JP4699234B2 - Ponシステム - Google Patents

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Description

本発明は、PON(Passive Optical Network)システムに関し、特に、柔軟に設計を行うための技術に関する。
従来のPONシステムは、OLT(Optical Line Terminal)、ONU(Optical Network Unit)、1台のOLTと複数のONUとを接続するスターカプラ、および接続媒体である光ファイバを備えて構成される。
OLTは、O/E(Optical/Electrical変換)回路、E/O(Electrical/Optical変換)回路、PHYの回路、OAM(Operations, Administration, Maintenance)パケット/フレーム生成回路、IPパケット終端回路、信号検出回路、ユーザデータ検出回路、送信許可順次割り当て制御回路、およびONU管理テーブルを備えて構成される。
ONUは、O/E回路、E/O回路、フレーム終端回路、送信許可検出回路、オーバヘッド情報検出回路、パケットバッファ、パケット生成/送出回路、およびリンク検出回路を備えて構成される。
このようなPONシステムは、例えば特許文献1に開示されている。また、特許文献2には、PONシステムにおけるOLT・ONU間の距離を遅延値を用いて測定する方法が開示されている。
特開2004−356893号公報(第1図) 特許第3473698号公報
PONシステムにおいては、1個のOLTに接続されるONUの個数が増加するほど、1個のONUあたりで受信される光量(パワー)は低減していく。また、OLT・ONU間の距離が大きくなるほど、OLTおよびONUそれぞれで受信されるパワーは低減していく。すなわち、1個のOLTに接続可能なONUの個数および設定可能なOLT・ONU間の距離は、光モジュールの出力パワーに大きく依存するとともに、互いに依存し合っている。
従って、PONシステムの設計においては、収容可能なONUの最多個数をまず定めこの最多個数に基づきOLT・ONU間の距離の上限を定めるか、想定されるOLT・ONU間の最大距離をまず定めこの最大距離に基づきONUの個数の上限を定めるか、いずれかの手法が採られている。
しかし、従来のPONシステムにおいては、光モジュールの出力パワーが固定されているので、設計におけるONUの個数およびOLT・ONU間の距離を必ずしも柔軟に定めることができないという問題点があった。
本発明は上記の問題点を解決するためになされたものであり、柔軟に設計を行うことができるPONシステムを提供することを目的とするものである。
本発明に係るPONシステムは、OLTおよびOLTの下位にPONを介して接続されたONUを備えるPONシステムであって、ONUは、OLTから入力される光の量である入力パワーを計測する入力パワー計測手段と、計測された入力パワーをOLTへ送信する送信手段とを有し、OLTは、ONUから受信した入力パワーおよび自身が出力する光の量である出力パワーを比較する比較手段と、比較手段における比較結果に基づきOLT・ONU間の距離を算出する第1距離算出手段と、遅延時間に基づきOLT・ONU間の距離を算出する第2距離算出手段と、第1距離算出手段で算出された距離および第2距離算出手段で算出された距離を比較することにより異常を検出する異常検出手段とを有する。
本発明に係るPONシステムは、OLTおよびOLTの下位にPONを介して接続されたONUを備えるPONシステムであって、ONUは、OLTから入力される光の量である入力パワーを計測する入力パワー計測手段と、計測された入力パワーをOLTへ送信する送信手段とを有し、OLTは、ONUから受信した入力パワーおよび自身が出力する光の量である出力パワーを比較する比較手段を有する。従って、比較結果に基づき出力パワーを可変させることにより、通信状態を最適化することができる。また、ONUの追加収容等における設計を柔軟に行うことができる。また第1距離算出手段で算出された距離および第2距離算出手段で算出された距離を比較することにより異常を検出できるため、保守者は、伝送路または装置の故障を速やかに検知することができる。

本発明に係るPON(Passive Optical Network)システムは、光モジュールから出力される光量(パワー)を可変させることにより柔軟な設計を可能とすることを特徴とする。以下、本発明の各実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
