JP2001060921A - ポイント−マルチポイント光通信システム - Google Patents

ポイント−マルチポイント光通信システム

Info

Publication number
JP2001060921A
JP2001060921A JP11232829A JP23282999A JP2001060921A JP 2001060921 A JP2001060921 A JP 2001060921A JP 11232829 A JP11232829 A JP 11232829A JP 23282999 A JP23282999 A JP 23282999A JP 2001060921 A JP2001060921 A JP 2001060921A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical
signal
level
subscriber
upstream
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11232829A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4169878B2 (ja
Inventor
Kuniaki Motojima
邦明 本島
Shinichi Aoyanagi
愼一 青柳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp, Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP23282999A priority Critical patent/JP4169878B2/ja
Publication of JP2001060921A publication Critical patent/JP2001060921A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4169878B2 publication Critical patent/JP4169878B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Time-Division Multiplex Systems (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のポイント−マルチポイント光通信シス
テムでは、多重反射光と上り光信号とが干渉して受信感
度劣化を生じてしまうなどの課題があった。 【解決手段】 各加入者側装置2(1),・・・,2
(n)は、局側装置1からの下り光信号の受信レベルを
検出して、この受信レベルが所定のレベルよりも高い場
合には、上り光信号の局側装置1における受信レベルが
低くなるようにその送信レベルを低下させるものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は局側装置と複数の
加入者側装置とが1つの光ネットワークを用いて時分割
多重方式にてデータ送受信を行うポイント−マルチポイ
ント光通信システムに係り、詳しくは、各加入者側装置
は局側装置への上り光信号を時分割多重方式にて光ネッ
トワークに出力するポイント−マルチポイント光通信シ
ステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は1998年10月に、国際標準規
格 ITU−T G983.1において「Broadb
and Optical Access System
s based on Passive Optica
l Network」として開示された従来のポイント
−マルチポイント光通信システムの構成を示すシステム
構成図である。図において、1は局側装置、35
(1),・・・,35(n)はそれぞれ加入者側装置、
3(1),・・・,3(n)はそれぞれ各加入者側装置
35(1),・・・,35(n)に接続されたターミナ
ル、4は局側装置1と複数の加入者側装置35(1),
・・・,35(n)とを接続する光ネットワークであ
る。また、光ネットワーク4において、5はスターカプ
ラ、6は局側光ケーブル、7はそれぞれ加入者側光ケー
ブル、8はそれぞれ光コネクタである。
【0003】局側装置1において、9は下り光信号を出
力する局側送信器、10は上り光信号を受信する局側受
信器、11はこれら局側送信器9および局側受信器10
を局側光ケーブル6に接続する局側波長多重光回路、1
2は複数の情報を多重化して局側送信器9に出力すると
ともに、局側送信器9から入力される情報を分離する局
側多重分離回路である。
【0004】加入者側装置35(1),・・・,35
(n)において、36は上り情報が重畳された上り光信
号を出力する加入者側送信器、37は下り情報が重畳さ
れた下り光信号を受信する加入者側受信器、15はこれ
ら加入者側送信器36および加入者側受信器37を加入
者側光ケーブル7に接続する加入者側波長多重光回路、
16はターミナル3(1),・・・,3(n)との間で
情報交換を行う加入者側多重分離回路である。
【0005】次に動作について説明する。局側多重分離
回路12から局側送信器9へ多重化されたソース情報が
出力されると、局側送信器9はこれに基づいて下り光信
号を出力し、下り光信号が局側波長多重光回路11、局
側光ケーブル6、スターカプラ5などを介して全ての加
入者側装置35(1),・・・,35(n)へ入力され
る。各加入者側装置35(1),・・・,35(n)で
は、加入者側受信器37でこの下り光信号を受信し、加
入者側多重分離回路16が自局宛ての下り情報のみを抽
出してターミナル3(1),・・・,3(n)へ出力す
る。
【0006】加入者側多重分離回路16から加入者側送
信器36へターミナル3(1),・・・,3(n)の指
示に従って上り情報が出力されると、加入者側送信器3
6はこれに基づいて上り光信号を出力し、上り光信号が
加入者側波長多重光回路15、加入者側光ケーブル7、
スターカプラ5などを介して局側装置1へ入力される。
この局側装置1では、局側受信器10でこの上り光信号
を受信し、局側多重分離回路12がこれをそれぞれの情
報に分離する。
【0007】図7は従来のポイント−マルチポイント光
通信システムにおける時分割多重方式による動作を説明
するための説明図である。同図(a)は局側装置1が光
ネットワーク4へ出力する下り光信号のデータフォーマ
ット、同図(b)は局側光ケーブル6上における複数の
上り光信号の合成状態に対応する上り光信号の受信フォ
ーマットである。同図において、38は下り光信号の情
報送信単位であるセル、39は各上り光信号である。
【0008】そして、同図に示すように、局側装置1は
複数の加入者側装置35(1),・・・,35(n)へ
のデータを一定サイズのセルに格納し、これを時系列上
で順番に出力することで、複数の加入者側装置35
(1),・・・,35(n)への異なる下り情報を送信
する。また、加入者側装置35(1),・・・,35
(n)はそれぞれ局側光ケーブル6上で互いの上り光信
号が重なることなく所定の順番で配列されるようにそれ
ぞれの上り光信号の出力タイミングを制御し、これによ
り局側装置1において複数の加入者側装置35(1),
・・・,35(n)からの上り光信号を受信することが
できる。なお、同図(b)において、各上り光信号の高
さが異なるのは、各加入者側装置35(1),・・・,
35(n)からの伝送路の長さの違いなどに起因してそ
の減衰量が異なることを意味している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来のポイント−マル
チポイント光通信システムは以上のように構成されてい
るので、ある加入者側装置35(1),・・・,35
(n)から出力された上り光信号が光コネクタ8などに
おいて反射し、これが更に反射(多重反射)されて他の
加入者側装置35(1),・・・,35(n)から出力
された上り光信号と同時に局側装置1に入力されてしま
うことがある。そして、このような多重反射光の干渉が
発生すると、局側装置1ではこの多重反射光と正規の上
り光信号とを分離することができず、特に信号波長差が
局側受信器10の受信帯域よりも小さい場合にはコヒー
レントクロストークになって、大きな受信感度劣化を生
じてしまうなどの課題があった。
【0010】図8は従来のポイント−マルチポイント光
通信システムにおいて発生する上り光信号と多重反射光
との干渉状態を説明する説明図である。図において、4
0は多重反射光である。そして、同図に示すように、上
り光信号39と多重反射光40とが干渉してしまうと、
局側装置1ではこの多重反射光40と正規の上り光信号
39とを分離することができないので、この多重反射光
40の分だけノイズレベルが上昇した状態で上り光信号
39を受信することとなり、その分、受信感度劣化が生
じる。
【0011】また、このような問題を解決するためには
上記多重反射光40の光量レベル自体を低下させること
が考えられるが、上記ポイント−マルチポイント光通信
システムの光ネットワーク4においてこのような目的を
達成するためには、局側装置1などを当該光ネットワー
ク4に接続するための光コネクタ8などの各種の接続部
材の接続状態などを徹底的に管理して伝送路の反射減衰
量を十分に管理しなければならず、保守性が非常に悪く
なってしまうなどの別の課題が生じる。
【0012】次にこれら従来技術の課題について、IT
U−T G.983.1として国際標準化されたATM
−PON(Asynchronous Transfe
