JP3937624B2 - 車両用冷却装置 - Google Patents

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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水冷エンジン(以下、エンジンと略す。)の冷却装置に関するもので、車両用冷却装置に適用して有効である。
【0002】
【従来の技術】
車両用冷却装置は、例えば特開平4−257735号公報に記載のごとく、エンジンルーム前方側からエンジンルーム内に流入する空気流れに対して、ラジエータをエンジンの上流側に配設している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記公報に記載の車両用冷却装置では、ラジエータを通過した空気は直接にエンジンに衝突するので、例えば冬期やエンジン始動直後等のコールドスタート時には、ラジエータを通過した空気によりエンジンが冷却されるため、暖機運転に長時間を要するという問題がある。
【0004】
ところで、ラジエータを通過した空気は、前述のごとく、エンジンに衝突してエンジンを冷却するので、例えば、夏季エンジン暖気後では、この衝突した空気の温度はラジエータを通過した直後より高くなるとともに、衝突した空気の一部は、エンジンルームの内壁側部とラジエータとの隙間を通過してラジエータの上流側まで回り込む。
【0005】
このため、エンジンに衝突してラジエータの上流側まで回り込んだ空気が、再びラジエータを通過するので、ラジエータの放熱能力が低下してしまうという問題が発生する。
本発明は、上記点に鑑み、暖機運転時間の短縮化を図りつつ、ラジエータの放熱能力が低下することを防止することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、以下の技術的手段を用いる。請求項1に記載の発明では、空気を内部に取り込む空気口(2)が形成されたエンジンルーム(3)内に、水冷エンジン(1)を搭載した車両に適用される車両用冷却装置であって、
前記エンジンルーム(3)内に配設され、前記水冷エンジン(1)内を循環する冷却水と空気との間で熱交換を行うラジエータ(4)と、
前記ラジエータ(4)よりも空気流れ上流側に配設され、車両用空調装置の冷媒の放熱を行う空調用放熱装置(5)と、
前記ラジエータ(4)と前記水冷エンジン(1)との間に配設され、前記エンジンルーム(3)内を前記ラジエータ(4)側の第1空間(31)と前記水冷エンジン(1)側の第2空間(32)とに区画する区画壁(6)と、
前記空気口(2)からの流入空気を前記空調用放熱装置(5)及び前記ラジエータ(4)通過後に、前記第2空間(32)に導く空気通路(61、63)と、
前記空気口(2)からの流入空気を前記空調用放熱装置(5)通過後に、前記ラジエータ(4)を迂回して前記第2空間(32)に導くバイパス通路(31a)と、
前記バイパス通路(31a)を開閉する開閉手段(71b)とを有し、
さらに、前記第2空間(32)内には、前記水冷エンジン(1)と異なる発熱機器(11、12)が配設されており、
前記バイパス通路(31a)の下流側には、前記ラジエータ(4)を迂回した空気流れを前記第2空間(32)に対して車両後方に向けて吹き出す第1吹出口(61a)と、前記ラジエータ(4)を迂回した空気流れを前記発熱機器(11、12)に向けて吹き出す第2吹出口(61b)とが形成されていることを特徴とする。
【0007】
これにより、ラジエータ(4)を通過した空気が直接に水冷エンジン(1)に衝突することを防止できる。したがって、例えば冬季やコールドスタート時において、ラジエータ(4)を通過した空気により水冷エンジン(1)が冷却されないので、暖機運転の促進を図ることができる。
また、夏季でエンジン暖気後では、ラジエータ(4)を通過した空気が直接にエンジン(1)に衝突することを防止できるので、水冷エンジン(1)に衝突した空気がエンジンルーム(3)の内壁側部とラジエータ(4)との隙間を通過してラジエータ(4)の上流側まで回り込むことを防止でき、ラジエータ(4)の放熱能力が低下することを防止できる。
【0008】
以上に述べたように、本発明によれば、暖機運転時間の短縮化を図りつつ、ラジエータ(4)の放熱能力が低下することを防止することができる。
更に、本発明では、開閉手段(71b)にてバイパス通路(31a)を開閉することで、ラジエータ(4)を通過する風量を調節することができる。
このため、バイパス通路(31a)を開いたときの方がバイパス通路(31a)を閉じたときよりも流入空気の通風抵抗を減少できる。
それ故、夏季のごとく冷房を必要とするときで、かつ、エンジン負荷が小さくてラジエータ(4)の放熱能力が小さくても良い場合は、バイパス通路(31a)を開くことで流入空気の通風抵抗を減少できる。それにより、空調用放熱装置(5)の通過風量を増加して空調用放熱装置(5)の放熱能力を向上できる。
