JPH0825982A - 冷却ファン装置 - Google Patents

冷却ファン装置

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JPH0825982A
JPH0825982A JP16432494A JP16432494A JPH0825982A JP H0825982 A JPH0825982 A JP H0825982A JP 16432494 A JP16432494 A JP 16432494A JP 16432494 A JP16432494 A JP 16432494A JP H0825982 A JPH0825982 A JP H0825982A
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JP
Japan
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cooling fan
fresh air
air
duct
engine
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JP16432494A
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English (en)
Inventor
Kenji Kumamoto
健司 隈本
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0825982A publication Critical patent/JPH0825982A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01P1/00Air cooling
    • F01P2001/005Cooling engine rooms
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01P2060/00Cooling circuits using auxiliaries
    • F01P2060/14Condenser
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01P7/00Controlling of coolant flow
    • F01P7/02Controlling of coolant flow the coolant being cooling-air
    • F01P7/026Thermostatic control

Landscapes

  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 二連冷却ファンの通過風を利用して,フレッ
シュな外気を直接エンジンルームに導入し,エンジンル
ーム内の冷却性能を向上する。 【構成】 エンジン4の高負荷により二連冷却ファン3
3,34がONすると,コンデンサ10とラジエータ2
0に対する連続通風により冷却され,このとき,二連冷
却ファン33,34の逆回転によりその間に下向きの負
圧が発生する。この状態で開閉弁45を開くと,走行風
の少ない場合にあっても,二連冷却ファン33,34の
負圧によりエア導入ダクト40を介してフレッシュな外
気が吸い込まれ,直接エンジンルームに流入し,この外
気がエンジンルームの後方下向きに流れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は,車両の前方に設けら
れたエンジンルームに対し外気を導入してエンジンを冷
却する冷却ファン装置に関し,特に,二連冷却ファンの
通過風を利用してフレッシュな外気を直接エンジンルー
ムに導入する冷却ファン装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に車両のエンジンルームは,エンジ
ンとその排気系の部品以外に,エアコンのコンデンサ,
冷却水を冷却するラジエータ,その他種々の補機や部品
が密に収容されている。ここで,上記コンデンサとラジ
エータの冷却を優先して促進するために,エンジンルー
ム最前列にコンデンサとラジエータを配置し,特に,ア
イドル停車や登坂走行時のように走行風が非常に少ない
場合にあっても,冷却ファンの冷却風により有効にエン
ジンルーム内を冷却することが可能にレイアウトされて
いる。
【0003】しかし,上記レイアウトによると,走行風