<実施の形態1>
図1は、実施の形態1に係るPONシステムの構成を示すブロック図である。PONシステムは、1個のOLT(Optical Line Terminal)1からの光ファイバ4をスターカプラ3で分岐し複数個のONU(Optical Network Unit)2へ接続させた構成からなる。また、OLT1は、監視装置30に接続されている。
OLT1およびONU2は、図示しない光モジュールを内蔵しており、それぞれ、この光モジュールから光ファイバ4へパワーを出力することにより、互いに通信を行っている。
すなわち、光ファイバ4およびスターカプラ3は、OLT1の下位にONU2を接続させるためのPONとして機能する。本明細書においては、OLT1から光ファイバ4へ出力される光の量を第1出力パワーと呼び、光ファイバ4からONU2へ入力される光の量を第1入力パワーと呼ぶ。また、ONU2から光ファイバ4へ出力される光の量を第2出力パワーと呼び、光ファイバ4からOLT1へ入力される光の量を第2入力パワーと呼ぶ。
ONU2の下位には図示しない下位装置が、OLT1の上位には図示しない上位装置が、それぞれ接続されており、PONシステムを介して互いにユーザデータの送受信を行っている。
OLT1は、ユーザ/OAM(Operations, Administration, Maintenance)パケット挿入部5、E/O(Electrical/Optical変換)回路6、O/E(Optical/Electrical変換)回路7、パワーモニタ部8、ユーザ/OAMパケット分離部9、OAM受信制御部10、PONプロトコル制御部11、OAM送信制御部12、ONU管理テーブル13、および距離比較部14を備えている。
ONU2は、ユーザ/OAMパケット挿入部15、E/O回路16、O/E回路17、パワーモニタ部18、ユーザ/OAMパケット分離部19、OAM受信制御部20、PONプロトコル制御部21、およびOAM送信制御部22を備えている。
ユーザ/OAMパケット挿入部15は、下位装置からONU2へ入力された上りユーザデータに、OAM送信制御部22から入力されたOAMパケットを挿入し上りフレームとしてE/O回路16へ入力させる。E/O回路16は、入力された(電気信号形式の)上りフレームを光信号形式に変換し、PON(光ファイバ4およびスターカプラ3)を介してO/E回路7へ入力させる。O/E回路7は、入力された光信号形式の上りフレームを電気信号形式に変換し、ユーザ/OAMパケット分離部9(およびパワーモニタ部8)へ入力させる。ユーザ/OAMパケット分離部9は、入力された上りフレームからOAMパケットを分離し、OAMパケットをOAM受信制御部10へ入力させ、残りの上りフレームを上りユーザデータとしてOLT1から上位装置へ入力させる。
ユーザ/OAMパケット挿入部5は、上位装置からOLT1へ入力された下りユーザデータに、OAM送信制御部12から入力されたOAMパケットを挿入し下りフレームとしてE/O回路6へ入力させる。E/O回路6は、入力された(電気信号形式の)下りフレームを光信号形式に変換し、PON(光ファイバ4およびスターカプラ3)を介してO/E回路17へ入力させる。O/E回路17は、入力された光信号形式の下りフレームを電気信号形式に変換し、ユーザ/OAMパケット分離部19(およびパワーモニタ部18)へ入力させる。ユーザ/OAMパケット分離部19は、入力された下りフレームからOAMパケットを分離し、OAMパケットをOAM受信制御部20へ入力させ、残りの下りフレームを下りユーザデータとしてONU2から下位装置へ入力させる。
OAM受信制御部20は、ユーザ/OAMパケット分離部19から入力されたOAMパケットに含まれる受信情報を処理することにより、PON制御情報を生成しPONプロトコル制御部21へ入力させるとともに第2出力パワー指定情報を生成しE/O回路16へ入力させる。
PONプロトコル制御部21は、入力されたPON制御情報をPONプロトコル処理することにより、OAM制御情報を生成しOAM送信制御部22へ入力させるとともに光出力制御情報を生成しユーザ/OAMパケット挿入部15へ入力させる。
