JPH0821240A - エンジンルームの外気導入制御装置 - Google Patents

エンジンルームの外気導入制御装置

Info

Publication number
JPH0821240A
JPH0821240A JP17618194A JP17618194A JPH0821240A JP H0821240 A JPH0821240 A JP H0821240A JP 17618194 A JP17618194 A JP 17618194A JP 17618194 A JP17618194 A JP 17618194A JP H0821240 A JPH0821240 A JP H0821240A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
outside air
radiator
engine room
engine
exhaust system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17618194A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryuichi Toba
隆一 鳥羽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP17618194A priority Critical patent/JPH0821240A/ja
Publication of JPH0821240A publication Critical patent/JPH0821240A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジンルームの空気流れを常に適正に制御
して雰囲気温度を低下させ,排気系部品等の冷却を促
す。 【構成】 車両1の前方のエンジンルーム2にエンジン
3とその排気系部品4が収容され,かつ,外気制御ダク
ト5と電動ファン11a,12aを備えた2つのラジエ
ータ11,12とが設けられ,外気制御ダクト5を車両
略中心で排気系部品4の前方に配置し,外気制御ダクト
5の右側の右側ラジエータ11をエンジン3または排気
系部品4の前方に,左側の左側ラジエータ12をエンジ
ンルーム2内にそれぞれ向けて配置し,車両の運転,走
行状態に応じて左右2つのラジエータ11,12の電動
ファン11a,12aの出力を独立して制御して,外気
制御ダクト5と2つのラジエータ11,12の通風量を
制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は,車両の車体前部に配
置されるエンジンルームの外気導入制御装置に関し,特
に,走行風やラジエータ通過風によるエンジンルームの
空気流れを適正に制御する外気導入制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に,車両においては,車体前部にエ
ンジンルームが配置され,このエンジンルームにエンジ
ンが,FF車の場合は横置きに,FR車の場合は縦置き
に搭載される。また,エンジンからの排気マニホールド
等の排気系部品が,エンジンの前部や側部に装着されて
いる。一方,エンジンルームの最前列にはエアコンのコ
ンデンサ,エンジンの冷却水を冷却するラジエータ等の
補機が配置され,走行風等の外気によりコンデンサやラ
ジエータを優先的に冷却し,さらに,エンジン,その排
気系部品,種々の部品等も冷却するようにレイアウトさ
れている。
【0003】ところで,特に,アイドル停車,渋滞時の
極低速走行時には,走行風が低下し,エンジンルームの
空気量が少なくなる。このため,ラジエータ等を通過し
た風温が上昇し易くなり,エンジンルームの部品が受熱
して温度が高くなり易くなる。また,エンジンルームの
部品,エンジン,排気系部品の熱が逃げ難く,雰囲気温
度が高く保持され易くなるため,エンジンルームには種
々の遮熱板を設置したり,部品は耐熱性の高い材料にせ
ざるを得ないという課題があった。
【0004】上記課題を解決するエンジンルームの構造
として,例えば実開平2−46019号公報に開示され
ているものがある。この技術を,図8により詳細に説明
すると,エンジン12の前方に左右に2分割して配置さ
れるラジエータ15,16を有し,これらラジエータ1
5,16の外側端部を回動可能に支持する。また,ラジ
エータ15,16には開閉駆動手段23を連結して,ラ