rMode−Passive Optical Net
work)を例として説明する。この国際標準規格で
は、加入者側装置35(1),・・・,35(n)の光
出力電力は「−2〜+4dBm」の範囲内、加入者側装
置35(1),・・・,35(n)から局側装置1まで
の伝送損失は「15〜30dB」の範囲内、加入者側装
置35(1),・・・,35(n)の送信波長における
反射減衰量は「6dB以上」、加入者伝送装置35
(1),・・・,35(n)から伝送路4側をみた反射
減衰量は「32dB以上」と規定されている。そして、
この条件の下での上り光信号の最小受信電力は「−32
dBm(=−2dBm−30dB:最小光出力−最大伝
送損失)」となり、この条件の下での多重反射光の最大
受信電力は「−49dBm(=+4dBm−(6dB+
32dB)−15dB:最大光出力−1回の多重反射減
衰量−最小伝送損失)」となる。
【0013】図9は上り光信号などの主信号電力と多重
反射光などの雑音電力との比と、受信感度を示す1つの
指標であるパワーペナルティとの関係を示す雑音エラー
特性図である。図において、横軸は主信号電力Sと雑音
電力Xとの比(S/X比[dB])、縦軸はビットエラ
ーレートを10-9[dB]としたときのパワーペナルテ
ィ、Δνは主信号電力と雑音電力とのスペクトラム半値
全幅である。また、この特性は、主信号と雑音成分とは
それぞれ単一縦モードで発振すると仮定し、ビットレー
ト155Mbit/s、受信帯域150MHz、干渉光
無し(S/X=無限大(∞)に相当)のときの受信感度
は「−38dBm」とした。また、主信号と雑音成分と
の発振周波数差は最悪条件を見積もって受信帯域の中心
値の75MHzとした。これは局側受信器10に、主信
号の「1(光ONに相当する)」に75MHzの正弦波
雑音が重畳された波形が入力される場合に相当する。
【0014】そして、上記ATM−PONではこの規格
通りであればパワーペナルティを1dB以下(但し、主
信号電力と雑音電力とのスペクトラム半値全幅Δν=1
00MHz)とすることができ、エラー発生率の低い安
定した通信が可能となる。
【0015】しかしながら、このような光通信システム
において一般的に用いられている、PC研磨光コネクタ
の反射減衰量は25dB程度であり、この場合、多重反
射光の最大受信電力は「−42dBm(=+4dBm−
(6dB+25dB)−15dB:最大光出力−1回の
多重反射減衰量−最小伝送損失)」にまで上昇してしま
い、その結果、パワーペナルティが3dB以上(但し、
主信号電力と雑音電力とのスペクトラム半値全幅Δν=
100MHz)にもなって、大きな受信感度劣化が生じ
てしまい、とても実用化することはできない。
【0016】そして、このような光コネクタなどにおけ
る減衰量を上記規格を満たすようにするためにはやは
り、これら光コネクタなどの各種の接続部材の接続状態
などを徹底的に管理して伝送路の反射減衰量を十分に管
理しなければならず、保守性が非常に悪くなってしま
う。
【0017】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、光ネットワークに接続するための
光コネクタなどの各種の接続部材の接続状態などを徹底
的に保守管理することなく多重反射光の干渉に起因する
受信感度劣化を抑制して、エラー発生率の低い安定した
通信が可能であり、ひいてはPC研磨光コネクタなどを
用いて光ネットワークを構築しつつもITU−T G.
983.1として国際標準化されたATM−PONと同
等の通信品質を確保することができるポイント−マルチ
ポイント光通信システムを得ることを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】この発明に係るポイント
−マルチポイント光通信システムは、1つの局側装置
と、この局側装置との間で光通信によるデータ送受信を
行う複数の加入者側装置と、スターカプラを用いてこれ
ら局側装置および複数の加入者側装置を接続する光ネッ
トワークとを備え、上記複数の加入者側装置は時分割多
重方式にてそれぞれの上り光信号を光ネットワークに出
力するポイント−マルチポイント光通信システムにおい
て、各加入者側装置が、局側装置からの下り光信号の受
信レベルを検出するレベル検出回路と、この受信レベル
が所定のレベルよりも高い場合には、上記上り光信号の
局側装置における受信レベルが低くなるように当該上り
光信号の送信レベルを低下させ、この制御に基づく発光
レベルにて、データに応じて変調された上り光信号を光
ネットワークに送出する送信手段とを備えるものであ
る。
【0019】この発明に係るポイント−マルチポイント
光通信システムは、1つの局側装置と、この局側装置と
の間で光通信によるデータ送受信を行う複数の加入者側
装置と、スターカプラを用いてこれら局側装置および複
数の加入者側装置を接続する光ネットワークとを備え、
上記複数の加入者側装置は時分割多重方式にてそれぞれ
の上り光信号を光ネットワークに出力するポイント−マ
ルチポイント光通信システムにおいて、上記局側装置に
は、各加入者装置からの上り光信号の受信レベルを検出
するレベル検出回路と、この検出レベルに応じた情報を
それぞれの加入者装置へ下り光信号として送信する送信
手段とを設け、各加入者側装置には、自身への下り光信
号から上記検出レベルに応じた情報を抽出する情報抽出
手段と、この情報抽出手段が抽出した検出レベル情報に
基づいて、上記上り光信号の受信レベルが所定のレベル
よりも高い場合には、上記上り光信号の局側装置におけ
る受信レベルが低くなるように当該上り光信号の送信レ
ベルを低下させ、この制御に基づく発光レベルにて、デ
ータに応じて変調された上り光信号を光ネットワークに
送出する送信手段とを設けるものである。
【0020】この発明に係るポイント−マルチポイント
光通信システムは、送信手段が、受信レベルが所定のレ
ベルよりも高い場合には、上記上り光信号の局側装置に
おける受信レベルが低くなるように当該上り光信号の送
信レベルを低下させ、この制御に基づく発光レベルにて
基本光を出力する発光回路と、データに応じた第一変調
信号を出力する第一変調回路と、上記第一変調信号に基
づいて上記基本光を変調させて光ネットワークへ出力す
る電界吸収側光変調器とを備えるものである。
【0021】この発明に係るポイント−マルチポイント
光通信システムは、1つの局側装置と、この局側装置と
の間で光通信によるデータ送受信を行う複数の加入者側
装置と、スターカプラを用いてこれら局側装置および複
数の加入者側装置を接続する光ネットワークとを備え、
上記複数の加入者側装置は時分割多重方式にてそれぞれ
の上り光信号を光ネットワークに出力するポイント−マ
ルチポイント光通信システムにおいて、各加入者側装置
が、上り光信号の伝送速度と比較して広い線幅にて、デ
ータに応じて変調された上り光信号を光ネットワークに
送出する送信手段を備えるものである。
【0022】この発明に係るポイント−マルチポイント
光通信システムは、送信手段が、データに応じた第一変
調信号を出力する第一変調回路と、上り光信号の伝送速
度よりも高い繰り返し周波数であって且つ局側装置の受
信帯域外となる周波数を有する第二変調信号を出力する
第二変調回路と、上記第一変調信号および上記第二変調
信号が入力され、これら2つの変調信号に応じて上り光
信号としての光を発光する発光回路とを備えるものであ
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1によるポ
イント−マルチポイント光通信システムの構成を示すシ
ステム構成図である。図において、1は局側装置、2
(1),・・・,2(n)はそれぞれ加入者側装置、3
(1),・・・,3(n)はそれぞれ各加入者側装置2
(1),・・・,2(n)に接続されたパーソナルコン
ピュータなどのターミナル、4は局側装置1と複数の加
入者側装置2(1),・・・,2(n)とを接続する光
ネットワークである。
【0024】光ネットワーク4において、5は入力され
た光を分配して出力するスターカプラ、6はこのスター
カプラ5と局側装置1とを接続する局側光ケーブル、7
はそれぞれスターカプラ5と各加入者側装置2(1),
・・・,2(n)とを接続する加入者側光ケーブル、8
はそれぞれ加入者側光ケーブル7,7同士を接続する光
コネクタである。
【0025】局側装置1において、9は下り情報が重畳
された下り光信号を出力する局側送信器、10は上り情
報が重畳された上り光信号を受信する局側受信器、11
は局側光ケーブル6とこれら局側送信器9および局側受
信器10とを接続するとともに、上記下り光信号を局側
光ケーブル6に出力し、局側光ケーブル6から出力され
る上り光信号を局側受信器10に出力する局側波長多重
光回路、12はサービス情報や監視制御情報などの複数
のソース情報を多重化して局側送信器9に出力するとと
もに、局側受信器10から入力される情報を分離する局
側多重分離回路である。
【0026】各加入者側装置2(1),・・・,2
(n)において、13は上り情報が重畳された上り光信
号を出力する加入者側送信器、14は下り情報が重畳さ
れた下り光信号を受信する加入者側受信器、15は加入
者側光ケーブル7とこれら加入者側送信器13および加
入者側受信器14とを接続するとともに、上記上り光信
号を加入者側光ケーブル7に出力し、加入者側光ケーブ
ル7から出力される下り光信号を加入者側受信器14に
出力する加入者側波長多重光回路、16は各ターミナル
3(1),・・・,3(n)からのソース情報を多重化
して加入者側送信器13に出力するとともに、加入者側
受信器14から入力される情報を分離してターミナル3