パワーモニタ部18は、O/E回路17から入力された電気信号を用いてOLT1から受光されるパワーをモニタ(計測)することにより第1入力パワー情報を生成しOAM送信制御部22へ入力させる。OAM送信制御部22は、PONプロトコル制御部21から入力されたOAM制御情報およびパワーモニタ部18から入力された第1入力パワー情報に基づきOAMパケットを生成しユーザ/OAMパケット挿入部15へ入力させる。
OAM受信制御部10は、ユーザ/OAMパケット分離部9から入力されたOAMパケットに含まれる受信情報を処理することにより、PON制御情報を生成しPONプロトコル制御部11へ入力させるとともに、ONU2へ送信したOAMパケット等がONU2で折り返して戻って来るまでの遅延時間(ラウンドトリップタイム)を表すRTT情報とONU2から受信した第2出力パワー情報とをONU管理テーブル13へ記憶させる。
PONプロトコル制御部11は、入力されたPON制御情報をPONプロトコル処理することにより、OAM制御情報を生成しOAM送信制御部12へ入力させる。
パワーモニタ部8は、O/E回路7から入力された電気信号を用いてONU2から受光されるパワーをモニタ(計測)することにより第2入力パワー情報を生成しONU管理テーブル13へ記憶させる。
ONU管理テーブル13は、登録されているONU2の各種情報を記憶するためのものである。OLT1は、ONU管理テーブル13に記憶された、第2出力パワー情報、第2入力パワー情報、およびRTT情報等の各種情報に基づき、第1出力パワー指定情報を生成しE/O回路6へ入力させる。
すなわち、パワーモニタ部18は、本発明に係る第1入力パワー計測手段として機能し、パワーモニタ部8は、本発明に係る第2入力パワー計測手段として機能している。また、OAM送信制御部22は、本発明に係る送信手段として機能している。
ONU2は、OLT1から受光したパワー値(入力パワー値)をパワーモニタ部18にて常時計測し、その時間平均から第1入力パワー値を算出している。そして、ONU2は、この第1入力パワー値を、OAM情報としてOAM送信制御部22からOLT1へ定期的に申告している。OLT1は、ONU2から送信された第1入力パワー値をOAM受信制御部10にて受信し、この第1入力パワー値を、自身が出力したパワー値(出力パワー値)の時間平均から算出される第1出力パワー値と比較することによりこれらの差分を算出する。そして、算出された差分に基づきOLT1と各ONU2との距離をそれぞれ算出し、距離情報としてONU管理テーブル13へ格納する(第1の距離算出手法)。
同時に、OLT1は、ONU2から受光したパワー値(入力パワー値)をパワーモニタ部8にて常時計測し、その時間平均から第2入力パワーを算出している。また、ONU2は、自身が出力したパワー値(出力パワー値)の時間平均から第2出力パワー値を算出し、OAM情報としてOAM送信制御部22からOLT1へ定期的に申告している。OLT1は、算出された第2入力パワー値を、受信された第2出力光パワー値と比較することによりこれらの差分を算出する。そして、算出された差分に基づきOLT1と各ONU2との距離をそれぞれ算出し、距離情報としてONU管理テーブル13へ格納する(第2の距離算出手法)。
また、OLT1は、送信したOAMパケット等がONU2で折り返して戻って来るまでの遅延時間(ラウンドトリップタイム)に基づきOLT1と各ONU2との距離をそれぞれ算出し、距離情報としてONU管理テーブル13へ格納する(第3の距離算出手法)。
なお、図示は省略されているが、OLT1は、CPUやメモリ等を内蔵しており、上記のパワー値の比較および距離の算出は、いずれもこのCPUにおいて行われる。すなわち、このCPUは、本発明において、第1乃至第3比較手段および第1乃至第3距離算出手段として機能する。
上述したように、本発明に係るPONシステムにおいては、OLT1と各ONU2との距離は、第1の距離算出手法においてはONU2のパワーモニタ部18にて計測される第1入力パワー値に基づき算出され、第2の距離算出手法においてはOLT1のパワーモニタ部8にて計測される第2入力パワー値に基づき算出され、第3の距離算出手法においてはOAMパケット等のラウンドトリップタイムに基づき算出される。
これら複数種類の手法によりそれぞれ算出される距離は、本来は一致するはずであるので、これらの距離が互いに大きくずれた場合には、PONシステムにおいて不具合が発生している可能性が高い。すなわち、複数種類の手法によりそれぞれ算出される距離を互いに比較することにより、実施の形態2で後述するように異常を検出することが可能となる。