ジエータ15,16を低速走行時には閉じ,高速走行時
には開放するようになっている。この構成により,上記
した課題に対する一応の解決がなされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,上記エ
ンジンルームの構造にあっては,第1に,ラジエータ,
が可動式で開閉駆動手段と連結した構成であるから,構
造が複雑化し,部品点数が増し,エンジンルームのレイ
アウトを大幅に変更する必要が生じて,装置のコスト高
を招来する。また,第2に,エンジンルームにラジエー
タの開閉スペースを設ける必要があって,その結果,装
置の大型化を招来する。さらに,第3に,アイドル停車
を含む低速走行時には2つのラジエータを単に閉じるだ
けであるため,流入した外気が逃げ場を失い,かつ,ラ
ジエータを通過した熱風等がエンジンルームに滞留し
て,雰囲気温度が上昇するおそれがある。
【0006】この発明は,上記に鑑みてなされたもので
あって,左右に分割した2つの固定式ラジエータと外気
制御ダクトを備えた構成において,エンジンルームの空
気流れを常に適正に制御して雰囲気温度を低下させ,排
気系部品等の冷却を促すことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,請求項1に係るエンジンルームの外気導入制御装置
は,車両前方のエンジンルームにエンジンとその排気系
部品が収容され,かつ,外気制御ダクトと電動ファンを
備えた複数のラジエータとが設けられる外気導入制御装
置において,外気制御ダクトを車両略中心で排気系部品
の前方に配置し,外気制御ダクトの一方のラジエータを
エンジンまたは排気系部品の前方に,他方のラジエータ
をエンジンルーム内にそれぞれ向けて配置し,車両の運
転,走行状態に応じてラジエータの電動ファンの出力を
独立して制御し,通風量を制御するものである。
【0008】また,請求項2に係るエンジンルームの外
気導入制御装置は,前記ラジエータの電動ファンの出力
が,車両の運転,走行状態に応じ,強,弱,停止の3つ
のモードを組み合わせて制御するものである。
【0009】また,請求項3に係るエンジンルームの外
気導入制御装置は,前記ラジエータの電動ファンの出力
は,アイドル停車時に前記一方のラジエータが弱モード
で前記他方のラジエータが強モードに,低速走行時に前
記一方のラジエータが停止モードで前記他方のラジエー
タが強モードに,高速走行時に前記一方のラジエータが
強モードで前記他方のラジエータが停止モードに,登坂
走行時に前記一方のラジエータが弱モードで前記他方の
ラジエータが強モードにそれぞれ制御されるものであ
る。
【0010】
【作用】この発明に係るエンジンルームの外気導入制御
装置(請求項1)にあっては,エンジンルームの複数の
ラジエータが,それぞれ電動ファンが電気的に回転作動
することで通風して冷却水が冷却される。また,特定の
ラジエータの通過風と外気制御ダクトから流入する外気
がエンジンの排気系部品に当たって冷却され,他のラジ
エータの通過風によりエンジンルームの空気流れが制御
される。さらに,電動ファンの出力を独立に制御するこ
とで,複数のラジエータの通過風が変化し,電動ファン
の出力が小さい場合は通風抵抗が増大して,外気制御ダ
クトの通風量が増すように促される。その結果,エンジ
ンルームに導入される空気は,特定のラジエータを通過
せずに外気制御ダクトを介して流入してきた外気が支配
的となり,エンジンルーム内における雰囲気温度を低下
させる。さらに,車両の運転,走行状態に応じて電動フ
ァンの出力を制御するため,各運転,走行時に走行風が
変化する場合に,エンジンルームの熱風がエンジン後方
に回り込むことが抑制されて,常にその雰囲気温度が低
下する。また,排気系部品が特定のラジエータの通過風
と外気制御ダクトの外気で有効に冷却されて,熱劣化等
が抑制される。
【0011】また,この発明に係るエンジンルームの外
気導入制御装置(請求項2)にあっては,複数のラジエ
ータの電動ファンの出力を,強,弱,停止の3つのモー
ドを組み合わせて制御するため,複数のラジエータの通
過風,通風抵抗が顕著に変化する。このため,簡単な制
御で,エンジンルームの空気流れが確実に制御され,そ
の雰囲気温度が有効に低下する。また,外気制御ダクト
からの冷えた外気の流入が促進され,排気系部品の熱劣
化が有効に抑制される。
【0012】また,この発明に係るエンジンルームの外