一方、エンジン負荷が大きくてエンジン発熱量が大きい場合は、バイパス通路(31a)を閉じることで、ラジエータ(4)の通過風量を増加してラジエータ(4)の冷却能力を向上できる。
また、本発明では、開閉手段(71b)にてバイパス通路(31a)を開いたときには、ラジエータ(4)を迂回した空気流れを第2吹出口(61b)から第2空間(32)内の、エンジン以外の発熱機器(11、12)に向けて吹き出すことができる。ここで、バイパス通路(31a)の空気流れは、ラジエータ(4)で吸熱していない比較的低温の空気流れであるから、エンジン以外の発熱機器(11、12)を効果的に冷却することができる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の車両用冷却装置において、前記空気口(2)からの流入空気を前記空調用放熱装置(5)及び前記ラジエータ(4)通過後に、前記エンジンルーム(3)外に導く別の空気通路(62、63)を有することを特徴とする。
【0010】
これによると、空調用放熱装置(5)及びラジエータ(4)通過後の空気を、空気通路(61、63)により第1空間(31)から第2空間(32)側へ導くとともに、別の空気通路(62、63)によってエンジンルーム(3)外に導くことができる。
請求項3に記載の発明では、空気を内部に取り込む空気口(2)が形成されたエンジンルーム(3)内に、水冷エンジン(1)を搭載した車両に適用される車両用冷却装置であって、
前記エンジンルーム(3)内に配設され、前記水冷エンジン(1)内を循環する冷却水と空気との間で熱交換を行うラジエータ(4)と、
前記ラジエータ(4)よりも空気流れ上流側に配設され、車両用空調装置の冷媒の放熱を行う空調用放熱装置(5)と、前記ラジエータ(4)と前記水冷エンジン(1)との間に配設され、前記エンジンルーム(3)内を前記ラジエータ(4)側の第1空間(31)と前記水冷エンジン(1)側の第2空間(32)とに区画する区画壁(6)と、
前記区画壁(6)に形成され、前記空気口(2)から前記第1空間(31)内に流入した流入空気を前記空調用放熱装置(5)及び前記ラジエータ(4)通過後に前記第2空間(32)に導く一方の空気通路(61、63)と、
前記区画壁(6)に形成され、前記流入空気を前記空調用放熱装置(5)及び前記ラジエータ(4)通過後に前記エンジンルーム(3)外に導く他方の空気通路(62、63)と、
前記流入空気を前記空調用放熱装置(5)通過後に、前記ラジエータ(4)を迂回して前記第2空間(32)に導くバイパス通路(31a)と、
前記バイパス通路(31a)を開閉する開閉手段(71b)とを有し、
さらに、前記第2空間(32)内には、前記水冷エンジン(1)と異なる発熱機器(11、12)が配設されており、
前記バイパス通路(31a)の下流側には、前記ラジエータ(4)を迂回した空気流れを前記第2空間(32)に対して車両後方に向けて吹き出す第1吹出口(61a)と、前記ラジエータ(4)を迂回した空気流れを前記発熱機器(11、12)に向けて吹き出す第2吹出口(61b)とが形成されていることを特徴とする。
【0011】
これにより、請求項3に記載の発明においても、請求項1及び請求項2と同様の作用効果を発揮できる
【0013】
請求項に記載の発明では、水冷エンジン(1)内を循環する冷却水と空気との間で熱交換を行うラジエータ()と、
前記ラジエータ(4)よりも空気流れ上流側に配設され、車両用空調装置の冷媒の放熱を行う空調用放熱装置(5)と、
前記ラジエータ()と前記水冷エンジン(1)との間に配設され、前記水冷エンジン(1)が搭載されるエンジンルーム(3)内を前記ラジエータ()側の第1空間(31)と前記水冷エンジン(1)側の第2空間(32)とに区画する区画壁(6)と、
前記第1空間(31)に流入する流入空気を前記空調用放熱装置(5)及び前記ラジエータ(4)通過後に前記第2空間(32)に導く空気通路(61、63)と、
前記第1空間(31)に流入する流入空気を前記空調用放熱装置(5)通過後に、前記ラジエータ(4)を迂回して前記第2空間(32)に導くバイパス通路(31a)と、
前記バイパス通路(31a)を開閉する開閉手段(71b)とを有し、
さらに、前記第2空間(32)内には、前記水冷エンジン(1)と異なる発熱機器(11、12)が配設されており、
前記バイパス通路(31a)の下流側には、前記ラジエータ(4)を迂回した空気流れを前記第2空間(32)に対して車両後方に向けて吹き出す第1吹出口(61a)と、前記ラジエータ(4)を迂回した空気流れを前記発熱機器(11、12)に向けて吹き出す第2吹出口(61b)とが形成されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明においても、請求項1と同様の作用効果を発揮できる。
【0014】
ところで、発明者等の試験経験等によれば、車両走行時、流入空気の風量が増大すると、区画壁(6)が通風抵抗となって、区画壁(6)を有していない場合に比べて、却って、流入空気が減少してしまうことを発見した。