OLT1は、ONU管理テーブル13へ格納された距離情報および分岐情報から、自身が出力すべき最適なパワー値(第1最適パワー出力値)を算出する。この第1最適パワー出力値は、各ONU2それぞれにおいて受光可能なパワーの範囲(受光感度)と上記の距離情報および分岐情報に基づく減衰量とを考慮し、全てのONU2において受光可能となるように算出される。そして、OLT1は、自身が出力するパワー値がこの第1最適パワー出力値に一致するように、第1出力パワー指定情報を用いてE/O回路6を制御する。
同時に、OLT1は、ONU管理テーブル13へ格納された距離情報および分岐情報から、ONU2が出力すべき最適なパワー値(第2最適パワー出力値)を算出する。この第2最適パワー出力値は、OLT1において受光可能なパワーの範囲(受光感度)と上記の距離情報および分岐情報に基づく減衰量とを考慮し、OLT1において受光可能となるように算出される。そして、OLT1は、この第2最適パワー出力値を含むOAMパケットをOAM送信制御部12からONU2へ送信する。ONU2は、このOAMパケットをOAM受信制御部20で受信すると、自身が出力するパワー値がこの第2最適パワー出力値に一致するように、第2出力パワー指定情報を用いてE/O回路16を制御する。
例えば、OLT1およびONU2は、OLT1・ONU2間の距離および分岐数が比較的に小さく現在のパワー出力値が大き過ぎると判断される場合には、それぞれ、パワー出力値を、最適パワー出力値に一致するまで小さくする。
また、OLT1およびONU2は、OLT1・ONU2間の距離および分岐数が比較的に大きく現在のパワー出力値が小さ過ぎると判断される場合には、それぞれ、パワー出力値を、最適パワー出力値に一致するまで大きくする。但し、最適パワー出力値が、OLT1およびONU2それぞれが出力可能な最大のパワー値(最大パワー出力値)を超える場合には、パワー出力値を、それぞれ、最大パワー出力値に一致させる。
このような制御を行うことにより、現在のパワー出力値が大き過ぎる場合には、パワー出力値を小さくすることでOLT1およびONU2の消費電力を低減することが可能となる。
1個のOLT1へ比較的に少ない個数のONU2が比較的に小さい距離で接続されていると、OLT1またはONU2において、パワー入力値が大きくなり過ぎ受光可能な最大のパワー値(上限パワー入力値)を超える場合がある。従来のPONシステムでは、このような場合には、パワー入力値を上限パワー入力値以下に抑えるために、伝送路にアッテネータを介挿し減衰させる必要があった。
本実施の形態に係るPONシステムでは、上述したように、OLT1およびONU2において、それぞれ、E/O回路6,16を制御してパワー出力値を小さくするので、伝送路にアッテネータを介挿させることなくパワー入力値を上限パワー入力値以下に抑えることが可能となる。
また、1個のOLT1へ比較的に多い個数のONU2が比較的に大きい距離で接続されていると、パワー入力値が小さくなり過ぎないように、ONU2の個数またはOLT1・ONU2間の距離を制限する必要がある。従来のPONシステムでは、上述したように、光モジュールの出力パワーが固定されているので、ONU2の個数およびOLT1・ONU2間の距離を柔軟に定めることができないという問題点があった。
本実施の形態に係るPONシステムでは、上述したように、OLT1およびONU2において、それぞれ、E/O回路16,16を制御してパワー出力値を大きくするので、光モジュールが出力可能な範囲内で接続形態に応じパワー出力値を上限まで大きくすることにより、パワーバジェットを調整しフレキシブルに対応することが可能となる。すなわち、OLT1・ONU2間の距離が大きい場合にもパワー出力値を大きくすることにより接続可能なONU2の個数を可能な限り増やしたり、ONU2の個数が多い場合にもパワー出力値を大きくすることにより設定可能なOLT1・ONU2間の距離を大きくしたりすることができる。これにより、光モジュールの出力パワーが固定されている場合に比べて、フレキシブルに対応することが可能となる。
また、光モジュールが出力可能な範囲内でパワー出力値を上限まで大きくした場合に接続可能なONU2の最多個数および設定可能なOLT1・ONU2間の最大距離は、パワーバジェット情報としてONU管理テーブル13へ格納される。これにより、保守者は、このパワーバジェット情報を、監視装置30経由で得ることができる。従って、ONU2を増設するときに、所望の接続形態(個数および距離)が実現可能かどうかを容易に判別することができる。よって、ONU2を、個々の伝送路形態に応じ効率よく追加収容していくことが可能となる。