(1),・・・,3(n)に出力する加入者側多重分離
回路である。
【0027】なお、上り光信号と下り光信号とは互いに
異なる波長が割り当てられ、局側受信器10の受信帯域
と各加入者側受信器14の受信帯域とも互いに異なる範
囲となるように設定されている。これにより、上り光信
号と下り光信号とのクロストークなどによる伝送特性劣
化を防止している。また、局側波長多重光回路11およ
び加入者側波長多重光回路15はそれぞれこの異なる波
長の信号を低損失で合波している。
【0028】図2はこの発明の実施の形態1による加入
者側送信器13、加入者側受信器14および加入者側波
長多重光回路15の詳細な構成を示すブロック図であ
る。図において、17は加入者側光ケーブル7から入力
される光の光量に応じた電流を出力する受光フォトダイ
オード、18はこの電流の大きさに応じたレベルの受光
電圧を出力する増幅器、19はこの受光電圧のレベルを
デジタル値に変換して加入者側多重分離回路16に出力
するA/D変換回路、20は受光電圧のレベルと所定の
出力切替閾値とを比較してその比較結果に応じた判定信
号を出力するレベル検出回路である。
【0029】また、21は加入者側多重分離回路16か
ら上り情報のデータおよびクロック信号が入力され、こ
のクロック信号に同期して変化する送信データを生成す
るバッファ回路、22はこの送信データに応じて2種類
のレベルの変調電流を出力する駆動回路、23はこの変
調電流が入力され、この電流の大きさに応じた光量の光
を加入者側光ケーブル7に出力する半導体レーザ素子、
24はこの半導体レーザ素子23の出力光の一部を受光
してその光量レベルに応じた光量検出信号を出力するモ
ニタフォトダイオード、25はこの光量検出信号および
上記判定信号が入力され、判定信号に応じたレベルの光
量が出力されるように駆動回路に対して2種類の光量指
示信号を出力して半導体レーザ素子23の発光光量を制
御する光出力制御回路である。
【0030】次に動作について説明する。まず、局側多
重分離回路12が複数のソース情報を多重化して局側送
信器9に出力すると、局側送信器9はこの複数のソース
情報が重畳された下り光信号を出力し、局側波長多重光
回路11から局側光ケーブル6に下り光信号が出力され
る。この下り光信号はスターカプラ5において全ての加
入者側装置への加入者側光ケーブル7,・・・,7に分
離され、全ての加入者側装置2(1),・・・,2
(n)に入力される。
【0031】加入者側装置2(1),・・・,2(n)
に入力されたこの下り光信号は、加入者側波長多重光回
路15を介して加入者側受信器14に入力される。そし
て、受光フォトダイオード17で電気信号に変換された
あと増幅器18およびA/D変換回路19を介して加入
者側多重分離回路16において自局宛の下り情報が分離
され、この分離された下り情報がターミナル3(1),
・・・,3(n)に出力される。
【0032】これと同時にレベル検出回路20は、この
下り光信号に基づく増幅器18の出力レベルと所定の出
力切替閾値とを比較してその比較結果に応じた判定信号
を出力する。
【0033】次に、加入者側装置2(1),・・・,2
(n)のバッファ回路21はターミナル3(1),・・
・,3(n)から上り情報に基づいてクロック信号に同
期して変化する送信データを生成し、駆動回路22はこ
の送信データに応じた変調電流を出力し、この電流の大
きさに応じた光量の光が半導体レーザ素子23から加入
者側光ケーブル7に出力される。そして、この加入者側
光ケーブル7に入力された上り光信号はスターカプラ5
で他の上り光信号と合波されたあと局側光ケーブル6に
入力され、更に局側波長多重光回路11を介して局側受
信器10に入力される。そして、この局側受信器10に
おいて電気信号に変換され、局側多重分離回路12にお
いて分離される。
【0034】そして、このような上り光信号の出力動作
において、光出力制御回路25はモニタフォトダイオー
ド24の出力に基づいて判定信号に応じたレベルの光量
が出力されるように駆動回路22に対して光量指示信号
を出力し、これに応じて駆動回路22は半導体レーザ素
子23の発光光量を制御する。
【0035】なお、この1つの光ネットワーク4を用い
て局側装置1の下り光信号と、複数の加入者側装置2
(1),・・・,2(n)の上り光信号とを送受信する
ために上記局側装置1および複数の加入者側装置2
(1),・・・,2(n)は時分割多重方式にてそれぞ
れの光信号を出力している。まず、局側装置1は各加入
者毎に一定のバイト長を有するセルを時間軸上に多重し
たデータでもって光変調を行って下り光信号を出力し、
加入者側装置2(1),・・・,2(n)ではこの時間
軸上に多重化された複数のセルの中から自局宛に送信さ
れたセルのみを分離してターミナル3(1),・・・,
3(n)に出力する。逆に、各加入者側装置2(1),
・・・,2(n)は、局側光ケーブル6上においてそれ
ぞれの上り光信号が他の上り光信号と分離されるように
(つまり局側装置1への入力タイミングが時間軸上で衝
突しないように)互いのタイミングを制御してそれぞれ
の一定のバイト長の有するセルをバースト状の光信号と
して出力する。局側装置1はこの局側光ケーブル6上で
一列に配列された各加入者側装置2(1),・・・,2
(n)からの複数の上り光信号を順次受信し、局側多重
分離回路12でこれを各加入者側毎の情報に分離する。
なお、この複数の加入者側装置2(1),・・・,2
(n)同士の上り光信号送出同期動作は、例えば、局側
装置1が各加入者側装置2(1),・・・,2(n)に
対して送出タイミング設定情報を下り光信号で出力し、
これに応じて各加入者側装置2(1),・・・,2
(n)が上り光信号を出力することにより実現すること
ができる。
【0036】次にこの実施の形態1におけるレベル検出
回路20の検出動作とこれに応じた加入者側送信器13
の動作について詳しく説明する。ここでは、ITU−T
G.983.1として国際標準化されたATM−PO
Nの場合を例として説明する。この国際標準規格では、
既に記述したように、加入者側装置2(1),・・・,
2(n)の光出力電力は「−2〜+4dBm」の範囲
内、加入者側装置2(1),・・・,2(n)から局側
装置1までの伝送損失は「15〜30dB」の範囲内、
加入者側装置2(1),・・・,2(n)の送信波長に
おける反射減衰量は「6dB以上」、加入者側装置2
(1),・・・,2(n)から光ネットワーク4側をみ
た反射減衰量は「32dB以上」と規定されている。
【0037】そして、この実施の形態1では、この規格
値に基づいて、レベル検出回路20は下り光信号の受信
レベルが「−11〜−23dBm」の範囲内(つまり伝
送路損失としては「15〜21dB」の範囲内)である
場合に判定信号を切り替え、光出力制御回路25はこれ
に応じて半導体レーザ素子23の発光光量を「−5d
B」だけ低下させるようにした。
【0038】下記表1はこのような切替制御の下で実現
されるポイント−マルチポイント光通信システムの入出
力レベルを示すものである。同表において、第一列は上
記切替条件に合致する範囲の局側装置1のスペック、第
二列および第三列は加入者側装置2(1),・・・,2
(n)のスペックである。また、第二列は上記切替をし
ていない時のスペック、第三列は上記切替時のスペック
である。なお、この表は、加入者側装置2(1),・・
・,2(n)とスターカプラ5との間に1つの光コネク
タ8が存在することを想定した場合のものである(注.
この条件は多重反射光を最大とするための条件であ
る)。また、下りの伝送路損失よりも上りの伝送路損失
のほうが4dBも低いのは、ファイバ(6,7)損失の
波長依存性を「−3dB」、スターカプラ5の分岐損失
の波長依存性として「−1dB」を見積もっているため
である。
【0039】従って、このような切替を行ったとして
も、同表に示すように上り光信号の局側装置1における
受信レベルは「32dB以上」を満たし、上記規格に準
拠したレベルダイヤグラムにて動作させることが可能で
ある。
【0040】また、このような切替により、上り光信号
の最小レベルとしては「−32dBm」、多重反射光の
最大レベルとしては「−47dBm」となるので、これ
らのS/X比は「15dB」となり、図9からすれば、
上り光信号と多重反射光とのスペクトラム半値全幅Δν
が100MHzである場合においても上り信号同士の干
渉であるパワーペナルティを1.5dB以下に抑圧する
ことができる。従って、伝送路損失に対して何ら格別の
制限をつけることなくパワーペナルティを1.5dB以
下に抑圧することができるので、従来の光ネットワーク
でも用いられている標準的な性能のPC光コネクタ(反
射減衰量25dB)などを用いて従来と同様に光ネット
ワーク4を構築し、この光ネットワーク4を用いてIT
U−TG.983.1として国際標準化されたATM−
PONに準拠したポイント−マルチポイント方式の通信
を安定して行うことができる。
【0041】ちなみに、このように下り光信号の受信レ
ベルが「−11〜−23dBm」の高い範囲(つまり伝
送路損失としては低い範囲)内である場合に半導体レー
ザ素子23の発光光量を「−5dB」だけ低下させる
と、上り光信号の局側装置1における受信レベルも「−
5dB」は低下することになる。そして、複数の上り光
信号の受信レベル同士を比較した場合、この制御ではた
またま複数の受信レベルが一致するような場合も想定さ
れるが、一般的には複数の受信レベルは異なる状態とな
ることがほとんどである。
【0042】
【表1】
