JP3938135B2 - 送受信器及び送受信システム - Google Patents

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Description

本発明は通信に用いる送受信器に関し、特に、伝送路の状態を測定する手段を有し、その伝送路の状態に応じて送受信の伝送速度、出力パワーを選択、変更可能に構成した送受信器及び送受信システムに関する。
一般に、通信に用いる送受信器は、伝送媒体を介して2台の送受信器を対向させた構成でデータの送受を行う。図17に、光ファイバーを伝送媒体として、光信号を送受信する光送受信器の例を示す。光送受信器101と光送受信器102とは、光ファイバー103、及び光ファイバー104によって互いに接続されている。また、光送受信器101と光送受信器102から入出力される電気信号は、他の電気通信装置(図示せず)、あるいは電気情報処理装置(図示せず)に接続される。ここで、各光送受信器は、電気信号を光信号に変換して光ファイバーを介して相手側光送受信器に向けて送信し、また、相手側光送受信器からの光信号を電気信号に変換して他の電気通信装置、あるいは電気情報処理装置に伝える機能を有する。
このとき、通信データをやり取りする速度、すなわち伝送速度や、その他通信データの形式などについては、送受信器間の相互接続を容易にすることを目的として、さまざまな規格が定められている。そのような規格の例としては、たとえば、国際的な標準化組織であるIEEE SA(Institute of Electrical and Electronics Engineers Standard Association)の802.3ae特別委員会が定めた「10GBASE−LR」という規格がある(非特許文献1参照)。この規格では光ファイバー上の伝送速度は10.3125Gbpsであること、その他、光の波長、データの形式、伝送距離などに関する規定が定められている。
光通信を確実に行う試みとして、発信側から伝送路に信号を送り、戻ってきた信号を観測して光ファイバの状態を知り、この情報を送信時のレーザ光の強度にフィードバックさせるものがある(特許文献1)。
特開2000−68938号公報 「IEEE Std 802.3ae −2002」
従来の送受信器の第一の問題点は、伝送経路の状態などに応じて伝送速度を自動設定する機能を持たない点である。従来は別途測定器を用いて光ファイバーの損失などの経路の状態を計測し、それに応じて手動で伝送速度を設定するか、あるいは、伝送速度が固定されており設定変更できない場合は、送受信器そのものを別の機種に変更する必要があった。
以下に、上述した10GBASE−LR規格の光送受信器を一例として、もし伝送速度が固定であるとすると、どのような問題が生じるかについて述べる。一般にデジタル信号による通信では、伝送速度が低いほど、より小さいパワーでも送受信が可能であり、したがって、光ファイバーなどの伝送媒体に、より大きな損失がある場合でも送受信が可能である。ところが、10GBASE−LR規格の光送受信器では伝送速度が10.3125Gbpsに固定されており、伝送損失がある値以上に大きくなると、そこで通信不能となってしまう。すなわち、もし、伝送速度を下げることができれば通信することができる場合でも、伝送速度が固定であるがゆえに、そのような対応ができないという問題が生じる。
従来の送受信器の第二の問題点は、伝送経路の状態などに応じて出力パワーを自動設定する機能を持たない点である。前述の伝送速度の場合と同様に、従来は別途測定器を用いて光ファイバーの損失などの経路の状態を計測し、それに応じて手動で出力パワーを設定するか、あるいは、出力パワーが固定されており設定変更できない場合は、送受信器そのもの、あるいはそのインターフェース部分を別の機種に変更する必要があった。
従来の送受信器の第三の問題点は、光ファイバーの損失など、伝送媒体の状態を測定する手段を持たないことである。そのため、前述のように、送受信器を接続するに先立ち、あらかじめ別途測定器を用いて光ファイバーの損失など、経路の状態を計測する必要があった。そのため、装置の新規導入に時間がかかり、また、系の構成を変更する場合にも手間がかかるなどの問題があった。
本発明は、上記の問題を解消するために、光ファイバーなどの伝送媒体の状態を自動的に測定する手段と、それによって測定された伝送媒体の状態に応じて、伝送速度、あるいは出力パワー、あるいはその両方を自動的に設定し、あるいは設定後にも変更することのできる手段を備えた送受信器を提供することを目的とする。
上記課題を解決する為に、本発明の送受信器は、伝送媒体を介して相互に接続して通信データを送受する送受信器であって、上記伝送媒体の伝送損失又は利得を測定する測定手段と、上記測定手段により測定した結果に基づき、伝送速度又は伝送速度と出力パワーの両方を変更する手段と、自らの出力パワー情報を送出する手段と、上記出力パワーの情報を受信した時の受信強度を測定する手段と、上記出力パワーの情報を読み取る手段と、上記受信強度と上記出力パワーの情報とから伝送損失又は利得を測定する手段とを有し、上記出力パワーの情報を送出するときの伝送速度をB0、同出力パワーをP0、前記通信データの送受において選択しうる最も低い伝送速度をB1、最も高い出力パワーをP1としたとき、
P0 ≧ P1 ×(B0/B1)
の関係が成り立つことを特徴とする。
また本発明の送受信器は、伝送媒体の伝送損失又は利得を測定する測定手段と、上記測定手段により測定した結果に基づき、伝送速度又は伝送速度と出力パワーの両方を変更する手段と、自らの出力パワー情報を送出する手段と、上記出力パワーの情報を受信した時の受信強度を測定する手段と、上記出力パワーの情報を読み取る手段と、上記受信強度と上記出力パワーの情報とから伝送損失又は利得を測定する手段とを有し、上記出力パワーの情報を送出するときの伝送速度が、上記通信データの送受のために選択しうる最も低い伝送速度と等しいか、より低いことを特徴とする。
更に本発明の送受信機は、信号を伝送媒体中に送出する送信部と、上記送信部及び前記伝送媒体からの出力パワーを制御する出力パワー制御部と、上記伝送媒体からの信号を受信する受信部と、入力された信号の強度を測定する入力パワー測定部と、上記通信データの伝送速度を変更する手段を備えた通信データ処理部と、経路損失又は利得の導出を行い、導出された上記経路損失又は利得に応じて上記送信部からの前記通信データの伝送速度、又は上記通信データの伝送速度と出力パワーの両方を変更する情報処理部とを有し、上記通信データ処理部は複数のデータ入出力ポートを有し、上記複数のデータ入出力ポートのデータを多重化し、通信データとして送出する手段と、受信された通信データを分離し上記複数のデータ入出力ポートに出力する手段と、上記複数のデータ入出力ポートのデータを多重化する際の多重数を増減する手段とを更に有することを特徴とする。