そこで、請求項に記載の発明では、第1空間(31)に流入する流入空気の風量を検出する風量検出手段(18)の検出風量が所定風量以下のときには、両空間(31、32)を連通させる連通口(13)を閉じ、一方、検出風量が所定風量より大きいときには、連通口(13)を開くことを特徴とする。
【0015】
これにより、通風抵抗が小さくなるので、流入空気が減少してしまうことを防止できる。
請求項に記載の発明では、第1空間(31)に流入する流入空気の温度を検出する温度検出手段(17)を設け、さらに、温度検出手段(17)の検出温度が所定温度未満のときには、流入空気を第2空間(32)に流入させることなく、エンジンルーム(3)外に放出させることを特徴とする。
【0016】
これにより、冬季やコールドスタート時において、水冷エンジン(1)の表面からの放熱することを抑制できる。
請求項に記載の発明では、請求項1ないしのいずれか1つに記載の車両用冷却装置において、前記流入空気を強制的に前記第1空間(31)外に放出する送風機(71、72)を有することを特徴とする。
ところで、ラジエータ(4)とエンジンルーム(3)の内壁との隙間を完全に密閉することは一般的に困難であるため、単純に第1、2空気通路(61、62)を形成したのみでは、ラジエータ(4)を通過した空気がラジエータ(4)とエンジンルーム(3)の内壁との隙間からラジエータ(4)の上流側に逆流するおそれがある。
これに対して、請求項に記載の発明では、流入空気を強制的に第1空間(31)外に放出する送風機(71、72)を有しているので、ラジエータ(4)とエンジンルーム(3)の内壁との隙間の密閉性が不完全であっても、ラジエータ(4)を通過した空気がラジエータ(4)の上流側に逆流することを防止できる。したがって、ラジエータ(4)の放熱能力が低下することを確実に防止することができる。
請求項に記載の発明のように、請求項に記載の車両用冷却装置において、前記送風機は、具体的には空気が多翼形羽根車の軸と直角な断面を通過する横流ファン(71a)で構成すればよい。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【0017】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1は本実施形態に係る車両用冷却装置の模式図である。
図1中、1は車両走行用の水冷エンジン(水冷式内燃機関)であり、この水冷エンジン(以下、エンジンと略す。)は、車両前方側に向けて開口して空気を内部に取り込む空気口(フロントグリル)2が形成されたエンジンルーム(機械室)3内に搭載されている。なお、エンジン1は、エンジンルーム3内のうち空気口2からみて空気流れ下流側に位置している。
【0018】
そして、エンジンルーム3内のうち空気口2とエンジン1との間には、エンジン1内を循環してエンジン1を冷却する冷却水と空気との間で熱交換を行うラジエータ4が配設され、このラジエータ4より空気流れ上流側には、車両用空調装置の放熱装置をなすコンデンサ5が配設されている。
また、ラジエータ4とエンジン1との間には、エンジンルーム3内をラジエータ3側の第1空間31とエンジン1側の第2空間32とに区画する区画壁をなす樹脂製のシュラウド6が配設されている。そして、シュラウド6のうち上方側には、空気口2から第1空間31内に流入した空気(以下、この空気を流入空気と呼ぶ。)を第2空間32に導く第1空気通路61が形成され、一方、下方側には流入空気をエンジンルーム3外に導く第2空気通路62が形成されている。なお、63はラジエータ4とシュラウド6とによって形成されて、ラジエータ4を通過した空気を両空気通路61、62に導く第3空気通路である。
【0019】
そして、第1空気通路61には、エンジン1の上方側(車両後方)に向けて空気を吹き出す第1吹出口61aと、パワステアリング用油圧ポンプ11、車両空調装置用の圧縮機12及びジェネレータ(オルタネータ)等のエンジン1と連動して稼働する補機(第2空間32の下方側)に向けて空気を吹き出す第2吹出口61bとが形成されている。
【0020】
ところで、第1空間31のうちラジエータ4の上方側には、流入空気をラジエータ4を迂回させて第1空気通路61に導くバイパス通路31aが形成されており、このバイパス通路31aは、第1空気通路61に加えて、第3空気通路63にも連通している。
そして、バイパス通路31aと第3空気通路63との連結部位には、バイパス通路31a、第3空気通路63及び第1空気通路61の連通状態を調節するとともに、流入空気を強制的に第1空間31外に放出する第1送風機71が配設されている。一方、第2空気通路62には、第3空気通路63を経由して第2空気通路62に流入した空気を強制的にエンジンルーム3外に放出する第2送風機72が配設されている。
【0021】