が少ない場合には,エンジンルームに流入する外気が,
上記コンデンサとラジエータの通過風のみに限定されて
しまう。加えて,上記コンデンサの通過風は,例えば,
約40℃に熱せられ,さらに,ラジエータの通過風は,
例えば,約70℃に熱せられる。これら熱風がエンジン
ルームに流入すると,エンジンおよびその排気系部品か
ら受熱し,この熱風がエンジンルームにおいてエンジン
後方等に回り込んで滞留することになる。
【0004】したがって,コンデンサとラジエータの通
過風のみではエンジンルームを充分に冷却することがで
きず,エンジンルーム内における雰囲気温度が高くな
り,特に,ゴムや樹脂等の部品は熱的に厳しい状況とな
る。そこで,遮熱板により熱風の流れを制御したり,部
品の耐熱性を強化する等の耐熱対策を施すことを余儀な
くされている。このため,走行風の少ない場合であって
も,コンデンサやラジエータの通過風以外にフレッシュ
な外気を直接エンジンルームに導入し,エンジンルーム
内における雰囲気温度を低下させることが要求されてい
る。
【0005】上記要求に対処するために,例えば,実開
平2−109721号公報,実開平2−109724号
公報に開示されている「エンジンフード」がある。この
技術について図8を用いて説明する。これは,エンジン
ルーム1においてエンジンフード21の直下の空間を利
用するものであり,エンジンフード21のフードアウタ
22とフードインナ23により,フード前端から被冷却
対象物4まで閉断面のエアーダクト24を形成し,上記
フード前端から導入された外気を,エアーダクト24を
介して直接被冷却対象物4に送風し,冷却効果を高めて
いるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,上記従
来の技術にあっては,その構造に起因して以下のような
問題点があった。第1に,被冷却対象物まで完全な閉回
路になっており,導入された外気が流れにくいという問
題点があった。第2に,被冷却対象物付近においてイン
ナーフードに多少なりとも開口部があったとしても,冷
却ファンを通過した外気の圧力がファン回転によって高
められており,その圧力に押されてエンジンフード前端
からは外気がエンジンルームに侵入しにくいという問題
点もあった。第3に,仮に,エンジンフード後方上部に
開口部があって冷却風が流れるとしても,冷却ファンが
停止しているときは,コンデンサたラジエータ等の抵抗
体のないエンジンフードしたの空気流通路を多くの空気
が流れ,コンデンサとラジエータを通過する空気流量が
減少し,十分な熱交換処理が実行できず,加えて,被冷
却対象物もエンジンルーム上部にある部品に限定されて
しまうという問題点があった。
【0007】この発明は,上記に鑑みてなされたもので
あって,二連冷却ファンの回転により発生する負圧を利
用して,冷却ファン上部に取り付けたフレッシュエア導
入ダクトから効率よくフレッシュエアをエンジンルーム
内に導入し,エンジンルーム内の冷却性能を向上させる
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,請求項1に係る冷却ファン装置は,車両の前面から
導入されるフレッシュエアをコンデンサ又はラジエータ
の少なくとも一方に流通させて熱交換を行うと共にエン
ジンルーム内における雰囲気温度を低下させる二連構造
の冷却ファン装置において,車両前方に設けられたフレ
ッシュエア導入口と,前記二連構造の冷却ファンの中央
上部にて下方向あるいは斜め下方向に開口したフレッシ
ュエア排出口と,各種情報信号に基づいてフレッシュエ
アの開閉動作を行うエア導入開閉手段と,前記フレッシ
ュエア導入口およびフレッシュエア排出口とを連通する
フレッシュエア導入ダクトとを有し,前記二連構造の冷
却ファンの回転方向を運転席側から見て右側ファンは左
回転,左側ファンは右回転となるように互いに逆回転と
したものである。
【0009】また,請求項2に係る冷却ファン装置は,
前記フレッシュエア導入ダクトの外周部形状が,前記冷
却ファンの外周部に沿って三次元的にエンジン側に張り
出し,かつ,前記フレッシュエア導入ダクトの後方上部
形状は滑らかな曲線を維持しながらエンジン側に張り出
しているものである。
【0010】また,請求項3に係る冷却ファン装置は,
前記エア導入開閉手段が,前記冷却ファンの動作状態,
およ び,エンジンルーム内における熱負荷大である部
位の雰囲気温度に基づいて開閉動作を行うものである。
【0011】また,請求項4に係る冷却ファンは,前記