また本発明の送受信器は、信号を伝送媒体中に送出する送信部と、上記送信部及び上記伝送媒体からの出力パワーを制御する出力パワー制御部と、上記伝送媒体からの信号を受信する受信部と、入力された信号の強度を測定する入力パワー測定部と、通信データの伝送速度を変更する手段を備えた通信データ処理部と、経路損失又は利得の導出を行い、導出された上記経路損失又は利得に応じて上記送信部からの上記通信データの伝送速度、又は上記通信データの伝送速度と出力パワーの両方を変更する情報処理部とを有し、上記通信データ処理部が、通信データとしてやり取りされるフレームデータの符号誤りを検出する手段と、上記フレームデータの符号誤りの有無及び大小に応じて上記複数のデータ入出力ポートのデータを多重化する際の多重数を増減する手段とを更に有することを特徴とする。
本発明の送受信システムは、伝送媒体と該伝送媒体の両端に複数の送受信器を有するシステムであって、上記送受信器は、信号及び出力パワーの情報を上記伝送媒体中に送出する送信部と、上記送信部からの出力パワーを制御する出力パワー制御部と、上記伝送媒体からの信号及び出力パワーの情報を受信する受信部と、入力された信号の強度を測定する入力パワー測定部と、通信データの伝送速度を変更する通信データ処理部と、上記出力パワーの情報及び上記信号の強度から経路損失の導出を行い、該経路損失に応じて上記送信部からの通信データの伝送速度、又は通信データの伝送速度と出力パワーの両方の変更を指示する情報処理部とを有し、上記出力パワーの情報を送出する時の伝送速度をB0、伝送出力パワーをP0、通信データの送受において選択しうる最も低い伝送速度をB1、最も高い出力パワーをP1としたとき、P0≧P1×(B0/B1)の関係が成り立つことを特徴とする。
また上記送受信システム、上記出力パワーの情報を出力する時の伝送速度が通信データの送受のために選択しうる最も低い伝送速度と等しいか、より低いことを特徴とする。
また上記送受信システム、上記伝送媒体の伝送損失を測定した後、該伝送損失の情報を送信先の送受信器に通知することを特徴とする。
本発明による送受信器は、上記の目的を達成するために、信号を伝送媒体中に送出する送信部、その送信部からの出力パワーを制御する出力パワー制御部、伝送媒体からの信号を受信する受信部、入力された信号のパワーを測定する入力パワー測定部、通信データの伝送速度を変更する手段を備えた通信データ処理部、前記経路損失あるいは利得の導出を行い、また、導出された前記経路損失あるいは利得に応じて前記送信部からの出力パワー、あるいは前記通信データの伝送速度、あるいはそれら両方を選択する手段を備えた情報処理部から構成される。
また、本発明の送受信器が、伝送媒体の伝送損失あるいは利得を測定する方法は、伝送媒体の両端に、それぞれ第一、第二の送受信器を備えた構成において、その第一の送受信器が、自らの出力パワーの情報を第二の送受信器に送出する手順と、第二の送受信器が、その出力パワーの情報を受信したときの受信強度を測定する手順と、第二の送受信器が、その出力パワーの情報を読み取る手順と、第二の送受信器が、前述の受信強度と読み取った出力パワーの情報との比較から前記伝送損失あるいは利得を見積もる手順とを含むことを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、光ファイバーなどの伝送媒体の状態を自動的に測定する手段と、それによって測定された伝送媒体の状態に応じて、伝送速度、あるいは出力パワー、あるいはその両方を自動的に設定し、あるいは設定後にも変更することのできる手段を備えた送受信器が提供される。この送受信器を用いれば、伝送可能範囲、すなわち、装置適用範囲が従来と比較して格段に広がるという効果が得られる。
光ファイバーなどの伝送媒体の状態を自動的に測定し、それによって測定された伝送媒体の状態に応じて、伝送速度又は出力パワー、あるいはその両方を自動的に設定し、あるいは設定後にも変更することのできる送受信器を実現した。
[構成の説明]
以下、本発明の第一の実施例の構成について、図面を参照して説明する。
図1は本発明の第一の実施例による光送受信器を用いて光通信を行う場合の構成を示す図である。光送受信器1と光送受信器2とは、光ファイバー3、及び光ファイバー4によって互いに接続されている。また、光送受信器1と光送受信器2から入出力される電気信号は、他の電気通信装置(図示せず)、あるいは電気情報処理装置(図示せず)に接続される。
図2は、本発明の第一の実施例による光送受信器の内部の構成を示す図である。ここで、図1における光送受信器1と光送受信器2とは同一の構成を有するものであり、図2においては、その一方のみを示している。図2に示すように、この光送受信器は、電気信号を光信号に変換して出力する光送信部8、光送信部8からの光出力パワーを制御する光出力パワー制御部7、入力された光信号を電気信号に変換する光受信部10、入力された光信号の強度を測定する光入力パワー測定部11、光受信部10から出力された電気信号の波形を整え、デジタル信号処理が可能な波形とする波形再生部13、送受される通信データの処理を行う通信データ処理部15、後述する[動作の説明]の項で説明する各種の情報処理を行う情報処理部5、情報処理部5から送出されるデジタル信号である光出力パワー指定信号18をアナログ信号に変換し、光出力パワー制御部7に伝えるD/A変換部6、光入力パワー測定部11からのアナログ信号である光入力パワー信号22をデジタル信号に変換し、情報処理部5に伝えるA/D変換部12、情報処理部5からの信号か、通信データ処理部15からの信号かのいずれかを選択し、光送信部8へ接続する送信切換部9、波形再生部13からの信号を、情報処理部5か、通信データ処理部15かのいずれかを選択し接続する受信切換部14から構成される。
通信データ処理部15は、情報処理部5からの伝送速度指定信号24により伝送速度を選択、変更できる。この第一の実施例においては、伝送速度は622Mbps、2.5Gbps、10Gbpsの三通りから選択、変更できる。
図3は光送信部8、及び光出力パワー制御部7の内部の構成を示す図である。光送信部8は、連続発光する光、すなわちCW(continuous wave)光を発光するレーザダイオード27と、入力される電気信号に応じて、そのCW光をON、OFFし、光信号を生成する光変調器28と、その光変調器28に電気信号を入力して駆動する光変調器ドライバー29から構成される。前述の送信切換部9からの信号は、この光変調器ドライバー29に接続される。また、光出力パワー制御部7は直流電流源30から構成され、その出力はレーザダイオード27に接続されている。そしてこの直流電流源30はD/A変換部6に接続されており、アナログ信号に変換された光出力パワー指定信号19を受け取り、その信号によってレーザダイオード27に出力する直流電流の大きさを制御し、結果としてレーザダイオード27の光出力パワーを制御する。このレーザダイオード27の光出力パワー(平均パワー)は、−6dBm、−3dBm、0dBm、+3dBmの四通りに設定できる。