気導入制御装置(請求項3)にあっては,複数のラジエ
ータ(例えば,左右2つのラジエータとする)の電動フ
ァンの出力を,アイドル停車時に右側ラジエータが弱モ
ードで左側ラジエータが強モードに制御するため,エン
ジンルームの熱風が外気制御ダクトにより排出される。
低速走行時には右側ラジエータが停止モードで左側ラジ
エータが強モードに制御するため,外気制御ダクトから
の走行風の外気により排気系部品が冷却され,エンジン
ルームの熱風のエンジン後方への回り込みが抑制され
る。高速走行時には右側ラジエータが強モードで左側ラ
ジエータが停止モードに制御するため,右側ラジエータ
の通過風と外気制御ダクトの外気で排気系部品が最も有
効に冷却される。登坂走行時には右側ラジエータが弱モ
ードで左側ラジエータが強モードに制御するため,右側
ラジエータの通過風と外気制御ダクトの外気で排気系部
品が有効に冷却され,エンジンルームの熱風のエンジン
後方への回り込みが抑制される。
【0013】
【実施例】
〔実施例1〕以下,この発明の実施例を図面に基づいて
詳細に説明する。図1は,この発明の実施例1に係るエ
ンジンルームの外気導入制御装置を示す平面図であり,
車両1の車体前部にエンジンルーム2が設けられ,この
エンジンルーム2にエンジン3が搭載されている。図は
FF(フロントエンジン・フロントドライブ)車の場合
であり,エンジン3が車両左右方向に横置き配置され
る。エンジン3からの排気ガスが排出される高温の排気
マニホールド等の排気系部品4が,エンジン3の前部に
装着され,走行風が直接当たって冷却することが可能に
なっている。この排気系部品4からの排気管等は,エン
ジン3や車室等の下を通り車両後方に,排気ガスを排出
するように延設されている。この場合に,エンジン3と
排気系部品4は,車両中心に対して多少右側にオフセッ
トされている。
【0014】エンジンルーム2でエンジン3の前方の最
前列には,左右に2分割した2つのラジエータ11,1
2と,1つの外気制御ダクト5が配置される。2つのラ
ジエータ11,12は車両前方に向けて固定され,電動
式であってそれぞれモータ11b,12bにより作動す
る電動ファン11a,12aを有する。冷却装置10と
して,エンジン3がサーモバルブ13,冷却水通路1
4,直列に連通される2つのラジエータ11,12,ウ
ォータポンプ15を介してエンジン3に配管され,水温
が高くなってサーモバルブ13が開くと,ウォータポン
プ15により冷却水をラジエータ11,12に流す。
【0015】このとき,電動ファン11a,12aの一
方または両方によりラジエータ11,12に通風して冷
却水を冷却する。また,電動ファン11a,12aの作
動状態により通風抵抗が変化する。外気制御ダクト5は
所定の大きさの口径を有して車両前後方向に装着され,
外気を直接導入したり,またはエンジンルーム2の熱気
を車両前方に排出することが可能になっている。
【0016】外気制御ダクト5は,車両略中心に配置さ
れて,右側にオフセットされるエンジン3と排気系部品
4の中心より左寄りの部分を外気により直接冷却するこ
とが可能になっている。2つのラジエータ11,12
は,外気制御ダクト5の左右に配置される。即ち,右側
ラジエータ11は排気系部品4の右側部分に対応して配
置され,ラジエータ11の通過風によりさらに排気系部
品4を冷却する。左側ラジエータ12は排気系部品4の
左側端部からエンジンルーム2内に向けて配置され,熱
風がエンジン3後方に回り込むのを抑制するようにエン
ジンルーム2の空気流れを制御する。尚,エンジンルー
ム2にはエンジン3以外の種々の部品や補機が装着され
ているのは勿論である。
【0017】ここで,外気制御ダクト5は常に全開して
その通風抵抗は小さいが,停車時には走行風が流入しな
い。一方,2つのラジエータ11,12では,電動ファ
ン11a,12aの出力が小さい場合は通風抵抗が大き
くなって空気の出入りが制限され,大きい場合は通過風
が多くなる。したがって,車両の各運転,走行時に走行
風の有無を考慮して,2つのラジエータ11,12の通
風抵抗と通過風が変化することで,エンジンルーム2の
空気流を適正に制御し,冷却水や排気系部品4を冷却す
ると共に,雰囲気温度を低下させることが可能になる。
【0018】そこで,左右の電動ファン11a,12a
のモータ11b,12bがコントローラ16に接続され
る。コントローラ16は,エンジン3の回転数,車速,