【0043】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、1つの局側装置1と、この局側装置1との間で光通
信によるデータ送受信を行う複数の加入者側装置2
(1),・・・,2(n)と、スターカプラ5を用いて
これら局側装置1および複数の加入者側装置2(1),
・・・,2(n)を接続する光ネットワーク4とを備
え、上記複数の加入者側装置2(1),・・・,2
(n)は時分割多重方式にてそれぞれの上り光信号を光
ネットワーク4に出力するポイント−マルチポイント光
通信システムにおいて、各加入者側装置2(1),・・
・,2(n)が、局側装置1からの下り光信号の受信レ
ベルを検出するレベル検出回路20と、この受信レベル
が所定のレベルよりも高い場合には、上記上り光信号の
局側装置1における受信レベルが低くなるように当該上
り光信号の送信レベルを低下させ、この制御に基づく発
光レベルにて、データに応じて変調された上り光信号を
光ネットワーク4に送出する加入者側送信器13とを備
えるので、局側装置1からの下り光信号の受信レベルが
高い加入者側装置2(1),・・・,2(n)ではその
他の加入者側装置2(1),・・・,2(n)よりも上
り光信号の局側装置1における受信レベルが低くなる。
【0044】そして、ポイント−マルチポイント光通信
システムの光ネットワーク4においては基本的に、この
局側装置1からの下り光信号の受信レベルが高い加入者
側装置2(1),・・・,2(n)では、その加入者側
装置2(1),・・・,2(n)からの上り光信号の局
側装置1での受信レベルも高く、逆に、この局側装置1
からの下り光信号の受信レベルが低い加入者側装置2
(1),・・・,2(n)では、その加入者側装置2
(1),・・・,2(n)からの上り光信号の局側装置
1での受信レベルも低い傾向にあって、その結果、上り
光信号の多重反射光も局側装置1からの下り光信号の受
信レベルが高い加入者側装置2(1),・・・,2
(n)からのもののほうがその他の加入者側装置2
(1),・・・,2(n)のものよりも高くなる傾向に
あるが、上述したように局側装置1からの下り光信号の
受信レベルが高い加入者側装置2(1),・・・,2
(n)ではその他の加入者側装置2(1),・・・,2
(n)よりも局側装置1における受信レベルが低くなる
ように制御することで、その多重反射光の局側装置1に
おける受信レベルも低下し、この多重反射光の受信レベ
ルとその他の加入者側装置2(1),・・・,2(n)
の上り光信号の受信レベルとのレベル差を拡大すること
ができる。
【0045】その結果、これら2つが同時に局側装置1
に入力されてしまったとしても、それらの受信レベルの
差を従来よりも拡大することができ、例え、局側装置1
においてこの多重反射光と上り光信号とを分離すること
ができず、しかも信号波長差が局側受信器10の受信帯
域よりも小さい場合であったとしても、大きな受信感度
劣化を生じてしまうことはなく、反射光の干渉に起因す
る受信感度劣化を抑制してエラー発生率の低い安定した
通信が可能となる効果がある。
【0046】また、局側装置1などを当該光ネットワー
クに接続するための光コネクタ8などの各種の接続部材
の接続状態などを徹底的に管理したりすることなく、こ
のような反射光の干渉に起因する受信感度劣化を抑制す
ることができるので、従来と同程度の特性の光ネットワ
ーク4を用いつつ保守性などを悪化させてしまうことも
ない。
【0047】実施の形態2.図3はこの発明の実施の形
態2によるポイント−マルチポイント光通信システムに
おいて、加入者側送信器13、加入者側受信器14およ
び加入者側波長多重光回路15の詳細な構成を示すブロ
ック図である。図において、26は光出力制御回路25
からの光量指示信号に応じた大きさの駆動電流を出力す
る駆動回路、27はこの駆動電流の大きさに応じた光量
の光を加入者側光ケーブル7に出力する半導体レーザ素
子、28は加入者側多重分離回路16から上り情報のデ
ータおよびクロック信号が入力され、このクロック信号
に同期して2種類のレベルの変調信号を出力するバッフ
ァ回路、29は加入者側光ケーブル7と半導体レーザ素
子27との間に配設され、上記変調信号に応じて当該半
導体レーザ素子27から加入者側光ケーブル7への光の
入射を制御する電界吸収型光変調器である。これ以外の
構成は実施の形態1と同様であり説明を省略する。
【0048】次に動作について説明する。下り光信号の
受光レベルに応じて光出力制御回路25から2種類の光
量指示信号が出力されると、駆動回路26から光量指示
信号に応じた大きさの駆動電流が出力され、半導体レー
ザ素子27はこの駆動電流の大きさに応じた光量の光を
出力する。そして、光出力制御回路25はモニタフォト
ダイオード24の光量検出信号に基づいて半導体レーザ
素子27の発光光量が上記光量指示信号となるように光
量指示信号を制御する。従って、この半導体レーザ素子
27は光量指示信号に応じて光量レベルを2種類に切り
替え、その切り替えた光量レベルにて発光し続けること
になる。
【0049】このような光量レベル制御がなされる一方
で、バッファ回路28は加入者側多重分離回路16から
上り情報のデータおよびクロック信号が入力され、この
クロック信号に同期して2種類の状態に変化する変調信
号を出力し、電界吸収型光変調器29はこの変調信号に
応じて半導体レーザ素子27の発光光の加入者側光ケー
ブル7への入射を制御する。
【0050】従って、半導体レーザ素子27の光は変調
信号に応じて電界吸収型光変調器29において加入者側
光ケーブル7への入射が制御され、これにより上り情報
のデータに応じた上り光信号が光ネットワーク4を介し
て局側装置1に入射されることになる。これ以外の動作
は実施の形態1と同様であり説明を省略する。
【0051】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、加入者側送信器13が、下り光信号の受信レベルが
所定のレベルよりも高い場合には、上記上り光信号の局
側装置1における受信レベルが低くなるように当該上り
光信号の送信レベルを低下させ、この制御に基づく発光
レベルにて連続した基本光を出力する半導体レーザ素子
27と、データに応じた変調信号を出力するバッファ回
路28と、この変調信号に基づいて上記基本光を変調さ
せて光ネットワーク4へ出力する電界吸収側光変調器2
9とを備えるので、半導体レーザ素子27のみでその発
光レベルを変化させつつデータに応じて変調を行った場
合において問題となる発光レベルの変動による出力光波
形の変動を生ずること無く、これらを両立させることが
できる。
【0052】その結果、特に伝送速度が高速化した場合
において有利な特性とすることができ、このように伝送
速度を高速化したような場合であっても標準的な性能を
有する光コネクタ8を用いてエラー発生率の低い安定し
た通信を実現することができる効果がある。
【0053】実施の形態3.図4はこの発明の実施の形
態3によるポイント−マルチポイント光通信システムの
構成を示すシステム構成図である。図において、30は
局側受信器10に入力された上り光信号の受光レベルと
所定の出力切替閾値とを比較してその比較結果に応じた
判定信号を局側多重分離回路12へ出力する局側監視制
御回路(レベル検出回路)、31はこの判定信号に基づ
く下りデータが入力されたらこれを上り光信号の検出レ
ベルに応じた情報として抽出する多重分離回路、32は
この抽出した情報に基づいて判定信号を出力する加入者
側監視制御回路(判定信号生成回路)である。これ以外
の構成は実施の形態1と同様であり説明を省略する。
【0054】次に動作について説明する。局側受信器1
0は各加入者側装置2(1),・・・,2(n)からの
上り光信号を受信すると、局側多重分離回路12がこの
局側受信器10から入力される情報を分離するととも
に、局側監視制御回路30は局側受信器10に入力され
た上り光信号の受光レベルと所定の出力切替閾値とを比
較してその比較結果に応じた判定信号を局側多重分離回
路12へ出力する。そして、この局側多重分離回路12
はこの判定信号を上記各加入者側装置2(1),・・
・,2(n)への下り情報として局側送信器9に出力
し、この局側送信器9から下り光信号が出力される。な
お、この判定信号は例えば下り光信号のオーバヘッド領
域に書き込めばよい。
【0055】各加入者側受信器14が自局宛ての下り光
信号を受信するとこれを加入者側多重分離回路31で分
離する。そして、この自局宛ての下り光信号に上記判定
信号が含まれていると、加入者側多重分離回路31はこ
れを上り光信号の検出レベルに応じた情報として抽出
し、加入者側監視制御回路32がこれに基づいて判定信
号を出力し、加入者側送信器13はこの判定信号に応じ
た2種類の光量レベルにて上り光信号としての変調光信
号を生成する。これ以外の動作は実施の形態1と同様で
あり説明を省略する。
【0056】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、1つの局側装置1と、この局側装置1との間で光通
信によるデータ送受信を行う複数の加入者側装置2
(1),・・・,2(n)と、スターカプラ5を用いて
これら局側装置1および複数の加入者側装置2(1),
・・・,2(n)を接続する光ネットワーク4とを備
え、上記複数の加入者側装置2(1),・・・,2
(n)は時分割多重方式にてそれぞれの上り光信号を光
ネットワーク4に出力するポイント−マルチポイント光
通信システムにおいて、上記局側装置1には、各加入者
装置2(1),・・・,2(n)からの上り光信号の受
信レベルを検出する局側監視制御回路30と、この検出