図4は光受信部10、及び光入力パワー測定部11の内部の構成を示す図である。光受信部10は入力された光信号を電気信号に変換するpinフォトダイオード31と、pinフォトダイオード31のn電極を交流等価回路的にアース電位に落とすためのコンデンサー33と、pinフォトダイオード31からの電気信号を増幅する前置増幅器32から構成される。このpinフォトダイオード31の最大許容光入力パワーは、この第一の実施例においては+1dBm(平均パワー)である。すなわち、平均光入力パワーが+1dBmを超えると過大入力によりこのpinフォトダイオード31は故障してしまう。また、光入力パワー測定部11は直流電流計34から構成される。この直流電流計34は光受信部10のpinフォトダイオード31に接続され、pinフォトダイオード31に流れる光電流の直流成分、すなわち平均光電流を計測する。そしてその計測値をアナログ信号としてA/D変換部12へ送る。
図5は通信データ処理部15の内部の構成を示す図である。通信データ処理部15は、フレームの形で入力される通信データを一時的にバッファメモリーに蓄えるバッファ部35、入力されたフレームの符号誤りを検査するフレーム処理部36、フレームデータを光送受信に適した符号に変換し、また、逆に受信したデータ符号を、元のフレームデータに復号する符号化復号化部37、信号処理速度の基準となるクロック信号を生成するクロック生成部38、クロック生成部からのクロック信号を、指定された分周率で分周し、各部へ分配する分周部39から構成される。この分周されたクロック信号により通信データの伝送速度が決まる。
[動作の説明]
次に、本発明の第一の実施例の動作について、図面を参照して説明する。ここで、図1における光送受信器1と光送受信器2とは同様の動作をするものであり、本節の説明は、その一方の動作を中心にして記述している。
図6、図7は本発明の第一の実施例による光送受信器の動作手順を示すフローチャートである。まず、動作全体の概略を説明する。図6は電源投入から通信データ送受開始までの動作手順を示すフローチャートである。ステップS1において、光送受信器の電源が投入されると、次のステップS2からS10の手順により、通信データ送受のための最適な光出力強度、伝送速度を決定し、通信データの送受を開始するか、あるいは、通信不能と判断すれば警報を発報する。また、ここまでの動作において光送受信器間で送受される符号は、すべて図2の情報処理部5で作成される特殊な符号であり、それぞれの符号には、その符号がどの種類の符号であるかを示すビット列が付加されている。このことにより、各光送受信器は、これらの特殊な符号と、通常の通信データとを区別することが出来る。
また、上記により最適な光出力強度、伝送速度を決定した後の通信データの送受においては、図2、図5の通信データ処理部15がその中心的役割を果たす。図7は、通信データの送受開始以降の手順を示すフローチャートであり、何らかの原因で符号誤り率が上昇した場合に、通信データ処理部15がそれを検知し、伝送速度を低下させることにより通信を維持するための動作手順を示している。
次に、図6のステップS1からS11まで、及び図7のステップS12からS20までの個々の動作について具体的に説明する。
まず、光送受信器の電源が投入されると情報処理部5(図2)は電源が投入されたことを検知する(ステップS1)。
次に、ステップS2においては、光出力パワー(平均パワー)が初期値P0 = 0dBmに設定される。これは具体的には、図2において、情報処理部5が、平均光出力パワーを0dBmに指定する信号をD/A変換部6経由で光出力パワー制御部7へと送ることに相当する。
ここで、ステップS2において光出力パワーの初期値P0をP0 = 0dBmに設定することにより得られる効果を説明する。本発明による光送受信器は、図1で示したように、2台の光送受信器を光ファイバーを介して接続した構成で使用するが、光送受信器の電源を投入した時点においては、光送受信器間の光ファイバーの損失がどのくらいか、という情報を2台の光送受信器はまだ得ていない。したがって、その状態で、もし光出力パワーを例えば+6dBmに設定してしまうと、2台の光送受信期間の距離が短く光ファイバーの損失が小さい場合には、光受信部10に入力される光パワーが、最大許容光入力パワーである+1dBmを超えてしまい、過大入力によりpinフォトダイオード31が故障してしまうことになる。一方、本実施例のように光出力パワーを0dBmに設定すれば、仮に光ファイバーの損失がゼロであっても光受信部10に入力される光パワーは最大許容光入力パワーを超えることは無く、pinフォトダイオード31の故障を防ぐことができるという効果がある。
なお、ここでは光出力パワーの初期値P0が0dBm、フォトダイオードの最大許容光入力パワーが+1dBmである場合について述べたが、当然ながら、この特定の値に限って前述の効果が得られるわけではなく、一般に、光出力パワーの初期値が、それを受信する側のフォトダイオードの最大許容入力パワーを超えない場合に、以上述べた効果と同様の効果が得られる。
次に、ステップS3の動作を説明する。ステップS3においては、後に説明する光出力パワー符号を相手側送受信器にむけて平均光出力パワー 0dBm、伝送速度B0 = 156Mbpsにて出力する。これは具体的には、図2において、光送信部8が、光出力パワー制御部7から平均光出力パワーが0dBmとなるようパワー制御を受けながら、情報処理部5で生成された光出力パワー符号16を光信号として出力することに相当する。なお、このとき送信切換部9は、情報処理部5からの切換命令17により、光送信部8へ接続する信号として情報処理部5からの信号を選択する状態となっている。
またここで、光出力パワー符号とは、平均光出力パワーが現在どの値に設定されているかを相手側の光送受信器に伝える符号で、図8に示すように4ビット、4種類の符号をそれぞれ4通りの平均光出力パワーに対応させた符号である。そして、各符号とも4ビットのうち2ビットが「1」、残り2ビットが「0」となっており、全ビット中で「1」が現れる割合、すなわちマーク率は0.5となっている。
図9に符号Bと符号Cの波形の例を示す。これらの符号は図に示すように、NRZ(Non-Return-to-Zero)符号、すなわち「1」に対応するビットの中では最初から最後まで瞬間光出力パワーが高い状態を保った符号となっている。そして、例えば符号Bでは平均光出力パワー、すなわち、瞬間光出力パワーを時間的に平均したパワーが −3dBm、符号Cでは0dBmとなっている。本発明第一の実施例では光出力パワー符号を送出する平均光出力パワーは0dBmと設定されているので、光出力パワー符号としては符号Cを用いる。
なお、図示していないが、光出力パワー符号には、平均光出力パワーに対応させた4ビットの符号に加えて、実際には符号の先頭を表すビット列、この符号が光出力パワー符号であることを表すビット列、符号誤りを検査するためのビット列が付加されている。そして、その付加されたビット列も含めて全てNRZ符号であり、また、符号全体としてマーク率が0.5となるよう考慮されている。