アクセル開度等の種々のパラメータにより,車両のアイ
ドル停車,低速走行,高速走行,走行状態を判断する。
そして,各走行時にモータ電流を可変制御して左右の電
動ファン11a,12aの出力を,停止モード,弱モー
ド,強モードでそれぞれ独立して制御するように構成さ
れている。
【0019】アイドル停車では,エンジン3の負荷は小
さいが走行風が無いため,2つのラジエータ11,12
に電動ファンで強制的に通風して冷却水を冷却し,その
通過風により排気系部品4も冷却する必要がある。しか
し通過風が強いと,熱い通過風がエンジン3の後方に多
量に回り込んで熱が滞留する。そこで,熱の滞留を防止
するためには,右側電動ファン11aの出力を弱モード
にして左側電動ファン12aの出力を強モードに制御
し,空気流により負圧を発生させ,該負圧を用いてエン
ジンルーム2の熱風を外気制御ダクト5を利用して外に
排出する。
【0020】低速走行時には,走行風が有るので,右側
電動ファン11aは停止モードにして通風抵抗を増し,
外気制御ダクト5による外気の導入を促し,かつ,エン
ジンルーム2の熱風がエンジン3の後方に回り込むのを
抑制する。また,左側電動ファン12aの出力は強モー
ドとして,冷却水の全体的な冷却効率を確保する。
【0021】高速走行時には,エンジン負荷が大きいた
め,左側電動ファン12aは停止モードにして通風抵抗
を増大することで,外気制御ダクト5からの外気の導入
を促す。また,右側電動ファン11aの出力は強モード
にして,ラジエータ11の通過風を増す。
【0022】低速高負荷の登坂走行時には,エンジン負
荷が大きいが,走行風は高速走行時に比べて弱い。そこ
で,右側電動ファン11aの出力は弱モードにして,通
過風により排気系部品4を冷却する。また,左側電動フ
ァン12aの出力は強モードにして,熱風がエンジン3
の後方に回り込むのを抑制し,かつ,冷却水の全体的な
冷却効率を上げる。
【0023】以上,車両の運転,走行状態に対する2つ
の電動ファン11a,12aの制御モードをまとめて示
すと,以下の表1のようになる。
【0024】
【表1】
【0025】次に,図2ないし図5を用いて,コントロ
ーラ16による各運転,走行条件でのエンジンルーム2
の外気導入制御について説明する。エンジン負荷は小さ
いが走行風の無いアイドル停車時(図2参照)には,コ
ントローラ16により右側電動ファン11aが弱モー
ド,左側電動ファン12aが強モードに制御して回転作
動する。このため,右側ラジエータ11の通過風が排気
系部品4に当たって冷却され,左右のラジエータ11,
12の通風で冷却水が冷却される。また,2つの電動フ
ァン11a,12aが作動することで,エンジンルーム
2の圧力が外より高くなり,この場合に走行風が無いた
め,エンジンルーム2の空気は左側ラジエータ12の通
過風により外気制御ダクト5から外に押し出される。そ
こで,排気系部品4等により熱せられた熱風は,外気制
御ダクト5を通ってエンジンルーム2の外に逃げる。こ
の結果,熱風がエンジン3の後方に多量に回り込んで熱
がこもることが防止され,エンジンルーム2の雰囲気温
度が低下する。
【0026】低速走行時(図3参照)は,走行風が有
り,この冷たい外気が外気制御ダクト5からエンジンル
ーム2に流入するが,この場合にコントローラ16によ
り右側電動ファン11aが停止モードで停止して通風抵
抗が増大するため,外気制御ダクト5からの外気の流入
が促進される。この冷たい外気が直接排気系部品4に当
たって効果的に冷却され,さらに,排気系部品4等によ
り受熱した熱風がエンジン3の後方に回り込むのが抑制
されて,エンジンルーム2の雰囲気温度が低下する。ま
た,コントローラ16により左側電動ファン12aが強
モードに制御して回転作動するため,左側ラジエータ1
2の強い通風で,冷却水が全体として効率良く冷却され
る。
【0027】高速走行時(図4参照)には,冷たい外気
が外気制御ダクト5からエンジンルーム2に流入する
が,この場合にコントローラ16により左側電動ファン
12aが停止モードで停止して通風抵抗が増大するた
め,外気制御ダクト5からの外気の流入が促進される。
また,コントローラ16により右側電動ファン11aが
強モードに制御して回転作動するため,右側ラジエータ
11に多量の通過風を生じる。その後,外気と通過風の
多量の風が排気系部品4に当たって冷却され,このため
エンジン高負荷の場合の排気系部品4の熱劣化が有効に