フレッシュエア導入ダクトは,前記コンデンサ,ラジエ
ータおよび冷却ファンの周囲に,二連冷却ファンによる
通風を損なわないように装着されるダクト本体を有し,
前記ダクト本体にコンデンサの上部あるいは側部にて前
方に開口する前記フレッシュエア導入口,該フレッシュ
エア導入口から吸い込んだ外気を集合させる集合通路,
前記二連冷却ファンの間において発生した負圧により集
合したた外気を斜め下方に排出する前記フレッシュエア
排出口を設けるものである。
【0012】
【作用】この発明に係る冷却ファン装置(請求項1)に
あっては,エンジンの高負荷により二連冷却ファンがO
Nすると,コンデンサとラジエータに対する連続通風が
行われ,このとき,二連冷却ファンの逆回転によってそ
の間に下向きの負圧が発生する。この状態でエア導入開
閉手段が開くと,走行風の少ない場合であっても,二連
冷却ファンの負圧によりエア導入ダクトを介してフレッ
シュな外気が吸い込まれ,それが直接エンジンルームに
流入し,この外気がエンジンルームの後方下向きに流れ
る。この空気流によりエンジンルームの上部やエンジン
の後方に滞留する熱風がエンジンルームの床下外部に積
極的に排出され,エンジンルームと熱負荷の厳しい箇所
の雰囲気温度が低下し,ゴムや樹脂の部品の耐熱安全性
が確保される。
【0013】また,この発明に係る冷却ファン装置(請
求項2)にあっては,エア導入ダクトのダクト本体と集
合通路が滑らかな曲線の外形形状でエンジン側に突出す
るように形成されているため,特に,車両走行時に走行
風が有る場合には,その走行風がダクト本体と集合通路
の外形により円滑にエンジンルームに流入する。
【0014】また,この発明に係る冷却ファン装置(請
求項3)にあっては,開閉弁が,二連冷却ファンのON
/OFFと熱負荷の厳しい箇所の雰囲気温度との関係で
開閉するように制御されるため,エンジンの高負荷で二
連冷却ファンがONし,このとき,熱負荷の厳しい箇所
の雰囲気温度が高い場合には,開閉弁が開いてエア導入
ダクトにより外気を流入し,その雰囲気温度を適確に低
下させる。また,これ以外では開閉弁が閉じてエア導入
ダクトの通風抵抗が最大にされ,コンデンサとラジエー
タの通風と冷却性能が良好に確保される。
【0015】また,この発明に係る冷却ファン装置(請
求項4)にあっては,エア導入ダクトが,コンデンサ,
ラジエータおよび冷却ファン装置の周囲にコンパクト
で,二連冷却ファンによる通風を損わないように装着さ
れる。排出口の二連冷却ファンによる負圧で,コンデン
サの上部または側部で前方に開口する導入口からダクト
本体に多量の外気がスムースに吸い込まれる。この外気
が集合通路で集合して排出口から排出するため,エンジ
ンルームに外気が適切に流入し,かつ,その外気が後方
下向きに流れる。
【0016】
【実施例】以下,この発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。図1は,エンジンルームの外気導入装置
の概略構成を示す断面図である。図2は,図1に示した
外気導入装置の要部を示す斜視図である。図3は,図2
に示した要部を示す正面図である。図4は,図2に示し
た要部を示す分解斜視図である。図において,例えば,
FF車の場合には,車両1の前部にエンジンルーム2が
設けられ,エンジンルーム2の上部にフード3が開閉可
能に装着されている。このエンジンルーム2にエンジン
4が横置きに搭載され,このエンジン4の前部に排気ガ
スを排出する排気マニホールド5が,前方からの冷却風
により有効に冷却することが可能に設置されている。上
記排気マニホールド5は排気管6に連結され,この排気
管6がエンジン4の下を通って車両後方に延設されてい
る。
【0017】エンジンルーム2の前端のラジエータグリ
ル7には,コンデンサ10,ラジエータ20および冷却
ファン装置30が,車両前方から後方にこの順序で近接
して並列に設置されている。このため,冷却ファン装置
30が,前方のコンデンサ10,ラジエータ20と,後
方のエンジン4,その排気マニホールド5との間に配置
されたレイアウトになる。また,フレッシュな外気を常
に導入するため,コンデンサ10,ラジエータ20およ
び冷却ファン装置30の周囲にはエア導入ダクト40
(特許請求の範囲におけるフレッシュエア導入ダクトに
該当する)が装着されている。なお,エンジンルーム2
にはこれ以外の種々の部品が収容配置されることは勿論
である。
【0018】コンデンサ10は,上下のヘッダ11,1
2の間にフィン13を備えた多数本のパイプ14を連通