ここで、ステップS3において、光送信パワー符号を送信する時の光出力パワーP0が 0dBmであり、かつ、伝送速度B0が 156Mbpsであることの効果について説明する。一般に、デジタル光信号を受信する場合、符号誤り率をある基準以下とするために最低限必要な光入力パワー、すなわち最小受信感度は、伝送速度が低いほど小さく、両者は概ね比例関係にあることが知られている。また、別の言い方をすれば、受信パワーが一定ならば、伝送速度が小さいほど符号誤り率が小さい。図10に、符号誤り率10のマイナス12乗を基準とした最小受信感度と伝送速度との関係を示す。今、B0=156Mbpsであるから、最小受信感度は−33dBmである。そしてP0=0dBmであるから、もしこの伝送速度B0と光出力パワーP0において基準以下の符号誤り率で符号を受信することができないならば、それは、光ファイバーの損失が33dB以上あることを意味する。
ここで、光ファイバーの損失が33dB以上である場合に、通信データの送受が可能かどうかを考える。光ファイバーの損失が大きい場合に通信データを送受するには、なるべく高い光出力パワーで、また、前述のように、なるべく低い伝送速度で通信を行う必要がある。今、通信データの送受において選択しうる最低の伝送速度は、[構成の説明]の項で述べたように622Mbpsであり、その時の最小受信感度は、図9から−27dBmである。また、通信データの送受において選択しうる最も高い光出力パワーは+3dBmである。したがって、通信データを基準以下の符号誤り率で受信するためには、光ファイバーの損失は3−(−27)=30dB以下である必要がある。ここで、前述のように、今、光ファイバーの損失は33dB以上あるので、通信データを基準以下の符号誤り率で送受できないと判断することが出来る。
すなわち、ステップS3において得られる効果は、光出力パワー符号が読み取れない場合には、その時点ですぐに通信データの送受も不能であると判断することができ、例えば、相手側光送受信器に対して符号を送信する光出力パワーを上昇するよう要求するなどの手順は不要となり、手順全体の簡略化が可能となるという効果である。
ここでさらに、前述のステップS3において得られた効果について、その効果が得られる条件について説明する。前述のステップS3において得られた効果は、前述した特定の伝送速度、出力パワーにおいてのみ得られるものではない。より一般には、選択しうる最も低い伝送速度と、最も高い出力パワーによって通信データを送受した際の符号誤り率をE1、光出力パワー符号を送受した際の符号誤り率をE0としたとき、
E1 ≧ E0 (1)
という条件が満たされたときに同様の効果が得られる。
以下にその理由を説明する。今、基準となる符号誤り率をESとすると、光出力パワー符号を基準以下の符号誤り率で受信できないということを式で表せば
E0 > ES (2)
となる。ここで、前述の(1)式が成り立つならば、(1)式と(2)式より
E1 > ES (3)
が成り立つ。これは、通信データの送受において、選択しうる最も低い伝送速度と、最も高い出力パワーによっても、基準以下の符号誤り率で送受できないことを意味する。すなわち、(1)式の条件が満たされれば、「光出力パワー符号を基準以下の符号誤り率で受信できなければ、通信データの送受において、選択しうる最も低い伝送速度と、最も高い出力パワーによっても、基準以下の符号誤り率で送受できない」ことがいえたことになり、ステップS3で得られた効果と同様の効果が得られるということが出来る。
またさらに、前述のステップS3の効果が得られる条件について、別の表現による条件を説明する。光出力パワー符号を送出するときの伝送速度をB0、出力パワーをP0、通信データの送受において選択しうる最も低い伝送速度をB1、最も高い出力パワーをP1としたとき、
P0 ≧ P1 × (B0/B1) (4)
の関係が成り立つとき、前述のステップS3において得られた効果と同様の効果が得られる。なお、ここでは、P0、およびP1の単位は[dBm]ではなく、[mW]、あるいは[W]とする。
以下に、その理由を説明する。前述したように、最小受信感度と伝送速度とは概ね比例関係にある。したがって、伝送速度B0、B1における最小受信感度を、それぞれS0、S1とすれば、
S0 = S1 × (B0/B1) (5)
が成り立つ。ここで、光ファイバーで伝送後、伝送損失により光パワーが1/a倍になるとして、「光出力パワー符号を基準以下の符号誤り率で受信できない」という状況を式で表せば
P0/a < S0 (6)
となる。したがって、(5)式と(6)式より
P0/a < S1 × (B0/B1) (7)
が得られる。ここで、(4)式の条件が成り立つならば、(4)式と(7)式より
(P1/a) × (B0/B1) < S1 × (B0/B1) (8)
が成り立ち、したがって
P1/a < S1 (9)
が成り立つ。この式は、通信データの受信パワー(= P1/a)が、最小受信感度S1未満であり、基準以下の符号誤り率で受信できないことを表している。すなわち、以上より、(4)式が成り立てば、「光出力パワー符号を基準以下の符号誤り率で受信できなければ、通信データの送受において、選択しうる最も低い伝送速度と、最も高い出力パワーによっても、基準以下の符号誤り率で送受できない」ことがいえたことになり、ステップS3で得られた効果と同様の効果が得られるということができる。
次に、ステップS3において、光出力パワー符号を送出するときの伝送速度B0(=156Mbps)が、通信データの送受において選択しうる最も低い伝送速度をB1(=622Mbps)以下となっていること、すなわち
B0 ≦ B1 (10)
が成り立っていることの効果について説明する。まず、もし(10)式が成り立たないとすると、どのような不都合が生じるかについて説明する。
(10)式が成り立たない場合、すなわち
B0 > B1 (11)
ならば、
B0/B1 > 1 (12)
であるから、このとき(4)式を満たすようなP0、P1を選ぶとすると、それは必ず
P0 > P1 (13)
という関係を満たす必要がある。ここで、ステップS2の動作により得られる効果の説明の項で述べたように、光出力パワー符号を送出するパワーP0は、フォトダイオードの焼損を防止するために、フォトダイオードの最大許容光入力パワーPa以下である必要がある。すなわち、
Pa ≧ P0 (14)
である必要がある。したがって(13)式と(14)式より、
Pa > P1 (15)
である必要があることが分かる。ここで、通信データの送受において選択しうる最も高い光出力パワーP1は、より大きな経路損失に対しても通信が可能となるようになるべく大きな値であることが望ましいが、(15)式では、フォトダイオードの最大許容光入力パワーPa未満の値に制限されてしまうことになる。すなわち(10)式が成り立たない場合には、このように、十分大きなP1が選べないという不都合が生じる。
一方、(10)式が成り立つ場合には、
B0/B1 ≦ 1 (16)
が成り立ち、したがって、(4)式を満たすようなP0、P1を選ぶときに、
P0 ≦ P1 (17)
であるような、P0、P1を選ぶことが出来る。そして、(4)式より、B0/B1の値が小さければ小さいほど、より大きなP1を選べることが分かる。
以上まとめると、光出力パワー符号を送出するときの伝送速度B0が通信データの送受において選択しうる最も低い伝送速度をB1以下であること、すなわち(10)式が成り立つことにより得られる効果は、通信データの送受において選択しうる最も高い光出力パワーP1として、より大きな経路損失に対しても通信が可能となるような、十分大きな値を選ぶことが出来るという効果である。
