7は合わせてシリンダボアを構成す
る。
ダブロック6を一体に有する。リアシリンダブロック6
は,駆動軸20と平行なリア側のシリンダ7が複数形成
されている。これらのシリンダ7は,フロント側のシリ
ンダ5に対向し,且つ駆動軸20を取り囲むようにし
て,スリーブ72を介して駆動軸20を取り囲むよう
に,等間隔で形成されている。フロント側のシリンダ5
とリア側のシリンダ7は合わせてシリンダボアを構成す
る。
【0019】フロントハウジング部材101の前面に
は,フロント側弁板装置10を介在させてフロントシリ
ンダヘッド11が取り付けられている。フロントハウジ
ング部材101とフロントシリンダヘッド11との対向
面間には,シール部材103が介在している。フロント
シリンダヘッド11には,吸入室12及び吐出室13が
設けられている。
は,フロント側弁板装置10を介在させてフロントシリ
ンダヘッド11が取り付けられている。フロントハウジ
ング部材101とフロントシリンダヘッド11との対向
面間には,シール部材103が介在している。フロント
シリンダヘッド11には,吸入室12及び吐出室13が
設けられている。
【0020】一方,リアハウジング部材102の後面に
は,リア側弁板装置14を介してリアシリンダヘッド1
5が設けられている。リアハウジング部材102とリア
シリンダヘッド15の突き合わせ面には,シール部材1
03が介在している。リアシリンダヘッド15には,吸
入室16及び吐出室17が設けられている。上述のフロ
ントハウジング部材101,リアハウジング部材10
2,フロントシリンダヘッド11,及びリアシリンダヘ
ッド15でハウジング部材18が構成されている。
は,リア側弁板装置14を介してリアシリンダヘッド1
5が設けられている。リアハウジング部材102とリア
シリンダヘッド15の突き合わせ面には,シール部材1
03が介在している。リアシリンダヘッド15には,吸
入室16及び吐出室17が設けられている。上述のフロ
ントハウジング部材101,リアハウジング部材10
2,フロントシリンダヘッド11,及びリアシリンダヘ
ッド15でハウジング部材18が構成されている。
【0021】駆動軸20は,フロント小径部21,大径
部22,及びリア小径部23を有する。フロント小径部
21は,フロントシリンダブロック4内に備えられたラ
ジアルニードルベアリング24によって回転自在に支持
されている。これにより,駆動軸20は,ハウジング1
8内に回転自在に支持されている。
部22,及びリア小径部23を有する。フロント小径部
21は,フロントシリンダブロック4内に備えられたラ
ジアルニードルベアリング24によって回転自在に支持
されている。これにより,駆動軸20は,ハウジング1
8内に回転自在に支持されている。
【0022】駆動軸20の大径部22の周囲には,この
駆動軸20に対して所定角度をもって傾斜した斜板1が
設けられている。この斜板1の軸周囲の中央部41の両
端面は,軸に対して直交しており,それぞれスラストニ
ードルベアリング30,83に当接している。これらの
スラストニードルベアリング30,83は,前述のよう
にスリーブ71,72を介して支持されている。
駆動軸20に対して所定角度をもって傾斜した斜板1が
設けられている。この斜板1の軸周囲の中央部41の両
端面は,軸に対して直交しており,それぞれスラストニ
ードルベアリング30,83に当接している。これらの
スラストニードルベアリング30,83は,前述のよう
にスリーブ71,72を介して支持されている。
【0023】両頭ピストン50は,シリンダボア19に
挿入されている。具体的には,両頭ピストン50は,そ
の一端部がフロント側のシリンダ5に摺動自在に挿入さ
れ,その他端部がリア側のシリンダ7に摺動自在に挿入
されている。両頭ピストン50の中央部には,球面に対
応した湾曲面を有する凹部51が形成されている。この
凹部51内には,半球面を有する二つのシュー2,3が
備えられている。これらのシュー2,3の間には,斜板
1の周縁部が摺動自在に差し挟まれている。したがっ
て,斜板1が駆動軸20とともに回転すると,両頭ピス
トン50は,斜板1の傾斜角に応じた量だけ軸方向に往
復動し,圧縮動作を行う。
挿入されている。具体的には,両頭ピストン50は,そ
の一端部がフロント側のシリンダ5に摺動自在に挿入さ
れ,その他端部がリア側のシリンダ7に摺動自在に挿入
されている。両頭ピストン50の中央部には,球面に対
応した湾曲面を有する凹部51が形成されている。この
凹部51内には,半球面を有する二つのシュー2,3が
備えられている。これらのシュー2,3の間には,斜板
1の周縁部が摺動自在に差し挟まれている。したがっ
て,斜板1が駆動軸20とともに回転すると,両頭ピス
トン50は,斜板1の傾斜角に応じた量だけ軸方向に往
復動し,圧縮動作を行う。
【0024】図2(a)は図1の斜板式圧縮機のピスト
ンのシュー受け部を示す部分拡大図で,図2(b)は図
2(a)のA−A線に沿う断面図である。図2(a)及