レベルに応じた情報をそれぞれの加入者装置へ下り光信
号として送信する局側送信器9とを設け、各加入者側装
置2(1),・・・,2(n)には、自身への下り光信
号から上記検出レベルに応じた情報を抽出する加入者側
多重分離回路31と、この加入者側多重分離回路31が
抽出した検出レベル情報に基づいて、上記上り光信号の
受信レベルが所定のレベルよりも高い場合には、上記上
り光信号の局側装置における受信レベルが低くなるよう
に当該上り光信号の送信レベルを低下させ、この制御に
基づく発光レベルにて、データに応じて変調された上り
光信号を光ネットワーク4に送出する加入者側送信器1
3とを設けるので、局側装置1からの下り光信号の受信
レベルが高い加入者側装置2(1),・・・,2(n)
ではその他の加入者側装置2(1),・・・,2(n)
よりも上り光信号の局側装置1における受信レベルが低
くなって、その多重反射光の受信レベルとその他の加入
者側装置2(1),・・・,2(n)の上り光信号の受
信レベルとのレベル差を拡大することができる。
【0057】従って、これら2つが同時に局側装置1に
入力されてしまったとしても、それらの受信レベルの差
を従来よりも拡大することができ、局側装置1において
この多重反射光と上り光信号とを分離することができ
ず、しかも信号波長差が受信手段の受信帯域よりも小さ
い場合であったとしても、大きな受信感度劣化を生じて
しまうことはなく、反射光の干渉に起因する受信感度劣
化を抑制してエラー発生率の低い安定した通信が可能と
なる効果がある。
【0058】また、局側装置1などを当該光ネットワー
ク4に接続するための光コネクタ8などの各種の接続部
材の接続状態などを徹底的に管理したりすることなく、
このような反射光の干渉に起因する受信感度劣化を抑制
することができるので、従来と同程度の特性の光ネット
ワーク4を用いつつ保守性などを悪化させてしまうこと
もない。
【0059】なお、実施の形態1と比較した場合、この
実施の形態3のほうが実施の形態1よりも正確に規格に
準拠したレベルダイヤグラムの下での通信を可能とする
ものであり、実施の形態1のほうが実施の形態3よりも
高速に応答が可能である。
【0060】実施の形態4.図5はこの発明の実施の形
態4によるポイント−マルチポイント光通信システムに
おいて、加入者側送信器13、加入者側受信器14およ
び加入者側波長多重光回路15の詳細な構成を示すブロ
ック図である。図において、33は局側受信器10の受
信帯域外となる500MHz程度の強制変調信号を半導
体レーザ素子23に印加する発振器、34はモニタフォ
トダイオード24からの光量検出信号が入力され、所定
の一定の光量が出力されるように駆動回路22に対して
光量指示信号を出力する光出力制御回路である。これ以
外の構成は実施の形態1と同様であり説明を省略する。
【0061】次に動作について説明する。駆動回路22
からの変調電流とともに発振器33からの強制変調信号
が入力されると、半導体レーザ素子23はこれら2つの
変調信号に応じて上り光信号としての光を発光し、これ
が加入者側光ケーブル7に出力される。これ以外の動作
は実施の形態1と同様である。
【0062】そして、このように半導体レーザ素子23
に強制変調信号を入力すると、半導体レーザ素子23の
線幅が拡大され、上り光信号の伝送速度と比較して十分
に広い線幅とすることができ、このようなシステムに一
般的に用いられている100MHz程度の線幅を有する
半導体レーザ素子23であれば上り光信号と多重反射光
とのスペクトラム半値全幅Δνを500MHz程度とす
ることができるので、図9からすれば、S/X比が10
dB以下であったとしてもパワーペナルティを1dB以
下とすることができる。
【0063】また、この強制変調信号による変調成分
は、ビットレートの5倍程度となるので局側受信器10
の帯域制限をうけるので、これにより受信感度が劣化し
てしまうこともなく、上り光信号をその伝送速度と比較
して十分に広い線幅にて光ネットワーク4に送出するこ
とができる。
【0064】以上のように、この実施の形態4によれ
ば、1つの局側装置1と、この局側装置1との間で光通
信によるデータ送受信を行う複数の加入者側装置2
(1),・・・,2(n)と、スターカプラ5を用いて
これら局側装置1および複数の加入者側装置2(1),
・・・,2(n)を接続する光ネットワーク4とを備
え、上記複数の加入者側装置2(1),・・・,2
(n)は時分割多重方式にてそれぞれの上り光信号を光
ネットワーク4に出力するポイント−マルチポイント光
通信システムにおいて、各加入者側装置2(1),・・
・,2(n)が、上り光信号の伝送速度と比較して十分
に広い線幅にて、データに応じて変調された上り光信号
を光ネットワーク4に送出する加入者側送信器13を備
えるので、多重反射光の受信レベルと上り光信号の受信
レベルとのレベル差としては変わらないものの、コヒー
レントクロストークの影響を抑圧することができる。
【0065】従って、これら2つが同時に局側装置1に
入力され、局側装置1においてこの多重反射光と上り光
信号とを分離することができない場合であったとして
も、大きな受信感度劣化を生じてしまうことはなく、反
射光の干渉に起因する受信感度劣化を抑制してエラー発
生率の低い安定した通信が可能となる効果がある。ま
た、これと同時に、これらの信号波長差が局側受信器1
0の受信帯域よりも大きくなるように上り光信号を変調
することで、この局側受信器10の帯域制限で受信感度
の劣化を無視することも可能であり、受信感度の劣化を
伴うこともない効果がある。
【0066】また、局側装置1などを当該光ネットワー
ク4に接続するための光コネクタ8などの各種の接続部
材の接続状態などを徹底的に管理したりすることなく、
このような反射光の干渉に起因する受信感度劣化を抑制
することができるので、従来と同程度の特性の光ネット
ワーク4を用いつつ保守性などを悪化させてしまうこと
もない。
【0067】なお、一般的に用いられる数mW出力の半
導体レーザ素子の換わりに、数十nm以上の線幅を示す
LED(Light Emitting Diode)
を用いることでも線幅をある程度広げることができる。
【0068】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、1つ
の局側装置と、この局側装置との間で光通信によるデー
タ送受信を行う複数の加入者側装置と、スターカプラを
用いてこれら局側装置および複数の加入者側装置を接続
する光ネットワークとを備え、上記複数の加入者側装置
は時分割多重方式にてそれぞれの上り光信号を光ネット
ワークに出力するポイント−マルチポイント光通信シス
テムにおいて、各加入者側装置が、局側装置からの下り
光信号の受信レベルを検出するレベル検出回路と、この
受信レベルが所定のレベルよりも高い場合には、上記上
り光信号の局側装置における受信レベルが低くなるよう
に当該上り光信号の送信レベルを低下させ、この制御に
基づく発光レベルにて、データに応じて変調された上り
光信号を光ネットワークに送出する送信手段とを備える
ので、局側装置からの下り光信号の受信レベルが高い加
入者側装置ではその他の加入者側装置よりも上り光信号
の局側装置における受信レベルが低くなる。
【0069】そして、ポイント−マルチポイント光通信
システムの光ネットワークにおいては基本的に、この局
側装置からの下り光信号の受信レベルが高い加入者側装
置では、その加入者側装置からの上り光信号の局側装置
での受信レベルも高く、逆に、この局側装置からの下り
光信号の受信レベルが低い加入者側装置では、その加入
者側装置からの上り光信号の局側装置での受信レベルも
低い傾向にあって、その結果、上り光信号の多重反射光
も局側装置からの下り光信号の受信レベルが高い加入者
側装置からのもののほうがその他の加入者側装置のもの
よりも高くなる傾向にある。
【0070】従って、上述したように局側装置からの下
り光信号の受信レベルが高い加入者側装置ではその他の
加入者側装置よりも局側装置における受信レベルが低く
なるように制御することで、その多重反射光の局側装置
における受信レベルも低下し、この多重反射光の受信レ
ベルとその他の加入者側装置の上り光信号の受信レベル
とのレベル差を拡大することができるので、これら2つ
が同時に局側装置に入力されてしまったとしても、それ
らの受信レベルの差を従来よりも拡大することができ
る。その結果、局側装置においてこの多重反射光と上り
光信号とを分離することができず、しかも信号波長差が
受信手段の受信帯域よりも小さい場合であったとして
も、大きな受信感度劣化を生じてしまうことはなく、反
射光の干渉に起因する受信感度劣化を抑制してエラー発
生率の低い安定した通信が可能となる効果がある。そし
て、PC研磨光コネクタなどを用いて光ネットワークを
構築しつつもITU−T G.983.1として国際標
準化されたATM−PONと同等のパワーペナルティ
(1.5dB以下、但し、主信号電力と雑音電力とのス
ペクトラム半値全幅Δν=100MHz)を実現するこ
とができる効果がある。
【0071】また、局側装置や局側装置などを当該光ネ
ットワークに接続するための光コネクタなどの各種の接
続部材の接続状態などを徹底的に管理したりすることな
く、このような反射光の干渉に起因する受信感度劣化を
抑制することができるので、従来と同程度の特性の光ネ
ットワークを用いつつ保守性などを悪化させてしまうこ
ともない。
【0072】この発明によれば、1つの局側装置と、こ
の局側装置との間で光通信によるデータ送受信を行う複
数の加入者側装置と、スターカプラを用いてこれら局側
装置および複数の加入者側装置を接続する光ネットワー