次に、ステップS4、及びS5の動作を説明する。ステップS4においては、相手側の光送受信器がステップS3において送出した光出力パワー符号を、ある基準以下の符号誤り率で読み取り可能かどうかを判断する。そのための手順は、まず、光出力パワー符号の先頭を表すビット列(ステップS3の動作を説明する項で前述)を用いて、符号読み取りのための同期を取る。次に、光出力パワー符号に付加された符号誤りを検査するためのビット列(同じくステップS3の動作を説明する項で前述)を用いて、光出力パワー符号が、ある基準回数だけ連続して符号誤り無く読み取れたかどうかを検査する。以上の手順によりステップS4の判断を行う。
もし光出力パワー符号が基準以下の符号誤り率で読み取り不可能であれば、それは、ステップS3の効果を説明する項で述べた理由により、通信データの送受も不可能であることも意味するので、通信不能であることを知らせるアラームを発報する(ステップS5)。
また、読み取り可能であれば、次のステップS6に進む。
なお、図6では省略しているが、何らかの理由により、前述の符号読み取りのための同期が取れない場合、あるいは、光出力パワー符号の入力が確認されない場合、あるいは、光入力自体が確認されない場合、その他、正常な動作が不可能な場合にも、やはりアラームを発報する。
次に、ステップS6の動作、および得られる効果について、図11を用いて説明する。前述のように、ステップS3において、光送受信器は光出力パワーが0dBmであることを示す符号Cを、平均光出力パワー0dBmで相手側光送受信器に向けて送出する(図11(a))。送出された符号Cは、光ファイバーでの伝送損失により、相手側光送受信器に到達したときには、そのパワーが減衰し、この実施例では、図11(b)のように、平均光パワーが−5dBmとなっている。符号Cが相手側光送受信器の光受信部10に入射されると、図4に示したようにフォトダイオード31で光電変換され、その光電流の直流成分、すなわち、平均光電流値が光入力パワー測定部11の直流電流計34で計測される。ここで、ステップS3の動作の項で説明したように、光出力パワー符号は、そのマーク率が0.5で一定となるように考慮されているので、平均光電流値を安定して測定することが出来るという効果がある。
次に、図2に示したように、光入力パワー測定部からアナログ信号として出力された光入力パワー信号22は、A/D変換部12においてデジタル信号に変換された後、情報処理部5に入力される。情報処理部5は、この光入力パワー信号23の情報から、符号Cを受信したときの平均光パワーは−5dBmであるとの情報を得る。一方、光電流の交流成分、すなわち符号Cの「0110」という情報を含む電気信号は、フォトダイオード31から出力された後、図4の前置増幅器32でその振幅を増強され、図2の波形再生部13で波形を整形された後、受信切換部14を経て情報処理部5へ入力される。そして情報処理部5は符号Cの「0110」という情報から、送信時の平均光出力パワーは0dBmであったという情報を得る。ここで情報処理部5は、受信時と送信時の両方の平均光パワーの情報を得たことになり、両者の差から光ファイバーでの経路損失を導出することができるという効果が得られる。具体的に、この実施例の場合には、
0dBm − (−5dBm) = 5dB
から、経路損失は5dBであると導出する。
次に、ステップS7の動作について説明する。ステップS7では、各光送受信器がステップS6の動作において導出した経路損失の情報を符号化して、互いに相手の光送受信器に向けて送出する。なおこのとき、経路損失の情報を含む符号には、それが経路損失情報であることを示すビット列が付加されており、相手側光送受信器は、この経路損失符号と、前述のステップS3において送受する光出力パワー符号とを区別することができる。
次に、ステップS7の動作により得られる効果について説明する。図1の光送受信器1がステップS6で導出する経路損失は、光ファイバー4の経路損失である。ところが光送受信器1が通信データを送信するときに用いる光ファイバーは光ファイバー3であり、必要とする経路損失の情報も光ファイバー3の情報である。同様のことが光送受信器2についてもいえる。ここで、ステップS7により、各光送受信器が、自分の導出した経路損失情報を相手の光送受信器に送れば、通信データを送信するときに必要な情報を互いに得ることができるという効果がある。
次に、ステップS8およびステップS9の動作について説明する。ステップS8では、経路損失が基準以下であるかどうかを判定する。ステップS3の効果を説明する部分で前述したように、光ファイバーの経路損失は30dB以下であれば通信データを基準以下の符号誤り率で受信することができるが、ここでは5dBのマージンをとって、経路損失25dBを基準とし、経路損失がこれ以下であれば以下に説明するステップS10へ進み、これを超えれば経路損失過大を知らせるアラームを発報する(ステップS9)。
次に、ステップS10の動作について説明する。ステップS10では、前述のステップS7で得られた経路損失の情報を基に、情報処理部5が、通信データの送受で用いる伝送速度、光出力パワーを決定する。情報処理部5は、図12に示すような、経路損失に対する最適な光出力パワー、伝送速度の情報を、あらかじめデータベースとして保有している。例えば、本実施例では経路損失は5dBであるので、光出力パワーは−3dBm、伝送速度は10Gbpsが選択されることになる。もし、経路損失が、より大きい場合には、図12に示したように、光出力パワーを上昇させ、さらにそれでも不足の場合は伝送速度を下げることにより対応する。逆に、経路損失が、より小さい場合には光出力パワーを下げる。
なお、図12において、白丸で示した部分はその点が含まれず、黒丸で示した部分はその点が含まれることを表す。例えば、もし経路損失が19dBであれば、光出力パワーは、3dBm、伝送速度は2.5Gbpsが選択される。
そして、相手側光送受信器に、通信データの送受を行う準備完了を通知する符号を送信する。なお、このとき、この通信準備完了通知符号には、それぞれの光送受信器が選択した光出力パワー、伝送速度の情報を含ませてもよい。そして、その情報に基づき、もし互いに選択した伝送速度が異なる場合にはいずれかにそろえて、それに伴い光出力パワーも変更するなどの動作を行ってもよい。また、通信準備完了通知符号には、それが通信準備完了通知符号であることを示すビット列が含まれていることは光出力パワー符号、及び、経路損失符号と同様である。
次に、ステップS10の動作により得られる効果について説明する。ステップS10では、まず経路損失に対応して最適な光出力パワーが選択される。したがって、必要が無いのに無駄に高い光出力パワーで送信することが無くなり、光送受信器の消費電力を低減することができるという効果がある。また、レーザダイオードの寿命は、光出力パワーが小さいほど長くなるため、レーザダイオードの長寿命化にも効果がある。また、経路損失が大きく、光出力パワーを上げても不足の場合には、伝送速度を下げることにより、対応できるという効果がある。すなわち、もし従来のように伝送速度が固定であれば、通信ができなかったような場合でも、本発明では通信が可能となるという効果がある。