なお、両送風機71、72共に空気が多翼形羽根車の軸と直角な断面を通過する横流ファン(クロスフローファン)である。そして、第1送風機71は、クロスフローファン(多翼形羽根車)71a周りに回転可能に配設された、断面円弧状のロータリドア71bを回転させることにより、各通路31a、61、63の連通状態を調節する。
【0022】
因みに、図1からも明らかなように、空気口2から見たコンデンサ5の面積(車両上下左右方向に平行な面への投影面積)は、空気口2から見たラジエータ4の面積(流入空気流れに直交する面への投影面積)より大きくなっており、このラジエータ4及びコンデンサ5との面積差は、パイパス通路31aの通路断面積にほぼ相当するものである。
【0023】
次に、本実施形態の作動を述べる。
1.第1モード(図1参照)
この第1モードは、夏季等の外気温度が高いときのエンジン1の始動直後、またはエンジン1の負荷が小さいときのごとく、エンジン1の発熱量が小さく、ラジエータ4で多くの放熱能力を必要としないときに実行されるモードである。
【0024】
具体的には、ロータリドア71bによりバイパス通路31a及び第3空気通路63と第1空気通路61とを連通させるとともに、両送風機71、72を稼働させて流入空気の一部を第1空気通路61から第2空間32内に吹き出し、その他は第2空気通路62(エンジンルーム3の下方側)からエンジンルーム3外に放出する。
2.第2モード(図2参照)
この第2モードは、エンジン1の負荷が増大したときに実行されるモードである。
【0025】
具体的には、ロータリドア71bによりバイパス通路31aを閉じてラジエータ4を迂回していた流入空気をラジエータ4を通過させるとともに、両送風機71、72を稼働させてラジエータ4を通過して第3空気通路63に流入した空気の一部を第1空気通路61から第2空間32内に吹き出し、その他は第2空気通路62(エンジンルーム3の下方側)からエンジンルーム3外に放出する。
【0026】
3.第3モード(図3参照)
この第3モードは、冬季等の外気温度が低いときに実行されるモードである。具体的には、ロータリドア71bにより第1空気通路61(両吹出口61a、61b)を閉じるとともに、バイパス通路31aと第3空気通路63とを連通させて流入空気全量を第2空気通路62(エンジンルーム3の下方側)からエンジンルーム3外に放出する。
【0027】
なお、本実施形態では、各モードの切替えは、エンジン1に配設されて冷却水温度を検出する水温センサ(図示せず)の検出温度、及び空気口2に配設されて流入空気の温度を検出する外気温センサ(図示せず)の検出温度に基づいて行っている。
具体的には、外気温センサの検出温度Ta が所定温度Ta0以上であって、水温センサの検出温度TW が所定温度Tw0未満であるときには、外気温度が高く、エンジン1の負荷が小さい状態であるとみなして第1モードを実行し、検出温度Ta が所定温度Ta0以上であって、検出温度TW が所定温度Tw0以上であるときには、外気温度が高く、エンジン1の負荷が増大したものとみなして第2モードを実行し、さらに、検出温度Ta が所定温度Ta0未満であるときには外気温度が低下したものとみなして第3モードを実行する。
【0028】
また、第2送風機72は、車両用空調装置が停止し、かつ、検出温度TW が所定温度Tw0未満のとき以外は常に稼働する。
次に、本実施形態の特徴を述べる。
本実施形態によれば、ラジエータ4とエンジン1の間に第1空間31と第2空間32とに区画するシュラウド6が配設されているので、ラジエータ4を通過した空気が直接にエンジン1に衝突することを防止できる。したがって、例えば冬季やコールドスタート時において、ラジエータ4を通過した空気によりエンジン1が冷却されないので、暖機運転の促進を図ることができる。
【0029】
また、ラジエータ4を通過した空気が直接にエンジン1に衝突することを防止できるので、エンジン1に衝突した空気がエンジンルーム3の内壁側部とラジエータ4との隙間を通過してラジエータ4の上流側まで回り込むことを防止でき、ラジエータ4の放熱能力が低下することを防止できる。
以上に述べたように、本実施形態に係る車両用冷却装置によれば、暖機運転時間の短縮化を図りつつ、ラジエータ4の放熱能力が低下することを防止することができる。
【0030】
ところで、仮に、第1、2空気通路61、62が形成されていない場合には、ラジエータ4及びコンデンサ5を通過した空気の行き場所がなくなるため、空気口2から新しい外気が第1空間31(エンジンルーム3)内に流入しなくなるのみならず、ラジエータ4を通過した空気がシュラウド6に衝突して空気口2側に向かって逆流するといった問題が発生するおそれがある。
【0031】
これに対して、本実施形態では、流入空気を第1空間31外(エンジンルーム3外及び第2空間32側に導く第1、2空気通路61、62が形成されているので、上記問題が発生することを未然に防止することができる。したがって、ラジエータ4及びコンデンサ5の放熱能力が低下することを防止できる。