クとを備え、上記複数の加入者側装置は時分割多重方式
にてそれぞれの上り光信号を光ネットワークに出力する
ポイント−マルチポイント光通信システムにおいて、上
記局側装置には、各加入者装置からの上り光信号の受信
レベルを検出するレベル検出回路と、この検出レベルに
応じた情報をそれぞれの加入者装置へ下り光信号として
送信する送信手段とを設け、各加入者側装置には、自身
への下り光信号から上記検出レベルに応じた情報を抽出
する情報抽出手段と、この情報抽出手段が抽出した検出
レベル情報に基づいて、上記上り光信号の受信レベルが
所定のレベルよりも高い場合には、上記上り光信号の局
側装置における受信レベルが低くなるように当該上り光
信号の送信レベルを低下させ、この制御に基づく発光レ
ベルにて、データに応じて変調された上り光信号を光ネ
ットワークに送出する送信手段とを設けるので、局側装
置からの下り光信号の受信レベルが高い加入者側装置で
はその他の加入者側装置よりも上り光信号の局側装置に
おける受信レベルが低くなって、その多重反射光の受信
レベルとその他の加入者側装置の上り光信号の受信レベ
ルとのレベル差を拡大することができる。
【0073】従って、これら2つが同時に局側装置に入
力されてしまったとしても、それらの受信レベルの差を
従来よりも拡大することができ、局側装置においてこの
多重反射光と上り光信号とを分離することができず、し
かも信号波長差が受信手段の受信帯域よりも小さい場合
であったとしても、大きな受信感度劣化を生じてしまう
ことはなく、反射光の干渉に起因する受信感度劣化を抑
制してエラー発生率の低い安定した通信が可能となる効
果がある。そして、PC研磨光コネクタなどを用いて光
ネットワークを構築しつつもITU−T G.983.
1として国際標準化されたATM−PONと同等のパワ
ーペナルティ(1.5dB以下、但し、主信号電力と雑
音電力とのスペクトラム半値全幅Δν=100MHz)
を実現することができる効果がある。
【0074】また、局側装置や局側装置などを当該光ネ
ットワークに接続するための光コネクタなどの各種の接
続部材の接続状態などを徹底的に管理したりすることな
く、このような反射光の干渉に起因する受信感度劣化を
抑制することができるので、従来と同程度の特性の光ネ
ットワークを用いつつ保守性などを悪化させてしまうこ
ともない。
【0075】この発明によれば、送信手段が、受信レベ
ルが所定のレベルよりも高い場合には、上記上り光信号
の局側装置における受信レベルが低くなるように当該上
り光信号の送信レベルを低下させ、この制御に基づく発
光レベルにて基本光を出力する発光回路と、データに応
じた第一変調信号を出力する第一変調回路と、上記第一
変調信号に基づいて上記基本光を変調させて光ネットワ
ークへ出力する電界吸収側光変調器とを備えるので、発
光回路のみでその発光レベルを変化させつつデータに応
じて変調を行った場合において問題となる発光レベルの
変動による出力光波形の変動を生ずること無く、これら
を両立させることができる。その結果、特に伝送速度が
高速化した場合において有利な特性とすることができ、
このように伝送速度を高速化したような場合であっても
標準的な性能を有する光コネクタを用いてエラー発生率
の低い安定した通信を実現することができる効果があ
る。
【0076】この発明によれば、1つの局側装置と、こ
の局側装置との間で光通信によるデータ送受信を行う複
数の加入者側装置と、スターカプラを用いてこれら局側
装置および複数の加入者側装置を接続する光ネットワー
クとを備え、上記複数の加入者側装置は時分割多重方式
にてそれぞれの上り光信号を光ネットワークに出力する
ポイント−マルチポイント光通信システムにおいて、各
加入者側装置が、上り光信号の伝送速度と比較して広い
線幅にて、データに応じて変調された上り光信号を光ネ
ットワークに送出する送信手段を備えるので、多重反射
光の受信レベルと上り光信号の受信レベルとのレベル差
としては変わらないものの、コヒーレントクロストーク
の影響を抑圧することができる。
【0077】従って、これら2つが同時に局側装置に入
力され、局側装置においてこの多重反射光と上り光信号
とを分離することができない場合であったとしても、大
きな受信感度劣化を生じてしまうことはなく、反射光の
干渉に起因する受信感度劣化を抑制してエラー発生率の
低い安定した通信が可能となる効果がある。また、これ
と同時に、これらの信号波長差が受信手段の受信帯域よ
りも大きくなるように上り光信号を変調することで、こ
の受信手段の帯域制限で受信感度の劣化を無視すること
も可能であり、受信感度の劣化を伴うこともない効果が
ある。そして、PC研磨光コネクタなどを用いて光ネッ
トワークを構築しつつもITU−T G.983.1と
して国際標準化されたATM−PONと同等のパワーペ
ナルティ(1dB以下、但し、主信号電力と雑音電力と
のスペクトラム半値全幅Δν=500MHz)を実現す
ることができる効果がある。
【0078】また、局側装置や局側装置などを当該光ネ
ットワークに接続するための光コネクタなどの各種の接
続部材の接続状態などを徹底的に管理したりすることな
く、このような反射光の干渉に起因する受信感度劣化を
抑制することができるので、従来と同程度の特性の光ネ
ットワークを用いつつ保守性などを悪化させてしまうこ
ともない。
【0079】この発明によれば、送信手段が、データに
応じた第一変調信号を出力する第一変調回路と、上り光
信号の伝送速度よりも高い繰り返し周波数であって且つ
局側装置の受信帯域外となる周波数を有する第二変調信
号を出力する第二変調回路と、上記第一変調信号および
上記第二変調信号が入力され、これら2つの変調信号に
応じて上り光信号としての光を発光する発光回路とを備
えるので、各加入者側装置は、上り光信号の伝送速度と
比較して十分に広い線幅にて、データに応じて変調され
た上り光信号を光ネットワークに送出することができ
る。
【0080】その結果、多重反射光と上り光信号とを分
離することができない場合であったとしても、大きな受
信感度劣化を生じてしまうことはなく、反射光の干渉に
起因する受信感度劣化を抑制してエラー発生率の低い安
定した通信が可能となる効果がある。また、これと同時
に、局側装置の受信帯域外となるように第二変調信号の
周波数を設定しているので、受信手段の帯域制限により
受信感度の劣化を生じることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるポイント−マ
ルチポイント光通信システムの構成を示すシステム構成
図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による加入者側送信
器、加入者側受信器および加入者側波長多重光回路の詳
細な構成を示すブロック図である。
【図3】 この発明の実施の形態2によるポイント−マ
ルチポイント光通信システムにおいて、加入者側送信
器、加入者側受信器および加入者側波長多重光回路の詳
細な構成を示すブロック図である。
【図4】 この発明の実施の形態3よるポイント−マル
チポイント光通信システムの構成を示すシステム構成図
である。
【図5】 この発明の実施の形態4によるポイント−マ
ルチポイント光通信システムにおいて、加入者側送信
器、加入者側受信器および加入者側波長多重光回路の詳
細な構成を示すブロック図である。
【図6】 従来のポイント−マルチポイント光通信シス
テムの構成を示すシステム構成図である。
【図7】 従来のポイント−マルチポイント光通信シス
テムにおける時分割多重方式による動作を説明するため
の説明図である。
【図8】 従来のポイント−マルチポイント光通信シス
テムにおいて発生する上り光信号と多重反射光との干渉
状態を説明する説明図である。
【図9】 上り光信号などの主信号電力と多重反射光な
どの雑音電力との比と、受信感度を示す1つの指標であ
るパワーペナルティとの関係を示す雑音エラー特性図で
ある。
【符号の説明】
1 局側装置、2(1),・・・,2(n) 加入者側
装置、3(1),・・・,3(n) ターミナル、4
光ネットワーク、5 スターカプラ、6 局側光ケーブ
ル、7 加入者側光ケーブル、8 光コネクタ、9 局
側送信器、10局側受信器、11 局側波長多重光回
路、12 局側多重分離回路、13 加入者側送信器、
14 加入者側受信器、15 加入者側波長多重光回
路、16加入者側多重分離回路、17 受光フォトダイ
オード、18 増幅器、19 A/D変換回路、20
レベル検出回路、21 バッファ回路、22 駆動回
路、23 半導体レーザ素子、24 モニタフォトダイ
オード、25 光出力制御回路、26 駆動回路、27
半導体レーザ素子、28 バッファ回路、29 電界
吸収型光変調器、30 局側監視制御回路(レベル検出
回路)、31 多重分離回路、32 加入者側監視制御
回路(判定信号生成回路)、33 発振器、34 光出
力制御回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04J 3/00 H04L 11/00 340 H04L 12/44 (72)発明者 青柳 愼一 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 5K002 BA04 CA02 CA09 DA03 DA04 DA12 FA01 5K028 AA11 AA15 BB08 CC05 DD07 FF11 KK03 KK12 KK22 KK35 SS02 SS12 TT05 5K033 AA01 AA07 BA11 DA12 DA15 DB02 DB17 DB22