抑制される。また,右側ラジエータ11の強い通風で,
冷却水が全体として効率良く冷却され,同時に,右側ラ
ジエータ11の強い通風によって外気制御ダクト5から
冷たい外気が流入され,エンジンルーム2の雰囲気温度
が低下する。
【0028】コントローラ16により左側電動ファン1
2aが強モードに制御して回転作動するため,左右のラ
ジエータ11,12の通風で冷却水が確実に冷却され
る。一方,登坂走行時(図5参照)には,コントローラ
16により右側電動ファン11aが弱モードで回転作動
するため,冷たい外気が外気制御ダクト5からエンジン
ルーム2に流入する。そこで,外気と右側ラジエータ1
1の通過風の風が排気系部品4に当たって冷却され,こ
のため,エンジン高負荷の場合の排気系部品4の熱劣化
が抑制される。また,排気系部品4等により受熱した熱
風がエンジン3の後方に回り込むのが抑制されて,エン
ジンルーム2の雰囲気温度が低下する。
【0029】〔実施例2〕図6は,この発明の実施例2
を示す平面図である。この実施例は,FR(フロントエ
ンジン・リヤドライブ)車に適応したものであり,エン
ジンルーム2の車両略中心にエンジン3が縦置きで搭載
され,エンジン3の左側に排気系部品4が装着されてい
る。そこで外気制御ダクト5が,エンジン3の左側の排
気系部品4の前方に配置され,この外気制御ダクト5の
左右に2分割したラジエータ11,12が配置される。
なお,これ以外は図1と同一の構成であり,同一部分に
は同一の符号を付して,その説明を省略する。
【0030】この実施例によれば,2つのラジエータ1
1,12の電動ファン11a,12aを上記実施例1と
同様に制御して回転作動することにより,同様の効果が
得られる。また,従来のFR車のエンジンルーム2のレ
イアウトを変更しなくても済む。
【0031】〔実施例3〕図7は,この発明に係る実施
例3を示す平面図である。この実施例では,エンジンル
ーム2において横置きで搭載されるエンジン3の直後
に,外気排出ダクト20と2分割したラジエータ11,
12が下向きで配置される。これにより,走行風の外気
は勿論のこと,ラジエータ11,12の電動ファン11
a,12aが回転作動する場合における外気も直接エン
ジンルーム2に流入することが可能になっている。
【0032】この実施例によれば,アイドル停車時に走
行風が無い場合であっても,電動ファン11a,12a
が回転作動すると,冷たい外気が直接エンジンルーム2
に流入し,その雰囲気温度が低下する。また,2つのラ
ジエータ11,12の電動ファン11a,12aを第1
実施例と同様に制御して回転作動することで,外気排出
ダクト20と左右のラジエータ11,12の通風量を適
正に制御できる。
【0033】
【発明の効果】以上説明した通り,請求項1に係るエン
ジンルームの外気導入制御装置にあっては,外気制御ダ
クトを車両略中心で排気系部品の前方に配置し,外気制
御ダクトの右側の右側ラジエータをエンジンまたは排気
系部品の前方に,左側の左側ラジエータをエンジンルー
ム内にそれぞれ向けて配置し,車両の運転,走行状態に
応じて左右2つのラジエータの電動ファンの出力を独立
して制御して,外気制御ダクトと2つのラジエータの通
風量を制御するため,従来における車両のエンジンルー
ムのレイアウトを変更することなく,エンジンの排気系
部品の熱劣化を確実に防止できる。また,エンジンルー
ムの雰囲気温度を低下することができて,部品の耐熱性
等が有利になる。
【0034】また,請求項2に係るエンジンルームの外
気導入制御装置にあっては,左右2つのラジエータの電
動ファンの出力が,車両の運転,走行状態に応じ強,
弱,停止の3つのモードを組み合わせて制御するため,
簡単な制御で,エンジンルームの空気流れを制御して,
効果的にエンジンルームの雰囲気温度を低下することが
できる。
【0035】また,請求項3に係るエンジンルームの外
気導入制御装置にあっては,左右2つのラジエータの電
動ファンの出力が,アイドル停車時に右側ラジエータが
弱モードで左側ラジエータが強モードに,低速走行時に
右側ラジエータが停止モードで左側ラジエータが強モー
ドに,高速走行時に右側ラジエータが強モードで左側ラ
ジエータが停止モードに,登坂走行時に右側ラジエータ
が弱モードで左側ラジエータが強モードにそれぞれ制御
するため,アイドル停車時,低速,高速及び登坂の走行
時に,いずれも有効に排気系部品の熱劣化防止とエンジ