次にステップS11の動作について説明する。ステップS11においては、各光送受信器が、互いの通信準備完了通知符号を確認し、決定された光出力パワー、および伝送速度で通信データの送受を開始する。まず、情報処理部5から送信切換部9に対して切換命令17が送出され、光送信部8には、いままで情報処理部5からの各特殊符号16が接続されていたところを、通信データ処理部15からの通信データ25を接続しなおす。また、情報処理部5から受信切換部14に対しても切換命令21が送出され、いままで波形整形部13は情報処理部5に接続され、相手側光送受信器からの特殊符号を情報処理部が読み取っていたところを、波形整形部13を通信データ処理部15へ接続しなおし、相手側光送受信器からの通信データ26を入力する態勢とする。また、通信データ送信時の光出力パワーを制御するための動作は、情報処理部5からの光出力パワー指定信号18がD/A変換部6を経て光出力パワー制御部7に入力され、光送信部8からの光出力パワーが制御される(図2)。
次に、伝送速度を制御するための動作について説明する。まず、情報処理部5から伝送速度制御信号24が送出され、これが通信データ処理部15の内部の分周部39に入力される(図2、図5)。分周部39ではクロック生成部38で生成された10Gbpsのクロックを、1/1、あるいは1/4、あるいは1/16のいずれかの分周率で分周することにより、それぞれ10Gbps、2.5Gbps、622Mbpsのクロックを生成する。ここで、前述の伝送速度制御信号24は、分周部39がどの分周率を選択するかを指定する。ここでは、ステップS10において伝送速度として10Gbpsが選択されているので、分周率としては1/1が選択され、分周部39は、各部に10Gbpsのクロックを分配し、そのクロックにしたがって、光送受信器は10Gbpsの伝送速度で通信データを送出する。
また、図5において、バッファ部35は、通信データを一時的にバッファメモリーに蓄えるとともに、そのバッファメモリーの残り容量を常時監視し、バッファメモリーの残り容量がある基準以下になったら送信一時停止を要求するフレームを送出し、基準以上になったら送信再開を要求するフレームを送出することにより、バッファメモリーの残り容量を管理する。
また、図2、あるいは図5に示したように、本実施例では、通信データ処理部15に入出力される電気信号は、それぞれ一系統の電気経路により伝播されるデータ、すなわちシリアルデータであるが、これに限らず、複数の電気経路により並列に伝播されるデータ、すなわちパラレルデータであってもよい。パラレルデータの場合、電気信号入出力部には、パラレルデータをシリアルデータに変換しバッファ部に入力し、また逆に、バッファ部からのシリアルデータをパラレルデータに変換して出力するシリアル−パラレル変換部が挿入される。
次に、ステップS12からS15の動作について説明する。まず、ステップS12においては、通信データの送受開始後、何らかの理由により符号誤り率が上昇していないかどうかの検査を行う。フレームの形で入力された通信データには、予め符号誤りを検査するためのビット列が付加されている。図5のフレーム処理部36が、このビット列を用いて符号誤りの検査を行う。そして、符号誤りがある基準以上となったら、相手側光送受信器に伝送速度低下を要求するフレームを送出する(ステップS13)。ここで、伝送速度低下要求フレームを送出した回数をカウントしておき、回数がある基準以上になったら、「相手側光送受信器は、それ以上伝送速度を下げられない状態である」、と判断してアラームを発報する(ステップS14、S15)。
次に、ステップS16からS20の動作について説明する。ステップS16において、フレーム処理部36は、相手側光送受信器から、伝送速度低下を要求するフレームが来ていないか検査し、もし伝送速度低下フレームを検知したら、次に、伝送速度を現在の設定値から下げることが可能かどうか判定する(ステップS17)。もし、伝送速度が既に下限に達しており、それ以上伝送速度を下げることが出来ないならば、アラームを発報する(ステップS18)。あるいは、もし伝送速度を下げることが出来るならば、伝送速度を一段階低下させて(ステップS19)、通信データの送受を続行する(ステップS20)。
次に、前述したステップS12からS15の動作、及び、ステップS16からS20の動作において得られる効果について説明する。通信データの送受開始後、何らかの理由により符号誤り率が上昇した場合、従来の伝送速度が固定の光送受信器では、何ら対応することが出来ずに通信不能となってしまう。これに対し本発明では、符号誤り率が上昇した場合には、相手側光送受信器に伝送速度低下を要求することができ、また逆に、相手側光送受信器からの要求に応じて伝送速度を低下させることで、通信を維持することが出来るという効果がある。
以上、第一の実施例においては、選択しうる光出力パワーが4段階のみであったが、より少ない、あるいはより多くの段階とすることも可能である。さらに、段階的に調節するのではなく、連続可変とすることも可能である。
また、以上、第一の実施例においては、選択しうる伝送速度が3段階のみであったが、より少ない、あるいはより多くの段階とすることも可能である。さらに、段階的に調節するのではなく、連続可変とすることも可能である。
また、以上、第一の実施例においては、光出力パワー符号は一種類のみ送出したが、これに限らず複数の光出力パワーに対応する複数種類の光出力パワー符号を送出してもよい。さらにこの場合、これら複数種類の光出力パワー符号により導出されるそれぞれの経路損失に対し、統計的な処理を施すことにより、最終的な経路損失を決定してもよい。
また、以上、第一の実施例においては、光出力パワー符号がNRZ符号である場合について述べたが、これに限らず、RZ(Return to Zero)符号や、その他の符号を用いてもよい。
また、以上、第一の実施例においては、送信切換部9、および受信切換部14に対し情報処理部5が切換命令17、21を送出することにより通信データ、特殊符号の切換を行っていたが、これに限らず、ローパスフィルター、ハイパスフィルターを組み合わせることにより、通信データ、特殊符号の分離を行ってもよい。すなわち、通信データの方が特殊符号よりビットレートが高いので、情報処理部5の特殊符号入出力部分にローパスフィルターを、通信データ処理部15の入出力部分にハイパスフィルターを挿入することで通信データ、特殊符号の分離を行うことが出来る。
また、以上、第一の実施例においては、光ファイバーの経路損失を見積もる場合について述べたが、これに限らず、経路に利得がある場合、すなわち経路に光アンプが挿入されている場合などにおいても、経路損失の符号が反転していると考えれば第一の実施例と同様であり、やはり本発明が適用可能である。
[構成の説明]