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1つの局側装置と、この局側装置との間
    で光通信によるデータ送受信を行う複数の加入者側装置
    と、スターカプラを用いてこれら局側装置および複数の
    加入者側装置を接続する光ネットワークとを備え、上記
    複数の加入者側装置は時分割多重方式にてそれぞれの上
    り光信号を光ネットワークに出力するポイント−マルチ
    ポイント光通信システムにおいて、 各加入者側装置は、 局側装置からの下り光信号の受信レベルを検出するレベ
    ル検出回路と、 この受信レベルが所定のレベルよりも高い場合には、上
    記上り光信号の局側装置における受信レベルが低くなる
    ように当該上り光信号の送信レベルを低下させ、この制
    御に基づく発光レベルにて、データに応じて変調された
    上り光信号を光ネットワークに送出する送信手段とを備
    えることを特徴とするポイント−マルチポイント光通信
    システム。
  2. 【請求項2】 1つの局側装置と、この局側装置との間
    で光通信によるデータ送受信を行う複数の加入者側装置
    と、スターカプラを用いてこれら局側装置および複数の
    加入者側装置を接続する光ネットワークとを備え、上記
    複数の加入者側装置は時分割多重方式にてそれぞれの上
    り光信号を光ネットワークに出力するポイント−マルチ
    ポイント光通信システムにおいて、 上記局側装置には、 各加入者装置からの上り光信号の受信レベルを検出する
    レベル検出回路と、 この検出レベルに応じた情報をそれぞれの加入者装置へ
    下り光信号として送信する送信手段とを設け、 各加入者側装置には、 自身への下り光信号から上記検出レベルに応じた情報を
    抽出する情報抽出手段と、 この情報抽出手段が抽出した検出レベル情報に基づい
    て、この受信レベルが所定のレベルよりも高い場合に
    は、上記上り光信号の局側装置における受信レベルが低
    くなるように当該上り光信号の送信レベルを低下させ、
    この制御に基づく発光レベルにて、データに応じて変調
    された上り光信号を光ネットワークに送出する送信手段
    とを設けることを特徴とするポイント−マルチポイント
    光通信システム。
  3. 【請求項3】 送信手段は、 受信レベルが所定のレベルよりも高い場合には、上記上
    り光信号の局側装置における受信レベルが低くなるよう
    に当該上り光信号の送信レベルを低下させ、この制御に
    基づく発光レベルにて基本光を出力する発光回路と、 データに応じた第一変調信号を出力する第一変調回路
    と、 上記第一変調信号に基づいて上記基本光を変調させて光
    ネットワークへ出力する電界吸収側光変調器とを備える
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載のポイン
    ト−マルチポイント光通信システム。
  4. 【請求項4】 1つの局側装置と、この局側装置との間
    で光通信によるデータ送受信を行う複数の加入者側装置
    と、スターカプラを用いてこれら局側装置および複数の
    加入者側装置を接続する光ネットワークとを備え、上記
    複数の加入者側装置は時分割多重方式にてそれぞれの上
    り光信号を光ネットワークに出力するポイント−マルチ
    ポイント光通信システムにおいて、 各加入者側装置は、 上り光信号の伝送速度と比較して広い線幅にて、データ
    に応じて変調された上り光信号を光ネットワークに送出
    する送信手段を備えることを特徴とするポイント−マル
    チポイント光通信システム。
  5. 【請求項5】 送信手段は、 データに応じた第一変調信号を出力する第一変調回路
    と、 上り光信号の伝送速度よりも高い繰り返し周波数であっ
    て且つ局側装置の受信帯域外となる周波数を有する第二
    変調信号を出力する第二変調回路と、 上記第一変調信号および上記第二変調信号が入力され、
    これら2つの変調信号に応じて上り光信号としての光を
    発光する発光回路とを備えることを特徴とする請求項
    1、請求項2および請求項4のうちのいずれか1項記載
    のポイント−マルチポイント光通信システム。
JP23282999A 1999-08-19 1999-08-19 ポイント−マルチポイント光通信システム Expired - Lifetime JP4169878B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23282999A JP4169878B2 (ja) 1999-08-19 1999-08-19 ポイント−マルチポイント光通信システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23282999A JP4169878B2 (ja) 1999-08-19 1999-08-19 ポイント−マルチポイント光通信システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001060921A true JP2001060921A (ja) 2001-03-06
JP4169878B2 JP4169878B2 (ja) 2008-10-22