ンルームの雰囲気温度の低下を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に係るエンジンルームの外気導入制御
装置を示す平面図である。
【図2】実施例1に係るアイドル停車時の外気導入制御
の状態を示す平面図である。
【図3】実施例1に係る低速走行時の外気導入制御の状
態を示す平面図である。
【図4】実施例1に係る高速走行時の外気導入制御の状
態を示す平面図である。
【図5】実施例1に係る登坂走行時の外気導入制御の状
態を示す平面図である。
【図6】実施例2に係るエンジンルームの外気導入制御
装置を示す平面図である。
【図7】実施例3に係るエンジンルームの外気導入制御
装置を示す平面図である。
【図8】従来におけるエンジン冷却装置の構成を示す平
面図である。
【符号の説明】
1 車両 2 エンジンルーム 3 エンジン 4 排気系部品 5 外気制御ダクト 11,12 ラジエータ 11a,12a 電動ファン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両前方のエンジンルームにエンジンと
    その排気系部品が収容され,かつ,外気制御ダクトと電
    動ファンを備えた複数のラジエータとが設けられる外気
    導入制御装置において,外気制御ダクトを車両略中心で
    排気系部品の前方に配置し,外気制御ダクトの一方のラ
    ジエータをエンジンまたは排気系部品の前方に,他方の
    ラジエータをエンジンルーム内にそれぞれ向けて配置
    し,車両の運転,走行状態に応じてラジエータの電動フ
    ァンの出力を独立して制御し,通風量を制御することを
    特徴とするエンジンルームの外気導入制御装置。
  2. 【請求項2】 前記ラジエータの電動ファンの出力は,
    車両の運転,走行状態に応じ,強,弱,停止の3つのモ
    ードを組み合わせて制御することを特徴とする請求項1
    記載のエンジンルームの外気導入制御装置。
  3. 【請求項3】 前記ラジエータの電動ファンの出力は,
    アイドル停車時に前記一方のラジエータが弱モードで前
    記他方のラジエータが強モードに,低速走行時に前記一
    方のラジエータが停止モードで前記他方のラジエータが
    強モードに,高速走行時に前記一方のラジエータが強モ
    ードで前記他方のラジエータが停止モードに,登坂走行
    時に前記一方のラジエータが弱モードで前記他方のラジ
    エータが強モードにそれぞれ制御されることを特徴とす
    る請求項1記載のエンジンルームの外気導入制御装置。
JP17618194A 1994-07-06 1994-07-06 エンジンルームの外気導入制御装置 Pending JPH0821240A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17618194A JPH0821240A (ja) 1994-07-06 1994-07-06 エンジンルームの外気導入制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17618194A JPH0821240A (ja) 1994-07-06 1994-07-06 エンジンルームの外気導入制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0821240A true JPH0821240A (ja) 1996-01-23

Family

ID=16009077

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17618194A Pending JPH0821240A (ja) 1994-07-06 1994-07-06 エンジンルームの外気導入制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0821240A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008284963A (ja) * 2007-05-16 2008-11-27 Honda Motor Co Ltd 車両
CN102102575A (zh) * 2011-03-30 2011-06-22 潍柴动力股份有限公司 一种发动机冷却系统