また、第1、2モードでは、流入空気の一部を第1空気通路61から第2空間32内に吹き出されているので、シュラウド6によりエンジンルーム3が区画された場合であっても、油圧ポンプ11等の空冷の補機を冷却することができる。
【0032】
また、第1吹出口61aからエンジン1の上方側に向けて空気が吹き出されるので、エンジン1に吸入される空気の温度を比較的低く保つことができ、エンジン1の出力を向上させることができる。
ところで、ラジエータ4の外形状は略矩形であるのに対して、エンジンルーム3の形状は、必ずしもラジエータ4の外形状と相似形状でないので、ラジエータ4とエンジンルーム3の内壁との隙間を完全に密閉することが困難である。このため、単純に第1、2空気通路61、62を形成したのみでは、ラジエータ4を通過した空気がラジエータ4とエンジンルーム3の内壁との隙間からラジエータ4の上流側に逆流するおそれがある。
【0033】
これに対して、本実施形態では、流入空気を強制的に第1空間31外に放出する第1、2送風機71、72を有しているので、ラジエータ4とエンジンルーム3の内壁との隙間の密閉性が不完全であっても、ラジエータ4を通過した空気がラジエータ4の上流側に逆流することを防止できる。したがって、ラジエータ4の放熱能力が低下することを確実に防止することができる。
【0034】
ところで、空気口2と第1、2空気通路61、62との間の通風抵抗(圧力損失)を考えた場合、本実施形態では、上述のごとく、バイパス通路31aを開閉することによりラジエータ4を通過する風量を調節しているので、バイパス通路31aを開いたときの方がバイパス通路31aを閉じたときに比べて、通風抵抗が小さくなる。
【0035】
したがって、バイパス通路31aを開く第1モード時には、コンデンサ5を通過する風量を他のモードに比べて大きくすることができるので、第1モードでは、他のモードに比べてコンデンサ5の放熱能力を増大させることができる。
一方、第1モードではエンジン1の負荷が小さいので、通常はエンジン回転数も余り高くないので、車両用空調装置(冷凍サイクル)内を循環する冷媒量も少なくなり、冷房能力(冷凍能力)が低下するおそれがある。しかし、第1モードでは、前述のごとく、コンデンサ5の放熱能力が増大しているので、冷房能力が過度に低下することを抑制することができる。
【0036】
また、バイパス通路31aを閉じる第2モードでは、第1モードに比べて通風抵抗が増大するので、コンデンサ5を通過する風量が小さくなるものの、バイパス通路31aを通過していた空気がラジエータ4を通過するので、ラジエータ4を通過する風量が増大し、ラジエータ4の冷却能力が増大する。したがって、エンジン1の負荷が増大し、冷却水温度が上昇したときに、ラジエータ4の冷却能力を増大させることができるので、エンジン1の出力が低下することを防止しつつ、エンジン1の燃費が悪化することを防止できる。
【0037】
なお、第2モードでは、コンデンサ5を通過する風量が小さくなるので、冷房能力が低下するおそれがあるが、エンジン1の負荷が大きいときには、一般的にエンジン1の回転数が高く、車両用空調装置(冷凍サイクル)内を循環する冷媒量も増大するので、冷房能力が大きく低下することを防止できる。
(第2実施形態)
上述の実施形態では、第1、2空気通路61、62、第1送風機71(ロータリドア71bを含む。)及び第2送風機72により、流入空気を第1空間31外に放出する空気放出手段を構成したが、本実施形態は、両送風機71、72を廃止して図4〜6に示すように、1つの軸流ファン8と、バイパス通路31aを開閉する第1開閉ドア81及び第1空気通路61(第1、2吹出口61a、61b)を開閉する第2開閉ドア82とから構成したものである。
【0038】
なお、図4は第1モードを示しており、両開閉ドア81、82を開いて流入空気の一部を第1空気通路61から第2空間32内に吹き出し、その他は第2空気通路62(エンジンルーム3の下方側)からエンジンルーム3外に放出する。
また、図5は第2モードを示しており、バイパス通路31aを閉じてラジエータ4を迂回していた流入空気をラジエータ4を通過させるとともに、ラジエータ4を通過して第3空気通路63に流入した空気の一部を第1空気通路61から第2空間32内に吹き出し、その他は第2空気通路62(エンジンルーム3の下方側)からエンジンルーム3外に放出する。
【0039】
さらに、図6は第3モードを示しており、第1空気通路61(両吹出口61a、61b)を閉じるとともに、バイパス通路31aと第3空気通路63とを連通させて流入空気全量を第2空気通路62(エンジンルーム3の下方側)からエンジンルーム3外に放出する。
(第3実施形態)
本実施形態は、図7に示すように、第1空間31と第2区間32とを区画するシュラウド6に両空間31、32を連通させる連通口13を形成するとともに、連通口13を開閉する第3開閉ドア(開閉手段)14を設けたものである。なお、第3開閉ドア14は、通路を開閉するドア部14a、14bを2枚有するように断面形状が略くの字に形成されている。
【0040】