このように、本実施の形態に係るPONシステムでは、ONU2およびOLT1において、自身が出力した出力パワーと計測された出力パワー値とを比較することにより、OLT1・ONU2間の距離を算出し、出力パワー値を可変させる。従って、伝送路の状態をOLT1およびONU2にフィードバックし、通信状態を最適化することができる。また、ONU2の追加収容等における設計を柔軟に行うことができる。
なお、上述では、第1の距離算出手法および第2の距離算出手法として、ONU2およびOLT1の両方において、それぞれパワー入力値に基づき距離を算出する手法について説明したが、これに限らず、あるいはいずれか一方のみのパワー入力値を用いて距離を算出してもよい。
また、上述では、入力パワー値と出力パワー値との比較により得られた差分から、OLT1・ONU2間の距離を算出し、この距離を用いて、自身が出力するパワー値が最適パワー出力値に一致するように制御する場合について説明した。しかし、必ずしも距離を用いる必要はなく、上記の差分をそのまま用いて、自身が出力するパワー値を制御してもよい。
<実施の形態2>
実施の形態1では、ONU2またはOLT1においてパワー入力値に基づき距離を算出する手法(第1または第2の距離算出手法)とラウンドトリップタイムに基づき距離を算出する手法(第3の距離算出手法)とを説明したが、これらの手法によりそれぞれ算出される距離を互いに比較することにより、PONシステムにおける異常を検出することが可能となる。
図2〜5は、実施の形態2に係るPONシステムにおける異常検出を示すブロック図である。図2〜5に示されるように、本実施の形態に係るPONシステムは、1個のOLT1に、3個のスターカプラ3a〜3cおよび9個の光ファイバ4a〜4iを介して、6個のONU2a〜2fを接続させたものである。
すなわち、スターカプラ3aにおいてはONU2aが分岐され、スターカプラ3bにおいてはONU2b〜2dが分岐され、スターカプラ3cにおいてはONU2e〜2fが分岐される。
また、光ファイバ4a〜4iは、それぞれ、OLT1・スターカプラ3a間、スターカプラ3a,3b間、スターカプラ3a,3c間、スターカプラ3a・ONU2a間、スターカプラ3b・ONU2b間、スターカプラ3b・ONU2c間、スターカプラ3b・ONU2d間、スターカプラ3c・ONU2e間、およびスターカプラ3c・ONU2f間を接続している。
本実施の形態に係るPONシステムの試験方法では、OLT1の距離比較部14は、パワー入力値に基づき算出された距離(すなわち第1または第2の距離算出手法で算出された距離)とラウンドトリップタイムに基づき算出された距離(すなわち第3の距離算出手法で算出された距離)とを比較することによりこれらの差分を算出する。そして、算出された差分が所定の閾値を超えている場合には、異常が発生したと判断し、その旨を監視装置30へ通知し警報を発出する。すなわち、距離比較部14は、本発明に係る異常検出手段として機能する。
図2では、ONU2a〜2f全てにおいて、算出された差分が閾値を超えている場合が示されている。このような場合には、OLT1は、OLT1・スターカプラ3a間(OLT1の光モジュール、スターカプラ3a、および光ファイバ4aのいずれか)において、異常が発生したと判断する。
図3では、ONU2b〜2dのみにおいて、算出された差分が所定の閾値を超えている場合が示されている。このような場合には、OLT1は、スターカプラ3a,3b間(光ファイバ4bまたはスターカプラ3b)において、異常が発生したと判断する。
図4では、ONU2a,2b,2fのみにおいて、算出された差分が閾値を超えている場合が示されている。このような場合には、OLT1は、スターカプラ3a・ONU2a間(光ファイバ4dまたはONU2a)と、スターカプラ3b・ONU2b間(光ファイバ4eまたはONU2b)と、スターカプラ3c・ONU2f間(光ファイバ4iまたはONU2f)とにおいて、異常が発生したと判断する。
図5では、ONU2bのみにおいて、算出された差分が閾値を超えている場合が示されている。このような場合には、OLT1は、スターカプラ3b・ONU2b間(光ファイバ4eまたはONU2b)において、異常が発生したと判断する。