び(b)に示すように,ピストンの一側に開口した円筒
状の収容部56のピストン軸X方向両端に半球状のシュ
ー受け部51が形成されている。また,シュー受け部5
1からピストンの表面58に向かって半円弧の断面を有
するシャンク部逃げ溝52が形成されている。尚,記号
cはシュー受け部51半径とシャンク部逃げ溝52の半
径との差を示している。
ンのシュー受け部を示す部分拡大図で,図2(b)は図
2(a)のA−A線に沿う断面図である。図2(a)及
び(b)に示すように,ピストンの一側に開口した円筒
状の収容部56のピストン軸X方向両端に半球状のシュ
ー受け部51が形成されている。また,シュー受け部5
1からピストンの表面58に向かって半円弧の断面を有
するシャンク部逃げ溝52が形成されている。尚,記号
cはシュー受け部51半径とシャンク部逃げ溝52の半
径との差を示している。
【0025】図3(a)は本発明の第2実施例に係る斜
板式圧縮機のピストンのシュー受け部を示す部分拡大図
で,図3(b)は図3(a)のB−B線断面図である。
板式圧縮機のピストンのシュー受け部を示す部分拡大図
で,図3(b)は図3(a)のB−B線断面図である。
【0026】第2実施例に係る斜板式圧縮機は,第1実
施例に係る斜板式圧縮機とは,ピストン50のシュー受
け部51の形状が異なる他は,第1実施例と同様な構成
を有する。
施例に係る斜板式圧縮機とは,ピストン50のシュー受
け部51の形状が異なる他は,第1実施例と同様な構成
を有する。
【0027】図3(a)及び(b)に示すように,シュ
ー受け部51の両頭ピストン50のピストン軸Xから開
口側の外周面に向かってピストン軸Xに沿う方向の面5
3aとピストン軸Xに直交する方向の面53bとにした
がって四角形に切り欠かれている。換言すると,ピスト
ン軸X方向に沿う平面53aとピストン軸方向に垂直な
面53bとで段差部53が形成されている。尚,記号c
はシュー受け部51の底面と面53bとの差を示してい
る。
ー受け部51の両頭ピストン50のピストン軸Xから開
口側の外周面に向かってピストン軸Xに沿う方向の面5
3aとピストン軸Xに直交する方向の面53bとにした
がって四角形に切り欠かれている。換言すると,ピスト
ン軸X方向に沿う平面53aとピストン軸方向に垂直な
面53bとで段差部53が形成されている。尚,記号c
はシュー受け部51の底面と面53bとの差を示してい
る。
【0028】図4は図2のシュー受け部の加工方法の一
例を示す断面図である。図4に示すように,ピストンの
シュー受け部51の深さbがボールエンドミル60の球
面カッター部61の半径d1とシャンク部62の半径d
2の差aよりも大なる関係(a<b)にある場合に,両
頭ピストン50のシュー受け部51の周縁部にa<cの
関係を持つシャンク部逃げ溝52を設けることにより,
シュー受け部51の加工時にボールエンドミル60のシ
ャンク部62と,シュー受け部51周縁部との干渉を避
けることができる。これにより,図4に示すように,ピ
ストン軸Xに直角にボールエンドミル60を装着するこ
とができ,反対側のシュー受け部を加工する際にも,ピ
ストンあるいはボールエンドミル60をピストン軸X方
向に移動するだけで加工できる為,装着しなおす手間が
いらない。また,ボールエンドミル60のシャンク部の
半径d2(図7参照)を比較的大きくできるので,加工
時のボールエンドミル60のブレも少なくなり,精度良
く加工できる。
例を示す断面図である。図4に示すように,ピストンの
シュー受け部51の深さbがボールエンドミル60の球
面カッター部61の半径d1とシャンク部62の半径d
2の差aよりも大なる関係(a<b)にある場合に,両
頭ピストン50のシュー受け部51の周縁部にa<cの
関係を持つシャンク部逃げ溝52を設けることにより,
シュー受け部51の加工時にボールエンドミル60のシ
ャンク部62と,シュー受け部51周縁部との干渉を避
けることができる。これにより,図4に示すように,ピ
ストン軸Xに直角にボールエンドミル60を装着するこ
とができ,反対側のシュー受け部を加工する際にも,ピ
ストンあるいはボールエンドミル60をピストン軸X方
向に移動するだけで加工できる為,装着しなおす手間が
いらない。また,ボールエンドミル60のシャンク部の
半径d2(図7参照)を比較的大きくできるので,加工
時のボールエンドミル60のブレも少なくなり,精度良
く加工できる。
【0029】尚,図4においては,図2で示す第1実施
例における加工方法を説明したが,図3で示す第2実施
例においても同様な加工方法が適用できる。
例における加工方法を説明したが,図3で示す第2実施
例においても同様な加工方法が適用できる。
【0030】
【発明の効果】以上,説明したように,本発明によれ
ば,ピストンのシュー受け部を加工工具のシャンク部を
逃げる形状に成形することにより,加工工具をピストン
に対して直角に装着したまま,平行移動により,両側を
加工することができ,且つ加工工具のシャンク部の径が
大きい工具を用いて加工できる為,加工の際の加工工具