因みに、第1開閉ドア81及び第3開閉ドア14、並びに両送風機71、72の作動制御は、図8に示すように、電子制御装置(ECU)15により制御されており、このECU15には、エンジン1に配設されて冷却水温度を検出する水温センサ16の検出温度TW 、空気口3に配設されて流入空気の温度を検出する外気温センサ(温度検出手段)17の検出温度Ta 、及び車両速度を検出する車速センサ(風量検出手段)18の検出速度Vが入力されている。
【0041】
1.第4モード(図7参照)
このモードは、春、夏、秋等の外気温度(検出温度Ta )が所定温度(本実施形態では約20℃)以上であって、車両速度(検出速度V)が所定速度(本実施形態では20km/h)以下のときに実行されるモードであり、この第4モードでは、連通口13を閉じるとともに、バイパス通路31aを連通させる。
【0042】
これにより、空気口3から流入した流入空気の一部は、第1空気通路61を経由して第1吹出口61aから第2空間32(エンジン1)の上方側に吹き出され、その他は、第2空気通路62を経由してエンジンルーム3外に吹き出される。なお、第1開閉ドア81は、上記第1、2モードと同様に、エンジン負荷の増減に応じて開閉制御されるものであり、エンジン負荷が大きくなるほどバイパス通路31aの開度を小さくしてラジエータ4を通過する風量を増大させ、一方、エンジン負荷が小さくなるほどバイパス通路31aの開度を増大させてラジエータ4を通過する風量を減少させる。
【0043】
2.第5モード(図9参照)
このモードは、外気温度が所定温度以上であって、車両速度が所定速度未満のときに実行されるモードであり、この第5モードでは、連通口13を開くとともに、第1開閉ドア81を第4モードと同様にエンジン負荷に応じて作動させてバイパス通路31a連通させる。
【0044】
これにより、バイパス通路31aを通過した多くの流入空気は、第1空気通路61を経由して第1吹出口61aから第2空間32(エンジン1)の上方側に吹き出され、ラジエータ4を通過した流入空気の一部は、第2空気通路62を経由してエンジンルーム3外に吹き出され、その他の多くは、連通口13から第2空間32内に吹き出される。
【0045】
3.第6モード(図10参照)
このモードは、上記第3モードと同様に外気温度が低いときに実行されるモードであり、この第6モードでは、バイパス通路31a及び連通口13が閉じられるとともに、第3開閉ドア14を利用してラジエータ4を通過した流入空気が第1空気通路61側に向かって流通することを防止する。
【0046】
次に、本実施形態の特徴を述べる。
発明者等の試験経験等によれば、第1、2実施形態では、車両速度が上昇して走行風圧により流入空気の風量が増大すると、シュラウド6が通風抵抗となって、シュラウド6を有していない場合に比べて、却って、流入空気が(時速40km/hでは約15%)減少してしまうことを発見した。
【0047】
これに対して、本実施形態では、車両速度が所定速度以上となったときには、連通口13が開かれるので、通風抵抗が小さくなり、流入空気が減少してしまうことを防止できる。
なお、車両速度が所定速度以上となったときには、流入空気の一部は、連通口13を通過してエンジン1に衝突するが、車両速度が所定速度以上であるため、エンジン1に衝突してラジエータ4の上流側まで回り込んだ空気が、再びラジエータ4を通過するといった問題は殆ど発生しない。
【0048】
また、外気温度が低いときには、バイパス通路31a及び連通口13が閉じられて流入空気は第2空間32に流入することなく、エンジンルーム3外に放出されるので、エンジン1の表面からの放熱が抑制される。
延いては、エンジン冷却水が低下してしまうことを防止できるので、エンジン冷却水を熱源として車室内の暖房を図るヒータコア(図示せず)において、暖房能力が不足することを防止できる。
【0049】
因みに、一般的に、クロスフローファンは軸流ファンに比べて、流入空気に対する通風抵抗が大きいので、流入空気の減少量は、クロスフローファンを採用した方が軸流ファンを採用した場合に比べて大きい。したがって、本実施形態は、クロスフローファンを採用したものに対して特に有効的である。
なお、本実施形態では、車両速度を検出することにより、間接的に流入空気の風量を検出したが、車速センサ18に代えて流入空気の風量を直接に検出する風量計を設けてもよい。
【0050】
(第4実施形態)
第3実施形態では、車両速度に基づいてサーボモータ等の駆動手段を用いて第3開閉ドア14を開閉作動させたが、本実施形態は、図11〜13に示すように、第3開閉ドア14をゴム等の弾性部材に構成し、第3開閉ドア14に作用する流入空気の動圧(風圧)が所定圧力以上となったときは自動的に開き、一方、動圧が所定圧力未満となったときには自動的に閉じるようにしたものである。
【0051】
なお、14cは第6モード時にラジエータ4を通過した空気が第1空気通路61側に向けて流通することを抑制する第4ドアであり、図11は第4モードを示し、図12は第5モードを示し、図13は第6モードを示すものである。