このように、本実施の形態に係るPONシステムでは、OLT1において、パワー入力値に基づき算出された距離とラウンドトリップタイムに基づき算出された距離とを比較することにより、異常を検出する。従って、保守者は、監視装置30を用いて、伝送路または装置の故障を速やかに検知することができる。
実施の形態1に係るPONシステムの構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係るPONシステムにおける異常検出を示すブロック図である。 実施の形態1に係るPONシステムにおける異常検出を示すブロック図である。 実施の形態1に係るPONシステムにおける異常検出を示すブロック図である。 実施の形態1に係るPONシステムにおける異常検出を示すブロック図である。
符号の説明
1 OLT、2 ONU、3 スターカプラ、4 光ファイバ、5,15 ユーザ/OAMパケット挿入部、6,16 E/O回路、7,17 O/E回路、8,18 パワーモニタ部、9,19 ユーザ/OAMパケット分離部、10,20 OAM受信制御部、11,21 PONプロトコル制御部、12,22 OAM送信制御部、13 ONU管理テーブル、14 距離比較部、30 監視装置。

Claims (3)

  1. OLTおよび前記OLTの下位にPONを介して接続されたONUを備えるPONシステムであって、
    前記ONUは、
    前記OLTから入力される光の量である入力パワーを計測する入力パワー計測手段と、
    計測された前記入力パワーを前記OLTへ送信する送信手段と
    を有し、
    前記OLTは、
    前記ONUから受信した前記入力パワーおよび自身が出力する光の量である出力パワーを比較する比較手段と、
    前記比較手段における比較結果に基づき前記OLT・前記ONU間の距離を算出する第1距離算出手段と、
    遅延時間に基づき前記OLT・前記ONU間の距離を算出する第2距離算出手段と、
    前記第1距離算出手段で算出された距離および前記第2距離算出手段で算出された距離を比較することにより異常を検出する異常検出手段と
    を有するPONシステム。
  2. OLTおよび前記OLTの下位にPONを介して接続されたONUを備えるPONシステムであって、
    前記ONUは、
    自身が出力する光の量である出力パワーを前記OLTへ送信する送信手段
    を有し、
    前記OLTは、
    前記ONUから入力される光の量である入力パワーを計測する入力パワー計測手段と、
    前記ONUから受信した前記出力パワーおよび計測した前記入力パワーを比較する比較手段と、
    前記比較手段における比較結果に基づき前記OLT・前記ONU間の距離を算出する第1距離算出手段と、
    遅延時間に基づき前記OLT・前記ONU間の距離を算出する第2距離算出手段と、
    前記第1距離算出手段で算出された距離および前記第2距離算出手段で算出された距離を比較することにより異常を検出する異常検出手段と
    を有するPONシステム。
  3. OLTおよび前記OLTの下位にPONを介して接続されたONUを備えるPONシステムであって、
    前記ONUは、
    前記OLTから入力される光の量である第1入力パワーを計測する第1入力パワー計測手段と、
    計測された前記第1入力パワーおよび自身が出力する光の量である第2出力パワーを前記OLTへ送信する送信手段と
    を有し、
    前記OLTは、
    前記ONUから入力される光の量である第2入力パワーを計測する第2入力パワー計測手段と、
    前記ONUから受信した前記第1入力パワーおよび自身が出力する光の量である第1出力パワーを比較する第1比較手段と、
    前記ONUから受信した前記第2出力パワーおよび計測した前記第2入力パワーを比較する第2比較手段と
    前記第1比較手段における比較結果に基づき前記OLT・前記ONU間の距離を算出する第1距離算出手段と、
    前記第2比較手段における比較結果に基づき前記OLT・前記ONU間の距離を算出する第2距離算出手段と、
    遅延時間に基づき前記OLT・前記ONU間の距離を算出する第3距離算出手段と、
    前記第1距離算出手段または前記第2距離算出手段で算出された距離および前記第3距離算出手段で算出された距離を比較することにより異常を検出する異常検出手段と
    を有するPONシステム。
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