CN102312715A (zh) * 2010-06-17 2012-01-11 通用汽车环球科技运作有限责任公司 燃料高效的动力系冷却系统和散热器模块
KR20120131716A (ko) * 2011-05-26 2012-12-05 한라공조주식회사 자동차용 프론트 엔드 모듈
JP2014034323A (ja) * 2012-08-09 2014-02-24 Denso Corp 冷却装置
CN104564296A (zh) * 2013-10-14 2015-04-29 现代自动车株式会社 用于车辆的通气道和冷却系统
WO2016079938A1 (ja) * 2014-11-21 2016-05-26 株式会社デンソー エンジンルーム通風構造
US10730551B2 (en) 2016-08-09 2020-08-04 Polaris Industries Inc. Tracked all-terrain vehicle

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008284963A (ja) * 2007-05-16 2008-11-27 Honda Motor Co Ltd 車両
CN102312715A (zh) * 2010-06-17 2012-01-11 通用汽车环球科技运作有限责任公司 燃料高效的动力系冷却系统和散热器模块
US10393005B2 (en) 2010-06-17 2019-08-27 Gm Global Technology Operations, Inc. Fuel efficient powertrain cooling systems and radiator modules
CN102102575A (zh) * 2011-03-30 2011-06-22 潍柴动力股份有限公司 一种发动机冷却系统
KR20120131716A (ko) * 2011-05-26 2012-12-05 한라공조주식회사 자동차용 프론트 엔드 모듈
JP2014034323A (ja) * 2012-08-09 2014-02-24 Denso Corp 冷却装置
CN104564296A (zh) * 2013-10-14 2015-04-29 现代自动车株式会社 用于车辆的通气道和冷却系统
WO2016079938A1 (ja) * 2014-11-21 2016-05-26 株式会社デンソー エンジンルーム通風構造
US10730551B2 (en) 2016-08-09 2020-08-04 Polaris Industries Inc. Tracked all-terrain vehicle

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4119222B2 (ja) 車両用熱交換器の通風装置およびその制御方法
JP6493554B2 (ja) 気流制御システム
US10875384B2 (en) Air flow circulation structure for vehicle
JP2012246790A (ja) 排気熱回収装置
JP6489282B2 (ja) 冷却モジュール
JPH0821240A (ja) エンジンルームの外気導入制御装置
JP3937624B2 (ja) 車両用冷却装置
JP2924148B2 (ja) 水冷式内燃機関の冷却装置
JP2006069383A (ja) 車両用水冷式内燃機関の冷却装置
JPH0550862A (ja) 車両用内燃機関の冷却装置
JP2005163758A (ja) 熱交換装置
JPH1054239A (ja) 冷却装置
JP2004299446A (ja) 車両用熱交換器
JP2000130167A (ja) 自動車
JPH04189626A (ja) 車両用水冷式内燃機関の冷却装置
JP2924161B2 (ja) 冷却装置
JPH11107749A (ja) ハイブリッド電気自動車の冷却システム
WO2020230558A1 (ja) 冷却システム
JPH08260969A (ja) エンジンルームの冷却装置
JPH04314914A (ja) 車両用水冷式内燃機関の冷却装置
JP2004194384A (ja) 電動車両用バッテリの冷却装置
JPH0825982A (ja) 冷却ファン装置
JP2004300960A (ja) 車両用熱交換器
JP4277399B2 (ja) 車両用エンジン冷却装置
JPH04257735A (ja) 車両用水冷式内燃機関の冷却装置