して構成され,上下のヘッダ11,12に冷媒通路15
が連通されている。ラジエータ20も上下のヘッダ2
1,22の間にフィン23を備えた多数本のパイプ24
を連通して構成され,上下のヘッダ21,22に冷却水
通路25が連通されている。冷却ファン装置30は,ケ
ース31の左右に円形の風洞32が形成され,これら風
洞32に冷却ファン33(特許請求の範囲における左側
ファンに該当する),34(特許請求の範囲における右
側ファンに該当する)が二連に設けられている。
【0019】こうして冷却ファン装置30がコンデンサ
10とラジエータ20の後部に配置されることで,二連
冷却ファン33,34を回転して外気を吸入すると,コ
ンデンサ10とラジエータ20に連続して通風され,コ
ンデンサ10の冷媒Aとラジエータ20の冷却水Bとを
同時に冷却することができる。また,冷却ファン33,
34によるコンデンサ10とラジエータ20の通過風
を,さらに,エンジン4の排気マニホールド5等に当て
て冷却することが可能になっている。
【0020】ここで,二連冷却ファン33,34はそれ
ぞれモータ35の駆動により回転する。その回転方向
は,運転席から見て右側冷却ファン34が左回転,左側
冷却ファン33が右回転の互いに逆回転に設定される。
これにより,二連冷却ファン33,34の旋回流C,
C’によりその間には,互いに下向きの空気流が生じて
負圧を発生させるようになっている(図2,図3参
照)。
【0021】エア導入ダクト40は,屈曲した薄い箱形
に形成されるダクト本体41を有し,このダクト本体4
1が二連冷却ファン33,34による通風を損わないよ
うに,コンデンサ10,ラジエータ20および冷却ファ
ン装置30の上部全域と,冷却ファン装置30のケース
31後部の風洞32の上の部分を覆うように装着されて
いる。
【0022】ダクト本体41の前端はフード3の直下に
配置され,左右方向の全域前方に開口した導入口42
(特許請求の範囲におけるフレッシュエア導入口に該当
する)が形成されている。また,ダクト本体41の後部
中心には,2個の風洞32の間の形状に沿った略V字形
の集合通路43が後方に突出形成され,集合通路43の
内部に開閉弁45(特許請求の範囲におけるエア導入開
閉手段に該当する)がモータ46により開閉可能に設置
されている。
【0023】また,集合通路43において二連冷却ファ
ン33,34の間の中心より少し上の位置,すなわち,
二連冷却ファン33,34の逆回転により下向きの負圧
が発生する個所に,斜め下向きに開口する排出口44
(特許請求の範囲におけるフレッシュエア排出口に該当
する)が設けられ,二連冷却ファン33,34により発
生した負圧がエア導入ダクト40の排出口44に作用し
て,外気を導入口42から吸込む。該吸込まれた外気は
集合通路43により集合され,かつ,排出口44から二
連冷却ファン33,34の通過風に干渉されることなく
エンジンルーム2の後方斜め下向きに流出することが可
能になっている。
【0024】また,エア導入ダクト40のダクト本体4
1と集合通路43の上部の外形形状は滑らかな曲線に形
成され,ダクト本体41上方の走行風が円滑にエンジン
ルーム2に流入するようになっている。
【0025】さらに,電子制御系として,車速を検出す
る車速センサ50,冷却水温度を検出する水温センサ5
1,エアコンスイッチ53,エンジンルーム2の熱負荷
の厳しい箇所に配置され,その雰囲気温度を検出する温
度センサ52(車速センサ50,水温センサ51,温度
センサ52,エアコンスイッチ53からの信号が特許請
求の範囲における各種情報信号に該当する)が設けられ
ている(図1参照)。
【0026】熱負荷の厳しい箇所としては,例えば,エ
ンジン4の後方下部のエンジンマウントインシュレー
タ,ステアリングブーツ,燃料ホース,プラグコード等
のゴムや樹脂の部品が配置されている箇所である。上記
車速センサ50,水温センサ51,温度センサ52,エ
アコンスイッチ53からの信号が制御ユニット54に入
力し,所定の演算処理後,制御ユニット54は制御信号
が出力し,モータ35,46に対する印加電流を制御し
て二連冷却ファン33,34のON/OFFおよび開閉
弁45の開閉を実行するものである。
【0027】上記制御ユニット54は,従来と同様に水
温センサ51からの冷却水温度情報により機関状態を,
車速センサ50からの車速情報により走行状態を,エア
コンスイッチ53からのエアコンスイッチ信号によりエ
アコンの使用状態をそれぞれ判断して,二連冷却ファン
33,34をON/OFF制御する。すなわち,例え