次に、本発明第二の実施例の構成について説明する。図13は、本発明第二の実施例の構成における出力パワー制御部と光送信部を説明する図で、第一の実施例に於ける図3に相当する。他の部分の構成は第一の実施例と同様である。第二の実施例では、光出力パワー制御部と光送信部は、直接変調により光信号を出力する直接変調レーザダイオード40、直接変調レーザダイオード40の電流を制御することで直接変調するレーザダイオードドライバー41、このレーザドライバーに接続され、直接変調する際の信号の振幅を制御する変調振幅制御部42、同じく直流バイアス点を制御するバイアス点制御部43から構成される。
[動作の説明]
次に、第二の実施例の動作について説明する。第二の実施例では、第一の実施例で用いた光変調器28を用いず、直接変調レーザダイオード40に流す電流を増減させることにより光信号を出力する。図14に、直接変調レーザダイオード40の電流−光出力特性、および、レーザダイオードドライバー41が直接変調レーザダイオード40に与える電流と光信号出力の関係を示す。直接変調レーザダイオード40の電流−光出力特性は、一般のレーザダイオードと同様に、電流がある閾値を超えてから光出力が電流とともに大きくなるという特性を有する。したがって、直接変調レーザダイオード40に光信号を出力させるには、図14に示したように、あるバイアス点を設定し、その点を基準として電気信号を与える必要がある。図13において、D/A変換部6から入力された光出力パワー指定信号19は、バイアス点制御部43と、変調振幅制御部42に入力され、所望の光出力パワーが得られるようバイアス点と変調振幅とが制御される。このとき、図14に示したように、バイアス点の電流値から変調振幅の半値を差し引いた値が、概ね閾値程度になるように常に調節されている。また、送信切換部9から入力された送信データは、変調振幅制御部42で振幅を調節された後、レーザダイオードドライバーを介して直接変調レーザダイオード40の電流値を増減し、光信号を出力させる。その他の動作は第一の実施例と同様である。
次に、第二の実施例で得られる効果について説明する。図3で説明したように、第一の実施例では構成部品として光変調器28を用いている。ところが、光変調器28は、一般に値段が高く、光送受信器の製作コストが上昇するという問題点がある。ここで、第二の実施例のように直接変調レーザダイオード40を用いて、光変調器28を用いない構成とすれば、光送受信器の作製コストを低く抑えることができるという効果がある。
[構成の説明]
次に、本発明第三の実施例の構成について説明する。図15は第三の実施例の構成を説明する図で、第一の実施例における図2に対応する。第三の実施例では、第一の実施例における通信データ処理部15の代わりに通信データ時分割多重分離部44を用いる。通信データ時分割多重分離部44は図15に示したように、第1から第10の10組の入出力ポート45−1〜45−10を持つ。図16は通信データ時分割多重分離部44の内部の構成を示す図である。図16に示すように、第1から第10の10組の入出力ポートはそれぞれバッファ部50−1〜50−10を経由して多重分離制御部47に接続される。そしてこの多重分離制御部47において、後に説明する多重化処理を行い、フレーム処理部48、符号化復号化部49をへて送信切換部9、受信切換部14へ接続される。バッファ部50、フレーム処理部48、符号化復号化部49の機能は第一の実施例と同様である。また、第三の実施例において、通信データ時分割多重分離部44以外の部分の構成は第一の実施例と同様である。
[動作の説明]
次に、第三の実施例の動作について説明する。第三の実施例では、第1から第10の入出力ポート45−1〜45−10からの信号を多重分離制御部47において時分割多重して、一つのシリアル信号とし、また逆に、一つのシリアル信号を多重分離制御部47において時分割して第1から第10の入出力ポート45へ出力する。このとき、多重分離するポートの数は可変であり、情報処理部5からの多重数指定信号46により決定される。そして、多重分離制御部47からフレーム処理部48以降への伝送速度は、この多重数により変わり、多重数が多いほど速く、少ないほど遅く設定される。すなわち、第一の実施例においては、情報処理部5からの伝送速度制御信号24により伝送速度が決定されていたのに対し、第三の実施例においては、まず多重数が決定され、それに応じて伝送速度が決定される。そして、例えば多重数が8と決定された場合、第1から第10の入出力ポート45−1〜45−10の内、バッファ部50の残りメモリー容量の少ないポートから順に8つのポートを選び多重化を行う。その後もバッファ部50の残りメモリー容量の変化に応じて適宜ポートの切換を行う。また、各々のポートのバッファ部50において、バッファメモリーの残り容量がある基準以下になったら送信一時停止を要求するフレームを送出し、基準以上になったら送信再開を要求するフレームを送出する点は第一の実施例と同様である。また、その他の動作も第一の実施例と同様である。
次に、第三の実施例の効果について説明する。第三の実施例では、図16に示したように電気の入出力ポートとして複数のポートを扱うことができ、これらを多重化することにより相手側の光送受信器にまとめて送信できるので、個々に送信するよりも効率がよいという効果がある。また、経路損失の大小により最適な多重数が決定されるので、無駄が無く、また、無理の無い伝送が可能になるという効果がある。
以上、第一、第二、第三の実施例においては光ファイバーを伝送媒体とした光送受信器の例を示したが、これに限らず、電気ケーブルを介した電気の送受信器など、他の伝送媒体を利用する送受信器にも本発明は適用可能である。
また、以上、第一、第二、第三の実施例においては、通信データの送受において用いられるプロトコルについて特に特定していなかったが、イーサネット(R)、ファイバーチャネル、SONET/SDHなど、通常の通信で用いられるあらゆるプロトコル、あるいは、それらに準じるプロトコル、あるいは、独自のプロトコルなどを任意に用いることができる。
また、以上、第一、第二、第三の実施例においては、2台の送受信器が分岐の無い経路で接続されている例について示したが、これに限らず、伝送経路に分岐がある場合や、2台の送受信器の接続ではなく、送受信器が1対多に接続された場合、特に、いわゆるPON(Passive Optical Network)システムなどに対しても本発明は適用可能である。
本発明は有線伝送システムに適用することができる。
本発明第一の実施例による送受信器の使用時の構成を示す図である。 本発明第一の実施例による送受信器の構成を示すブロック図である。 本発明第一の実施例による送受信器の、光送信部、光出力パワー制御部の構成を示す図である。 本発明第一の実施例による送受信器の、光受信部、光入力パワー測定部の構成を示す図である。 本発明第一の実施例による送受信器の、通信データ処理部の構成を示す図である。 本発明第一の実施例による送受信器の動作を説明するフローチャートである。 本発明第一の実施例による送受信器の動作を説明するフローチャートである。 本発明第一の実施例による送受信器の動作を説明する図である。 本発明第一の実施例による送受信器の動作を説明する図である。 本発明第一の実施例による送受信器の動作を説明する図である。 本発明第一の実施例による送受信器の動作を説明する図である。 本発明第一の実施例による送受信器の動作を説明する図である。 本発明第二の実施例による送受信器の、光送信部、光出力パワー制御部の構成を示す図である。 本発明第二の実施例による送受信器の動作を説明する図である。 本発明第三の実施例による送受信器の構成を示すブロック図である。 本発明第三の実施例による送受信器の、通信データ時分割分離多重分離部の構成を示す図である。 従来の技術による送受信器の使用時の構成を示す図である。