因みに、本実施形態では、第3開閉ドア14全体を弾性部材にて形成したが、板バネ又はねじりコイルバネにより連通口13を開閉するドア部を開閉するようにしてもよい。
【0052】
(第5実施形態)
本実施形態は、図14〜16に示すように、第3開閉ドア14のドア部14aを第4実施形態と同様に、弾性部材にて形成し、ドア部14bを樹脂や金属等の剛体にて形成したものである。
なお、図14は第4モードを示し、図15は第5モードを示し、図16は第6モードを示すものである。
【0053】
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、第1、2空気通路61、62は、エンジンルム3の上下にそれぞれ形成されていたが、両空気通路61、62それぞれをエンジンルム3の左右などその他の場所に形成してもよい。
また、第1空気通路61をエンジンルーム3の下方側とし、第2空気通路62をエンジンルーム3の上方側に形成してもよい。
【0054】
また、本発明に係る車両用冷却装置は、内燃機関を走行用エンジンとする車両に限定されるものではなく、電気モータを走行用エンジンとする電気式車両(鉄道車両を含む。)に対しても適用することができる。この場合、走行用電動モータは冷却水にて冷却される水冷式であることが必要である。なお、電気式車両の場合の補機とは、前述のごとく、車両用空調装置の圧縮機12は勿論、インバータ等の電気モータを制御する半導体素子等の発熱機器も含まれる意味である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る第1モードを示す模式図である。
【図2】第1実施形態に係る第2モードを示す模式図である。
【図3】第1実施形態に係る第3モードを示す模式図である。
【図4】第2実施形態に係る第1モードを示す模式図である。
【図5】第2実施形態に係る第2モードを示す模式図である。
【図6】第2実施形態に係る第3モードを示す模式図である。
【図7】第3実施形態に係る第4モードを示す模式図である。
【図8】第3実施形態に係る車両用冷却装置第の制御系のブロック図である。
【図9】第3実施形態に係る第5モードを示す模式図である。
【図10】第3実施形態に係る第6モードを示す模式図である。
【図11】第4実施形態に係る第4モードを示す模式図である。
【図12】第4実施形態に係る第5モードを示す模式図である。
【図13】第4実施形態に係る第6モードを示す模式図である。
【図14】 第実施形態に係る第4モードを示す模式図である。
【図15】 第実施形態に係る第5モードを示す模式図である。
【図16】 第実施形態に係る第6モードを示す模式図である。

【符号の説明】
1…水冷エンジン、2…空気口、3…エンジンルーム、4…ラジエータ、
5…コンデンサ、6…シュラウド(区画壁)、31a…バイパス通路、
61…第1空気通路、62…第2空気通路、71…第1送風機、
72…第2送風機。

Claims (8)

  1. 空気を内部に取り込む空気口(2)が形成されたエンジンルーム(3)内に、水冷エンジン(1)を搭載した車両に適用される車両用冷却装置であって、
    前記エンジンルーム(3)内に配設され、前記水冷エンジン(1)内を循環する冷却水と空気との間で熱交換を行うラジエータ(4)と、
    前記ラジエータ(4)よりも空気流れ上流側に配設され、車両用空調装置の冷媒の放熱を行う空調用放熱装置(5)と、
    前記ラジエータ(4)と前記水冷エンジン(1)との間に配設され、前記エンジンルーム(3)内を前記ラジエータ(4)側の第1空間(31)と前記水冷エンジン(1)側の第2空間(32)とに区画する区画壁(6)と、
    前記空気口(2)からの流入空気を前記空調用放熱装置(5)及び前記ラジエータ(4)通過後に、前記第2空間(32)に導く空気通路(61、63)と、
    前記空気口(2)からの流入空気を前記空調用放熱装置(5)通過後に、前記ラジエータ(4)を迂回して前記第2空間(32)に導くバイパス通路(31a)と、
    前記バイパス通路(31a)を開閉する開閉手段(71b)とを有し、
    さらに、前記第2空間(32)内には、前記水冷エンジン(1)と異なる発熱機器(11、12)が配設されており、
    前記バイパス通路(31a)の下流側には、前記ラジエータ(4)を迂回した空気流れを前記第2空間(32)に対して車両後方に向けて吹き出す第1吹出口(61a)と、前記ラジエータ(4)を迂回した空気流れを前記発熱機器(11、12)に向けて吹き出す第2吹出口(61b)とが形成されていることを特徴とする車両用冷却装置。
  2. 前記空気口(2)からの流入空気を前記空調用放熱装置(5)及び前記ラジエータ(4)通過後に、前記エンジンルーム(3)外に導く別の空気通路(62、63)を有することを特徴とする請求項1に記載の車両用冷却装置。