ば,冷却水温度が設定値未満でエアコンスイッチOFF
の場合には,二連冷却ファン33,34をOFFに設定
し,冷却水温度が設定値以上またはエアコンスイッチO
Nの場合は,二連冷却ファン33,34をONに設定す
る。
【0028】上記二連冷却ファン33,34がOFFに
設定された場合には,エンジン負荷が小さく,エンジン
ルーム2の雰囲気温度も低くてエア導入ダクト40を介
しての外気の導入は不要であるから開閉弁45を閉じ
る。反対に,二連冷却ファン33,34がONに設定さ
れた場合にはエンジンの高負荷を判断し,このとき,熱
負荷の厳しい箇所の雰囲気温度を温度センサ52により
チェックして,設定値以上の場合には開閉弁45を開
く。
【0029】次に,制御ユニット54の制御を,図5に
示すフローチャートを用いて説明する。まず,上記のよ
うに,制御ユニットは,車速センサ50,水温センサ5
1,温度センサ52,エアコンスイッチ53からの各種
情報信号を入力し(S1),二連冷却ファンがONに設
定されているか否かを判断し(S2),その結果,二連
冷却ファン33,34の作動状態を参照してエンジン負
荷が小さく,エンジンルーム2の雰囲気温度Taも低く
て二連冷却ファン33,34がOFFに設定される場合
には,開閉弁45を閉じる(S6)。このため,エア導
入ダクト40を介して外気が導入されなくなり,エンジ
ン負荷の小さい状態で不必要に外気が導入することを防
止することができる。
【0030】また,二連冷却ファン33,34がOFF
に設定されると,コンデンサ10とラジエータ20の通
風抵抗が大きくなるので,このとき,隣接配置されるエ
ア導入ダクト40が開いて通風抵抗の小さい状態になっ
ていると,走行中の走行風はエア導入ダクト40からの
みエンジンルーム2に流入して,コンデンサ10等に対
する通風が極度に低下するおそれがある。しかし,エア
導入ダクト40を閉じることにより通風抵抗が最大とな
るため,走行中の走行風はコンデンサ10とラジエータ
20を通過することが可能となり,この通風によりコン
デンサ10の冷媒とラジエータ20の冷却水が適正に熱
交換されて冷却される。
【0031】機関温度の上昇やエアコン使用によりエン
ジン負荷が増大して二連冷却ファン33,34がONに
設定される場合には,次に,雰囲気温度Taを予め設定
された基準値としての設定値Tsと比較する(S3)。
すなわち, Ta≧Ts が成立するか否かを判断する。
【0032】その結果,雰囲気温度Taが設定値Ts未
満の場合は,処理は上記ステップS2に移行して開閉弁
45を閉じる。この二連冷却ファン33,34のONで
は,二連冷却ファン33,34が回転して外気が吸入さ
れ,この外気がコンデンサ10とラジエータ20を連続
して通過し,冷媒Aと冷却水Bとが有効に冷却される。
【0033】また,温度上昇した通過風はエンジンルー
ム2を後方に直進してエンジン4とその排気マニホール
ド5等に当たって冷却したり,または逆に受熱される。
そしてアイドル停車等の走行風が少ない場合には,熱風
がエンジン4後方等に回り込んで滞留し,このためエン
ジンルーム2の雰囲気温度が徐々に上昇するようにな
る。
【0034】しかし,雰囲気温度Taが未だ低い状況で
は,開閉弁45が閉じてエア導入ダクト40による不必
要な外気導入が回避され,また,エア導入ダクト40が
閉じて通風抵抗が最大になるため,二連冷却ファン3
3,34によるコンデンサ10とラジエータ20の通風
と冷却性能が良好に確保されることになる。
【0035】反対に,雰囲気温度Taが設定値Ts以上
に上昇すると,経過時間tを予め設定された基準値とし
ての所定時間tsと比較する(S4)。すなわち t≧ts が成立するか否かを判断する。
【0036】その結果,雰囲気温度Taが高くなっても
所定時間tsを連続して経過しない場合には,耐熱安全
性が高いと判断し,上記ステップS2に移行して同様に
開閉弁45が閉じる。したがって,上述と同様に二連冷
却ファン33,34によるコンデンサ10とラジエータ
20の通風と冷却性能が良好に確保され,エア導入ダク
ト40による不必要な外気導入が回避される。
【0037】反対に,雰囲気温度Taの高い状態が所定
時間tsを連続して経過し,ゴムや樹脂の部品の耐熱安
全性を損う危険が生じると,開閉弁45を開く(S
5)。その結果,走行風が少ない停車や登坂走行時であ
っても,二連冷却ファン33,34の逆回転でその間に
発生する下向きの負圧により,エア導入ダクト40の大
きい導入口42からフレッシュな外気が吸い込まれ,こ