Family

ID=16945450

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23282999A Expired - Lifetime JP4169878B2 (ja) 1999-08-19 1999-08-19 ポイント−マルチポイント光通信システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4169878B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7236708B2 (en) 2001-10-25 2007-06-26 Nippon Telegraph And Telephone Corporation Optical communication system with optical output level control function
JP2010161454A (ja) * 2009-01-06 2010-07-22 Nec Corp 光通信システム
JP2013026717A (ja) * 2011-07-19 2013-02-04 Mitsubishi Electric Corp 通信装置及び通信システム
KR101338304B1 (ko) * 2008-10-31 2013-12-09 가부시끼가이샤 도시바 보호 계전 장치와 그 송신 레벨 제어 방법
JPWO2020250305A1 (ja) * 2019-06-11 2020-12-17

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7236708B2 (en) 2001-10-25 2007-06-26 Nippon Telegraph And Telephone Corporation Optical communication system with optical output level control function
KR101338304B1 (ko) * 2008-10-31 2013-12-09 가부시끼가이샤 도시바 보호 계전 장치와 그 송신 레벨 제어 방법
US8908780B2 (en) 2008-10-31 2014-12-09 Kabushiki Kaisha Toshiba Protective relay and method for controlling the same
JP2010161454A (ja) * 2009-01-06 2010-07-22 Nec Corp 光通信システム
JP2013026717A (ja) * 2011-07-19 2013-02-04 Mitsubishi Electric Corp 通信装置及び通信システム
JPWO2020250305A1 (ja) * 2019-06-11 2020-12-17
WO2020250305A1 (ja) * 2019-06-11 2020-12-17 日本電信電話株式会社 光通信システム及び光通信方法
US11621778B2 (en) 2019-06-11 2023-04-04 Nippon Telegraph And Telephone Corporation Optical communication system and optical communication method
JP7343806B2 (ja) 2019-06-11 2023-09-13 日本電信電話株式会社 光通信システム及び光通信方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4169878B2 (ja) 2008-10-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5017942B2 (ja) ビットレート混在光通信方法並びに光加入者装置及び光局側装置
US7933518B2 (en) Intelligent optical systems and methods for optical-layer management
JP2880927B2 (ja) 光ファイバネットワークシステム
US8238753B2 (en) Optical line terminal
CN1983906B (zh) 一种波分复用无源光网络及实现方法
US20150043909A1 (en) Methods and Systems for Increasing Reach and/or Split in Passive Optical Networks
JPH03502034A (ja) 光通信回路網
JP2006345284A (ja) 伝送システムおよび局側装置
Jirachariyakool et al. Design and implement of GPON-FTTH network for residential condominium
JP3833655B2 (ja) 光通信システム
US8340519B2 (en) Passive optical network comprising an optical burst mode receiver
Mochida Technologies for local-access fibering
JP4169878B2 (ja) ポイント−マルチポイント光通信システム
EP3641169A1 (en) Data processing method, optical line terminal, optical network unit and system
US20100124420A1 (en) Communication device and communication method
Harstead et al. Optical access networks
US20210083770A1 (en) Port Replicator
KR100809400B1 (ko) 반사형 반도체 광증폭기를 이용한 광송수신 모듈, 그모듈을 포함한 수동형 광가입자망 및 그 모듈의 입력광파워 검출방법
KR100633629B1 (ko) 베이스밴드와 패스밴드 신호를 광학적으로 결합하는광통신 시스템
JPH09214541A (ja) 光加入者伝送システム
JP4451317B2 (ja) ポイント−マルチポイント光通信システムおよび加入者側装置
KR20070001869A (ko) 광대역 통신 네트워크
CN210780807U (zh) 一种光接入网络装置
US20230107882A1 (en) Control of optical-modulation amplitude for burst-mode transmission
CN117439693A (zh) 一种无源光网络系统、信号传输方法、装置及终端

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040512

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040518

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040715

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040817

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20041018

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20071109

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080612

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080806

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110815

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4169878

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110815

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120815

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120815

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130815

Year of fee payment: 5

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term