のブレもなく精度良く加工できるピストンを有する斜板
式圧縮機を提供することができる。
ば,ピストンのシュー受け部を加工工具のシャンク部を
逃げる形状に成形することにより,加工工具をピストン
に対して直角に装着したまま,平行移動により,両側を
加工することができ,且つ加工工具のシャンク部の径が
大きい工具を用いて加工できる為,加工の際の加工工具
のブレもなく精度良く加工できるピストンを有する斜板
式圧縮機を提供することができる。
【図1】本発明の第1実施例に係る斜板式圧縮機の全体
構成を示す断面図である。
構成を示す断面図である。
【図2】(a)は図1の斜板式圧縮機のピストンのシュ
ー受け部を示す部分拡大図である。(b)は(a)のA
−A線断面図である。
ー受け部を示す部分拡大図である。(b)は(a)のA
−A線断面図である。
【図3】(a)は本発明の第2実施例に係る斜板式圧縮
機のピストンのシュー受け部を示す部分拡大図である。
(b)は(a)のB−B線断面図である。
機のピストンのシュー受け部を示す部分拡大図である。
(b)は(a)のB−B線断面図である。
【図4】図2のシュー受け部の加工方法の一例を示す断
面図である。
面図である。
【図5】従来の斜板式圧縮機のピストンのシュー受け部
を示す部分拡大断面図である。
を示す部分拡大断面図である。
【図6】図5のシュー受け部の加工方法を示す断面図で
ある。
ある。
【図7】図5のシュー受け部の加工に用いる工具を示す
断面図である。
断面図である。
50 両頭ピストン 51 シュー受け部 52 シャンク部逃げ溝 53 シャンク部逃げ段差部 56 凹部 60 ボールエンドミル 61 球面カッター 62 シャンク部
Claims (3)
- 【請求項1】 ハウジング内に斜板,シュー及びピスト
ンを有し,前記ピストンは前記斜板の外周部を収容する
収容部と,前記収容部のピストン軸方向両端に互いに対
向して形成されたシュー受け部とを有し,前記シュー受
け部と前記斜板の外周部とに前記シューを介在させた斜
板式圧縮機において,前記ピストンは,前記シュー受け
部から前記ピストン外面まで,前記ピストン軸方向に交
差する方向に切欠かれた切欠部を有することを特徴とす
る斜板式圧縮機。 - 【請求項2】 請求項1記載の斜板式圧縮機において,
前記切欠部は,前記ピストン軸に直交する面と平行な面
とによって四角形状に切欠かれた段差部であることを特
徴とする斜板式圧縮機。 - 【請求項3】 請求項1記載の斜板式圧縮機において,
前記切欠部は,前記シュー受け部から前記ピストン外周
面まで,前記ピストン軸に交差する方向にのびかつ前記
収容部に開口部を向ける溝であることを特徴とする斜板
式圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5033167A JPH06249140A (ja) | 1993-02-23 | 1993-02-23 | 斜板式圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5033167A JPH06249140A (ja) | 1993-02-23 | 1993-02-23 | 斜板式圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06249140A true JPH06249140A (ja) | 1994-09-06 |
Family
ID=12378987
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5033167A Withdrawn JPH06249140A (ja) | 1993-02-23 | 1993-02-23 | 斜板式圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06249140A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0857530A1 (en) | 1997-02-10 | 1998-08-12 | Kabushiki Kaisha Toyoda Jidoshokki Seisakusho | Method for machining compressor piston |
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US6506005B2 (en) | 2000-03-17 | 2003-01-14 | Kabushiki Kaisha Toyoda Jidoshokki Seisakusho | Method of machining seats of compressor piston |
-
1993
- 1993-02-23 JP JP5033167A patent/JPH06249140A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20000509 |