の外気が集合通路43において集合し,排出口44から
エンジンルーム2の冷却ファン装置30の直後に斜め下
向きに排出される。
【0038】この外気の一部は,二連冷却ファン33,
34の通過風に混入するが,大部分は車両中心部におい
て冷却ファン装置30からエンジン4の後方に斜め下向
きに流れ,この空気流によりエンジンルーム2の上部や
エンジン4の後方に滞留する熱風がエンジンルーム2の
床下外部に積極的に排出される。
【0039】このように,エア導入ダクト40による外
気の空気流D(図1参照)によりエンジンルーム2の空
気の流れが後部下方に向かうように制御され,このた
め,エンジンルーム2の雰囲気温度と共に雰囲気温度T
aが低下して,ゴムや樹脂の部品の耐熱安全性が確保さ
れる。走行風が有る場合には,その走行風がエア導入ダ
クト40によりエンジンルーム2に多量に流入して,雰
囲気温度Taの低下が一層促進される。また,エア導入
ダクト40により流入する外気は,エンジン4やオイル
パン等に当たってその冷却水,オイル等も冷却される。
【0040】図6(a),(b)は,開閉弁45の具体
的な実施例を示す斜視図である。図6(a)に示した実
施例は,モータ46の軸60に一枚板の弁体61が連結
され,モータ46により弁体61を所定の角度揺動する
ことにより,エア導入ダクト40の集合通路43を開閉
するように構成されている。
【0041】また,図6(b)に示した実施例は,エア
導入ダクト40の集合通路43に孔62の明いた仕切り
63が設けられ,この孔62の部分にモータ46の軸6
0に連結される屈曲可能な弁体64が設置され,モータ
46により弁体64をスライドすることにより孔62を
開閉するように構成されている。この実施例によれば,
弁体64の作動範囲が小さくなるので,エア導入ダクト
40をコンパクト化することができる。
【0042】図7は,エア導入ダクト40の実施例2を
示す斜視図であり,エア導入ダクト40の導入口42
が,コンデンサ10,ラジエータ20および冷却ファン
装置30の両側部において前方に開口して形成される。
これ以外は上記実施例と同一の構成であり,同一部分に
は同一の符号を付して説明を省略する。この実施例で
は,開閉弁45が開くと導入口42により上記実施例と
同様にフレッシュな外気を導入することができ,車両1
のフロント形状によりコンデンサ10等の上部より側部
に余裕が有る場合に適する。
【0043】
【発明の効果】以上説明した通り,この発明に係る冷却
ファン装置(請求項1)にあっては,車両のエンジンル
ームにおいて,冷却ファン装置が二連冷却ファンを互い
に逆回転して二連冷却ファンの間に下向きの負圧を発生
するようにし,コンデンサ,ラジエータおよび冷却ファ
ン装置の周囲にエア導入ダクトを,二連冷却ファンの負
圧で外気を直接エンジンルームに流入し,かつ,その外
気をエンジンルームの後方下向きに流すように装着し,
このエア導入ダクトに開閉動作する開閉弁を設けたた
め,走行風の少ない場合でも,フレッシュな外気を確実
にエンジンルームに対して流入することができる。
【0044】また,外気の空気流によりエンジンルーム
の上部やエンジンの後方に滞留する熱風をエンジンルー
ムの外に排出することができ,エンジンルームと熱負荷
の厳しい箇所の雰囲気温度を適確に低下させることが可
能となり,このため,ゴムや樹脂の部品の耐熱安全性が
向上する。外気の空気流ではエンジンの冷却水,エンジ
ンオイルも冷却されて,それらの冷却効果も向上する。
【0045】また,この発明に係る冷却ファン装置(請
求項2)にあっては,エア導入ダクトが,ダクト本体と
集合通路を滑らかな曲線の外形形状でエンジン側に突出
して形成するため,ダクト外部の走行風もエンジンルー
ムに円滑に流入することができる。
【0046】また,この発明に係る冷却ファン装置(請
求項3)にあっては,開閉弁が,二連冷却ファンのO
N,OFFと熱負荷の厳しい箇所の雰囲気温度との関係
で開閉するように制御されるので,熱負荷の厳しい箇所
の雰囲気温度が高い場合にその温度を確実に低下するこ
とができる。また,熱負荷の厳しい箇所の雰囲気温度が
低い状態では,コンデンサとラジエータの通風と冷却性
能を良好に確保することができる。
【0047】この発明に係る冷却ファン装置(請求項
4)にあっては,エア導入ダクトが,コンデンサ,ラジ
エータおよび冷却ファン装置の周囲に,二連冷却ファン
による通風を損わないように装着されるダクト本体を有
し,このダクト本体にコンデンサの上部または側部で前
方に開口する導入口,導入口から吸い込んだ外気を集合