符号の説明
1〜2 光送受信器
3〜4 光ファイバー
5 情報処理部
6 D/A変換部
7 光出力パワー制御部
8 光送信部
9 送信切換部
10 光受信部
11 光入力パワー測定部
12 A/D変換部
13 波形再生部
14 受信切換部
15 通信データ処理部
16 特殊符号(光出力パワー符号、経路損失符号、通信準備完了符号)
17 切換命令
18 光出力パワー指定信号(デジタル)
19 光出力パワー指定信号(アナログ)
20 相手側光送受信器からの特殊符号(光出力パワー符号、経路損失符号、通信準備完了符号)
21 切換命令
22 光入力パワー信号(アナログ)
23 光入力パワー信号(デジタル)
24 伝送速度制御信号
25〜26 通信データ
27 レーザダイオード
28 光変調器
29 光変調器ドライバー
30 直流電流源
31 pinフォトダイオード
32 前置増幅器
33 コンデンサー
34 直流電流計
35 バッファ部
36 フレーム処理部
37 符号化復号化部
38 クロック生成部
39 分周部
40 直接変調レーザダイオード
41 レーザダイオードドライバー
42 変調振幅制御部
43 バイアス点制御部
44 通信データ時分割多重分離部
45−1〜45−10 第1〜第10入出力ポート
46 多重数指定信号
47 多重分離制御部
48 フレーム処理部
49 符号化復号化部
50−1〜50−10 バッファ部

Claims (7)

  1. 伝送媒体を介して相互に接続して通信データを送受する送受信器であって、前記送受信器は、
    前記伝送媒体の伝送損失又は利得を測定する測定手段と、
    前記測定手段により測定した結果に基づき、伝送速度又は伝送速度と出力パワーの両方を変更する手段と、
    自らの出力パワー情報を送出する手段と、
    前記出力パワーの情報を受信した時の受信強度を測定する手段と、
    前記出力パワーの情報を読み取る手段と、
    前記受信強度と前記出力パワーの情報とから伝送損失又は利得を測定する手段とを有し、
    前記出力パワーの情報を送出するときの伝送速度をB0、同出力パワーをP0、前記通信データの送受において選択しうる最も低い伝送速度をB1、最も高い出力パワーをP1としたとき、
    P0 ≧ P1 ×(B0/B1)
    の関係が成り立つことを特徴とする送受信器。
  2. 伝送媒体を介して相互に接続して通信データを送受する送受信器であって、前記送受信器は、
    前記伝送媒体の伝送損失又は利得を測定する測定手段と、
    前記測定手段により測定した結果に基づき、伝送速度又は伝送速度と出力パワーの両方を変更する手段と、
    自らの出力パワー情報を送出する手段と、
    前記出力パワーの情報を受信した時の受信強度を測定する手段と、
    前記出力パワーの情報を読み取る手段と、
    前記受信強度と前記出力パワーの情報とから伝送損失又は利得を測定する手段とを有し、
    前記出力パワーの情報を送出するときの伝送速度が、前記通信データの送受のために選択しうる最も低い伝送速度と等しいか、より低いことを特徴とする送受信器。
  3. 信号を伝送媒体中に送出する送信部と、
    前記送信部及び前記伝送媒体からの出力パワーを制御する出力パワー制御部と、
    前記伝送媒体からの信号を受信する受信部と、
    入力された信号の強度を測定する入力パワー測定部と、
    前記通信データの伝送速度を変更する手段を備えた通信データ処理部と、
    経路損失又は利得の導出を行い、導出された前記経路損失又は利得に応じて前記送信部からの前記通信データの伝送速度、又は前記通信データの伝送速度と出力パワーの
    両方を変更する情報処理部とを有し、
    前記通信データ処理部は複数のデータ入出力ポートを有し、前記複数のデータ入出力ポートのデータを多重化し、通信データとして送出する手段と、受信された通信データを分離し前記複数のデータ入出力ポートに出力する手段と、前記複数のデータ入出力ポートのデータを多重化する際の多重数を増減する手段とを更に有することを特徴とする送受信器。
  4. 信号を伝送媒体中に送出する送信部と、
    前記送信部及び前記伝送媒体からの出力パワーを制御する出力パワー制御部と、
    前記伝送媒体からの信号を受信する受信部と、
    入力された信号の強度を測定する入力パワー測定部と、
    前記通信データの伝送速度を変更する手段を備えた通信データ処理部と、
    経路損失又は利得の導出を行い、導出された前記経路損失又は利得に応じて前記送信部からの前記通信データの伝送速度、又は前記通信データの伝送速度と出力パワーの両方を変更する情報処理部とを有し、
    前記通信データ処理部が、通信データとしてやり取りされるフレームデータの符号誤りを検出する手段と、前記フレームデータの符号誤りの有無及び大小に応じて前記複数のデータ入出力ポートのデータを多重化する際の多重数を増減する手段とを更に有することを特徴とする送受信器
  5. 伝送媒体と該伝送媒体の両端に複数の送受信器を有するシステムであって、
    前記送受信器は、
    信号及び出力パワーの情報を前記伝送媒体中に送出する送信部と、
    前記送信部からの出力パワーを制御する出力パワー制御部と、
    前記伝送媒体からの信号及び出力パワーの情報を受信する受信部と、
    入力された信号の強度を測定する入力パワー測定部と、
    通信データの伝送速度を変更する通信データ処理部と、
    前記出力パワーの情報及び前記信号の強度から経路損失の導出を行い、該経路損失に応じて前記送信部からの通信データの伝送速度、又は通信データの伝送速度と出力パワーの両方の変更を指示する情報処理部とを有し、
    前記出力パワーの情報を送出する時の伝送速度をB0、伝送出力パワーをP0、通信データの送受において選択しうる最も低い伝送速度をB1、最も高い出力パワーをP1としたとき、
    P0 ≧ P1 × (B0/B1)
    の関係が成り立つことを特徴とする送受信システム。
  6. 前記出力パワーの情報を出力する時の伝送速度が通信データの送受のために選択しうる最も低い伝送速度と等しいか、より低いことを特徴とする請求項に記載の送受信システム。
  7. 前記伝送媒体の伝送損失を測定した後、該伝送損失の情報を送信先の送受信器に通知することを特徴とする請求項に記載の送受信システム。
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