  3. 空気を内部に取り込む空気口(2)が形成されたエンジンルーム(3)内に、水冷エンジン(1)を搭載した車両に適用される車両用冷却装置であって、
    前記エンジンルーム(3)内に配設され、前記水冷エンジン(1)内を循環する冷却水と空気との間で熱交換を行うラジエータ(4)と、
    前記ラジエータ(4)よりも空気流れ上流側に配設され、車両用空調装置の冷媒の放熱を行う空調用放熱装置(5)と、
    前記ラジエータ(4)と前記水冷エンジン(1)との間に配設され、前記エンジンルーム(3)内を前記ラジエータ(4)側の第1空間(31)と前記水冷エンジン(1)側の第2空間(32)とに区画する区画壁(6)と、
    前記区画壁(6)に形成され、前記空気口(2)から前記第1空間(31)内に流入した流入空気を前記空調用放熱装置(5)及び前記ラジエータ(4)通過後に前記第2空間(32)に導く一方の空気通路(61、63)と、
    前記区画壁(6)に形成され、前記流入空気を前記空調用放熱装置(5)及び前記ラジエータ(4)通過後に前記エンジンルーム(3)外に導く他方の空気通路(62、63)と、
    前記流入空気を前記空調用放熱装置(5)通過後に、前記ラジエータ(4)を迂回して前記第2空間(32)に導くバイパス通路(31a)と、
    前記バイパス通路(31a)を開閉する開閉手段(71b)とを有し、
    さらに、前記第2空間(32)内には、前記水冷エンジン(1)と異なる発熱機器(11、12)が配設されており、
    前記バイパス通路(31a)の下流側には、前記ラジエータ(4)を迂回した空気流れを前記第2空間(32)に対して車両後方に向けて吹き出す第1吹出口(61a)と、前記ラジエータ(4)を迂回した空気流れを前記発熱機器(11、12)に向けて吹き出す第2吹出口(61b)とが形成されていることを特徴とする車両用冷却装置。
  4. 水冷エンジン(1)内を循環する冷却水と空気との間で熱交換を行うラジエータ()と、
    前記ラジエータ(4)よりも空気流れ上流側に配設され、車両用空調装置の冷媒の放熱を行う空調用放熱装置(5)と、
    前記ラジエータ()と前記水冷エンジン(1)との間に配設され、前記水冷エンジン(1)が搭載されるエンジンルーム(3)内を前記ラジエータ()側の第1空間(31)と前記水冷エンジン(1)側の第2空間(32)とに区画する区画壁(6)と、
    前記第1空間(31)に流入する流入空気を前記空調用放熱装置(5)及び前記ラジエータ(4)通過後に前記第2空間(32)に導く空気通路(61、63)と、
    前記第1空間(31)に流入する流入空気を前記空調用放熱装置(5)通過後に、前記ラジエータ(4)を迂回して前記第2空間(32)に導くバイパス通路(31a)と、
    前記バイパス通路(31a)を開閉する開閉手段(71b)とを有し、
    さらに、前記第2空間(32)内には、前記水冷エンジン(1)と異なる発熱機器(11、12)が配設されており、
    前記バイパス通路(31a)の下流側には、前記ラジエータ(4)を迂回した空気流れを前記第2空間(32)に対して車両後方に向けて吹き出す第1吹出口(61a)と、前記ラジエータ(4)を迂回した空気流れを前記発熱機器(11、12)に向けて吹き出す第2吹出口(61b)とが形成されていることを特徴とする車両用冷却装置。
  5. 前記第1空間(31)に流入する流入空気の風量を検出する風量検出手段(18)を設け、
    前記区画壁(6)に、前記第1、第2空間(31、32)を連通させる連通口(13)を形成し、
    前記連通口(13)を開閉する別の開閉手段(14)を設け、
    さらに、前記風量検出手段(18)の検出風量が所定風量以下のときには、前記別の開閉手段(14)により前記連通口(13)を閉じ、一方、前記検出風量が所定風量より大きいときには、前記別の開閉手段(14)により前記連通口(13)を開くことを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の車両用冷却装置。
  6. 前記第1空間(31)に流入する流入空気の温度を検出する温度検出手段(17)を設け、
    さらに、前記温度検出手段(17)の検出温度が所定温度未満のときには、前記流入空気を前記第2空間(32)に流入させることなく、前記エンジンルーム(3)外に放出させることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の車両用冷却装置。
  7. 前記流入空気を強制的に前記第1空間(31)外に放出する送風機(71、72)を有することを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の車両用冷却装置。
  8. 前記送風機は、空気が多翼形羽根車の軸と直角な断面を通過する横流ファン(71a)であることを特徴とする請求項に記載の車両用冷却装置。
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