する集合通路,二連冷却ファンの間で負圧により集合さ
れた外気を斜め下方に排出する排出口をそれぞれ設けた
ため,エア導入ダクトがコンパクトに装着できる。ま
た,多量の外気を効率良く吸い込み,かつ,その外気を
エンジンルームの後方斜め下方に円滑に流すことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る冷却ファン装置の実施例を示す
断面図である。
【図2】同実施例の要部を示す斜視図である。
【図3】同実施例の要部を示す正面図である。
【図4】同実施例の要部を示す分解斜視図である。
【図5】外気導入制御の動作を示すフローチャートであ
る。
【図6】開閉弁の実施例を示す斜視図である。
【図7】エア導入ダクトの他の実施例を示す斜視図であ
る。
【図8】従来におけるエンジンフードの構成を示す断面
図である。
【符号の説明】
1 車両 2 エンジンルーム 4 エンジン 5 排気マニホールド(排気系部品) 10 コンデンサ 20 ラジエータ 30 冷却ファン装置 33,34 二連冷却ファン 40 エア導入ダクト 45 開閉弁

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の前面から導入されるフレッシュエ
    アをコンデンサ又はラジエータの少なくとも一方に流通
    させて熱交換を行うと共にエンジンルーム内における雰
    囲気温度を低下させる二連構造の冷却ファン装置におい
    て,車両前方に設けられたフレッシュエア導入口と,前
    記二連構造の冷却ファンの中央上部にて下方向あるいは
    斜め下方向に開口したフレッシュエア排出口と,各種情
    報信号に基づいてフレッシュエアの開閉動作を行うエア
    導入開閉手段と,前記フレッシュエア導入口およびフレ
    ッシュエア排出口とを連通するフレッシュエア導入ダク
    トとを有し,前記二連構造の冷却ファンの回転方向を運
    転席側から見て右側ファンは左回転,左側ファンは右回
    転となるように互いに逆回転としたことを特徴とする冷
    却ファン装置。
  2. 【請求項2】 前記フレッシュエア導入ダクトの外周部
    形状は,前記冷却ファンの外周部に沿って三次元的にエ
    ンジン側に張り出し,かつ,前記フレッシュエア導入ダ
    クトの後方上部形状は滑らかな曲線を維持しながらエン
    ジン側に張り出していることを特徴とする請求項1記載
    の冷却ファン装置。
  3. 【請求項3】 前記エア導入開閉手段は,前記冷却ファ
    ンの動作状態,および,エンジンルーム内における熱負
    荷大である部位の雰囲気温度に基づいて開閉動作を行う
    ことを特徴とする請求項1記載の冷却ファン装置。
  4. 【請求項4】 前記フレッシュエア導入ダクトは,前記
    コンデンサ,ラジエータおよび冷却ファンの周囲に,二
    連冷却ファンによる通風を損なわないように装着される
    ダクト本体を有し,前記ダクト本体にコンデンサの上部
    あるいは側部にて前方に開口する前記フレッシュエア導
    入口,該フレッシュエア導入口から吸い込んだ外気を集
    合させる集合通路,前記二連冷却ファンの間において発
    生した負圧により集合したた外気を斜め下方に排出する
    前記フレッシュエア排出口を設けることを特徴とする請
    求項1記載の冷却ファン装置。
JP16432494A 1994-07-15 1994-07-15 冷却ファン装置 Pending JPH0825982A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7675747B1 (en) * 2008-12-10 2010-03-09 Sun Microsystems, Inc. Reversible, counter-rotating fan modules for a computer chassis
US8091622B2 (en) 2006-09-11 2012-01-10 Hyundai Motor Company System and method for cooling engine room using blowing device
JP2016217274A (ja) * 2015-05-21 2016-12-22 株式会社デンソー 車両用冷却装置

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